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【Fate】オリジナル聖杯戦争作成スレ5【二次創作】
1
:
僕はね、名無しさんなんだ
:2016/05/02(月) 21:35:58 ID:ZZogbX5E0
オリジナル聖杯戦争の設定・ストーリーを妄想する二次創作スレです。
妄想設定・小ネタの丸投げからSS・イラスト投稿まで、基本何でもあり。
ただし、Fate以外は簡便な。
次スレは
>>980
辺りでお願いします。
【注意事項】
1 投下されたネタの採用・不採用はライター・絵描きに一任する。
自分の出したネタを使ってもらえなくても泣かない、怒らない。
2 スレ内作品の話題を他所のスレに持っていかない。
3 インフレや高CQ、最低は程々に抑える。
【製作の流れ】
1 世界観設定 : 物語の時代背景、聖杯戦争に至る経緯、聖杯を争う陣営等を設定する。
2 登場人物設定 : マスター・サーヴァント等のキャラクターを設定する。
3 タイトル決定 : 物語のタイトルを決める。原則として『Fate/〇〇』の形式を守ること。
4 プロット作成 : 物語のおおまかな流れを考える。見たいシーンを出しあうだけでもOK。
5 SS・イラスト作成 : 集まったネタを元にストーリーやイラストを制作する。スレで決まりきらない部分は投稿者の裁量に任せる。
【進行中の物語】
FATE/UNLOCK
http://fateunlock.wiki.fc2.com/
【前スレで話題になった企画案】
MMOもの Fate/On-lines ttps://docs.google.com/document/d/1KFshBk4fzsPBPtnp8gjKSySA065LfLiliJgYuZ0yjkg/edit
ロシアの聖杯戦争
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/995/1411203774/892
新しい物語を始める場合は、まず世界観を提示しスレ内で議論を行って下さい。
既にストーリーが進んでいる物語でIFルート等を作る場合は副題(UBWやHFに当たる部分)をつけて下さい。
前スレ
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/995/1445619810/
480
:
僕はね、名無しさんなんだ
:2017/08/20(日) 11:35:31 ID:HDvjzCMg0
【エンジェルラダー・サマークライム 妄想】
攻略されたものの一向に消滅しない第三階層、七騎とマスターは
常夏の島嶼において、つかの間の休息を謳歌することに…
巨大古代種ムールクラーケ、それも神代でも有数の巨大さを誇る
個体のうえで繰り広げられる空騒ぎ。
●セイバー主従
恥じらいの白ビキニタケルちゃんと、クールビズ仕様(同じデザイン)の高木
今のうちにプログラム組んでおこうとする高木と、実はちょっと泳いでみたいタケルちゃん
●ライダー主従
幻想種製ゴージャスパレオのライダーと、夏物紳士服のリシミエール
はしゃぎまくるライダーと、彼女のためにプールや休憩施設を建造するリシミエール。
●アーチャー主従
アロハシャツのチンピラアーチャーと、セクシーランジェリーな黒ビキニのジェイミー
マティーニを飲みながら水着姿の女性陣を物色するジェイミー、それ見て呆れ顔のアーチャー
●ランサー主従
宝島海賊風コスプレのランサーと、ボーイスカウト仕様の半ズボンレオス
冒険といえば海賊だと稚気を起こしてはしゃぐレオスと、案外ノリのいいランサー
●バーサーカー主従
兜&ブラックスイマーの変質者バーサーカーと、スクール水着(胸に平仮名であい)の藍ちゃん
変態!変態!変態!と某ツインテールに言われそう。でも延々とタコ焼きを焼くだけ。
●キャスター主従
陣地作成スキルで変なアトラクションを建造し、待ち受けるキャスターと万能鍵コンビ。
一番悪ノリしてる主従、あれ? お前ってこういう性格だったっけ?!
●アサシン主従
退魔忍風ギリギリ紐ビキニのアサシンと、ダイバー風スポーティ水着の灰色帽。
アサシンに嫌がらせをすることに全リソースを費やす電脳癌。地味に島の調査してる。
●レオナ
君臨する孤島の女王、亜人の幻想種たちに輿を担がせ大団扇で扇がせる。
女王のお言葉をお伝えすると、カンペでやり取りする伝令役キーパー。
481
:
僕はね、名無しさんなんだ
:2017/08/20(日) 17:25:05 ID:HDvjzCMg0
【サマークライム BOSS妄想】
サルガッソの魔海を彷徨う海賊ブラック・サムことサミュエル・ベラミー。
幽霊艦隊を率いる骸骨の海賊船長。サルガッソを自由の国と称し、
自らの領地である海にあるモノ総てを平等に奪うことを標榜する。
かつてイスラムの海賊に所領を荒らされた経験のあるランサーと
壮絶な大海戦を…
魔女である妻が呼んだといわれる嵐が宝具。
482
:
僕はね、名無しさんなんだ
:2017/08/20(日) 23:37:01 ID:HDvjzCMg0
【ネタ案】
・ワーカーホリック高木と、ホントは泳ぎたいけどマスターから離れられないタケルちゃん
・リシミエールのわくわくざぶ〜ん2号店を開店
・ジェイミー主催の水着コンテスト開催
(タケルちゃん、ライダー、ウィン、ダナイデス、休戦表明のアサシンと灰色帽が飛び込む)
・レオスの宝島。謎の海賊が襲来。海軍提督ランサー、海賊の財宝のなかから
スペイン金貨を見つけだし、国の資産を奪った賊として海賊狩りを決意する
サマバケでちょっとネジが緩むレオス
・スク水藍ちゃんとタコ焼きサーヴァント
(どこから仕入れているか分からない謎の具、これイカ焼きじゃないの? という藍)
・キャスターが、巨大アトラクション施設 時間神殿SO・LO・MO・Nをオープン、 客は来ず
キャラが変わってる万能鍵…なんか中のヒト違くね? 名物はバルバトスフルト
・レジャーに乗り出す灰色帽と爆弾魔、恥ずかしい水着を着せられ電脳癌に
振り回されるアサシン
・女王レオナ御親征、世界廃K…消え去らない第三階層の秘密に迫る
そして彼女に近づく逆賊 仮面細工の影
483
:
僕はね、名無しさんなんだ
:2017/08/21(月) 08:08:20 ID:UereML8Q0
●ムールクラーケ
第三階層最大級の幻想種、海に浮かぶ島嶼がこの幻想種の体の一部。
数千年の時を経て神獣の域にある存在で、もはや生き物というよりも超兵器。
いわば究極なまもの兵器。その凄まじい戦闘能力と反比例しておとなしい性格で、
溢れ出る神気を完全に抑えて島嶼として暮らしている。セイバーでも気づかない。
15世紀に聖ブレンダンが遭遇した小島のごときクラーケンは、この個体の仔。
バーサーカーが島から掘り出してきたタコ焼きの具は、この神獣の肉。
ちなみに肉を削がれても、神獣にとっては薄皮をはがれた程度の感触。
484
:
僕はね、名無しさんなんだ
:2017/08/21(月) 19:04:39 ID:mZcM2es.0
乙です
ほんと急ですなサマー。最近曇りがちだから青空が眩しい
あと、事件簿でも遂に公式で当代のアトラス院長が出るんだっけか
485
:
僕はね、名無しさんなんだ
:2017/08/21(月) 19:47:57 ID:UereML8Q0
【パイレーツ・オブ・カリビアン篇】
●海賊貴公子ブラック・サム
骸骨海賊達のリーダー。シリアスな海賊をやりたいが、他の船長たちのアレさに頭を抱えている。
また生前一番の稼ぎ頭だったことから、サークル主殿と呼ばれ祀り上げられている。
●黒髭殿、目隠れ万歳、美少年スキー
骨になっても煩悩が消えない連中。その属性から藍が黒髭と目隠れのターゲットになる。
設定上ブラックサム以外は喋れないことになっているが、黒髭だけは喋りまくる。
●ランサー
海賊船長スタイルでレオスの冒険ごっこに付き合ってた。途中モノホンの海賊を見つけ、
海賊狩りに血道を上げる。また生前スペイン金貨を略奪したことから、国家の財産を
奪った悪しき存在として全員縛り首にすることを誓う。生前所領であるスペイン沿岸を
荒らされたことから、大の海賊嫌い。
●レオス
ボーイスカウト・スタイルで、サマバケを思う存分楽しんでいる。
ただ黒髭骸骨の妹殿ペロペロ発言でブチキレ、生石灰を抱かせて海に突き落とすという
イスラム式極刑をランサーにリクエスト。
●藍ちゃん
最大の被害者、水着スタイルから変態たちに囲まれる羽目に。
●タケルちゃん
生前の逸話が女装ではなく男装を解いただけだったので、美少年スキーの怒りに触れる。
巨大嵐に襲われた時、生前自分の乗った船が嵐に遭ったことを高木にこっそり話す。
●ジェイミー
潜水艦礼装という最終鬼畜兵器で海賊たちを恐怖のどん底に陥れた。
セクシー水着艦長は、黒髭的には「ちょっとベタ過ぎだけどそれはそれで」との事。
486
:
僕はね、名無しさんなんだ
:2017/08/22(火) 13:41:01 ID:GtFJ.4Xw0
【ネタ案 骸骨海賊】
亡霊とも悪霊ともいえない虚構の存在。
神に罰せられて「サルガッソの魔海に流れ着いた海賊達の亡者」という殻を
被って召喚された虚構亡霊群体。シャドウサーヴァントに近しい存在で、
英霊のように強固な霊基は持たず、概念武装や洗礼詠唱で容易にダメージを
与えることができる。
彼らは、魔女と呼ばれた愛人の呪いで嵐に遭い消息不明となった海賊貴公子
サミュエル・ベラミーを核としている。本来は霊長を律するためのガイアの意志
魔海サルガッソが本来の姿であり、その意志の代行者である彼だけが唯一
命令を下し、思考したり言葉を発することができる…ハズだった。
ところが、英霊としての霊基を持つ何人かの船長たちは、骨になっても自身の
意志や煩悩を失わず 某黒髭に至ってはルールブッチ状態。
ついには愉快な海賊一家となった。
487
:
僕はね、名無しさんなんだ
:2017/08/23(水) 07:36:38 ID:A5snHvU.0
【ジェイミーの水着コンテスト】
リシミエールが、ライダーのため掘り出してきたムーンセルのデータを基に作り出した
開放型遊戯電脳スペース【わくわくざぶ〜んⅡ】。貸し切り状態で遊びまくるライダー。
いつの間にか現れたジェイミーの提案で、急遽水着コンテストが開かれることに…
ライダーとセイバー以外にも、ジェイミーが用意していた着せ替えアバターで強引に
参加させられることになったウィンとダナイデス…そして勝手に休戦表明して
飛び入り参加してきた灰色帽と嫌がるアサシン。
ジェイミーのかつてない鋭い観察力が、ついに発揮されることに…!
