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規制が厳しい間の怖い話スレ

1毒男 ◆B.DOLL/gBI:2019/03/11(月) 00:59:58
|A-) 不定期だけどよろしく!
    音楽は以下から

http://dokuobd.orz.hm:8000/

159毒男:2021/02/14(日) 23:40:48
ウチの従兄弟の叔母さん(母の姉)はちょっと頭おかしい人でね。
まぁ一言で言うと
『時々昔死んだ彼氏が私を呼ぶのよ』
って台詞を親族で飯食ってる時とかに平気で言う人でね。
んで2年くらい前から「離婚したい」が口癖だったんだ。
そいで3月にその叔母さんの娘が大学に合格して、じいちゃん(母方)の家で親族で集まって合格祝いしたんだよ。
んで最初は和やかな雰囲気だったんだけど、暫らくすると叔母さんがまた「離婚話」を始めてね。旦那子供の前でね。
んで旦那さんはホントすげぇ良い人でどんだけ良い人かってーと長くなるから割愛すっけど、とにかく出来た人でね。
その「離婚話」ってのがいかに叔母さんの勝手な話かってのは、もう叔母さんの母親である家のばぁちゃんとじいちゃんが旦那さんに泣いて謝る位なんだ。

そいでまぁ祝いの席で始まった離婚話。
最初はみんな「またかよ…」ってスルー方向だったんだけど、ふと叔母さんの娘の方見るとなんかすげぇ泣きそうだったのね。
もう恥ずかしくてしょうがないみたいな感じね。
娘はすごい頑張り屋でホント今時珍しい位イイ子でね、普段の彼女知ってるからなんかそれ見たらスゲェ腹が立ってきてさ、んでじいちゃんも真っ赤になってて今にもブチ切れそうだったから
「チィキショイ!!俺がやってやるぅ!」
って思って
「叔母さんいい加減にしろよ?(中略)みっとも無いぞ?」
的な言葉を言ったわけです。えぇぶちまけましたよ親族代表としてね。

あん時の叔母さんの顔は今でも忘れないね。最初真っ赤になった顔が一気に真っ青になっててってね。
んで俺が喋り終わるや否や
「あんたみたいなガキに何が分かるってのよっ!!」
って超シャウト。ホント内心すげぇ怖かったけど、でも「よく言った!」って顔してる親族一同の顔見たらここで退いたらダメだと思って尚も喋り続けるとホント顔面蒼白になってね。ふらつき出したんだ。

んで流石にこれ以上はヤバイかな?って思ったウチのママンが
「それ位で…うん、先に帰ってなさい」
って俺ら子供集を家に戻るように促したのね。
因みにウチとじぃちゃん家は同じ敷地にあってね、徒歩10秒ぐらいなの。
そいで俺と姉貴と弟と従妹とで家に帰って、4人でゲームやってたんだ。
従妹にはホント何度も謝ったんだけど逆に
「ありがとう」
とか言われて姉貴と弟には
「よく言ったw」
とか言われて、正直まんざらでもなかったんだ。
暫らくするとウチのママンが戻ってきてね、開口一番にこう言ったんだよ

マジで一言一句忘れもしない。

「いますぐ荷物まとめておじいさん(親父方)のとこに逃げなさい」

ってね。

160毒男:2021/02/14(日) 23:41:22
「は?何?何かあったの??」
ワクワクが隠せない姉貴と弟の声のトーンとは超対照的にママン声のトーンは低くてね
とりあえず従妹に遠慮して廊下で2人で話してたんだ。
「あの後はもうアンタに対する罵詈雑言の嵐よ、罵詈雑言なんてモンじゃないわよ、『殺す』って言ってたわ。もう誰が何言っても聞きやしないし、今晩おばぁちゃんの家に泊まるみたいだし」

遠くから聞こえる桃鉄のBGM。
あんなに暗く聞こえたのは初めてだった。
とりあえず色々突っ込みたい事もあったけど
「まさかw?」
って笑って部屋に戻ったんだ。

その後おじさんが来たり色々あったんだけど結局11時頃にはおじさんと従妹は叔母さん残して帰ってね。
んで3時ぐらいにはママンもパピーも弟も寝てて俺と姉貴2人で映画観てたんだ。電気消してね。

そしたら庭の方から砂利の上を歩く音がしてね
もうそん時は前おき無しで俺も姉貴も直感したんだ。

「叔母さんだ…」

映画の音量下げて耳凝らして外の音聞いてると確実に俺の部屋の窓んとこグルグル回ってんだよ。
最初は面白半分で笑ってた姉貴も急にマジになってさ

「アタシが上手く足止めするから裏口から逃げろ!んですぐ車庫に行け!こりゃホント冗談じゃないよ」

とか言い出す始末でね。
俺も軽くパニくって何かバッグに下着とか詰め始めてね。
とりあえず車のキーと財布と携帯と煙草持って裏口でスタンバイしたんだ。
そんで同時タイミングで外に出る俺と姉。
俺の部屋の窓と車庫は7mぐらいあって、今のままじゃ下手すりゃ車に乗ろうとすると叔母さんと鉢合わせになっちゃうんだ。
だから物陰に隠れて耳を凝らしていると姉貴の声が

「叔母さんどうしたのこんな時間に?」

そっから先は姉貴の声しか聞き取れなかったけど、なんか段々声が離れていった感じがしたのね。そんで時折笑い声とかすんの。
さすが姉貴は叔母さんに超好かれてるだけあんな!とか思いながらダッシュで車庫に行って車のエンジンをかけたのね、

「よし!行けるっ!」

そう思い、ギアをバックに入れてライトを着けると、ライトの先には物凄い顔をした叔母さんの姿が映ってたんだ。
あの瞬間は本当に背筋が凍った。だってさ…

作業用スコップ持ってたんだもん。

161毒男:2021/02/14(日) 23:41:42
そっから先は鬼バック。急発進。
チャーリーなエンジェルも真っ青なフルスロットル。
近くのコンビニに着いて速攻姉貴に電話をすると

「いやスコップですよw!でもやっぱ完全に殺意の対象はお前のみ。アタシとか全然笑顔でトークしてたよ。あの酒席で誰もお前の事をフォローしなかったのは大正解だったねw」

