したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

あの作品のキャラがルイズに召喚されましたin避難所 4スレ目

403ウルトラマンゼロの使い魔 ◆fMTvAWnJWM:2018/04/01(日) 00:58:04 ID:w3argif6
ウルトラマンゼロの使い魔
第百六十四話「穏やかなるバオーン」
催眠怪獣バオーン 登場

 ド・オルニエールに出現した怪獣バオーンの特殊能力によって一辺に眠らされてしまった
ルイズたちであったが、幸いなことにその間誰かに危害を及ばされることはなく、数時間後には
無事に目を覚ましたのだった。
 そして今はオルニエールの領民の一人である老人の家で、詳しい事情を伺っていた。
「はぁ、あの怪獣バオーンがこの土地に現れたのは、一か月ほど前になるでしょうか」
 老人は、王都に近いだけあってなまりのない、綺麗な言葉遣いであった。
「バオーン?」
「怪獣でも名前がないとかわいそうなので、わしらで名づけました。バオーンと鳴きますので」
「まぁ名前は何でもいい。それより、一か月も前から現れてたと?」
 ギーシュが話の先を促す。
「左様です。いきなりドーン! と大きな音がしたので皆で何事かと見に行けば、畑の真ん中に
バオーンが逆さまになっておったのです。きっと、空から落っこちてきたのでしょうなぁ」
 ということは、バオーンは恐らく宇宙怪獣だ。
「わしらも初めは驚きましたし、怖がりもしましたが、バオーンはちっとも暴れたりなどしない
大人しい奴なので、今では皆すっかりと慣れました」
「慣れましたって……あいつの鳴き声を聞くと眠ってしまうのだろう? 迷惑とは思わないのか」
 呆れ返るギーシュ。どうやらバオーンの鳴き声には催眠効果のある音波が含まれている
ようで、それで領民たちも自分たちも瞬時に眠らされてしまったみたいである。
 にも関わらず、老人はほんわかとしている。
「まぁ今のド・オルニエールはあくせくと働く者はいませんので。特に問題は起きておりません」
「のんきなものねぇ……」
 ルイズたちはすっかりと呆れ果てた。
 老人から事情を聞いたところで、皆でバオーンについての相談を開始する。
「で、あの怪獣、バオーンをどうするかなんだけど」
 一番に意見を出したのはマリコルヌであった。
「ぶっちゃけ、ほっといてもいいんじゃないかな。別段これといって被害が出てる訳じゃ
ないんだろ? 相手は曲がりなりにも巨大怪獣なんだし、下手に刺激したら余計な被害が
出てしまうかもしれないじゃないか。それだったらいっそ……」
「冗談じゃないわよ!」
 しかしルイズが強く反対。
「仮にもここは、姫さまから下賜されたわたしたちの暮らすこととなる土地なのよ! 
そこに鳴くだけで人を眠らすような奴がいたら、迷惑極まりないわ!」
「ですねぇ……。わたしも、家事の最中に昏睡させられたらたまったものではありませんし……」
 ルイズに続いてシエスタもそう意見した。次いで才人が指摘する。
「それにここはトリスタニアからそう離れてないだろ? もしもバオーンが王都の方に
行っちゃうったら、大惨事は間違いないぜ」
「それもそうか……」
 うなるオンディーヌ。トリスタニアはのどかなこことは違って、昼も夜もあくせくと
働く人たちで賑わっている。そこにバオーンが迷い込んでひと鳴きでもしてしまえば、
大事故は必至だろう。
 バオーンを今のままにはしておけないということで決定し、話し合いは次の段階に
移行する。喧々諤々と意見を交わすオンディーヌ。
「じゃあ、あの怪獣はやっつけるか……」
「それはかわいそうだよ。あいつ自体には何の悪気もないんだろ?」
「元いた場所に帰すのが一番いいだろうな」


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板