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代理投下スレ

1名無しさん:2010/06/15(火) 00:00:43
「この流れに乗りたいけど規制中だよこの野郎」
「いいネタ思いついたけど、この規制は何時まで続くんだ?」って人たちのネタを、
本スレに書き込める人が代わりに投下してあげようというスレ

214屋上に行こうぜ……久々にry 11:2012/10/31(水) 23:49:14
「結局さ、胸の事なんか気にしてる奴はいない。
 そんなもんなくても姉貴の事認めてる奴は大勢いる。俺も含めてな。
 もしあーだこーだ言ってくる奴がいたらそんな下らない奴は無視していい。
 ……度が過ぎるようなら俺やエフラム、他の奴も黙ってないしな」
 
最後にニカッと豪快な笑顔でヘクトルはそう締めくくった。
今日一日で様々な体験をしたエイリークだが、弟の話が最も衝撃を受け、最も自分の糧となった気がしていた。

「上手く喋れなかったけどよ、これが俺の考えだ。
 ……その、分かってくれたか?」
「……はい。ヘクトル、ありがとう」
「よ、よせよ。それより早く部屋に戻った方が良いぜ。
 こんな夜中に二人っきりでいたら、シグルド兄貴が怒り狂うしな」

いつもながら不器用な弟に、思わず笑みが零れる。
何となく、彼がはみ出し者達に人気があるのか分かる気がした。
自分の良さを知らずに他人の良さを素直に認める。
簡単そうだが中々できないことだ。

「ふふ、そうですね。
 では、おやすみなさい。今日は本当にありがとう」
「おう、おやすみ」

部屋に帰りながら、エイリークは改めて決意した。
自分が本当に弟のいうような大それた人物かは分からない。しかし……
弟と私なんかを認めてくれる人達に恥じない行いをしよう。
無い胸にその誇りと想いを詰めて、胸を張って生きていこう。


(……自分で無い胸と言っていて悲しくなってきました。
せめて人並みには、という些細な願いは叶わないのでしょうか……グスン)

終わり

215屋上に行こうぜ……久々にry:2012/11/01(木) 02:19:46
自己完結しました、すいません!

216名無しさん:2012/11/12(月) 11:19:13
規制中なので代理投下お願いいたします
次レスからが本文となります

217マフィー、父は頑張っているぞ!〜ちょっと未来の紋章町〜:2012/11/12(月) 11:20:37
*前書き*
ちょっと未来の紋章町を舞台に、紋章町の一般人からみた未来の兄弟達を書くネタです。
このネタで描かれる未来は、数ある未来の1つの可能性であり、決して兄弟達の設定を定めるものではありません。
大体5年後ぐらいを想定。苦手な方はスルー推奨。

218名無しさん:2012/11/12(月) 11:21:38
俺はヒックス。生命保険の営業マンだ。
家族構成はかわいい息子が1人。妻はなし。
扱う保険は6社130品目。ノルマはきついが、給料はいい。
息子のマフィーを保育所に預け、職場に向かうとそこは男の戦場だ。
今日も今日とてイヤミな上司のレイドリックが「今週中にノルマを達成しないとクビ」だとねちねちねちねち言ってくる。
何年この仕事やってると思ってんだ。そんな事ぁ、わかりきってるさ。
雇用条件は劣悪。けれど男ってのはめげないもんだ。
マフィー……父は頑張っているぞ!


レイドリックの野郎ががみがみ言うのを俺はさっぱり聞き流して、外回りに出る。
今日の訪問先はイーリス警備保障のクロムさんだ。
子供が生まれたばかりのクロムさんは、俺の最大の見込み客。うまくいけば今日で契約が決まるはずだ。
「先日提案した保険のプランですが、ご検討いただけましたか?」
「ああ、タリス海上の家族型にしようと思ってる」
「タリス海上ですか?」
おかしいな。前来た時は違う会社の保険に興味を示していたはずだが。
「弟がタリス海上にしろとうるさくてな」
なるほど、と俺は頷いた。
親戚絡みで色々と契約内容が変わるのはよくある話だ。
こんなこともあろうかと契約書を複数用意しておいて正解だった。
「わかりました、ではここに名前と生年月日をですね――」

仕事は順調なはずだった。
ところがどっこい。
あとハンコをひとつ押すだけで成約というところで、目の前の男はこう言った。
「ところで、1つ質問いいか?」
「なんでしょうか?」
「この保険は、未来からやってきた娘も保証の対象になるのか?」
「……は?」
思わず聞き返した。
「未来からやってきた娘も、保証の対象になるのか?」
未来からやって来た娘というのは、どういうことだ?
5000才のお爺さんから「一括払いの終身医療保険に入れるか」と聞かれて以来の衝撃が走る。
落ち着け、俺。落ち着け。
そうだ、こういう時は4の倍数を数えるんだ。
4、8、12……大丈夫だ、ジュダの呪いにかかったりはしていない。
気を取り直して、俺は質問を続ける。
「その娘さんと同居はされていますか?」
「同居はしている」
「戸籍上のご関係は?」
「戸籍上の関係はわからないが、とにかく俺の娘であることは間違いない」
「つまり、この目の前の赤ちゃんが成長したのが、その……未来からやって来た娘さんだと?」
「いや、そうとも言い切れないらしいんだが……」
「はあ……」
さっぱりわけが分からない。
とりあえず、ここはこう言うしかない。
「本社に戻って確認してまいります……」
俺はがっくりと肩を落とした。この紋章町には厄介な客が多すぎる。
だが、俺はこれぐらいではくじけたりはしない。
マフィー……父は頑張っているぞ!

219名無しさん:2012/11/12(月) 11:22:09
本社に帰れば、「今日も契約が取れなかったのか」とまたイヤミ。
レイドリックの野郎、イヤミだけは一丁前に言うくせに、質問を投げればわからねぇと来たもんだ。
仕方が無いのでタリス海上に質問状をFAXして、いくつかの営業先を回って帰る。
最後の顧客の家をを出たときには、夜もとっぷり更けていた。

いつも子どもの声で賑やかな保育所も、午後9時を回るとさすがに静かだ。
小さな女の子にいつも囲まれているエフラム先生も今日ばかりはさすがに1人で、
その足元では愛しのマフィーが眠たそうに船を漕いでいる。
「すいません。迎えに来るのが遅くなりまして」
「いや、構わん。仕事なんだろう?ならば仕方が無い」
エフラム先生はいつも通りぶっきらぼうな言葉遣いだ。
社会人としてそれはいいのかと思わなくもないが、それを除けば子どものことを良く見てくれているいい先生だ。
昔はロリコン疑惑で警察のご厄介になったこともあったそうだが、それは何かの間違いで
純粋に子どもが好きなんだろうと俺は信じてる。信じたい。
「ほらマフィー、帰るぞ」
「ああ、ちょっと待ってくれ。マフィーの事なんだが」
またか。と俺は肩をすくめる。
「最近少し腹の調子が良くないようだ。もう少し野菜を摂らせたほうがいい。
 それから、良質なタンパク質もだな。子どもにはバランスの良い食事が大切だ。
 ここでは給食も出しているが、やはり普段の家庭での食事の習慣が大事だろう。
 忙しいのはわかるが、コンビニ弁当ばかりは良くないな。
 どうしても時間が無いならスーパーの総菜にするといい。それから……」
それからエフラム先生は20分ぐらい話し続けた。
いい先生なのだが、話が長くて過保護なのも玉に瑕だ。

マフィーの小さな手を握り、俺は家路を急ぐ。
11月も中旬となれば、もう冬も近い。冷たい秋の風が身にしみる。
「今日はどうだった、マフィー」
「エフラム先生に槍を教えてもらったよ」
「そうか。楽しかったか?」
「うん! お父さん、僕もエフラム先生みたいに槍の名人になりたいなあ」
「槍か……お父さんは斧の方が好きだけどなぁ」
「斧なんてダサいよ。やっぱりこれからは槍だよ!」
そうだろうか。トラキア776以降は結構強いんだがなあ、斧。
まあ、斧でも槍でもいいさ。たくましく育ってくれれば。
マフィー……父はお前を愛してるぞ!

220名無しさん:2012/11/12(月) 11:26:41
家に帰ってコンビニ弁当――余談だが今日の弁当はローソンの『アルム農園監修お野菜たっぷり弁当 530円』だ――をかき込むと、
ビール片手に野球観戦。これだけが俺の毎日の楽しみだ。
けれども贔屓のフェニキスホークスはこのところ低調。
首位打者は、2死満塁のチャンスに無様な三振だ。
ふがいない。ふがいなさすぎる。
「おとうさん、アニメ見ていい?」
どうやらマフィーが不機嫌な空気を感じ取ったのか、リモコンを手に取った。
切り替えたチャンネルはFETVで、『魔女っ子ミカリン』の懐かしい変身シーンが流れ出した。
またここは昔のリバイバル放送をやっているのか。
「違うよ、おとうさん。映画版の『魔女っ子ミカリンVS魔法剣少女るきにゃせれにゃ』だよ」
「そ、そうか……」
言われてみれば見慣れないキャラが2人いる。
息子の話によると、これがどうやら「るきにゃんとせれにゃん」らしい。
しかし……嬉しそうに女の子向けアニメを見るマフィーに俺は少し不安を覚える。
マフィー……父はちょっと未来が心配だぞ。

221名無しさん:2012/11/12(月) 11:27:25
翌朝出勤すると、レイドリックの野郎がなにやらブツブツ言っていた。
どうやら、タリス海上から返ってきた質問の答えに納得がいかないらしい。
「で、どうだったんですか、例の件は」
「結果からするとOKだそうだ。こんな返答ワシは認めんがな!」
怒鳴りながら、レイドリックの野郎はFAX用紙をつきだしてくる。
そこには、タリスグループのお偉いさん名義でこんな事が書いてあった。

  本来ならこんな契約断るんですが、契約者が他ならぬクロムn……いや、クロムさんなら仕方ないですね。
  ル…未来から来た娘さんも保証の対象になるとしましょう。
  大丈夫です。どうせ紋章町の戸籍なんて適当なんですから。
  あとは僕の権限でなんとかしますよ――

……世の中はデタラメだ。


てなわけで。
クロムさんとも無事に契約は成立し、これで今月のノルマは達成だ。
どうやら来月もなんとかクビが繋がったようだった。

保育園で遊んで疲れ切ったのか、すうすうと寝息を立てるマフィーを背負い、
右手には営業カバン、左手にはいつもよりすこし高い缶ビールとスーパーの総菜。
仕事はかっして楽ではないが、愛しい息子の人生がかかってるなら、
これぐらいの辛さなんてなんともないさ。
働く父は今日も負けない。
そう――

      『マフィー……父は頑張っているぞ!』

<終>

222名無しさん:2012/11/12(月) 11:28:28
以上です。よろしくお願いいたします。

223名無しさん:2012/11/13(火) 21:54:10
お礼が遅れて申し訳ありません
ありがとうございました

224名無しさん:2012/12/12(水) 23:43:37
『ママチャリの系譜』作者です。
あと1つという所で規制されてしまいました。
申し訳ありませんが、代理投下お願いします。

225ママチャリの系譜 第4章:2012/12/12(水) 23:44:37
284

   │ ┌───ユリ       ノイ
   │ / スーーー… ──────
   │./    └────────
ボフッ!! /  アー イシタ
   │       ホー
   └レヴ──────────

セーラ  「ええっ!? あれでもダメなの!?」
ドロシー 「あのスピードならクリアできるではずですよ!?」
エルフ  「スタート直後のスピン、もしくは先程のジャックナイフで
      タイヤのリム(外枠)が少し歪んだのかも知れませんわね」
ノイン  「シレジアの風の詩、呪いの旋律がここで発動!?
      レヴィン選手の時間差の葬送曲が、魔王ユリウスの持つ堕天使の翼を撃墜させたのかっ!?」
ユリウス 「くっ、まさかこんなワナを仕込んでいたとはな…」
レヴィン 「フッ、俺は転んでもタダじゃ起きねえぜ!」
シルヴィア「いや、どう考えてもジャックナイフの方でしょ」
セリス  「ユリウスには悪いけど、ボクもそう思う…」
ノイン  「前走車の悲劇を目の当たりにした赤二号とフリージサンダーバーズの2台は物凄いノロノロ運転!
      流石にここは慎重に行くべきと判断したか、両チーム!!
      しかし、これはブレーキングが慎重過ぎるのではないでしょうか!? ノロイ!!」
ノイッシュ「ここで失敗したら後がキツイからな」
イシュトー「クラッシュだけは避けねばいかん」
ノイン  「その背後を、クラッシュから早々と復帰したアンジェリカ、
      魔女っ子勇者セリス選手&PANDA魔王ユリウス選手が結果的に順位を2つ落とし、7位で復帰!」
フェミナ 「ここは落ち着いて…と」
フィー  「これ以上離されたくないから、ここは慎重に」
ノイン  「更にその後ろ、吹雪の姫君スノーホワイトと、ウィングペガサス・シルフィードが
      ゆるりとヘアピンクリア、体育館裏ストレートへ!」
エルフ  「ここで少し、順位を整理してみましょうか」
ノイン  「現在トップはホーク&リンダペアのオメガスピードマスター! ホーク様に嫁ぐか、
      ウェディングマージ・リンダ! 明日嫁ぐ私に苦労はしても苦労話に時が変えるよ!!」
リンダ  「/////なっ! 嫁ぐなんて……そんな……べ、別に……ね、ねえ、ホーク様」
ホーク  「……あはは」
ノイン  「続く2位には恋するカミナリ鬼娘イシュタル選手の操る紫の雷鳴、紫電!
      3位に位置取るは宇宙ヒーロー、俺達の英雄アーダン選手のひまわり号!
      俺はここだぜ、シレジアのいたずらっ子、いたずら黒ウサギ号は現在4位!」
イシュタル「私とした事が、あんなミスを犯すなんて…」
アーダン 「この程度じゃあ、まだ涙目って訳じゃねえな」
レヴィン 「あ〜あ、何かしんどくなってきたぜ」
ノイン  「やや下がって、ヘアピンを無事故でくぐり抜けた後続グループのトップ、赤い翼の赤二号は5番手!
      6番手には青き雷鳥フリージサンダーバーズがじっくりと勝負所を見極めている!」
ノイッシュ「だいぶ先頭集団に追いついて来たぞ」
イシュトー「さて、ここからはどうしようか……?」
ノイン  「シレジアの呪いを受けてしまった魔王ユリウスのアンジェリカは7位に後退!
      8位でちょっと休憩中の雪だるまと白雪姫はアミッド&フェミナペアのスノーホワイト!
      最後方、最も勝利から遠い位置にいるのはセーラー戦士達のペガサス、シルフィード!」
ユリウス 「それほど差はないから、この位置からでも挽回は可能だが…」
フェミナ 「いつまでもこんな所でくすぶってると思わないでよ!」
フィー  「2周目からが勝負ね!」
ノイン  「悪魔のヘアピンを無事にクリアした5位以下の下位チーム、上位チームをかわすまでの勢いはないが、
      しかし、その差は大きく縮まっておりますっ!!」
エルフ  「上位チームはヘアピンでのタイムロスが痛かったですわね」
ノイン  「体育館裏に入ってレースは膠着状態に入った模様、第1幕と第2幕の幕間に入りますっ。
      しかし、この間にも各チーム、様々な戦略を仕込んでいるに違いないぞっ!
      レースは雌伏の時を迎える!!」
ドロシー 「このまま静かに2周目に突入しそうですね」
セーラ  「あ〜、何かつまんな〜いっ!!」
続く

226名無しさん:2012/12/12(水) 23:46:05
やっぱり規制だったのか
おk
投下した

227名無しさん:2012/12/12(水) 23:46:59
以上です。
余裕のある方、お願いします。

228名無しさん:2012/12/12(水) 23:49:05
こんなに早く投下してもらえるとは思いませんでした。
ありがとうございます。

229名無しさん:2013/03/04(月) 23:18:11
ちょっと空気が悪くなりそうだから、ネタにして流そうとしたら規制中だった・・・。

こんなネタで空気良くなるかわからないけど、気づいた人この下のネタを代理投下お願いします。

230名無しさん:2013/03/04(月) 23:21:35
>>517-518
変態すぎてすがすがしいw

ヘクトル「大事なのは数字じゃない。周りからどう見られているかだ!」

エリウッド「確かに、実際の体重や鍛え方はともかく、服を着た上でのぱっと見でたくましいとか
      ひ弱そうだと判断されるよね」

ヘクトル「本当はかなり鍛えてるのに、なんでメタボ扱いなんだよ!?」

エリウッド「僕だって、実はそれなりに鍛えているしね」

リン「まぁ、人それぞれ悩みはあるってことよね」

マルス「リン姉さんも、実際の年齢はともかく老けて見られますしね」

リーフ「はい、フラグ一本いただきましたー」

リン「まーるーすーちゃん(にっこり)」

マルス「ちょ、姉さん冗談ですよ、待って・・・ぎゃーー!!」

ロイ「マルス兄さん、わざとやってんじゃないかな?」

231名無しさん:2013/03/04(月) 23:49:49
代理投下、ありがとうございました!

