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石ころラジオ 其ノ二
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俺がまだ若かった(と言ってもそれなりに歳はとっていた)頃
俺は子持ちだったが童顔で常に年下から舐められていた
ほんの10分路駐していた車に乗って、嫁を載せようと数メートル前に出たとき
いきなり運転席の窓を叩く警官が出没して、窓を開けると
「あなた今動かしたけどタイヤと道路にマークが残ってるでしょ?駐車違反だ」
とたたみかけた。
ああこれは自分が悪いし仕方ないな、と思ってエンジンを止め、免許証を渡すと
生年月日を見て明らかに顔色が変わる、「どうしてこちらにいらっしゃたのですか?」
口調まで変わる
二人目の子供が産まれるので足りないベビー用品を買いに来ました、と言うと
車の横に立っている明らかに妊婦な嫁を見て、「ああ、お子さんもいらっしゃるんですか
それではお気をつけて」と、免許証を返して無罪放免になった
警官も人の子だなあと思った
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