488
:
僕はね、名無しさんなんだ
:2017/08/24(木) 20:04:36 ID:3eMUHKsA0
水着審査員 ジェイミー、リシミエール、高木、アーチャー、謎の水着評論家フォウフォウフォウ
司会役 基底のザイード(レオナの命でやってきた連絡役、もはやノリノリ)
観客 ヒマ持て余してるハサン達、神父様、万能鍵
何故か映像が外部に流されていて、レジスタンスやネット上に毒婦ウィンの水着姿が…
489
:
僕はね、名無しさんなんだ
:2017/08/24(木) 21:19:51 ID:NRaE9TpY0
事件簿によるとアトラスの契約書という無条件で
アトラス院の全面協力を受けられるアイテムがあるみたいだが
天の梯子も契約書案件かもしれんね
490
:
僕はね、名無しさんなんだ
:2017/08/24(木) 22:07:50 ID:3eMUHKsA0
どっちかというと人類の滅亡回避すべく自発的に西欧と手を結んだような…
西欧とはまったく救済方法違うんだろうけど
491
:
僕はね、名無しさんなんだ
:2017/08/27(日) 09:54:45 ID:JWnvboR60
【サーヴァント版 サミュエル・ベラミー(ライダー)】
イングランド出身の海賊船長。
海賊として活動していたのは1年ほどだったが、活動期間内に拿捕した船舶は53隻、獲得した金額は
120万ドル相当に上り、同時代の海賊の中では誰よりも稼いでいた。
28歳のとき、コッド岬沖を航海中、嵐に遭い旗艦ウィダー号と共に消息を絶つ。
以来、1984年に沈没したウィダー号が発見されるまで、“ブラック・サム”の異名と共に伝説の中にあった。
船員に対する公平さと 拿捕した船員への寛大な対応から、“海賊のプリンス”とも呼ばれ、義賊的な海賊
として語られていた。黒髭ことティーチとは、一時期 同じ海賊団に所属していたことがある。
嵐の航海者:EX
船と認識されるものを駆る才能。
集団のリーダーとしての能力も必要となるため、軍略、カリスマの効果も兼ね備えた特殊スキル。
嵐に消えた海賊王、凶運をも味方につける。
義賊の誉れ:B
略奪稼業にある者すべてが抱く 独自の美学から生じる特殊スキル。
低ランクの精神汚染、勇猛、戦闘続行などが複合されている。
敵対サーヴァントを感銘させることでその理念を感染させ、正々堂々の決闘に持ち込ませる。
・宝具 総て劫掠す報復の黒嵐(サルガッソ・オブ・ウェルフリート)
かつての愛人の呪いであり祝福、魔海サルガッソへと繋がる嵐の結界。
両者は荒れ狂う嵐の中で決闘せねばならない。腕っぷしや度胸だけではなく、船乗りとしての度量が試される。
492
:
僕はね、名無しさんなんだ
:2017/09/03(日) 22:33:43 ID:P0Rt.kzs0
場を持たすために、自らFate/Dawn Night執筆を開始。
例の蟹座の魔術師が、何故聖杯戦争に首突っ込むようになったかを騙る前日譚のようなもの…というアレなお話。
今年中にできればいいなぁ…まずはキャスターとライダーの資料読まなきゃ。
493
:
◆IO/jvs2O9g
:2017/09/11(月) 00:45:24 ID:xsACoR4M0
夏が終わるまでに他の二人も仕上げると言ったな・・・あれは嘘だ!
ず、ずびばぜん!!色分けまでやったけどちゃんと塗る前に時間切れじゃった
途中ですまんがせめて雰囲気だけでも感じ取ってくれるとうれしい
https://www.fastpic.jp/images.php?file=5475934670.jpg
https://www.fastpic.jp/images.php?file=0646962964.jpg
その代わりと言ってはなんじゃが女性キャラクター全員の水着verをデザインしてみたぞ!
https://www.fastpic.jp/images.php?file=4333378010.jpg
最近ワダ先生っぽい絵柄を研究中だけどあのバランスは中々むずかしい!
494
:
僕はね、名無しさんなんだ
:2017/09/11(月) 05:16:40 ID:y.MMoD5M0
ワダっぽい雰囲気は出てる
よいぞ
495
:
僕はね、名無しさんなんだ
:2017/09/12(火) 15:16:03 ID:V22EM/Og0
乙です、エウロペちゃん柔らかそうだけどネキ逞しいな…
496
:
僕はね、名無しさんなんだ
:2017/09/21(木) 14:44:16 ID:TuYBxtGY0
水着はいつ見てもいいものじゃなあ
497
:
◆AWvm2QqdVs
:2017/09/29(金) 02:11:25 ID:.ezBx9D20
三日目 VSグラウルング 三層決戦
コツコツと岩石の足場を叩く音が響いていた。
薄暗い、というよりも、完全な闇の中を簡易術式で照らし出して先へと進む。
闇に対する恐怖、というものは特になかった。地形改竄で形成した空間のため、何もなく、何も居ない事は明らかだからだ。
「深度二百メートルは、浅海と深海の境目。陽光がぎりぎり到達する深度だったはずだ。人口真祖の心象風景内で、
海底がこの深度に設定されているのは、そういった意味があるのかも知れない」
高木は共に歩む少女へと、ふと思いついた事を語り聞かせていた。
サーヴァントとして召喚された英霊はいかなる時代にも適応するが、あらゆる専門知識を備えている訳でもない。
そのため、まったく無意味な話ではない。が、大した意義もない事ではあった。
「海底は霊子ハッカーとしても、無視はできない。なぜなら、海底ケーブルが敷設されているからだ。
特にテロの対象としても好都合だ。寸断してしまえば、大幅に回線速度が下がるからね。
国境を越え、文化圏も越えて、光が人々の情報や感情を乗せて運ぶ。その様は魔術じみている、と旧来の魔術師なら言うかも知れない」
無論、それは大崩壊以前の話で、現在では電脳世界は神秘の主戦場とすら言っても良い。
人事のように話しているが、霊子化している自分達も運ばれている物の一つなのだろう。
もはや、世界に張り巡らされたケーブルや無線などの通信網は、もう一つの世界を形成していた。
「実際、そういうコンセプトの大儀式は考案されていたらしい。星を覆うプレートの内、十二枚に刻まれた魔術式。
そこにケーブルを介して文字通り、世界中を繋ごうとした――結局は頓挫して、彼らの目的は闇の中という結末だけど。
首謀者の一人、アセルス・アウストラリスという人物は……」
そこでセイバーが急に歩みを止める。
複雑そうな表情でこちらに振り返ると、おずおずと尋ねてきた。
「あの、これで良いのでしょうか。私にとって、海はある種の鬼門でもあったので、身構えてはいたのですが……」
「勝てばいいんだよ、勝てば」
「それは、まあ同感ではあるのですが」
質問に即答すれば、セイバーも頷き返していた。
彼女の感情を言語化するなら、拍子抜けというのが一番近いのかも知れない。
こんな楽でいいのか、という困惑と、リスクなく勝利を掴めるのなら、それに越した事はないという思いのせめぎ合いだ。
高木としては、そこまで妙な事をしたか、という認識だったが。
事前に、西欧財閥の面々に提示した作戦は次の通りだ。
まず元からあった案と同様に、大規模な陽動作戦を行う。
この時点ではあえて『階層の核』を攻める事はせず、近場の海域から海底まで到達。
後は余剰リソースを結集させ、海底を水底トンネルの要領で地形を改竄して進む。
現在、高木たちの主従が進んでいるのは、海底内部を改竄したトンネルの中だった。
いかに圧倒的な数を誇り、海中に適応した怪物たちの群れも、海底の中を進む人間は察知できず、手を出す事もできない。
「このまま道を作って、下から海底の岩盤ごと〝階層の核〟になっている水晶を割ってやれば、この階層はクリアだ」
『階層の核』となる水晶が海底に安置されている事は、神父からの映像で確認済み。
無意識とはいえ、人工真祖の失策だ。どうせなら、海中の半端な位置にでも固定しておけば良かったのだ。
セキュリティホールは遠慮なく利用する、それが霊子ハッカーのやり口だった。
498
:
◆AWvm2QqdVs
:2017/09/29(金) 02:12:58 ID:.ezBx9D20
第三階層、洋上では西欧財閥のヘリが特徴的なローター音を響かせていたが、それを掻き消すように無数の爆音が海上で弾け、
同じ数だけ多くの飛沫を上げていた。
ライダーの宝具、〝無尽の投槍〟(ケラウノス・ロー)。生前、ゼウスより送られた尽きる事の無い投槍だが、
せいぜい娯楽程度の狩猟しか経験していない彼女は制御が荒く、数を投じれば自身をも巻き込みかねない。
しかし、対象と十分な距離があるか、または今回のように上空から下方へ爆撃するのであれば、話は別だ。
