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死者たちが集ってよもや話をするスレ

545強化外骨格「名無し」:2008/06/01(日) 23:31:26 ID:xJ.aNWT60
ブラボー「全速前進だ!!」

三影「……ふん、くだらんな」
アーカード「どうした? ヒューマン。酒が不味いのか?」
三影「違うな。あの、川田という小僧が気に入らん……それだけだ」
アーカード「女か? それとも、別の何かか?」
三影「現実から目をそらしているのが気に入らねぇ。理由はどうあれ……殺し合いに乗った時こそが、
  奴という人間の本性をさらけ出していた……ということを認めようとしていない」
アーカード「ほう……人間の本性か。語って聞かせろ」
三影「……ところで、それは?」
アーカード「今日は趣向を変えて、鷲巣の血液だ。処女や童貞のものには劣るが、欲深い人間の血も、味わい深く美味なものだ」
三影「そうかい。……俺はな、元の世界では以前、ICPOにいた……と言っても分かるか?」
アーカード「ああ。確か、国際刑事警察機構、だったか?」
三影「そうだ。そこに属している時に、俺は、世界征服を企む秘密結社とやらのことを調べ続けていた。
  偽善の仮面を被った連中に、悪と言われて滅びた連中だ。そんな物を長らく調べ続けていると、分かっちまうのさ」
アーカード「何を分かったのだ? ほんの一時の生の間隙に」
三影「人間の作り上げた世の中が、腐り果てている、ということがさ。どいつもこいつも、普段は正義だの愛だの平和だのとご大層なお題目を並べてはいるが、
  いざ争うとなれば掌を返したように、騙し、奪い、侵し、殺す。そしてそいつが終わって征服できれば、また偽善の仮面を被る。まったく、反吐が出るぜ。
  そんな腐れきった世の中に、善も悪もありはしない。もし、あるとすれば……」
アーカード「勝者こそが正義であり、敗者こそが悪である……そう言いたいのだろう?」
三影「話が分かるな、その通りだ。だから、俺は腐れた世界を粛清し、勝者となるために力を得た」
アーカード「ひ弱な自分自身に追い詰められて、人間を止めて怪物に成り果て……成って、人間の手により討たれて果てた、か」
三影「なに?」
アーカード「身に覚えがあっただけだ、気にするな。それで……肝心の人間の本性について、語って聞かせろ。HURYY,HURRY,HURRY」
三影「……人間は、奪わずにはいられないのさ。奪われたくないから、先んじて奪う。それが人間の腐れた本性だ。
  あの小僧は、奪われてから漸くそれに気付き、奪うようになったようだがな」
アーカード「ほほう……なかなかに面白い論だな」
ラオウ「ああ、まったくだ」
パカ、パカ、パカ
黒王号「ブルルル」
三影「……コーラを飲む時ぐらい、その馬から降りたらどうだ」
ラオウ「その必要は無い。……だがな、三影英介よ、貴様は一つ考えが違いをしているぞ」
三影「なに?」
ラオウ「世には、生まれたその時より、奪うべくして奪う者も存在するのだ。この拳王のように、な」
アーカード「くくく、面白いことを言うじゃないか。……ああ、面白い、ひどく面白いぞ。素敵だ……やはり、人間は素敵だ」
三影「……そうだな。その奪うべき存在こそ、強者であり、勝者であり、俺の正義……BADANだろうさ」
ラオウ「何か言ったか?」
三影「独り言だ。……酒は、いけるか?」
ラオウ「ほう、この拳王に飲み比べを挑むのか?」
三影「いや、酌み交わした気分なだけさ」
アーカード「なら、私も加えてもらおうか。たまには、血のように赤いワインを飲むのも悪くは無い」
ラオウ「……よかろう。その誘いを受けてやろう」


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