232名無しさん:2013/03/10(日) 05:59:36
最近見ないイドゥンさんを書きたかったんですが、規制中でした orz
どなたかお助けください

233名無しさん:2013/03/10(日) 06:00:16
『奥儀伝授』

 庭木や菜園の所々に春の兆しが芽吹き始めた今日この頃。
 外は未だ寒風が吹くこともあるが、窓越しに昼下がりの日差しを受ける室内は心地良い陽気に満たされている。
 日光を浴びた畳から藺草の香りが匂い立つ。
 それに混じって、どこか華のような甘い香りも。
 穏やかさに包まれた、絶好の昼寝日和。
「……これは、どうしたものか」
 少年は、困惑一色に塗り込められた呟きを漏らした。
 困り果てながら尚、少年の右手は依頼をこなし続ける。
 少年の膝を枕に、慎ましい寝息を立てる女性からの「お願い」を、かれこれ15分間。

234名無しさん:2013/03/10(日) 06:01:43
――15分前――
「頭を、撫でていただけませんか……?」
 突然訪ねて来た相手から、開口一番そんなことを頼まれて、即座に対応できる者は稀だろう。
「……以前……エフラムさん撫でられると、魔法にかかったように安らかな心地になる……というお話を耳にしました」
「いや、特に魔術を修めた覚えはないが」
 訪問者であるイドゥンが、彼の戸惑いを察したかは疑問だが、どうやらその聞いた話とやらが先程の要求の発端らしい。
 そこからどんな思考展開したのか、途中経過が大幅に省略されているものの、これまでの付き合いを鑑み推測する。
 普段は戦術以外常時サボタージュの頭脳だが、今回は存外早く結論に至った。
「つまり、妹たちの頭を撫でて安心させられるようになりたい、ということか?」
「はい……それが、良い姉の条件と思うので……」
 ここで拒否することも、間違いではなかった。
 彼の目から見て、子供たちはイドゥンに撫でられた時、とても嬉しそうにしていた。
 充分に「良い姉」であり、無理に人真似をする必要はないと言うのも、選択肢の一つだろう。
 しかし彼自身、常に自己鍛錬に励む性分だ。
 イドゥンの、姉としての積極的な向上心は好ましく、無碍にはできない。
「そういうことなら、協力しよう」
「ありがとうございます。
 では……どうかよろしくお願いします」
「あ、ああ」

 そして今に至る。
 絶好の昼寝日和に、魔法の手のひら。
 それは最早、魔防無視のスリープ。
「少し、無防備すぎないか?」
 瞬く間に眠ってしまったイドゥンの安眠を妨げないよう、声量を抑えてぼやく。
 応える相手は、誰も居ない。
 兄弟は全員休日の予定があるらしく、現在この家に居るのは、留守番していた彼と熟睡しているイドゥンのみ。
 自問自答でなければ、唯一残った相手は夢の中だ。
 先の呟き通り、警戒心の欠片もなく、彼に身を委ねている。
「………………どうしたものか」
 ロリコンシスコンだの槍馬鹿朴念仁だの呼ばれようと、自制心を鋼鉄に鍛えようと、彼もまた思春期男子。
 見目麗しい美女が自分の膝枕で眠り、その艶やかな銀髪を撫で続けている現状は、否応無く精神を削る。
 本能軍僅か4騎の前に、理性城陥落寸前である。
「……ん…………ぁ……」
 しかも、撫でるのをやめると、ねだるように、悩ましげに身をよじる。
 理性の城壁が打ち崩されているのを感じながらも、撫で続ける他に道は無い。
「何故こんな時に限って誰も帰って来ない……!」
「…………ぅ……ぁん……」
 せめて現実逃避をと別のことを考えれば、心がこもっていない、とでも言うような非難じみた声。
 眠るイドゥンにそんな気があるのかは不明だが、少なくとも彼には抗議にか聞こえなかった。
 やれやれ、と意識をイドゥンに向け直すと、その横顔に一房の髪が散っているのが目に付いた。
「ああ、さっき身じろぎした時に乱れたか」
 他意は全く無かった。
 ただ、顔に髪がかかっていると寝苦しいだろうと、整えようとしただけだった。
「……この香り」
 何気無く左手に掬った銀髪から、華のような甘い香り。
 ずっと感じていた、何によるものか分からなかった香気。
 それが、自分の手中にある。
 それを、手に入れたような錯覚。
 倒錯。
 麗しい甘さに酔わされている。
 城壁に、穴が開く。
 理性の中核に突撃する本能。
 空白になった思考が、その香りを求めている。
 吸い寄せられるように、吸い取るように、左手の銀髪に顔を寄せて、
「…………ん……えふ、らむ……さん……?」

235名無しさん:2013/03/10(日) 06:06:10
ごめんなさい
区切る所を間違えました!

236名無しさん:2013/03/10(日) 06:06:44
――15分前――
「頭を、撫でていただけませんか……?」
 突然訪ねて来た相手から、開口一番そんなことを頼まれて、即座に対応できる者は稀だろう。
「……以前……エフラムさん撫でられると、魔法にかかったように安らかな心地になる……というお話を耳にしました」
「いや、特に魔術を修めた覚えはないが」
 訪問者であるイドゥンが、彼の戸惑いを察したかは疑問だが、どうやらその聞いた話とやらが先程の要求の発端らしい。
 そこからどんな思考展開したのか、途中経過が大幅に省略されているものの、これまでの付き合いを鑑み推測する。
 普段は戦術以外常時サボタージュの頭脳だが、今回は存外早く結論に至った。
「つまり、妹たちの頭を撫でて安心させられるようになりたい、ということか?」
「はい……それが、良い姉の条件と思うので……」
 ここで拒否することも、間違いではなかった。
 彼の目から見て、子供たちはイドゥンに撫でられた時、とても嬉しそうにしていた。
 充分に「良い姉」であり、無理に人真似をする必要はないと言うのも、選択肢の一つだろう。
 しかし彼自身、常に自己鍛錬に励む性分だ。
 イドゥンの、姉としての積極的な向上心は好ましく、無碍にはできない。
「そういうことなら、協力しよう」
「ありがとうございます。
 では……どうかよろしくお願いします」
「あ、ああ」

237名無しさん:2013/03/10(日) 06:08:34
そして今に至る。
 絶好の昼寝日和に、魔法の手のひら。
 それは最早、魔防無視のスリープ。
「少し、無防備すぎないか?」
 瞬く間に眠ってしまったイドゥンの安眠を妨げないよう、声量を抑えてぼやく。
 応える相手は、誰も居ない。
 兄弟は全員休日の予定があるらしく、現在この家に居るのは、留守番していた彼と熟睡しているイドゥンのみ。
 自問自答でなければ、唯一残った相手は夢の中だ。
 先の呟き通り、警戒心の欠片もなく、彼に身を委ねている。
「………………どうしたものか」
 ロリコンシスコンだの槍馬鹿朴念仁だの呼ばれようと、自制心を鋼鉄に鍛えようと、彼もまた思春期男子。
 見目麗しい美女が自分の膝枕で眠り、その艶やかな銀髪を撫で続けている現状は、否応無く精神を削る。
 本能軍僅か4騎の前に、理性城陥落寸前である。
「……ん…………ぁ……」
 しかも、撫でるのをやめると、ねだるように、悩ましげに身をよじる。
 理性の城壁が打ち崩されているのを感じながらも、撫で続ける他に道は無い。
「何故こんな時に限って誰も帰って来ない……!」
「…………ぅ……ぁん……」
 せめて現実逃避をと別のことを考えれば、心がこもっていない、とでも言うような非難じみた声。
 眠るイドゥンにそんな気があるのかは不明だが、少なくとも彼には抗議にか聞こえなかった。
 やれやれ、と意識をイドゥンに向け直すと、その横顔に一房の髪が散っているのが目に付いた。

238名無しさん:2013/03/10(日) 06:09:22
「ああ、さっき身じろぎした時に乱れたか」
 他意は全く無かった。
 ただ、顔に髪がかかっていると寝苦しいだろうと、整えようとしただけだった。
「……この香り」
 何気無く左手に掬った銀髪から、華のような甘い香り。
 ずっと感じていた、何によるものか分からなかった香気。
 それが、自分の手中にある。
 それを、手に入れたような錯覚。
 倒錯。
 麗しい甘さに酔わされている。
 城壁に、穴が開く。
 理性の中核に突撃する本能。
 空白になった思考が、その香りを求めている。
 吸い寄せられるように、吸い取るように、左手の銀髪に顔を寄せて、
「…………ん……えふ、らむ……さん……?」

239名無しさん:2013/03/10(日) 06:10:56
「お、起きた、の、か」
「……すみません…………気持ちよくて、つい眠ってしまいました」
 寝ぼけ眼で見上げたエフラムは、まだぼんやりとした彼女にも分かるくらい、奇妙な体勢だった。
 右手は撫でる形で固まり、左手は半端に突き出されている。
「いや、構わない。辛うじて間に合った」
 だがそれも、彼女が夢見心地から醒める前に取り繕われる。
 何が間に合ったのかなど聞いておくべきだったかもしれないが、幸い寝起きの彼女にその判断力はなかった。
 とりあえず、そうですかと何となく相槌を打つ。
 それから、ようやく目的を思い出し、エフラムに撫でられた感覚が残る自分の頭に軽く触れた。
「少しだけ、エフラムさんの秘密が分かった気がします」
 秘密という単語に、エフラムの肩が僅かに跳ねたが、気づかず彼女は言葉を続ける。
「この方になら頼れる……受け止めてもらえる……それが、あの安心感なのですね」
 まるで、大空に翼を広げたような、見渡す限りの碧に包まれたような感覚。
「特別何か意識したわけではないが、そう感じたのならそうなんだろう」
 それはエフラムの人となりによるもの。
 真似できるものではなかった。
 しかし、だからと言って諦めることはできない。
「はい。次は……実践、です」
 自分は自分のやり方で、エフラムにも負けない技を修得してみせる。
 確かな決意を胸に、エフラムに向き直る。
「頭を、撫でさせていただけませんか?」

240名無しさん:2013/03/10(日) 06:12:34
 新しい技能は、教わった相手にまず見てもらい覚える。
 それが自然であり、世間知らずと呼ばれる彼女にとっても当然であった。
「なっ、何? どうしてそうなる!?」
 しかし、どうやらエフラムにとっては違ったらしい。
 明らかに狼狽した様子だが、既に断ろうとしていることは彼女にも分かる。
「困ったわ……正しくできているか教えてもらいたいのに……」
 彼女にとっては、極めて真剣な問題だ。
 自己流にならざるを得ない以上、それが本来の技に及ぶかどうか師の判断を受けなければならない。
 少なくとも、彼女の中ではそういう論理が成り立っていた。
「……そうです。
 先程のお礼、というのはいかがでしょうか?」
 冷静に考えるまでもなく、要求を満たされた礼として更に要求を重ねる道理はない。
 ないのだが、彼女はさも名案といった様子である。
 表情も心なしか明るい。
「……う…………分かった。好きにするといい」
 結局、その表情を曇らせることができず、エフラムは無理を通した。
 少々自棄になりつつも、撫でやすいよう彼女へ頭を傾ける。
「何だか、緊張しますね」
 白く細い、まさに白魚のような指が、エフラムの頭にそっと触れる。
 緊張するという言葉通り、始めはややたどたどしく。
 だんだん、緩やかではあるものの、しっかりとした手つきに。
 そして、彼女が見出した安心感の秘訣、相手を受け止める意志を手のひらに込める。
 エフラムのような碧空の広大さを表わせないなら、包み込む想いを。

241名無しさん:2013/03/10(日) 06:14:17
「……どうでしょうか?」
「そうだな……少し、昔を思い出す……」
「昔を……?」
「…………幼かった頃……姉上に……」
 時間が、ひどく穏やかだ。
 止まってしまいそうになりながら、そよぐように流れている。
「もしかして……眠い、ですか?」
「……かもしれないな」
「よろしければ、あの……」
 うつらうつらと船を漕ぎ出したエフラムに対し、斜めになるよう座りなおす。
 ちょうど、右の腿を差し出す姿勢に。
「これも……先程のお礼、ということで……」
 不思議と、頬が熱い。
 頬だけでなく、身体中、心までも、熱を帯びているよう。
「…………すまない……貸してもらう……」
 自分の膝に頭を預けて間もなく、もう寝息を立て始めたエフラムを、彼女は優しく撫で続ける。
「お休みなさい……エフラムさん」
 安心感を与える側であるはずの彼女自身もまた、不思議な安らぎに微笑みながら。

242名無しさん:2013/03/10(日) 06:15:55
拙文失礼しました。
どうかよろしくお願いします。

243名無しさん:2013/03/10(日) 16:49:42
投下してくださった方、ありがとうございました。

244名無しさん:2013/04/23(火) 17:06:16
はじめに この物語はこみっくパーティー(製作Leaf)のパロディです。元ネタがギャルゲーであるので、苦手な方、嫌いな方はスルーしてください。また作者の偏った思考、文章となっていますので、読みにくいとは思われますが、何卒宜しくお願いします。                                                                        ??? 「この作品はフィクションだから、劇中に登場する団体および個人は実在す      る団体、個人とは何ら関係ないよ。また、演出の要請によって、一部登場      人物が危険な行為、また道義的に反する行為を行ってるけど、まあ紋章町      では日常茶飯事だよね。でも実際に行うと周辺に迷惑が及ぶばかりではなく、それを行った君自身にも重大な危機を及ぼす可能性があるよ、そのせいで僕はいつもコノヒトデナシーだけどね。だからさ、くれぐれもそのような行為をしないよう、同人誌即売会及び創作、ファン活動を楽しく行ってね。 エムブレムパーティー製作委員会 代表リーフ」 * * リーフ 「なんで僕だって?そりゃ決まってじゃないか、元ネタがLeafだからさ。でもね、この元ネタおねえさん要素が少ないんだ、だから僕なりにおねえさん要素を増やしてるからね。じゃあ製作スタッフを紹介するよ」 *      プロデューサー              リーフ      企画・ディレクター           ルーテ*1      シナリオ                    リン*2・アスベル*3      プログラマー                アスレイ・ノール      キャラクターデザイン         リーフ・ルーテ      原画                        リーフ・ルーテ・アスレイ・ノール・フォルデ      背景                        フォルデ      音楽                        リーフ      OP/ED **********            未定      スペシャルサンクス          緑葉・マギ団 * リーフ 「プロデューサーは僕だよ、リーフPって呼んでね。実は主題歌の歌手は未定なんだ、   作者が迷っててさ。だから、今度オーディション開こうと思ってるところさ。 よかったら誰か推薦してね」                                                                                        引用ネタ *1 過去スレの同人ワークス  *2 「リン姉さん、作家になる」 第48章191 *3 「アスベル書店」第46章105

245名無しさん:2013/04/23(火) 17:43:26
>>224
改行がめちゃくちゃになってるけど
このまま投下してもいいものかね?