と大爆笑な姉。

「殺意の対象が俺のみじゃなかったらあんな無茶な事しねぇよ」

とか言いつつも内心家族が心配でその日は姉貴と弟に寝ず番を。
もち武装した状態で。
そして明け方着いた祖父の家で自分の車を見てビックリ。

傷だらけ。引っかき傷だらけ。

つか叔母さんさ…

車庫にいたのかよ…

叔母さんはその数日後神奈川だかの病院に入院して今は退院して元気だそうです。多分。
それまでいろんな心霊スポット行ったりしたけど生きてる人間が一番怖いです。

162毒男:2021/02/14(日) 23:42:25
|A-) 今回はあと2話かなあ

163cat ◆TUKUMO3rAI:2021/02/14(日) 23:45:50
>>161
|ω・` ) 最初のウチに父方祖父さんとこに逃げなよw
叔母さん重度のヒステリーか被害妄想の強い人なのか
この手合いは危ないよね

164毒男:2021/02/14(日) 23:46:45
|A-) 禁后を久々に少し読んでみたけどやっぱり怖いな

165cat ◆TUKUMO3rAI:2021/02/14(日) 23:48:18
>>164
|ω・` ) あれめっちゃ怖い
コトリバコとかあの辺のは怖いの多かったよね

166毒男:2021/02/14(日) 23:48:26
>>163
|A-) そうそう、危機管理よww
    あの手は危ないねえ
    潰すか潰されるかだもんな

167毒男:2021/02/14(日) 23:49:19
>>165
|A-) 怖かったねえ…
    昔からある怖いなにかの話は怖い…w

168cat ◆TUKUMO3rAI:2021/02/14(日) 23:51:46
>>166
|ω・` ) 最後の一文が物騒なんだよなぁ!毒男さんはww

169cat ◆TUKUMO3rAI:2021/02/14(日) 23:52:08
>>167
|ω・` ) ものすごいドロドロとしたものを纏ってそうだよね

170毒男:2021/02/14(日) 23:52:24
友達から聞いた話。

ある女性が海外旅行をしていた。
初日から買い物や食べ歩きを楽しんだので夜になると疲れてしまい、その日はホテルへ戻り、寝ることにした。
ところが、暫くして車のクラクションの音がして目を覚ました。
「うるさいな。」
と思い、窓から顔を出すと、霊柩車が止まっていた。
クラクションが止み、運転席から青白い顔の男が顔を出した。
「もう一人、お乗りになれますよ。」
女性は気味悪く思い、慌てて窓とカーテンを閉め暫くしてから再び外を見ると霊柩車も男もいなかった。
不信に思いながらも再び眠りに付いた。

翌日になり、ホテルのフロントで
「昨日深夜に霊柩車に乗った男がクラクションを鳴らしてよく眠れなかった。」
と苦情を言うと、
「昨夜は誰も泊まりに来てませんし、霊柩車も通ってませんでしたよ。」
と言われた。
女性は不思議に思いながらもその日も観光名所へ行ったり、買い物などを楽しんだ。
隣の街へ足を運んでみようと思い女性がバスを待っていると古めかしいバスが止まってドアが開いた。
すると中から霊柩車の男が顔を出した。

「もう一人、お乗りになれますよ。」

女性が
「結構です。」
と断ると、バスは行ってしまった。
周りに居た人を見渡すと誰もさっきバスが来た事に気がついてないみたいだ。
女性は少しだけ怖くなった。
隣街へ着いて、女性はデパートへ向かった。
二階にある婦人服売場へ行こうとしてタイミングよく来たエレベーターへ乗ろうとした。
ドアが開くと、中からまたあの男が出てきた。

「もう一人、お乗りになれますよ。」

女性は驚きと恐怖で叫びそうだったが、何とか
「け、結構です…。」
と蚊の鳴くような声で断った。
男は無言でエレベーターへ乗り込んだ。
ドアが閉まったとたん、中から何かが千切れるような音と、凄まじい悲鳴、大きな物が落ちたような音がその場に響き渡った。
ワイヤーが切れ、エレベーターが落ちたのだ。中に乗っていた十名の乗客は全員死亡。
不思議なことに、女性が見た霊柩車の男と証言の合う人物は誰一人居なかった。
あの男は一体何だったのだろう。

171毒男:2021/02/14(日) 23:54:30
>>168
|A-) ふふww

>>169
|A-) そうそう…
    長い年月で力が全然弱まってないどころかね…

172cat ◆TUKUMO3rAI:2021/02/14(日) 23:58:24
>>170
|ω・` ) 死神に目をつけられとるー
よく回避できたね
まあ明らかにヤバそうってのはあるけど
>>171
|ω・` ) 年を追うごとに強力になってそうなあたりねw

173名無しさん:2021/02/15(月) 00:00:49
禁后はコワ━━━((;゚Д゚))━━━!!

174毒男:2021/02/15(月) 00:07:10
>>172
|A-) さっき貼らなかった話も近いような話で連れていきたいというような内容だった
    車の中にいる人を連れて行きたかったんだけど怖がるような感じで開けて、って言うんだよ
    ほんとに連れていきたいなら最後まで普通を装って出てくるようにすればいいのにねw
    今回のこの話は来ても来なくてもどっちでも良かったような印象ではあるw

>>173
|A-) ね…
    後ろ髪を引かれるあれとかも怖い

175cat ◆TUKUMO3rAI:2021/02/15(月) 00:08:27
>>174
|ω・` ) ノルマがあったのかな

176毒男:2021/02/15(月) 00:11:29
>>175
|A-) ノルマを達成してたからどっちでも、ってとこかな?w

177毒男:2021/02/15(月) 00:11:39
小学校低学年の頃、学校から帰ると叔父がいた。
叔父は青ざめてて生気がなく、俺の顔を見ても
「おかえり」
としか言わない。
叔父は関東の隅っこの山のふもとで嫁さんと二人暮らしのサラリーマン。
小学生が帰っている時間に都内のうちにいるのはおかしい。
子供心になにかよくないことがあると思って聞けなかった。

夕食。
叔父も父も母も妹も、一言も喋らずに黙々とご飯を食べた。
突然叔父が箸をおいて口を開いた。こんな話。

一週間ほど前
「うちの犬が毎日昼の決まった時間になると狂ったように吠えてご近所に肩身が狭い」
と嫁さんが言い出したらしい。叔父は
「犬には犬の社会があるんだよ」
とテキトーに流した。
それからも犬の奇妙な行動は続いたらしく、少し恐くなった嫁さんは昼時には家をあけるようになった。
叔父はくだらないことで脅える嫁さんに腹が立って今朝
「今日は早く帰ってくるから、家にいろ」
と言って家を出た。

