"The Warrior's Daughter" Holly Bennett (2007)
CuchulainnとEmerの間に娘がいる、というパラレル設定
しかし娘だけに焦点が当たるのではなく、きちんと娘から見た「父」Cuchulainnと「母」Emerが描かれている
著者は前書きの初っ端に「CuchulainnとEmer大好き」と書く位のガチ勢。後書きで「息子はただ一人しかいないけど「娘」ならワンチャンある」からこの物語を綴ったとも。尊い夫婦が見たいのならオススメ
"The triumph and passing of Cuculain" O'Grady, Standish (1919)
息子Connlaが生きてる世界線(脇役なのでちょっとしか描写がないが)
Emerの手にしがみ付いてたり、Laegの膝に乗って戦車を動かしたり、おもちゃの戦車で遊んだり、父から聞くおとぎ話に目を輝かせるConnlaが見られるのはこの本だけ!?(もう兄貴の「座」はこんなんでいいんじゃないかなってなる)
"Hound" Paul Bolger and Barry Devlin (2013-)
グラフィックノベル及び漫画作品
幼きSetantaがMorriganに攫われるという超展開から始まるが、イラストを眺めるだけでも眼福。実際の遺物をデザインに取り入れているので、ビジュアルはある意味原典に忠実なのかも
メイヴと血と酒は古い伝承があるからだいじょーぶ
niba ri ar an Erind . mani toro coirm Chualand./クアルの酒を得ない限りアイルランドの王たることはない
Medb Lethderg ingen Chonain Chualand/コナン・クアルの娘、赤い(あるいは血の)側のメイヴ
これはコノートのメイヴと同一視されうるタラの女神メイヴ・レスジャルグの伝承(↑↑が9世紀、↑は12世紀の文献から)
メイヴが酒と王権を授ける存在で流血と深い関係にあったからそれがミックスされたっぽいよ