246イーリス署24時!!:2013/04/29(月) 16:00:33
ヴァルム地区・飛竜の谷。
ヴァルム地区随一の飛竜の産地であるが、近年その数は乱獲により大きく減っている。
この事態に町は飛竜の狩猟や捕獲を禁じたのだが、いまだ密漁が絶えず行われている。
イーリス署は密漁者の逮捕に乗り出したのだが、いまだ犯人を逮捕出来ずにいた。
そんな中、イーリス署に通報が入る。飛竜の密漁を目撃したというのである。
このチャンスを逃す訳にはいかない、そう判断したイーリス署長エメリナは、クロム率いる精鋭部隊を派遣した。
これは犯人逮捕の一部始終である…

イーリス署24時!! File01:密漁者を追え

モリスティア「これで最後ですね。さあ皆さん、連れていきますよ…。」
兵士    「はっ!」

カラム   「ザッこちらカラム…。犯人は15人程度。生け捕りした3、4頭の飛竜を連れていくみたいだよ。どうぞ…」

潜入調査のエキスパート、カラム。彼はカメレオンのようにその場に溶け混み、決してばれずに情報等をすっぱ抜きしてしまう。
潜入調査で彼の右に出る者はいない、と言われるほどの能力である。

クロム   「こちらクロム。わかった。これから突入の準備に入る。」
リズ    「こちらリズ!準備完了だよ!」
ティアモ  「ガッこちらティアモ。ポイントに到着しました。」
スミア   「こちらスミア。こちらも到着しました!」
ヴェイク  「ザザザこちらヴェイク。こっちはとっくに準備OKだぜ!」
ミリエル  「こちらミリエル。問題はありません。」
ソワレ   「こちらソワレ。ボクも同じく。」
ソール   「こちらソール。僕も大丈夫。」
フレデリク 「こちらフレデリク。特に問題はありません!」
ルフレ(♂)「こちらルフレ。作戦を確認するよ。
スミア、ティアモは逃げないように空から監視、あとのみんなは突入して犯人を捕まえる。いいかい?」
クロム   「ザよし!全員突入するぞ!飛竜には傷を付けるな。犯人は1人も逃がすな!」
全員が一気に突入し、犯人たちを包囲する。
犯人たちは突然のことに驚いているようだ。
モリスティア「!?つけられていましたか。」
クロム   「イーリス署だ!お前たちは完全に包囲されている!抵抗をやめ、こちらに投降しろ!」
モリスティア「これはこれはイーリス署のクロム様ではないですか。
我々が投降するとでもお思いでしたか?」
クロム   「っ…ならば仕方ない。全員捕らえろ!」
フレデリク 「行きますよ!」
フレデリクが槍を振りかざし、先陣を切る。
ヴェイク  「おらぁ!」
ヴェイクが斧を振り回すが、敵にかわされ、さらに敵の一撃を当てられてしまう。
ヴェイク  「ぐわぁっ!」
敵はヴェイクもうに一撃を食らわせようとするが、ミリエルの魔法で吹き飛ばされる。
ミリエル  「ちゃんとしてください。油断は禁物です。」
リズ    「そうなんだよ!男ならしっかりするんだよ!」
リズが回復の杖をヴェイクに振るう。
ヴェイク  「誰にだって失敗ぐらいあるだろうが!」
半ば呆れ気味の二人に、ヴェイクは少しキレかかったのであった。
ソワレ   「はっ!」
ソール   「くらえ!」
ソワレとソワレが敵を仕留める。
モリスティア「くっ…こんなはずでは…」
モリスティアたちがどんどん劣勢に追い込まれていくのは目に見えるほどだった。
クロム   「もう後には引けんぞ!」
ルフレ   「覚悟はいいかい?」
クロムとルフレがモリスティアを追い詰めていく。
モリスティアは斧を抜き、クロムに切りかかった。
クロム   「ぐうっ…」
クロムは剣でそれを受け止めた。モリスティアは後ろに引き、態勢を整えようとする。
しかし、ルフレが間髪いれずに魔法で反撃をする。
ルフレ   「読みが甘いね!」
ルフレの魔法はモリスティアに直撃した。
モリスティア「ぐああああぁぁぁっ!!」
クロム   「これで終わりだ!」
すかさずクロムがトドメを刺した。

クロム「モリスティア及び部下、飛竜の密漁の疑いで現行犯逮捕する。」
クロムがモリスティアに手錠を掛けた。

こうして、飛竜の密漁の犯人は逮捕されたのであった。
後の取り調べで分かったことだが、モリスティアはこの辺りの飛竜密漁のボスであったという。

イーリス署隊員…彼らは紋章町民の安全と安心を守るために、今日も紋章町中を駆け回る…

247イーリス署24時!!:2013/04/29(月) 16:02:21
代理投下お願いします。
いくつかに分けて投稿していただいてもかまいません。

248ささやかな騒動:2013/05/06(月) 15:51:28
シグルド「今日は思ったよりも仕事が早く終わってしまったな」
シグルド「普段からこれぐらいの時間に終わらせられるといいんだが……ん?」
シグルド「何だ、あの騎馬の群れは……?」

雑兵1「おらおら、そこをどけぇ! どかないと怪我するぞ!」
雑兵2「馬に潰されたくなけりゃ広く道を開けな! 怪我するぜぃ!」

シグルド「あまり見かけない奴らだな。それにしても大勢で馬を乗り回して威嚇行動とは……」
シグルド「なんて傍迷惑な連中だ。……おい、お前達!」

雑兵1「なんだてめぇは……そこで下敷きになりたくなけりゃ、そこをどけ!」
シグルド「馬に乗るのは構わんが、もっと節度を持つんだな。それができないなら他所へいけ」
雑兵2「ああ?! ふざけた事を抜かしてんじゃねぇぞ! コラ!」
雑兵3「その生意気な面と地面をキスさせてやろうか?」
雑兵1「オームの杖の準備は出来てんのかコラァ!」
シグルド「聞くに堪えないな……。もう少し冷静に話ができる者はいないのか?」
シグルド「……そこの君はどうなんだ?」


フリーダ「……」


雑兵1「てめぇ! 気安く声をかけてるんじゃねぇ!」
雑兵2「お前みたいな奴が話かけられる人じゃねえんだ!」
シグルド「何だと言うんだ、お前達は?」

雑兵3「てめぇ……ここを歩いて俺達の名前を知らねぇとはいい度胸をしてやがるな……」
雑兵1「ここ一帯で最強の! 暴走連合団『魔羅怒』たぁ、俺達のことよ!」
雑兵2「そしてこのお方こそが! この『魔羅怒』の総長、フリーダ様だっとらぁ!」


シグルド「まさか……リーダーだったのか!?」
フリーダ「そういう事になります」
シグルド「それなら話は早い、今すぐこんな事は止めさせることだ。このままではただでは済まないぞ」
シグルド「先に言っておくが脅しではない。大騒ぎになれば取り返しがつかなくなるのはお前達の方だ」
雑兵1「だから誰に向かって口利いててんだっつってんだよ!」

フリーダ「……大人しく退いてくれるのであれば、危害は加えません。退いてください」
シグルド「見てしまった以上、そういうわけにはいかない」
シグルド「どうしても大人しくする気はないのか?」
フリーダ「……」
雑兵1「何で俺らがてめぇに指図されなきゃなんねんだよ!」ジャキッ
雑兵2「やっちまうぜ!」

シグルド「どうしてもやる気なのか……それならやむを得まい」チャキ
シグルド「(多勢に無勢だが、簡単にやられるわけにはいかない)」
シグルド「(まずは一撃を入れて怯ませる他あるまい。気を入れろよ、シグルド)」

シグルド「行くぞ! はっ!」シュバッ

フリーダ「きゃあっ?!」ドシャァッ
雑兵1「ああああああああああっ?!」
雑兵2「大丈夫ですか、大将!」
シグルド「」

249ささやかな騒動:2013/05/06(月) 15:53:36
シグルド「(あ、呆気なさ過ぎる……?!)」


雑兵3「姐さん、お怪我ありませんか!」
フリーダ「だ、大丈夫です。この通り、ですから――」
雑兵1「おい、てめぇ!」
シグルド「な、何だ?」
雑兵2「いきなり斬りかかるとは、それでも男か!」
シグルド「……待ってくれ、先に武器を構えたのはお前達だろう!」
フリーダ「あの、ですからちょっと待っ――「だからって合図もなしにいきなり斬りかかる奴がいるか!」」
雑兵1「そうだそうだ! 剣魔じゃあるまいし!」
雑兵2「大体姐さんはまともに構えてもいなかったぞ!」
シグルド「いや、それは……そうかもしれんが」
雑兵1「それでも男か!」
シグルド「むうう……」
シグルド「(理不尽な気もするが、言われてみればそんな気も……結果的に怪我だけさせてしまったからな)」



シグルド「その……君」
フリーダ「……はい」
シグルド「何というか……怪我をさせてしまって、すまなかった」
フリーダ「いえ……こちらこそ申し訳ありませんでした」
シグルド「いや、君が謝る事はない。私も加減がわからなくてな。大丈夫か?」
フリーダ「大丈夫ですから……お願いですから、これ以上情けなくなる事を言わないで下さい……」

雑兵「おい、泣かしてんじゃねぇぞこらぁ!」
フリーダ「貴方達は少し黙っていなさい!!」

250ささやかな騒動:2013/05/06(月) 15:56:43
シグルド「さて……この辺りでいいだろう」
フリーダ「他の者はひとまず下がらせました。ご迷惑をお掛けして申し訳ありません」
シグルド「いや、謝る事はないんだが……どうしたものか」


シグルド「まず名乗るのが遅れたが、私はシグルドという。君は?」
フリーダ「私は……フリーダと申します」
シグルド「フリーダ。どうしてこんな事になったんだ?」
フリーダ「どこからどう説明して良いものか分かりませんが……」
フリーダ「『魔羅怒』は貴方もお察しの通り、暴走族の一団です。その所属が私達ですね」
シグルド「暴走族か……しかし、その割には初めて聞く名前だ」
フリーダ「集団としてはずっと以前からあったのですが、つい最近まで活動を休止していましたので」
フリーダ「言い訳にしか聞こえないと思いますが、『魔羅怒』は暴力を振るう気もなければ、街頭を集団で爆走する気もあり

ません。元は自警団に近い意味もあったのです」
シグルド「君の言葉を疑うつもりはないが、しかしその割には今日は随分荒っぽいように見えたが……」
フリーダ「それは……」


フリーダ「私がこうして出ると、皆がやりすぎるほど張り切りすぎてしまうんです」
シグルド「……」
雑兵1「……」ジィィ
シグルド「(建物の陰から痛いほどの視線を感じるのはそのせいなのか?)」


シグルド「その理由は――」
フリーダ「弱いですから」
シグルド「いや、その」
フリーダ「貴方もそう思ったのではありませんか?」
シグルド「……。そうだな……」

フリーダ「慣れてはいるんですが、辛いものですね。どうかすると道を塞いでいるだけのソルジャーにも追撃で倒される有様

で」
フリーダ「こんな私ですから、ついてきてくれる人がいるだけでも奇跡のようなものです」
フリーダ「私がもう少し強ければ、皆が肩肘を張る事もなくなるのに」
シグルド「だから、それ以上の事は望めないというのか?」
フリーダ「……そうかもしれません」
シグルド「……」

フリーダ「申し訳ありません。面白くもない愚痴にお時間を取らせてしまいました」
フリーダ「私達も今後このような事はないように致しますので。それでは、失礼致します」
シグルド「少し待ってもらえないか」
フリーダ「? 何故―ー」
シグルド「姿勢が悪いんだ。馬上にいる時は、こう――」ヒョイッ

251ささやかな騒動:2013/05/06(月) 15:58:51
シグルド「こういう風に、馬の姿勢を崩さないようにするといい。武器を構える時は、こう」
シグルド「将を射んとすればまず馬を射よとあるが、乗る側にとっても同じ事だ。まず馬のバランスを崩さないようにする事

が肝要だ」
フリーダ「――。あ、貴方は騎乗の経験がお有りだったのですか?」
シグルド「多少はある」
シグルド「(実際は本分なのだが……最近は滅多に乗っていないからな)」

シグルド「私が言えるのはそのぐらいのものだ」スタッ
シグルド「後は地道に訓練するのがいいが……もしできるなら、誰かに師事すると、こつをものにし易いかもしれない」
フリーダ「……」
シグルド「引き留めてしまってすまない。それでは、私はこれで――」
フリーダ「お待ちいただけませんか?」

シグルド「……何だろうか?」
フリーダ「師事するのが良いと仰るのであれば」
フリーダ「どうか、私が貴方に師事する事を許してはいただけませんか?」


シグルド「……!!」
雑兵123「……」
シグルド「(……さ……殺気を感じる……?!)」


シグルド「わ、私がか?」
フリーダ「そうです。先ほどの剣の腕、馬の扱い……ひとかどの人物とお見受けしました」
シグルド「待ってくれ。私はそんな大層なものではない」
フリーダ「迷惑をおかけした上に、不躾な申し出なのは理解しています。恥も承知です」
フリーダ「しかし、私は他に方法を知りません。どうか私にご協力して頂けませんか!」
シグルド「君には、他にも頼れる者がいくらでもいるはずではないのか?」
フリーダ「例え事実として劣るのが明らかでも、立場上、いくら何でも教わるわけには参りません」
シグルド「いや、しかしな……」
シグルド「(一体どうすればいいというんだ……誰か教えてくれ!)」


フリーダ「お願いします、後生ですから! 何でもしますから!」
シグルド「いや、そういう問題ではなくてだな」
フリーダ「もう一般兵に即死させられるのは嫌なんです!」
フリーダ「治癒を無理やり引っぺがされて倉庫の隅に転がっているのは寒気がします……!」
フリーダ「ですから、助けてくださいお願いします! どうか私を哀れと蔑んで、お助けくださいッ!」
シグルド「一体何の話なんだぁあああああっ?!」






ブルーニャ「怪しげな騎兵の集団と男が争っていると通報されてきてみれば、これとはな……」
ペレス「……どうします?」
ブルーニャ「ただの痴話喧嘩にも見えますし、放っておきましょう」
ペレス「ですな」


この世界に暴走族とかいたら、やっぱり騎兵乗り回す連中なんだろうなあと考えていたらこんな事になった
今も特に反省していない

252名無しさん:2013/05/06(月) 16:02:06
規制で身動きも出来ないなんてなあ
投下されたネタに感想も振れないので適当に投げる事で代わりにしたいと思います
良ければ代理投下をお願いします。適当に区切ってもいいと思います

253ささやかな騒動−2幕:2013/05/12(日) 23:24:37
前回は前スレ>>877です。代理ありがとうございました
簡単なあらすじ
仕事帰りにひょんな事から暴走族『魔羅怒』に絡まれてしまった長男シグルド。
敵の頭目・フリーダさんがあまりなあまりさで一撃で倒してしまい気まずい事に
色々と負い目もあるので、兄弟家長男シグルドはフリーダの指南役になる事となった


〜兄弟家・休日〜


シグルド「さて……今日は私も少し出かけてくるよ」
ミカヤ「あら、珍しいわね。久しぶりに釣りにでも出かけるの?」
シグルド「それもいいが、ちょっと遠乗りをしようと思ってな。最近、体もちょっと鈍っている事だしな」
エフラム「そういう事なら、俺も付き合おうか? 体力を持て余しているんだ」

シグルド「お前と行くと、ただの運動で済まない事になりそうだからな……」
シグルド「まあそれはともかく、勘を取り戻す為でもあるからな。今日は一人で行くつもりだったんだ」

エフラム「そうか……残念だな」
シグルド「すまんな。また今度の機会にしてくれ」
セリス「でも、兄様が馬に乗るのも本当に久しぶりだね」
マルス「確かにそうだね。エフラム兄さんじゃないけど、もうちょっと運動に精を出した方がいいんじゃない?」
マルス「もうそんなに言うほど若くもないんだから、気を抜くとあっという間にヘクトル兄さんみたいになっちゃうよ?」
ヘクトル「あ? 俺が何だって?」ズイッ
マルス「げっ……」
ヘクトル「そういや最近運動不足かもな? 当然お前が付き合ってくれるんだよな? ん?」


<サッカーシヨウゼ! オマエボールナ!
<ヤメテ!ヤメテェー! ギブアップギブアップギブギブギブ

シグルド「……まあ、とにかく出かけてくるよ。夕飯までには戻れるだろう」
エリンシア「そういう事なら、お弁当でも作りましょうか?」
シグルド「そこまで気を使ってもらわなくてもいいんだが……せっかくだから頼むよ」
エリンシア「じゃあすぐに詰めてしまいますから、待っていて下さいね」

ヘクトル「兄貴ぃー! おみやげはよろしくなっ!」
シグルド「気が向いたらな。……それと、ほどほどにしておくんだぞ」
マルス「ほどほどじゃなくて止めてよ?! しぬしぬしぬ、首が絞まって……ちょっ!」

254ささやかな騒動−2幕:2013/05/12(日) 23:26:00
シグルド「それにしても、こうして馬に跨るのも本当に久しぶりだな」
シグルド「行きがかり上の理由とはいえ、妙な事になったものだ」
シグルド「……この辺りのはずだが……」

フリーダ「どうもこんにちは、シグルドさん」
シグルド「少し遅れたか。すまないな」
フリーダ「お呼び立てしたのはこちらですから、どうかお構いなく」
フリーダ「ご自分の馬まで用意させてしまって、お手数おかけします」
シグルド「それこそ無用な気遣いだ。私にとっても良い機会だからな。それはともかく……」チラッ

雑兵’s「……」

シグルド「(まあ、前の様子からして一人で来るわけじゃ……いや、来れるわけじゃないだろうと思ってはいたが)」
シグルド「……大所帯だな、しかし」
雑兵1「あぁ? 何か文句でもあんのか?」
雑兵2「俺らに見られてちゃ何か不味い事でもあるのかよぉ」
フリーダ「威圧的な物腰は慎みなさい!」
雑兵3「ぬぐぐ……」

フリーダ「……申し訳ありません、皆ついてくる、と言って聞かないものですから」
シグルド「いや、私は構わないが……君は大丈夫なのか?」
フリーダ「思うところがなくもありませんが、このさい致し方ありません」
シグルド「(実のところ、見世物のようであまり好きでもないが……そんな事は言っていられないか)」
シグルド「それなら、早速始める事にしよう……と言いたいが、この人数は少し目に付いてしまう」
シグルド「少し移動する事にしよう。慣らしがてら、馬を軽く走らせながらな」

255ささやかな騒動−2幕:2013/05/12(日) 23:28:18
〜空き地〜


シグルド「さて、そろそろ始める事にしようか」
フリーダ「よろしくお願いします」
シグルド「……一応言うが、私は教官でもなければ先生でもないのだから、そこまでかしこまる事はないんだぞ」
フリーダ「師事をお願いしたのも、畏まっているのも、私の我侭でやっている事ですから」
フリーダ「やり辛いのであれば、改めましょうか?」
シグルド「(期待が痛いな……おまけに背後から感じる視線も痛い。下手な真似はできないか)」
シグルド「もう少し気安いほうが私の気は楽だが、好きにしてくれていい」
フリーダ「分かりました」
シグルド「うむ」

シグルド「まず、馬上戦闘では両手を含め体の自由があるのが大前提だ」
シグルド「故に武器の扱い方もあるが、馬をどれだけ自由に走らせる事ができるかも重要になる。のだが……」
シグルド「……君はあまりその点は問題なさそうだな」
フリーダ「そうでしょうか?」
シグルド「馬も君によく慣れているし、少なくとも私の目から見て特別言える事はないな」
シグルド「随分良い関係を築いているようだ」
フリーダ「……この子は、家族から受け継いだものですから。だとすれば、きっとこの子と、先代のおかげでしょうね」
シグルド「なるほど、道理で……」

