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あの作品のキャラがルイズに召喚されましたin避難所 4スレ目

416ウルトラ5番目の使い魔 70話 (7/15) ◆213pT8BiCc:2018/04/10(火) 08:23:59 ID:Duwr85eM
 イーヴァルディも笑います。
「うん、マミの友達なら、もちろん僕らとも友達さ。だからもう怯えないで。君を怖がらせるものが来たら、僕たちがやっつけるからさ」
「イーヴァルディ、さん……うっ、うっううぅ……っ」
 サリィはイーヴァルディの胸に飛び込んで泣きました。これまで誰にも甘えることのできなかったサリィの心を、イーヴァルディと仲間たちは確かに受け止めたのです。
 イーヴァルディは強いだけではありません。悪を決して許さない正義感と、虐げられている人を見捨てておけない優しさを持っているからこそ、勇者なのです。
 そうして、サリィはイーヴァルディに見守られながら、花畑でマミといっしょに日が暮れるまで遊びました。
「ほらサリィ、あたいのお花の王冠、きれいでしょ」
「わあ、マミって手先も器用なんだ、すごいな。ねえ、あたしにも作り方教えてくれる?」
「いいよ。ここをこうして、ねっ?」
 呪いのことなんかすっかり忘れて、ふたりは時間も忘れて遊びました。ドラゴンも倒したイーヴァルディが見張っていてくれるのですから、怖いものなんかあるわけがありません。
 でも、イーヴァルディが勇者である理由はそれだけではありません。サリィは、まだそれを知りませんでした。
 
 ですが、サリィを苦しめ続けた不幸の呪い。それをかけた相手は誰なのでしょう?
 キャッツァは考えていました。サリィを苦しめている奴は、きっとまだあきらめはしないだろうと。
 
 その夜のことです。夜が更け、サリィは眠りにつく前に、今日あった楽しいことをカラスに話していました。
「それでね、イーヴァルディさんたち、もうしばらくここにいてくれるんだって。わあ、明日から楽しみだなあ。ねえ、明日はあなたもいっしょに遊ぼうよ」
「クワー、ソレハヨカッタクワー……」
 カラスはサリィの話をじっと聞いていました。このカラスは人語を理解し、自分からしゃべることもできる不思議な鳥で、サリィのお父さんとお母さんが亡くなってからは彼女のたった一人の話し相手でした。
 けれど、ただのカラスがしゃべるでしょうか? おかしいと思いませんか? でも、ずっと城に籠っていたサリィはそのことに気がついていませんでした。
 イーヴァルディたちの話をうれしそうに語るサリィを、カラスはじっと見ています。カラスはイーヴァルディたちの前へはほとんど姿を現さず、隠れて様子を見ていました。サリィはそれを、恥ずかしがっているからだと思っていましたが、そうなのでしょうか?
 カラスはサリィを黒い目で見つめ、サリィの心の中に寂しさや不安といった感情がなくなっているのを確かめました。


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