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百物語改め四十四話ラジオ
353
:
0310
:2009/09/01(火) 01:28:17 ID:6OvSkmlQ
^39/知らない女
つい半月ほど前のことです。
彼女が家に遊びにきているとき、二人で恐怖系のサイトを見ていました。
見ていた内容は忘れましたが、これを見たらあなたの所にも霊がやってくるみたいなやつでした。
私の家族は両親に姉、双子の妹。私の部屋は二階。
母は出かけていて、父は仕事。なので一階には姉と妹だけでした。
そろそろ彼女が帰る時間が近付き、私は送る準備をしていました。
ふとトイレに行きたくなり、ドアを開け入ったとたんに強烈な耳鳴りと鳥肌が。
なんだこれと思いつつ用を足し、トイレからでました。
すると一階から急に叫び声が聞こえました。
私を呼ぶ声が。
急いで一階に降りると、そこには白目をむいて倒れている妹がいたのです。
幸い意識がすぐに戻り、父が帰ってくるまで安静にさせました。
彼女を駅まで送り、帰ってきたらちょうどタクシーで病院に向かう父姉妹に出くわしました。
留守番を頼むと言われ、私は家で一人待機することになりました。
身内が倒れるとこんなに不安なのか〜などとおもいつつ一階の居間にいると何とも言えない恐怖が襲いました。
トイレで感じた耳鳴りと鳥肌。
水を飲もうと台所に行き、コップを取ろうとすると背後に気配が…。
意を決して振り返ると、風呂場の脱衣所の鏡に形容しがたい表情でこちらを見る女性が映っていた…
電気はついていないのに、その女だけくっきり見えました。
これはやばいと外に逃げ出し、早く父達が帰ってくることを祈りました。
しばらくして父達が帰ってきて一緒に家に入ったときはその女は消えていて、それからは見ていません。
妹もただの貧血とかで気が抜けてしまいました。
しかし後日姉に話を聞くと、妹が倒れたときはパニックで私のことなど呼んでいないと。
妹曰く、意識を失っている間、夢で、見たことのない女性が笑いながら追いかけてきたと。
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