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規制が厳しい間の怖い話スレ
1
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2019/03/11(月) 00:59:58
|A-) 不定期だけどよろしく!
音楽は以下から
http://dokuobd.orz.hm:8000/
2
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2019/03/11(月) 01:00:16
|ω・` ) やったー!よろしくお願いしまーす!
3
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2019/03/11(月) 01:01:13
>>2
|A-) またよろしくねw
4
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2019/03/11(月) 01:02:11
|ω・` ) いろんな人にも書き込んで欲しいねw
5
:
毒男
:2019/03/11(月) 01:10:05
|A-) 人はいるようなんだけどねえ…w
6
:
名無しさん
:2019/03/13(水) 22:57:58
次回も楽しみにしてます!
7
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2019/06/23(日) 20:00:28
|A-) じゃあ貼ってくかな
8
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2019/06/23(日) 20:05:38
ある蒸し暑い夏の夕暮れ時、俺は2階で昼寝をしていた。
「ピンポ〜ン、ピンポ〜ン」
誰か来たようだ。
俺以外家には誰もいないし面倒くさいので無視して寝ていた。
「ピンポ〜ン、ピンポ〜ン」
「ピンポ〜ン、ピンポ〜ン」
それからしばらく一定のリズムをつけつつ、なり続けるチャイム。
なんだよ、しつこいなあ。一体誰が来たんだ?
2階の俺の部屋から玄関をそっと見ると、白っぽい服を着た40歳位のおばさんが麦藁帽子をかぶった、お揃いの白い服を着た女の子を連れてチャイムを押しているようだ。
最近流行りの子連れ宗教勧誘か?
全く面倒くさいなあ、とりあえず出てやるかと思い、下に下りて玄関を開けると誰もいない。
なんだよ、もう行ったのか。せっかく出てやったのに。もう1回寝ようと再び2階の自分の部屋で横になった。すると、
「ピンポ〜ン、ピンポ〜ン」
また鳴った。窓から見るとまたあの親子だ。なんなんだ一体!
俺は半分キレぎみで下へ駆け下りた。
その間もず〜と一定のリズムで鳴り続けるチャイム。
玄関のドアをバ―ンと開けて、怒鳴りつけようとして…誰もいない。ドアを開ける直前まで確かに鳴っていたのに。
隠れる場所なんてどこにもないし、どんなに足が速くても一本道の突き当たりにある家から見えなくなるはずがない。
しばらくポカ〜ンとその場で立っていると…
「ピンポ〜ン、ピンポ〜ン」
目の前のインターホンに誰もいないのにチャイムが鳴り響いた…
俺はダッシュで家に入り鍵を閉め、部屋のカーテンをして布団に入って震えつづけた。
それからしばらくチャイムは鳴り続けた。
もう1回窓から玄関を見下ろすことはどうしても出来なかった。
次の日の朝、親にたたき起こされた。
「あんたに手紙。女の人からみたいよ」
にやにやしている。新聞を取りにいって見つけたらしい。
白い封筒に名前は書いていない。なんでこれで女だって分かるんだよ!
とりあえず開けて見ると綺麗な文字で
「なにかがあなたの家へ入ろうとしています」
とだけ書いてあった。
9
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2019/06/23(日) 20:11:55
|ω・` ) あらーチャイムを鳴らした親子が家に入っちゃったの?
その手紙の女の人は何者なの…近所の方かしら
10
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2019/06/23(日) 20:12:09
ある被災地跡の記念館では、不思議な看板が立っているそうです。
「看板」って表現が曖昧なので、ちょっと補足すると
「ここでタバコを吸わないでください」
というような注意をうながす系の看板です。
その看板というのが、
「声を掛けられても振り返らないでください」
という看板だったそうです。
何が起こるのか知りません、何があったのかも知りません…
11
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2019/06/23(日) 20:18:45
>>9
|A-) 親子が入ろうとしてたのか警告してくれたのか曖昧なとこあるけど
たぶん入ろうとしてたんだろうなあ…
警告してくれたのは通りがかったなにかが見える人かなあ?
12
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2019/06/23(日) 20:27:17
>>10
|ω・` ) 「声をかけられても振り返らないでください」と言われたら振り返りたくなるよね振り返らないけど!
>>11
|ω・` ) 通りすがりかー
近所の人だったらなーでも入った後だから無理かー
13
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2019/06/23(日) 20:32:38
>>12
|A-) 声をかけられたい!
まだ入ってないんじゃない?w
チャイムは聞こえてたしw
14
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2019/06/23(日) 20:33:45
3年前、家族でI県の海岸にあるキャンプ場に遊びに行った。
キャンプ場は崖の上にあり、そこからがけ下まで階段で下りると綺麗な砂浜があった。
私達の他にもたくさんキャンプに来てる人がいて、その砂浜自体も名所なのかたくさん車で乗り付けてきてる、とても人の多い場所でした。
弟は当時中学2年生、反抗期だったのかこの家族旅行にも参加したくないとゴネていたが父が無理矢理に車に乗せて、キャンプ場まで連れてきた。
皆で海で泳ごう、という段になっても、私や兄とは別れて、崖の真下の岩場や少し沖の遊泳可能範囲に浮いてるブイの所まで一人で泳ぎにいっていました。
正午辺りから泳ぎ始めて、一時間程経った頃、沖のブイの所で弟が何やら叫んでいた。
ゴムボートで弟に近づくと段々ブイにしがみついて、顔を真っ青にしてガクガク震えている様子が見えてきました。
変だなと思い、ボートを漕いで弟に近づきながら聞いてみた。
「何してンのー?足でもつったの?」
「……人っ!人が!腕ひっぱって!」
「人?…誰かに悪戯でもされたん?」
「ぎゃー!…子供!服着てるっ!」
言ってる事がさっぱりわからない。とりあえずブイにしがみついてる弟をボートの上に引っ張り上げた。
よく見たら弟の左腕二の腕の辺りから結構な量の出血が。
弟にその場で話を聞こうとしても、
「人が人が…」
とずっとブルブルしてて全くわからなかったのでとにかく岸までつれていった。
崖上のキャンプ場まで兄に担いでもらってテントに休ませ、簡単な腕の手当てをした。
傷口自体は2cm程だったが、その傷は腕を貫通していた。
少し落ち付いた所で弟に再度話を聞いた。
15
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2019/06/23(日) 20:34:51
>>13
|ω・` ) 毒男さんなら嬉々として振り返りそうw
あ、そうかまだチャイム鳴ってたか!
でも姿見せなきゃ入れないとか?どうぞって言われないと入れないとかなのかしら
16
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2019/06/23(日) 20:35:06
ブイにつかまって沖から海岸を見てぼーっと浮いてたら、同じように離れたブイの辺りに浮かんでいる子供を見付けた
子供一人でこんな沖まで出て大丈夫なんかなと、思った途端何か嫌な雰囲気(気配?)を感じてすぐに目を逸らした。
弟曰く
「何かよくわからんけど、絶対目を合わせたらダメだ。気持ち悪い、死ぬ!」
と思ったそうな。
目を逸らした途端、その嫌な雰囲気がドンドンと弟のトコに近づいてきた。
目を開けたらまた子供を見てしまう、早く逃げないとこの嫌な雰囲気に追いつかれたら死ぬ気がする。
しかし、弟は怖くて泳いで岸まで行く事が出来ず、ブイにしがみついて必死に岸近くで遊んでいた私達に助けを呼んでいたんだそうだ。
私の声が聞こえるまで終始目を瞑っていた弟が、私の声に返事をした瞬間目を開けた時、
「俺の左腕に、顔が半分溶けてる子供がしがみついてたん。指が腕にめり込んだんだ。髪の毛がべったり俺の体にくっついてて巻き付いてて、あのブイなかったら俺死んでた」
弟の体をボートに引き上げた時にそんな体に髪の毛がついてなかったし、腕の怪我は貫通していた。
だからブイにくっついて浮かんでる時に寝てたんだろと、その話をまともに相手にしなかった。
腕の傷は、稀に潜水服とかを貫通する程鋭い体をもった魚がいると聞いた事があったのでそれじゃないか、という事でまったく弟の話を夢扱いにした。
キャンプ場から帰って2週間、弟の腕の傷は一向によくならずそれどころか膿んで物凄く腫れあがってきた。
医者に行って念の為にレントゲンをとると、どうやら傷口の中に何か異物が入っていて、それが原因で膿んでいるらしい。
簡単な手術で摘出すればすぐに治るとの事だったので、すぐに手術をしてもらった。
「異物は全部取り除きました。これで怪我も治るでしょう」
「先生ありがとうございました。」
「…つかぬ事を聞きますが、この傷はどうやってつきましたか?」
「?…どうかしましたか?」
「いえ、中に入っていた異物なんですが…」
そういってお医者さんがバッドに乗せてもってきた「弟から腕から摘出した異物」は「たくさんの長い毛の塊」と「引き剥がしたような生爪」でした。
その後、弟は特に何事もなく過ごしていますが、海には絶対行きたがりません。
弟の言った子供の事は今でも信じられませんが、弟と一緒に医者で見た血に塗れたあの髪の毛の塊と生爪を思い出すと今でも背筋が寒くなります。
17
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2019/06/23(日) 20:35:53
>>15
|A-) 開けてたからすぐ入れそうなんだけどね?
なんなんだろね
18
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2019/06/23(日) 20:38:53
>>16
|ω・` ) うわ〜フジツボ系の体内から異物怖い!
しかも髪と爪とか!
19
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2019/06/23(日) 20:47:00
>>18
|A-) そんなん入ってたら手当する時点でわかるだろうにねw
20
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2019/06/23(日) 20:48:10
洒落にならないな…と今でも思うのが、身内の霊の話。
祖母が他界したのはもう20年前になるが、その数日後に、叔母のところに祖母が現れたという。
叔母は、いわゆるキャリアウーマン人生を選択した女性で、会社勤めの一人暮らし。
独居にて、夜は和室に布団を敷いて寝る。
その和室からまっすぐ伸びた廊下の突き当たりが玄関。玄関の明かりだけはいつも一晩中つけっ放しだったそうだ。
その晩、叔母は何故か寝室の障子をわずかに開けて寝入り、夜中目を覚ますと足元に明かりがあった。
「あ、そうか、障子開けっ放しで。玄関の明かりが入って来てるんだ」
…と。これはその通りだったが、ふとその足元に目をやると、玄関の明かりの色合いがいつもの色と異なり何となく青白い。
あれ、と思い起き上がって金縛りになった。布団の上に上体を起こしたかっこうで叔母は固まった。
玄関に祖母が立っていたのだ。
祖母は、一直線の廊下を、すーっと叔母のほうへ近付き、自分が祖父(夫)より先に逝くのでひどく心配である、祖父のことをどうか宜しく頼むと何度も手を合わせて叔母に頭を下げたという。
叔母は金縛りながらぼろぼろ涙を流し、
「大丈夫、お母さん、大丈夫、お父さんのことは私が全部面倒見るから」
と答えた。すると、祖母は安心したのか、またすーっと後方(玄関)に後退し、そして、玄関の明かりのすぐ下でふたたび合掌し目を閉じると、ゆっくりと、玄関上の電灯の中に吸い込まれるように消えたという。
21
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2019/06/23(日) 21:09:38
オレの部屋の前にある家はかなり金持ちで、毎週ワイキキやサンフランシスコに出かけるような富豪っぷりだった。
オレが二十歳になって2週間目の夜。
月が奇麗な夜だったのを覚えている。
夜中にネットしてて(エロ画像収集w)まだダイアルアップだったから落ちてくるのがめちゃくちゃ遅くてイライラしてたので窓の外を見た。
お向かいの屋根が見える。
月に照らされて青白い屋根に見えた。
だが、真ん中らへんに黒いものが居る。
猫にしては大きい。
大型犬ぐらいの黒いものがいる。
オレはそれをしばらく観察してた。
画像はなかなか落ちてこないんで暇つぶしだった。
とにかく黒いものだったとしか形容はできなかった。
最初はうずくまっているアヒルのようだったがしばらくするとすくっと立ち上がった。
驚いた。
二本足だった。
月明かりに煌煌と照らされているにもかかわらずそれは黒いまんまで屋根の上をじわじわと歩き始めた。
なんだよなんだよ!もしかして泥棒?110番!?こんな夜中に繋がるのか?
と思いながらもその黒いものにオレの目は釘付けだった。
目がそらせない。
手は無いようだった。
歩き慣れてないかのようにゆらゆらじわじわと屋根の上をそれは歩き回る。
時折、瓦の隙間を覗いたり窓越しに中を覗いたりしながら歩き回っていた。
空気が変わったのが分かった。
夏なのに湿度も気温も下がっている。
冷や汗が出て来た。
やがてそいつは白いお向かいさんの壁をなで回し、数回なで回したあと突然ばんばん!!
と叩きだした。
夜中だから相当な音だった。
近所の住人が起きてくるんじゃないか?っていうぐらい叩きまくっていた。
案の定、隣のアパートの住人が起きだしてきてそれの姿を見るなり
「あっ!」
と小声で叫んで部屋に戻ってしまった。
22
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2019/06/23(日) 21:10:06
しばらくするとその黒いものは元居た位置にまたうずくまりそのまま色が薄くなって消えてしまった。
「居なくなった…」
オレは安心感からか釘付けになった視線が動かせるようになったことに気がついた。
「居なくなったよな?」
とオレは安心感と一気に吹き出た恐怖感でしばらく周囲をきょろきょろと見回してしまった。
居なくなってはいなかった。
いつのまにかそれは向かいの道路に立っていた!
電柱の端までずるずると進んで行ったあと電柱の下で街灯に照らされて立ち尽くしていた。
何かを待っているように。
時々、やはり同じように電柱をばんばんと叩いたりしていたのが奇妙だった。
オレは恐ろしくなり、回線切って(エロ画像よりも恐怖が先に立ったw)布団ひっかぶって寝てしまおうとした。
寝付けなかったけどさ。
翌朝、いやな夢を見て最悪の寝覚めを迎えた俺は戦慄することになった。
まず、例のお向かいの白い壁に黒いすすのようなあとが無数に残っていた。
いやなことに電柱も途中がすすで汚れたように黒くなっていた。
「うわー、夕べはやなもの見ちゃったな。」
と頭を入れ替えようと煙草に火をつけた。
煙を吐くと同時に煙草が床に落ちた。
オレの目の前にある自室の窓。
そこには黒いすすのような手形がいくつもついていた…。
23
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2019/06/23(日) 21:10:43
後日談
あまりにインパクトの強い怪現象を目の当たりにしてオレ、寝込んじゃったんですよ。
三日ぐらいは寝てたかな?
で、どうにか動けるようになったんですよ。
窓の手形は速攻で拭き取りました。
で何か因果臭い出来事だったので、ばぁちゃん(現在故人)に聞いてみたんですね。
すると、ばぁちゃんも若いとき同じようなものを見た。と言うんです。
「あれはKさん(向かいの家の名字)の親父さんだと思う。」
と言うのです。
ボケたか!ばぁちゃん!!と思いつつももっと聞いてみると嫌な因果を語ってくれました。
「Kさんには、死んだ旦那さんがいてねその人の死に方が非常に惨くてね。」
「お前は知らないだろうが、お向かいのKさんの家は一回燃えてるんだよ。」
「奥さんは買い物に出かけていて留守だったけど、旦那さんは家にいてタバコの火の不始末で自分に燃え移ったらしいんだ」
「それはひどい燃え方でね、全焼にはならなかったが旦那さんは炭のようになってたんだよ。」
「戦争中に空襲で焼かれた人を見たけど同じような感じだった。真っ黒焦げで。」
「でも不思議だったのはそんなに大火事でないのになんで旦那さんだけあんなに黒焦げになったんやろうねぇ…」
「煙草の不始末だけであんなに黒焦げになるもんやろか。わしにはそれがわからんのよ。」
と、ばぁちゃんは因果を語ってくれた。
「それからやね。奥さんがしょっちゅう外国へ出かけるようになったのは。」
「家におると落ち着かんそうや。なんか見られてるような気がするゆうて。」
「訳を聞いても口はばったいらしくて、はぐらかされるんやけどな。」
「あんま人に言いなや。これは因果や。巡り巡った因果や。」
いまでも向かいの家の奥さんはしょっちゅう外国に出かけてる。
いまも居ない。
向かいの家に何の因果があったかは分からないが、ばぁちゃんもオレもその「もの」を見ている。
そしてばぁちゃんはその因果の一部を知っていた。
だけど、まだ何かあるような気がしてならない。
ばぁちゃんはすべてを語ってはくれずにこの世を去った。
因果はあれだけでは済まない筈だ。
オレはそう確信している。
もっとも調べる気はさらさらないが。
調べてはいけない気がする。
何十年も前に起こった不可解な事件。
十年前に起こった不可解な出来事。
いまは何も無いが留守がちな向かいの家。
願わくば因果の鎖がもうほどけていることを祈る。
24
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2019/06/23(日) 21:15:43
オレの田舎には「ジュンサイ池」って呼ばれてる池がある。
食べるジュンサイを栽培していた名残の池です。
そこで変死体が上がったんです。第一発見者はたまたま帰省していたオレ。
年齢は50代とおぼしき男性。
溺死のようなのだがえらく奇麗な死体でした。
一応現場検証に立ち会ったんですが、警官も俺と同じ印象を持ったらしく第三者が関与している可能性が高い。と言われた。
まずは引き上げて岸辺で検死をしている横でオレはあれこれ聞かれました。
根掘り葉掘り聞かれるのでいい加減うっとうしくなったオレは仏さんに目を移した。
革靴を履いた男性の溺死体。
気分のいいものではない。
そこで異変に気がつきました。
検死官は気づいてないようなのですがどうも足が少しづつ池に動いてる!
冷や汗をかきながらオレはその異様な光景に釘付けになった。
少しづつ足は池へと動いている。
「検死官は気づいてないのか!?」
オレは必死に目配せをしたが検死官はレポートや写真撮影に忙しい。
死体の足はなおも池へと動いている。
「このままだと池にまた転げ落ちるぞ…」
内心そう思いながら釘付けの視線が離せないまま警察官の質問にはうわのそらで答えていた。
じりじり…。
足はもうぎりぎりで池に転げ落ちるところまで動いていた。
25
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2019/06/23(日) 21:16:05
警察官が
「分かりました。あとは当方が処理致しますので。ご協力感謝します。」
と言うか言わないかの瞬間、仏さんが池に転がり落ちた。
その瞬間オレの耳に粘ついた声が聞こえた。
「か”え”る”!」
すごい水音がして、周りはどよめいた。
オレは別の意味で驚いて、池に目をやったが仏さんは浮かびもしなければ沈んでもいなかった。
アオミドロの繁茂する池に「消えて」しまったのだ。
警察官たちは棒やさす叉のようなもので池をつつき回すが結局仏さんは見つからなかった。
「か”え”る”!」??
「帰る」ってことか?
どこに?
なんで?
どうやって?
とにかく、恐怖よりも疑問符が多い夏のある日の出来事だった。
結局未解決事件として処理された。と後に伯父から聞かされた。
その後、ジュンサイ池はいまではコンクリでできた浅い水遊び場になっている。
伯父に帰省するたびに聞いてみるが特に変なことは起きてない。という。
本当だろうか?
あの仏さんは結局どうなったのだろう?
今年も帰省する。
今度は足を運んでみようと思う。
26
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2019/06/23(日) 21:17:18
>>20
|ω・` ) 泣ける(´;ω;`)心配だったんだねー
>>23
|ω・` ) これ奥さんがなんか…うん…
タバコの不始末ってこわいねー
27
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2019/06/23(日) 21:18:31
俺の近所に台風になると必ず現れる不思議なおっちゃんがいる。
上下を濃いグリーンの雨合羽を来て暴風雨の中、住人に警鐘を鳴らすのだ。
「川の水量が増してきたぞ〜〜気を付けろー!」
「風がひどいぞ〜!屋根飛ばされんようにしろよ〜!!」
などなどアドバイスをしながら町内を歩き回るのだ。
毎年毎年現れるので、近所の住人は気にもせず逆にもてなそうともしてたようだ。
事実うちでも麦茶とお菓子ぐらいは。と思い用意をしたのだがいつも
「自分は忙しいですから。また呼ばれます。」
と言って暴風雨の中警鐘を鳴らしに行くのだ。
そんなおっちゃんの秘密を知ってしまったのは去年のことだった。
台風一過の晴天の中、おっちゃんが俺の前を歩いていた。
こんなに天気がいいのに雨合羽脱ぎゃいいのに思った。
そう、おっちゃんは快晴の天候にも関わらす、やっぱり濃いグリーンの雨合羽なのだ。
知らない人でもないので声をかけてみようと思い少し近づいた。
だが、そこで俺の勘みたいなものがブレーキをかけた。
「そういえば毎年くるけどおっちゃんの顔を知らないな。」
「普段は何してるんだろう?」
「なんで台風の時になると現れるんだ?」
「自治会の人かな?」
ブレーキかけつつ、おっちゃんに近づく俺。
近づくにつれ、むっと獣の匂いがした。
外飼いの大型犬のような匂いを湿っぽくしたような匂い。
何だこの匂い?
きょろきょろ辺りを見回すが犬を飼ってるうちは見当たらないし、そんな匂いの元になるものは無かった。
やっとおっちゃんに追いつき、
「こんにちわ!いい天気になりましたね!」
と声をかけるとこちらを振り向かずに手を挙げて
「そうですね」
と答えてくれた。
俺はくるりと踵を返すとダッシュでその場を離れた。
おっちゃんの手には茶色い毛が生えていて、指の間に水かきがあった。爪も獣の爪だった。
今年の台風の時もおっちゃんは現れた。
だが俺はあえて無視した。
母親にお茶も出すな。と釘をさしておいた。
おっちゃんの正体が分かって、もてなせるか?