雷霆の如き威力を纏った槍は、その猛威を海上にまき散らし、敵対行為と認識した海中の怪物たちはヘリの下方へと誘導されていた。
意図通りに状況が動いたことを確認すると、レオナ・ハーウェイは目前の青年へと行動の許可を出していた。
「マスターキー、キャスターに指示を」
「キャスター、奴らを幻覚の回廊へと閉じ込めろ」
汎用アバターを用いながらも謎多き人物、マスターキーは正確に己のサーヴァントへと指令を送る。
キャスター・ダンタリオン。アカデミックドレスを身に纏う、不均衡な長身。その頭部は蠢きつつも数を増減させていた。
「惑え」「迷え」「彷徨(さまよ)え」
強く響きながらも、一切の人間的な情緒を感じさせない声色。
複数の頭部からの唱和は、人外の者のみに可能な一種の詠唱であったのかも知れない。
予め術式が用意されていた大魔術が起動すれば、ヘリの下方の海が〝閉じた〟。
知覚と空間認識能力を惑わす、循環型の結界だ。内部の者が外に出ようとしても、延々と同じ場所を回り続ける事になる。
「海底内部への潜行は成功したとの連絡が入りました。ここで陽動は止め、私たちはイレギュラーへの対処のため、待機へと移ります」
ここでマスターとしての権限を通じて、先行していた浅地高木からは海底への到達。それに地形改竄による潜行の報が届いていた。
戦況を見下ろしていたレオナは頭(こうべ)を上げて、方針の移行をマスター達に告げていた。
ひとまずは何らかのイレギュラーが発生しない限り、第三階層での戦いは勝ちと見て良いだろう。
財閥陣営のマスターの一人、ジェイミー・バウンドも概ね、大半のマスターと同じ見解を共有していたが、
自身と契約したサーヴァント、アーチャーが水平線の彼方を睨んでいる事に気が付いていた。
「アーチャー?」
「夕暮れまで、まだ時間はあるはずだが……なんで海の色が変わってるんだろうな」
ビリー・ザ・キッドは狙撃手の類ではない。が、視野を遮ることのない荒野を生きた無法者だ。
街中での立ち回りが本領であっても、弓兵に相応しい視力は有している。
ジェイミーが己の眼でそれを確認するには、視力強化のコードキャストを必要とした。
しかし、異変はすぐさま規模を広げ、その様は場の人間全てが知る事となる。
水平線付近の海が、紅い。夕日に照らされた海よりも濃厚な赤。
吸い込まれるような蒼を帯びていた絶海は、今や血の色へと染まりつつあった。
499
:
◆AWvm2QqdVs
:2017/09/29(金) 02:14:17 ID:.ezBx9D20
ヘリの内部から指示を出していた、財閥側のマスター達は騒然としていた。
予期せぬ形でのイレギュラーだ。予期できないからこそのイレギュラーだが、大半のマスター達はもっと具体的なものを思い描いていた。
海底の掘削失敗、あるいは空を飛ぶ幻想種など。だが、血のように紅く染まる海などは対処を用意しておく余地がない。
発見者はアーチャー、ゆえに彼のマスターであるジェイミーが、仮の責任者であるレオナに確認を行っていた。
「ミス・ハーウェイ。解析は可能だろうか?」
「いえ。あれがもしグラウルングの仕業だとすれば、解析すらも危険になりますので」
レオナの返答に、重々しくジェイミーとリシミエールは頷いていた。
もし、とは言ったものの、この異変の元凶は死徒グラウルングである可能性が高い。
血の色に染まる大海、というのは、いかにも吸血鬼の好みそうな状況設定だ。
西欧財閥の当主、レオスによる足止めは失敗したらしい。
が、あえてそれを指摘する者は、この場には居なかった。物量に敗れた最初の攻略時点では、完全にグラウルングの気を引く事には成功していたのだ。
この事態を招いた責任は、全員が一部を背負っていた。
その代わりなのか、リシミエールはグラウルングの脅威性、特異性について語る。
「呪いを伴う生存性、血族の構築――死徒の神秘面でのあり方は、魔術師と同じ方向性をより深めたものと聞くが……
同じ意味で奴は霊子ハッカーの上位互換、なのかも知れんな」
独り言ではあったのだろうが、あえてジェイミーは踏み込んだ。
「だから相性が悪い、と?」
「そうだ。忌々しいが死徒を相手取るなら、魔術師より教会の手並みの方が上だろう。
同じようにグラウルングを仕留めるには、霊子ハッカーとは異なるアプローチが有効なのだろうが……」
いかにも学問の徒らしい、つまりは正しいが実用的ではない考察に、ジェイミーは苦笑していた。
馬鹿にしている訳でもなければ、己の無力を自重している訳でもない。
実用的ではないはずの考察が活きようとしている。あまりに特殊な現状に、つい苦笑してしまったのだ。
なぜ実用的でないとされたのか、といえば単純な話だ。
「今までは、電脳空間で戦える者は霊子ハッカーのみだった」
「……逆に言えば、この瞬間は違う。そう言いたいのだろう?」
ジェイミーの鋭気ある過去形の物言いから、リシミエールは正しく本意を汲み取っていた。
現在、自分達にはサーヴァントという例外的な戦力があるのだ。それも複数。
英霊を以って祖に迫る程の死徒を討てるか、口さがない人々の間では幾度と話題になる事柄だが、それが現実になる時が来ようとしている。
臨戦体制を整える最中、しかし不意にその言葉は投げかけられていた。
「そろそろ――状況確認は終えた、という事でよろしいでしょうか?」
「っ!?」
吹き付ける風、機器の駆動音、そしてヘリの防音性能。それらを溶かすように、聞こえるはずのない慇懃な声が響き渡る。
マスター達が動揺しつつも、ヘリの前頭部に視線を向ければ、そこには一つの影を差していた。
『灰色帽』として名を馳せた少女の姿ではない。
その姿形は、黒い外套を身に纏う青年。どこか面白げに細めた双眸に秘められた知性、そして雑に伸びた髪は概ね、
身嗜みに無関心な学者、といった印象を与えた。
その一方で、だらけた姿勢や享楽的な笑みは、刹那的な遊び人のようにも見える。
どう解釈しようと捻じくれた面を残す、そういった容姿のアバターだが、一方で確かすぎる特徴も有していた。
紅い瞳に、鋭く尖った牙。それらは紛れもなく吸血鬼のものだ。
「グラウルング……!」
他に解釈しようもなく、レオナはその名を呟いていた。
500
:
◆AWvm2QqdVs
:2017/09/29(金) 02:15:34 ID:.ezBx9D20
高度相応に風は強く、そしてヘリも静止している訳ではない。
それにも関わらず、グラウルングはヘリの前頭部で姿勢を崩すことなく一礼していた。
「ご名答。付け加えるなら、此度の遊興における主賓(マスター)の一人、という事になります。
無事、世界の果てに相応しい舞台を仕上げた西欧財閥に敬意を表し、一つ私からも催しを送りに参りました」
何らかのデータのやり取りが発生したのか、一瞬だけヘリにノイズが走る。
殊に『電脳癌』グラウルングと対峙している時に発生したそれは多くの場合、敵対者の破滅を意味していた。
見えざる攻性呪文(コードキャスト)によって何が引き起こされたのか、一瞬でレオナは察し、息を呑んでいた。
「機体の管理者権限が……!」
「上空から海面までの自由落下(フリーフォール)をお楽しみください。生憎とパラシュートは用意できておりませんが……」
次の瞬間には、搭乗者を上空に残し、ヘリコプターは消失していた。
正しくは『所有する』オブジェクトを正当に撤去したのだ。所有するまでの経緯は不正そのものだったが。
無論、他にマスター達の身を支える物は存在していない。
人工真祖の心象と同期した電脳世界にも重力は存在し、それに引かれて落下していく。
その真下では、透き通った蒼海が紅血の色に塗り替えられつつあった。
「激突は論外、それに紅い海に着水するのも……危険か」
風圧に乱れる髪を抑え、ジェイミーは海面に目を向けつつ呟いた。
詳細は不明だが、グラウルングの干渉によって海が紅く染められた事は確実だ。触れない方が安全だろう。
凡そ、絶体絶命の状況といっても良いのだが、彼らにはサーヴァントという、それを覆すほどの手札が存在していた。
次々とサーヴァントたちが軌道を変え、マスターの身を保護していく……運動能力に劣るライダーは自らの猟犬にマスター共々、保護されたが。
しかし、安堵する間も与えず、死徒グラウルングは動き始めていた。
彼も同じく落下中だが、それにも関わらず鳥類のような自在な軌道を描き、レオナを標的に鋭い爪を向ける。
無論、レオナにもまた彼女を守護するサーヴァントが存在していた。
かつてセイバーの一撃を止めた焔の剣を携え、貧相なローブに付いたフードで頭部を覆い隠している。
キーパー、『天の梯子』のシステムを保護する番人のサーヴァント。
「…………」
