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あの作品のキャラがルイズに召喚されましたin避難所 4スレ目

541ウルトラ5番目の使い魔 74話 (13/20) ◆213pT8BiCc:2018/07/14(土) 22:06:15 ID:DazbEoRo
「それでね、こうやって胸元を見せながらすりよるの。でも見せすぎちゃダメよ。見えるかどうかギリギリというくらいが興奮するの。やってみて」
「こ、こうかしら? あ、うぅぅん。ねえ、わたしが欲しいんでしょう? 来て、全部あなたのものよ」
 魅惑の妖精亭の子たちはみんな男を誘うプロであるから、普通の女の子でもその技術を伝授されたら魅力は倍増だった。少年たちは、学院でこんなふうに誘惑されたらどうしようと頭を沸騰させている。
 これでもまだ見つかっていないのだから、人間というものがいかに視覚に依存した生き物なのかということがわかるだろう。しかし彼らは、保護色にはある決定的な弱点があるということを知らなかった。
 皆がのんびり温泉につかる中で、バチャバチャとした水しぶきが鳴る。マナーを守らない行為に周囲から非難の視線が集まるが、視線を向けられた緑色の髪の少女は楽しそうに泳ぎ続けた。
「ヒャッハー! 温水プールだ最っ高ー!」
「ティア、いいかげんにしなさい! みんな迷惑してるでしょ」
 パラダイ星人のティアとティラの姉妹。この二人にとって、水辺はホームグラウンドであり、海ばかりのパラダイ星を思い出して心が躍った。特にティアにとっては温かい水はよほど肌に合うらしく、ティラが「はしたないわよ」と注意してもティアは故郷の血が騒ぐのか、うずうずしてたまらないようである。
「わかった。じゃああと一回だけ、これでもうやめるからさ」
 ティアは静止を振り切って、ざんぶと湯船の中にダイブした。
 潜って浮き上がり、ポーズを決めてまた潜り、イルカや人魚のように自由に水面を舞う姿は、ここが浴場でなければ一流のシンクロと呼んでもいいだろう。
 しかし、ここは風呂場。当然水着なんか身に付けているわけはなく。しかもティアも極上の美少女であるときては、もちろん大事なところのすべても丸見えになってしまう。
「ぶはっ! ぼ、ぼくもうたまらない」
 ついに血圧の許容量を超えたレイナールの鼻の血管が爆発した。耐えに耐えてはきたが、純情少年であるレイナールにとって、目の前の光景はあまりにも刺激が強すぎたのだ。
 鼻血が噴き出し、つつうと垂れていく。しかし、彼らにかけられた魔法は彼らの体の色を変えはしたものの、噴き出した鼻血までは体の一部とは認識しなかった。つまり、鼻血が赤々と目立ち、保護色の効果を相殺してしまったのである。
「きゃああーっ! 男の子よーっ!」
 女の子の悲鳴が響き渡った。保護色はあくまでわかりにくくするだけで、そこにいることがわかればカモフラージュを見破ることはたやすい。その点、噴き出した鼻血は絶好の目印になってしまったのだ。
「てっ、撤退だ!」
 見つかってしまえばもはやこれまでと、少年たちは一目散に逃亡に入った。しかし、覗かれていたことに気が付いた女の子たちの反応は男子のそれを上回っていた。
「覗きよ! みなさん、絶対に逃してはなりませんわ!」
「変態よ! 変態は捕まえて火あぶりよ! 変態は殺しても罪になりませんことよ!」
「お待ちになって! わたくしも変態です。いっしょにお茶でもいかがですか?」


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