そんな剛毅な人に俺は会いたい。
28
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2019/06/23(日) 21:24:18
>>25
|ω・` ) ええ!うっかり落ちてその池のなにかに取り憑かれたのかな
それともなにかが化けてたとか?不思議
>>27
|ω・` ) 優しいモフモフ…人間が事故らないように注意して回るなんて
その地の獣系の神さまとか?それとも長い間に化けられるようになった獣系?
この話は和みます( ´・ω・` )b
顔見てみたいw
29
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2019/06/23(日) 21:40:28
>>28
|A-) 池の話は不思議だね
なんか取り憑いたのかねえ?
水かきで緑ってかっぱみたいだねw
30
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2019/06/23(日) 21:43:25
元彼Yの体験談
病院に肝試しにいった時。
5人でいったんだけど霊感持ちは必要だということで、嫌がるAを無理矢理連れていった。
どきどきしながら懐中電灯を持ってドアを開ける。
中は荒れていた。廊下に散乱している書類とか色々なもの
ドアを開けたりトイレ覗いたりしていつものように、やべー!とかこえー!とか言ってた。
調子に乗って二階行こうぜと誰かが言うとAが
「いや、待て。おっさんがなんか言ってる」
など言い出す。
虚ろな目で階段を見上げるA。
やばいのか?と思いつつAの様子を伺っていると
「はい、はい、わかりました。」
なんて小声で言ってやがる。おれたちには何も見えない。
Aに、
「おいだいじょうぶか?」
と聞くと
「この上は入るとやばいらしい。連れて行こうとするやつがうようよいるんだってさ。話し通じないって。上行かなければ大丈夫らしいぞ」
とのこと。
しかしうさんくさい。なので、全員一致で帰ることにした。
Aがずっと何かと話している。
でもかなり普通な世間話のようで、
「あ、はい、ばあちゃんは元気です」
なんて声が聞こえてくる。
Aも別に青ざめたりとかしてなかったから、ほっといて車に向かった。
車に乗り込む前、後ろの方を歩いていたAが叫んだ。
「無理!いや、帰りますから!!」
全員振り向く。Aが必死で何か言ってる。
すると突然Aが一人で暴れ始めた。かなり苦しそうだ。
全員で走りよってAをとりおさえ、激しく暴れるAを4人がかりで抱え上げて車にほりこみ車を発進させた。
Aはしばらくうめきながら
「ポケットから数珠をとってくれ」
と言った。
連れがAのジーンズから数珠をとりAに握らせると、Aがまたぶつぶつお経らしきものを唱えはじめた。
するとAの額から段々汗が消え、Aの意識もどうやら消えた。
しばらくして我に帰ったAから昼間に聞いた話。
「二階のやつらさ、まともに話しできなくて寂しいらしいんだよ。そいで、ちゃんとした会話するの久し振りだったから俺に残ってくれって…話し相手になって欲しいって言われてさ…体乗っ取られるかと思った…」
車の中でもAの中で格闘は続いていたらしい。
31
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2019/06/23(日) 21:47:25
漁師をしてた爺さんから聞いた話。
爺さんが若い頃、夜遅く浜辺近くを歩いていると、海のほうから何人かの子供の声が聞こえてきた。
こんな夜遅くに、一体何だ?
と思い声のする方を見つめても暗くてよく見えない。
不思議に思いながらもその日は家に帰った。
何日かして夜遅くに浜辺近くを通るとまた海のほうから子供の声が聞こえてくる。
爺さんは浜辺に降りて、声のする方をじっと目をこらして見た。
暗くてはっきりとは見えないが、声のする方に小さい船があるようだ。
人の姿は見えない。
あの船に子供がいるのか………?
不気味に感じた爺さんは、父親にそのこと聞いた。
父親はしばらく押し黙り、ある漁師の話を始めた。
男はこの村に住んでいた。
貝などを採って暮らしていたがその漁の仕方が変わってた。
貧しい家の子を預かり。その子供たちを連れて漁に行く。
子供が逃げないように鵜飼いの様に子供の首に紐をくくりつけ海に潜らせて、貝などを捕らせた。
男は冷酷で、なにも採らずに上がってきた者や疲れて泳げなくなってる者は棒で容赦なく殴りつける。
過酷で厳しかったため何人も子供が亡くなった。
ある日、男はいつものように子供たちと漁にでかけそしてそのまま帰って来なかった。
死んだ子供たちに祟られたんだろうという噂が流れた。
それ以来、夜になると子供たちの声と誰も乗っていない小舟が現れるようになったそうだ。
32
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2019/06/23(日) 21:56:19
>>30
|ω・` ) 乗っ取られそうになるたかこわっ!
廃病院とかよく行けるなぁむりこわい
>>31
|ω・` ) 昔は人権とかないようなものだからなぁ
子ども何人も犠牲にするとかは鬼じゃ
そら祟られるわ
33
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2019/06/23(日) 22:01:00
>>32
|A-) 猫を虐待してたやつも早くに死んだりとかあるみたいだしね
34
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2019/06/23(日) 22:03:43
俺がまだ5歳の時のことでその頃はなんでそういうことが起きたかわからなかったが、いま考えるとその訳が分かるような気がする話。
父方の郷里は和歌山県。
内陸の方で海は無かったが周囲は田んぼが多く春になるとレンゲの花が咲き乱れる素晴らしい所だった。
父の夏休みを利用して、父も久方ぶりに帰郷したのだと思う。
息子に故郷を見せてあげたかったんだろう。
折しも季節は春でレンゲ草が田んぼ一面に広がっていた。
写真もあるがここでの記憶はいまでもありありと心に再現出来るぐらい幼心にとって天国のような記憶だった。
ただ、一つだけ当時は納得いかなかったことを除いては。
一面のレンゲ畑で父方の伯父と叔母、従姉妹と4人で夢中で花を摘んだ。
従姉妹は手先が器用だったので花輪を作ってくれたり腕輪を作ってくれたりと2人で大はしゃぎだった。
その内、俺は広いレンゲ畑を真ん中の方まで花を摘み摘み歩き回っていた。
レンゲの花の蜜は甘いことも知った。
遠くに伯父叔母、従姉妹が見える場所まで来て流石にちょっと遠くまで来てしまった。と思った俺は戻ろうと両手一杯のレンゲ草を抱えて元来た道を引き返していこうとした。
ふと、背後に目をやるとそこにさっきまでは居なかった筈の人が居た。
詳細までは覚えていないが青のワンピースを着た女性だった。
「僕?その花お姉さんにくれるかな?」
そう問いかけられた。
俺は両手一杯のレンゲのうち半分だけその女性にあげたと記憶している。
やはりこれだけ摘んだのだから全部は惜しかったのだろう。
女性は、
「ありがとう。僕は一人かな?」
と俺に尋ねた。
首を縦に振って一人だということをアピール。
正直な話、お姉さんが奇麗だったのでませガキの俺はその頃からこんな調子だった。
お姉さんは俺がどこから来たのか、とかいくつだ、とかいろいろな事を質問した。
お姉さんも手先が器用で花輪とかネックレスだとかを作ってくれた。
少し奇妙だったのは、お姉さんの匂いが土のような湿った匂いがしていたことが子供心に変だと思った。
「あっちへ行こうか?」
お姉さんは田んぼの真ん中にあるちょっとした木立を指差して俺を促した。
もちろん、俺はウェルカムだった。
お姉さんは俺の手をぐいと掴んでさっきとは違う力を込めた感じで俺の手を引いて行った。
お姉さんの豹変ぶりに俺は驚いたんだろう。
その手を振りほどこうと手を上下に振った。
しかし、俺を引っ張る力はますます強くなり、ずんずんと田んぼの木立に向かってお姉さんは進もうとする。
「おじさんにきいてからにするからはなして」
と俺はお願いをした。
お姉さんは最初は聞いてくれなかったが、何回か訴えるとしぶしぶ手を離し俺を解放してくれた。
俺は伯父さんのいる土手へと走って行った。
レンゲを蹴散らし少し怖かったので急いで走って行った。
35
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2019/06/23(日) 22:03:59
伯父さん叔母さんにいまあった事の顛末を子供言葉で話すと伯父叔母は家に戻ろう。と言った。
俺と従姉妹は遊び足りないので最初はぐずったが伯父叔母の様子が真剣なので仕方なく家へ戻った。
伯父は従姉妹にプリンを与え、俺の手を引いてまた外に出た。
叔父と一緒に田んぼのあぜ道を歩いた。
そういえばお姉さんは見当たらなかった。どこにいったんだろう?
そう思いながら伯父に手を引かれるままにあぜ道を歩いた。
向かう先はさっきの木立だった。
木立の正体は墓地だった。
田舎によくある二〜三の墓地が固まっているようなそんな感じの墓地だった。
伯父はどこから出したのか線香に火をつけ墓に供えて手を合わせた。
俺も一緒になって手を合わせた。
見ると、墓の周りはレンゲで一杯だった。
ひときわ大きなレンゲの塊と花輪が地面に半分埋まっていた
「K、あのお姉さんは人じゃねんだ。お化けだ。お前連れてかれるとこだったんだぞ」
伯父はそう俺に話すとレンゲ遊びはもう今日はやめだ。家でおいしいご飯を食べよう。
とまた元来たあぜ道を俺の手を引いて家へ帰って行った。
「お化けだったの?あのお姉さん?」
と道すがら伯父に聞いたが伯父は煙草を呑みながら何も答えてくれなかった。
その日の晩ご飯は父も驚くぐらい御馳走だった。
夢中でたくさん食べて腹一杯で寝た。
多分いま思うに御馳走でその日の事を忘れさせようとしたんだと思う。
夢の中にはあのお姉さんが出てきた。
ひどく残念そうな顔のお姉さんは
「またね」
と夢の中で俺に話しかけてきた。
次の日はレンゲ遊びはしなかった。
代わりに伯父が海へ連れて行ってくれた。
恐い話じゃないかもしれないけど不思議でいま思うとちょっと物悲しい子供の時の思い出話でした。
結局それ以降、レンゲ畑で遊んだ事は無かったです。
いまではマンションが建って、レンゲ畑は見る影も無いそうですがお墓はまだあるという事です。
36
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2019/06/23(日) 22:08:15
某大震災の後、家の荷物を置くためにアパートを借りた
震災で倒壊した家からは少し離れてはいたが6畳x2、トイレ、キッチン付き、駅から徒歩5分で3万円という破格の値段だった
地震後のボランティア価格で出される物件も多く、風呂も無く築30年以上たっていたのでその価格に納得していた。
仕事場が近いこともあって、俺だけがそこに一人暮らし
初めてアパートに入ったときから「奇妙な気配」はあったのだが、その日はとくに強かった
TVを見ながらもちかえった書類を片付けていると、玄関を開ける音がして足音が近づいてきた
どうやら隣の部屋に入ったようなのだが…
家族の誰かが荷物を取りにきたのだろうと無視していたが、蛍光灯をつけた気配が無い
そのまま何かを探すような音は続いている
じわじわと恐怖が心の中を広がる
焦りのためノドが渇いてきたのだが、その部屋の前を通らないとトイレにも台所にもいけないので湧きあがる恐怖を打ち消して台所に向かった
音のする部屋にはだれも居なかった
すぐにでもアパートを飛び出したかったが、こんな現象は初体験のオレは気のせいということにして、そのままコンビニに酒を買いに行った。
アパートに帰ると点けていたはずの電灯やTVが全て消えていた
蛍光灯のスイッチを入れてもまったくつかなかったのだ
部屋の電気、TV…この2つしかつけていなかったのにブレーカーが落ちていた
37
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2019/06/23(日) 22:08:29
それからも怪現象を無視する日々がつづいたのだが、ある日、いつものように玄関を開けて足音が近づいてきた
いつものように隣の部屋で止まるかと思っていたが、足音はそのままオレの居る部屋のドアの前まで来たのだった
キイィィ
ドアのきしむ音がする
部屋の外から蒸し暑い空気が流れ込むのがわかる
TVはバラエティー番組をやっていてお笑い芸人のバカな笑いが響いていたが、オレの周りには張り詰めた空気がただよっていた
意を決して振り返ると…
ダダダダッ
と、走り去る足音が聞こえた
ちびりそうなくらい怖かったが、空き巣だったら危険だと思いなおして玄関の鍵を確認に行った
空き巣ではなかったようだ…
部屋に戻って怖さのあまり酒をあおりながら仕事を続けたが、玄関を開ける音、近づく足音はずっとやむことは無かった。
いまはアパートを引き払って、建て直した家に住んでいるが、そのアパートを引き払うときに管理人さんが言った言葉が忘れられない
「ココ最近ではアンタが一番長持ちしたね…荷物置きって言うから貸したんだけど、実際に住むとは思わなかったよ」
すいません、この部屋っていったいなんだったんでしょうか…
38
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2019/06/23(日) 22:17:19
誰かに聞いてほしいんで書きます。
私の家は二階建てのアパートで、大通りから少し離れた細い道に面しています。
その道は近所の小学生の通学路になっています。
車の通りは多くはないんですが、三ヶ月ほど前に事故がありました。
小学生が乗用車に引かれて死んでしまいました。
その現場というのが私の部屋の窓からちょうど覗ける位置なんです。
その事故から二週間ぐらいたってからでしょうか、その事故現場には、毎日新しい花束と、お菓子がおかれるようになったのに気付きました。
それから、しばらくしたころに夜そこを通ると、お弁当箱が置かれているのに気付きました。
注意して、その現場を気にしていると、どうやら朝に花束とお弁当、お昼にもお弁当、小学生が帰ってくるころにはお菓子、夜にまた新しいお弁当、と置かれているようです。
どうやら、そのなくなった子のおかあさんか誰かが毎日その時間になると、置いていくようだと気付きました。
女性がそこにしゃがんで、ぼうっとしているのもなんどか目撃しました。
それに初めて気付いた時、本当に胸が苦しくなりました。
すこし異常にも思えましたが、子供をなくすとこうもなってしまうものなんだろうなと。
それから、しばらくたった夜。今から一ヶ月くらい前でしょうか。
深夜に女性が毛布に包まってその現場にしゃがんでいるのを、窓から目にしました。
さすがに、このときは少しぞっとしました。
その日から、深夜に窓から覗くと、毎日その女性が毛布に包まり座り込んでいます。
その女性の気味の悪い行動は徐々にエスカレートしていきました。
はじめは座っているだけだったのが、話し声が聞こえるようになり、深夜の町に声が響くようになってきました。
話の内容まではわかりませんでしたが、だれかが警察を呼んだのでしょう。
警察に連れて行かれた事がありました。
その時の抵抗といったらすさまじいものでした。
すごい大きな声で
「やーめーてー!はーなしなさーい!」
「ゆう君がこわがっているじゃない!」
と言っていると思うと、今度は
「殺してやる!」
「おまえもだ!」
なんて恐ろしいことも言っていました。
それでも、なんとか警察は連れて行ったようで、声が聞こえなくなるとほっとしました。
39
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2019/06/23(日) 22:17:35
それからしばらくは、その女性も来なくなったのですが。
二週間ほど前の夜です。窓から覗くとまたいました。
いたというより、そこで死んでました。
サイレンの音で気がつき、窓から覗いたんです。
そしたら、降ろそうとしている最中でした。
事故現場のすぐそばにある電柱で首をつってました。
その女性と目が合いました。あったような気がしました。
そして、男の子をその現場で見ました。
警察や消防の人の人だかりから少しはなれたところに。
深夜なのに、ランドセルを背負った男の子を。
この子が、幽霊かどうかはわかりませんが、明らかに異様な状況でした。
それ以来、窓は決して開けられなくなりました。
窓から顔を出して、その現場が目に入るのが怖いんです。
私は在宅での仕事をしており、深夜机に向かうことが多いのですが、机でうとうとすると、どうしても
「おまえもだ」
という女性の声が聞こえてきてしまいます。
アパートの二階は3部屋あるのですが、私以外の二人はすでに引越ししてしまいました。
私も、はやく出て行きたい。
深夜に、仕事をしていると怖くなってきてしまうので、ここに書かせてもらいました。
40
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2019/06/23(日) 22:19:30
|A-) 30分までかな
41
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2019/06/23(日) 22:23:51
まず母親に聞いた話。
あたしが産まれる直前に夢の中で白い着物来た昔の女の人があたしを抱いて竹林の中を走っていく夢をよく見たらしい。
まだあたしが産まれる前だけど母はそれを自分の子供だとわかっていて
返して!返して!!!
といいながら夢の中で必死で追いかけていたと。
これだけなら出産前ノイローゼだったのかも、で終わるけどここからがあたしの体験。夢じゃないです。
小さい頃、家の階段でよく遊んでいました。
うちの階段はとても急で今思うと無茶な遊び方をしていたw
階段の一番上から下から二段目を狙って飛び下りるなど忍者に憧れてずっと階段遊びをしていました。
幼心にこれは危ないと思っていたけど自分は大丈夫だって確信があった。
なぜかというと、何回か体のバランス崩して失敗だ!!と思っても自分は無傷で階段の一番下に立つことが出来たからです。
バランスを崩した時、体がふわっと浮いて誰かに運ばれているみたいに着地できていました。
姿をはっきり見ることはできなかったけど誰かが自分を守ってくれているとわかりました。
そしてその人はあたしを好きなんだ、って知ってた。
かぎっ子で近所に友第もいなくて寂しかったので誰かが同じ家にいることが嬉しかった。
着地した後に、ありがとうとよく言ってたなw
でもその誰かとはずっと一緒にいることはありませんでした。
42
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2019/06/23(日) 22:24:07
始めて姿を見た時。そしてそれがお別れの時でした。
いつものように階段で遊んでいると例によってバランスを崩し、あたしの体はまた宙にうきました。
その時、自分が腕に抱かれているのをはっきり感じた。
白い着物をきて、黒い髪をよく時代劇に出てくるみたいな形に結ってとても寂しそうな目であたしを見ている女の人。奇麗な人でした。間近で一瞬やっと見えた。
この人にいつも助けてもらってたんだな、と思った時、
その人がその顔のままあたしを離しました。
その時母親が玄関のドアを開け、あたしが目の前の階段からありえない角度で落ちて来るのを発見。
母親は慌てて手を伸ばしてあたしを受け止め腰をいわしてしまいました。今は治ってますが本当に申し訳ない。
自分は無傷だったのですが怖くて泣きました。
その時はっきりと声が聞こえた。
「さようなら。達者でね。」
もう姿はどこにも見えませんでした。
怖さとは別にとても悲しくなりました。
あの人はどこかにいってしまうんだ、また自分は独りぼっちになるんだってことがとても寂しくて次は怖さよりも寂しさで泣きました。
それから、もう階段で遊ぶのはやめました。
あの人が最後にあたしを離したのはあたしを連れていこうとしたのか、母に返そうとしたのか、それはわかりません。
いつもなら帰ってこない母があの時間にタイミングよく帰ってきたのもかなり不思議だし。
その体験のずいぶん後、あたしが少し大きくなった時に母から夢の話しを聞きました。
なんとなくあの人だ!と思ったけど怖さは感じなかった。
母には言えませんでした。
これは夢じゃありません。今もはっきりと思い出せます。
あの人の寂しそうな顏も最後の言葉も。
43
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2019/06/23(日) 22:25:45
>>35
|ω・` ) ノスタルジックなお話だね
>>37
|ω・` ) 元々曰く付きの部屋だったのか
何かされなければ…いややっぱ無理だわ
>>39
|ω・` ) 両方見ちゃったらなー
連れてかれそう
44
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2019/06/23(日) 22:29:22
友人の話。
6年前くらいの話なんだが、Mは心霊巣スポットマニアで、各地の心霊スポットに行っていた。
彼自身霊感が多少あるが極稀に見えるくらいだった。
その年の夏、Mとその友人らは樹海に行った。
Mは多少嫌な雰囲気を感じてはいたものの、ここは東日本最大の心霊スポット富士の樹海。
それゆえ、もっとすごい気配がするのかと思っていたこともあり、期待はずれな感もあった。
樹海に続く遊歩道を懐中電灯の明かりをたよりにあるいたが、何も起こることはなく、皆暗闇の恐怖を味わう程度で、帰路に向かった。
帰りの車の中、TVの話題などたわいもない話題で盛り上がっていたが、Mだけは憂鬱そうな顔をしていた。
ほかの連中はMの様子に気づき、
「大丈夫か?具合でも悪いんか」
と声をかけた。
「樹海に入るときの嫌な感じがまだ抜けないんだ」
とM言った。
「気のしすぎじゃねぇの?」
と、もうひとりが言い、話題はまたたわいのない話に戻った。
高速を地元のICで下り、近くのコンビニで飲み物を買おうということになった。
車を降り、みなで深夜の人気のない店内に入った。
一行の姿が大きいガラス窓に映った。
そのときMは違和感を覚えた。
一緒に来ていた友人Iが少し大きく見えたのだ。
Iはほかの連中と背丈は対して変わらない筈。
しかし窓に反射しているIはほかの友人より少し大きく見える。
窓から目をそらし、飲み物を探すIを見た。
いや、決して大きく見えない。Mはもう一度窓ガラスを見た。
あることに気づく。
Iの体の周りに黒い影が付いている、まるでIを縁取りするように。
いや、違う、後ろに一回り大きな人がいるようにみえた。
もう一度Iを見る。近くにそんな大きな人は居なかった。
やっぱり、違和感は間違いじゃない、何かがIに憑いてきてしまっている!
Mには多少の霊感はあるがそれを取り払うようなことは出来ない。
「Iには悪いがだまっておこう。俺の所にはこないだろうし。」
Iには霊感などはなく、黙っていれば気づきもしないだろう。
Mはそう結論をだし、黙ったままにしていた。
その後、数日、数ヶ月たってもIには何も起こらず、M自身もそのことを忘れかけていた。
45
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2019/06/23(日) 22:29:43
しばらくは心霊スポットも行かず、大学の夏休みに実家に帰ったMは母子家庭で自分を育てた母に大学の様子などを伝えていた。
その夜、母と布団を並べ、眠りにつこうとしていたその時、急に激しい金縛りがMを襲った。
重たい空気が体を押しつぶすようにMに重くのしかかる。
「母さん!母さん」
隣に寝ている母に助けを求める。
しかし母にはとどかない。すやすや寝ている。いい気なもんだ。
どうやらMだけが金縛りに掛かっているようだ。
ふと庭の方に気配を感じ、窓を見る。
「!!!!!」
そこでMは恐怖を感じた。
窓の左上から女が顔を覗かせていた。
頭を下に向け無表情なその顔の目は動けずに恐怖で引きつった顔のMを見ている!