昼前に会社を出て嫁さんの言う午後1時頃に家につくようにした。
バス停から田んぼだらけの田舎道を家に向かって歩いているとなるほど、気の狂ったような犬の鳴き声がする。威嚇するような、おびえるような声。面倒臭い、とため息。
遠目に家が見えてきた。と、なにかが庭を走っている。
犬が吠えてる相手かな?キツネか?タヌキか?と足を速めるが、ぴた、と足が止まった。
冷や汗が吹き出る。
庭を走りまわっているのは子供だった。
和服を着た小さな子供。走り回るというか滑るような感じで家の周りをぐるぐるぐるぐる回っていた、らしい。
振り回してる腕はビデオの二倍速のように速い、不自然な動きだったらしい。

化け物だ!と思ったが常識人の叔父はにわかには信じられず、遠目に何か他の物ではないかと目を凝らしたらしい、が紛れもない青い(赤だったかな?)和服を着た子供だったらしい。
犬は子供に向かって狂ったように吠えていた。
叔父は嫁さんが家にいると知りながらも、どうしても家に近づく気になれず走って駅まで引き返し、とりあえずうちに来たのだと言う。
家に電話をしても嫁さんは出なかったらしい。

178毒男:2021/02/15(月) 00:12:50
明くる日曜、朝一番に父が叔父を家まで送った。
幼心に心配とちょっとした興奮があった。
昼前に親父が叔父の住む駅前から電話してきて
「一応家までは送っといたよ。でも犬はもうおらんかった」
と言った。鎖も首輪も残して消えてしまったらしい。

親父が帰って夕方ごろに叔父からも電話があって
「**(オレ)話きいたか?犬には可哀相なことしたなあ。なんかオレのせいでどっかいっちゃった気がするよ。嫁さんも大丈夫。迷惑かけたなじゃあ、元気で」
って変な挨拶をされた。この叔父とはこれっきり。
行事にもマメな人だったけど、それからなんの法事も葬式も出なくなった。
もう10年になるけど家族であの叔父の名前を出すのはタブーになってる。
昨日妹と話したけど妹も覚えてて二人で不思議がった。
恐い話じゃないかも知れないけど、叔父のこと思うとシャレんならん。すまん。
「子供」はなんだったのかなあ。叔父は山梨なんですけど、地元の人、なんかそういうの知りません?

179毒男:2021/02/15(月) 00:15:11
|A-) 今回、実に3ヶ月半ぶりだったみたい…
    転職して休み多いとこに行ってもうちょいやれるようになりたいなあ

180cat ◆TUKUMO3rAI:2021/02/15(月) 00:16:22
>>176
|ω・` ) やる気w
>>178
|ω・` ) 犬…怖かったろうにかわいそ(´;ω;`)
ある時急に始まったらなんかしら原因ありそうだけどね?

181cat ◆TUKUMO3rAI:2021/02/15(月) 00:17:46
>>179
|ω・` ) けっこう経ってたんだねー
毒男さん仕事無理しないでねー

182毒男:2021/02/15(月) 00:19:47
>>180
|A-) かわいそうだよね…
    なんかあるかもしれないねえ
    しかしああいう類のやつらは理由無く理不尽な結果を残したりもする…

183毒男:2021/02/15(月) 00:20:32
>>181
|A-) ありがとうw
    明日も休みw
    明日はミトラの配信をしようかなとw

184cat ◆TUKUMO3rAI:2021/02/15(月) 00:21:30
>>182
|ω・` ) まあたしかに
むしろけっこうあったりするか

185cat ◆TUKUMO3rAI:2021/02/15(月) 00:22:37
>>183
|ω・` ) 休みw良かったね!
明日はゲーム配信かw楽しんでね!

186毒男:2021/02/15(月) 00:27:52
>>185
|A-) ありがとうw
   catちゃんは仕事?

187cat ◆TUKUMO3rAI:2021/02/15(月) 00:28:22
>>186
|ω・` ) 親の病院の付き添いですー

188毒男:2021/02/15(月) 00:35:40
>>187
|A-) そうだったのね
   親孝行だなあ…気をつけて行ってきてね!
   俺はお風呂入ってこようかなあ

189毒男:2021/02/15(月) 00:36:15
|A-) 見てた人も聴いてた人もおつかれさまでしたw
   また今度ねw

190cat ◆TUKUMO3rAI:2021/02/15(月) 00:36:43
>>189
|ω・` ) ありがとうございました!
楽しかったー!
あとうるさくてごめんね!w

191毒男:2021/02/15(月) 09:52:52
>>190
|A-) うるさくないよw
    むしろどんどんレスしてww

192毒男 ◆B.DOLL/gBI:2022/08/14(日) 23:19:36
毎年夏、俺は両親に連れられて祖母の家に遊びに行っていた。
俺の祖母の家のある町は、今でこそ都心に通う人のベッドタウンとしてそれなりに発展しているが、二十年ほど前は、隣の家との間隔が数十メートルあるのがざらで、田んぼと畑と雑木林ばかりが広がるかなりの田舎だった。
同年代の子があまりいなくて、俺は祖母の家に行くと、いつも自然の中を一人で駆け回っていた。それなりに楽しかったのだが、飽きることもままあった。

小学校に上がる前の夏のこと。
俺は相変わらず一人で遊んでいたが、やはり飽きてしまっていつもは行かなかった山の方へ行ってみることにした。
祖母や親に、山の方は危ないから言っちゃダメと言われていて、それまで行かなかったのだが、退屈にはかなわなかった。

家から歩いて歩いて山の中に入ると、ちょっとひんやりしていて薄暗く、怖い感じがした。
それでもさらに歩いていこうとすると、声をかけられた。
「一人で行っちゃだめだよ」
いつから居たのか、少し進んだ山道の脇に、僕と同じくらいの背丈で髪を適当に伸ばした女の子が立っていた。
その子は着物姿で、幼心に変わった子だなと思った。
「なんで駄目なの?」
「危ないからだよ。山の中は一人で行っちゃ駄目だよ。帰らなきゃ」
「嫌だよ。せっかくここまで来たんだもん。戻ってもつまらないし」
俺はその子が止めるのを無視していこうとしたが、通りすぎようとしたときに手をつかまれてしまった。
その子の手は妙に冷たかった。
「……なら、私が遊んであげるから。ね?山に行っちゃ駄目」
「えー……うん。わかった……」
元々一人遊びに飽きて山に入ろうと思い立ったので、女の子が遊んでくれると言うなら無理に行く必要もなかった。

その日から、俺とその女の子は毎日遊んだ。
いつも、出会った山道のあたりで遊んでいたので、鬼ごっことか木登りとかがほとんどだった。
たまに女の子がお手玉とかまりとかを持って来て、俺に教え込んで遊んだ。

