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避難所用SS投下スレ11冊目

330ウルトラマンゼロの使い魔 ◆5i.kSdufLc:2016/12/10(土) 21:24:35 ID:.PhEE1Oo
「決まりましたか」
「早速やってくれ。準備はもう出来てる」
 才人から本を受け取ったリーヴルが、本の世界に旅立つ前に忠告した。
「生死以外にもう一点、重要なことを。あまりに物語を改変してしまうと話が破綻し、その本の
世界は閉じてしまい完結できなくなります。要するに、最低でも本来の主役を立て、その人物に
物語を終わらせてもらう必要があります」
「俺が何もかも物語の中の問題を解決しちゃいけないってことだな。分かった」
 ただ怪獣たちを倒すだけでなく、本の中のウルトラマンと共闘する必要があるようだ。
その条件を解決しなければならないとは負担が増加したように思えるが、きっと何とか
なるだろう。同じ正義の心を持つウルトラ戦士なのだ。
 もう一つ、タバサがリーヴルに問いかけた。
「最後に、これだけ聞かせて」
「何でしょうか?」
「……何故千年以上前の貴重な本が、一般の書架に置いてあったの?」
 リーヴルは一瞬言いよどんだ。
「……私にも分かりません。ですが元は幽霊が騒動の発端。もしかしたら、『古き本』自体が
魔力を用いて人の目に留まるように動いたのかもしれません」
「……」
 タバサは若干納得していなさそうだったが、それ以上の追及はしなかった。
 そしてこれから本の中に入る才人に、仲間たちが応援の言葉を寄せる。
「俺も「一人」に数えられてるみてえだから、相棒と一緒に本の中にゃ入れねえ。けど俺が
いなくてもしっかりやれよ! 娘っ子を頼んだぜ!」
「気をつけてなのね! 死んじゃ絶対に駄目なのね!」
「……頑張って」
「パムー!」
 才人は彼らに笑顔で応える。
「ああ! 行ってくるぜ!」
 リーヴルの前に立つと、彼女が才人に魔法を掛ける。才人の視界がぐるぐると回り、目の前の
光景が大きく変化していく……。

   ‐甦れ!ウルトラマン‐

「ピポポポポポ……」
 荒野でにらみ合うウルトラマンとゼットン。ウルトラマンは八つ裂き光輪を投げつけて攻撃する。
「ヘアァッ!」
 しかしゼットンは己の周囲にバリヤーを張り、八つ裂き光輪は粉々に砕け散ってしまう。
「ヘアァァッ!」
 それを見たウルトラマンは肉弾戦に切り替えるが、ゼットンの水平チョップで返り討ちにされた。
「ウアァッ!」
 地面を転がりながらも立ち上がったウルトラマンは、必殺のスペシウム光線を発射!
「シェアッ!」
 だが直撃したスペシウム光線は、ゼットンに吸収されてしまう。
「ウアァッ!?」
 ゼットンは更に吸収したエネルギーによって、腕から光波を発射。ウルトラマンの急所である
カラータイマーに命中してしまう! ウルトラマンのカラータイマーが赤く点滅し出した。
「どうしたウルトラマン!?」
 叫ぶムラマツ。ゼットンは容赦なく光波を撃ち続けてウルトラマンを追撃。
「やめろ! ゼットン!」
「危ないわッ!」
 絶叫するイデと『フジ』。だが致命傷をもらったウルトラマンの身体がよろめき、前のめりに
倒れてしまった。


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