「うわ!!」
Mが叫んだ瞬間、その顔は窓の左上から右上にすごい速さでスライドして、そのまま消えて行った。
Mは恐怖に勝てず、そのまま意識を失った。
後日、Mは私にこういった。
「あのコンビニの黒い影、女だったんだよ…あのときIじゃなくて俺に憑いて来てたんだな。まだ時々見るよ。もうなれたけどな」
46
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2019/06/23(日) 22:30:43
>>42
|ω・` ) 昔の女の人が語り手に未練があったのね
昔の親と今の親か
大岡裁きみたいなお話だね
47
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2019/06/23(日) 22:31:36
>43
|A-) 事故の話はこれからが気になる話だねw
48
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2019/06/23(日) 22:32:45
|A-) 今日はここまでー
おつかれさまでしたw
49
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2019/06/23(日) 22:33:01
>>48
|ω・` ) お疲れさまでしたーありがとう!
50
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2019/06/23(日) 22:34:41
>>49
|A-) 今回もありがとうねw
さて、どこパレやるかな!
51
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2019/06/23(日) 22:36:04
>>50
|ω・` ) もっと人きてほしいねー
コメ占領しちゃって申し訳なくなる
どこパレwハマってますなーw
52
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2019/06/23(日) 22:42:16
>>51
|A-) 人いないからこそできることかもよ?w
最近マンネリ気味だけどまだ楽しいかなw
明日は4周年記念の生放送もあるし新システムに期待!
53
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2019/06/23(日) 22:43:24
>>52
|ω・` ) がんばれー!w
では、まだ寝ないけどおやすみなさーいw
54
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2019/06/23(日) 22:45:41
>>53
|A-) おやすみなさいw
また今度ーw
55
:
毒男
:2019/09/23(月) 22:11:14
|A-) おっし
56
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2019/09/23(月) 22:11:35
|ω・` ) はい!
57
:
毒男
:2019/09/23(月) 22:19:02
病院で掃除のバイトしてた頃の話。掃除は深夜誰もいなくなってからやっていた。
その日、俺は全ての作業を終えエレベーターで一階に降りようとした。
この時間は看護婦も診回りに行かないし、医者も当直しかいない。
まして患者さんなどいるはずも無いから病院の中は本当に静かだった。
下ボタンをいつものように押すとエレベーターは上に上がってくる、はずだった。
なぜだか、その日は下へ下へと降りていく。そしてエレベーターは地下二階で止まった…
その階には『霊安室』といくつかの検査室しかなかった。
誰があの階に?
いるわけがない…今日の深夜バイトは俺一人なんだから…
そう考えているうちにエレベーターは上がってきた。
途中で止まってくれたら、誰か忘れ物でもしたのだ、と思えるのに、エレベーターは俺がいる階まで上がってきた。霊安室のある階からノンストップで最上階まで。
最上階には物置しかなくて俺は掃除用具を片付けに来ただけだった。
誰もここに来るはずが無かった。そしてエレベーターの扉が開いた…
そこには誰もいなかった。
何だ、勘違いか。と安心して乗り込もうとした瞬間、何か血なまぐさい臭いがしてきた。
エレベーターの中からだ。
俺はもう気持ち悪くってエレベーターをあきらめ階段を使って一階まで降りた。
えらく時間が長く感じた。
後ろになにかがいるような気がして後ろも見ず一気に駆け下りた。
次の日は昼番で、そこで初めて聞いた。
あの日患者さんが屋上から飛び降り自殺したのを。
そして遺体は霊安室にあったことを。
俺はそれでも霊とかはあまり信じちゃいなかったからこのことは勘違いで済ませそれからもそのバイトは続けていた。
しばらくしてから、ある友達とアパートで酒を飲むことがあった。
そいつは自称霊感ありの奴だったから俺は病院での出来事をそいつに語ってみせた。
俺が話している間、そいつは静かに聴いてたがだんだんそわそわしだした。
トイレかなと思ったけどそうじゃないみたいだ。
そしたらいきなり
『俺もう帰るわ。』
て言い出した。まだ酒も余ってるのに。
俺は引き止めたけどそいつはさっさと帰ってしまった。
何だあいつ、と少し腹が立ったけど、一人で飲んでも仕方ないのでその日は寝ることにした。
本当に嫌な夢を見た。狭いところに無理やり押し込まれるようなそんな夢を。
次の日俺はそいつと学校で会ったから、何で昨日帰っちゃったんだ?と聞いてみた。
そしたらそいつ、こう言った。
「あの話してる時、なんとなくドアの方見たんだよ…そしたらさあ覗いてんだよ。女がさあ…ポストの受け取りかごの隙間からさぁ…」
ありえなかった。投函口の内側についてるボックス、あんなところに人の頭が入るはずもないし。
その時外から投函口に頭を突っ込んで、ボックスのスダレみたいになってる隙間からこっちを見てる女の顔を想像して気分が悪くなった。
「言っても信じてもらえないと思って…それに血まみれでしかも逆さで…ほんとに置いてってゴメン、ゴメン…」
と最後にはそいつは俺に泣きながら謝ってた。
俺はそれでバイトを辞めた。
58
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2019/09/23(月) 22:23:06
|ω・` ) 憑いてきちゃったんだねー
しかも友だち泣くほど怖い感じだったのか
59
:
毒男
:2019/09/23(月) 22:25:37
>>58
|A-) しかしそんなとこでなにしたかったのかね…w
そこにいてもなんもならんのにww
60
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2019/09/23(月) 22:26:33
>>59
|ω・` ) 毎回の事だけど原因のところに行けと思う
61
:
毒男
:2019/09/23(月) 22:33:02
高校生のとき、隣の席に座っていた女子に聞いた話です。
彼女が中学生の時、母方の祖母亡くなり、既に祖父も亡くなっていた為、祖父母の家は取り壊し、使えそうな家財は彼女の家で引き取ったそうです。
それらの中に、木でできた箪笥がありました。
大きめであったため置き場所が彼女の部屋にしかなく、本人は嫌がったのですが無理やり押し付けられる形で彼女の部屋に運び込まれました。
彼女と祖母はあまり仲が良くなく、祖母は二つ違いの弟ばかり可愛がり、話すにしてもたまに電話で挨拶をする程度であり、その挨拶も非常に素っ気無いものでした。
だから祖母が無くなった時も、悲しいという感情は殆んど無く、箪笥も渋々部屋に置いたものの、中には何も入れなかったそうです。
その箪笥が部屋に来てから一週間ほど経った頃に奇妙なことが起こりました。
夜、彼女が机に向かって勉強をしていると
「ガタン!」
と大きな音が背後で起こりました。
目の前の窓に反射する部屋の様子を見て彼女は硬直しました。
彼女の机の真後ろにその箪笥はあるのですが、上段右側の小物入れの引出しが無いのです。
彼女はすぐに先程の音はその引出しが床に落ちた音であると察しましたが、驚きと恐怖のためしばらく動くことができず、窓に映った箪笥を見続けました。
しかしその後は何も起こらなかったため、気を取り直した彼女は引出しを元の場所に戻し家族にそのことを話しました。
しかし取り合ってもらえず、そのままうやむやになったそうです。
奇妙な出来事からまた一週間ほど経った時の事です。
その間は何も起こらず、恐怖も忘れかけていました。
その夜も彼女は机に向かって勉強をしていると、例の引出しが床に落ちる音が突然起こりました。
ハッと顔を上げ窓に映る箪笥を見ると、やはり上段右の部分がぽっかり開いており、暗い闇となっていました。
彼女は心の中で
「何で?どうして?」
と繰り返し、呼吸困難に陥る中、必死にその箪笥を見続けました。
縦15cm程の暗闇の中、白い物がゆっくりと姿を現しました。
それは人間の額でした。箪笥の天井に頭頂部が付いたところで動きが止まりました。
彼女がじっと見つめる中、それはゆっくりと時計の反対周りに回転を始め、横向きに顔全体が現れました。それは祖母でした。
声は聞こえないけれども、その口は動いており
「憎らしい、憎らしい」
と言っていました。
彼女はかすれる声で叫び声をあげました。
その声を聞いた隣の部屋の弟が入ってくると顔は消えたそうです。
その後、彼女は家族に起きた事の一部始終を話し、何故自分はそんなにも祖母に憎まれていたのか尋ねました。
すると、母親が渋々その理由を話してくれたそうです。
彼女がまだ小学校中学年だった頃、家族で祖母の家に行った際、祖母が姉弟にそれぞれプレゼントをくれました。
彼女には古い子供用の手鏡、弟には亡くなった祖父の大きな虫眼鏡でした。
当時、男勝りだった彼女は弟の虫眼鏡が非常にうらやましく、それを弟から取り上げようとしたところ祖母に怒られ、悲しくなった彼女はもらった手鏡を壁に向かって投げ割りました。
祖母は激怒し、それから祖母との関係は冷えたものになったという事です。
実はその手鏡はまだ幼かった祖母に、戦争で命を落とした祖母の姉がくれたものでした。
その話を聞いた彼女は後日、祖母の墓に行き、心の中で
「ごめんなさい」
と何度も唱え、花と自分が愛用している鏡をお供えしました。
箪笥はまだ彼女の部屋にあるそうですが、それ以来恐ろしいことは起らなくなったそうです。
62
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2019/09/23(月) 22:40:45
|ω・` ) この女の子も勝ち気だけどお婆さんもなかなかだね
形見の鏡とはいえ、そんな事知らない子どものした事だし…難しいねぇ
63
:
毒男
:2019/09/23(月) 22:42:26
|A-) そこまで恨むほどのことじゃないだろと思うなあw
64
:
毒男
:2019/09/23(月) 22:43:20
もう大分昔の話だが。
まだ小かったうちの娘がね、絵を描いてたのよ。
絵書くのが好きだから別に何でもない事だとその時は思った。
そしたら突然、
『パァン!』
と蛍光灯が弾け飛んだ。
びっくりして急いで子供を部屋から出したんだが、その絵ってのが何ていうか、幾何学模様や、見た事も無いような漢字を羅列してるものだったんだ。
あまりにも怪しいので神社(この判断は正しかったのかどうかわからんが)にそれを持っていったら、
『その子は、とても恐ろしいモノを呼び出そうとしてた』
とか何とか言われた。怖くて詳細は聞けなかったけど。
家に帰って娘と話をすると、
『じいちゃんにもらった本』
といって、糸で綴じてある恐ろしく古い本を見せられた。
中には、娘が書いていたような絵(御札?)が沢山書かれていて、漢文?で説明書きらしきものがしてあった。
これも神社に持って行くと、蒼白な顔で
『また後日、連絡します』
って。
その数日後、別の大きな神社に呼ばれて行ったらなにやら凄く偉そうな人が出てきて、
『この本は燃やしてはいけない。海に捨てる。』
というようなことを言われ、同行するように言われた。行き先は東北のとある場所。
始めは冗談じゃねえよと思ったけど、放っておくのも…と思い行った。
よくわからん儀式が終わって、海に例の本を流した後、一番偉そうな人が
『もし、この類の本をまた見つけたら、絶対に持って来い』
と。
もしかしたらまだまだあるかも知れないといわれた。
その半年後実家に帰り、怖かったが勇気を出して父親に本の事を尋ねた。
すると
『知らない』
と言われてしまい、それ以上追求は出来ずじまい。
その日の夜中に、トイレに行こうと居間の横を通ると、両親の話し声が聞こえてきた。
『○○(娘)も成功させることが出来んかったなぁ。あの歳ならまだ…(云々)…』
『うちの家計ももうおしまいかも知れないねぇ』
だって。特に覚えてるのはこんくらい。
何で家計の話してたんかは不明。別に家に金が無かったわけじゃないし。
どっちにせよ、両親は何か隠してるなと確信した。
その後自分の家に戻りしばらく経ったある日、両親が心中した。
異様な現場だったと聞いた。二人で包丁を互いの胸に突き刺していたらしい。
部屋には、見た事も無いほど大きな紙が敷かれ、その紙には娘が書いていた絵のようなものが書いてあった。
警察にそれを見せられた時は背筋が凍りついた。
葬式の時もかなり悲しかったが、その事が頭から離れなかった。
後日、その紙も神社に処分してもらった。この時は葬式とか何やらの後で付いて行く気にならなかった。
んでこれは最近の話なんだが、その例の娘が何故か
『じいちゃんたちの家で暮らす』
って言い出した。
家は遺言で今も定期的に手入れがされてるんだが、何で突然?
正直こんな事を突然言い出されると怖い。住まわせて良いものかどうか。
ここまで書くと知り合いには分かってしまう話なんだが、見てないだろと鷹を括って書いてみた。
65
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2019/09/23(月) 22:43:36
|ω・` ) だって知らなかったんだしねーw
66
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2019/09/23(月) 22:48:21
>>64
|ω・` ) その本見たい!すごい興味ある!w
67
:
毒男
:2019/09/23(月) 22:49:57
>>65
|A-) ねーw
年取っても中身は子供なんだな
>>66
|A-) 俺も!
何を呼び出せるのかも知りたいし!
追求しないとか調べないとかありえないわー
68
:
毒男
:2019/09/23(月) 22:50:32
ある日の夜、徹夜続きの実験で疲れた体を引きずるようにして大学を出た。
少し眠かったがまあなんとかなるだろうと自分の車に乗り込む。
走り出して数分もしないうちに、俺はバックミラーに白い影が映っていることに気づく。
えっと思って視線をミラーに向けるが、そこには何も映っていない。
(なんだ、見間違いか)
当然そう考えて、俺は運転を続けた。
だが、しばらくするとやはりミラーに何かが映る。
ちらちらと何度も確認するが、そうするとその白い影は見えなくなってしまう。
「疲れてんのかな……」
俺は諦めて、コンビニの駐車場に車を停め、コーヒーを買いに降りた。
車に戻ってコーヒーを飲みながら気持ちを落ち着かせていると、目の端にちらりと白いものが過ぎった。
ごしごしと目をこすり、バックミラーに目を凝らす。
だが、案の定何も映っていない。
「何なんだよ!」
じんわりと沸き起こった恐怖心を吹き飛ばすように声を上げた俺の首筋に、するりと何かが触れた。
「ヒロシ……」
「ぎゃあーーーーっ!ごめんなさい!ごめんなさい!」
か細い声が耳元で聞こえて、俺はあまりの怖さに目を瞑ってわけもわからず謝っていた。
すると背後からくすくすと笑い声が聞こえて、俺の首に回されていた腕がぎゅうっと力を込める。
その感触のリアルさに俺はあれっと思って目を開け、再度ミラーを見た。
「なんだ、おまえかよ〜っ」
俺は強張っていた体から、はぁーっと力が抜けていくのを感じた。
そこに映っていたのは、同じゼミでいつもつるんでいるTだった。
「脅かすなよな!」
「ごめんごめん、ヒロシめちゃめちゃ疲れてるみたいだったから、今ならだませるなぁーって思ってさあ」
「事故ったらどうすんだ!」
「そんときは、俺も一緒じゃん」
「洒落になんねーっての……ほら、いい加減腕はなせ」
「うん」
俺がTの手を掴んだのとTが手を引こうとしたタイミングがずれて、やつが腕にはめていた数珠みたいなブレスレットがちぎれて落ちてしまった。
「ああ、もう……あっ、コーヒーもこぼれてるじゃないか!」
俺は散らばった玉を拾い集めて、どうするんだこれ、と後ろを振り返った。
「あ……あれ?」
そこには、Tの影も形もなく、シンと静まり返っていた。
また隠れて遊んでいるのかと、俺は車を降りて周囲を探してみた。
だが、どこを探してもTはいない。
俺は仕方なくTの携帯に電話を掛けた。
8回、9回と呼び出し音が続くが、Tは出ない。
俺は腹が立って、Tを置き去りにして車を発進させた。
どうしても帰りたければ駅まで歩くだろうし、反省して電話をしてきたら迎えに来てやってもいい。
すっかり目が覚めたことに多少感謝しつつ、その日はそのまま家に帰った。
69
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2019/09/23(月) 22:50:56
>>67
|ω・` ) むしろ解読して使えそうならやってみたい!w
70
:
毒男
:2019/09/23(月) 22:56:15
>>69
|A-) 必ず使うよねw
自分にデメリットありそうならデメリット回避する手段を用意してから
71
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2019/09/23(月) 22:56:57
>>70
|ω・` ) 毒男さんは普通にはじきそうw
72
:
毒男
:2019/09/23(月) 22:57:04
私は18歳の高校生なんですが、卒業した先輩に洒落にならない実体験を売る程持った人がいたので彼女に聞いた話を紹介したいと思います。
以下、聞いたままを記載します。
「私がまだ生まれる前、お兄ちゃんが2つか3つの頃だったんだけど、家族で一軒家に引っ越したことがあったのね。
特に建物が古いとかってわけでもないしとにかく安いからって理由で買ったんだけど、案の定曰く付きだってことを入居した後に聞かされたんだよ。
どうもうちらが入る1ヶ月だか前に、向かいの家で焼身自殺があったらしいのね。
そんでこの家―うちらが買った方ね―の前の住人がその場面をモロに見ちゃったとかで、ショック死だか発狂したんだか知らないけどとにかく行方不明になっちゃったんだって。
でも今更そんな話聞かされたってもう手続きした後だったし、もちろん気分良いわけないけど仕方なくそれには目を瞑って暮らしだしたわけ。
けどその日から明らかにお兄ちゃんの様子がおかしくなった。
階段の踊り場の窓から例の向かいの家が見えるんだけど、そこを通る度にお兄ちゃんが言うの。
『人が燃えてるよ!』
って。
まだ3歳の子供がだよ?
他にもお風呂に入ったら入ったでいきなり泣き出すし、ことあるごとに
『怖いおばあちゃんに殺される』
とか口走るしでさすがに親もまずいんじゃないかと思い始めたけど、具体的にどうしたらいいのかわからないまま時間が経ってお兄ちゃんの妙な言動はそのまま幼稚園に上がっても続いてた。
結局そこには2年くらい住んでたんだけど、その2年の間に病気だなんだでお兄ちゃん3回くらい死にかけたって。
入退院も年齢の割にはあり得ない回数だったらしいし、このままじゃ本気でヤバいと思った親がやっと有名な霊能者だかを呼んだんだって。
遅せーよって話だけど(笑)
そんでその霊能者が、お兄ちゃんを見るなり言うのよ。
『この子よく今まで生きてたね、もう10体以上憑かれてるよ』
って。
そんなん言われたらもう引っ越すしかないじゃん。
何とか今の家探して移って来たらしいけど、そんなヤバい家に2年も住んじゃったもんだからもう家族全員バッチリ見える様になっちゃってて、父さん家帰って来た時
『おーい、玄関の前で女が泣いてるから塩まけ塩』
とか言ってるくらい。
しかもその後生まれた私にまで強制的に遺伝してるし、マジ冗談じゃないよね(笑)
73
:
毒男
:2019/09/23(月) 22:58:46
>>71
|A-) できるかなあw
あっちから接触できるならこっちからも影響を与えられるって思ってるけどww
74
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2019/09/23(月) 22:59:58
>>68
|ω・` ) あれ?これ終わり?Tは?
生霊かお化けだったのか
間際で道連れにしようとしたのか?
75
:
毒男
:2019/09/23(月) 23:01:14
>>74
|A-) ただ確認に来ただけで悪いことではなかったんだと思うw
76
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2019/09/23(月) 23:02:07
>>73
|ω・` ) 触れるなら物理で解決できそうw
>>72
|ω・` ) そういえば身近に視えるとかいう人がいたり、そういう環境にいると視えるようになるとか聞くけどどうなんだろう
そんな身近にいないよね
77
:
毒男
:2019/09/23(月) 23:07:45
|A-) 触れられてる間にこっちからは触れなかったってのあったけど
触れてる部分から干渉できるよねw
腕掴まれたらぶん回してやるぞー
身近にはいないねえ…
いればきっと楽しいのに
78
:
<削除>
:<削除>
<削除>
79
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2019/09/23(月) 23:09:12
>>77
|ω・` ) ぶ、ぶん回すだと…!
さしが毒男さんだぜ…!w
80
:
毒男
:2019/09/23(月) 23:10:27
今はもういい加減慣れたから、お兄ちゃんとゲームしてる時後ろで見てるのがいてもシカトできるし、チョコ(犬)が庭のユズの木の首吊り霊に吠えてても黙って部屋に上げるのがあたりまえになっちゃってるけど、この間久々にまずいと思ったことがあったよ。
夜10時くらいにチョコの散歩に出かけた時、近所の公園の横通った時に中に人影が見えたのね。
最初は気にしてなかったんだけど、よく見たら首に縄ついててしかも顔が血で赤いんだ。
あ、コレやべえと思ったんだけど足が動かなくて、犬も怯えて座り込んでんの。
焦ったよ、何かあっちも気付いたらしくて笑いながら近づいて来てるし、これ本気で死ぬかもってちょっと覚悟したもん。
その時ちょうどお母さんが私が忘れたフン袋持って追いかけて来てて、固まってる私に
『いいから。何も見えないふりしてゆっくりこっちに来なさい』
って言って何とか助けてくれたんだけど、あのテの奴って普段滅多に見ないから油断してたんだね。
あれは本当にギリギリだったと思うよ。
で、今のが2週間前の話なんだけど……あれ、Tちゃん大丈夫?」
この話を箱根の合宿でしてくれた直後、私(T)の身に様々な異変が起こったのはまた別の話ですが、とにかく彼女の体験は並大抵のものではありませんでした。
今は専門学校に進学して逢う機会もありませんが、多分また今日も、背後に視線を感じながら暮らしていることでしょう…。
81
:
毒男
:2019/09/23(月) 23:10:43
|A-) 後半貼り忘れてたわ!
