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あの作品のキャラがルイズに召喚されましたin避難所 4スレ目

479ウルトラ5番目の使い魔 72話 (10/19) ◆213pT8BiCc:2018/05/29(火) 08:02:09 ID:fpQeMfv.
 しかし、もう一人の胸の大きい女は違った。皆の注目が胸の小さい女に向いた隙に、いつの間にか才人に近づいてきていたのだ。
「君」
「えっ? わぷっ!?」
 後ろから声をかけられて振り向いた瞬間、才人の視界は真っ暗になり、顔全体が温かくて柔らかいものに包まれた。
 なんだなんだ! 才人の頭が混乱する。そしてそれが、女が自分の胸を押し付けてきたのだと悟った瞬間、才人の頭は完全に真っ白になった。
「!!??」
「いまだ、いただくよ!」
 才人の思考力がゼロになった瞬間、女は素早く才人の手をとった。そしてそのまま才人の指にはまっているウルトラリングを抜き取ってしまったのだ。
「やった!」
「しまっ! 返せ!」
 才人が我に返ったときには、すでにウルトラリングは女の手に渡ってしまっていた。
「ははは、はじめからこうしておけばよかったよ。あばよ」
 女は笑いながら踵を返した。
 才人は背筋がぞっとした。やられた、こいつは最初からこれが狙いだったんだ。奪い返そうと手を伸ばすが届かない。追いかけようとしても、初動が遅れてしまったために足が言うことを聞かない。
 だめだ、逃げられる。命の次に大切なウルトラリングが! 才人は自分のうかつさを、離れつつある女の背中を見送りながら呪った。だが、その瞬間だった。
「エクスプロージョン!」
 無の空間から爆発が起こり、女とついでに才人もぶっ飛ばした。
「うぎゃっ!」
 爆発で壁に叩きつけられ、踏まれたカエルのような悲鳴をあげる才人。もちろん胸の大きい女も無事ではなく、床に投げ出されて、その手からウルトラリングが零れ落ちてコロコロと転がった。
「くっ、まさか仲間ごと。ちいっ!」
 胸の大きい女は起き上がると、転がってゆくウルトラリングを拾い上げようと駆けだした。一歩で馬のような俊足を発揮し、とても人間とは思えないスピードでウルトラリングに迫る。
 才人はまだ起き上がれない。ギーシュたちも事態についていけずに呆然としていて役に立たない。
 しかし、そんな目にも止まらない速さも、本当の目にも映らない速さには勝てなかった。女がウルトラリングを掴み上げようとした刹那、リングは瞬時に割り込んだルイズの手に渡っていたのだ。
「なにっ!?」
「『テレポート』よ。サイトを狙いすぎて、わたしを無視してくれたのが敗因だったわね。伝説の虚無の系統をなめないでよ。そして、どこの誰かは知らないけど、あんたは敵だってはっきりわかったわ!」


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