レオナを片腕で抱き留め、焔の剣を残った腕で振るうが、それでもセイバーに劣らぬ程の太刀筋でグラウルングの爪牙を打ち払う。
剣を覆う炎が弾け、同時に衝撃でグラウルングも退くことを強要されていた。
「狙いは私の身柄ですか……?」
「まあ、兄上への良い意趣返しが出来そうなので」
飄々とした態度で応じると、グラウルングはまたしても空中で弧を描き、襲い掛かろうとする。
しかし、今度はキーパーではなく横槍によって中断された。
空を裂き、宙を貫いて、矢と化した剣がグラウルングの真横から飛来したのだ。
先端が螺旋状に捻じれた剣が、近代兵器の砲撃にも迫る威力を秘めて、グラウルングに直進する。
だが、その破壊力が存分に発揮される事はなかった。
グラウルングは軌道上に手を上げると、無造作に剣の矢を掴み止めたのだ。
視野が歪むほどの規模で大気が揺れ動いたが、威力そのものは全てグラウルングの手の内で収まっていた。
501
:
◆AWvm2QqdVs
:2017/09/29(金) 02:16:34 ID:.ezBx9D20
「狂戦士にしては見事な射撃ですが……」
嘲笑的に口上を述べようとする。
が、遠方から狙撃を行ったバーサーカーの攻撃は、これだけには留まらなかった。
次の瞬間には、捻じれた剣から膨大な魔力が溢れ、衝撃と熱が濁流の如く荒れ狂った。
並のサーヴァントを一撃で屠る程の爆発。先程の射撃でも相当なものだったが、それとすら比にならない必殺の威力だった。
――壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)。宝具が膨大な魔力を内包する事を利用して、それを爆弾として叩きつける攻撃手段。
いわば己の英雄性の具現とも言える宝具を使い捨てる一撃であり、通常の英霊なら取らない攻撃手段だ。
さすがにグラウルングを倒すまでには至らないが、余裕で受け止めるという訳にも行かない。
結果として、バーサーカーの射撃はレオナにとって、そして他のマスター達にとっても宝石より希少な一瞬を与えていた。
グラウルングが行動を止めた隙に、各主従はそれぞれの手段で紅い海の上に『着地』していく。
ある主従はサーヴァントの魔力運用によって、ある主従はコードキャストの効果によって海との接触を避けていた。
それに遅れて、爆発によって吹き飛ばされたグラウルングは、態勢を整えつつも同じく紅い海の上に足を付けていた。
瞬時に、人間のそれを超越したコードキャストで防御したのだろう。
手先に酷い火傷を負っているが、逆に言えばその程度のダメージしか通らなかったという事だ。
これで状況は五分に戻った。数では西欧財閥側、状況設定ではグラウルングが優位だが、総合的にはおそらく等価だろう。
まず一手を凌がれ、賞賛するように、同時に嘲るようにグラウルングは軽く手を叩いていた。
「無傷で海上に到達した事は、お見事……しかし、この状況で、この物量を捌く事が出来るでしょうか?」
グラウルングの問いに伴い、周辺の紅い海から次々と飛沫が上がる。
海面から這い出てきたのは、〝階層の核〟を守護していた怪物たちだ。
長命から魔獣の域に至った個体もあれば、通常の生物とは似通らない異形もまた蠢いている。
だが、その全てが息絶えていた。
息絶えたまま、動く死体として生命を喰い殺さんと牙を立てて蠢いている。
本来はあり得ない事だ。死徒の血を受けた死体がグールやリビングデッドとして活動するまでには、相応の時間を必要としていた。
短時間で生者を動く死者に塗り替えたとすれば……死徒の機能には収まらない、特殊な力が働いている。
神秘の世界に置いても異常な光景に、リシミエールは気色ばんで叫んでいた。
「馬鹿な……! いかに強大な死徒といえども、人工真祖の心象でここまで大規模な改竄は不可能なはずだぞ!?」
「たしかに不自然ではあるが……謎の解明は任せた。私は奴を止める事に専念させてもらう。
グラウルングの目的は我々の排除には留まらないはずだ」
場を死者と化した怪物たちに任せ、海面を滑るように去ろうとするグラウルングに、ジェイミーは攻撃的な視線を向けた。
それに従うように、アーチャーもまたグラウルングに銃口を向ける。
「……まず私を狙いますか」
「ああ、お前を浅地高木の元へ行かせる訳にはいかない。〝階層の核〟を潰すまで、ここで踊ってもらおうか。
――アーチャー!」
502
:
◆AWvm2QqdVs
:2017/09/29(金) 02:18:02 ID:.ezBx9D20
一方、勇ましい物言いのマスターとは正反対に、うんざりとした様子でアーチャーは拳銃を指先で回転させていた。
やがて回転を止め、目深に被った帽子を銃口を使って持ち上げる。
「まったく前の階層といい……化け物は管轄外なんだがな」
口調と態度は覇気に欠けているが、その双眸は鋭くグラウルングを貫いていた。
その様にグラウルングも興が乗ったらしい。海面を滑る足を止めると、挑発するように両手を広げた。
完全に無防備な姿勢、あらゆる人体の急所をさらけ出しているが、もちろん死徒にとって大した意味はない。
「いかに神技を誇ろうと、銃の制圧力はその殺傷力に依存します。銃で倒せない相手をどう止めるつもりか――見せてもらいましょうか?」
「披露はしてやるが……見えるかどうかは保証できんぜ?」
瞬く間すら与えず、二度の銃声が重なるように響き渡った。
音速にして迫撃砲にも等しい威力の魔弾が直進し、グラウルングに迫る。
襲い来る弾丸に対し、吸血鬼は口元を歪め、戯れのように指先を閃かせた。
魔弾が静止する。掠めるだけでも人体を微塵にしかねない猛威は、グラウルングの指と指の間に収まっていた。
バーサーカーによる宝具を犠牲にした一撃ですら、グラウルングは軽傷で止めたのだ。
サーヴァントのものであれど、通常攻撃は彼にとって脅威にならない。
つまらなそうな様子でグラウルングが摘まんだ銃弾を落とせば、霊子として拡散し消滅していく。
その瞬間。
わずかな気の緩みから穿つように、先程とは比較にならない速度で雷声が轟いていた。
「これは……」
反応は、できない。
というよりも、人類を遥かに超えたグラウルングの五感であってすら、その射撃を認識できたのは撃ち抜かれた後の事だ。
灼熱にも近い痛みと衝撃が駆け抜け、己の身体を見下ろした瞬間にようやく悟る事ができたのだ。
たった二撃、もちろん上位の死徒を倒すには到底足りないはずだが、グラウルングは均衡を失い、海面に膝を落としていた。
彼にとって、本当に久々の出来事だが、新鮮な驚きを湛えてアーチャーの姿を見上げる。
アーチャーはいかにも軽薄な態度で、しかし一片の隙も見せず、太々しい笑みをグラウルングに返していた。
「ハチの巣にされて死なない化け物でも、四肢を使って動くなら、結局は馬や牛と同じだ。関節の機能は無視できない。違うか?」
グラウルングは興味深げに眉を上げる。ちょうど研究者が興味深い実験結果を観測したかのように。
宣言したように、アーチャーの魔弾はグラウルングの膝関節を双方、破壊していた。
たしかに、死徒はヒトであった頃の機能から、完全に逸脱する事は難しい。
難しいというだけであって、上位の死徒は固有結界の影響や、そもそも四肢が別物に置き換わっているなど、
まともな人体構造を保持していない場合も多いのだが。
しかし、少なくとも現在、グラウルングのアバターは人体の形を保っている。
相性に救われた、あるいは欠点を的確に突いた形だ。
「千年級の死徒と同等のスペックに設定しておいたのですが……素晴らしい! こうも容易く止められるとは。
やはり、サーヴァントに抗するには超抜が前提となるようだ」
503
:
◆AWvm2QqdVs
:2017/09/29(金) 02:20:36 ID:.ezBx9D20
顔面の筋力からすれば異常な、人外特有の笑みを浮かべ、グラウルングは可視化されたデータを周囲に展開。
何らかのコードキャストを発動する構えだ。
直後、わずかな猶予も与えず銃声が響き、グラウルングの額に穴が穿たれた。
これも対処としては関節撃ちと同じだ。電脳世界上での活動には、脳機能による演算が欠かせない。
いかに不死身に等しい耐久性を備えた死徒であっても、脳を潰されればコードキャストの中断を強制される……
そう思われたが、霊子を渦状に稼働させている術式が止まらない。
術者であるグラウルングが、魔術を維持できない状況であるにも関わらず。
「――脳機能すら不要なのか!? いや、これはまるで……」
不吉な予感が脳を過り、ジェイミーは言葉を濁した。いや、予感を言語化するのに躊躇った。
まだ異質な何かが、グラウルングの根本には隠されている。
思索は最低限に終わり、ジェイミーは目前の警戒へと意識を集中させていた。
コードキャストの阻止はできない。やがて膨大な霊子が唸りを上げて、周辺に拡散され、それらはグラウルングの元に集い吸収されていく。