82
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2019/09/23(月) 23:14:56
>>80
|ω・` ) やだ…影響されちゃう系のお話?w
ふだん見慣れてると油断しちゃって逆に危ないって事もあるんだねー
83
:
毒男
:2019/09/23(月) 23:22:07
|A-) そうなんだねえ
ということは危ないのは少ないってことかね
84
:
毒男
:2019/09/23(月) 23:22:31
俺はF県Tの近くの海の監視員をしていた。
監視対象のプライベートビーチである砂浜の向こう側に切り立った崖と岩場がある。
そこはよく飛び込み自殺があるらしい。
自殺の名所と呼ばれるところの近くだから、そこでしくじった奴はこっちでやるらしい。
そんなある日、きれいな水着のネーちゃん二人がその岩場に行こうとしていた。
「そっちは危ないですよ。近寄らないでください。」
そのネーちゃん達は
「うるせーバカ!」
と怒鳴り返す。
俺は頭に来て無視した。
その夜…
ネーちゃん達の捜索願いが出されていた。
俺だけだろうか。あの場所だと知っていたのは。
同僚の男を連れてネーちゃん達が向かった岩場へ行った。
ライトをつけて岩場を歩く。漆黒の海が怖い。
同僚「おい!あれ見ろ!」
弱々しく岩場にしがみついたネーちゃんの一人が見える。
「…助けて…」
と弱々しい声が聞こえる。
俺は岩場に駆け寄ってネーちゃんの手を掴んだ。
ネーちゃんはもう手だけしか見えない。
その手を俺は思い切り引っ張りあげた。
ギャーーーーーーーーー!!!
同僚が叫んだ。俺はなんのことかわからなかった。
でも引っ張りあげた女を間近で見ると…
別の水死体だった。その死体の下半身はもうなかった。
俺はその水死体を岸辺に上げた。見るも無残な状態だった。
ネーちゃん達はいまだ見つかっていない。
俺は監視員を辞めた。
85
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2019/09/23(月) 23:27:55
>>84
|ω・` ) オギャー!引っ張り上げたのが下半身ない土左衛門?とかトラウマ物ー!
ネーチャンたちは上がったのの代わりにされたのか
86
:
毒男
:2019/09/23(月) 23:35:48
>>85
|A-) 海辺の仕事ってこういうこと多いよねw
やってみたい気もするw
あれらはどこいったのやら…
87
:
毒男
:2019/09/23(月) 23:36:25
この前ビデオでデッドコースターってのを観てたら、昔(14年前)に仲間内であったある事を思い出したのでみんなに聞いて欲しくて書き込んでみた
その当時、ちょうど受験シーズンで皆必死で受験勉強に励んでいた
ある日、友人が仲間内に
『まぁ、俺との思い出だと思って貰っておいてくれよ』
と一枚のテレホンカード配りだした
テレカをみると、その彼の写真がプリントしてあるものだった
俺も含め仲間達がなんで急にこんなものを…?と不思議がっていた
数日後、その友人は交通事故で亡くなった
もちろん皆で葬式に出席し、その友人の母親に彼から貰ったテレホンカードを見せると
『実は…』
と母親はテレカを作ったと思われる数日前の出来事を話し始めた
彼が自分の部屋で受験勉強をしていたら、夜中急に母親のところに行き
『なんでもいいから、何か思い出になるような物を作っておきたいんだ』
と言いだしたらしい。母親が
『どうしたの?いきなり』
とたずねると
『俺もしかしたら近いうちに死ぬかもしれない』
と言いだした
なんでも彼は受験勉強をしてる最中に死神を見たのだそうだ
母親は彼に
『何を馬鹿な事を言ってるの』
とタチの悪い冗談だと思いあまり話を聞いてやらなかった
とは言ったものの、受験勉強による過度のストレスでそんな事を言いだした?とも思ったのだそうだ
まさかこんな事になるとは夢にも思わなかったそうだ
いまでも彼から貰った一枚のテレホンカードは思い出として机の片隅に大切にしまってある
88
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2019/09/23(月) 23:42:18
>>87
|ω・` ) 事前に死神に会うってどんな気持ちなんだろう
身辺整理は済ませる事ができそうだけど
老いる事なくスィッチを消すように終われるといいのになー
89
:
毒男
:2019/09/23(月) 23:49:33
|A-) 諦めの気持ちが出てくるのかなあ?
若いうちだとやりたいこと全てはできなくて後悔しそうだけどなあ
90
:
毒男
:2019/09/23(月) 23:54:00
昔オジサンが話してくれた事なんだが
当時オジサンは自販機のジュースの補給の仕事をしていてその時にあった怖い話をしてくれたんだが、
その時っていうのはまだ自販機が「ドンッ」って強く体当たりとかしたらジュースとかが出てきちゃうような時代の話で、おじさんは普段どおり補給をしながら最後の設置場所に向かったそうな。
<話の内容>
夕方を少し過ぎていても夏だったんでほんのり明るく蒸し熱い日だったんだよね、それでようやく目的の場所に着いたんだけどね。
そこで異様な光景をみてしまったんだよ。最初着たときはタダ単に「人がいる」ってだけで普通だったんだけどね、
「三人組かな?でも影の形がおかしい」
逆光でよく見えない
その上微妙に薄暗い、まあとりあえず補給するんでどいてもらおうと車を降りて近づいたんだよ。
するとそれがとんでもない異様な状態だったんだよね。
それはどういう風に異様だというと予想したとおり三人組の親子?だったんだけど問題はその状態
父親らしき人物は小銭を入れてボタンを叩き続けている、その横で母親がうつろな目をして何かを抱えている、
その抱えているものとは子供なんだが寝巻き姿で母親は足と胴体を抱えて頭をジュースの取り出し口に突っ込んでいるんだ。
子供の手はダランと下に垂れている。
その光景を目にした時から喉に酸っぱい煮汁のようなものが引っ掛かって声がだせない
その内父親らしき人物が小銭が切れたのか紙コップを描きだしつつ
「ドンッドンッ」
と自販機を叩きつけだした、その音にまじって母親がブツブツ言ってる事も耳がなれ聞こえだした
「おいしい?、おいしい?」
確かにそう言っている。それを聞いて背筋に冷たいモノが流れたね
その内事の異変に気づいた人が増え警察が到着、父親を取り押さえて無理矢理パトカーに母親と一緒に押し込み連れて行ったんだよね、
後日近所の話では子供が長い療養生活も虚しく亡くなってしまい、父母は最後に好きだったジュースをたらふく飲ませてやろうと思いあんな行動を取っちまったんだって
でもショックでよくわかってなかったんだろうね。
いやあの時は怖かったよ。でもねこれで終わらなかったんだよね。
そんな騒ぎがあったにも関わらず例の自販機は撤去もされず、アイも変わらず自分の担当
まあ暫くは何事もなく最後の補給場所の補給も終えて帰れてたらしいんだけどね
ある日喉が凄く渇いてて丁度最後の補給場所についたんで騒ぎもあったけど過ぎたことだし気にせずにジュースを買う事にしたんだよね。それでね小銭を入れてボタンを押したんだ
「カツン、ジョボボボ」
もういいかなと思って手を突っ込んだんだけどね、握ったものが紙コップでなく何か別のもの
握っただけで全然別のものだと思えるもので取り出してみた瞬間また動けなくなり少し前にあった騒ぎの事を思い出さざるを得ないものだったんだよね、それは何だったんだって言うとね
「位牌」
だったんだよね、ジュースが掛かっているのか湿っている、オジサンはそれを放り出して逃げ帰ったそうな、たぶんありゃあ死んだ子供の位牌で親がおいたんだろうな、その後仕事やめたけどね。
<話終了>
小学生の頃聞いた話だったけどカナリはっきりと覚えています
91
:
毒男
:2019/09/23(月) 23:59:02
|A-) 次で終わるかなあ
92
:
毒男
:2019/09/24(火) 00:00:25
これは私が祖母に聞かされた昔話で、母が田舎にいた頃に母の祖父(曾祖父?)に聞いたお話です。
母は中国地方にある小さな村で生まれ育ったのですが、その村の裏の山には主(土地神)がいて村人は年に数回お供えをしていたそうです。
そのお供えには村の男が二人で向かうのですが、山へ入る前に
『○○○○(むにゃむにゃ〜と母は言ってました)申すか?申さぬか?』
『申す!』
とおまじない(?)みたいな掛け合いをしていくらしいです。
ちなみに、山の主とは猿の妖怪(老猿?)で目が合うと襲い掛かってくるそうです。
(普通の猿でも目が合えば襲い掛かってきそうですがw)
万が一山で主に遭遇した時には目を合わせずに
『申す!』
と言うと
退散していくとの言い伝えがあるとのこと。
妖怪は自分の正体がばれると力を失うらしいく、申(猿)を『申す』に変えて呼んでいたのではないかと母は言ってました。(お前は猿だ!って意味なのかな)
その村には別の村から嫁にきた女が一人居たのですが、ある日、その女が行方不明になったそうです。
村中でその女を捜索したところ、山のふもとで見つかりました。
女は体中に引っかき傷を負っていて髪の毛は毟り取られ、片目は潰れもう一方の目もえぐられていたらしいです。
村の老人はそれを見て山の主さんと目を合わせてしまい、襲われたんだろうと言いました。
村人達は昔から山の恐ろしさを教えられているので迂闊に山に入ったりはしなかったらしいのですがその女は好奇心が勝ってしまったのでしょう。
女はなんとか一命は取り留めたそうですが、よほど怖かったのか意識を取り戻した時、うわ言のように
『申す…もうす…』
と言っていたそうです。
(おまじないは効かなかったのでしょうか?)
93
:
毒男
:2019/09/24(火) 00:01:01
恐怖のあまり気が触れたのか、それ以来その女の前で山の主の話をすると狂ったように
『申す!申す!』
と繰り返すようになってしまったそうです。
ところが村の子供達はそれを面白がり、女の旦那が仕事に出ている間にその女のところへ行き
「やまぬしさん!」
「やまぬしさん!」
と面白がって脅かしていたそうです。
その心労に絶えかねたのか、女はついには首を吊って自殺してしまったそうなのですが…村に異変が起き始めたのはそれからしばらくした頃だそうです。
村に女の霊が現れるようになったそうで、
驚いて声を出したり物音を立てたりすると、髪をつかまれ、目玉を潰された後に殺される。
静かにしていれば何もしてこないそうなのですが、両目の潰れた女の霊のあまりの恐ろしさに発狂してしまう者も居たそうです。
恐れおののいた村人は山の反対側、村のはずれに社を建て、女の怒りを鎮める為に村人全員の髪の毛と一緒に祀ったということでした。
この話を聞いた私は母におまじないを聞こうとしましたが、母の祖父が
「このまじないを知ってる奴の所にも女は現れる」
「社のある村の中に居れば滅多なことは無いが、女のお前は嫁入りして村をでていくだろうから知らない方が良い」
と教えてくれなかったそうです。
以上、読みにくい文章で申し訳ありませんでした。
しかも、あんまりこわく無いですね…
小さい頃は凄く怖かったんだけどなぁw
94
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2019/09/24(火) 00:01:06
|ω・` ) う、うーんこれはまた違う方向にこわいな
悲しいような、よく子ども連れてこれたなと疑問もあるし
95
:
毒男
:2019/09/24(火) 00:02:12
|A-) そもそも頭入らないのではww
96
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2019/09/24(火) 00:04:19
>>93
|ω・` ) 昔話みたいな怖い話だw
なぜ教えないのかという理由を教えてくれるタイプは珍しいかもしれないw
97
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2019/09/24(火) 00:04:34
>>95
|ω・` ) それな!w
98
:
毒男
:2019/09/24(火) 00:08:24
|A-) 雰囲気昔話だねw
しかし怒りは静まったのかどうか
99
:
毒男
:2019/09/24(火) 00:10:03
|A-) 今回の怖い話と音楽はここまでー
おつかれさまでしたw
100
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2019/09/24(火) 00:10:31
>>98
|ω・` ) たぶん静まってないと思われますw
101
:
毒男
:2019/09/24(火) 00:11:06
>>100
|A-) 髪切った意味www
102
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2019/09/24(火) 00:11:13
>>99
|ω・` ) わたしばかりコメしてごめんー
おつかれさまでした!ありがとうございました!
楽しかったー!w
103
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2019/09/24(火) 00:11:33
>>101
|ω・` ) ハゲの村人涙目
104
:
毒男
:2019/09/24(火) 00:13:07
>>102
|A-) 他に人いないからなあw
誰かいないとやりがい無いし、いつもありがとうw
105
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2019/09/24(火) 00:14:21
>>104
|ω・` ) いやー入りにくいかな、って思っちゃって
感想は言いたいから書いちゃうけど
こちらこそ怖い話ありがとう!
106
:
毒男
:2019/09/24(火) 00:18:33
>>105
|A-) それでレスできない人は誰もいなくてもレスしないよw
次回いつにするかなー
連休のときとすると月末のほうになっちゃうし
その前にはやりたいな
107
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2019/09/24(火) 00:19:45
>>106
|ω・` ) ありがとう!
次も楽しみにしてるー!
108
:
毒男
:2019/09/24(火) 00:22:19
>>107
|A-) ありがとうw
また今度ねw
109
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2019/11/24(日) 22:15:33
それは叔父の仕事先の話で、まあタクシーの運転手だったんだが、いろいろ怖い体験もしたそうな。
そんな話を幼い俺は聞きながら育ったんだが、一番怖くて印象に残ったのはあの話だ。
その夜、叔父は客を海沿いの町まで送って、帰るところだった。
ずいぶん遠いところだったんでもう深夜になってしまったそうな。
んで、あまり通りたくない近道をしたそうな。
なぜ叔父がその道を嫌っていたのかというと、それは…出るから、とのことだった。
その道は昼でも暗くて気味が悪いうえに車もあまり通らない。
たまたあ通った車が事故にあう。見通しが悪いわけでもないのに。
事故をした人は決まってこう言うそうな。
「変な女を避けようとして、事故にあった」
タクシー仲間の間でも、その道は有名だった。
よくある話だが、女を乗せたと思ったのに、いなくなってたってやつ。
それにその道に入るところには、火葬場もあった。
叔父はそれでも、生まれたばかりの娘の待つ家にはやく帰りたいがためにその道を選んだ。
車が火葬場の近くを通り過ぎようとした時、手を上げる女の姿が見えた。
「しまった!」
叔父は空車ランプをつけっ放しにしていた。
これでは乗せないわけにもいくまい、とタクシーを停めた。
その女は
「○○寺まで」
と、消えそうな声で言うと静かにうつむいた。
110
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2019/11/24(日) 22:24:29
こんな時間に寺?
叔父は怪訝に思ったが、実はその寺というのはその近道を通った先にあるので帰り道と重なっただけだな、と家に予定どおり帰れることの方がうれしく、さして気にも留めなかった。
そして、タクシーはその道へと入っていく…
真っ暗な道で、他の車とも全くすれ違わない。
叔父は客が気まずいだろうと思って話しかけた。
「お客さん、こんな時間にお寺になにしに行かれるんですか」
「…」
「もしかしてお寺の方ですか」
「…」
女の客は、何も喋らない。
叔父は寒気がした、と後に語っている。
すると、女がはじめて口を開いた。
「…むい」
「へ?」
「…さむい」
叔父は不思議に思った。
たしかに涼しくなってきてはいたが、まだ寒いというほどではなく、冷房もつけていなかった。
「わかりました、暖房つけますね」
と、叔父は女に言ってちらりとバックミラー越しに後ろを見た。
…その女の髪はぐっしょりと濡れていた。何故か磯の香りがする。
何なんだ…この客は…
叔父はほんとうに怖くなってきた。女の顔は見えない。
と!
「キキーッ!」
叔父は急ブレーキを踏んだ。
タクシーの前に人、それも女の姿が見えたような気がしたからだ。
叔父は
「大丈夫ですか、お客さん」
と後ろの席を振り向いた。
女の客は何も言わずうつむいたままだった。
…よく見るとシートはびちょびちょに濡れていた。
もういやだ…はやく降ろしたい、と叔父は、半分泣きながらタクシーを飛ばしたという。
111
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2019/11/24(日) 22:29:08
そして、お寺の前の道まで着いた
「ありがとうございました、1150円になります」
と叔父はほっとしながらドアを開けた。
女は小銭で料金を払うと、フラフラと寺のほうに向かって歩いていった。
気味の悪い客だった、と叔父が手のひらを見ると、そこにはあったのは、小さな、貝殻だった…
「やばい、乗り逃げだ!」
叔父はタクシーを降りて女のほうに向かって走っていった。
女に追いつくと叔父はこう怒鳴った。
「ちょっと、何なんですかこれは!」
すると、女が顔を上げた。
…その眼には眼球がなかった。
「わわ」
叔父は声にもならない悲鳴を上げて逃げ出した。
後ろは怖くて振り返られなかった。
しかし、あの磯の香りが、女の存在を背後に感じさせた。
叔父はタクシーの方向とは逆に逃げてきてしまった。
しまった、と思った矢先、寺が見えてきた。
叔父は玄関にたどり着くと狂ったように戸を叩いた。
背中には、闇。
気が狂いそうだった、ということだ。すぐに戸が開いて、中から住職が出てきた。
住職は叔父の様子を見て、尋常ならざる事態に気づいたのだろうか、叔父をかくまう様に中へ入れると、戸を閉めて叔父を本堂に連れて行った。
…ここまで来て叔父はだんだん落ち着いてきた。
それを見て住職が話しかけた。
112
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2019/11/24(日) 22:35:00
「あんたタクシーの運転手かね」
「…はい」
と叔父が答える。
「何かへんなもん乗せたじゃろ」
「…」
ガタガタガタ…と本堂の障子が音を立て始めた。
そしてまた、あの磯の香りがしてきた。すると住職がこう怒鳴りつけた。
「帰れッ!まだここに来てはならんッ」
そして住職は読経を始めた。
叔父も必死で
「南無阿弥陀仏…」
と唱えた。
しばらくそうしていると、音も、あの香りもしなくなっていた…
俺はここまで聞いていて正直震えてしまった。
叔父は後日談を付け加えた。
あの日の2日前、海で身元不明の女の水死体が上がったという。
検死、身元照合などを終え、あの火葬場で荼毘にふされたのがあの夜だった。
そして、火葬場で焼いたその遺骨は、あの寺の墓地に埋葬されることになっていたという住職はまだ遺骨が火葬場にあることを知っいて、ああ言ったのだろうか。
俺はこう聞いた
「なんで眼が無かったの?」
と。
叔父はこう答えた。
「海で溺れ死ぬと、魚が目の玉を食べちゃうんだよ」
と。
それからしばらく、俺は魚が食えなくなった。
今では叔父のその話は、俺を怖がらすための嘘だったと思う。
でも実際にそのタクシーに乗る幽霊の話は地元紙に載るくらいだったし、もちろんそれは3流の記事の扱いだったけど…
そのことは、いつもの怖い話とは違い、すこし怖いくらいの表情で話す叔父の姿とあいまって、俺にその話はもしかしたら本当じゃないだろうか?と、思わせて仕方がないのだ。
113
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2019/11/24(日) 22:50:44
毒男の怖い話とか音楽とか雑談とか
http://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1574602965/
|A-) 様子見も含めてこっちに移動!
114
:
毒男
:2021/02/14(日) 22:05:54
|A-) Live5chの不調なのかなんなのか書き込めないのでここでやります!
115
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2021/02/14(日) 22:06:47
|ω・` ) はーい!
