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避難所用SS投下スレ11冊目
686
:
ルイズと無重力巫女さん
◆1.UP7LZMOo
:2017/04/01(土) 00:53:30 ID:Meqm5SJY
無い、無かった。カトレアから貰った八十エキュー分の金貨が満載したサイドパックが消えていた。
パックと赤い行灯袴を繋ぐ紐だけがプラプラと風に揺られ、さっきまでそこに何かがぶら下げられでいだと教えてくれている。
まさか紐が切れて何処かに落とした?慌てて足元を見ようとしたとき、通行人の大きな声が聞こえてきた。
「おーい、そこの小さなお嬢ちゃん!手に持ったパックから金貨が一枚落ちたよ〜!」
「――――…は?」
小さなお嬢ちゃん?パック?金貨?耳に入ってきた三つの単語にハクレイはすぐさま顔を上げると、
自分の背後でお腹を鳴らし、逃げるように走り去ろうとしていた女の子が地面に落ちた金貨をスッと拾い上げようとしている最中であった。
両手には、やや大きすぎる長方形の高そうな革のサイドパックを抱えるように持っているのが見える。
それは間違いなく、カトレアからお小遣いと一緒に貰った茶色い革のサイドパックであった。
「ちょっ……―――!それ私の財布なんだけど…ッ!?」
驚愕のあまり思わず大声で怒鳴った瞬間、女の子は踵を返して全速力で走り出した。
――――――以下、あとがき―――――
以上で八十一話の投下は終了です。もう四月に突入してしまいましたね。ハルデスヨー!
まだまだ寒い日々が続きますが、近所の霊園に植えられてる小さな桜の木が花を咲かせていたのを見てほっこりしました。
本編はこれからも続きますが、無理の無い月一投下でまったり進めていきたいと思います。それでは!ノシ
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