「健ちゃん、最近何して遊んでんだ?」
「山の近くで女の子と遊んでる」
「女の子?どこの子だ?」
「わかんない。着物着てるよ。かわいいよ」
「どこの子だろうなあ……名前はなんつうんだ?」
「……教えてくれない」
実際その子は一度も名前を教えてくれなかった。
祖母も親も、その子がどこの子かわからないようだった。
とりあえず村のどっかの家の子だろうと言っていた。

193毒男 ◆B.DOLL/gBI:2022/08/14(日) 23:20:02
その夏は女の子と何度も遊んだけど、お盆を過ぎて帰らなきゃならなくなった。
「僕明日帰るんだ」
「そうなんだ……」
「あのさ、名前教えてよ。どこに住んでるの?また冬におばあちゃんちに来たら、遊びに行くから」
女の子は困ったような何とも言えない顔をしてうつむいていたが、何度も頼むと口を開いてくれた。
「……名前は○○。でも約束して。絶対誰にも私の名前は言わないでね。……遊びたくなったら、ここに来て名前を呼んでくれればいいから」
「……わかった」

年末に祖母の家に来た時も、僕はやはり山に行った。
名前を呼ぶと、本当に女の子は来てくれた。
冬でも着物姿で寒そうだったが、本人は気にしていないようだった。
「どこに住んでるの?」「今度僕のおばあちゃんちに遊びに来ない?」
などと聞いてみたが、相変わらず首を横に振るだけだった。

そんな風に、祖母のうちに行った時、俺はその女の子と何度も遊んで、それが楽しみで春も夏も冬も、祖母の家に長く居るようになった。
女の子と遊び始めて三年目、俺が小二の夏のことだった。
「多分、もう遊べなくなる……」
いつものように遊びに行くと、女の子が突然言い出した。
「何で?」
「ここに居なくなるから」
「えー、やだよ……」
引越しか何かで居なくなるのかなと思った。
自分が嫌がったところでどうにかなるものでもないとさすがにわかっていたが、それでもごねずには居られなかった。
「どこに行っちゃうの?」
「わからないけど。でも明日からは来ないでね……もうさよなら」
本当にいきなりの別れだったので、俺はもうわめきまくりで、女の子の前なのに泣き出してしまった。
女の子は俺をなだめるために色々言っていた。
俺はとにかく、また遊びたい、さよならは嫌だと言い続けた。
そのうち女の子もつうっと涙を流した。
「……ありがとう。私、嬉しいよ。でも、今日はもう帰ってね。もう暗いし、危ないからね」
「嫌だ。帰ったら、もう会えないんでしょ?」
「……そうだね……。あなたと一緒もいいのかもね」
「え?」
「大丈夫。多分また会えるよ……」
俺はさとされて家路についた。
途中何度も振り向いた。
着物の女の子は、ずっとこちらを見ているようだった。

194毒男 ◆B.DOLL/gBI:2022/08/14(日) 23:20:19
その日、祖母の家に帰ったらすぐに、疲れて寝に入ってしまった。
そして俺は、その夜から五日間、高熱に苦しむことになった。
この五日間のことは、俺はほとんど覚えていない。
一時は四十度を越える熱が続き、本当に危なくなって、隣の町の病院に運ばれ入院したが、熱は全然下がらなかったらしい。
しかし五日目を過ぎると、あっさり平熱に戻っていたという。

その後、祖母の家に戻ると、驚いたことに俺が女の子と遊んでいた山の麓は、木が切られ山は削られ、宅地造成の工事が始まっていた。
俺は驚き焦り、祖母と両親に山にまでつれて行ってくれと頼んだが、病み上がりなのでつれていってもらえなかった。
それ以来俺は女の子と会うことはなかったが、たまに夢に見るようになった。

数年後聞いた話に、宅地造成の工事をやった時、麓の斜面から小さく古びた社が出てきたらしいというものがあった。
工事で削った土や石が降ったせいか、半壊していたという。
何を奉っていたのかも誰も知らなかったらしい。
その社があったのは俺が女の子と遊んでいた山道を少し奥に入ったところで、ひょっとして自分が遊んでいたのは……と思ってしまった。
実際変な話がいくつかある。

俺の高校に自称霊感少女がいたのだが、そいつに一度、
「あんた、凄いのつけてるね」
と言われたことがあった。
「凄いのってなんだよ?」
「……わかんない。けど、守護霊とかなのかな?わからないや。でも、怪我とか病気とかあまりしないでしょ?」
確かにあの高熱以来、ほぼ完全に無病息災だった。

さらにこの前、親戚の小さな子(五才)と遊んでいたら、その子がカラーボールを使ってお手玉を始めた。
俺にもやってみろと言う風にねだるのでやってみると、対抗するかのようにいくつもボールを使ってお手玉をした。何度も楽しそうにお手玉をした。
あんまり見事だったので後でその子の親に、
「いやー、凄いよ。教えたの?あんな何個も、俺だってできないよ」
と言うと、親はきょとんとして、
「教えてないけど……」
と答えた。
もう一度その子にやらせてみようとすると、何度試してみてもできなかった。
「昼間みたいにやってみて」
「?なにそれ?」
と言う感じで、昼のことをおぼえてすらいなかった。
何と言うか、そのお手玉さばきは、思い返すとあの女の子に似ていた気がしてたまらない。

今もたまに夢に見るし、あの最後の言葉もあるし、ひょっとしてあの子は本当に俺にくっついてるのかなと思ったりする。
ちなみに女の子の名前は、なぜか俺も思い出せなくなってしまっている。
不気味とかそういうのはなく、ただ懐かしい感じがするのみである。

以上、まとまらないが、思い出を書いてみた。

195毒男 ◆B.DOLL/gBI:2022/08/14(日) 23:27:25
ガキの頃の話。
近所のマンションで飛び降り自殺があった。
そのマンションは10階建てくらいなんだが、中が2階くらいから最上階まで吹き抜けになってて、螺旋階段がついてた。

んで、放課後友達4人とそこに行くことに。
エレベーターで2階まであがって一歩出ると数メートルの廊下の先に、例の現場があった。
ビビリながらも進んでみたが、現場は綺麗に片付けられ何も目を引くものはなかった。
ガックリ半分、安堵が半分。そんな感じだった。

そのうち一人が、あそこの螺旋階段登ろうぜ!って言い出した。
そんなに怖くはなかったんだが、俺は登らずに一人で3人が登るのを下から眺めてた。
階段の一段一段の隙間から友達の靴とスネが見えてた。
キャアキャア言いながら登っていくのを見てたんだがおかしなことに気がついた。