116
:
毒男
:2021/02/14(日) 22:14:24
こんにちは、はじめまして。わたしが昔とある老人福祉施設で働いていたときの話です。
当時あるお婆さんが入所していました。
そのおばあちゃん(以後Aさんとします)はお年の割にはとても元気な方で多少認知症は認められるものの、自分で車椅子に乗り降りでき、食事、入浴ともご自分で済まされる方でした。
印象的だと思ったのはその声でした。90代にもかかわらず非常に高音な声色で滑舌な喋り方をするのです。
たまにぼーっとしている事はありましたが意思表示もハッキリ出来る方で、他の入所者ともトラブルもなく、とても印象の良いおばあちゃんでした。
私はその施設から比較的近い距離にある独身寮の3階に住んでいました。
Aさんが施設へ入所してきて以来、その独身寮で私は不思議な体験をするようになっていました。
わたしが勤務を終えて自分の部屋へと向かう階段を登っていくと5歳くらいの男の子が降りてきました。
ここは独身寮、子供がいるはずがありません。
しかし寮の誰かの家族か関係者が子供を連れて遊びにきたのだろうと思い、最初はあまり気にしませんでした。
男の子は無表情で、わたしと階段で出会った瞬間からずっとそこに立ち止まり、わたしの顔をじっと見ていました。
わたしは男の子に軽く笑顔で応じ、その男の子を見ながら自分の部屋へ向かって階段を登っていきました。
その男の子はわたしとすれ違うまでわたしの顔を無表情でじっと見ていました。
それからわたしはこの男の子を寮で時々見かけるようになりました。
男の子は出会う度にわたしの顔を凝視していました。
おばあちゃんの話に戻ります。
ある日の夜中、突然携帯の電話が鳴りました。
それは勤め先の施設からの電話で、Aさんが不穏になっていて、暴れたり奇声をあげたりで手がつけられないから来てくれないかとの事でした。
あのAさんが?と信じられない気持ちながら、とりあえず車で施設へと赴きました。
施設に着くと夜勤の人が玄関で待っていました。
その人と一緒にわたしはAさんの部屋へといくと、他の夜勤の2人がAさんの手を必死で押さえつけている光景が目に飛び込んできました。
どうしたんだ?と聞くと
「暴力を振るので押さえつけている、おばあちゃんなのに信じられない力で、2人掛かりでやっと抑えている」
との事でした。
わたしはAさんの顔を覗き込むと、目の周りに真っ黒でハッキリとしたくまが浮かび上がっていて、普段の穏やかな表情とは異なり正に鬼のような形相で目を剥いていました。
これは明らかに普段のAさんではないな、と思いました。取りあえず夜勤の2人に手を離させてAさんに話を聞いてみました。
すると
「ベッドの下に子供がいる、子供がいる、出してあげにゃいかん」
「人殺しが来る前に子供をだしてあげにゃいかん」
という内容の事をしきりに訴えていました。
不穏はその後も続き、収まる気配がないので、夜勤の人と相談して眠剤を投薬して落ち着いて貰うことにしました。
この事を報告書に書き、明日の朝上司に書類を渡して貰うようにと夜勤の人に言付けし、Aさんの行為が腑に落ちないまま、わたしは寮へ帰りました。
117
:
毒男
:2021/02/14(日) 22:14:52
寮の駐車場へつき、車を止めてエンジンを切ったとき、ふと近くに止めてあった黒い軽サイズの車に目が行きました。
そして真っ暗の中、その車の座席をよくみると一人の女の人が座っていました。
女の人は身動き一つしないでじっと下を向いていました。
時間が時間だけにさすがにビックリしたものの、夜中まで遊んでいた職員がメールでもしているのかなと思うことにして、わたしは部屋へと向かいました。
そのときでした。
部屋へ戻るため階段を登っていると、あの、男の子に出会いました。
戦慄が走りました。真夜中の独身寮に男の子がいるのです。
なぜこの時間に「ここ」にいるのだろうと思いましたが、その場で納得できる答えを出すことは出来ませんでした。
男の子は相変わらず、無言でこっちを見ています。
わたしは恐怖を感じながらその男の子のそばをそそくさと通り過ぎました。
恐怖のあまり頭の中は真っ白で冷静さを欠いていたと思います。
通り過ぎて、しばらく歩いてふと、階段の方を振り向いてみました。
男の子はまだこっちをじっと見ていました。首だけ、こちらを見ていました。
部屋へ入り、そういえばあの男の子の親を一度も見たことがないなと、今更ながらに思いました。
窓のカーテンが開いていたので(わたしは寝るとき、カーテンの開閉はあまり気にしない性格です)今日は閉めて寝ようと思い、窓に向かうとさきほどの黒い軽に目が行きました。
黒い軽の前にはさっきの男の子(暗くてよく解らなかったのですが小さな影が確かに見えた)と思われる人影が立っていました。
恐怖で立ちくらみの様なものを覚えたのですぐにカーテンを閉めて、その日は朝が来るまで寝ずに起きてました。とても寝れる精神状態ではありませんでした。
わたしは朝になって睡眠を取り、午後から出社しました。
そして上司に昨日の夜中のAさんの件をわたしからも話をしようと思い、上司に報告しにいきました。
その日にわたしの周りで起きた夜中の出来事も上司にすべて話すことにしました。
上司はわたしの話を聞いてから、応接室で話をしようという事になり、そこへついて行きました。
上司から話された内容は
「早くに夫を亡くしたAさんにはむかし娘がいたが、娘が不特定の男と子供を作り、事情でAさんと娘で子供を育てていかねばならなくなった。
娘は子供の養育費など経済的に苦労しノイローゼになり、子供を殺して自らも車にのったまま海に飛び込んで自殺した。君の話とAさんの過去が繋がるかどうかは自分には判断できないが。」
というような事でした。
Aさんはその後も不穏が続き、日に日にやつれ、目の周りのくまが昼夜問わずクッキリと残るようになっていきました。
他の入所者もその日を転機に子供がいる、と訴えるようになりました。
わたしのほうも寮の階段で男の子見ることはこの件のあとも続きました。
わたしはその後、異動願いを出し、上司の配慮もあり早期に児童福祉施設のほうへ異動になり、その際に寮のほうも退所しました。
Aさんは不穏状態が続き、その治療のため他の施設に行く事になりました。
最近その上司に会い、Aさんの事を尋ねると、次のような言葉が返ってきました。
「あのとき言わなかったが、Aさんがウチの施設に来る前、在宅介護でいろいろ揉め事があったんだ。
Aさんの介助をしていたホームヘルパーが次々とノイローゼになって、その内の一人が自殺したんだ。
だから環境を変えるためにAさんはウチの老人施設に来たんだ。」
Aさんは今も施設を転々としているそうです。超長文失礼しました
118
:
毒男
:2021/02/14(日) 22:15:12
|A-) いちおう音楽も流してます
119
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2021/02/14(日) 22:19:22
>>117
|ω・` ) 娘さんとお孫さん憑いてきてるんか…
被害を広げとるー
120
:
毒男
:2021/02/14(日) 22:22:14
数年前に姉から聞いた、姉の親友Aさんの体験談です。
Aさんはマンションで一人暮らしをしています。
Aさんは肝っ玉も座っていて、金縛りにあっても気にせず寝直したり、夜中に不審者が部屋に入ってくると包丁を持って追いかけたりする程です。
(「包丁持って『怖かったよ〜』って部屋に来られても、私はアンタの方が怖い」姉談)
そのAさんが実家に帰った時の話です。
母・弟の3人でマンション暮らしをしているのですが、どうもその部屋には霊らしきものがいるようなのです。
家族全員気付いていましたが、不気味な姿を見せるわけでも悪さをしてくるわけでもないので大して気にしていませんでした。
ある晩、寝ている最中に突然誰かに足首を掴まれ、ぎょっとして飛び起きました。
その手はAさんを引きずって行こうとするのです。
顔が布団に埋もれるくらいまで引っ張られた時、我に返ったAさんは
「連れて行かれてたまるかぁ!」
と、近くにあったテーブルの椅子を掴みました。
しばらく綱引き状態が続いた後、ようやく足首が解放されました。
すると母親と弟が部屋に入ってきて、聞けば二人とも同じ被害に遭ったというのです。
「今までこんなこと無かったのにね」
と首をかしげながら、その夜は三人一緒に寝ました。
翌朝、Aさんが目覚めると、
「大変大変」
と母親が外から帰ってきました。
何と、隣室のおばさんが自殺をしたというのです。
驚いたAさんでしたが、詳しい話を聞いて更に驚きました。
お隣さんは、昨夜の内に寝巻きのままベランダから落ちて死んだそうです。
旦那さんは
「いつものように横で寝ていたはずなのに」
と言っているそうです。
Aさん一家で失敗した霊が、標的をお隣さんに変えたのでしょうか?
「連れて行かれそうになった」という話はよく聞きますが、こんな露骨に連れて行くことがあるなんて…とゾッとしました。
121
:
毒男
:2021/02/14(日) 22:22:55
>>119
|A-) 人殺しって娘のことなのかねえ…
122
:
毒男
:2021/02/14(日) 22:24:44
|A-) なぜかwinampが落ちた…
接続も切れてしまった
起動し直してまた流してます
123
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2021/02/14(日) 22:26:36
>>121
|ω・` ) 話の流れからするとそうかも?
>>120
|ω・` ) Aさん強くて家族助かったのね
順繰りに部屋回ってたのかしらん
124
:
毒男
:2021/02/14(日) 22:31:23
>>123
|A-) しっかりと潰しておかないとよそ行くのね
自分のところにきたらしっかりと処理しましょうw
125
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2021/02/14(日) 22:33:36
>>124
|ω・` ) がんばる…(´;ω;`)
126
:
毒男
:2021/02/14(日) 22:35:32
子供の頃近くの山が遊び場で、毎日のように近所の同世代の友だちと一緒にその山で遊んでた。
この山の通常ルート(小さな山なので、登山道というよりは散歩道)とは別に、獣道や藪をつっきった先には謎の廃屋があり、俺たちにしてみれば格好の遊び場だった。
小さな山だったから、俺たちは道のあるとこ無いとこ全て知り尽くしていた。
山はある意味、俺たちがヒエラルキーのトップでいられる独壇場だった。
しかし俺たちにも天敵がいた。それが"けんけん婆あ"だ。
廃屋に住み着いているらしい年取った浮浪者で、名前の通り片足がなかった。
けんけん婆あは俺たちに干渉してくることはなかったが、俺たちは山で遊んでいるとき、よく視界の端で捉えては気味悪がっていた。
しかし好奇心旺盛な子供にとっては格好のネタであったのも確かで、どれだけけんけん婆あの生態を知っているか、どれだけけんけん婆あに気付かれずに近づけるかが、一種のステータスになっていた。
俺の知る限りどちらかがどちらかに声をかけた、なんてことは皆無だった。
その日、俺たちはかくれんぼをすることになった。
隠れることのできる範囲は山全体。
ものすごい広範囲のように聞こえるが、実はこの山でまともに隠れることのできる範囲というのはごく限られている。
どちらかというと鬼はそれら隠れることのできる場所を巡回するだけという、隠れる側としてはほとんど運次第な遊びだった。
で、俺はその「定番の隠れ場所」のひとつである廃墟に隠れることにした。
廃墟の壁には錆付いたトタン板が立てかけてあり、俺はそのトタン板の下に隠れていた。
耳を澄ましていると、
「○○ちゃんみーつけた!」
という声が遠くの方でしたりして、その声の方向から今鬼がどこにいるのかを推察しながらドキドキしていた。
で、鬼のいる場所が次第に近付いてきて、あっち行け!でもそろそろ次は俺かなとか思っていたとき
「けんけん婆あが基地ンほうに行ったぞー!!」
という鬼の叫び声が聞こえた。
基地というのは俺の隠れている廃墟のことだ(俺たちは秘密基地と呼んでいた)。
しかしこれはカマをかけて隠れている人間を燻り出す鬼の作戦かもしれないし、例え本当でも、これはけんけん婆あをすぐ近くで観察して英雄になれるチャンスだ。
そう思って、俺はそのまま隠れ続けていたんだ。
とさっとさっとさっ
まさにけんけんするような足音が聞こえてきたのは、そのときだった。
この時点でもう後悔しまくり。
とさっとさっとさっ
片足で枯葉を踏む音が、もう廃墟のすぐ前、俺から5メートルほどしか離れていない場所まで近付いている。
見つかったら殺される!
そんな考えに取り付かれて、俺はもうマジビビリだった。
そこで俺はよせばいいのに、いきなり隠れ場所から飛び出して猛ダッシュで逃げるという選択肢を選んだ。
もう飛び出すやいなや、けんけん婆あのほうは絶対に見ないようにしながら必死で友だちの所まで逃げた。
127
:
毒男
:2021/02/14(日) 22:36:36
で、事情が良く分かっていないみんなを半分引きずるかたちで下山。
そこで始めて詳しい事情をみんなに説明した。
でもやはり、あの恐怖は経験した本人にしか分からないわけで。
逆に友だちは、そんなに近くまでけんけん婆あに近付いたことをすげぇすげぇと褒め称える始末。
俺もガキだったから、すぐに乗せられて、恐怖なんて忘れて多少の誇張を交えつつ誇らしげに語りまくった。
(実際はけんけん婆あの姿は見ないまま逃げ帰ったわけだし)
でも、その話をすぐそばで聞いていたのがうちの母親。
そんな危ないことは絶対にしてはだめと、めちゃくちゃ怒られた。俺号泣。
その晩、俺の母親は他の両親や近所の大人(婦人会の人たち)、それにこの山の所有者の人を集めて話し合いを開いた。
なんでも、子供の遊び場付近に浮浪者の人が寝泊りしているのは、何があるか分からないので危ない。
だからといって子供に山で遊ぶなというのは教育上良くないので、ここは浮浪者の人に出て行ってもらおうと。
大人は山に浮浪者が住み着いているということを知らなかったらしく、皆すぐに同意。
もともと私有地の山だったので話も早く、所有者の人を先頭にぞろぞろと山に出かけていった。
でも結局会えなかったらしく、1時間もすると帰ってきた。
廃墟の入り口に退去願いの張り紙だけして戻ってきたらしい。
でもここで、俺たちは訝しげな顔をした大人たちに、本当に浮浪者が居ついているのかということを質問された。
子供の俺たちにとっては考えもつかなかった疑問の数々。
まず例の廃屋は屋根と壁の半分が腐り落ちている状態で、浮浪者といえどとても人間の住める場所ではなかった。
暖を取ることはおろか、雨風すらしのげない。
生活の跡らしきものも見当たらなかったらしい。
それにその場所。
「獣道や藪をつっきった先」と書いたが、途中にかなりスリリングな崖や有刺鉄線で遮られた場所があって、健常者でも辿り着くのに一苦労だ。
(俺たちは有刺鉄線の杭の上を上っていた)
ましてや片足の老婆が、日々行き来できる場所ではないと。
また、大人は誰もけんけん婆あを見たことがないらしい。
特に山のふもとに住んでいる人間なら必ず目撃しているはずなのに、誰一人として見た人間がいない。
断言できるが、あの山で自給自足することなんて不可能だ。
そんなこれまで考えもしなかった疑問に困惑しているとき、俺の父親が帰ってきた。
話を聞いた父、すぐに
「なんだあの婆さん、まだいたのか……」
初の俺たち以外の目撃者。
父が何人かに電話をかけると、近所のオッサン連中が2人ほどやってきた。
父を含め3人とも同世代の地元の人間で、子供の頃よくこの山で遊び、俺たちと同じようにけんけん婆あに遭遇していたらしい。
なんと"けんけん婆あ"という呼び名は、当時からあったようだ。
懐かしそうに思い出を語る3人だったが……
128
:
毒男
:2021/02/14(日) 22:37:29
ここで山に入る前から黙りがちだった山の所有者のひとが、
「実は……」
と口を開いた。
彼はいわゆる地主様の家系で、彼の祖父の代には家に囲われていた妾さんがいたらしい。
しかしあるとき、その女性は事故か何かで片足を失った。
それが原因で彼女が疎ましくなった地主は、女性を家から追い出して自分の持っていた山に住まわせたらしい。
それ以降ずっと山に住んでいたらしいが、そう言えば死んだというような話も聞かない、と。
ただそれが本当だとすれば、けんけん婆あは軽く150歳を超えていることになってしまう。
それに例の廃屋も、もとはなんだったのか分からないが、30年ほど前は山を整備するための道具おきとして使われていて、その時点ではすでに誰も住んでいなかったと。
さっきまではしゃいでいたオッサン3人組も婦人会の人たちも、これを聞いて絶句。
地主さんがぽつりと
「明日、宮司さんに頼んで御払いして貰うわ」
という言葉で、静かにお開き。
普段気丈な両親も、目に見えて沈んでいました。
それ以降、私たちはけんけん婆あを見ることはありませんでした。
彼女が何だったのかは未だに分からず終いです。
はたして150歳を超える老怪だったのか、それとも何かの霊だったのか。
ただ、未だにあの
「かさっかさっ」
という足音を忘れることができません。
今でもあの山で耳を澄ますと、どこか遠くのほうかでこちらに向かって近付いてくる片足の足音が聞こえるようで、怖くてなりません。
129
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2021/02/14(日) 22:40:00
>>128
|ω・` ) けんけん婆かわいそ
お妾さんで捨てられたんじゃん
特に襲ってきたとかもなかったみたいだしー
130
:
毒男
:2021/02/14(日) 22:42:01
>>129
|A-) だよね
祀ってあげたほうが良かったと思う…
131
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2021/02/14(日) 22:43:18
>>130
|ω・` ) そうだよ!祀れば良かったんだ
132
:
名無しさん
:2021/02/14(日) 22:51:24
(・ω・)ノシ 少し遅れて参戦。
音楽も聴かせてもらってるよ〜
133
:
毒男
:2021/02/14(日) 22:51:25
私の通っている大学で体験した恐ろしい話です。
ある時、学内にあるリフレッシュスペースという休憩室のような部屋で、私は友人と共に提出期限が明日に迫っているレポートを必死で書いていました。
しかし、予想以上に手こずってしまい気がつけばすっかり日は暮れて、リフレッシュスペースには私と友人しか残っていませんでした。
2人で雑談を楽しんでいるうちに、よくあるパターンで雑談はいつの間にか恋愛話になっていたのですが、友人が突然こんなことを言い出しました。
「先輩が教えてくれたんだけど、誰でも恋愛が必ず成功するジンクスがあるんだって。」
ジンクスという単語はマイナスの意味で使われるほうが多いんじゃないか?という疑問がありましたが、愚直ながら誰でも恋愛が成就するという内容に興味を引かれ、友人の話に聞き入っていました。
「7号館の近くにある表現棟って知ってる?体操部が活動しているところなんだけど、あそこにある人体模型に願い事をすればいいんだってさ」
学校にまつわる噂話は色々と聞いていましたが、その話は初耳でした。人体模型なんかに神頼みのようなマネをするのは想像するだけで滑稽でしたが、その場の雰囲気もあって友人と表現棟に行ってみることになったのです。
表現棟は学内のどの建築物よりも古めかしく、地震が起きたら簡単に崩れてしまいそうな感じでした。
友人の方を見ると、先ほどの恋愛話でのテンションの高さが嘘だったかのように黙り込み、表現棟の2階のある部屋をじっと見つめていました。
さすがに気味が悪くなってきたのですが、友人は
「行こう」
と言うなり表現棟にスタスタと入っていきました。しかし私はその時の友人の後ろ姿を見て、とても不気味な感じがしました。
既に階段を上り始めていた友人に、怖いからやっぱり帰ると告げると、友人は
「わかった、じゃあね」
とだけ返事をしてさっさと上ってしまいました。
私は外で待っていようかとも思いましたが、そこにいるだけでも嫌で仕方なかったので友人にリフレッシュスペースで待ってるという旨のメールをしました。
30分ほど友人が戻ってくるのを待っていましたが、なかなか来ません。
友人は多少ルーズな面もあるので、表現棟を出て違う所に行っているのかもしれないと思い、今どこ?とメールをしてみました。すると、すぐに返信がきました。
「全然ダメみたい、説得できなくて…あんたも早く来て手伝ってよ。」
文意が掴めない内容でした。肝心な場所についての答えがありません。
私はそのおかしなメールが怖くなって、
「すぐに戻ってきて!リフレッシュスペースにいるから。」
と友人にメールしました。
すると返信が。
「すぐには戻れないよ、説得に時間が掛かるから。表現棟の2階だから早く来てよ。」
恐ろしくて体が震えてきました。話は通じているけど、明らかに言ってることがおかしい。
冗談で私を怖がらせようとしているのかと疑いましたが、文面にはいつものふざけた感じが全くなく、サークルや仕事での事務的なメールを受信した時と似ていました。
友人は人体模型を説得するのに手こずっているから私の手を借りたい、と言っているのだろうか。
私は
「もう帰らなきゃならないからごめんね。また明日。」
とメールを送り、それ以上は深く考えないようにしました。
その後、友人からメールは来ませんでしたが、翌日、学校に行くと友人はいつも出席している1コマの講義にいませんでした。
心配した私は、友人の携帯に
「大丈夫?昨日あの後で何かあったの?」
とメールを送りました。
返信はすぐに来ました。
「ちょっと体調崩して家で寝てるだけだから平気だよ。気遣ってくれてありがとう」
普通の反応に安心しましたが、立て続けに友人から2通目のメールが来ました。
そのメールを見て、私は友人に返す言葉が見当たりませんでした。
「実は今朝、彼氏が自殺したんだ。今も警察とか色々大変みたい。意味分かるよね?説得できたんだよ、すごいでしょ。私自身が怖いくらいだもん」
それ以来、友人とは一度も関わりを持たないようにしています。
134
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2021/02/14(日) 22:55:16
>>133
|ω・` ) ヒョッ!ジンクスはマイナスの意味が…
135
:
毒男
:2021/02/14(日) 22:55:34
>>132
|A-) いらっしゃいw
ごゆっくりどうぞw
136
:
毒男
:2021/02/14(日) 22:56:00
>>134
|A-) 知らなかった…w
137
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2021/02/14(日) 22:56:31
>>136
|ω・` ) わたしもしらんかったw
138
:
毒男
:2021/02/14(日) 22:59:16
>>137
|A-) まあこれに関しては話を書いた人の個人的見解なだけな気がするw
いい意味でも悪い意味でもないニュートラルな言葉だと俺は思うよ
139
:
毒男
:2021/02/14(日) 22:59:32
俺が高校の時の話
田舎住まいなので通学するときにはいつも田んぼの脇道を通っていた。
その日も家に帰る為、いつものように田んぼの脇道をカエルの鳴声を聞きながら歩いていた、すると田んぼの中にピンク色の割烹着のような服を着た人が立っているのに気が付く
「ああ、田植えか何かしているんだな」
そう思って良く見てみると、何か動きがおかしい、片足で腰をクネクネさせながら白いビニールの紐のようなものを新体操をしているかのように体の回りでグルグルさせている。
何と言うか、フラフープをしているような、そんな動き。
変な汗が俺の体中からフツフツと湧き出てきた
しかもソレは片足でケンケンしながら少しずつコチラに近付いて来ている
ゲコゲコと蛙の鳴声が響く夕焼けの田んぼの中で俺は何故か動けずにソレを見ていた。
腰をクネクネさせてピョコピョコとコチラにやって来るソレに顔は無かった、と言うか見えなかった。
写真でブレた時みたいな、激しく顔を振っているそんな感じ、体は普通に見えるのに、まるで顔の部分だけぼやけていると言うか…。
俺は目がかすれたのかな?と思い何度も目を擦ってみたがソレの顔は相変わらず見えない、しかも、もう目の前まで来ている
「ああ、こらもう俺の人生終わったな」
そう思ったと同時に涙が物凄い勢いで流れた、目が痛くて開けていられない程に…、俺はその痛みと恐怖で気絶してしまったらしく、次に目を開けた時には自宅の布団の中でした。
そこには俺を囲むように親父と祖父、祖母と近所の坊さんが居て、なにやら念仏のようなものを声を揃えて唱えている、なんだかその状況が可笑しくて
「ブフッ!」
と、吹き出すと祖母が
「ジッとしてろ!」
グッっと俺の体を押さえ付けて低い声でそう言った。
結局それは俺が目覚めてから1時間程続いたのかな、その後、祖母に聞いた話しでは俺が出会ったアレは「案山子の神様」とかなんだけど、その案山子は寂しかったのか何か知らないが、俺を自分の仲間にしようとしたらしい
「連れてかれたら一生泥の中で暮さなきゃいけねえんだぞ」
と祖母は最後に言いました
おかげで今でも田んぼに案山子がポツンと立っていると恐くてしょうがないです。
140
:
毒男
:2021/02/14(日) 22:59:48
-----------------
後日談
親父に電話で色々聞いてみました
気絶した俺を見つけたのは近所の人だった
田んぼの脇道に人(俺)が倒れていたので
「まさか…」
と、近付くと涙を流したまま倒れている俺、その目の前に俺を見下ろすような形で立っている案山子
「やっぱり」
そう思い俺の祖父や坊さんに知らせたそうです
昔も似たような事件が何回かあったみたいです
殆どの人は助かっているそうですが発見された時には目の前の案山子を見つめたままケラケラと笑い続け、案山子の側を離れようとしない者も何人かいたそうです
さらに嫌な話も聞いてしまいました
なんでも昔昔の食糧難の時に、その村にいる役立たずの人を、食いぶちを減らす為に殺してしまうそうです
しかし、ただ殺すだけではと田んぼを荒らす獣除けにと逃げられないように足を片方切断して白装束を着せ、田んぼに立て掛けた十字型の木に縛り付けてしまう
片足、両手等を縛られて殆ど身動き出来ないその人は、そこから抜け出そうと体をくねくねさせる
それを遠くで見る村人は
「あれならあと2、3日は余裕で持つな」
と話すそうです
縛られた人は大体餓死か日射病?で死ぬが、中には熊や野犬などに食われてしまう人もいるそうです(獣除けになっていない…)
まあ、そんな非道な事をやってれば、祟りや何だで、その村に色々起ったので(ここら辺の事は親父も祖父に教えてもらえなかったみたいです)生きたまま案山子にされた人を「神様」と祭り上げた
まあ、俺の親父も死んだ祖父も無類の酒好きなので何所まで本当か何所までが嘘かわからんです。
141
:
毒男
:2021/02/14(日) 23:04:06
ずっと昔、聞いた話です。
たしか九州の人で、お父さんが不動産屋をやっていたそうです。
そのお父さんが息子のために家を用意してあげたそうです。
息子さんは絵描きか作家だったと思います。
で、アトリエを見つけてやったぞ、と。仕事場はそこを使うといい、と。
一緒に車に乗り、国道を走ると、横道に入っていきました。
すると道の両側が竹やぶで、その間をずーっと走っていくと竹やぶが開けて、その真ん中に家が建っていたそうです。
その家は見るからにぼろぼろで不気味で、息子さんは
「ここはやめたほうがいい!とてもこんなところは使えない!」
とお父さんに言いました。残念そうにしていたお父さんと、そのまま自宅へ帰っていきました。
その晩、寝ていると空を飛ぶ夢を見たそうです。夜空は晴れていて、綺麗な満月だったのですが、急に下降して、ざーっと竹やぶの間を飛んだそうです。
「見たことがある。昼間に来たところだ。」
と思っていたら月明かりに照らされた家の前、玄関にぽつんと立っていたそうです。
何でこんなところに立っているんだろうと思っていると、横のほうの、庭に面している縁側のふすまが、すとん、と開いて、その中から浴衣を着た、ものすごくやせ細った中年の男が、ヒョコッ、ヒョコッ、と出てきてそのまま縁側から庭へ、ぽん、と降りたそうです。
変な動きで、まるで操り人形みたいな妙な動きで、ヒョコッ、ヒョコッと彼の前を通り過ぎていきました。
で、この男の形状がおかしい。
まず異常なほどのなで肩で、すうっとした体つき。これは何だっ、てくらい不気味な形。ものすごい青白い顔色。
その男がヒョコッ、ヒョコッと引き返して来て再び縁側に乗り、トントントンと行ってふすまがシャッと閉まると、そこで目が覚めたそうです。
これは何かある!と父親を問い詰めたら
「昔、首吊りがあった。」
それは首吊りの首だったんでしょうね。
なで肩だと思ったのは、異常に伸びた首だったんだと、そのとき思ったそうです。
142
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2021/02/14(日) 23:04:48
>>138
|ω・` ) あ、そうか
語り手の見解はいってるもんね
>>139
|ω・` ) クネクネじゃんっ!
