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避難所用SS投下スレ11冊目
667
:
ルイズと無重力巫女さん
◆1.UP7LZMOo
:2017/04/01(土) 00:13:07 ID:Meqm5SJY
「これは?」
「この番号の手形を持ってきたお客様のお連れ様二人に、それぞれ二百七十エキュー渡すようにと上から申し付けられておりまして…」
霊夢からの質問に職員がそう答えると、カウンターの上へ置かれた一つを魔理沙が手に取り、中を改めてみる。
「うぉっ…!これはまた…随分と太っ腹だなぁ…」
「えぇっと…どれどれ………!確かにすごいわね」
魔理沙の反応を見て自分も残った一つを確認してみると、開けた直後に新金貨が霊夢の視界に入ってくる。
ハルケギニア大陸の全体図が中央にレリーフされている新金貨はエキュー金貨同様、ハルケギニア全土で使用できる通貨だ。
新金貨二百七十エキューは、枚数にして丁度四百枚。王都在住の独身平民ならば一月は裕福に暮らせる額である。
魔理沙が財務庁で貰えた金貨に喜ぶなかで霊夢は誰が自分たちに…と疑問に思った瞬間、ふとアンリエッタの顔が浮かんできた。
そういえばアルビオンからルイズを連れ帰った時にもお礼を渡そうとして、結局茶葉の入った瓶一つだけで済ませていた。
更にはタルブへ行ったときも、何やかんやあってルイズとこの国を結果的に助けたのだから…その二つを合わせたお礼なのだろうか?
(あのお姫様も後義な物よねぇ〜…?まぁもらえる物なら、貰っておくにこした事はないけど)
王族と言うには少し気弱一面もあるアンリエッタの事を思い出しながら、霊夢は仕方なくその金貨を貰う事にした。
アルビオンの時まではそんなにこの世界へ長居するつもりはなかったし、幻想郷へ帰ればそれで終わりだと思っていた。
しかし幻想郷で起こっている異変と今回の事が関わっている所為で、しばらくはこの異世界で過ごす事になったのである。
となれば…ここで使える通貨を持っていても、便利になる事はあれ不便になる事はまずないだろう。
「こんな事になるって分かってたんなら、素直に金品でも要求してればよかったわね…」
「…?」
アルビオンから帰ってきたときの事を思い出して一人呟く霊夢に、魔理沙は首を傾げるほかなかった。
ともあれ、大きなお小遣いを貰う事の出来た二人はルイズと一緒に財務庁を後にした。
「さてと、とりあえず貰うもんは貰ったし…」
「早速始めるとしましょうか。色々と問題はあるけれど…」
「…って、おいおい!待てよ二人とも」
財務庁のある中央通りへと乗り出したルイズと霊夢が早速任務開始…と言わんばかりに人ごみの中へ入ろうとした時。
金貨入りの袋を懐へしまった魔理沙が、慌てて二人を制止する。
「?…どうしたのよ魔理沙」
一歩前に出そうとした左足を止めた霊夢が、怪訝な表情で自分とルイズを止めた黒白へと視線を向けた。
ルイズもルイズで、今回の情報収集を遂行するのに大切な事を忘れているのか、不思議そうに首を傾げている。
そして魔理沙は、こんな二人にアンリエッタがくれた仕事をこなせるのかどうかという不安を感じつつ、
少し呆れた様な表情を見せながら、出来の悪い生徒を諭す教師の様に喋り出した。
「いや、まさか二人とも…その格好で街の人たちから情報収集をするのかと思って…」
「―――…!…あぁ〜そうだったわねぇ…」
魔理沙がそれを言ってくれたおかげて、ルイズはこの任務を始める前に゙やるべき事゙を思い出す。
一方の霊夢はまだ気づいていないのか、先ほどと変わらぬ怪訝な顔つきで「何なの…?」と首を傾げていた。
そんな彼女に思い出せるようにして、今度はルイズが説明をした。
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