シグルド「いずれにしても、そういう面では問題なさそうだ。それなら後は、それを戦いに活かすだけだ」
シグルド「まずはお互い、武器を合わせる。相手になろう」
フリーダ「分かりました。お手柔らかにお願いします」
シグルド「来い!」





フリーダ「はぁあっ!」
シグルド「せいっ!」ギィン
フリーダ「くっ……」フラッ
シグルド「そこだっ!」ドンッ

フリーダ「痛っ……く、武器が……」
シグルド「今度は純粋に迂闊だったな。膂力に任せた競り合いになっては出来る事は限られる」
シグルド「相手の武器を真正面から受けていては、姿勢を保つ事は難しい。今の君は絶対に避けることだ」
フリーダ「はい……っつぅ……」
シグルド「(とはいえ、追撃で落馬までいかないのは流石だが……)」

シグルド「……大丈夫だろうか?」
フリーダ「大丈夫です。続けましょう」
シグルド「わかった。それでは、次は距離を空けて始めよう。合図をしたら戦闘開始だ」

256ささやかな騒動−2幕:2013/05/12(日) 23:31:13

シグルド「つああっ!」
フリーダ「くぅっ……きゃあっ!」
フリーダ「(容易く身体が……持っていかれた。今のは危うく落ちるところだった……!)」
シグルド「大丈夫か!」

雑兵1「姐さん!」

雑兵2「もうやめて下さい!」
フリーダ「! 何ですか、あなた達! 割って入ってこないで下さい。今は訓練中です!」
雑兵3「俺らに代わってください。俺達、元気が有り余っちゃってるんですよ!」
フリーダ「それなら脇で自分達で何かしていて下さい。これは決闘ではありません。代わる事はできません」
雑兵1「なら、せめて休んでください。さっきから何戦もやってますし、武器も取り落としているじゃないですか!」
フリーダ「この程度で音をあげる事はできません。貴方達は下がりなさい!」

シグルド「いや、彼らの言う通りだ。休んだ方がいい」
フリーダ「何を……」
シグルド「もう昼だ。さっきから休みなしで訓練していたんだ。武器を持つ手も痺れているだろう」
雑兵2「そうですよ! 指が震えているじゃないすか!」
フリーダ「……」
シグルド「それは私も同じだし、馬もそろそろ休んだ方がいい頃合だ。無理は良くないぞ」
フリーダ「……分かりました。そうしましょう」
雑兵3「さあ、槍をこちらに……」


雑兵1「……せんせーよぉ」
シグルド「それは私の事なのか……?」
雑兵1「もーちょっと……なんつーか……。……いや、何でもねぇ!」
シグルド「……」

シグルド「(手加減する事はできても、手抜きなど真剣な相手にとても出来るものではない)」
シグルド「(それは侮りだ。信頼関係などただの一瞬で消えてなくなる)」
シグルド「……しかし昨日今日の間柄に、信頼関係も何もないだろうに。私は何なんだろうな」

257ささやかな騒動−2幕:2013/05/12(日) 23:32:06
〜昼〜

フリーダ「それにしても、綺麗な弁当ですね。ご自分で作ったんですか?」
シグルド「いや、私が作ったらせいぜい箱の仕切りが2つぐらいしかないよ。これは姉弟が作ったものだ」
フリーダ「ご姉弟がいらっしゃるのですか?」
シグルド「うむ。おかげでいつも家が賑やかだよ。正直助けられているところもあるな」
フリーダ「それは、楽しそうですね」
シグルド「そうだな。しかし賑やかといえば、今の状態もかなり……」

フリーダ「確かに、空き地のほとんどを私達で占領してしまっていますからね」
シグルド「この前に見た時は街路だったせいか分からなかったが、結構な人数がいるな。これでも全員ではないのだろう?」
フリーダ「ええ、そうですね。……しかし、それでも減ってしまった方です」
シグルド「活動を休止していたためなのか?」
フリーダ「そうとも言えますが、正確には……代替わりを行ったせいです」
シグルド「代替わり?」
フリーダ「元々、魔羅怒は先代が立ち上げた族だったのです。私が継いだあと、少し揉め事がありまして……」
フリーダ「私は何とか以前のように、先代の名に恥じぬようにしたいと考えています」

シグルド「そうか……。私にできる事はあまり多くないが、応援するよ」
シグルド「無論、街を脅かさないのであればだが」
フリーダ「それは勿論です。支配や恫喝は、私達の望むところではありませんから」

258ささやかな騒動−2幕:2013/05/12(日) 23:33:32
フリーダ「――せっ!」
シグルド「まだまだ!」

シグルド「脇が甘いぞ!」
フリーダ「また、武器が……くっ……!」

フリーダ「たあっ!」
シグルド「どうした、勢いがないぞ! 演舞じゃないんだ、敵の攻撃に合わせるんじゃない!」



……
………


フリーダ「はーっ!」
シグルド「……っ! 甘いッ!」
フリーダ「ぐっ……!」ドサッ


フリーダ「はぁ、はぁ……どう……でしたか?」
シグルド「今の一撃は良かった。薄ら寒い気分になったよ……しかし、浅かったな」
フリーダ「完全に、はっ、届いたと、思ったのですが……」
シグルド「危うかったさ。……昼から訓練を再開してしばらく経つ。そろそろ休憩を挟む事にしよう」
シグルド「休んだ方がいい」
フリーダ「いえ、私は、まだ……」


雑兵1「ちょっと待ったぁ!」

259ささやかな騒動−2幕:2013/05/12(日) 23:35:01
フリーダ「な、何ですか。貴方達、また……」
シグルド「彼女に何かあるのか?」
雑兵2「いーや! 今度は姐さんにじゃねぇ! お前だ!」
雑兵3「姐さんが休憩に入るなら丁度いい、俺らと勝負しな!」

フリーダ「何を言っているのですか、貴方達は……挑発的な言動は……」ゼェゼェ
雑兵1「挑発じゃありません! ……そもそもさっきから偉そうな事ばっかり言いやがって!」
雑兵2「そもそもお前に姐さんを指導する資格があるのかよ!」
シグルド「資格だと?」
雑兵3「俺らより強いのかって言ってんだよ!」

シグルド「……物事を教えるのに資格も何もないだろう」
シグルド「強いほうが教えるのに適しているわけでもあるまい。あまり関係ないと思うが」
雑兵1「いーや、関係ある! 大いに関係がある!」
雑兵2「俺らより弱い奴がよりにもよって姐さんの指導をするのは納得できねぇ!」
雑兵3「勝負しろ! 俺らが勝ったらお前はお役御免だ!」
シグルド「いや、別に私はな……」
雑兵’s『そうだ、そうだ!』


シグルド「(彼女の人望の成せる業なのか……それとも単に今日一日、眺めているのが暇で仕方なくなったのか)
シグルド「(……両方かもしれないな)」
シグルド「お前達が言うことも分からなくもないが、よく考えてくれ、別に私達が決闘する必要は――」
雑兵1「それとも、まさか怖いのか?」


シグルド「……なんだと?」

雑兵1「怖いのかって言ってンだよ!」
雑兵2「図星か? 本当にお前が俺達に勝てる自信があるなら掛かってこいよ!」
シグルド「……男に対して、よくも言ってくれるな」
雑兵3「一丁前にプライドだけはあるのかぁ?」
シグルド「そこまで言うなら仕方がない、……思惑に乗ってやろう!」チャキ

フリーダ「ちょっと、待ってください、貴方達は……」
シグルド「休憩時間に身体を慣らしておくだけだ。問題はないだろう。君は休んでいろ」
雑兵1「そうです、姐さんは休んでて下さい。これは俺らの勝負なんですから!」
フリーダ「人のっ……話を……」
シグルド「さぁ、来い!」
雑兵1「おら、お前ら行くぞ! せんせぇーが掛かってこいってよ!」
雑兵2「なめてんじゃねぇぞ……今日から俺らの事を先生って呼ばせてやるぜぇ!」


雑兵3「行くぞッ! おらぁああっ!」ブンッ
シグルド「その程度の馬捌きで……せぁーっ!」ドスッ
雑兵3「ぐぇっ……」


フリーダ「い、一撃……?」
雑兵2「ざ、雑兵3――ッ!」
雑兵3「うぐ、ぐぐぐ……」
シグルド「どうした、その程度なのか。掛かってくるがいい!」
雑兵1「上等だァーーっ!」

シグルド「いくらでも掛かってこい、全員まとめて相手してやろう!」

260ささやかな騒動−2幕:2013/05/12(日) 23:36:46

シグルド「ぐうぅぅっ!」ドシャァァッ
雑兵1「おっしゃああああああああ!」グッ
雑兵2「俺達の勝ちだ!」

シグルド「ぐっ……けほ、くっ……げほ、ごほっ……」ゼイゼイ
雑兵3「どうだ、無様に馬から落ちた感想は?」
雑兵1「俺達を舐めるからこういう目に遭うんだ!」
雑兵2「勝てる……勝てるんだ!」

シグルド「ちょ、ちょっと待て。ちょっと待ってくれ、お前達……げほっ、ごほっ……」
雑兵1「随分苦しそうだな。どうしたんだ?」

シグルド「当たり前だろう……」
雑兵2「そんなに俺達の一撃が堪えたのかよ?」

シグルド「お前達……お前達な……!」


シグルド「一体、私に何連戦を強要するつもりだ! さっきから回復した端から戦いを挑んできているではないか!」


雑兵1「おいおい……相手してくれるって言ったのは先生だろ?」
シグルド「限度というものがあるだろう……げほっ、ぐふっ……見ろ!」ビシッ
シグルド「もう日が暮れてしまっているだろう! さっきから延べ何戦したと思ってるんだ?」
雑兵2「女々しいっ! 女々しいなァ〜先生はさァ! 『まとめて相手する』って自分で言っただろ?」
雑兵3「いくらでも掛かってこいとも言ってたぜ?」
シグルド「くっ……」

シグルド「(言葉の綾ではないか。一人ずつ一回勝負で、なんてその場で言うわけがないだろう)」

シグルド「(しかし、自分で言葉に出した以上そんな事は言いだせん……)」
シグルド「(いや、そもそも実際もっと戦えると思っていたんだが……思ったよりずっと運動不足だったのか?)」

261ささやかな騒動−2幕:2013/05/12(日) 23:38:44
シグルド「わかった、げほっ……わかった。……確かに今のは私の負けだ、認めよう」
雑兵’s「ヒャッハーーー!!」
シグルド「(それにしても、何度薙ぎ倒されても次から次へと挑んでくるとは、見上げた奴らだ……)」
雑兵1「ま、先生もよくやったぜ」
雑兵2「そうそう。挑んだ順からばったばったと薙ぎ倒されていくもんな」
雑兵3「俺なんて最初の一撃で死んだかと思ったぜ。ははは」
雑兵1「そういうわけだから、気を落とすなよ先生。なっ!」ポンポン

シグルド「……そうだな」
シグルド「(何故私が負けたような気分にならなければならないのだろう)
シグルド「(いや、負けたんだが)」
雑兵2「よーし、とどめをさした雑兵1を胴上げだァ!」
雑兵3「ほっしゃああああああ」


シグルド「……ふう」
フリーダ「お疲れ様です」
シグルド「あ」

262ささやかな騒動−2幕:2013/05/12(日) 23:40:02
<ワッショイワッショイ


フリーダ「大変申し訳ありませんでした。言葉にしても足りないのは分かっていますが……」
シグルド「いや、気にしないで欲しい。それより、私こそ申し訳なかった」
シグルド「当初の目的をすっかり失念してしまった」
フリーダ「お気になさらず。元々付き合っていただいている立場ですから。……途中で止めるべきだったんですが」
フリーダ「皆が楽しそうに見えたものですから、静観してしまいました」

<ワッショイワッショイ

シグルド「確かに、楽しそうだな」
フリーダ「……シグルドさんも、そう見えましたよ」
シグルド「私がか?」
フリーダ「はい。私の勘違いであれば、申し訳ありませんが」
シグルド「私がか……いや、確かに」

シグルド「……楽しかったのかもしれないな。夢中で馬を動かしたのも剣を振るったのも久しぶりだった」
シグルド「精一杯動いた後の、心のうろが一切ない、全身が空に透けるような感覚は、本当に久しぶりだ」
フリーダ「……」クス
シグルド「……可笑しいかな?」
フリーダ「ああ、いえ、申し訳ありません。――まるで詩人のような物言いでしたから、つい」
シグルド「む……褒め言葉と受け取っておく事にしよう」
フリーダ「そうして頂けると。少しはシグルドさんの気晴らしになれたようなら、彼らも気兼ねせずに済むでしょう」
シグルド「運動不足の私には、少しハードな訓練だったがね」

<ワッショイワッショイ……オイヤメロ!オチルオチルッテ……

シグルド「しかし……賑やかなものだな」
フリーダ「そうですね。私も助けられています。いえ、救われているのかもしれません」
シグルド「そんな彼らに慕われるのが君ではないのか。彼らの賑やかさは、付いていく者があってこそだろう」
フリーダ「……どうでしょうか」
シグルド「私に最初突っかかってきたのも、君が心配で仕方がないからだろう」
シグルド「今日突っかかってきたのも同じ事だ。君が悩んでいるのに力になれなかったのが、やるせないのだろう」
シグルド「君は彼らに慕われているし、期待されているのではないか」
フリーダ「……そうですね」

フリーダ「……だからこそ、時々こらえきれないほど惨めな気持ちになるんです」

263ささやかな騒動−2幕:2013/05/12(日) 23:41:56
フリーダ「何故、私なのでしょうね」
シグルド「……」



<ギャァァアアアー!アシガ!ヘンナホウコウニマガッテル!

フリーダ「! あまり悠長に休憩はしていられないようですね」
フリーダ「それでは」ヒュバッ
シグルド「フリーダ」
フリーダ「……」
シグルド「君は気高い女性だ。今の自分に満足していないのは分かる」
シグルド「しかし、彼らは君が思う以上に、きっと君の事をよく見ている。それだけは分かってあげて欲しい」
フリーダ「……覚えておきましょう」


雑兵1「足がぁあああー!」
シグルド「……それにしても、何をやってるんだお前達は」

264ささやかな騒動−2幕:2013/05/12(日) 23:46:08
〜とある日の兄弟家・食卓〜

『いただきます!』

ヘクトル「おっ、肉余ってるのか? もらっとくか」
アルム「……食事が始まって間もなく、お代わりに手をつけるのはどうなの?」
リン「そうよ、マナー違反でしょ。全く、本当になってないんだから……」
ヘクトル「細っかい事を言うなよ。今日は珍しくアイクが遅いんだから。年に何回あるか分からない収穫時なんだよ!」
ヘクトル「いつもはあっという間になくなっちまうんだから。お前も食べたいんだろ?」
リン「失礼ね。私はマナーについて話しただけでしょ。別に食べたいから言ったわけじゃ……」
ヘクトル「おっ、そうか。じゃあ遠慮なく」ニクチョイー
リン「ちょっと!!」
ヘクトル「食べたいなら食べたいってはっきりしたらいいじゃねーか。どうせ今度のダイエットも長続きしねーんだからよ」
リン「……言ったわね、この!」
ヘクトル「おい、わざわざ俺の皿から持っていくんじゃねーよ! おい!」

アルム「……何だか結局荒れそうだし、喧嘩してるうちに僕も取っておこうかな」ニクガバー
クロム「どうやらその方が良さそうだな。俺ももらっておこう」ニクドバー
エフラム「アルム。俺の分も取ってくれないか? いや、まだ……そう、そのくらいが丁度いい」ニクドッバババ


リーフ「それにしても、アイク兄さんが夕飯の時間に間に合わないなんて……珍しいね」
ミカヤ「連絡もないのよね。無断ですっぽかす子じゃないし、アイクだから万が一の事はないと思うけど」
シグルド「あまり心配なら、私がひとっ走り見てくるが」
セリス「二次遭難みたいになりかねないから、やめた方がいいと思うけれど……」
ミカヤ「……そうね。もう少し待ってみましょう。大事になったと決まったわけじゃないし」

エリウッド「帰りが遅いといえば……そういえば、シグルド兄さんも最近外出が多いじゃないか」
ロイ「そういえばそうだね。新しい趣味でも見つけたの?」
シグルド「趣味というわけではないんだが……実はこの間から指南を請われているんだよ」
マルス「指南って何の? まさか女性の口説き方じゃないよね?」
シグルド「お前は後で私の部屋に来い。……馬術の方だ。正確には騎兵の戦闘術なんだが」
エイリーク「兄上が馬を駆るのは久しぶりなのでは? 私も見てみたかったです」
エリウッド「兄さんに頼み込むなんて、その人は見る目があるんだろうね」
シグルド「どうだろうな。私も大分鈍っているから、今ならお前達に頼む方が良かったかもしれないぞ」
エリウッド「それを言うなら、エフラムに頼んだ方がよっぽどいいよ」

セリカ「でも、大丈夫なのですか?」
シグルド「何がだ?」
セリカ「今時そんな事を頼み込んでくる人なんて珍しいから。悪い事に使わないかと」
シグルド「……いや、彼女達はそんな事はしないと――」ピンポーンガチャッバタン