4人いる!その足はよくみると素足。膝下より上が見えない。
3人の後を追うように足だけが階段を登ってるのが見えた。
頭のてっぺんの毛まで逆立つ俺。何も知らず無邪気に登る友達。
おまえらすぐに降りて来い!!
友達はすぐに降りてきた。
何があった!?そう聞かれるが、答えようが無い。
足は下りてくる友人とすれ違ったがそのまま上に上り続ける。
釘付けになってる俺の視線に気づいた友達の一人が、階段を見上げる。
あ!あれ…!!
その場にいた全員が俺と同じものを見た。
恐らく女の人と思われる白い足。
それはゆっくり螺旋階段を登って最上階にたどり着いた。
ふっと足が消えたかと思うと、俺達のすぐそばで
バン!!!!
って音。
うわああ!飛び降りた!!!
全員でエレベーターに飛び乗りマンションを脱出。
全員半泣き。もう二度と肝試しはしないと思った。

196毒男 ◆B.DOLL/gBI:2022/08/14(日) 23:29:14
家の近所に、主婦業の傍ら手相見もしているというおばさんがいた。
”御狐様の御告げ”と称するその占いはなかなかよく当たると評判で、遠方からも少なからず人が訪ねてきていたようだが、そのおばさんは決してその占いを”商売”にしようとはせず、謝礼なども頑として固辞し続けていた。
そんなおばさんの人柄を頼って訪ねてくる人も多く、おばさんの家からは常に誰かしらの声が聞こえて賑やかだった。

ある日、そのおばさんが家の中で惨殺されているのが発見された。
たまたまその日は珍しく客もおらず、翌日訪ねてきた近所の主婦が遺体の第一発見者となった。
その主婦の証言と警察の検分によると、おばさんは普段占いやお客さんをもてなすために使っていた応接間の真ん中で死んでいた。
家の中は特に荒らされた様子はなく、金銭が取られた形跡もなかった。
身体の前半分が鋭利な刃物で抉り取られるという凄惨な殺され方だったというが、不思議と血はあまり飛び散っていなかったそうである。
もう一つ奇妙なことは、おばさんの周りには無数の何か獣の毛が落ちていたということだ。
おばさんは、どちらかというと生き物の類が苦手な性質で、おとなしい小動物にすら決して近づこうとしなかったほどだった。
そんなおばさんだから、当然生き物など飼っていなかったし、過去に飼っていたという話も聞かない。

ところが、警察のその後の調べで、おばさんの家の二階の押入れの中に生き物を飼っていた形跡が発見されたのである。
その生き物によって殺されたのではないかと疑う向きもあったが、ああいった風に人間を殺すのであれば、相当の力と体躯を持った、例えば熊かそういった猛獣でなければ無理であるとのことだ。
当然、民家の押入れに隠して育てられるような類の生き物ではない。
では一体誰が…?
結局、事件は半迷宮入りとなってしまった。
身内が少なかったおばさんの家は程なくして売りに出されたが、そういった事件の影響もあってなかなか買い手が付かなかった。
長い間その家は放置され荒れ放題となっていたが、やがて取り壊されとうとう更地にされてしまった。
そして、どういう経緯かは分からないのだが、更地になったその場所へ、数年前お地蔵様の祠が立てられることとなった。
今は完全にお地蔵様の広場となったその場所で、今年も「地蔵盆」が催される。

197毒男 ◆B.DOLL/gBI:2022/08/14(日) 23:30:30
もう数年前の事件だが、大阪府H市に住んでいたある女性が自宅で縊死しているのが発見された。
遺体の発見時は、死後およそ十日が経過していた。
離婚後の生活苦を悲観しての自殺であろうと見られているが、発見時、遺体のそばには彼女の2歳になる男の子が眠っていたという。
弛緩した遺体から垂れ流された汚物にまみれ、またその汚物の発する猛烈な臭気の中にいても、男の子は泣きも叫びもしていなかったそうだ。
それどころか、と隣に住んでいた主婦はこう思い返す。
ここ数日、その家からは本当に楽しそうな男の子の笑い声が、夜遅くまで聞こえていたそうなのだ。
離婚後、暗く落ち込んだ様子の女性の家から久し振りに聞こえる楽しい笑い声。
隣の主婦は
「何かいい事でもあったのだろうか」
とほほえましくさえ思っていたという。
男の子が何を見て笑っていたのかは分からない。そして、あまり分かろうとしないほうがよいのかもしれない。
ただ、周囲の大人によりその忌まわしい出来事が封印された場合、あるいは男の子はそれを”楽しい思い出”として記憶するのだろうか。

198毒男 ◆B.DOLL/gBI:2022/08/14(日) 23:33:35
まだファミコンが出たばかりだった、俺が小学生時代の話。

近所に大学生の兄ちゃんがいた。
地元の国立大に行ってて、穏やかな人だったから、うちの母ちゃんが家庭教師をお願いしたのがきっかけで仲良くなった。
そのうち、その兄ちゃんがファミコンを持ってるってことを知って、俺を含めて近所のガキ二、三人でその人の家によく遊びに行くようになった。
まあ、今思うとガキなんか邪魔だったかもしれないけど、嫌な顔ひとつせずに俺たちと一緒にゲームに興じてくれるような人だった。
そんな感じで半年くらいたった頃から、兄ちゃんの様子がおかしくなった。
遊びに行ってもずっと電話をしてて俺たちに構ってくれなくなった。
おかしいっていうのは、電話を掛けてるんだけど、兄ちゃんが一言も喋らなかったこと。
ダイヤルを回して、受話器を耳に当てたまま一言も喋らない。
しばらくすると受話器を置き、もう一度ダイヤルを回す。
ずっとその繰り返し。

そんな状態がしばらく続き、俺たちもだんだん兄ちゃんが怖くなってきたし、友達もファミコンを買ったことでそっちの家に入り浸り、兄ちゃんの家には行かなくなった。
同時期、兄ちゃんの家庭教師も終わった。
向こうの方から「大学が忙しい」って連絡が来たって母ちゃんが言ってたし、俺は不思議にも思わなかった。
そうして数ヶ月が経った。

ある日、テレビに兄ちゃんが出てた。
女の人を殺しちゃったんだってさ。

後で知ったんだけど、兄ちゃんは当時付き合ってた女の人に振られてから、嫌がらせや付きまといをしており、最終的にその人を殺してしまったそうだ。
もう分かると思うけど、俺たちの前でしてた電話は相手の女性への無言電話だった。
今だったらストーカーだって騒ぎになってたんだろうけどね。