サーヴァントのスキルの獲得、とジェイミーは推測し、身構える。しかし、それは徒労に終わった。
自らの術を受け、グラウルングの肉体は急速に崩壊を始めたのだ。
「……なんだ? これは自滅、しやがったのか?」
吸血鬼が灰になる、という伝承は電脳世界では適用されない。が、黒い霊子として拡散していく様は、どこか吸血鬼じみた死に様に見えた。
無論、アーチャーが口にした疑問のように、ただの自滅であるはずがない。
――死徒グラウルングを撃破
――それに伴う経験値の獲得処理
「そう来るか……精神障壁を構築」
即座に適した防御を構築し、ジェイミーはグラウルングからの干渉を遮断した。
物理面ではなく、精神面での攻防。膨大な強度、物量で押し込んでくる攻勢を
ジェイミーは濁流を堤防で誘導するが如く、強度と構造の両面から捌いていく。
地力では桁が異なる程、相手が上回っている。常に決壊の危機を抱え、背筋を冷やしながらもジェイミーは攻撃を凌ぎ切っていた。
無害なまま、経験値の獲得処理はキャンセルされ、消失する。
標準時間では数秒、しかし電脳世界では処理速度によって体感時間は大きく変動する。
一時間もの死闘を体験したかのように、ジェイミーは消耗し、その場で膝をついていた。
スマートに振る舞う事を好む彼としては、相当に珍しい事だ。
「おい、ジェイミー。今あいつは何を仕掛けてきたんだ!?」
「っ……経験値の獲得処理を介して、君の精神を汚染しようとした――魔術的には自分を殺した、という因果を触媒に仕掛ける呪術さ」
アーチャーの質問に応じる声に混ざる息も、まだ荒い。
しかし、状況の変化はジェイミーの回復を待つことはなかった。
拡散したはずの、グラウルングを構築していた霊子が動き出した。本来はあり得ない事だ。
完全に霧散した霊子が自ら集い、元の生命を復元するというのは。
やがて、霧散したという枕詞も意味を無くし、霊子は元のグラウルングの姿を再構築していた。
自動(オート)による死者蘇生。予め、自滅用のコードキャストに遅延処理を仕込んでいたらしい。
もちろん、空間転移などと同じく、電脳世界では魔法の域という程の不可能性はない。
だが天才や異端、過去の高名な魔術師(ウィザード)の誰もが為し得なかった程の、超抜の術ではあった。
504
:
◆AWvm2QqdVs
:2017/09/29(金) 02:24:27 ID:.ezBx9D20
最初にヘリの機首に姿を現した時と、変わらぬ姿と余裕でグラウルングは佇んでいた。
まるで今までの攻防が無かったかのように。
「さて。互いに一芸を披露した所で、そろそろお暇したいのですが。
あなた方と戯れるのは、なかなか楽しい。しかし先にはメインコンテンツが待ち受けているのでね」
人を食った態度で、紅い海面を滑るように後退。もちろん、逃亡はアーチャーが許さない。
多数の魔弾が撃ち出され、グラウルングの身体を貫き、余波の衝撃が肉を抉った。
それでも、グラウルングの滑るような移動は止まらない。
銃弾を止めて見せた事も、関節を破壊させた事も、彼にとっては戯れであったらしい。そも肉体の損傷自体が脅威かも怪しいのだ。
重い、粘つくような徒労感と無力感に苛(さいな)まされるが、ジェイミーは自身を奮い立たせた。
(いや、奴でも全能ではないはずだ。『天の梯子』のセキュリティに加えて、サーヴァントによる重圧は効いている)
でなければ、とっくに皆殺しにされているだろう。
まるで完全無欠の怪物のようにグラウルングは振る舞うが、その実は霊子ハッカーと同じ土台に立ち、制約も共有している。
一見して反則の連発に見えるが、人の寿命を超えた年月をデータ収集と試行錯誤に費やした結果に過ぎない。
どれだけ深くとも、必ずグラウルングに底は存在するのだ。
稲妻の如く迸る、銃撃の嵐。しかし本命の攻撃は、凪のような穏やかさで不意に投じられた。
投げ縄。銃弾とは速度も軌道も異なる武装。それは放物線を描いて、吸い込まれるようにグラウルングの身を捕縛していた。
高速準備スキルによる早撃ちは、拳銃だけでなく武装全般に適用される。よって、反応の余地はごく僅かだった。
人の悪い笑みを浮かべたアーチャーに縄を引かれ、グラウルングはやはり虚を突かれたかのように、縛られた身を見下ろしていた。
「おっと、銃捌きだけが手札と見せかけて……ですか」
「弓兵(アーチャー)は弓矢に限らず、飛び道具を有して現界する――牛泥棒(カウボーイ)なら必須の投擲武器だろ?」
アーチャーが嘯くように、先入観を排して見れば、サーヴァントが現界時に携えていてもおかしくはない武装だった。
動物の捕縛道具の印象が強いが、投げ縄は騎馬民族が戦場で活用した武装でもある。
そちらは必ずしもカウボーイのスタイルとは同一ではないのだが。
まず銃を強調し、次は速度を上げて目を惹き、最後に投げ縄による速度の緩急で捕らえる。描いたように鮮やかな不意打ちだ。
グラウルングの油断もあるが、対面での駆け引きに限ればアーチャーが上を行っているらしい。
もちろん、グラウルングにとって捕縛から逃れる事は簡単な事だ。アバターの一部を解体して逃れればいい。
だが、捕縛と同時にコードキャストを制限する術式が投げ縄に付与されていた。
しかも、術を使用したのはジェイミー単独ではない。
「助太刀しますわ。キーパーは動かせませんが、一人の魔術師(ウィザード)としてなら参戦する事ができますから」
「感謝するよ、ミス・ハーウェイ。貴女の助けはとても頼りになる」
周囲を囲む、リビングデッドと化した怪物への対処には余裕が出来たらしい。
初めての共同作業、という軽口をジェイミーは内心だけで留め、新たに対グラウルング戦に加わった金髪の少女を横目で見やった。
頼りになる、というのは本音だ。神経質なまでに気位を保つ性質、酷薄さを伴う権力者の一面、普段はそういった影に隠れがちだが、
その合間から覗く健気さは、時に彼女の兄とはまた違う輝きを発するのだ。
拘束したという事実を土台に、二人がかりで慎重に捕縛術式を重ねていく。
グラウルングに直接、コードキャストで干渉するのは危険だが、サーヴァントによる捕縛を一種の踏み台として挟めば、その限りではない。
『電脳癌』グラウルングの捕縛、不可能に近いとされていた事柄の目前に、二人はたどり着いていた。
505
:
◆AWvm2QqdVs
:2017/09/29(金) 02:26:51 ID:.ezBx9D20
――上位の死徒は、種としての特性の他にも固有の不死性を有しているものらしい。
聞いた所、それぞれのアプローチで完全な不死の体現を目指すのだとか。実例で言えば、混沌や現象、概念が確認されている。
――ええ、グラウルングもその例に該当する、とは先日に話した通りですね。
――あれはネット上のスパムやウィルスに似た、不死性だと思っている。社会の構造上、必然的に生成され続け、
それぞれがまったく別のアプローチを持つ。教会が自分を殺す手段を見つけた頃には、別の不死性に切り替える準備が出来ている、という手だ。
熟語で表すなら、更新とか生産とか。別に完全な不死に到達できなくとも、
サポートとメンテナンスを続ければ完全な不死の代用にはなるという、まあ夢のない発想だよ。
決戦直前の早朝、ミーティングで高木はレオスにグラウルングについての見解を求められ、いつになく饒舌に語っていた。
アトラスでは院長が死徒であった時期がある。そうでなくても、死徒グラウルングの存在は霊子ハッカーにとって巨大なリスクであると同時に、
魅力的な未解決問題でもあるのだ。高木自身も自分ならどう解決するか、空想程度になら思考した事がある。
高木個人の所感としては、霊子ハッカーが死徒になったなら、そういう方向性だろう、という納得だ。
大して突飛な発想でもない。死徒自体が、補給を必要とする不老不死なのだ。もっと効率が良いものを、と考えてもおかしくはない。
それが標準になりつつある渋面で、リシミエールが当然の疑問を発していた。
――それ、倒す手段がないのではないか?
――グラウルング以上のスペックと更新性があれば、倒せるよ。何なら直死の魔眼でも持ってこればいい。
腕利きのハッカーが捨て身で、本体を検索して暗号も破れば、ちょっと突くだけで終わる。
――それは手段とは言えませんね。
茶化すような口調で言う高木を窘めるように、レオスは話を打ち切らせた。
もちろん、直死の魔眼は『電脳癌』を上回るスペックの極例だが、実在すら定かではない代物を用意する訳にはいかない。
これは思考実験ではなく、目前に迫った戦いについての相談なのだ。
――浅地高木、我々が求めているのは机上の空論ではなく、現実的なグラウルングへの対処です。
――そう、対処だ。倒す手段ではなく。
――……!?