265ささやかな騒動−2幕:2013/05/12(日) 23:48:29
アイク「すまん、すっかり遅くなってしまった」
ミカヤ「アイク! 全くもう、心配したんだから。連絡もせずにどこに寄り道してたの?」
アイク「ちょっと、途中で面倒に巻き込まれてな……心配かけてすまなかった」
シグルド「もう少し遅かったら、探しに行くところだったぞ。あまり姉さんに心配をかけるなよ」
アイク「すまん、兄貴」


ヘクトル「うっ、つまんねえ事やってる間に帰ってきちまったじゃねーか」
ヘクトル「とりあえず自分の分を……っておい! 全く肉がねーぞ! どうなってんだ!」

アルム「ごめん」
クロム「悪いな」
エフラム「すまんな」

ヘクトル「申し訳程度の謝罪をすんじゃねーよ! くっそ、せっかくのチャンスが……」
リン「自業自得でしょ!」
エリンシア「はいはい、喧嘩はその辺りにしておいて頂戴ね。お肉なら私のをあげるから。アイクもいるでしょう?」
アイク「いや、それだと姉さんのがなくなるだろう」
エリンシア「変な遠慮はしなくていいのよ。私、そこまで食欲がないの。アイクが食べてくれればちょうどいいわ」
アイク「……なら、遠慮なくもらっておこう。ありがとう、姉さん」


シグルド「それにしても、いつもながら我が家は賑やかだな」
マルス「何を今さら」
シグルド「改めて自覚したんだ」
リーフ「……」



リーフ「(そういえば、さっき話が中断して聞き損ねたけど)」

リーフ「(シグルド兄さん、さっき『彼女達』って言ってなかったかな……?)」

266ささやかな騒動−2幕:2013/05/12(日) 23:49:39
〜翌朝〜

シグルド「……さて、今日も少し出かけてくる」
ミカヤ「ああ、例の指南ね?」
シグルド「うむ。いつも通り、ちゃんと夕飯までには戻ってくるから心配しないで欲しい」
ミカヤ「心配はしてないわよ? ただ、随分活気が出たなって思ったの」
シグルド「そうだろうか?」
ミカヤ「ええ。ちょっと前まで疲れたような顔してたのに、今は随分若返ったみたいよ?」
シグルド「……私は姉さんにそんな心配をされるほど老けているのか?」
ミカヤ「ふふ、冗談、冗談。私の弟は今日も格好いいわよ?」
シグルド「全く……。それでは、行ってくる」


アイク「俺も出かけてくる。多分、夕飯までには戻れるから気にしないでくれ」
リーフ「多分て何なの……?」
ロイ「アイク兄さん、今日はどこに出かけるの? ドラゴンゾンビでも狩るの?」
アイク「いや、違う」
ロイ「そっか、ドラゴンゾンビは食べられないからね。それじゃあ、普通の竜狩りでもするの?」
アイク「いや、今日は普通の山だ」
リーフ「兄さんの普通は普通基準に当てはまらないからなあ……結局どこにいくの?」
アイク「草花同好会だ」


ロイ「え?」
リーフ「は?」
アイク「草花同好会に行ってくる。じゃあな」

アイク「ミカヤ姉さん、俺も出かけてくる」
ミカヤ「今夜はちゃんと戻ってくるのよ?」
アイク「ああ」




リーフ「……ロイ。今、アイク兄さん何か言ってた?」
ロイ「さあ……?」

267ささやかな騒動−2幕:2013/05/12(日) 23:53:58
〜空き地〜


シグルド「馬に乗るのに、ほとんど違和感がなくなってきたな……」
シグルド「(確かに騎乗する時、気分が高揚していくのを感じる)」
シグルド「まだ私も、青さを卒業するには早いらしいな」

フリーダ「おはようございます、シグルドさん」
シグルド「ああ、おはよう。しかし、随分早いな。私は余裕を持ってきたつもりだったのだが……」
フリーダ「待たせるわけには参りませんので。しかし、結局待たせてしまいましたね」
シグルド「単に朝の空気を浴びかっただけの気まぐれだから、気にする事はない。……それより気になる事があるんだが」

雑兵1・2・3「……」

シグルド「何故、彼らはぼろぼろなんだ?」
雑兵1「いやいや、こんな怪我は全然大した事ねぇですよ! なっ!」
雑兵2「全くだ」
雑兵3「同意」

シグルド「……何なのだ……?」
フリーダ「昨日の夜、急にあちこち打って帰ってきたのです。今日は帰るようには言ったのですが、どうしても出ると」
フリーダ「幸い、見た目ほどは酷い怪我ではないようですので、様子を見る事にしているのですが……」
シグルド「まあ、本人達が言うなら構わないが」
シグルド「無理はしないようにな。私が改めて言うまでもない事かもしれないが」



シグルド「それでは、気を取り直して今日も始めるとしようか」
フリーダ「はい!」



続いてしまった(適当)
兄弟をいっぺんに出すのは無謀だと思いました

268ささやかな騒動−2幕:2013/05/12(日) 23:55:28
やまない規制がつらいです。よろしければ代理投下をお願いいたします。
適当に区切っていただいても構いません。

269過去スレ見て思いついたリーフとリズネタ:2013/06/27(木) 03:23:52
代理投下お願いします。タイトルは好きに変えてもかまいません

270過去スレ見て思いついたリーフとリズネタ:2013/06/27(木) 03:24:28
夜・イーリス地区のイーリス家にて

リズ「はぁ……やっぱり無いかぁ……」

リズは風呂場の鏡に全身を映しながら悩んでいた。
女性が鏡の前で悩んでいるといってもスタイルのことで悩んでいるわけでない。

リズ「やっぱり大きくなっても聖痕が出るわけじゃないよね」

リズが悩んでいるのは自身の血筋を示すであろう聖痕が出ていないことだ。
代々イーリス家の人間には聖王と呼ばれた人物がその身に着けていた聖痕と呼ばれる特徴的な痣がある。
リズの姉であり家長であるエメリナも額に聖痕が浮かんでいるのだ。父と母はリズが幼いころに亡くなって

おり直系といえるのはエメリナとリズだけなので先に生まれたから血が色濃く出て、後から生まれたからあ

まり遺伝しなかった等の話ですむのだが、実は聖痕を持つ人間はエメリナ以外にも存在する。
俗に兄弟家と呼ばれている大家族の一人、クロムという青年だ。
この兄弟家、実は様々なルーツを持っておりユグドラル地区に伝わる聖戦士の系譜を持っていたり、ラグズ

の特徴を持った人物がいるなどの噂があったりする。
つまりイーリス家と兄弟家にも何らかのつながりがあったりするのかもしれないが、それはともかく直系と

は言えないであろう人物にあって自分に無い物があるというのは思うところがあったりする。

実際の所、クロムとは仲が悪い所か兄と見ているところもあり恨んでいる訳ではない。
リズ本人も聖痕がないという事実でぐれる事も無くいたって明るい人物として成長してきた。
一時期はイーリス家の人間ではないのかもしれないという事も考えた時期もあったが、未来から自称息子に

聖痕があったということもあり、その心配はなくなったがやはり不安なのは不安である。

フレデリク「リズ様、お着替えをご用意しました」
リズ「あ、ありがとう。すぐに上がるんだよ!」

脱衣所のほうから執事のフレデリクの声がし、リズは体の泡を全て流し頃合を見て風呂場をあがっていった



271過去スレ見て思いついたリーフとリズネタ:2013/06/27(木) 03:25:24
翌朝・広場公園にて

リズは人が集まる公園のベンチに座っていた。休日なので学校も仕事も無く、なんとなく散歩をしていた途

中であった。
彼女は学生であると同時に姉が署長を勤めるイーリス署の職員なのだ。先のクロムも機動隊の隊長を勤めて

おり、リズは緊急時には回復役として共に現場に向かうのだ。
イーリス地区は未だにペレジア地区のマフィアとの抗争も多く、時折屍兵と呼ばれる魔物が出現することも

あるので週に一度は出動する羽目になるのだが、今週はかなり落ち着いているようで休日を堪能できるとい

うわけだ。
普段なら友人であり同僚であるマリアベルとお茶をしたりするのだが、今日はその気になれずこうして暇を

もてあましている状況である。

???「ねぇねぇ、幸運の高そうなおねいさん!僕と一緒に追剥に行かないかい!今なら金塊も手に入るよ

!」

ふと、聞いたことのある声がしたので声のした方を向くと茶髪の少年が年上らしき女性に声をかけていたの

だ。
兄弟家の一人、リーフである。見てのとおり年上の女性に声をかけてはスルーされているナンパ少年だ。
幸いにしてエメリナはクロムのことがあるのかこういったナンパはされたことは無い。
クロム曰く、欲望に忠実だが器用でいざという時は頼りになるのだとか。口ごもっていつも世話になってい

るとぼやいた事もあったが。
ただ、リズはそれ以上にリーフに対して気になっていることがあった。彼もまた多くのルーツを持っている

兄弟家の中では異例といえるほど特別な力を持っていないということだ。器用というのもその所を気にして

いるせいなのか器用貧乏と言い換えられる所らしい。
最も傍から見るとそんな事を感じられないスケベ少年にしか見えないのだが。

272過去スレ見て思いついたリーフとリズネタ:2013/06/27(木) 03:25:55
リーフ「いやっほぉぉぉい!断られたけど今日はチャンスなんだ!ナンナは旅行、ミランダは習い事、サラ

はエフラム兄さんにべったりだし、ティニーは同人で忙しいんだ!」

ただのスケベ少年ではないからなのか、彼には四人も恋人がいるらしい。クロムに言わせれば「爆発しろ!

」らしいが、いつもこういったナンパ現場を押さえられてひどい目にあっている。その四人がいないからな

のかこうして羽目をはずしている様子だ。
ふとリズはちょっとした悪戯心を刺激された。ちょうど手にはレスキューの杖がある。範囲的にも届く、ク

ラスはバトルシスターだ。

リズ「レスキュー!」
リーフ「あ、あれ!エフラム兄さんしっかりやってよ!そ、それともナンナかい!旅行には連れて行けなか

ったんじゃないの……ってあれ?公園だ」
リズ「へへーん、かわいい子だと思った!?私なんだよ!」
リーフ「なんだ、リズさんか。じゃあね!!」
リズ「レスキュー!!」

挨拶もそこそこに去っていくリーフをレスキューで再び連れ戻す。

リーフ「コノヒトデナシー!なんだよ!僕に何の恨みがあるのさ!」
リズ「私の悪戯心は一回や二回では収まらないんだよ!」
リーフ「なんで僕なのさ!君が悪戯するのはルフレさんで、僕が悪戯されるのはナンナかサラなの!」
リズ「さりげない惚気ご馳走様なんだよ」
リーフ「はぁ……今日はチャンスだと思ったのにおねいさんが少ないや。一人で行こうかな……今日は誰も

ついてってくれないし」
リズ「?どこか行く予定だったの?邪魔しちゃった?」
リーフ「うん、ちょっとトラキアまでね。本当は兄弟の誰かと行くつもりだったんだけどみんな都合悪くて

ね」
リズ「そうだねー、お兄ちゃんも今日はアイクさん達と修行しにいくって言ってたし」
リーフ「ルフレさん♀さんも一緒だったから黒焦げになって帰ってくるだろうけどね」
リズ「否定できないんだよー」

リズはクロムつながりで兄弟家の人物と親交があったりする。特に末っ子であるロイとは自称息子であるウ

ードは師匠とあがめている節があるため、よく話したりしている。リーフとはそこまで親しいというわけで

はないが、それでもこうして会話が弾むのはリズの人徳やリーフの話題の多さもあったりする。

リズ「そうだ、せっかくだから私がついてっていってあげるんだよ!どうせ今日暇だったし」
リーフ「え!?でも危険だし……いやでもバトルシスターだから幸運をブーストできるし……」
リズ「大丈夫なんだよ。武器や杖もしっかり持ってきているし、足は引っ張らないんだよ。訓練にもなるし


リーフ「うーん、そこまでいうならついてきてよ!ただし僕から絶対離れないでね!」

トラキア地区はここの住民なら知ってのとおり、治安が悪く追剥が横行する危険地帯でもある。その分強力

な武器やレアなアイテムが手に入ることもある。リーフは戦利品を売って家計の足しにしたり自分のものに

したりしているのは周知のとおりだ。リズも危険だというのは当然知っているが、治安維持に携わるものと

しては興味があるのだ。クロムやエメリナからは止められているがトラキアを知り尽くした男がいる今しか

チャンスはないと踏んだのだった。
口うるさいフレデリクも今日はクロムの修行に付き合っておりリズの側にはいなかったのだ。

273過去スレ見て思いついたリーフとリズネタ:2013/06/27(木) 03:26:34

トラキア地区

モブ兵士「うわぁ!!」
モブ山賊「ぎにゃあああ!!」
グローメル「ぬぅうん!!!」
モブ剣士「ぐふっ…」

リズ「今電気屋さんを攻撃したような気がするけど気のせいだよね」
リーフ「うん気のせいだと思うよ。それよりさっき捕らえた竜騎士がボルトアクス持ってたよ。リズにあげ

るよ」
リズ「うわぁ、ありがとう!ちょうど無くなりそうだったんだよ!」

トラキア地区の中ではあまり危険ではない場所を選んだせいもあるが初心者のリズでもいい調子で稼げてい

るようだ。もっともステータスはフルカンストなのだが。
リーフも普段より調子と幸運がいいせいか、太陽が真上を登るころには、金塊(小)が99個を超えていた。
ちなみに倒しているのは言わばごろつきばかりである。一名ほど善良な市民がいたようだが。

リーフ「よし、そろそろお昼にしようよ。さっき知り合いの屋台を見つけたんだ」
リズ「うん、ちょうどお腹ペコペコだったんだ」
リーフ「じゃあ戦利品をを換金してくるよ……とと、この広場から絶対に動かないでね」

そういうとリーフはどこかに走り去っていってしまった。リズはおとなしく言われた広場で待っていた。

リズ「ふぅ、トラキアといっても場所ごとに結構差があるんだね。お姉ちゃんが言ってた場所はもっと危な

いとかいってたけど……それよりリーフ君生き生きしてたなぁ。ちょっとカッコよかったかも……」

リズが独り言を言っていると何やら山賊の団体がこちらに向かっている。というよりいつの間に囲まれてい

るようだった。

リズ「な、なんなんだよ!」
ゲリバ「久しぶりだなぁ!!」
リズ「あ、あなたは……誰なんだよ」
ゲリバ「お前らに序章で倒された山賊だよ!!お前らには恨みがたっぷりがあるんでな!一人になる機会を

待たせてもらったのさ!」

見れば他にも見知った顔がいる。すべてクロム機動隊が検挙したことの有る人物だ。
じりじりと迫りよってくる賊に対応すべくリズはボルトアクスを手にしてゲリバに振り下ろす。
数がどれだけいようが頭さえ倒せばなんとかなると思ったのだが……斧の一撃はあっさり回避されてしまう


続く二撃目、三撃目もどんどん回避されてしまうのだ。

リズ「え、どうしてあたらないんだよ!」
ゲリバ「残念だったな!俺たちは全員斧殺しと後の先、更に回避+10をつけていたのさ!」
モブ山賊「ついでに言えばティアマトの赤斧も装備しているぜ」
ゲリバ「念のため武器破壊もつけている奴もいる!観念するんだな」
リズ「めちゃくちゃ対策されているんだよ!!」

一度でも当てれば確実に倒せるのだが、あてるのはかなり難しいスキル構成だ。
さらに武器破壊でボルトアクスを壊されていく……残ったのはリカバーの杖とて耐久が1しかないボルトアク

スになってしまった。レスキューは先ほどの悪戯で使い果たしてしまっている。

274過去スレ見て思いついたリーフとリズネタ:2013/06/27(木) 03:27:07
ゲリバ「ははは!こいつを捕らえればイーリスの奴らから大量の身代金が取れるぜ!」
モブ山賊「親分!こいつを売っても相当の金にできそうですぜ」
ゲリバ「そうだな!ちんまいくせになかなかいい体してるみたいだしな」
リズ「もう駄目なんだよ……」

リズがあきらめかけた時、一陣の風が発生した。その風は一瞬にして山賊の群れを吹き飛ばしてしまう。

リーフ「やれやれ、トラキアでも人を襲っちゃいけないところがあるんだよ。ここのことだけどね。ちなみ

に人を助けるときは関係ないけどね!」

風の正体はリーフが放ったエルウィンド。高いとはいえないリーフの魔力でもモブの山賊を蹴散らすには十

分な威力であった。結果として頭であるゲリバ以外はすべて地面に叩きつけられてしまったのだ。

ゲリバ「く、くそ!葉っぱごときに舐められてたまるか!!」
リーフ「ティアマトさんの斧は頂くよ!!」

ゲリバが斧を振るうと一瞬の内にて斧が弾かれ、ゲリバの胴体に雷が突き抜ける。リーフのサンダーソード

が文字通りに電光石火の勢いで振るわれたのだ。弾かれた斧はリーフ向けて落下してきたがリーフは得意の

三角飛びで受け取るのであった。
あまりにも早すぎてリズはぽかんとしていたが、リーフは割と涼しい顔でリズの元に歩み寄ってきた。

リーフ「ごめんごめん、知り合いを口説いていたら遅くなってね」
リズ「あ、あの……」
リーフ「ああ、大丈夫。あの程度なら死んでもトラキアの自治体がバルキリーしてくれるよ」
リズ「ごめんなさいだよ!!」
リーフ「え?」
リズ「結局迷惑かけちゃったし……この人達私を狙ってきたみたいだし」
リーフ「ああ、大丈夫だよ。こういうのは慣れっこだしね。それよりも怪我が無くてよかった」