199毒男 ◆B.DOLL/gBI:2022/08/14(日) 23:36:17
私が12のとき、両親が他界した。私には三つ年下の弟が居たのだが、それぞれ別々の親戚に引き取られた。
一ヶ月も経たないうちに親戚の私に対する態度は冷たくなり、私は高校進学を諦め、工場に就職し一人暮しを始めた。
私が17になると同時に弟を呼び、二人で暮らした。
弟には世間並みの生活を送らせてやりたいと思い、昼は工場、夜は水商売で何とか弟を高校に入れることが出来た。
それから三年…
弟は高校を卒業し、東京で働くといい、上京した。
私は夜の仕事を辞め、近所のスーパーで働くことにした。

スーパーの社員さんはいい人ばかりで働きがいがあった。パートの人達とも仲良くなれて毎日が楽しかった。
職場で恋人も出来た。
今までの人生で恋愛や遊びなど経験が無かったので、毎日がとても新鮮だった。

ある日、出勤時に急いでいた私は、不注意で車に跳ねられた。
私は車に乗り上げ、そのまま20m程飛ばされた
その瞬間、噂どうり今までの人生が走馬燈のように駆け巡った

気がつけば病院だった。

病院のベットで私は考えた。
人には幸せ、不幸せの量が決まっているんじゃないかって。
私が恋人を作ったり、職場の人と楽しく遊んだりしたから、罰が当たったんじゃないかって。

幸い、右腕が折れただけでしたが、色々検査をしてもらって、肝臓に障害が見つかり、それで検査入院することになりました。

入院生活を送っていたある夜、消灯後なかなか眠れず、色々と考えていました。
私は何の為に生まれてきたんだろう…
こんな辛い人生なら生まれて来たく無かった。

そう考えながら横になっていると、ふと背後に気配を感じました。
看護婦さんかな?と思い、慌てて涙を拭き、振り向くと、そこには両親がいました。
私はビックリして声を出すことが出来なくて、夢でも見ているのかと…
すると母が私の頭を優しく撫でながら
『ごめんね…ごめんね…』
と繰り返し言いました。
その横で父は悲しそうな顔で私を見ていました
私は懐かしさと今まで耐えて来た色々な辛さが一気に爆発して大泣きして母の腰に抱きすがりました。

ふと気がつくと、そこには誰もいなかったのですが、母に撫でてもらった感触、母の香りは鮮明に残っていました。

今では1児の母となり、幸せな毎日を送っています。
もし、我が子が、あの日の私のような事を言えば、私はとても悲しいです。
きっと私の両親も私がクヨクヨしているのを見て、とても悲しくなり、私を慰めにきてくれたのだと思います。

200毒男 ◆B.DOLL/gBI:2022/08/15(月) 00:01:47
聞いた話。
去年の夏、俺の友達が大学のサークルの仲間四人と、つまり計五人で肝試しに行った。
場所はN県にある、五階建ての廃病院(地元だと結構有名な心霊スポットだとか)。
そのメンバーは男三人と女二人という構成で、そんでその中の女の子の一人が、
「私、生まれつき霊感持ってる」
と何かと吹聴してるようなやつなんだと(でも誰も信じてなかったらしい)。

それでN県は東京からはそれなりに遠いらしくて、そいつらは午後十時頃に出発。
N県に到着したのは午前零時。んで、そっから目標地点までは二十分くらいだと。
で、病院までの道の途中、例の霊感女が
「いやなかんじがする」
「戻ろう。絶対やばい」
だの言い始めて、そいで病院が見える距離に入ったら
「嫌!こわい!こわい!こわい!」
とかものすごい大声で叫び出したそうだ。
仕方ないので、来る途中あったコンビニにその子を置いてこようってことになって、車は来た道をUターン。
そのコンビニについたら偶然タクシーが止まってたらしくて、その子はそれに乗って帰ったらしい。

んで俺の友達とかもちょっと怖くなってきてたんだけど、せっかくここまで来たんでとりあえず廃病院にいったそうだ。
時間ロスしたんで、病院に着いたのは結局一時頃だったとのこと。

車を病院の傍に止めて、多少びびりながらもメンバーは早速肝試しを開始。
なんと怖がりの俺としては信じられんことに、連中は病院を一階から五階までくまなく探索したんだと。
中は想像してたほど散らかってなかったとか言ってた。(でも一階と二階は落書きだらけだったらしい)
で、何の怪奇現象も無く全員無事に屋上まで到着。
四人は安心して
「なんだよつまんねーな」
「気ぃ利かせてでてこいよ」
とか言い合ってて、で屋上でしばらく休んでたらしい。
で、男の一人が何気なく屋上の手すりの方に近づいって、そこで異変に気づいた。
「下の方に人がいるぞ」
「マジ?」
「霊魂でも見たか(笑)」
みたいに、それでも俺の友達とか、そいつがからかってるんだと思ってて、まだ軽口叩いてたそうな。

んで、実際みんなで真下見てみたら、ほんとに人が居たんだと。しかも三人くらい。
でも幽霊って感じじゃなくて、普通の服着たおっさんとか、黄色いワンピース着た太ってるおばさんなんだとか。そいつらは病院入るでもなく、病院の傍でぼーっと突っ立ってるだけなんだと。
「おーい!」
と声かけても反応無し。これは普通じゃないってんで、みんなびびって速攻手すりから離れた。
女の子が
「なんかやばいよ。帰ろう」
って言い出して、残るみんなもそれに賛同。
でも、そのおっさんとかおばさんとかは病院の入り口にいるので、どうしようって事になった。
とりあえず俺の友達がもう一度、手すりのほう行って下見てみた。したら、
「おい、増えてるぞ!」
三人だったのが、何か三十人ぐらいに増えてたらしい。
やっぱり見た目は幽霊っぽくなくて、じじいとか子供とかいろいろ居たらしい。(でも五階なんであまりよくは見えなかったとのこと)
そいつらはやっぱりぼーっとしてて、うじゃうじゃ突っ立ってたらしい。
でも、俺の友達が気づいた。

「あいつら見てる!こっち気づいてんぞ!」
そいつらは突っ立ってるだけなんだけど、じっと手すりにいる俺の友達とかを見てたらしい。
(五階なのですぐには気づかなかった)
女の子は叫び出したりして、もう大混乱。
そんでも降りるのは怖いので、全員屋上で朝まで震えてたんだと。
朝になったらそいつら居なくなってたので、速攻で東京に帰ったとか。

後日談。例の霊感女によると、
「あそこに地獄の入り口があった」
だとか。さらに、最初に病院が見える距離まで車が入った時、
「空の方から無数の霊が病院の傍の森に降りてくるのが窓から見えた」
らしくて、それで叫び出したんだとか(最初に教えてやれよって感じだが)。