近づいてくるアクティブクな方のクネクネ!
143
:
毒男
:2021/02/14(日) 23:05:46
連れのマンション(28階建て)で遊んでて深夜にコンビニへ行くのにエレベーターで下に降りた。
1階へ着くと俺が降りてないのに女が乗り込んできた。
変な奴やな〜と思って舌打ちしてエレベーターを降りようとすると女がガッと俺の腕をつかんだ。
一瞬、何が起こったかわからんかったが女の腕を振りほどいて
『なんやねん!!』
と怒鳴った。
女は一言
『楽しい?』
って…。マジマジと女を見るとパサパサの長い髪の毛で顔は蒼白。正常な人間ではなかった。
俺は貞子が頭に浮かんで、早足で逃げた。(猛ダッシュするとダサいとなぜか思った。)
自転車でコンビニに行き、恐る恐るマンションへ戻ると女はいなかった。
友人の部屋に戻りゲームをしてるとパトカーと救急車のサイレンの音がマンションの側で止まった。
そうなんです。さっきの女が飛び降りよったんです。女を思い出すと今でもゾッとします。
まじ怖かったんですよ。
女は最上階から飛び降りたみたいで柵のところにバッグとか置いてあったとの事。
近隣住民の話では飛び降りる直前に大声で奇声を発してたみたい。
女はマンション住民ではなく、なぜかわざわざ隣の区から来たとの事でした。
自分はかなり至近距離で女と対峙したんですが、まさに座敷女(ご存知かな??)
真っ白い顔で薄ら笑いを浮かべた女の表情は数年経った今もトラウマです。
自殺する直前の人間って、すでに半分死んでるんですね。
うわっまた思い出した…
144
:
毒男
:2021/02/14(日) 23:06:19
>>142
|A-) くねくねの亜種だねw
145
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2021/02/14(日) 23:10:17
>>141
|ω・` ) 家を出たり入ったりしてんの?
>>143
|ω・` ) 死相ってやつかな
見たくねーなー!
146
:
毒男
:2021/02/14(日) 23:12:43
>>145
|A-) 出てきてまた入っていったみたいだね
首が伸びてたってことは死んだあともあの家にいたってことだなあ…
147
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2021/02/14(日) 23:14:31
>>146
|ω・` ) あ、成仏してないって事かー
148
:
毒男
:2021/02/14(日) 23:16:23
うちのじいちゃんは土地持ちで、畑や田んぼや山を持っています。
じいちゃんは関東T県のT市と言うところに住んでいて、そのT市はものすごいど田舎でじいちゃん家の周りは180°田んぼでした。
私の父が長男なので私たち一家はじいちゃん家に行くことが多く、私なんかはじいちゃんの山を小さい頃からよく登ってました。
じいちゃんの山は買った山が一つと、じいちゃんの二代前から持っている山の二つで、私がよく登ったのはじいちゃんが買った方の小さめな山でした。
ここまでが前置きで、話は私が小学校中学年か高学年の時のことです。
長年同じ山ばかりで遊んでいた私は別の遊び場を欲しがっていました。
一緒に山に遊びに行ってた一つ上の姉も同じ様に思っていたらしく、私たち二人はじいちゃんのもう一つの山に遊びに行きたいと思っていました。
前に麓から見たことがあり、買った方の山の二倍くらいの大きさで木々も鬱蒼としており探検にはもってこいだと言うことで、じいちゃんや父親から危ないから行くなと言われていたのをきかずにある日姉と山まで向かい、探検を始めました。
その山は昼間なのに木々の影で薄暗く感じて、気味悪いながらも冒険心をくすぐり奥へ奥へと足を運ばせます。
迷わない目印に姉がチョークで木に一本線を書いていたのを覚えています。
山を4分の1ほど登った頃でした、姉が前方を指差し
「家を発見!」
息切れた声で軽快に言いました。
怖い話なんかが姉妹で好きだったので、ボロボロの空き倉庫や古トンネルなどに肝試しに良く行く私たちには恰好の肝試しスポットを見つけた喜びが走りました。
「入ってみようよ」
「鍵かかってないといいね」
私たちはそんなことを話しながら早足にその家に向かいました。
その途中、私は木と木の間(木の上の方)に縄のようなものがかかっていて、何本かと繋がっているのを見つけましたが気にせずに姉の後ろを小走りでついていきました。
その家の周り4・5メートルには木が無く、そのかわり背の高い草が生えていました。
草を掻き分け家を目の前にすると、遠くで見たときと比べ異様に威圧感というか重圧感というか、そんな感じの雰囲気がありました。
姉は感じないのか、ずんずんと進んでいって、ドアとおぼしきところでガタガタとし始めました。
「だめだ、鍵閉まってるや」
姉はそう言ってため息を漏らしました。私はその時、内心「良かった」と思い、安堵のため息。
「窓とかないかな?」
姉はそう言うとまたずんずん別の方へ回り込んで行きます。
私は独りになるのが嫌で姉を追いかけようとしたときでした。
背の高い草の隙間に黒い、人の頭のようなものがゆっくりと移動しているのが目に入りました。
………!
私は立ち尽くしてその移動する頭を凝視していました。
そうしてる間に、姉が回り込んでいった私のいる側とは反対の家の陰の方へゆっくりと移動していきます。
私は姉に危機が迫っているのを全身で感じ、勇気を振り絞って、その移動するモノとは逆回りに姉のいる方へ回ろうとしました。
149
:
毒男
:2021/02/14(日) 23:16:39
すると、
「いや〜、やっぱそううまくは鍵あいてなかったよ」
私は何も言わず、姉の腕をつかみ走り出しました。振り向かないで走って、縄のかかった木をくぐり抜けてまだ走りました。
その時、戸惑いながら後ろを振り向いた姉が悲鳴を上げる。
姉の悲鳴に私も思わず後ろを振り向いてしまいました。
さっきの移動するモノが、まだゆっくりと家の周りを回るように草のなかを移動している…。
草の薄いところをそのモノが通ったとき、私も悲鳴をあげました。
異常な程に髪の毛が長く多く、髪の裾から子供の脚のようなものが出ている化け物じみた、前にアダムスファミリーで見た髪の毛のおばけみたいなのが見えたんです。
私たちは発狂せんばかりの心持ちで逃げました。チョークの目印を辿り、息を切らせて、麓まで降りました。
下りとは言えあの距離を全速力で走ってこれるなんて、火事場のバカ力とはこのことだと思います。
その後家に逃げ帰り、父親に泣いて事情を説明すると、父親は真剣な顔で話し始めました。
「お父さんも、その家の近くまで行ったことがある。なんでか木に縄がかけてあって、家の周りを円状に囲んでて、怖くてお父さんはそれ以上家に近づけなかった。」
私は話を聞いてますます震えました。縄がかけられているのは結界で、あの髪の毛おばけは、あの結界から抜け出したくて草の中をぐるぐるとまわっていたのかもしれません…。
じいちゃんが亡くなった後、その山は手放してしまいましたがまだじいちゃん家から20分くらいで歩いていける距離にあります。怖い…。
150
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2021/02/14(日) 23:21:46
>>149
|ω・` ) おお、こういうお話久々な気がする
得体の知れない封印されたやつ!
151
:
毒男
:2021/02/14(日) 23:23:05
>>150
|A-) こういうのわくわくするよね!w
こういう話をたくさん読みたい!
152
:
毒男
:2021/02/14(日) 23:25:10
これはトラックの運転手をしている友人から聞いた話です
その時友人(A)は鳴子という場所を走ってた
その頃の仕事はとてもハードで
1.会社から荷物を積んで現場へ到着→2.会社に電話→3.そこの現場近くで違う荷物を積み、次の現場へ→4.次の現場へ到着→2に戻る
てな具合で一度仕事に出ると1週間は家に帰れませんでした(これが普通なのかな?)
時間は夜中の3時頃、右側は林、左側は落ちたらお終いの崖、すれ違う車さえありません。
すると前方に車のテールランプ?が見えたので、少しスピードを上げてその明かりに近付いて行く
その明かりの正体は自分と同じ荷物運びのトラックでした
「こんな夜中に御苦労さんだねえ、お互いに」
等と思いつつ、そのトラックの後ろを走っていると、急にそのトラックが反対車線にはみ出して直ぐに元の車線に戻ったので
「なんか障害物でもあったんかな?」
と少しスピードを落とし、前のトラックが何かを避けた場所に近付いて行った
どうやら人が歩いてるらしい、しかもその車道の真ん中を
「うわ、邪魔だなあ」
と、言っても轢いてしまったら大変なので、さらにスピードを下げてその人に近付く
トラックのライトに照らされたその人は「モジモジくん」のような全身タイツを着ている、しかも
「多分、全身の関節が逆に曲がってた」
そうだ、初めは後ろ向きに歩いていると思った程に…、それがギクシャクとこちらに向って歩いて来る、顔を見ると何やら早口で喋っていた。
ビビったAはスピードを上げてソレを避ける
その後サイドミラーで見てみるとソレは相変わらずギクシャクと歩いていた
すると少し行った場所に先を走っていたトラックが止まっている、興奮していたAはその後ろにトラックを止めて下りてみると、先を走っていたトラックの運転手(B)も下りて来た
A「さっきの人って…」
B「お前も見たのか」
A「はい…」
B「何なんだろうなアレ…、まさかお化けっちゅう事はないよなあ」
A「ちょっとシャレにならないですよね…」
しばらく興奮気味にそんな事を喋っていると、BがAの後側を見て
「おい…戻って来たぞ…」
Aが後ろを振り返ると、さっきの人がギクシャクとこちらに向って歩いて来る
2人ともマッハでトラックに乗り、逃げたそうです
「もしかしたら事故にでもあったんかなあ?でも全身タイツの意味がわからん」
と友人は言っていました
153
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2021/02/14(日) 23:30:54
>>151
|ω・` ) わかる!!!
>>152
|ω・` ) 黒いタイツ…黒焦げとか?
逆関節はで近づいてくるの気持ち悪いねw
154
:
毒男
:2021/02/14(日) 23:33:37
>>153
|A-) 事故でそんな体になったやつの霊とかかなあ…
気持ち悪いけど動きは見てみたいw
155
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2021/02/14(日) 23:34:55
>>154
|ω・` ) 洋画のポルターガイストだっけ?
女の子が階段を四つん這いの逆で降りてくるの
あれみたいだね
156
:
名無しさん
:2021/02/14(日) 23:36:37
>>155
節子、そらポルターやなくエクソシストや。
157
:
毒男
:2021/02/14(日) 23:38:20
>>155
|A-) あー、近いかもw
>>156
|A-) ww
158
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2021/02/14(日) 23:39:58
>>156
|ω・` ) せやったーwナイスツッコミ!
159
:
毒男
:2021/02/14(日) 23:40:48
ウチの従兄弟の叔母さん(母の姉)はちょっと頭おかしい人でね。
まぁ一言で言うと
『時々昔死んだ彼氏が私を呼ぶのよ』
って台詞を親族で飯食ってる時とかに平気で言う人でね。
んで2年くらい前から「離婚したい」が口癖だったんだ。
そいで3月にその叔母さんの娘が大学に合格して、じいちゃん(母方)の家で親族で集まって合格祝いしたんだよ。
んで最初は和やかな雰囲気だったんだけど、暫らくすると叔母さんがまた「離婚話」を始めてね。旦那子供の前でね。
んで旦那さんはホントすげぇ良い人でどんだけ良い人かってーと長くなるから割愛すっけど、とにかく出来た人でね。
その「離婚話」ってのがいかに叔母さんの勝手な話かってのは、もう叔母さんの母親である家のばぁちゃんとじいちゃんが旦那さんに泣いて謝る位なんだ。
そいでまぁ祝いの席で始まった離婚話。
最初はみんな「またかよ…」ってスルー方向だったんだけど、ふと叔母さんの娘の方見るとなんかすげぇ泣きそうだったのね。
もう恥ずかしくてしょうがないみたいな感じね。
娘はすごい頑張り屋でホント今時珍しい位イイ子でね、普段の彼女知ってるからなんかそれ見たらスゲェ腹が立ってきてさ、んでじいちゃんも真っ赤になってて今にもブチ切れそうだったから
「チィキショイ!!俺がやってやるぅ!」
って思って
「叔母さんいい加減にしろよ?(中略)みっとも無いぞ?」
的な言葉を言ったわけです。えぇぶちまけましたよ親族代表としてね。
あん時の叔母さんの顔は今でも忘れないね。最初真っ赤になった顔が一気に真っ青になっててってね。
んで俺が喋り終わるや否や
「あんたみたいなガキに何が分かるってのよっ!!」
って超シャウト。ホント内心すげぇ怖かったけど、でも「よく言った!」って顔してる親族一同の顔見たらここで退いたらダメだと思って尚も喋り続けるとホント顔面蒼白になってね。ふらつき出したんだ。
んで流石にこれ以上はヤバイかな?って思ったウチのママンが
「それ位で…うん、先に帰ってなさい」
って俺ら子供集を家に戻るように促したのね。
因みにウチとじぃちゃん家は同じ敷地にあってね、徒歩10秒ぐらいなの。
そいで俺と姉貴と弟と従妹とで家に帰って、4人でゲームやってたんだ。
従妹にはホント何度も謝ったんだけど逆に
「ありがとう」
とか言われて姉貴と弟には
「よく言ったw」
とか言われて、正直まんざらでもなかったんだ。
暫らくするとウチのママンが戻ってきてね、開口一番にこう言ったんだよ
マジで一言一句忘れもしない。
「いますぐ荷物まとめておじいさん(親父方)のとこに逃げなさい」
ってね。
160
:
毒男
:2021/02/14(日) 23:41:22
「は?何?何かあったの??」
ワクワクが隠せない姉貴と弟の声のトーンとは超対照的にママン声のトーンは低くてね
とりあえず従妹に遠慮して廊下で2人で話してたんだ。
「あの後はもうアンタに対する罵詈雑言の嵐よ、罵詈雑言なんてモンじゃないわよ、『殺す』って言ってたわ。もう誰が何言っても聞きやしないし、今晩おばぁちゃんの家に泊まるみたいだし」
遠くから聞こえる桃鉄のBGM。
あんなに暗く聞こえたのは初めてだった。
とりあえず色々突っ込みたい事もあったけど
「まさかw?」
って笑って部屋に戻ったんだ。
その後おじさんが来たり色々あったんだけど結局11時頃にはおじさんと従妹は叔母さん残して帰ってね。
んで3時ぐらいにはママンもパピーも弟も寝てて俺と姉貴2人で映画観てたんだ。電気消してね。
そしたら庭の方から砂利の上を歩く音がしてね
もうそん時は前おき無しで俺も姉貴も直感したんだ。
「叔母さんだ…」
映画の音量下げて耳凝らして外の音聞いてると確実に俺の部屋の窓んとこグルグル回ってんだよ。
最初は面白半分で笑ってた姉貴も急にマジになってさ
「アタシが上手く足止めするから裏口から逃げろ!んですぐ車庫に行け!こりゃホント冗談じゃないよ」
とか言い出す始末でね。
俺も軽くパニくって何かバッグに下着とか詰め始めてね。
とりあえず車のキーと財布と携帯と煙草持って裏口でスタンバイしたんだ。
そんで同時タイミングで外に出る俺と姉。
俺の部屋の窓と車庫は7mぐらいあって、今のままじゃ下手すりゃ車に乗ろうとすると叔母さんと鉢合わせになっちゃうんだ。
だから物陰に隠れて耳を凝らしていると姉貴の声が
「叔母さんどうしたのこんな時間に?」
そっから先は姉貴の声しか聞き取れなかったけど、なんか段々声が離れていった感じがしたのね。そんで時折笑い声とかすんの。
さすが姉貴は叔母さんに超好かれてるだけあんな!とか思いながらダッシュで車庫に行って車のエンジンをかけたのね、
「よし!行けるっ!」
そう思い、ギアをバックに入れてライトを着けると、ライトの先には物凄い顔をした叔母さんの姿が映ってたんだ。
あの瞬間は本当に背筋が凍った。だってさ…
作業用スコップ持ってたんだもん。
161
:
毒男
:2021/02/14(日) 23:41:42
そっから先は鬼バック。急発進。
チャーリーなエンジェルも真っ青なフルスロットル。
近くのコンビニに着いて速攻姉貴に電話をすると
「いやスコップですよw!でもやっぱ完全に殺意の対象はお前のみ。アタシとか全然笑顔でトークしてたよ。あの酒席で誰もお前の事をフォローしなかったのは大正解だったねw」
と大爆笑な姉。
「殺意の対象が俺のみじゃなかったらあんな無茶な事しねぇよ」
とか言いつつも内心家族が心配でその日は姉貴と弟に寝ず番を。
もち武装した状態で。
そして明け方着いた祖父の家で自分の車を見てビックリ。
傷だらけ。引っかき傷だらけ。
つか叔母さんさ…
車庫にいたのかよ…
叔母さんはその数日後神奈川だかの病院に入院して今は退院して元気だそうです。多分。
それまでいろんな心霊スポット行ったりしたけど生きてる人間が一番怖いです。
162
:
毒男
:2021/02/14(日) 23:42:25
|A-) 今回はあと2話かなあ
163
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2021/02/14(日) 23:45:50
>>161
|ω・` ) 最初のウチに父方祖父さんとこに逃げなよw
叔母さん重度のヒステリーか被害妄想の強い人なのか
この手合いは危ないよね
164
:
毒男
:2021/02/14(日) 23:46:45
|A-) 禁后を久々に少し読んでみたけどやっぱり怖いな
165
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2021/02/14(日) 23:48:18
>>164
|ω・` ) あれめっちゃ怖い
コトリバコとかあの辺のは怖いの多かったよね
166
:
毒男
:2021/02/14(日) 23:48:26
>>163
|A-) そうそう、危機管理よww
あの手は危ないねえ
潰すか潰されるかだもんな
167
:
毒男
:2021/02/14(日) 23:49:19
>>165
|A-) 怖かったねえ…
昔からある怖いなにかの話は怖い…w
168
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2021/02/14(日) 23:51:46
>>166
|ω・` ) 最後の一文が物騒なんだよなぁ!毒男さんはww
169
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2021/02/14(日) 23:52:08
>>167
|ω・` ) ものすごいドロドロとしたものを纏ってそうだよね
170
:
毒男
:2021/02/14(日) 23:52:24
友達から聞いた話。
ある女性が海外旅行をしていた。
初日から買い物や食べ歩きを楽しんだので夜になると疲れてしまい、その日はホテルへ戻り、寝ることにした。
ところが、暫くして車のクラクションの音がして目を覚ました。
「うるさいな。」
と思い、窓から顔を出すと、霊柩車が止まっていた。
クラクションが止み、運転席から青白い顔の男が顔を出した。
「もう一人、お乗りになれますよ。」
女性は気味悪く思い、慌てて窓とカーテンを閉め暫くしてから再び外を見ると霊柩車も男もいなかった。
不信に思いながらも再び眠りに付いた。
翌日になり、ホテルのフロントで
「昨日深夜に霊柩車に乗った男がクラクションを鳴らしてよく眠れなかった。」
と苦情を言うと、
「昨夜は誰も泊まりに来てませんし、霊柩車も通ってませんでしたよ。」
と言われた。
女性は不思議に思いながらもその日も観光名所へ行ったり、買い物などを楽しんだ。
隣の街へ足を運んでみようと思い女性がバスを待っていると古めかしいバスが止まってドアが開いた。
すると中から霊柩車の男が顔を出した。
「もう一人、お乗りになれますよ。」
女性が
「結構です。」
と断ると、バスは行ってしまった。
周りに居た人を見渡すと誰もさっきバスが来た事に気がついてないみたいだ。
女性は少しだけ怖くなった。
隣街へ着いて、女性はデパートへ向かった。
二階にある婦人服売場へ行こうとしてタイミングよく来たエレベーターへ乗ろうとした。
ドアが開くと、中からまたあの男が出てきた。
「もう一人、お乗りになれますよ。」
女性は驚きと恐怖で叫びそうだったが、何とか
「け、結構です…。」
と蚊の鳴くような声で断った。
男は無言でエレベーターへ乗り込んだ。
ドアが閉まったとたん、中から何かが千切れるような音と、凄まじい悲鳴、大きな物が落ちたような音がその場に響き渡った。
ワイヤーが切れ、エレベーターが落ちたのだ。中に乗っていた十名の乗客は全員死亡。
不思議なことに、女性が見た霊柩車の男と証言の合う人物は誰一人居なかった。
あの男は一体何だったのだろう。
171
:
毒男
:2021/02/14(日) 23:54:30
>>168
|A-) ふふww
>>169
|A-) そうそう…
長い年月で力が全然弱まってないどころかね…
172
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2021/02/14(日) 23:58:24
>>170
|ω・` ) 死神に目をつけられとるー
よく回避できたね
まあ明らかにヤバそうってのはあるけど
>>171
|ω・` ) 年を追うごとに強力になってそうなあたりねw
173
:
名無しさん
:2021/02/15(月) 00:00:49
禁后はコワ━━━((;゚Д゚))━━━!!
