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修正作品&試験投下スレ

42光の勇者の不幸(解決編):2007/11/25(日) 14:12:29 ID:8.Og8BXA
(まいったな……)
クロードはため息を吐きながら森の中を歩いていた。
(完璧にチサトさん達に誤解されたよなぁ。あの時はとりあえず撤退したけど、考えてみると状況が悪化してるかもしれない。
チサトさん達はこれから会う人会う人に『クロードはこのゲームにのった』って言うわけだよなぁ。
かといってあの時チサトさん達を追ってたら、最悪死人が出てたかもしれないし………どうしたら良かったんだろ?
……ハハッ泣きたくなって来た)
クロードはチサト達の攻防の後、南東にしばらく走った後、一旦足を休め、これからの事、自分のことを考えていた。
今来た道を戻ったり進んだりの繰り返しで、ある一定の場所からほとんど動かず、ウロウロする状態で、
先ほど起こったことから引き起こされる事象を検討していた。
(今僕にとって一番良い状況は、チサトさん達の誤解が解けることだ。それにはおそらく、第三者を介してが一番だろう。
できればかつての仲間達がいい。欲を言えば、頭が良くて、状況判断が適切で、パーティーでの発言力、信頼度がある人。
そう、ボーマンさんなんかがベスト…)
「クロードか?」
そんな事を考えていたクロードの少し離れた前方に、白衣を着た今クロードが思ったその人、
ボーマン・ジーンが現れた。

クロードの思考は一瞬停止した。

そしてすぐに思考が再起動した。
(え!?え、何で!?何で!?何でボーマンさんがここにいるの!?いや、そんなこと言ってる場合じゃない!
これはチャンスだ、クロード・C・ケニー!!この人に事情を説明して、チサトさん達の誤解を解いてもらえば!!
そうだ、正に最高のタイミングで最適の人選に巡り合えたんだ!珍しく僕は憑いてる!間違った、ついてる!)
「ボーマンさ…」
「それ以上近づくな」
だが、クロードがボーマンに話しかけようとしたのに対し、ボーマンからの返答は、拒絶だった
クロードは一瞬何を言われたが解からなかったが、すぐに気を取り直し、
「ど、どういうことですか?」と訊ねた。
「チサトからお前の事を聞いた」

クロードの目の前が真っ暗になった。

そしてすぐに気を取り戻した。
「ち、違うんです!誤解です!チサトさんは誤解してるんです!」
クロードは誤解を解こうとボーマンに迫った。
ボーマンは近づいてくるクロードに対し一定の距離を保ちながら、言葉を返した。
「だから近づくなと言ってるだろう。安心しろ、チサトから言われた事を全部鵜呑みにしたわけじゃない。
勘違いしてるということもあるからな。だから武器を捨ててあの時何が起こったか説明してみろ。
それ聞いてチサトの話と矛盾した事が無ければ、信用しよう。ただ、お前が嘘をついてると解かった場合、
悪いが殺らせてもらう。それでいいな?」
クロードは心の底から安堵したような顔をして、武器を下に起き、あのとき何があったのか、
事の顛末を話し出した。


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