高木はレオスの言動をあっさりと肯定してみせた。それも、相手が予期しない形で。
――倒さないといけない、というが厄介な固定観念でね。なぜ倒すのか、と言えば障害や危険を排除する為の、確実な手段だからだよ。
倒す事が困難なら、別の手を使って無力化していけばいい。
――スパムやウィルスと似ている、と言ったな? どちらも情報化社会では根絶できないものだが、同じように対処はできる。そう言いたいのか。
横から聞いていたジェイミー・バウンドが、会話の流れを汲んだ様子で口を挟んだ。
――正解。あいつは例外的な最新の死徒だからこそ、対処に英雄の偉業や神々の加護は適切じゃない。
最新には最新を。死徒グラウルングは、ただの人間が作った社会によって破る事ができる。
奇しくも、グラウルングとの交戦直前のリシミエールとは真逆の主張ではあるが、どちらが間違いという訳でもない。
その怪物性も、社会悪の体現という一面もグラウルングの強大さを支える両輪だ。
一方は英霊の力を以って、一方は人間の力を以って。
奇跡的な条件が揃った場合に限って、打ち破ることができる。『天の梯子』の聖杯戦争はその条件を満たしつつあった。
506
:
◆AWvm2QqdVs
:2017/09/29(金) 02:29:53 ID:.ezBx9D20
グラウルングが用意した、サーヴァント七騎分の剣術データは既に対策されている。
狼にも似た獣を無限に生成するコードキャストも、すでに脆弱性が認識された。
そして、これは単一のマスターの優位性ではない。グラウルングへの対策は、彼自身を除いたマスター全てに公開され、共有されている。
二つの例は浅地高木の功績ではあるが、現在は西欧財閥のバックアップやレジスタンス側による財閥圏外の情報公開も併せて動き始めていた。
これが社会による対処だ。一つ被害が起きれば、数千数万という単位でリスクを共有し、対策を行き渡らせる。その効率性は言うまでもない。
グラウルングが一度、行動を起こす度に対策が普及し、相対的な無力化が進んでいく。
いかに強力なコードキャストを有していても、一度で多数の相手に対策されれば、開発時間に見合った成果は得られない。
反則級の手札を連発してはいるが、その実は溜め込んだ力の使い捨てを強要されている面もあるのだ。
これが進行し、強力な手札がゼロとなった時、グラウルングは事実上、活動停止に追い込まれるだろう。
グラウルングを根絶する事は困難に違いないが、すでに対処できない相手でも、勝てない相手でもないのだ。
階層を守る怪物たちを吸血種と化したコードも、過去に実例があったらしく、短時間で特定され対処が考案された。
今では本来の機能を取り戻した怪物と、死徒に操られた怪物とで同士討ちを始めている。
後は巻き込まれないように、複数の顔を持つキャスターが今度は内側を閉じるタイプの幻影結界を形成していた。
これで各主従はグラウルング戦に集中する事ができる。
「良い機会だ、グラウルング! ここで何としても貴様を始末する手立てを見つけてやる!」
「サーヴァントだけ数えても三対一、マスターも含めれば七対一という事になるか。加えて、バーサーカー陣営の援護もある」
リシミエールの傍らでは、ライダーが呑気そうに微笑んでいたが、彼女が連れた神代の猟犬は身を屈め、いつでも飛び掛かれる姿勢だ。
淡々と状況を告げたマスターキーも、キャスターを前方に送り出し、グラウルングに対峙させた。
今は味方とはいえ、高木がこの光景を目にすれば思わず呻いていただろう。
複数陣営による包囲殲滅は、西欧財閥と敵対する者にとって最も恐るべき展開なのだ。
不利の中、拘束が進みつつあるが、なおグラウルングは笑ってみせた。
「実に――良い。小蟻の手並みを眺める気分でしたが、それは侮りが過ぎたようだ。
サーヴァントはもちろん、マスター一人一人ですら敬意に足り、賞賛に値し――」
アーチャーが眉を顰める。グラウルングを縛る縄の手応えに異変を感じたのだ。
グラウルングの周辺でデータ処理が加速するが、拘束術式がコードキャストの発動を許さない。
「そして、本気で弄ぶ価値がある。私にとって激しい抵抗というのは、とても価値あるものなのですよ。
それが無ければ好奇心を満たせぬままに、あっけなく舞台を台無しにしてしまう事がある。
そう。文明や人類史といった代物は、どうにも壊れやすくていけない!」
その瞬間、電脳空間が激しく振動し、亀裂が生じていた。圧倒的な負荷に、電脳世界を構築するシステムが一部破損したのだ。
世界そのものに刻まれた疵(キズ)は、アーチャーの投げ縄とそれを土台にした拘束術式をも断ち切っていた。
周辺一帯を構成する霊子が脈動する。システム破損の影響かとも思われたが、違う。
規模は桁外れだが、コードキャストの発動に伴う、霊子の活性化だ。
対軍宝具とも見紛う程の規模で、何らかのコードキャストが発動されようとしている。
マスター達がデータの奔流に圧倒されるなか、足元の紅い海面がゆっくりと渦を巻き始めていた。
507
:
◆AWvm2QqdVs
:2017/09/29(金) 02:32:35 ID:.ezBx9D20
前回って何時頃だったかな……過去最大の空白期間だと思いますが、忘れた頃に続きです
unlockの外側で設定が生えてる事もあって、グラウルングがすっかり設定の過剰積載に
こんだけ暴れて、本当に全貌が明らかになるのは、まだ先という事実
>>309-310
自分的には問題なしです。pixivの事情はよく分からないので、揉めるうんぬんの判断はお任せします
たぶん、このスレは大丈夫じゃないかな、と
宣伝というなら、自分も修正版をどこかに投げた方がいいのでしょうか。第四階層なら(先になりそうですが)一つの区切りになりそうですし
>>318
鋭い予想、というか、ほぼ当たり……100%的中は避けれたので、捻っておいて良かったです
>>399
かわいい、特にミニキャラが可愛すぎる(語彙不足)
特技のオーバーキルがチャームポイントですね
>ロボ登場とか被りとか
ビリー、ソロモンは登場させた時点で覚悟完了。元から二次創作での出番が多いだけあって、差別化は意識していました
でも、ソロモンはわりと公式が好み直球で、差別化しつつ自分の中でハードルも上がってるので、大変な事になりそうです
正直、ロボの登場が予想外でしたが、これも案の時点で女体化という特殊なものだったので、予防線は用意済み
エミヤ・オルタは……今後次第ですが、実は被っていないうえ、むしろ別のキャラを警戒していたり
>>489-490
だいぶ前からあった設定なので、触れようかとも思ってたのですが、ボツに
焚書と言いつつ、事件簿ではちょくちょく懐かしい記述が挟まってたりしますよね
(先代の)アトラシアの独断で協力していた、という形にした方が後付け設定で纏めるにしえても融通が利くかな、という判断です
アトラシア死去、院長の交代により、UNLOCKのアトラス院は黒幕から本道に戻り、観測者の位置に、みたいな想定
>>492
頑張ってください! 自分じゃ持ちそうにない……
>>493
乙です。やっぱり、水着は良いですね
本編ではもう泳ぐのは不可能な感じなだけに夢があります
508
:
僕はね、名無しさんなんだ
:2017/09/30(土) 00:28:04 ID:MDxrQBxM0
期間空いてても面白く読めた
3層は西欧財閥勢の見せ場っぽく思ったが意図的なのか
509
:
僕はね、名無しさんなんだ
:2017/09/30(土) 00:45:36 ID:CnM80GLE0
乙です、さっそくWIKI弄っときました。
電脳癌しぶといなぁ…
510
:
◆IO/jvs2O9g
:2017/09/30(土) 21:59:02 ID:ecie0.z60
乙です!
最初の頃はグラウルングがここまで強キャラになるとは思わなんだ
でもラスボスより強い中ボスってのも型月あるあるだから是非もないよね
純粋に面白くてもっとたくさんの人に見てほしいと思うんで
どっかにまとめ上げするのは賛成です
今だと2次創作は笛やpixivが鉄板なんですかね
そういえば最初の目標はゲーム化コミケ配布でしたっけ
思えば遠くに来たもんだ・・・
511
:
僕はね、名無しさんなんだ
:2017/10/01(日) 22:38:40 ID:GF2QGXx20
アサシン枠なかなか決まらなくて狼王人化&女体化案出しました、採用されると思わなかった。
でも狼の群れって、メス狼が群れのボスやってること結構あるから…(震え声)
……そういや初期の鯖案って、髭のおっさんだらけで女の子少なかったんだよな。
(SNの女鯖もTS英雄、人外、ギリシア枠だったワケだし)
512
:
僕はね、名無しさんなんだ
:2017/10/02(月) 19:05:53 ID:iIobHeKg0
電脳癌 ゲームを愉しむためなら人類そのものを滅ぼしてもかまわない
神父様 絶滅収容所で精神のバランスが…救済について一家言あり
藍ちゃん 自分の救いたい存在以外はぶっちゃけどうでもいい
ソロ何とか ???
半数近くが危険思想とか…
513
:
僕はね、名無しさんなんだ
:2017/10/02(月) 23:12:36 ID:V1cpnUsw0
人類皆終末思想というかのディストピア世界のエリートだからしゃーない
514
:
僕はね、名無しさんなんだ
:2017/10/03(火) 19:33:17 ID:7bw9.lio0
【どーでもいい設定案】
ノルニル・スピンドル実験
アセルスが時計塔を追われる原因となった最初の実験。観測結果はタイターニア実験へ続く。
ディファレンス・エンジンによる因果律演算機関とソーシャル・ネットワークを媒介とした、運命繋留機構。
因果同調率の高い男女一組を単位とし、恋愛を通して虚数世界で因果がどう収束するかを観測する
というネットワーク上での魔術実験。
ただし一方のグループは大規模な災害によって数年前に滅んだ町の住人であり、彼らが現在も生きている
という可能性世界を装置に演算させ「虚構存在」として情報ネットワークを繋留地として再現させた。
魔術と情報ネットワークの結合、そして虚数世界での因果律導体の動きを観測するという穏健な実験…
のはずだった。
