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毒壺の会が主催する俺が選ぶ作品でのバトルロワイアル

10ルール ◆DeIsaj04bU:2013/11/21(木) 21:44:38 ID:rY5znzB60
【ルール】
参加者同士での殺し合いのイベント。
会場内で最後まで生き残った勝者一人だけが生還でき、景品として願いを叶えてもらえる。基本的に反則などは一切ない。度を超えていなければ何をしても良い。

【首輪】
参加者全員の首には首輪がつけられており、後述の禁止エリアに入る、または無理矢理外そうとすると、その参加者は死亡する。外すには何らかの工程が必要。

【持ち物】
バッグが一人一つずつ支給される。中身は
【水二リットル】
【食料二日分】
【コンパス】
【地図】
【懐中電灯】
【腕時計】
【ランダム支給品3つ】

【放送について】
6時間に一度、放送がある。内容は
前回放送からの死亡者の名前、禁止エリアの発表と補助連絡など。

【予約について】
予約の際にはトリップ必須。予約期間は5日。延長は2日。
ゲリラ投下は非推奨。

11投下します。 ◆DeIsaj04bU:2013/11/21(木) 21:46:15 ID:rY5znzB60
第一話投下します。

12投下します。 ◆DeIsaj04bU:2013/11/21(木) 21:46:51 ID:rY5znzB60

液体皮膚の研究にあと一歩というところで、私は全てを奪われた。
私の人生は粉々に砕け散ってしまった。
研究も夢もすべて
私の存在そのものが焼き消された
だが私は死なず、アドレナリンの異常分泌で10倍の体力を得た。
闇に潜む怪物に生まれ変わったのだ。
今や科学だけが私の希望の光だ。
焼け残った機材で作成した人工皮膚で顔を取り戻したが、99分で崩壊してしまう。

99分……。あまりにも短い時間だ。

私は自己を再生しながら、弱者のために戦う。
前代未聞の正義の使者として、犯罪に立ち向かうのだ。

◆ ◆ ◆

真っ暗な闇に包まれている聖黒須学園。平日の日中などに賑わう騒々しい学生たちの影も形もなく、また、教師の存在も無い。
深夜の学校とは、昼間とはまた違った様子を醸し出す。
しかし、その場に唯一居る"人間"は、恐怖感を煽る闇を恐れていなかった。
いや、彼はその闇を心地よいものとして認識していた。
外面も、内面も、感覚も、いずれも炎に焼き尽くされた彼には、恐ろしく醜い姿を隠してくれる闇に感謝すれど、恐れる理由は無い。

「……殺し合い……か」

低く、くぐもった声だ。
歯茎が剥き出しの口から発せられ、それが更に何重にも顔全体に巻かれた包帯にも防がられる。
暗闇の教室の中、白く浮き出るようにして目立つ白い包帯。
それは顔全体に丁寧に巻かれて入るが、その隙間から僅かに覗く焼け爛れた皮膚は隠しきれていない。
彼の名はペイトン・ウェストレイク。
アメリカで人工皮膚の研究を行っていた研究者だ。
ペイトンは幸せだった。
愛する恋人ジュリーと送る毎日。優秀な助手と繰り返される実験の失敗と成功。
休む間もなく研究に打ち込んだが、それが苦痛だった事はない。
むしろ、その日常がどれほど幸せな物だったかは、今でも嫌というほど感じている。
その忙しくも幸せな日常は過去の話。

ロバート・G・デュラント……。彼の人生を終わらせ、新たに生まれ変わらせた男の名。
人間の指を切り取り、コレクションするという悪質な趣味を持つ男だ。
ジュリーの持つ土地の再開発に目をつけた彼女の上司により、ペイトンにデュランが刺し向けられた。
研究所にやって来たデュランとその部下によって助手は殺され、ペイトンは壮絶なリンチにあった。
顔を無理やり研究用の劇薬の水槽に沈められ、顔を焼かれた。
苦しさのあまり握りしめた機材の電流によって、両腕の指紋と皮膚は炭化した。
最終的に爆破された研究所の炎により、全身の皮膚が焼けた。