リーフが似合わないほど爽やかに微笑むと倒れていた山賊の足に躓き……その手がリズの胸を鷲掴みにした



フニュ

リーフ「あれ、結構おおき……」
リズ「きゃあああああああああ!!!」



雷鳴と悲鳴がトラキア地区に響き渡るのであった。

夕方・兄弟家

リズ「というわけで、リーフを黒焦げにして送ってきたんだよ」
エフラム「そうか、リーフが迷惑をかけたな。せっかくだからあがっていかないか。クロム兄さんも帰って

くるころだろうし」
セリス「ロリシスコン必死すぎだよ兄さん(リーフ生きているけど気絶してるね)」
ロイ「セリス兄さん逆だよ、逆……あ、あそこにいるのクロム兄さん達じゃない?」
フレデリク「皆様、家に着きましたよ」
クロム「馬車まで出してもらってすまないな……ん、リズじゃないか」
ロイ「あれ?ルフレさん一緒じゃなかったの?黒こげじゃないのに」
クロム「いや、今日はそんなことは無かったぞ。二人とも必死だったしな……」
アルム「代わりにリーフが黒こげだけどね……っていつものことか」
リズ「あ、せっかくだけど今日はもう帰るね。お姉ちゃんも今日は一緒だし」
フレデリク「そうですね、では帰りましょう」

―馬車の中

リズ「むぅ……お兄ちゃんにも触られたこと無かったのに……」

リズ「責任……取ってもらうんだよ///」

275過去スレ見て思いついたリーフとリズネタ:2013/06/27(木) 03:27:37
おまけ
ウード「なぁ、おきたら髪が茶色になってたんだが」
ブレディ「んなの、いつものことだろ。俺達には」
ウード「チェンジプルフつかったら、山賊・盗賊・ソシアルナイトが候補にあったんだが……こんな親候補

いないよな……」
デジェル「知らないわよ。そんなメタなこと」
ウード「身に覚えの無い聖痕もあるんだが」
アズール「この間はギムレーの聖痕だっけ。マジックで書いた」
ウード「しかも二つも」
シンシア「オッドアイのヒーローってかっこいいよね!」
ウード「スキルに下克上が……」
マーク♀「じゃあ今日はドニさんが父親なんですねー!」

ウード「なぁ、ルキナ……これって」
ルキナ「私に聞かないでください……」

276過去スレ見て思いついたリーフとリズネタ:2013/06/27(木) 03:29:10
以上おわり。

メモ帳からコピペしたからか、改行おかしいな。
修正してくれるとおねがいします。

277過去スレ見て思いついたリーフとリズネタ:2013/06/27(木) 16:58:23
代理投下ありがとうございます。規制が解けたらもっと書いてやるんだ…

278名無しさん:2013/07/02(火) 18:38:52
代理投下お願いします。CMネタ、QB注意

リーフ「はぁ…テレビって最後の20分くらいになるといっっっつも3分おきにCMになるよね…」
ロイ「そうだね…しかもこれが2時間や3時間スペシャルなんて事になると今度は1分おきになるしね」
ヘクトル「1分おきってのは大袈裟かもしれんが、まあそう感じるよな」
ミカヤ「じゃーたまにはスルーせずにCM見てツッコミでも入れて過ごしてみない?少しはマシになるでしょ」
リーフ「なるほどなるほど、実に面白い」キリッ
ロイ(兄さん…また番組の影響受けちゃって…)

279名無しさん:2013/07/02(火) 18:39:32
カリッ ポワワワワ〜ン
「マッスルマッスルマッスルマッスルマッスル…」ハア〜 ウホッ

ロイ「FE界のマッチョな人達がポージングしてグルグル回りながら熱い息を吹きかけてきた!?」
ヘクトル「さりげなくビラクも混ざってるし…精神有害だなコレ…」

セリス「パパ〜豆〜」
ディアドラ「この子が大きくなると買い物も一苦労ね〜」
シグルド「ポッ!」
あの人の事を思うと、ホットになる
ディアドラ「わぁ〜すご〜い、ひろ〜い!」
店員「ハトですよね?」
シグルド(コクッ)
家族思いのドラゴン、ポ!ルテ

リーフ「ギャアアアアア!?シグルド兄さんが顔だけハトの獣人にぃぃぃぃぃ」
他「」

280名無しさん:2013/07/02(火) 18:40:18
マルス「証人、白猫のQちゃんです!」
QB「ワイバーンでこの静かさ、ワイバーンでこの静かさ、そういう時代よね〜」
マルス「あなたの口癖ですね?」
リン「は、はい」
エフラム「ペットが証人なんて認めん!」
リン「ペットじゃありません!Qちゃんは…家族です!!!111」
QB「そういう時代よね〜」

ヘクトル「ちょっとあの白い悪魔をぶん殴ってくる」
ロイ「落ち着きなよピザ兄さん。あれCGでしょ」
リーフ「それより何故奴を使おうと思ったのか小一時間問い詰めたいね」

281名無しさん:2013/07/02(火) 18:41:23
ミカヤ「武器に5万Gもかけられるか。サザの口癖だったよね。私いつもボコられてボロボロのサザが恥ずかしかった…
でもあの時、どこからか最強武器を持ってきて…お前を守るためなら5万Gなんて安いもんだろ!って…あの時、サザが素敵に見えたよ…
ありがとう…サザ…!」
エリウッド「ええ話や〜!」

ヘクトル「姉貴…何やってるんだよ…」
リーフ「というか兄弟が何やってんのって内容だけどね」
ミカヤ「記憶にございません。全てユンヌがやりました」(棒)
リーフ「政治家か!」
ロイ「我が家もCMもカオスだなぁ…」

特にオチもなく終わる

282時空戦士マルス00:2013/07/16(火) 09:09:01
規制にかかったのでどなたか代理投稿お願いします。

283時空戦士マルス00:2013/07/16(火) 09:10:09
★9★
 さらに次の日
キンコンカンコーン、キンコンカンコーン
 
ルキナ(マ) 「今日から、この学校で勉学をさせて頂くことになりました転入生のマルス(ルキナ)です」
ティアモ  「すごい美少年だね、クロム様」
クロム   「そうだな……」
ティアモ  「どうかしたのですか?」
クロム   「あれはあのマルスにそっくりなんだが」
ルキナ(マ) 「僕になにか?」
クロム   「いや、なんでもない」
ティアモ  「私はティアモ、隣におられるのはクロム様。それから…」
セレナ   「身の程をわきまえよ!!名はないがセレナと呼ばれている不可能を可能にする乙女だ」
ルキナ(マ) 「それは素晴らしいね。僕はマルス。これからは語学友として一緒に勉強して行こう!」
セレナ   「身の程をわきまえよ!」
ルキナ(マ) 「よろしく頼むね」

 アイコンタクトで会話する二人
セレナ   (バックアップ要員はルキナなの?)
ルキナ   (ええ、そうです)
セレナ   (で、どうして男装してるの?)
ルキナ   (その方がお父様(クロム王子)に近づけるという、マーク♀の作戦内容に従いました)
セレナ   (それにしてもずいぶん板についてるわね)
ルキナ   (そうですか、そう言ってもらえると嬉しいですね。
       それに与えられた任務を遂行するのがMマイスターですから)

ティアモ  「転入生同士が見つめ合っていますね」
クロム   「なんだか怪しい関係じゃないのか?」
セレナ   「そんな訳はない」
ルキナ(マ) 「そうだね、気のせいだよ」

284時空戦士マルス00:2013/07/16(火) 09:11:07
★10★
 扉が開いて入ってきたのは
エフラム  「諸君、朝の挨拶、すなわちおはようという言葉を…
       ほう、再び転入生が現れようとは、俺は聞いていないな」
リオン   「それは職務怠慢だね、(エフ)ラム先生」
エフラム  「熟知している」
リオン   「それも問題だけどね」
ルキナ(マ) 「先生方、僕は転校生のマルスです、宜しくお願いします」
エフラム  「そうか、俺はエフラム(・エーカー)ルネス王子だ」
リオン   「先生だよ」
エフラム  「隣にいるのはグラド皇子リオンだ」
リオン   「僕も先生だから」
エフラム  「マルスとか言ったな。俺は君の着任をどうでもいいと考えている。
       勝手に学び、勝手に生き、そして勝手に死ぬがいい」
リオン   「(エフ)ラム先生、言い過ぎだよ」

ティアモ  「おかしいですよね、クロム様。(エフ)ラム先生なら彼にすごく反応すると思ったのですが…」
クロム   「先生が反応しない何かがあるんじゃないのか?」
エフラム  「エフラム(・エーカー)が宣言しよう。
       私はこの転入生を否定する!何が何でも否定する!!」
リオン   「(エフ)ラム先生、なにもそこまでしなくても」
エフラム  「私の否定を拒むな!」

ルキナ   (そ、そんな…この王子かぶれの蒼碧髪教師は私の擬態を感覚で見破ったと言うのですか、
       完璧な作戦と変装はずだったのですが…)

リオン   「困ったね、(エフ)ラム先生は断崖絶壁より少しあるほうに興味があるからね」
エフラム  「ようやく理解したかリオン」

ルキナ   (なるほど、そういうことだったのですか…
       そうなると私が女ということに気づいている様子ですね)

 次の瞬間、突如教室の外から剣が飛んで来てエフラム、リオンをまとめて串刺しにする。
 誰が投げたのかはあえて書かない…
ティアモ  「それにしても(エフ)ラム先生は毎回授業をしなくて、本当に教師なんでしょうか?」
クロム   「俺は楽でいいがな」
ティアモ  「ダメですよそんなこと言っては…」

285時空戦士マルス00:2013/07/16(火) 09:18:09
★11★
 数日後、寮で…
セレナ   「クロム様を監視してからこれで一週間が経ったわ」
ルキナ   「未だテロの現れる様子が感じられませんね」
セレナ   「ルキナ、クロム様との仲はどうなのよ」
ルキナ   「うまくいっていません。お父様に近づこうとしても邪見に扱われてしまいます。
       実の娘なのに……」
セレナ   「男装してるから仕方ないんじゃない?」
ルキナ   「いえ、恐らくお父様のガールフレンドであるティアモさんに私が近づくことを快く思っていないのでしょう。
       若い頃のお父様は熱い人なのですね」
セレナ   「このまま行くと、私達って姉妹になるってことよね」
ルキナ   「でも私の母上はティアモさんじゃありませんし」
セレナ   「私の父さんはロンクーさんってことになってるわ」
ルキナ   「どこかでこの恋は終焉を迎えることになるのですね」
セレナ   「こんなに幸せな設定な母さん初めて見たのに……。 
       それより、これからどうするつもり?
私達二人でもクロム様を完全監視することは不可能に近いわ。
それにテロに隙を突かれる恐れがあるんだけど」
ルキナ   「ならその隙をこちらで作るのはどうでしょう」
セレナ   「私達の方から?」
ルキナ   「そうです。ちょうどマーク♀から新たな作戦内容が届きました。
       監視対象であるお父様をわざと危険な目に遭わせテロの出方を伺います。
       敵の目的は誘拐です、お父様に何かあっては困るでしょうから」
セレナ   「わかったわ、でもその役を誰がするわけ?
       私やルキナじゃ設定的に無理があるんだけど」
ルキナ   「大丈夫です。バックアップ要因から適任者を派遣するそうです」
セレナ   「それって誰なの?」
ルキナ   「ノアールです」

つづく…

286コピペ改変:2013/08/06(火) 09:59:51
お願いします。


あんまり治安のよくない街ではあったが、昔ながらの肉屋さんがあった
有名なカツ屋にもネタをおろしているとかで、いろいろ新鮮かつ珍しい魔物類を扱っていた(もちろんお値段それなり
ある日、その店先からでっかいマミーが逃げ出した
それだけなら「それなんてマンガのひとこま」なんだが、なんとそのマミー、なかなかの根性持ちだったらしく店先からペレジア→イーリス間の大きい道路をまたぐ交差点を渡って城の玄関先にコンヌツワ
その距離、ざっと50メートルはあったと思う
訓練中だったフレデリクがマミーに絡みつかれ「あぁぁあぁぁぁあ゛」と悲鳴をあげながらペレジアに向かって走っていく光景はなかなかシュールだった


うちのピザロードはいつだったか駄菓子屋さんで売ってるようなカップに入ってるスライムを買って来て家の中で飼っている。(というかその辺に転がってるだけなんだけどピザは放し飼いだと言い張る)
この間リビングで寝転がっていた僕はストーブの近くで人肌にあったまったスライムを見て何を思ったか枕のように頭を乗っけてしまった。
もちろんスライムはぐちゃぐちゃ。我に返ってビビる僕。
そしてタイミング良く帰ってきたピザ。
「スライムーーーーーーーーーー!!!!!。・゜・( ゜Д゜)・゜・。俺のスライムーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!」
代わりのスライムを買ってきても「ピンクなんかやだ。ブルーのがよかったんだ。」と機嫌を直してくれません。


昔、怖がりなスミアと深夜の散歩に行った時にやったイタズラ。彼女も自分もナイト系のクラス。
①まず人けのないとんでもない山道へ行く。
②「うぉっ、今の女の子ってこんな時間にこんなとこで一体何してるんだ?」とか言う。止まりはしない。もちろん女の子なんか見てない。
③15分置き位の間隔で「あれ?さっきの子じゃないか?」とか言う。
④3回目で「ちょっと声かけてみる」とか言って馬を止めて降りて誰も居ない所で話してるフリをする。
⑤びびりまくったスミアが勝手に馬とペガサスを連れて逃げる。俺を置いて。
⑥途方に暮れる。
あの時は本当に参った。

287名無しさん:2013/08/10(土) 02:42:27

>>483-485
乙!
毎年恒例だがやっぱり良い物だなぁ。
最初にこれを考えた人は偉大だ…

自分も一日遅れだが参戦するぜ!



8月8日、通称はっぱの日が今年もやってきた。
兄弟家の居間でははっぱの準備をしながら、セリスとロイが談笑をしている。

セリス「今日ははっぱの日だね!楽しみだなぁ」
ロイ「セリス兄さんは本当に好きだよね。まぁ僕も毎年参加してるけどさ…」

と、そこへ仕事帰りのクロムがやってきた。

クロム「……はっぱの日?お前たち、何の話をしているんだ」
セリス「あ、おかえりなさいクロム兄さん」

クロムははっぱの日という聞き慣れない単語の意味を、弟達に問う。

ロイ「そうか、クロム兄さんは知らなかったっけ。はっぱの日というのはね…」
セリス「男の子も女の子も、服を脱いで素直になって踊るんだ」
クロム「なん、だと…!?」

セリスの間違ってはいないが誤解を招く表現を聞いて、クロムの顔色が変わる。

クロム「けしからん!公序良俗に反する事この上ない行為だ!
    一体誰だ、そんなとんでもない事を思いついたのは!!」

てっきり鼻血でも出すと予想していたロイの思惑を裏切り、クロムは警備隊モードに入ってしまった。
…もしかしたら、仕事帰りだったのも原因の一つだったのかもしれない。

288名無しさん:2013/08/10(土) 02:43:04

ロイ「えっと…それはその…」
  (なんでこういう時に限ってムッツリ属性が反応せずに真面目モードになるのさ兄さん!
   でもここでリーフ兄さんの名前出したら間違いなくヒトデナシー!な展開になっちゃうし…)
セリス「?リーフ兄さんだけど…」
ロイ「ちょおおお!?セリス兄さぁぁぁん!?」


クロム「リーフだと!?あいつ…前々から危険な兆候が出ているとは思っていたが」

ロイ(兄弟にしていい発言超えちゃってるけど、普段のリーフ兄さんの行動考えると否定できない…)
クロム「許せん!リーフの馬鹿はどこにいる!?」
セリス「二階で準備してるよー」
ロイ「おお…もう」
クロム「二階だな!」

二階という単語を聞くやいなや、仕事の疲れを感じさせぬ勢いでクロムは階段へ向かっていった。
ロイとセリスには、見送ることしかできない。

ロイ「あーあ…リーフ兄さんも可哀想に」

ロイはセリスに責めるような視線を向けた。
しかし当人のセリスは、無邪気ににこにこ笑っている。

セリス「大丈夫だよ。リーフ兄さんの…はっぱの力があれば」

289名無しさん:2013/08/10(土) 02:43:45

クロム「リーフ!見つけたぞ!」
リーフ「なんだいクロム兄さん、そんな大声だして」

いきり立つクロムに対してリーフは悪びれる様子もなく落ち着いた対応を見せる。

クロム「裸になって集団で踊るなどという行為を見過ごすわけには行かん。
    さあ、今からでも遅くないからやめるんだ。
    まったく、お前はいつもいつもえr(ry」
リーフ「……クロム兄さん」