201毒男 ◆B.DOLL/gBI:2022/08/15(月) 00:17:38
私は46歳の鎌倉富士夫似の男性です。菓子工場で副工場長をしております。
趣味はドライヴです。好きなタイプは長谷川京子ですが、妻は天地真理似(現在の)です
まあ、それはいいとして、これは私が体験した心霊体験です。

仕事柄、なぜか朝の5時には出社するので朝4時には起きます。
起きてまず、すぐにタバコを吸うんですが家の中では禁煙なので外(にわ)に出て吸います。
吸っていると、よくうちに新聞を配りに来る新聞配達の男性に会います。
よくよく見ると若いので
「中学生…か?」
と尋ねると、
「いいえ、高校生です。おハよーごザいマす!!!」
と朝っぱらからすがすがしい挨拶をします!
実はここだけの話なんですけど、私も高校生時分新聞配達(朝刊)をしていたんです。
給料は25000円(今だと40000くらいかな)、うち7000円が学費、5000円家に入れ、あとは小遣い。
ですから、彼にはすごく好感が持てたんです。
仕事の関係上、あまったお菓子を黙って持って帰る癖があるので、それを少しだけその高校生に与えてあげてました。その都度オウム返しのように
「アリガトーゴザイマス!!!」
といなせな返事をしていました。

ところが、クリスマスの日の事です。
いつものように外(にわ)でタバコを吸ってると新聞配達の高校生がやって来ました。
しかしいつもと様子が違います。
ブスーッとした顔で挨拶もせず、乱暴に私の前に新聞を差し出すと、私が取るか取らないかという間に行ってしまいました。
私も初めは
「なんだ、あの態度は。いつもお菓子あげてるのに」
とムカつきましたがそのうち
「ああ、クリスマスだというのに彼女にでも振られたから機嫌が悪いのかな」
と勝手に納得してしまったんです。
それで家に入って新聞を読むと1面見出しにでかでかと「高校生惨殺」と言う言葉が載ってます。
「ふ〜ん」
と飛ばして、いつも見ているテレビ欄、スポーツ欄、おくやみ欄を見て仕事に行く準備を始めました。そして時間になり出かけようとゲート(門)をくぐると変なデブ親父が
「おはようございます」
と新聞を差し出してきました。

202毒男 ◆B.DOLL/gBI:2022/08/15(月) 00:18:06
「なんだ、あんた?うちはOO新聞しか取ってないんだぞ」
と言うと
「あ、はい、OO新聞ですが…」
と言うんです。
「いや、もう配ってもらったけど」
「え?きょう担当の子やすんでいて、そんなはずはないんですが…」
「???」
しょうがないから、その親父が差し出す新聞受け取りました…。確かにOO新聞でした。
新聞折ってあるんですが1面見出しは見ることが出来ます。政治のことでした。
さっきのと違う…考えてみれば、見出しに「高校生惨殺」なんて、まず載るはずがありません。
不安になり、さっきキッチンのテーブルに置いていた新聞を見に戻ったんですがありません。
すでに起きていた妻に聞くと
「そんなのなかった」
と言います。
「あり〜?」
とか思いながらも、遅刻しそうになったので大慌てで出かけました。
そして仕事に夢中になるうちに朝の出来事なんか忘れてしまいました。
↑(ウソ、ホントはパートの若い娘の尻に夢中だった)

そして次の日です。
外(ガーデン)でタバコ吸ってると高校生が来ました。
そして、また挨拶なしのブスーとした顔で乱暴に私に新聞を差し出してきました。
「ぁんだ〜こら〜その態度は〜もうお菓子やらんぞ〜」
と脅しをかけたんですが高校生は行ってしまいました。
チッ!とか思って新聞を見ると、また「高校生惨殺」の見出しが!?
「なんで…!!?」
昨日は飛ばして読んだんですが、今日は見ることにしました。
こんな事が書いてありました。

新聞配達途中の高校生が遺体で発見

死後約一週間経過全身に十六ケ所の刺し傷
右手小指左手中指を損傷いずれも生活反応あり
表皮剥脱皮下出血多数生活反応あり
直接の死因は数回に渡る頭部への打撲脳髄は三分の二を損失
顔は原形をとどめず歯形より本人と確認
遺体はXX県OO町の林道脇で発見。

!?OO町っていえばうちの近所じゃないか。しかもすぐ近くには林道があるし
そういえば普段はうちに入れると角曲がっていくのに、昨日今日はまっすぐ行ったぞ!
その先には林道(2kmくらい先)が!もしや…

203毒男 ◆B.DOLL/gBI:2022/08/15(月) 00:18:20
時間になったので出かけようとすると、昨日のデブ親父がうちの家のポストに新聞を入れようとしています。
「今日も休みなの?」
「ええ…」
そしてぼやくように
「無断欠勤、家にも帰ってないそうですよ」
さっきの新聞のこともあるし冗談めいて
「どっか死んでんじゃないの?」
って言うと
「ハハッ」
と愛想笑いして行ってしまいました。

そして次の日、また来ました。挨拶なしのブスー態度で。
私は言いました。
「きみは死んでるんじゃないのか?」
しかし、私のそんな言葉を無視してまっすぐ林道へ行く道に行ってしまいました
見出しもまた「高校生惨殺」です。記事も昨日と一緒。
もしかして本当に死んでいて私に発見されたいのかな?と思い、その日はズル休みして林道に行く事にしました。年末で忙しいっていうのに。

工場に電話して、もう一回寝て、昼ごろ林道に行きました。
脇の茂みの中をくまなく探したんですが、結局見つかりませんでした。

そして次の日、寝坊してしまい着替えると顔も洗わずに出社しようとするとデブ親父がいます。そして
「死んでましたよ。自宅の裏のドラム缶の中で。凍死だそうです。検視の結果イブの日だそうです。しかしなぜ死んでるってわかったんですか?ご主人、もしかして預言者かなんか?」
しかし、私はその日は寝坊してしまい、そんな話聞く暇なかったんで無視して行きました。

これが私が体験した心霊体験です。
なぜこのような事が起こるんでしょうか?
ひと、そして金がはびこる世の中では当たり前のことなんでしょうか?