爆破の衝撃で吹き飛ばされ、彼は死ぬはずだった。
いや、彼はこの時点で社会的に死亡したことになっている。
幸運か不運か……爆破で吹き飛ばされた落下地点が水辺だったことが関係したのか、ペイトンは身元不明のホームレスとして病院に搬送された。
重度の火傷をおった彼に、病院は治療とは名ばかりの実験染みた処置を行う。
全身を襲うであろうショック死しかねない程の激しい痛みを感じさせぬ為、感覚神経の切除を行ったのだ。
結果的に、この処置によってペイトンは地獄のような苦痛を感じずに済んだかもしれない。
だが、その代償は軽いものではなかった。
ペイトンの肉体は痛みだけではなく、完全にすべての感覚を失ってしまった。
リンチによる精神的な変質による発作と、無感覚による感情のズレ。
それによって起こるアドレナリンの異常分泌。
それは彼の体力を凡そ10倍にも高め、超人のような治癒力とパワー。そしてスタミナをもたらし、ペイトンを怪物に変えた。
自身の存在を証明する顔も、指紋も、IDもない存在しない怪物。

ダークマンの誕生だった。

もはやペイトンとしての名残もない。
病院を抜け出し、会いに向かった恋人も、変わり果てたペイトンを彼とは気づかなかった。

病院から逃げ出し、怯える恋人からも逃げ出し、行き着いた廃屋にて、彼は変わり果てた自分の素顔を知った。
絶叫と共に彼は狂いーー

ーー復讐を決意した。

廃屋を隠れ家とし、研究の機材を使用。
人工皮膚によって作成したマスクと訓練した声帯模写により、デュランの部下になりすまし、取引現場を荒らし内部分裂を図る。
疑心暗鬼に陥らせ、隠れ家がバレるというアクシデントが起きつつも、デュラン一味の壊滅、そしてデュラン本人に復讐を終えることに成功したダークマン。
突き止めた黒幕であるジュリーの上司との決着もつけ、再び恋人ジュリーと再会したペイトン。
皮膚の研究で顔を治せると語る彼女に、ペイトン、いやダークマンは別れを告げた。

13闇男 ◆DeIsaj04bU:2013/11/21(木) 21:49:24 ID:rY5znzB60
人工皮膚のマスクを被り、群衆に紛れ彼は去ったのだ。
全てに決着をつけて。
唐突に自らの身に起きた、首輪を付けられての殺し合いの強制。
説明のあとダークマンは、不可思議な技術により、この場に飛ばされた。
明かりの一切付けられていない中でも、ダークマンはしっかりと周りを把握している。
彼が少年時代通ったスクール。細部は違えど、その独特の雰囲気からここが教育施設、つまり学校であり、ここはその教室ではないだろうか?……そう当たりをつけていた。
デイバックーーは、教室の机の一つにポツンと無造作に置かれていた。
確認は行っていない。
彼も混乱しているのだ。思考し、落ち着きを取り戻さねばならない。
学生用の椅子の一つに腰掛けているダークマン。
無残に焼けただれ、それを隠すように包帯を巻かれた両手をくみ、懺悔するようにも見えるポージングをとっている。
最初の一声から、彼は考え続けていた。
自分はこれからどうするべきか?
勿論、生還を望んでいる。
人工皮膚の研究を完成させ、人間に戻るまでは死ぬに死ねないし、死ぬ気も無い。
そのために、帰るために、他人を殺すか?否か?

何分立っただろうか……。おもむろに、ダークマンは顔を上げる。

「……私は帰る。生きて、な……」
その瞳には、理性ある光が宿っている。
危うい理性の光が。

ダークマンの精神状態は、決して正常とは言えない。
暴力により歪んだそれは、優しく常識人だったペイトンの頃とは全く違う。

ーー君は私を殺せない!君は良い人間、そういう人間だからな!ーー

そう叫ぶ男を、ダークマンは鉄筋から落とし、殺した。
同情する余地のない相手なら、ダークマンは全くちょうちょ無く殺す。
弱者を助け、悪人と戦う。
その一見正義の味方のような行動は、すべてが心の底で煮えたぎるダークマンの憎悪がさせているもの。
一般人、女子供に彼は危害を加えない理性はある。
しかし、その憎悪の矛先はいとも簡単に、そんな相手に向かってしまうこともあるのだ。

ダークマンに光は無い。
今の彼は闇であり、光に当たる恋人は彼を拒絶した。
辛うじてペイトンとしての内面を留まらせていた光はもう無いのだ。


【3ーE聖黒須学園@ゾンビ屋れい子】


【ペイトン・ウェストレイク】
【状態】冷静?
【装備】無し
【所持品】基本支給品 ランダム支給品3つ
【思考・行動】
1:生還する。今のところは殺し合いを傍観?
2:あまり他者とは関わりたくない?
【備考】
※人間不信気味。ちょっとした事でキレますが、最悪の場合とりかえしがつかないほど暴れます。

14 ◆DeIsaj04bU:2013/11/21(木) 21:50:29 ID:rY5znzB60
第一話投下終了。


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