リーフのただならぬ様子に、クロムは思わず黙り込んでしまう。

リーフ「裸って、いいよね」
クロム「……ふざけるなぁーーっ!」

…前言撤回、とクロムは再び剣を大きく振り上げた。
しかし、リーフは焦りの表情を浮かべることなく語り続ける。

リーフ「大人になるにつれて、しきたりや周囲の目線、責任、期待…
    色々なものに塗り固められて、裸の自分が出せなくなる。
    失敗できなくなる、自分に正直でいられなくなる。
    もちろんそれは、社会で生きていく上では仕方のないことかもしれない」
クロム「……」

290名無しさん:2013/08/10(土) 02:44:28

一見繋がらない内容に思えるが、何故かクロムには聞き流せなかった。
剣に込められた力が、徐々に弱まっていく。
それは、リーフの言葉にクロムも心当たりがあったからかもしれない。

クロム(…純粋にこの町の人達を守りたい、その想いは今でも変わっていない)

しかし、部下がつき、顔を覚えられ、人々から期待を向けられる内に、
徐々にプレッシャーがかかっていた事は紛れもない事実であった。
思えば、ここまでリーフの行動を咎めたのも、重圧に圧されての事だったのかもしれない。

兄の内心の葛藤を見透かしたかのように、リーフの語りは続く。

リーフ「だからこそ、葉っぱ一枚になって、思いの丈をぶちまける。
    身も心も文字通り裸になる。
    こんな日が一日位あってもいいんじゃないかな」
クロム「お前…そこまで考えて」

リーフは笑いながらクロムの言葉を否定する。
その笑いが可笑しさから来るものなのか、誤魔化しなのかクロムには分からなかった。

リーフ「まさか。こんなのは単なるこじつけだよ。
    でも、僕みたいなのでも皆の火付け役になる事位はできる。
    誰でも最初の一歩を踏み出すのは、怖いから」

291名無しさん:2013/08/10(土) 02:45:08

リーフ「さ、僕の言いたいことは全部言った。
    逮捕してくれてもいいよ」

そう言ってリーフは両手をクロムに差し出した。
しかし、クロムは動かない。

リーフ「兄さん?」
クロム「…俺も焼きが回ったな。
    リーフ、今更何を、と思うかもしれんが…俺に見せてくれないか。
    生まれたままの、お前を」

クロムの言葉の意図する事を理解して、リーフは微笑んだ。

リーフ「兄さん…分かったよ」

そう言ってリーフは、目を閉じてゆっくりと深呼吸をした。
そして次の瞬間、リーフは服を脱ぎ捨てはっぱ一枚になった。
服を脱いで葉っぱをつけるまでに掛かった時間は、実に二秒という短さである。

リーフ「…YATTA!YATTA!」

クロムの目の前で、リーフはYATTAと叫びながら踊り始めた。
一見簡単な踊りに見えるが、まったく恥じる様子もなく全力で踊るその様は、
クロムにある種の芸術性を感じさせた。

292名無しさん:2013/08/10(土) 02:48:02

毎年踊っているためか、素人目にも分かる迷いや疲れを一切見せない洗練された動きである。
そんな高度な状態を維持しつつも、徐々に声量と速度が増していく。

リーフ「YATTA!!YATTA!!!」
クロム(聞くのと見るのでは随分印象が違うものだな。
    …俺もまだまだ青二才ということか)

クロムが己を恥じていると、ふすまが勢いよく開け放たれロイ達が部屋に入ってきた。
既に彼らは衣服を脱ぎ捨てており、はっぱ一枚だけの状態だ。

セリス「兄さん達が仲直りしてよかった!YATTA!」
ロイ「今年も家族仲良く踊れる!YATTA!」

「「「YATTA!YATTA!」」」

クロム(複数人での踊り…動きはてんでバラバラで掛け声やリズムもあっていない
    しかし、なんだ?この胸に響いてくる熱い感情は…
    俺は、俺は何故ただ見ているだけなんだ?何故、服を着ている―――!?)

勢いに流されてはいけないと理性が語りかけてくる。
しかし、本能は流されることを良しとしている。
クロムはどうしたら良いのか分からずに、ただ悶々とするしかなかった。

293名無しさん:2013/08/10(土) 02:48:53


その時3人がぴたりと踊りをやめ、クロムの方へ向き直る。

リーフ「YATTA!YATTA!…クロム兄さん」
クロム「!!!」

そして、ほぼ同時にクロムへ手を差し出した。

セリス「もうなんにも恥ずかしがることはないよ」
ロイ「だって、僕たちは」
三人「「「自由だ!!」」」

そこから先、クロムの記憶は途切れている。
気がついたら日付が変わり、部屋で横たわっていたからだ。
ただ、不思議と爽快感が胸を占めている。
昨日まで単なる義務であった仕事が、やりたくてたまらなくなっている。

クロム「…もう寝よう。明日も仕事だ」

何のためにあるのかよくわからないはっぱの日。
でもこんな日が一日位あってもいいのかもしれない……

終わり

294名無しさん:2013/08/10(土) 02:49:32
以上となります。
感想部分も含めて代理投下していただけると幸いです。

295名無しさん:2013/08/10(土) 23:46:06
代理投下確認しました。
ありがとうございました!

296名無しさん:2013/08/13(火) 01:17:26
1レスネタですが…

>>504
ふむ、成程なー。
つまり

「くっ…参った」
「ふむ…かなり進歩したな。
 力負けもしなくなってきたし、予備動作も減ってきている」

「だが、俺を越えようとして剣を振るっている内はまだまだだ。
 目標を持つのは良いことだが、それだけでは足りない」
「どうすればいいんだ?」
「俺の師の言葉だが、武を楽しむ事だ」
「楽しむ?」
「そうだ。
 己を鍛え、強者と戦う事全てをだ。
 さすれば敵は無く、戦士としてこの上ない領域まで自然と達するらしい。
 …最も、偉そうに能書きを垂れている俺もまだそこまでの境地にはたどり着けていないがな」
「…今の俺には楽しむ余裕なんかない。
 ただ、あんたに勝ちたいだけさ」
「ああ、今はそれでいい。
 頭の悪い俺でも理解できたんだ、いずれ分かる」

とか、

「アイク兄さん、最近なにかと機嫌が良いよね」
「そう見えるか?だとしたら、あいつ――パリスのおかげかもな」
「パリスさんがどうかしたの?
 強い練習相手だから、とか?」
「戦いがいがある相手であるのもそうだが…
 あいつのおかげで、俺は教える歓びを知る事ができた」
「ああ。俺にとって武とは、これまでただ己を高める為だけのものだった。
 しかし、あいつという弟子を持ち、自分の教えが生きているのが楽しくてな」
「へぇー、アイク兄さんって教えるのも上手いんだね」
「いや、前にワユに教えた時は全然ダメだったんだが…
 あいつとは相性が良くてな。まるで他人とは思えん」

みたいな感じか

297名無しさん:2013/08/14(水) 23:24:18
代理投下どうもです!

298TMR(of ephraim) 異伝:2014/04/21(月) 16:32:00
BONUS TRACK 兄弟家以外(多少ゲスト参加してる)でHOT LIMIT

エリウッド 「YO!SAY,」   蝶(YO)!サイコー(SAY)!歌い出しGETだぜ!
ティアモ  「夏が胸を刺激する」  ガーン、最初取られた…OTL
サザ    「ナマ足 魅惑の」   ミカヤミカヤミカヤミカヤミカヤミカヤ
クロム   「マーメイド」     姉さん姉さん姉さん姉さん姉さん姉さん                
漆黒    「出すとこ出して」   身の程を弁えよ!↑月光
ブラッド  「たわわになったら」  俺にも出番があるのか!
セティ   「宝物の恋は」     ティニー、君とのロマンスは宝物の恋そのものだ
ティニー  「やれ爽快っ」     セティ様も宝物の恋(やらないか)に目覚めたのですか?
        
ルキナ   「ゴマカシきかない」  断崖絶壁…OTL       
セレナ   「薄着の曲線は」    胸だけ遺伝された…OTL
鬼ノアール 「確信犯の」      この貧乳(笑)共が!
デジェル  「しなやかなSTYLE」  またいつもの病気が… 
バジーリオ 「耐水性の」      貧乳を嘆くなんて負け犬のいいわけさ…
フラヴィア 「気持ちに切り替わる」 あーあ、死じまった馬鹿な奴だ
チキ(大人) 「 瞬間の眩しさは」   三千年後には私みたいに大きくなるわよ!
ナギ    「いかがなもの」    人間は生きてられないわ…
   
ヴァネッサ 「ココロまで脱がされる」ヒーニアス様…ステキです…
フォルデ  「熱い風の」      君も俺の風を感じてみないかい?
カイル   「誘惑に」       お前はまたご婦人を誑かす発言を!
ルーテ   「負けちゃって」    私は負けません、私優秀ですから…        
アスレイ  「構わないから」    さすがルーテさんですね
ターナ   「真夏は」       エフラムも君に俺の風を感じてみないかい?って言ってもらいたいな
ノール   「不祥事も」      これが私の安らぎです…
ヨシュア  「君次第で」      ↑プレイヤーの腕ではどうにもならん
 
↓ここのサビだけMITSUYA−MIX ver.に変更
サウル   「妖精たちが」     エレンギネヴィアセシリアイグレーヌユーノミレディブルーニャイドゥンさぁーん!
ドロシー  「夏を刺激する」    このエロ神父が…
リリーナ  「はじける地上の」   海といえばダロスゴンザレスローローギースファーガスダーツホークアイドズラガレットセンシガルシアノムスコロスに決まってるわ!
セイン   「マーメイド」     違いますレベッカルイーズイサドラフィオーラセーラプリシラウルスラさん、そしてリンディス様です!
セーラ   「派手な太陽」     それも違うはリフボア?トムスミシェランメディウスガレットワレスデキンハンザームスタファーセルバンテスよ!
エルク   「味方に付けたら」   竜に喧嘩売らないでよ…
カアラ   「宝物の恋が」     バアトル、おぬしはいい男だな
バアトル  「できそうかい?」   これが噂の…こ、こい?うおおおおおおおお!!!

299TMR(of ephraim) 異伝:2014/04/21(月) 16:32:50
ロドルバン 「キミじゃなくても」  お前体力だけが取り柄だよな…
トリスタン 「バテぎみにもなるよ」 うるさい、他にもあるはずだ!
ラドネイ  「暑いばっかの」    ヨハヨハは鬱陶しい…男嫌い…
ジャンヌ  「街じゃ憂うつで」   視線貰えるだけだけでも贅沢ですよ…
カリン   「スキを見せたら」   ねえ、オルソンさん!
イリオス  「不意に耳に入る」   俺はオルソンじゃねえって言ってんだろ!
ラケシス  「サブいギャグなんかで」君が欲しいだなんて…エルト兄様以外の人は好きになれないわ
イーヴ   「涼みたくない」    それはよろしいのですが…
   
シーダ   「むせ返る熱帯夜を」  マルス様…
エスト   「彩る」        アベル…
クレア   「花火のように」    アルム…←アルム「……すまぬ」
カチュア  「打ち上げて」     マルス様…←マルス「……すまぬ」  
パオラ   「散る想いなら」    アベル…←アベル「……すまぬ」
リンダ   「このまま」      マリク…←マリク「……すまぬ」
ニーナ   「抱き合って」     カミュ…←シリウス「……すまぬ」
シリウス  「焦がれるまで」    何度もすまぬ
      
ガーネフ  「妖精たちと」     チキかわいいよチキ
ルドルフ  「夏をしたくなる」   ルドルフは なぜかこうげきしてこない!!
アルヴィス 「熱い欲望は」     KINISIN KINSIN ←シグルド「お前とは決着をつけるべきだな」
ゼフィール 「トルネイド」     ぬぅぅん、王者の劫渦(バシリオス・ディーネー)
ネルガル  「出すもの出して」   リムステラ×10000
リオン   「素直になりたい」   エイリーク……僕、君に言いたかったことがあるんだ
アシュナード「キミとボクとなら」  ラジャイオンと儂
ファウダー 「I’ts All Right」   これが運命!

ネフェニー 「都会のビルの海じゃ」 田舎者で恥ずかしいじゃけん
イレース  「感じなくなってる」  その…満腹感というものですか?
ヘザー   「キ・ミ・を」     私が満足させてあげちゃうわ♪
ルキノ   「冷えたワインの」   エリ子とどこまでいったの? (カリルの酒場)
ジョフレ  「口吻で」       まったく…←エイミ「じょふれしょーぐん なみだめ」
ハール   「酔わせて」      食べ過ぎたな…ねむい
マカロフ  「とろかして」     二日酔い、あーだりぃー
エリンシア 「差し上げましょう」  ↑二人 働かないならブッ飛ばして差し上げましょう

ワユ    「妖精たちが」     スタミナラーメン辛さ流星で! (海の家)
アイラ   「夏を刺激する」    へい、お待ちっと
マリカ   「ナマ足 ヘソ出し」  ナマ足(ソードマスター)とヘソ出し(アサシン)どっちがいい?
ブリギッド 「マーメイド」     私はソードマスター派だよ、アサシンだと瞬殺するからねぇ…
ジェニー  「恋にかまけて」    フフフ…恋人ですか教えません
ティータ  「お留守になるのも」  ジークどこに行ってしまったの?←ジーク「……すまぬ」
シルク   「○○○○的にも」   アンテーゼ様的にもオールオッケー♪
アルバイン 「オールオッケー!」  では行くぞ!シルク←「どこまでも御供します」
     
エリウッド 「YO!SAY,」   蝶(YO)!サイコー(SAY)!
ヒーニアス 「夏を誰としたくなる?」エイリークに決まっている!
ハーディン 「一人の寝の夜に」   ニーナーーーーー←カミュ「……すまぬ」
アトス   「You Can Say Good Bye」畜生ーーっ、何で弟子がモテるんだよーー
セシリア  「奥の方まで」     ↑その弟子の弟子ですけど…
アーダン  「乾く間ないほど」   男はつらいぜ…
ティアモ  「宝物の恋を」     最後の〆は私で決まり!クロム様…私と宝物の恋を…
ビラク   「しま鮮花?」     やらないか?←ティアモ「また取られた…OTL」

300名無しさん:2014/04/21(月) 18:15:37
>>298-299 代理投下ありがとうございました

301名無しさん:2014/05/22(木) 00:51:52
規制だかなんだかよく分からんが2ちゃんに入れないのでこちらに投下。どなたか投下していただけると助かります

302名無しさん:2014/05/22(木) 00:52:34
やった!ねんがんのきずなのたねをてにいれたぞ!


リーフ「ハァハァ…これで僕もサラと同じようにアルテナおねいさんやエーヴェルおねいさま、セルフィナさんやルイーズさん、セシリア先生と……ブババッ!……さらには何れおねいさん達と支援Sになって、こっこd…!」


ロイ「……さっきリーフ兄さんがすごい勢いで地獄への片道切符レスキューで連れていかれたよ」
マルス「まぁ、いつもの事だしほっとこうよ」
ロイ「そうだね」
マルス「所でロイは誰との間にその種を使うの?」
ロイ「えっ…、そ、そうだなぁ…」
マルス「絆の種ってさ、絆を深める相手とキスしながら食べなきゃ意味ないんだって♪エフラム兄さんが言ってたよ」
ロイ「!…//」
マルス「さぁ、幼なじみから女教師に至るまであらゆるフラグを持つハーレム少年!ファーストキスは一体誰の手に!」
シグルド「…そんな事は絶対に許さぁぁん!」
ロイ「シグルド兄さん食いつくの早過ぎるよ!…それに、僕にはき、きすなんてまだ早いし…!半分こにして一緒に食べればちゃんと効果あるんでしょっ!だったら僕…!//」
マルス「顔真っ赤にしちゃって、モテ男のくせに相変わらずウブだねぇきみは」
ロイ「そう言うマルス兄さんはどうなのさ」
マルス「…僕はいずれシーダと結ばれるのは確定的だし、今更絆の種の力に頼るってのもねぇ。……シグルド兄さんはやっぱりディアドラさんと?」
シグルド「うむ。ちゃんと場に相応しい台詞も考えたんだぞ。『ディアドラ、俺はきみと絆のキスが出来ない運命なんて認めない!』…どうだ、我ながら惚れ惚れとする口説き文句だ」
マルス「う、うーん。まぁいいんじゃない?」
ロイ「シグルド兄さんらしいと思う、よ」


セリス「うーん…どうしよっかなぁ」
ロイ「セリス兄さんはどうしたの?」
セリス「うん、あのねロイ。ユリア、ラナ、マナ、ラクチェ、リーン、ラドネイ、それにユリウスもいるし、どうやったら絆の種を均等に分けられるかなぁって思ってるんだけど…」
マルス「そんなの簡単だよ。きみがこの娘こそはって感じる女の子とキスして絆を深めあえばいいさ」
ロイ「あっ、マルス兄さんまたそんな事を…!」
セリス「き、き、キス!?駄目だよそんなの!運命の人としかキスなんかしちゃいけないんだってシグルド兄さんも言ってたし!」

303名無しさん:2014/05/22(木) 00:53:41
マルス「おやおや、そこまで徹底しちゃってるのかい?こりゃ弟のロイに先越されるのも時間の問題、かな?」
ロイ「僕だって軽々しくそんな事しないってば!」


──────────────

ヘザー「リンちゃ〜ん!絆の種を手に入れたんですって?早速私と絆を深めましょうよ〜!」
リン「け、結構ですっ!私女の人と絆なんて深めたくないですから!」
ヘザー「またまた恥ずかしがっちゃって!なんならフロリーナちゃんと私と変わりばんこで絆のキッスを交わしちゃってもオールOKよ♪」
リン「だからフロリーナとはそう言う仲じゃっ…!って、いやぁぁぁぁ!」
ヘザー「種を口に入れてスタンバってるのよ、さぁ早くいらっしゃい!」
リン「いやぁぁぁぁあっ!女の人と絆のキスなんてするくらいならヘクトルとキスする方が数倍マシよぉぉぉ!」
ヘザー「待ってぇリンちゃ〜ん!」


ヘクトル「……へぶしっ!…ん、なんか妙だな。急に寒気が…」
ビラク「うほっ、へっきゅん。この日の為に絆の種という俺との愛の勲章を手に入れてくれたんだね…」
ヘクトル「…へ?」
ビラク「さあ俺の胸元に飛び込んでおいで♪絆の接吻といこうZE!」
ヘクトル「ぎゃぁぁぁあ!冗談じゃねぇっ!なんでお前とキスなんかしなくちゃならねぇんだよぉぉぉ!お前とキスなんかするくらいならリンとキスした方が何倍もマシだぜぇぇっ!」
ビラク「うほっ!俺に尻を向けるのか!?いいよ。こいよへっきゅん、このグラディウスで……ry」


リン「ちょっとヘクトル、アンタみたいなピザとのキスなんて絶対したくなんかないんだから勘違いしないでよね!」
ヘクトル「俺こそお前みたいな野生児とのキスなんかごめんだぜ!つーか今はそんな事より……!」


リン「助けて!フロリーナ!」
ヘクトル「助けて!ファリナ!」

シグルド「兄妹間でのキスと聞いて…。百合や迫真はともかく、KINSHINキッスは許さんぞぉ!」



フロリーナ「お姉ちゃん大変!ヘクトルさまとリンが…!」
ファリナ「ああ、またやってる!しょうがない、助けにいってやるか」
フィオーラ「エリウッド様とのとろけるような口付け…ディープキス……ハァハァ!」
ファリナ「ほら、姉貴もエリウッドさんとの妄想垂れ流ししてないで手伝ってよ!私1人じゃとてもヘクトル様かつげないよ!」


結果、紋章町全体がカオスと化した。

304名無しさん:2014/05/22(木) 21:08:42
>>302-303
代理投下したよ

305名無しさん:2014/05/22(木) 21:21:15
>>304
代理投下ありがとうございました!

