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避難所用SS投下スレ11冊目

324ウルトラマンゼロの使い魔 ◆5i.kSdufLc:2016/12/04(日) 23:32:19 ID:nov/m48.
「ごめんなさい、お姉さま。シルフィはただ、お姉さまがあの男の子ともっと仲良くできたら
いいなって思っただけなのね。……でもお姉さまだって、割と満更でもなかったような」
 そう言ったら、タバサはポカポカと杖で何回も叩いた。
「いたいいたい!」
「パム〜」
 そんな二人の様子をながめて、ハネジローがやれやれといった感じに首を振った。

「もう、サイトの馬鹿! 知らないッ……!」
 ルイズはぷりぷりしながら書架の間を通り抜けて進んでいく。
「いつまで経っても、ご主人様の気持ちが分からないんだから! すぐ女の子にデレデレして……!」
 不平不満を垂れながら歩いていたら……行く先に、本が六冊床に落ちているのを発見した。
「あら……? さっき落ちたのはこれかしら。でも、どこから落ちたのかしら」
 左右に目を走らせたルイズだが、両隣の書架は綺麗に本が並んでいて、落下の形跡は
見当たらなかった。書架の上にでも積んであったのだろうか?
 ともかく床に落ちたままなのは落ち着かないので、拾って棚に戻そうと本に手を伸ばすと……。
「え……?」
 その六冊の本から、妙な輝きが発せられた。

 才人はルイズの姿を捜しながら、薄暗い図書館の中を彷徨っている。
「おーいルイズー、どこ行ったんだー? くそッ、見失っちまったな……」
 頭をかく才人にデルフリンガーが意見する。
「いくら広くても限度があるだろうさ。外に出たんじゃなけりゃあ、しらみ潰しに捜せば
見つかるだろうよ」
「そうだよな。全く、幽霊より先にルイズを見つけなきゃいけなくなるなんて……」
 ぼやいたその時、奥の方からドサッと何かが倒れる音がした。先ほどの本の音とは違い、
明らかにもっと重いものの響きだった。
「!? 今のは……」
『サイト!』
 ゼロが焦った声を発した。
『ルイズの気配が妙だ! 急に動きがなくなった……! こりゃちょっとまずいかもしれねぇぜ!』
「何だって!? ルイズッ!」
 慌てて音の聞こえた方向に走る才人。そして、ルイズが床に倒れているところを発見する
こととなった。


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