あるカップルの因果の結びつきがある種の特異点をなし、過去に存在したはずの大事故から町の住人を
避難させることで、過去に起きた事象を覆すという人理の一端を僅かに狂わせるという大事件となった。
SNS上で 天恵の忌み子やら遠坂の末裔が絡んだため、予測不能の事態になったとのこと。
アセルス曰く「思春期サカリの行動力スゲーや畜生!」 結果的に第二魔法にもちょっかい出したらしい。
ただエルメロイがいなければ魔術協会には絶対露見しなかった……らしい。
アセルスは逃亡前 エルメロイにSNSで共同研究を持ちかけたが、「DAMM FUCKER!」という返答だった。
515
:
僕はね、名無しさんなんだ
:2017/10/04(水) 20:24:27 ID:yMaLO7860
水着見てて失念してたこと思い出した。
タケルちゃんにはアメノウズメの神代舞踊があったんだ。
仮に令呪で命令されても抵抗しそうだけど。
516
:
僕はね、名無しさんなんだ
:2017/10/16(月) 20:53:25 ID:vhVoJlvk0
【Fate/Dawn Night 設定集】
■世界観
冬木の聖杯戦争からの術式流出により世界各地で小聖杯戦争が勃発している、
Apoに近い世界
■舞台
アメリカ東海岸、マサーチュセッツ州北部港湾都市マデライン。
モルフィウム家と呼ばれる断絶間近の魔術師一門の管理する小さな霊地。
近年うさんくさい魔術師一味がモルフィウムに取り入り、奇妙な実験を推進するようになった。
■発端
略奪貴族パレオロゴス家が、後継者レースとして亜種聖杯戦争を世界各地で執り行う。
次兄ハザロフは聖杯戦争開催のため、モルフィウム家に土地の明け渡しを迫る。
さらには私兵や魔術師、小聖杯となる遺物やシステム持ち込んで聖杯戦争のための下準備を行う。
当主不在のモルフィウム家は何も出来ぬまま、手をこまねくばかり。
いよいよ聖杯戦争開催という時に、優勝候補だったハザロフが部外者の魔術師に殺害されて…
【首謀者および地元の魔術師たち】
ハザロス・パレオロゴス
名門魔術師パレオロゴス家次兄、野心家で驕慢かつ傲慢で粗暴。
自身を生まれながらの支配者と自負しており、自己顕示欲が強く傲岸不遜な性格。
アーリア系の母親から生まれており、アーリア人種至上主義者。レイシストのうえ極度のマチズモ。
亜種聖杯戦争に勝ち抜き、一門に聖杯をもたらした者を次期党首とするという先代当主の宣言に
従い、聖杯戦争を開催するため零落した魔術師一族のモルフィウム家の領地マデラインで勝手に
聖杯戦争の儀式を行う。かの北欧の主神をランサーとして召喚しようとしたが、パレオロゴス家に
復讐を誓う魔術師狩りエイナルに令呪とサーヴァントを奪い取られる。
ヘレナ・モルフィウム
正確にはモルフィウム家当主になるはずだった、ヘレナ・モルフィウムのクローニング。
魔術属性は『虚数』、特性は『伝播』と『調律』で、夢を媒体とする他者への精神干渉に長ける。
また自身の夢を投影した虚数空間を生み出せる。魔術回路を起動させるイメージは「眠り」。
アセルス・アウストラリスによって、死産した胎児の遺伝子を用いてクローニングして再生させた。
さらには胎児段階で必要な遺伝子的形質の獲得のために、様々な血統の魔術師達のDNAを
組み入れられ、虚数属性や優秀かつ高出力な魔術回路を初めとする 魔術師が何代もかけて
積み上げる様々な形質をたった一代で為してしまった。
ジェイムズ・モルフィウム
モルフィウム家の先代当主代理、マデライン市の霊地を管理していたセカンドオーナー。
妻であり先代当主アグネスとは兄妹で近親相姦関係だった。実は魔術回路以外の生命活動は完全に
停止している妹に意識と肉体を操られている。死産した娘ヘレナを復活させることでモルフィウムの血統を
再び繋ぐということを条件に、マデラインの霊地と工房をアウストラリスに委譲した。
アセルス・アウストラリス
異端の魔術師。魔術師でありながら現代科学の第一人者でもある。
置換魔術を専門とし、遺伝子学と情報工学の博士号を持つ。「科学は魔術の端女」であるとして、
自身の研究に現代科学を過分に取り込んでいる。好奇心の怪物と言われいくつもの禁忌を冒し、
さらには死徒化実験を行っていたらしい。先代ファウストゥム殺害に関わり、頭部をアルパカに挿げ替えた。
ジュバ・ファウストゥム
シドゥスとクレシダの父親、タイターニア実験の首謀者のひとり。妻である先代ファウストゥム殺害犯。
四代程度の新興の魔術師の系統だが、レアな虚数属性の持ち主であったため名門ファウストゥム家に
入り婿という形で入った。アセルス・アウストラリスとは古くから交流があり、外道である魔術師の範疇からも
外れた異端の魔術師。数学者であり計算機工学に携わる、ディファレンス・エンジンを研究していた。
研究にしか興味のない正しい意味での魔術師で、肉親や子供たちにさえ一切愛情を持たない。
517
:
僕はね、名無しさんなんだ
:2017/10/16(月) 20:55:27 ID:vhVoJlvk0
【アサシン陣営】
ジョニー・ドゥ
謎の男。どんな怪我も一晩で治る特異体質で 頭や心臓を撃ち抜かれても数分で意識が戻る。
不死身だが、死徒やホムンクルスの類ではないらしい。どういうわけか12歳以前の記憶がない。
自分の特異体質については、最初人間はそういうものだと思っていたらしい。
闇賭博のストリートファイター元王者だが、八百長を最後の試合として引退してトラック運転手に転職。
彼のいた賭博場はスクラディオ・ファミリーの系列で、プロモーターに強引にカムバックを求められている。
マデラインの地に入って令呪が現れるが、何故かクレシダとふたつに分かれた令呪が現れた。
クレシダ・ファウストゥム
名門魔術師ファウストゥムの令嬢。当主であり姉であるシドゥスに匹敵する魔術回路を持つものの
魔術行使が一切できず、ファウストゥムにあって唯一才を持たない出来損ないと揶揄されていた。
家庭環境にもかかわらず性格は明るく素直で超ポジティブ、無邪気で純粋無垢。
マデラインの地に、母と離婚し蒸発した父親を探しにきた。
エッケ・ミランドラ
アサシンを召喚するはずだった魔術師。嘘つきだけど悪人にはなりきれない男。
錬金術と置換魔術のミッシングリンクとも呼ばれる、魔術師にして詐欺師の一族の末裔。
その開祖は、かの伝説の詐欺師カリオストロ伯爵の徒弟であったとされている。
ジョニーの雇い主で、聖杯の炉心となるレーギャルンの匣を運ばせていた。
【ライダー陣営】
レベッカ・レッテンベック
時計塔の学生、地味で目立たなくてボッチ少女。古くも新参でもない没個性的な中流魔術師。
ひねくれ者で自己中心的、妄想癖があるがビビリで基本無害。コミュ力の低さと極度の人見知りと
自意識過剰、あがり症ゆえに誰とも親しくなれない。たまに暴走して奇天烈な行動をする。
その時は臆病なくせに後先考えない行動に出る。
家伝の系統が「呪術」というダサさゆえに両親を恨み、まわりから馬鹿にされているという被害妄想
を抱いている。自分が超凄いモテカワ魔術師になるため、亜種聖杯戦争に出場する事に決めた。
エミール・レッテンベック
時計塔の学生、レベッカの弟。没個性的な省エネ系男子。
同等ぐらいの魔術師の一門に婿入りする予定、姉よりやや優秀なくらいの魔術回路を持つ。
厄介な姉の被害妄想や阿呆な言動に迷惑しつつも、とりあえず付き合ってくれる数少ない理解者。
亜種聖杯戦争参戦という姉の暴走に恐怖を抱きつつも、放っておけずに同伴する。
【ランサー陣営】
エイナル
魔術師専門の暗殺者。名門の魔術師一族 パレオロゴス家に復讐を誓う魔術使い。
全身にルーンを彫り込んで、とある有名な人形師の手によって肉体の大半を義体化処理されている。
パレオロゴスの一門に殺害された妹と婚約者の魔術回路を移植しており、右眼は婚約者のものだった
静粛の魔眼である。魔道に連なるものは女子供であろうと容赦しない冷酷さと、あらゆるものを利用し
自身の命さえ道具のように使い潰すという 手段を選ばない闘い方をする。
【キャスター陣営】
クロウディア・アインシュタイン
天文課の才媛、占星を利用した降霊および霊脈を用いた工房作成においての第一人者。
一門が父系血統主義だったことから男性への反発心が強く、ハザロフは反吐が出るぐらいに嫌い。
パレオロゴスを出し抜いて聖杯を手に入れてやろうと思っている。
キャスターを召喚するも、謎の声に肉体を乗っ取られて生きたまま氷漬けになる。
518
:
僕はね、名無しさんなんだ
:2017/10/16(月) 20:58:06 ID:vhVoJlvk0
【魔術協会】
シドゥス・L・ファウストゥム
封印指定執行者、アセルス・アウストラリス討伐のための魔術師協会の追手。
魔術属性は『地水風火虚』の五重属性。特性は『転換』と『収斂』、系統は錬金術・ルーン魔術。
プトレマイオス朝まで遡る名門 ファウストゥムの当主。ロード最有力候補者でもあったが、今までの
地位をかなぐり捨てて、自ら志願してアセルスとジュバ討伐の任に就く。
母である先代ファウストゥムを殺害され、さらに死を誤魔化すため頭部を 本人の声で受け答えできる
アルパカの頭に挿げ替えられていたという復讐のため。
膨大な魔力を産む天性の魔術回路と 神代より継承した礼装特性から「歩く魔力炉」と呼ばれている。
ただし戦闘自体はズブの素人。仮に例の魔術師殺しと戦ったら、百回やって一万回確実に殺される。
【聖堂教会】
エリク・ツェツィーリア
聖堂教会第八秘蹟会の連絡員、キリスト教に改宗したユダヤ人の家系。
手品師(プレスティジャトーレ)と呼ばれている。数秘術を仕込んだトランプ礼装を武器とし、幻術を併用
したトリッキーな闘い方をする。またビリヤードのキューに偽装した棍による棒術も使う。
ただ本人曰く自分は戦闘要員ではないとのことで、戦闘参加を頑なに拒む。
【サーヴァント候補】
●正規招喚
キャスター ヴィルジナル
ランサー ダグ
ライダー ルキウス・ドミティウス・アウレリアヌス
アサシン 児雷也
●遺法招喚(シドゥスの三体同時招喚)
セイバー ジャンヌ・デ・ザルモアーズ
アーチャー ホズ
バーサーカー ウェルキンゲトリクス