後日談も言いますと、高校生の家がうちの近所だという事がわかったんで勝手な事ではありますが、私が持って帰ってきたお菓子とその高校生は狐みたいな目をしていたので(俗に言うつり目)油揚げを買って(実費、おつとめ品ですけど)高校生の家の裏に投げ入れました。
もちろん嫌がらせではなく供養のためにです。

204毒男 ◆B.DOLL/gBI:2022/08/15(月) 00:20:16
俺、22から28歳まで、心理的瑕疵物件に連続3軒×2年=6年住んだよ。
理由は、俺がある資格を取るため、働きながら勉強するため、親戚がやってる不動産会社に就職することになったから。
一応、寮という名目で水道光熱費は自分もちで家賃は会社もち。

ちなみに心理的瑕疵物件というのは、その部屋で自殺や事故死などがあって価値が下がった物件という不動産用語。
事故が起きてから、他の人間が1年以上住んだと証明できれば、心理的瑕疵物件として借家人に報告義務はなくなる…ってうろ覚えだが。

1軒目は、豊島区の集合住宅。
3ヶ月前に独身中年サラリーマンが自殺したという物件だった。
ここで起きた異常は、主に電気関係。
1.テレビやラジオに雑音が入る
2.夜中1:00〜3:00にかけて、電圧の変動が激しい
3.突然、電気製品のスイッチが入ったり切れたりする
3ヶ月住んで報告書を書き上げ、建物全体と部屋の電気関係チェックしたが全て正常。
役所に報告して、違法電波取締車両まで出動してもらったが原因不明。
結局、社長と懇意にしている御祓いさんに来てもらって解決。
その後、1年半は平和に暮らした。

2軒目は埼玉県M市の古い分譲マンションというか分譲団地。
半年前に老人が孤独死したという物件だった。
ここで起きた異常は、主に水廻り。

1.深夜、突然シャワーが出る。
2.台所・洗面所の水がどんなに蛇口をきつく閉めてもポタポタ流れる。
3.玄関に原因不明の水溜まりができる
4.ベランダに原因不明の水溜りができる
それ以外に、寝ていると布団の上に重さを感じたり、
苦しそうな息がフゥゥゥフゥゥゥゥと聞こえたり。

これは御祓いさんに2回来てもらっておさまった。

3軒目は埼玉県S市の小さな一戸建て。
10ヶ月前に老人が孤独死したという物件。

ここは最悪だった。
電気とか水廻りの問題ではなく、とにかく出る。
朝から晩まで一日中出まくる。
朝、顔を洗って髭を剃っていると、鏡の中に老人の顔が映っている。
昼間、家にいて勉強していると、家のそこらじゅうに人が歩き回る音がする。
寝ていると、枕元でじーと老人が覗き込む。

御祓いさんに4回来てもらって、なんとかおさまった。

まぁ。こんな感じでしたよ。

205毒男 ◆B.DOLL/gBI:2022/08/15(月) 00:22:50
10年くらい前に自分が体験した話です。

俺の乗ってた電車が人身事故を起こした。
先頭車両に居た俺は汽笛&急ブレーキにビックリして
「なんだ!?」
と思い運転室を覗いた。
そしたら農作業服姿の婆さんが線路の真ん中でうつぶせになってんの。
膝を抱えるようにして手は頭の上で合わせながら。
「やばい!」
と思いながらもゆっくりと進む電車。
結局ブレーキは間に合わず
「ガッコン」
と路肩に乗り上げるような音がした。
そのまま数メートル進んでから電車は停まった。
おそらく婆さんは1両目の半分くらいのところまで巻き込まれただろう。
人身事故のアナウンス。慌しくなる車内。俺も落ち着かず辺りを見渡す。

すると、窓の外に人がいるのに気づいた。
黒いスーツ(喪服?)着た爺さん婆さんが10人くらいいてこっちを見てる。
「おいおい、ツレが轢かれとるがな!」
と心の中でつっこんだが、なんかおかしい。
すげぇ田舎の単線なんで線路の周りは草ボーボー。畑とたんぼが一面に広がってます。
そんな中にスーツ?轢かれた婆さんは農作業服だし、ツレではないのか?など思っていたら、黒スーツ集団は何事もなかったかのよう回れ右して去っていきました。道さえない緑の奥へ。

30分くらいして救助隊が駆けつけ、婆さんを車両の下から引きづり出すのに成功した。
翌日新聞を見たら小さく記事が載ってて、轢かれた婆さんは片足切断したけど命に別状はなかったとのこと。
婆さんの生命力に感服しつつ、やはりあの黒い集団が気にかかりました。
死神か?あるいはすでに他界してた婆さんの知人か?
普通に生身の人間だったのか?答えはいまだわからず。
ただあの異様な光景と血まみれの担架は今も忘れられません

206毒男 ◆B.DOLL/gBI:2022/08/15(月) 00:25:05
知り合いが救急隊員やってるけど、ずーと昔に某駅で飛び込みがあって
『被害者はまだ生きています』
と要請があったから急行したが到着前にもう当事者は絶命していた。

それがまだ高校生の女の子で、覚悟の上でホームから飛び降りたもののまだ躊躇ったのだろうねー、咄嗟にもう一度ホームに戻ろうとして上半身を乗り上げたところに列車が…

上半身だけゴロンとホームに転がって、両足は引きちぎられて無くなり内臓も一部飛び出した状態で
『立てない…立てないよう〜!』
と泣き叫びながら、暫くホームの上を血まみれになりながら両手で立とうともがいていたそうだけど、周りの人がどうする事も出来ないまま救急車の到着前に息絶えたとか。

その時、まだ新人だった友人がかなりやり切れない思いをするような無残な状況の遺体でだったそうだ。
その後、諸々の手続きをしている時、妙に身体が重いというのか気持ち悪くて身体の芯から冷えるような寒気も感じたけど、気分が落ち込んでいるせいかな?
と、思いながら詰め所に帰ったら部屋に待機していた一人の隊員がギョ!!としたふうに友人を見て、いきなりその友人の服を引っ張って部屋の外に引っ張っていき他の隊員に
『水!塩!!』
と怒鳴った。

そうして呆然としているその友人の足元にコップに入れた水を置くと、塩を振りながら両手でパタパタと友人の全身を叩きだした。
暫くそうしてから
『もういいか』
と止めると、さっきからの悪寒が嘘のように消えていて、何となく判って聞きたくなけどww聞かずにいられず
『何だったのですか?』
と質問したら、その隊員が一言
『聞かない方がいい…こんな事はまず無いから』
と、ぼそり…友人はその時本気で職業を変えようかと思ったらしい。
まぁ今でも救急隊員やってるけどね

207毒男 ◆B.DOLL/gBI:2022/08/15(月) 00:26:11
|A-) たぶん上半身だけの女が肩につかまってたんだろうな

208毒男 ◆B.DOLL/gBI:2022/08/15(月) 00:26:36
|A-) そんではこの辺で終わり


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