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避難所用SS投下スレ11冊目

970ウルトラマンゼロの使い魔 ◆5i.kSdufLc:2017/08/06(日) 21:55:21 ID:dXWvJpSI
 両手を前に伸ばしてブリミルとサーシャを突き飛ばす。直後、才人のすぐ近くに光線が
照射され、大爆発が発生する!
「グガアアアア!」
 ブリミルたちは突き飛ばされたことで逃れられたが、才人は爆発の中に呑まれる!
「ああああッ!?」
「さ、サイトッ!!」
 ブリミルとサーシャの絶叫がそろった。
 二人を救い、代わりに爆発に襲われる才人。爆風と衝撃を浴びる中、彼の脳裏に走馬灯の
ようにこれまで出会ってきた様々な人たちの顔と――ルイズ、そしてゼロの顔がよぎった。
(ハルケギニアに来てから、色んな戦いを生き延びてきたのに、ゼロと離れた途端にこんな
訳の分からない内に死んじゃうのか……。俺って結局、こんな運命にあるのかな……)
 そんな彼の思考も、爆炎の熱にかき消されていく――。
 と思われたその時、空の果てから「光」がまさに光速の勢いで飛んできて、ゴルザの起こした
爆発の中へ飛び込んだ。
 そして閃光が草原の一帯に広がり、ゴルザとメルバがその圧力によって押し飛ばされる。
「グガアアアア!」
「キィィィィッ!」
 ブリミルとサーシャは視界に飛び込んできた閃光に思わず顔を隠した。
「何!? どうしたの!?」
「こ、この光は……まさかッ!」
 そして閃光が収まり、代わりのように草原に立った巨大な人影……。それを見上げたブリミルが、
歓喜の声を発した。
「来てくれたか、光の巨人!!」
 ――そして才人の視界は、先ほどまでとは全く違う、森の木々よりも高い位置に来ていた。
そう、怪獣と同等の。
『こ、これは……!』
 人間の身長ならばあり得ない高度だが、才人はこのような景色によく見覚えがあった。
彼の心にも喜びが溢れる。
『また、俺を助けに来てくれたんだな、ゼロ!』
 そう声に出した才人だったが……どうもおかしいことにすぐ気がついた。
『あれ?』
 今の己の身体を見下ろすと、ゼロの体色の半分以上を占める青色がないことを見て取った。
それにゼロの身体には、紫色は入っていないはずだ。胸のプロテクターの形も違う。カラー
タイマーも同様だった。
『え? え? ゼロじゃないのか? じゃあ、今の俺は一体……』
 才人は戸惑いながら、湖にまで歩み寄って、水面に己の姿を映した。
 水面を鏡にして確かめた自分の顔は……ウルトラマンではあっても、ゼロとは似ても
似つかないものだった。
『こ、この姿は!?』
 ウルトラセブンの面影を残すゼロとは全く違い、初代ウルトラマンに似た容貌。耳は大きく、
頭頂部のトサカの左右が楕円形にへこんでいる。
 これはM78星雲の出身のウルトラマンではない……ギャラクシークライシスで怪獣が大量
発生した際、救援に駆けつけたウルトラ戦士の一人の顔である。才人はその名を唱えた。
『ウルトラマンティガ!』
 才人の肉体は、ウルトラマンティガのものと化していたのだった!

 ガリア王国首都リュティスの、ヴェルサルテイルの薔薇園。ジョゼフが巨費を投じて作り上げた、
筆舌に尽くしがたいほど絢爛な花壇であったが、それにジョゼフ自身が火を放った。薔薇園は瞬く
間に火の手に呑まれ、灰になっていうのをジョゼフはぼんやりと見つめている。
 燃え盛る炎をものともせずに、深いローブを被ったミョズニトニルンが歩いてくる。彼女は
ジョゼフの足元に目をやって、主人に尋ねかけた。
「愛されたのですか?」


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