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あの作品のキャラがルイズに召喚されましたin避難所 4スレ目
401
:
ルイズと無重力巫女さん
◆1.UP7LZMOo
:2018/03/31(土) 23:35:05 ID:a7UTMbH2
曲がり角の向こう、劇場から避難用の下水道通路へと続いているその廊下。
角の向こうまで届くほどの冷気を放っていたであろう原因は、突き当りにある扉の近くに転がっていた。
何故それが原因だと思ったのか、霊夢でなくともそれを見た者ならば誰もがそう思うだろう。
それは真夏だというのにまるで酷く吹雪く雪山に放置されていたかのように、氷や霜に塗れていたからだ。
元の形が何なのか分からない程の状態になっているソレの体からは、凍てつくような冷気が漂ってくる。
夏場だというのに寒い程の冷気を放つという事は、恐らく魔法で形成されたものなのだろう。
最初はその『何か』が気配の主かと思っていたが、すぐにそれは違うと判断できるほどに気配を全く感じないのだ。
となれば、先ほどまでいたであろう気配の主が廊下に転がっている『何か』を氷漬けにしたのであろうか。
そんな事を考えつつその『何か』が何なのかを調べようとした直後、目の前でその『何か』が動いたのである。
スッと足を止め、右袖の中に入れていた左手で針を取り出した彼女はいつでも攻撃できるよう警戒した。
まるで不格好な芋虫の様に鈍い動きを見せる『何か』は、動く度に纏わりついた氷や霜が音を立てて剥がれていく。
暗く静かな廊下に響き渡る中、霊夢は落ち着き払った態度で目の前の『何か』がどういう行動を取るのか待っていた。
(気配からして化け物の類じゃなさそうだし、けどもしもこれが…人間だとするならば…)
脳裏にそんな考えを過らせたのがいけなかったのか、その『何か』は自らの頭と思しき部分をゆっくり上げたのである。
流石の霊夢もそれには多少驚くなかで、頭を上げた『何か』の顔を見て目を見開いて後ずさってしまう。
「…!」
『コイツは…コイツは確か…』
それを同じく目にしたであろうデルフも、狼狽えるかのような言葉を漏らしてしまう。
原型が分からぬ状態まで氷に覆われた体になってしまった今、唯一自由であった頭を動かして霊夢達を見つめる『何か』。
その正体は名こそ分からぬままであったが、その年を取った顔はついさっき見た覚えのあるものであった。
一階のロビーで自分とぶつかってしまったあの初老の男性貴族、その人だったからだ。
―――――――――――――
以上で、九十三話の投稿を終わります。
今月は暑くなったり寒くなったりと不安定な三月でした。
近所の桜は綺麗に咲いてるけど、夜中と早朝が酷く寒かったりと…
せめて四月は過ごしやすい季節でありますように。
それでは今日はここら辺で、また四月末にお会いしましょう。ノシ
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