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あの作品のキャラがルイズに召喚されましたin避難所 4スレ目

457ウルトラ5番目の使い魔 71話 (11/20) ◆213pT8BiCc:2018/05/04(金) 09:09:12 ID:MtavXe9s
 そして、宇宙人は空の一角を見つめ、つまらなさそうにつぶやいた。
「やれやれ、やっと来ましたか。まったく、今回は大サービスの大サービスですよ、お姫様」
 かなたの空から流星のように飛来する青い閃光。彼は土煙をあげて降り立つと、間髪入れずによろめくギーゴンへ向けて光の剣を一閃した。
『アグルセイバー!』
 横一文字の斬撃がギーゴンの体の弦をすべて切り落とした。
 最大の弱点を突かれ、ギーゴンは悲鳴をあげてのたうった。そして、そのギーゴンを冷たく見据える青い巨人の姿を見下ろし、タバサは憮然と小さな唇を動かした。
「ウルトラマンアグル……」
 青い光の巨人、ウルトラマンアグル。彼が間一髪のところでタバサを救ったのだ。
 アグルは悠然と立ち、日の光が彼の青い体と黒いラインを照らし出し、胸のライフゲージが陽光を反射してクリスタルのように輝いている。
 しかし、なぜアグルがここに現れたのか? タバサはすぐにその理由を悟った。あの宇宙人が知らせた以外にあり得ない。
「言ったでしょう、今あなたに死なれると面倒なんですよ。 約束通り、私は手を出してませんから文句は言いっこなしですよ。ま、私がウルトラマンさんに頼ること自体、ひどい屈辱ですけどねえ」
 彼のひどく不愉快そうな態度の理由をタバサは知らなかったが、そうされなければ助からなかったことを自覚して抗議はできなかった。
 ギーゴンは力の源である弦を断ち切られ、もう立っているだけでやっとなくらい消耗していた。悪あがきに金縛り光線を撃ってきたが、アグルのボディバリアーに軽々とはじき返されてしまう。
 大勢は決した。アグルは両腕を胸のライフゲージに水平に合わせ、開いた両腕を回転させながら渦を巻くエネルギー球を作り出して投げつけた!
『フォトンスクリュー!』
 巨大な青い光球はギーゴンの胴を直撃し、そのままドリルが木板を貫くようにして反対側にまで貫通した。ギーゴンは腹に大きな風穴を空けられ、棒立ちのままついに沈黙したのだった。
 勝負あり……タバサは、久しぶりに見るアグルの力を驚嘆しながら見つめていた。タバサと、そしてジルの心に、あのファンガスの森での記憶が蘇ってくる。
 あの時も、そして今も、あなたに助けられた。アグルがいなければジルはあの日にファンガスの森で死んでいただろうし、タバサも今日ここで倒れていたかもしれない。
「ありがとう……」
 タバサは感謝と謝罪をこめてつぶやいた。そしてジルは、今自分の中に蘇ってきた記憶がなんであるかに戸惑ったが、心にかけられた蓋にひびが入ったように、シルフィードに乗るタバサを見上げてひとつの名前を口ずさんでいた。
「シャルロット……」
 どんなに封じられても、心の奥に刻まれた本当に大切なものは消せない。タバサは風の系統としての耳の良さでジルのつぶやきを聞き取り、覚えていてくれたことに目じりを熱くした。


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