タイターニア実験
魔術によって固有結界を発生させ、これを永続的に固定させるという実験。
虚数属性を持つ魔術師の少女を核とし、彼女の夢を固有結界として現実世界に投影するというもの。
虚数存在である夢の世界は世界と重なり合うことなく、「どこにでもあり、どこにもない」が故に、
世界からの修正を受けずに永続する筈だった。
実験の目的は、「人類の終焉を虚数世界に呼び込んで再現し、世界そのものを欺くというもの」。
避けがたい滅びという「現実」を「虚構」に変え、抑止力も世界も生きとし生きるすべてを騙しきるもの。
レーギャルンの匣
奈落の聖杯。マデラインに持ち込まれた小聖杯、アイスランドで発見された遺物。
炎の巨人スルトがラグナロクに世界樹を焼き払った炎の剣レーヴァテインを保管して いた九つの錠
の付いた匣と伝えられているが詳細は不明。原初のルーンの残り香を遺すとされる。
元はエイナルの一族の所有で、パレオロゴス家によって一族全滅のうえで簒奪された。
ビーストⅡ/回帰
始原の巨人ユミル、レーギャルンの匣に繋がる 虚無の海ギンヌンガププより顕現する。
レーギャルンの匣とヘレナの固有結界の共鳴の結果、虚数世界からほんの僅か姿を垣間見せた。
その頭脳体はイマという少年の姿をとっており、マデラインの町中を「お姉ちゃん」を探し彷徨っている。
519
:
僕はね、名無しさんなんだ
:2017/10/26(木) 21:49:16 ID:B6w94hYs0
UNLOCK、pixiv宣伝のお許し出たみたいね。頑張ってください。
…次は声優(ウソです、ごめんなさい)
520
:
僕はね、名無しさんなんだ
:2017/10/28(土) 20:55:16 ID:g8ty6dzc0
●DAWN/NIGHT設定
【ファウストゥム家】
プトレマイオス朝まで遡る名門魔術師の家系。
根源に辿り着くために、窮極の魔術回路を持った魔術師を産み出すことを至上命題とした一族。
徹底した血統主義であるが、頭脳・身体・美貌・魔術回路に優れたものならば家系に関係なく
かけ合わせてきた。当主の血統を中枢に、分家を予備兼遺伝子プールとしている。
50年前まで政治にはまったく興味が無く、優秀な魔術回路をもった魔術師を産み出すことにのみ
専念し続けていたため、時計塔での地位は血統の割には低い位置にある。
特に先代当主は時計塔に対して積極的に売り込みを掛けており、優秀な魔術回路を持つ一族
の子女を、時計塔の有力者へ差し出している。そして、娘であり現当主のシドゥスをロードの地位
につけようと画策していた。
分家である夫ジュバと結婚したのは、次の子孫に虚数属性を遺伝させるためのインブリード。
生まれたのは一門史上最高傑作と謳われるシドゥスと、姉に匹敵する魔術回路を持ちながらも
魔術が使えない(エーテル塊しか作れない)クレシダである。
【神代礼装】
ファウストゥムに神代より継承されてきた、小国にも匹敵する価値を持つ
希少な一点もの魔術礼装。絢爛豪華なファウストゥム当主の専用装備である。
●仮想天球図 天動惑星珠(ステラ・アルマゲストゥム)
天宮を刻みし七つの星――太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星。
それぞれ対応する惑星から、神代の息吹を受け継ぎし 七つの極大の宝珠。
術者を中心に旧き星の配置を再現する。術者周囲のマナを活性・増幅して、
文明に毒され物理法則に支配された現代世界において、周囲の環境を神代に
近しい環境に再設定するという大礼装。
現当主シドゥスはもっぱら、戦闘においての魔術行使時のブースターとしている。
●神代遺物 碧碑残翳(スコリア・スマラグディナ)
かのエメラルド碑文の真性の写しとされる碑文、その3分の1。
全知全能の影法師、あらゆる魔術基盤に接続するという破格の魔導書。
ファウストゥムでも秘中の秘とされる存在。
●永劫魔力炉 世界卵(オグドアド)
神代でも極僅かにしか存在しなかった始原の混沌を貯蔵した神代よりの遺物。
無尽蔵ともいえる魔力を生成する魔力炉でもある。普段シドゥスの影の虚数空間に
隠されており、攻性魔術を全力無制限にぶっぱなすハルマゲドン・モード時に接続する。
他にも マナを収束し光線に変える「ファロスの玻璃」、自律魔術防御式「テトラビブロス」、
対魔眼礼装「ウアジェトの碧眼」、破壊魔杖「ウラエウス」、魔弾の属性強化をする指輪、
魔術を中和する豪奢なマント、スフィンクスに姿を変える一対の黄金像などが存在する。
521
:
僕はね、名無しさんなんだ
:2017/10/28(土) 21:08:43 ID:g8ty6dzc0
【シドゥス・L・ファウストゥム】
現当主。燃えるような赤毛と成熟した肢体、華やかな美貌の才媛。24歳。
勝気で短気で怒りっぽい、見た目通りに荒々しく激しい気性の持ち主。天然の女王様気質。
妹をものすごく溺愛しており、超過保護。妹の脇に男がいるだけで食ってかかるほど。
研究者・講師どちらでも優秀で、きつい物言いながらも生徒には信望が厚い。
生徒はどうでもいいと公言しているが スパルタながら面倒見がよく脱落者もいない、萌え暴君。
罵倒して欲しいという、一部マニアックな生徒がいるので困っている。
極度の機械オンチで、自販機さえ満足に動かせない。一度貨幣を入れたのにジュースを出さない
自販機に蹴りをかましたうえで魔弾を叩きこみ、ジュースびたしのヌレスケになったことがある。
髭を生やしたダンディな男性が好み、男の価値はすべて髭で決まると言ってはばからない。
髭の生えていない男は、男のなり損ないとまで豪語する。
彼女の持つ礼装は某金ピカには「微妙なアンコモンだな、いらねぇ」呼ばわりされるぐらいのもの。
今回の聖杯戦争では、某サーヴァントに「全部イスカンダルからくすねたものだろうが、たわけ!」
呼ばわりされる始末。
…生まれて間もない電脳癌の最初の犠牲者(ハッキング対象)という設定。
522
:
僕はね、名無しさんなんだ
:2017/12/19(火) 22:20:13 ID:zZh/vLVQ0
【ネタ案】
●ディーシルヘジン
幻霊礼装、守護英霊降臨術式。
原初ルーン魔術 十八の大法が残り香、反魂の大呪法を持ってして完成させた魔道兵器。
パレオロゴス家が行った、初期亜種聖杯戦争実験における英霊召喚失敗のリサイクル。
ヘンリク翁の模写したフユキ式大聖杯システムが手に入る前、パレオロゴスの錬成した模造聖杯
では霊基が低い幻霊が姿を現すだけで、それらは数時間現界したあと例外なく消滅した。
ただ中には減衰した宝具を持って現れる幻霊もおり、それを現世に遺して消滅するケースがあった。
パレオロゴスは選抜した一級線の魔術師 それも宝具との同調率の高い者を、消滅した幻霊と宝具
を触媒にすることで結びつけてその肉体に降臨させ、幻霊たちが仮に英霊として降臨した場合の
能力の一部を、僅かながらに再現できるようになった。
真性の英霊に比べればその力は大きく劣るものの、魔力消費が通常の魔術行使程度のうえ、
反動も少なく、通常の魔術礼装と同様に扱える。
いわば英霊に匹敵する神秘を、人間の域で扱えるように落とし込んだ破格の魔術礼装。
彼らは人間の魔術師の域から半歩はみ出しており、純粋な戦闘能力で現世に現存する魔獣ならば
凌駕するほど。また、基礎能力として対魔力Cのスキルを持つ。
いわゆる、ペ●ソナみたいなもん…幻霊という希薄な存在が、肉体という要石を得て霊基が固定された。
また信仰がサーヴァント本体よりも宝具のほうに集まっているため、英霊としてのパーソナルが希薄で
担い手が御しやすい。
(ロンドン塔の処刑人の斧、眠り姫の茨の紡錘、戦乙女の盾、強盗団の銃火器など…)
523
:
僕はね、名無しさんなんだ
:2018/01/01(月) 23:51:49 ID:oXsEz4pE0
新年明けたしそろそろ続き来ないかなー(チラッ
524
:
僕はね、名無しさんなんだ
:2018/01/02(火) 06:40:17 ID:sw2dxyj20
催促はよくない
525
:
僕はね、名無しさんなんだ
:2018/11/25(日) 21:22:44 ID:cB4V9V/M0
終わってたか……
526
:
sage
:2018/11/26(月) 04:12:28 ID:u2g41Oj.0
俺はいつか再開するって信じてるよ……!
527
:
僕はね、名無しさんなんだ
:2019/03/27(水) 19:20:33 ID:ZOzBVuRU0
すべての才能は一般国民から上級国民へ素材みたいに移植されてるから一般国民は素人と呼ばれてるし
努力で得た能力で出来る事は努力にかける金と時間で出来る事を必ず下回るように設定されてるって
はっきりわかんだね(小並感)
先に生まれたモノ勝ちのルールで金という行動する為の権限を独占する為の出来レースの維持を
美化して一般人に何もしないよりマシって言い訳全開の苦労自慢したり都合のいい時だけ連帯責任
の理屈を持ち出して人類悪とか悲劇の主人公ぶってるけど負け組は負け組のままでいろとか
他人さえ不幸ならどんなにつまらない世界でも構わないというのが金持ち上級国民の本音だし
他者に無意味な苦痛を強いなきゃ幸福感や達成感を得られないドMサイコパス上級国民は
弱い者イジメと責任転嫁しか能がない嫌われモノなのに悪質なマッチポンプとか主人公補正で
肯定されるのはやっぱつれぇわ…創造主のやる事以外はすべてメアリー・スー扱いされる限り
当たりアカウント引けたから何とかなっただけの著作権しか能がない努力厨のディストピアは
続くからよ…無能な金持ち上級国民へのテロは止まるんじゃねえぞ…
528
:
僕はね、名無しさんなんだ
:2019/08/29(木) 23:57:41 ID:AXYBp7ic0
ワカメが虫爺さんから術習得出来るIFでなんかないかなあと期待が
529
:
僕はね、名無しさんなんだ
:2024/04/30(火) 15:45:09 ID:7GS7bnSo0
2017.9.29 ────→2024.4.30
ε≡≡ヘ( ´Д`)ノ
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