174
:
毒男
:2021/02/15(月) 00:07:10
>>172
|A-) さっき貼らなかった話も近いような話で連れていきたいというような内容だった
車の中にいる人を連れて行きたかったんだけど怖がるような感じで開けて、って言うんだよ
ほんとに連れていきたいなら最後まで普通を装って出てくるようにすればいいのにねw
今回のこの話は来ても来なくてもどっちでも良かったような印象ではあるw
>>173
|A-) ね…
後ろ髪を引かれるあれとかも怖い
175
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2021/02/15(月) 00:08:27
>>174
|ω・` ) ノルマがあったのかな
176
:
毒男
:2021/02/15(月) 00:11:29
>>175
|A-) ノルマを達成してたからどっちでも、ってとこかな?w
177
:
毒男
:2021/02/15(月) 00:11:39
小学校低学年の頃、学校から帰ると叔父がいた。
叔父は青ざめてて生気がなく、俺の顔を見ても
「おかえり」
としか言わない。
叔父は関東の隅っこの山のふもとで嫁さんと二人暮らしのサラリーマン。
小学生が帰っている時間に都内のうちにいるのはおかしい。
子供心になにかよくないことがあると思って聞けなかった。
夕食。
叔父も父も母も妹も、一言も喋らずに黙々とご飯を食べた。
突然叔父が箸をおいて口を開いた。こんな話。
一週間ほど前
「うちの犬が毎日昼の決まった時間になると狂ったように吠えてご近所に肩身が狭い」
と嫁さんが言い出したらしい。叔父は
「犬には犬の社会があるんだよ」
とテキトーに流した。
それからも犬の奇妙な行動は続いたらしく、少し恐くなった嫁さんは昼時には家をあけるようになった。
叔父はくだらないことで脅える嫁さんに腹が立って今朝
「今日は早く帰ってくるから、家にいろ」
と言って家を出た。
昼前に会社を出て嫁さんの言う午後1時頃に家につくようにした。
バス停から田んぼだらけの田舎道を家に向かって歩いているとなるほど、気の狂ったような犬の鳴き声がする。威嚇するような、おびえるような声。面倒臭い、とため息。
遠目に家が見えてきた。と、なにかが庭を走っている。
犬が吠えてる相手かな?キツネか?タヌキか?と足を速めるが、ぴた、と足が止まった。
冷や汗が吹き出る。
庭を走りまわっているのは子供だった。
和服を着た小さな子供。走り回るというか滑るような感じで家の周りをぐるぐるぐるぐる回っていた、らしい。
振り回してる腕はビデオの二倍速のように速い、不自然な動きだったらしい。
化け物だ!と思ったが常識人の叔父はにわかには信じられず、遠目に何か他の物ではないかと目を凝らしたらしい、が紛れもない青い(赤だったかな?)和服を着た子供だったらしい。
犬は子供に向かって狂ったように吠えていた。
叔父は嫁さんが家にいると知りながらも、どうしても家に近づく気になれず走って駅まで引き返し、とりあえずうちに来たのだと言う。
家に電話をしても嫁さんは出なかったらしい。
178
:
毒男
:2021/02/15(月) 00:12:50
明くる日曜、朝一番に父が叔父を家まで送った。
幼心に心配とちょっとした興奮があった。
昼前に親父が叔父の住む駅前から電話してきて
「一応家までは送っといたよ。でも犬はもうおらんかった」
と言った。鎖も首輪も残して消えてしまったらしい。
親父が帰って夕方ごろに叔父からも電話があって
「**(オレ)話きいたか?犬には可哀相なことしたなあ。なんかオレのせいでどっかいっちゃった気がするよ。嫁さんも大丈夫。迷惑かけたなじゃあ、元気で」
って変な挨拶をされた。この叔父とはこれっきり。
行事にもマメな人だったけど、それからなんの法事も葬式も出なくなった。
もう10年になるけど家族であの叔父の名前を出すのはタブーになってる。
昨日妹と話したけど妹も覚えてて二人で不思議がった。
恐い話じゃないかも知れないけど、叔父のこと思うとシャレんならん。すまん。
「子供」はなんだったのかなあ。叔父は山梨なんですけど、地元の人、なんかそういうの知りません?
179
:
毒男
:2021/02/15(月) 00:15:11
|A-) 今回、実に3ヶ月半ぶりだったみたい…
転職して休み多いとこに行ってもうちょいやれるようになりたいなあ
180
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2021/02/15(月) 00:16:22
>>176
|ω・` ) やる気w
>>178
|ω・` ) 犬…怖かったろうにかわいそ(´;ω;`)
ある時急に始まったらなんかしら原因ありそうだけどね?
181
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2021/02/15(月) 00:17:46
>>179
|ω・` ) けっこう経ってたんだねー
毒男さん仕事無理しないでねー
182
:
毒男
:2021/02/15(月) 00:19:47
>>180
|A-) かわいそうだよね…
なんかあるかもしれないねえ
しかしああいう類のやつらは理由無く理不尽な結果を残したりもする…
183
:
毒男
:2021/02/15(月) 00:20:32
>>181
|A-) ありがとうw
明日も休みw
明日はミトラの配信をしようかなとw
184
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2021/02/15(月) 00:21:30
>>182
|ω・` ) まあたしかに
むしろけっこうあったりするか
185
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2021/02/15(月) 00:22:37
>>183
|ω・` ) 休みw良かったね!
明日はゲーム配信かw楽しんでね!
186
:
毒男
:2021/02/15(月) 00:27:52
>>185
|A-) ありがとうw
catちゃんは仕事?
187
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2021/02/15(月) 00:28:22
>>186
|ω・` ) 親の病院の付き添いですー
188
:
毒男
:2021/02/15(月) 00:35:40
>>187
|A-) そうだったのね
親孝行だなあ…気をつけて行ってきてね!
俺はお風呂入ってこようかなあ
189
:
毒男
:2021/02/15(月) 00:36:15
|A-) 見てた人も聴いてた人もおつかれさまでしたw
また今度ねw
190
:
cat
◆TUKUMO3rAI
:2021/02/15(月) 00:36:43
>>189
|ω・` ) ありがとうございました!
楽しかったー!
あとうるさくてごめんね!w
191
:
毒男
:2021/02/15(月) 09:52:52
>>190
|A-) うるさくないよw
むしろどんどんレスしてww
192
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2022/08/14(日) 23:19:36
毎年夏、俺は両親に連れられて祖母の家に遊びに行っていた。
俺の祖母の家のある町は、今でこそ都心に通う人のベッドタウンとしてそれなりに発展しているが、二十年ほど前は、隣の家との間隔が数十メートルあるのがざらで、田んぼと畑と雑木林ばかりが広がるかなりの田舎だった。
同年代の子があまりいなくて、俺は祖母の家に行くと、いつも自然の中を一人で駆け回っていた。それなりに楽しかったのだが、飽きることもままあった。
小学校に上がる前の夏のこと。
俺は相変わらず一人で遊んでいたが、やはり飽きてしまっていつもは行かなかった山の方へ行ってみることにした。
祖母や親に、山の方は危ないから言っちゃダメと言われていて、それまで行かなかったのだが、退屈にはかなわなかった。
家から歩いて歩いて山の中に入ると、ちょっとひんやりしていて薄暗く、怖い感じがした。
それでもさらに歩いていこうとすると、声をかけられた。
「一人で行っちゃだめだよ」
いつから居たのか、少し進んだ山道の脇に、僕と同じくらいの背丈で髪を適当に伸ばした女の子が立っていた。
その子は着物姿で、幼心に変わった子だなと思った。
「なんで駄目なの?」
「危ないからだよ。山の中は一人で行っちゃ駄目だよ。帰らなきゃ」
「嫌だよ。せっかくここまで来たんだもん。戻ってもつまらないし」
俺はその子が止めるのを無視していこうとしたが、通りすぎようとしたときに手をつかまれてしまった。
その子の手は妙に冷たかった。
「……なら、私が遊んであげるから。ね?山に行っちゃ駄目」
「えー……うん。わかった……」
元々一人遊びに飽きて山に入ろうと思い立ったので、女の子が遊んでくれると言うなら無理に行く必要もなかった。
その日から、俺とその女の子は毎日遊んだ。
いつも、出会った山道のあたりで遊んでいたので、鬼ごっことか木登りとかがほとんどだった。
たまに女の子がお手玉とかまりとかを持って来て、俺に教え込んで遊んだ。
「健ちゃん、最近何して遊んでんだ?」
「山の近くで女の子と遊んでる」
「女の子?どこの子だ?」
「わかんない。着物着てるよ。かわいいよ」
「どこの子だろうなあ……名前はなんつうんだ?」
「……教えてくれない」
実際その子は一度も名前を教えてくれなかった。
祖母も親も、その子がどこの子かわからないようだった。
とりあえず村のどっかの家の子だろうと言っていた。
193
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2022/08/14(日) 23:20:02
その夏は女の子と何度も遊んだけど、お盆を過ぎて帰らなきゃならなくなった。
「僕明日帰るんだ」
「そうなんだ……」
「あのさ、名前教えてよ。どこに住んでるの?また冬におばあちゃんちに来たら、遊びに行くから」
女の子は困ったような何とも言えない顔をしてうつむいていたが、何度も頼むと口を開いてくれた。
「……名前は○○。でも約束して。絶対誰にも私の名前は言わないでね。……遊びたくなったら、ここに来て名前を呼んでくれればいいから」
「……わかった」
年末に祖母の家に来た時も、僕はやはり山に行った。
名前を呼ぶと、本当に女の子は来てくれた。
冬でも着物姿で寒そうだったが、本人は気にしていないようだった。
「どこに住んでるの?」「今度僕のおばあちゃんちに遊びに来ない?」
などと聞いてみたが、相変わらず首を横に振るだけだった。
そんな風に、祖母のうちに行った時、俺はその女の子と何度も遊んで、それが楽しみで春も夏も冬も、祖母の家に長く居るようになった。
女の子と遊び始めて三年目、俺が小二の夏のことだった。
「多分、もう遊べなくなる……」
いつものように遊びに行くと、女の子が突然言い出した。
「何で?」
「ここに居なくなるから」
「えー、やだよ……」
引越しか何かで居なくなるのかなと思った。
自分が嫌がったところでどうにかなるものでもないとさすがにわかっていたが、それでもごねずには居られなかった。
「どこに行っちゃうの?」
「わからないけど。でも明日からは来ないでね……もうさよなら」
本当にいきなりの別れだったので、俺はもうわめきまくりで、女の子の前なのに泣き出してしまった。
女の子は俺をなだめるために色々言っていた。
俺はとにかく、また遊びたい、さよならは嫌だと言い続けた。
そのうち女の子もつうっと涙を流した。
「……ありがとう。私、嬉しいよ。でも、今日はもう帰ってね。もう暗いし、危ないからね」
「嫌だ。帰ったら、もう会えないんでしょ?」
「……そうだね……。あなたと一緒もいいのかもね」
「え?」
「大丈夫。多分また会えるよ……」
俺はさとされて家路についた。
途中何度も振り向いた。
着物の女の子は、ずっとこちらを見ているようだった。
194
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2022/08/14(日) 23:20:19
その日、祖母の家に帰ったらすぐに、疲れて寝に入ってしまった。
そして俺は、その夜から五日間、高熱に苦しむことになった。
この五日間のことは、俺はほとんど覚えていない。
一時は四十度を越える熱が続き、本当に危なくなって、隣の町の病院に運ばれ入院したが、熱は全然下がらなかったらしい。
しかし五日目を過ぎると、あっさり平熱に戻っていたという。
その後、祖母の家に戻ると、驚いたことに俺が女の子と遊んでいた山の麓は、木が切られ山は削られ、宅地造成の工事が始まっていた。
俺は驚き焦り、祖母と両親に山にまでつれて行ってくれと頼んだが、病み上がりなのでつれていってもらえなかった。
それ以来俺は女の子と会うことはなかったが、たまに夢に見るようになった。
数年後聞いた話に、宅地造成の工事をやった時、麓の斜面から小さく古びた社が出てきたらしいというものがあった。
工事で削った土や石が降ったせいか、半壊していたという。
何を奉っていたのかも誰も知らなかったらしい。
その社があったのは俺が女の子と遊んでいた山道を少し奥に入ったところで、ひょっとして自分が遊んでいたのは……と思ってしまった。
実際変な話がいくつかある。
俺の高校に自称霊感少女がいたのだが、そいつに一度、
「あんた、凄いのつけてるね」
と言われたことがあった。
「凄いのってなんだよ?」
「……わかんない。けど、守護霊とかなのかな?わからないや。でも、怪我とか病気とかあまりしないでしょ?」
確かにあの高熱以来、ほぼ完全に無病息災だった。
さらにこの前、親戚の小さな子(五才)と遊んでいたら、その子がカラーボールを使ってお手玉を始めた。
俺にもやってみろと言う風にねだるのでやってみると、対抗するかのようにいくつもボールを使ってお手玉をした。何度も楽しそうにお手玉をした。
あんまり見事だったので後でその子の親に、
「いやー、凄いよ。教えたの?あんな何個も、俺だってできないよ」
と言うと、親はきょとんとして、
「教えてないけど……」
と答えた。
もう一度その子にやらせてみようとすると、何度試してみてもできなかった。
「昼間みたいにやってみて」
「?なにそれ?」
と言う感じで、昼のことをおぼえてすらいなかった。
何と言うか、そのお手玉さばきは、思い返すとあの女の子に似ていた気がしてたまらない。
今もたまに夢に見るし、あの最後の言葉もあるし、ひょっとしてあの子は本当に俺にくっついてるのかなと思ったりする。
ちなみに女の子の名前は、なぜか俺も思い出せなくなってしまっている。
不気味とかそういうのはなく、ただ懐かしい感じがするのみである。
以上、まとまらないが、思い出を書いてみた。
195
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2022/08/14(日) 23:27:25
ガキの頃の話。
近所のマンションで飛び降り自殺があった。
そのマンションは10階建てくらいなんだが、中が2階くらいから最上階まで吹き抜けになってて、螺旋階段がついてた。
んで、放課後友達4人とそこに行くことに。
エレベーターで2階まであがって一歩出ると数メートルの廊下の先に、例の現場があった。
ビビリながらも進んでみたが、現場は綺麗に片付けられ何も目を引くものはなかった。
ガックリ半分、安堵が半分。そんな感じだった。
そのうち一人が、あそこの螺旋階段登ろうぜ!って言い出した。
そんなに怖くはなかったんだが、俺は登らずに一人で3人が登るのを下から眺めてた。
階段の一段一段の隙間から友達の靴とスネが見えてた。
キャアキャア言いながら登っていくのを見てたんだがおかしなことに気がついた。
4人いる!その足はよくみると素足。膝下より上が見えない。
3人の後を追うように足だけが階段を登ってるのが見えた。
頭のてっぺんの毛まで逆立つ俺。何も知らず無邪気に登る友達。
おまえらすぐに降りて来い!!
友達はすぐに降りてきた。
何があった!?そう聞かれるが、答えようが無い。
足は下りてくる友人とすれ違ったがそのまま上に上り続ける。
釘付けになってる俺の視線に気づいた友達の一人が、階段を見上げる。
あ!あれ…!!
その場にいた全員が俺と同じものを見た。
恐らく女の人と思われる白い足。
それはゆっくり螺旋階段を登って最上階にたどり着いた。
ふっと足が消えたかと思うと、俺達のすぐそばで
バン!!!!
って音。
うわああ!飛び降りた!!!
全員でエレベーターに飛び乗りマンションを脱出。
全員半泣き。もう二度と肝試しはしないと思った。
196
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2022/08/14(日) 23:29:14
家の近所に、主婦業の傍ら手相見もしているというおばさんがいた。
”御狐様の御告げ”と称するその占いはなかなかよく当たると評判で、遠方からも少なからず人が訪ねてきていたようだが、そのおばさんは決してその占いを”商売”にしようとはせず、謝礼なども頑として固辞し続けていた。
そんなおばさんの人柄を頼って訪ねてくる人も多く、おばさんの家からは常に誰かしらの声が聞こえて賑やかだった。
ある日、そのおばさんが家の中で惨殺されているのが発見された。
たまたまその日は珍しく客もおらず、翌日訪ねてきた近所の主婦が遺体の第一発見者となった。
その主婦の証言と警察の検分によると、おばさんは普段占いやお客さんをもてなすために使っていた応接間の真ん中で死んでいた。
家の中は特に荒らされた様子はなく、金銭が取られた形跡もなかった。
身体の前半分が鋭利な刃物で抉り取られるという凄惨な殺され方だったというが、不思議と血はあまり飛び散っていなかったそうである。
もう一つ奇妙なことは、おばさんの周りには無数の何か獣の毛が落ちていたということだ。
おばさんは、どちらかというと生き物の類が苦手な性質で、おとなしい小動物にすら決して近づこうとしなかったほどだった。
そんなおばさんだから、当然生き物など飼っていなかったし、過去に飼っていたという話も聞かない。
ところが、警察のその後の調べで、おばさんの家の二階の押入れの中に生き物を飼っていた形跡が発見されたのである。
その生き物によって殺されたのではないかと疑う向きもあったが、ああいった風に人間を殺すのであれば、相当の力と体躯を持った、例えば熊かそういった猛獣でなければ無理であるとのことだ。
当然、民家の押入れに隠して育てられるような類の生き物ではない。
では一体誰が…?