306名無しさん:2014/06/16(月) 23:39:55
自分も暇な方、どなたかよろしくお願いします

307あそぼロイちゃん:2014/06/16(月) 23:41:33
部屋の掃除をしていたらなつかしい幼児向けビデオを見つけたのでパロディ書いてみた。
元ネタが超マイナーアニメなので知らない人はスマヌ




みんな おもしろい かお〜
でっかいのや ちっこいの〜
ながいか〜お まるいかお〜
(天↑空↓!!)
おっきな こえだな〜


あおい かみいろ たくさん
あかや みどりも いるよ〜
ぎんいろに ちゃいろ
いでん なのかな?


ロイちゃん あっ
リーフちゃん そっ
セリスちゃん ぼっ
アルム(セリカ)ちゃん おっ


ロ〜イちゃ〜ん
あそぼ あそぼ!





1話『お兄ちゃんはつらいよ』

マルス「リンねえちゃん、ぼくとおにごっこしよう?」
リン「ごめんね、おねえちゃんちょっといまマルスとあそんでられないの!」

アルム「セリカ、おままごとしよう。ぼくたちしんこんホヤホヤのふうふだよ」
セリカ「ごめんアルム、おままごとはあとで!」

リーフ「おねえちゃん、リーフにえほんよんで〜!」
ミカヤ「ごめんね、ロイがお腹を空かせて泣いてるから今は駄目なの」



エリンシア「よしよし。いい子ねロイちゃん」
リン「おねえちゃんわたしにもロイだっこさせて〜!」
セリカ「つぎはあたし〜!」
ミカヤ「はいはい、順番にね」

三人「うわぁぁぁん!ロイなんかキライだぁぁぁ!」


ミカヤ「ああ、また飛び出していっちゃって…。甘えん坊さんなんだからあの子達は全く……」


エフラム「…セリス。セリスはおにいちゃんとあそぼうな…」
セリス「……いやっ!」
エフラム「セリスはおにんぎょうあそびがすきなんだろ?いっしょにあそぼう?」
セリス「セリス、エフラムにいちゃんきらいっ!シグルドにいちゃんがいいっ!」
エフラム「orz」
シグルド「ま、まぁ弟ってそういうもんだよ…」


結局今も昔もセリスにとってエフラムはうざったらしい兄であるのは相変わらず、なようで…。


2話『末っ子にとってのおにいちゃん、おねえちゃん』

ミカヤ「あら、ロイ。お絵描きしてるの?」
エリンシア「上手にクレヨン使えたね。いろんな髪色の子がいっぱいだわ。赤い髪の男の子は誰かしら?」
ロイ「えいうっとおにいちゃん!こっちが、ろい!」
エリンシア「まあまあ、仲良くおてて繋いでるのね」


ミカヤ「こっちの剣を持ってる青い髪の子はだぁれ?」
ロイ「しぐるとおにいちゃん、あいくおにいちゃん、くろむおにいちゃんだよ。さんにんで、とらいあんぐりゅあたっくのれんしゅうしてるの。そのとなりにいるのは、あるむおにいちゃんとせりかおねえちゃん。ふたりでけっこんしきしてるの」


ミカヤ「…じゃあ、お人形遊びしてるのは?」
ロイ「えいりいくおねえちゃんと、せりすおねえちゃんだよ」
エリンシア「セリスちゃんは……。ま、いっか」

可愛らしいピンクのドレスに、おさげ髪の子。ロイは勿論、兄弟の誰もがセリスが女の子だと当時信じてやまなかったので、何も言えなかった。


エリンシア「こっちで緑髪の女の子に追いかけられてる4人は?」
ロイ「えふりゃむおにいちゃんとへくとるにぃにと、まるすにいちゃん!それからリンにいちゃん!」
ミカヤ「えーっと…あのね、ロイ。リンは確かに男の子達に混じって遊んでる事が多いしソーンバルケさんみたいな剣士になるのが夢だって言ってるけど…女の子なの。リンていう名前はね、お父さんとお母さんが凛とした綺麗な女の子に成長しますように…って付けた名前なのよ。だからお姉ちゃんてちゃんと呼んであげようね」
ロイ「え…?だってカオにバンソーコーはったり、かみがみじかいのはオトコのくんしょうだってヘクトルにぃにがわるぐちゆってたもん…」
エリンシア「ヘクトルちゃん!」


それまでショートカットオンリーだったリンが急に髪を伸ばすようになったきっかけは「ロイに兄ちゃんと呼ばれショックだったから」、なのかも知れない。

308名無しさん:2014/06/17(火) 16:16:44
代理投下しました

309名無しさん:2014/06/19(木) 21:35:27
投下ありがとうございました

310TMR:2014/11/10(月) 14:17:25
連投規制になったのでどなたか代理投下お願いします。

☆機体名にキャラ等の名前が含まれている人達。
ガイア  → ガイア(黒,2000、橙,2000)
↑また過去作でガイア(黒い三連星)  …ドム(※過去1000) としてミーシャ同様に過去作で登場していた。
ノルン  → バンシィ・ノルン(3000)
↑サジ同様にまさかの人選。機体とまったくイメージが違うのは突っ込まないで下さい。
ヒース  → ハイぺリオン(2500)
↑乗っている竜の名が、ハイぺリオンだからというだけのこと。

☆機体名に乗っているキャラと二つ名が同じ人達。
シグーネ …  (白い悪魔)   →ガンダム(1500)
ロイド  …   (白狼)     →高機動型ザクⅡ改(1500)
ジスト  …   (砂漠の虎)   →ラゴゥ(1500)



☆使用している専用武器繋がり
マリク(エクスカリバー)  →インパルス(シン,2500、ルナマリア,2000)
アイク(アロンダイト)   →デスティニー(3000)
↑アイクも何とか参加資格を得られるようにした配慮でもある。マリクは選択肢が拡大する結果に。
 ケルベロス?さすがに犬がガンダムに乗るのは無理があるような…

☆その他、超こじ付けです…はい。
ヴォルツ(ひろし) → アリー・アル・サーシェス …アルケー(2500)
↑傭兵サーシェスこと焼け野原ひろし(CV藤原啓治)。ひろし繋がりで関連性を、これくらいはいいですよね!
シリウス(カミュ) → クワトロ・バジーナ … 百式(2500)
↑私は○○、それ以上でもそれ以下でもない…という台詞と仮面と金髪繋がりで…ちょっと危ういか。
 ………

311TMR:2014/11/10(月) 14:18:05
これまで記載した関連性をまとめたのが以下の通りです。
☆高コスト(3000)
ウイングゼロ        …マルス   Ξ    …マリク   ダブルオー  …サジ
ウイングゼロEW      …マルス   ∀    …ローラ   ゴッド    …カイン、シーダ
ストライクフリーダム    …ゴードン  DX   …カイン   デスティニー …シン、アイク
バンシィ・ノルン      …ノルン   エピオン …ナバール
クロスボーンX1フルクロス …ジュリアン ターンX …ナバール
☆準高コスト(2500)
百式    …シリウス   ハイぺリオン     …ヒース   パーフェクトストライク …ナバール
キュベレイ …ミネルバ   シュピーゲル     …ハーディン ウイングゼロカトル   …マルス
X     …カイン    Xディバイダー    …ジャミル  ∞ジャスティス…マルス、ゴードン
レジェンド …アベル、レイ プロヴィデンス    …アベル   ストライクノアール…フレデリク、パリス
インパルス …シン、マリク クロスボーンX3   …ジュリアン アストレイレッドフレーム改    
アルケー  …アル、ひろし トールギスⅢ     …ナバール  …カイン、ジュリアン
試作2号機 …ハーディン  ヴァサーゴCB    …マリク   
バンシィ  …マリータ   デスサイズヘルEW  …アベル   
フリーダム …ゴードン   ヘビーアームズ改EW …マルス
☆中コスト(2000)
ガンダム    …シグーネ   カプル&コレンカプル        …ドーガ
F91     …パオラ    ガナーザクウォーリア        …ホーク
ドラゴン    …ジュリアン  クロスボーンX2改         …ナバール、ガザック
アッガイ    …ミネルバ   アストレイレッドフレーム      …カイン、ジュリアン
ゲルググ    …ハーディン  アストレイブルーフレームセカンドL …カミュ
ストライク   …ゴードン   高機動型ザクⅡ改          …シン、ロイド
Ζ       …ルカ     高機動型ザクⅡ後期型        …カミュ
フォビドゥン  …シャ二ー   ガーベラ・テトラ          …シーマ
スターゲイザー …ロイ     ガイア黒              …ステラ、ガイア
サンドロック改 …マルス    ガイア橙              …アベル、リュート、ガイア
クシャトリヤ  …マリータ   インパルス             …マリク、ホーク
☆低コスト(1500)
Ez−8  …オグマ、カイン  デュエルAS …カイン    ラゴゥ    …アベル、リュート、ジスト
陸戦型   …オグマ、カイン  アレックス  …クリス    ベルガギロス …ナバール、ガザック
ジンクスⅢ …グレゴ、レンハ  ザク改    …ワイズマン  イフリート改 …ミシェイル
 ………
このネタは本編中に取り入れ、以下の人達のいずれかがプレイするためにゲーセンに登場する予定です。
≪マルス、カイン、アベル、ゴードン、ドーガ、シーダ、オグマ、ガザック、ジュリアン、ナバール、マリク、
 ハーディン、ミネルバ、パオラ、ミシェイル、カミュ(シリウス)、サジ、クリス、ノルン、リュート、ルカ、
 ジャミル、ワイズマン、ひろし、ホーク、マリータ、ロイ、シャ二ー、シン、レイ、シグーネ、アル、ヒース、
 ロイド、アイク、ステラ、ローラ、フレデリク、ガイア、グレゴ、パリス、レンハ、+α≫

 ………
カチュア 「私の声って…ガンダムではマルス様に“お前を殺す”と言われた人だったのね。
      なら…マルス様!早く私を殺しにいらっしゃーい!(これで私とマルス様は相思相愛のカップル)」
ヴォルツ 「お〜こんなところに居たのか、しんのすけ!殺してとか頭おかしいんじゃねーか?」
カチュア 「何よ、私の愛の叫びにケチをつけないで!それにしんのすけって…もしかして私のこと!?」
ヴォルツ 「ああ、そうだ。世界(野原)ひろしあんたのことを『しんのすけ』と呼べるのは俺だけだ!」
…というわけで中の人繋がりのカチュアとひろしのオチでした。
 〜TMR(of ephraim) 異伝3 完 〜

312TMR:2014/11/10(月) 14:19:00
以上となります。ご迷惑をおかけしてすみませんでした。

313リン、家出する!?その壱:2014/12/06(土) 00:47:48
規制に引っ掛かっちまったんで、どなたかよろしくお願いします。


思わず顔が真っ赤になった私の事を察してなのか、ファリナがフィオーラさんに軽く突っ込みを入れる。


……え、エリウッドの裸とか、そんなの私だってっ……!
確かにエリウッドに限らず小さい頃は兄さん達と一緒にお風呂に入ったり同じお布団で寝たりもしたけどっ……!
ああ、もう!想像したら益々ドキドキしてきちゃうじゃない…!


「リン…」
ふと、不安げに私の顔色を伺うフロリーナと目が合う。
「…へぅっ!?な、何フロリーナ」
「……リンたらすごい汗…それに顔も赤いよ?雨風にうたれて風邪でも引いた?」
「っ!…あ、はは!そ、そうみたい…!さっきからどうも熱っぽくって!」
まさか最近男運無さ過ぎて兄(主にエフラム兄さんとエリウッド)とあんな事やこんな事する妄想に耽ってるなんてとてもじゃないけど言えなくて、私は悪いなとは思いつつ笑ってごまかした。
「そうなんだ。今日は早く寝た方がいいよ?」
「寝るって…?まさかリン、あんた今日ここで泊まってく気なの?」
「それなんだけどお姉ちゃん。実はこういう事情があって……」


「…ふーん、家出…ねぇ」
「リンは兄弟も多いんだもの。私達には分からないぐらいの苦労だって、きっとあるはずよ?」
「確かに事情は違うけど、私もバイトの都合で度々家を空けた事があったな。まぁ、家出の回数だけなら姉貴が一番だったけど」
「わ、私…?」
ちょっと意外だった。(エリウッドへの異様な執着以外には)極めて真面目でしっかり者タイプのフィオーラさんでさえ、家出した事があるなんて。
「やだな、姉貴。なんも覚えてないの?……最初は…確か中2の時だったかな。たまたまエリウッド様がニニアンと二人きりでいるのを目撃して…」
「!」
「そしたら姉貴、『エリウッド様を殺して私も逝く〜』なんて言っちゃって」
「や、やめなさいよ!私達だけならともかく、今はリンもいるんだから…!」
「……」
フィオーラさん…本当にエリウッドの事が好きなのね。
耳まで真っ赤にしてファリナの口封じに出ようとする彼女の姿を見て、私は改めて感じる。
こんなに一途な彼女や、ニニアンがすぐ傍にいるのに、エリウッドってば…ちょっとは気付いてくれたっていいのに……。
勿論、私の事も…。やだ何考えてるのよ私……!
「リン、急に黙り込んじゃってどうしたのよ?」
「え…あ!な、なんでもないのよ!」
……なんか、不思議な感じだな。
メタな話になっちゃうけど、原作じゃ私と、彼女達3姉妹とはエリウッドやヘクトルを巡る言わば恋のライバルポジションなのよね。
……べっ別に二人の事をそういう目で見た事はないけどっ!
お願いだから今のはシグルド兄さんには絶対内緒ね!



「…リンと久しぶりに一緒のお泊まりだなんて、なんだか嬉しいな!」
この日はファリナやフィオーラさんとも相部屋で、半年ぶりくらいにフロリーナと同じ布団に入って寝る事になった。
別に仲の良い女の子同士だし、これくらい普通よね!?
普段はあんなに恥ずかしがり屋さんなのに、こんなにはしゃいじゃって。本当にこの子といる時はセリカの他に自分に妹がいるような気分になっちゃうわ。
……そんな感傷に浸ってた私の視界に、あるものが映る。
「……ところでフロリーナ。この枕カバーって…」
枕カバーにプリントされたのは、見慣れた青髪の人物。
「え…ぇっ…!へ、ヘクトルさまのっ…枕か…ふぇっ!」
…やっぱり「アイツ」ね。

「……ハァハァ、エリウッド様…ハァハァ」
他方、部屋の隅の方ではさっきからフィオーラさんがエリウッドの枕カバーした抱き枕を……。
わ、私もたまにエリウッドやエフラム兄さんとの妄想に耽っちゃう時もあるけど…流石にここまでではないわよね!


はぁ…なんだか眠くなってきちゃった……。

続く・・・


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