結局、事件は半迷宮入りとなってしまった。
身内が少なかったおばさんの家は程なくして売りに出されたが、そういった事件の影響もあってなかなか買い手が付かなかった。
長い間その家は放置され荒れ放題となっていたが、やがて取り壊されとうとう更地にされてしまった。
そして、どういう経緯かは分からないのだが、更地になったその場所へ、数年前お地蔵様の祠が立てられることとなった。
今は完全にお地蔵様の広場となったその場所で、今年も「地蔵盆」が催される。
197
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2022/08/14(日) 23:30:30
もう数年前の事件だが、大阪府H市に住んでいたある女性が自宅で縊死しているのが発見された。
遺体の発見時は、死後およそ十日が経過していた。
離婚後の生活苦を悲観しての自殺であろうと見られているが、発見時、遺体のそばには彼女の2歳になる男の子が眠っていたという。
弛緩した遺体から垂れ流された汚物にまみれ、またその汚物の発する猛烈な臭気の中にいても、男の子は泣きも叫びもしていなかったそうだ。
それどころか、と隣に住んでいた主婦はこう思い返す。
ここ数日、その家からは本当に楽しそうな男の子の笑い声が、夜遅くまで聞こえていたそうなのだ。
離婚後、暗く落ち込んだ様子の女性の家から久し振りに聞こえる楽しい笑い声。
隣の主婦は
「何かいい事でもあったのだろうか」
とほほえましくさえ思っていたという。
男の子が何を見て笑っていたのかは分からない。そして、あまり分かろうとしないほうがよいのかもしれない。
ただ、周囲の大人によりその忌まわしい出来事が封印された場合、あるいは男の子はそれを”楽しい思い出”として記憶するのだろうか。
198
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2022/08/14(日) 23:33:35
まだファミコンが出たばかりだった、俺が小学生時代の話。
近所に大学生の兄ちゃんがいた。
地元の国立大に行ってて、穏やかな人だったから、うちの母ちゃんが家庭教師をお願いしたのがきっかけで仲良くなった。
そのうち、その兄ちゃんがファミコンを持ってるってことを知って、俺を含めて近所のガキ二、三人でその人の家によく遊びに行くようになった。
まあ、今思うとガキなんか邪魔だったかもしれないけど、嫌な顔ひとつせずに俺たちと一緒にゲームに興じてくれるような人だった。
そんな感じで半年くらいたった頃から、兄ちゃんの様子がおかしくなった。
遊びに行ってもずっと電話をしてて俺たちに構ってくれなくなった。
おかしいっていうのは、電話を掛けてるんだけど、兄ちゃんが一言も喋らなかったこと。
ダイヤルを回して、受話器を耳に当てたまま一言も喋らない。
しばらくすると受話器を置き、もう一度ダイヤルを回す。
ずっとその繰り返し。
そんな状態がしばらく続き、俺たちもだんだん兄ちゃんが怖くなってきたし、友達もファミコンを買ったことでそっちの家に入り浸り、兄ちゃんの家には行かなくなった。
同時期、兄ちゃんの家庭教師も終わった。
向こうの方から「大学が忙しい」って連絡が来たって母ちゃんが言ってたし、俺は不思議にも思わなかった。
そうして数ヶ月が経った。
ある日、テレビに兄ちゃんが出てた。
女の人を殺しちゃったんだってさ。
後で知ったんだけど、兄ちゃんは当時付き合ってた女の人に振られてから、嫌がらせや付きまといをしており、最終的にその人を殺してしまったそうだ。
もう分かると思うけど、俺たちの前でしてた電話は相手の女性への無言電話だった。
今だったらストーカーだって騒ぎになってたんだろうけどね。
199
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2022/08/14(日) 23:36:17
私が12のとき、両親が他界した。私には三つ年下の弟が居たのだが、それぞれ別々の親戚に引き取られた。
一ヶ月も経たないうちに親戚の私に対する態度は冷たくなり、私は高校進学を諦め、工場に就職し一人暮しを始めた。
私が17になると同時に弟を呼び、二人で暮らした。
弟には世間並みの生活を送らせてやりたいと思い、昼は工場、夜は水商売で何とか弟を高校に入れることが出来た。
それから三年…
弟は高校を卒業し、東京で働くといい、上京した。
私は夜の仕事を辞め、近所のスーパーで働くことにした。
スーパーの社員さんはいい人ばかりで働きがいがあった。パートの人達とも仲良くなれて毎日が楽しかった。
職場で恋人も出来た。
今までの人生で恋愛や遊びなど経験が無かったので、毎日がとても新鮮だった。
ある日、出勤時に急いでいた私は、不注意で車に跳ねられた。
私は車に乗り上げ、そのまま20m程飛ばされた
その瞬間、噂どうり今までの人生が走馬燈のように駆け巡った
気がつけば病院だった。
病院のベットで私は考えた。
人には幸せ、不幸せの量が決まっているんじゃないかって。
私が恋人を作ったり、職場の人と楽しく遊んだりしたから、罰が当たったんじゃないかって。
幸い、右腕が折れただけでしたが、色々検査をしてもらって、肝臓に障害が見つかり、それで検査入院することになりました。
入院生活を送っていたある夜、消灯後なかなか眠れず、色々と考えていました。
私は何の為に生まれてきたんだろう…
こんな辛い人生なら生まれて来たく無かった。
そう考えながら横になっていると、ふと背後に気配を感じました。
看護婦さんかな?と思い、慌てて涙を拭き、振り向くと、そこには両親がいました。
私はビックリして声を出すことが出来なくて、夢でも見ているのかと…
すると母が私の頭を優しく撫でながら
『ごめんね…ごめんね…』
と繰り返し言いました。
その横で父は悲しそうな顔で私を見ていました
私は懐かしさと今まで耐えて来た色々な辛さが一気に爆発して大泣きして母の腰に抱きすがりました。
ふと気がつくと、そこには誰もいなかったのですが、母に撫でてもらった感触、母の香りは鮮明に残っていました。
今では1児の母となり、幸せな毎日を送っています。
もし、我が子が、あの日の私のような事を言えば、私はとても悲しいです。
きっと私の両親も私がクヨクヨしているのを見て、とても悲しくなり、私を慰めにきてくれたのだと思います。
200
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2022/08/15(月) 00:01:47
聞いた話。
去年の夏、俺の友達が大学のサークルの仲間四人と、つまり計五人で肝試しに行った。
場所はN県にある、五階建ての廃病院(地元だと結構有名な心霊スポットだとか)。
そのメンバーは男三人と女二人という構成で、そんでその中の女の子の一人が、
「私、生まれつき霊感持ってる」
と何かと吹聴してるようなやつなんだと(でも誰も信じてなかったらしい)。
それでN県は東京からはそれなりに遠いらしくて、そいつらは午後十時頃に出発。
N県に到着したのは午前零時。んで、そっから目標地点までは二十分くらいだと。
で、病院までの道の途中、例の霊感女が
「いやなかんじがする」
「戻ろう。絶対やばい」
だの言い始めて、そいで病院が見える距離に入ったら
「嫌!こわい!こわい!こわい!」
とかものすごい大声で叫び出したそうだ。
仕方ないので、来る途中あったコンビニにその子を置いてこようってことになって、車は来た道をUターン。
そのコンビニについたら偶然タクシーが止まってたらしくて、その子はそれに乗って帰ったらしい。
んで俺の友達とかもちょっと怖くなってきてたんだけど、せっかくここまで来たんでとりあえず廃病院にいったそうだ。
時間ロスしたんで、病院に着いたのは結局一時頃だったとのこと。
車を病院の傍に止めて、多少びびりながらもメンバーは早速肝試しを開始。
なんと怖がりの俺としては信じられんことに、連中は病院を一階から五階までくまなく探索したんだと。
中は想像してたほど散らかってなかったとか言ってた。(でも一階と二階は落書きだらけだったらしい)
で、何の怪奇現象も無く全員無事に屋上まで到着。
四人は安心して
「なんだよつまんねーな」
「気ぃ利かせてでてこいよ」
とか言い合ってて、で屋上でしばらく休んでたらしい。
で、男の一人が何気なく屋上の手すりの方に近づいって、そこで異変に気づいた。
「下の方に人がいるぞ」
「マジ?」
「霊魂でも見たか(笑)」
みたいに、それでも俺の友達とか、そいつがからかってるんだと思ってて、まだ軽口叩いてたそうな。
んで、実際みんなで真下見てみたら、ほんとに人が居たんだと。しかも三人くらい。
でも幽霊って感じじゃなくて、普通の服着たおっさんとか、黄色いワンピース着た太ってるおばさんなんだとか。そいつらは病院入るでもなく、病院の傍でぼーっと突っ立ってるだけなんだと。
「おーい!」
と声かけても反応無し。これは普通じゃないってんで、みんなびびって速攻手すりから離れた。
女の子が
「なんかやばいよ。帰ろう」
って言い出して、残るみんなもそれに賛同。
でも、そのおっさんとかおばさんとかは病院の入り口にいるので、どうしようって事になった。
とりあえず俺の友達がもう一度、手すりのほう行って下見てみた。したら、
「おい、増えてるぞ!」
三人だったのが、何か三十人ぐらいに増えてたらしい。
やっぱり見た目は幽霊っぽくなくて、じじいとか子供とかいろいろ居たらしい。(でも五階なんであまりよくは見えなかったとのこと)
そいつらはやっぱりぼーっとしてて、うじゃうじゃ突っ立ってたらしい。
でも、俺の友達が気づいた。
「あいつら見てる!こっち気づいてんぞ!」
そいつらは突っ立ってるだけなんだけど、じっと手すりにいる俺の友達とかを見てたらしい。
(五階なのですぐには気づかなかった)
女の子は叫び出したりして、もう大混乱。
そんでも降りるのは怖いので、全員屋上で朝まで震えてたんだと。
朝になったらそいつら居なくなってたので、速攻で東京に帰ったとか。
後日談。例の霊感女によると、
「あそこに地獄の入り口があった」
だとか。さらに、最初に病院が見える距離まで車が入った時、
「空の方から無数の霊が病院の傍の森に降りてくるのが窓から見えた」
らしくて、それで叫び出したんだとか(最初に教えてやれよって感じだが)。
201
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2022/08/15(月) 00:17:38
私は46歳の鎌倉富士夫似の男性です。菓子工場で副工場長をしております。
趣味はドライヴです。好きなタイプは長谷川京子ですが、妻は天地真理似(現在の)です
まあ、それはいいとして、これは私が体験した心霊体験です。
仕事柄、なぜか朝の5時には出社するので朝4時には起きます。
起きてまず、すぐにタバコを吸うんですが家の中では禁煙なので外(にわ)に出て吸います。
吸っていると、よくうちに新聞を配りに来る新聞配達の男性に会います。
よくよく見ると若いので
「中学生…か?」
と尋ねると、
「いいえ、高校生です。おハよーごザいマす!!!」
と朝っぱらからすがすがしい挨拶をします!
実はここだけの話なんですけど、私も高校生時分新聞配達(朝刊)をしていたんです。
給料は25000円(今だと40000くらいかな)、うち7000円が学費、5000円家に入れ、あとは小遣い。
ですから、彼にはすごく好感が持てたんです。
仕事の関係上、あまったお菓子を黙って持って帰る癖があるので、それを少しだけその高校生に与えてあげてました。その都度オウム返しのように
「アリガトーゴザイマス!!!」
といなせな返事をしていました。
ところが、クリスマスの日の事です。
いつものように外(にわ)でタバコを吸ってると新聞配達の高校生がやって来ました。
しかしいつもと様子が違います。
ブスーッとした顔で挨拶もせず、乱暴に私の前に新聞を差し出すと、私が取るか取らないかという間に行ってしまいました。
私も初めは
「なんだ、あの態度は。いつもお菓子あげてるのに」
とムカつきましたがそのうち
「ああ、クリスマスだというのに彼女にでも振られたから機嫌が悪いのかな」
と勝手に納得してしまったんです。
それで家に入って新聞を読むと1面見出しにでかでかと「高校生惨殺」と言う言葉が載ってます。
「ふ〜ん」
と飛ばして、いつも見ているテレビ欄、スポーツ欄、おくやみ欄を見て仕事に行く準備を始めました。そして時間になり出かけようとゲート(門)をくぐると変なデブ親父が
「おはようございます」
と新聞を差し出してきました。
202
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2022/08/15(月) 00:18:06
「なんだ、あんた?うちはOO新聞しか取ってないんだぞ」
と言うと
「あ、はい、OO新聞ですが…」
と言うんです。
「いや、もう配ってもらったけど」
「え?きょう担当の子やすんでいて、そんなはずはないんですが…」
「???」
しょうがないから、その親父が差し出す新聞受け取りました…。確かにOO新聞でした。
新聞折ってあるんですが1面見出しは見ることが出来ます。政治のことでした。
さっきのと違う…考えてみれば、見出しに「高校生惨殺」なんて、まず載るはずがありません。
不安になり、さっきキッチンのテーブルに置いていた新聞を見に戻ったんですがありません。
すでに起きていた妻に聞くと
「そんなのなかった」
と言います。
「あり〜?」
とか思いながらも、遅刻しそうになったので大慌てで出かけました。
そして仕事に夢中になるうちに朝の出来事なんか忘れてしまいました。
↑(ウソ、ホントはパートの若い娘の尻に夢中だった)
そして次の日です。
外(ガーデン)でタバコ吸ってると高校生が来ました。
そして、また挨拶なしのブスーとした顔で乱暴に私に新聞を差し出してきました。
「ぁんだ〜こら〜その態度は〜もうお菓子やらんぞ〜」
と脅しをかけたんですが高校生は行ってしまいました。
チッ!とか思って新聞を見ると、また「高校生惨殺」の見出しが!?
「なんで…!!?」
昨日は飛ばして読んだんですが、今日は見ることにしました。
こんな事が書いてありました。
新聞配達途中の高校生が遺体で発見
死後約一週間経過全身に十六ケ所の刺し傷
右手小指左手中指を損傷いずれも生活反応あり
表皮剥脱皮下出血多数生活反応あり
直接の死因は数回に渡る頭部への打撲脳髄は三分の二を損失
顔は原形をとどめず歯形より本人と確認
遺体はXX県OO町の林道脇で発見。
!?OO町っていえばうちの近所じゃないか。しかもすぐ近くには林道があるし
そういえば普段はうちに入れると角曲がっていくのに、昨日今日はまっすぐ行ったぞ!
その先には林道(2kmくらい先)が!もしや…
203
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2022/08/15(月) 00:18:20
時間になったので出かけようとすると、昨日のデブ親父がうちの家のポストに新聞を入れようとしています。
「今日も休みなの?」
「ええ…」
そしてぼやくように
「無断欠勤、家にも帰ってないそうですよ」
さっきの新聞のこともあるし冗談めいて
「どっか死んでんじゃないの?」
って言うと
「ハハッ」
と愛想笑いして行ってしまいました。
そして次の日、また来ました。挨拶なしのブスー態度で。
私は言いました。
「きみは死んでるんじゃないのか?」
しかし、私のそんな言葉を無視してまっすぐ林道へ行く道に行ってしまいました
見出しもまた「高校生惨殺」です。記事も昨日と一緒。
もしかして本当に死んでいて私に発見されたいのかな?と思い、その日はズル休みして林道に行く事にしました。年末で忙しいっていうのに。
工場に電話して、もう一回寝て、昼ごろ林道に行きました。
脇の茂みの中をくまなく探したんですが、結局見つかりませんでした。
そして次の日、寝坊してしまい着替えると顔も洗わずに出社しようとするとデブ親父がいます。そして
「死んでましたよ。自宅の裏のドラム缶の中で。凍死だそうです。検視の結果イブの日だそうです。しかしなぜ死んでるってわかったんですか?ご主人、もしかして預言者かなんか?」
しかし、私はその日は寝坊してしまい、そんな話聞く暇なかったんで無視して行きました。
これが私が体験した心霊体験です。
なぜこのような事が起こるんでしょうか?
ひと、そして金がはびこる世の中では当たり前のことなんでしょうか?
後日談も言いますと、高校生の家がうちの近所だという事がわかったんで勝手な事ではありますが、私が持って帰ってきたお菓子とその高校生は狐みたいな目をしていたので(俗に言うつり目)油揚げを買って(実費、おつとめ品ですけど)高校生の家の裏に投げ入れました。
もちろん嫌がらせではなく供養のためにです。
204
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2022/08/15(月) 00:20:16
俺、22から28歳まで、心理的瑕疵物件に連続3軒×2年=6年住んだよ。
理由は、俺がある資格を取るため、働きながら勉強するため、親戚がやってる不動産会社に就職することになったから。
一応、寮という名目で水道光熱費は自分もちで家賃は会社もち。
ちなみに心理的瑕疵物件というのは、その部屋で自殺や事故死などがあって価値が下がった物件という不動産用語。
事故が起きてから、他の人間が1年以上住んだと証明できれば、心理的瑕疵物件として借家人に報告義務はなくなる…ってうろ覚えだが。
1軒目は、豊島区の集合住宅。
3ヶ月前に独身中年サラリーマンが自殺したという物件だった。
ここで起きた異常は、主に電気関係。
1.テレビやラジオに雑音が入る
2.夜中1:00〜3:00にかけて、電圧の変動が激しい
3.突然、電気製品のスイッチが入ったり切れたりする
3ヶ月住んで報告書を書き上げ、建物全体と部屋の電気関係チェックしたが全て正常。
役所に報告して、違法電波取締車両まで出動してもらったが原因不明。
結局、社長と懇意にしている御祓いさんに来てもらって解決。
その後、1年半は平和に暮らした。
2軒目は埼玉県M市の古い分譲マンションというか分譲団地。
半年前に老人が孤独死したという物件だった。
ここで起きた異常は、主に水廻り。
1.深夜、突然シャワーが出る。
2.台所・洗面所の水がどんなに蛇口をきつく閉めてもポタポタ流れる。
3.玄関に原因不明の水溜まりができる
4.ベランダに原因不明の水溜りができる
それ以外に、寝ていると布団の上に重さを感じたり、
苦しそうな息がフゥゥゥフゥゥゥゥと聞こえたり。
これは御祓いさんに2回来てもらっておさまった。
3軒目は埼玉県S市の小さな一戸建て。
10ヶ月前に老人が孤独死したという物件。
ここは最悪だった。
電気とか水廻りの問題ではなく、とにかく出る。
朝から晩まで一日中出まくる。
朝、顔を洗って髭を剃っていると、鏡の中に老人の顔が映っている。
昼間、家にいて勉強していると、家のそこらじゅうに人が歩き回る音がする。
寝ていると、枕元でじーと老人が覗き込む。
御祓いさんに4回来てもらって、なんとかおさまった。
まぁ。こんな感じでしたよ。
205
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2022/08/15(月) 00:22:50
10年くらい前に自分が体験した話です。
俺の乗ってた電車が人身事故を起こした。
先頭車両に居た俺は汽笛&急ブレーキにビックリして
「なんだ!?」
と思い運転室を覗いた。
そしたら農作業服姿の婆さんが線路の真ん中でうつぶせになってんの。
膝を抱えるようにして手は頭の上で合わせながら。
「やばい!」
と思いながらもゆっくりと進む電車。
結局ブレーキは間に合わず
「ガッコン」
と路肩に乗り上げるような音がした。
そのまま数メートル進んでから電車は停まった。
おそらく婆さんは1両目の半分くらいのところまで巻き込まれただろう。
人身事故のアナウンス。慌しくなる車内。俺も落ち着かず辺りを見渡す。
すると、窓の外に人がいるのに気づいた。
黒いスーツ(喪服?)着た爺さん婆さんが10人くらいいてこっちを見てる。
「おいおい、ツレが轢かれとるがな!」
と心の中でつっこんだが、なんかおかしい。
すげぇ田舎の単線なんで線路の周りは草ボーボー。畑とたんぼが一面に広がってます。
そんな中にスーツ?轢かれた婆さんは農作業服だし、ツレではないのか?など思っていたら、黒スーツ集団は何事もなかったかのよう回れ右して去っていきました。道さえない緑の奥へ。
30分くらいして救助隊が駆けつけ、婆さんを車両の下から引きづり出すのに成功した。
翌日新聞を見たら小さく記事が載ってて、轢かれた婆さんは片足切断したけど命に別状はなかったとのこと。
婆さんの生命力に感服しつつ、やはりあの黒い集団が気にかかりました。
死神か?あるいはすでに他界してた婆さんの知人か?
普通に生身の人間だったのか?答えはいまだわからず。
ただあの異様な光景と血まみれの担架は今も忘れられません
206
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2022/08/15(月) 00:25:05
知り合いが救急隊員やってるけど、ずーと昔に某駅で飛び込みがあって
『被害者はまだ生きています』
と要請があったから急行したが到着前にもう当事者は絶命していた。
それがまだ高校生の女の子で、覚悟の上でホームから飛び降りたもののまだ躊躇ったのだろうねー、咄嗟にもう一度ホームに戻ろうとして上半身を乗り上げたところに列車が…
上半身だけゴロンとホームに転がって、両足は引きちぎられて無くなり内臓も一部飛び出した状態で
『立てない…立てないよう〜!』
と泣き叫びながら、暫くホームの上を血まみれになりながら両手で立とうともがいていたそうだけど、周りの人がどうする事も出来ないまま救急車の到着前に息絶えたとか。
その時、まだ新人だった友人がかなりやり切れない思いをするような無残な状況の遺体でだったそうだ。
その後、諸々の手続きをしている時、妙に身体が重いというのか気持ち悪くて身体の芯から冷えるような寒気も感じたけど、気分が落ち込んでいるせいかな?
と、思いながら詰め所に帰ったら部屋に待機していた一人の隊員がギョ!!としたふうに友人を見て、いきなりその友人の服を引っ張って部屋の外に引っ張っていき他の隊員に
『水!塩!!』
と怒鳴った。
そうして呆然としているその友人の足元にコップに入れた水を置くと、塩を振りながら両手でパタパタと友人の全身を叩きだした。
暫くそうしてから
『もういいか』
と止めると、さっきからの悪寒が嘘のように消えていて、何となく判って聞きたくなけどww聞かずにいられず
『何だったのですか?』
と質問したら、その隊員が一言
『聞かない方がいい…こんな事はまず無いから』
と、ぼそり…友人はその時本気で職業を変えようかと思ったらしい。
まぁ今でも救急隊員やってるけどね
207
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2022/08/15(月) 00:26:11
|A-) たぶん上半身だけの女が肩につかまってたんだろうな
208
:
毒男
◆B.DOLL/gBI
:2022/08/15(月) 00:26:36
|A-) そんではこの辺で終わり
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