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日本大陸を考察・ネタスレ その182

1ham ◆sneo5SWWRw:2021/07/20(火) 07:48:51 HOST:sp1-72-9-184.msc.spmode.ne.jp
日本大陸のSSや考察・ネタを書き込むスレです。
スレが荒れる事のないように喧嘩や煽り合いは厳禁です。
みんなで仲良く日本大陸世界を楽しみましょう。

尚、このスレは憂鬱本編とは無関係という事を前提としてearth氏の許可が下りています。
憂鬱本編に関係するネタを書くときは本編の設定を遵守し、細心の注意を払いましょう。
各職人様の作品や、スレで語られた内容設定の数だけ世界線が存在しており、皆それぞれ日本大陸です。
設定に関して疑問に思う処などがあれば職人様や住人の皆様に質問し、大いに議論しましょう。

投稿する作品の設定は下記の説明にある日本大陸の基本ルールを遵守していれば、どのようなネタでも自由です。
また既存のアニメーション作品、ゲーム作品等の創作物とクロスを取り扱ったネタについては
下記の日本大陸クロスネタスレご利用してください。
日本大陸の設定は日本大陸スレ及び日本大陸クロスネタスレのみの設定であり、他スレへの持ち出しは厳禁です。


――【過去スレ】――
前スレ:日本大陸を考察・ネタスレ その181
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9191/1622353913/

日本大陸を考察・ネタスレ その180
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9191/1618321608/
日本大陸を考察・ネタスレ その179
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9191/1616335902/
日本大陸を考察・ネタスレ その178
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9191/1614240473/
( 中 略 )
日本大陸を考察・ネタスレ その100
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9191/1486648659/
( 中 略 )
日本大陸を考察・ネタスレ その1
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9191/1429444031/

・日本大陸×創作物クロスネタスレ
最新スレ:日本大陸クロススレ その142
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9191/1626353370/
( 中 略 )
日本大陸クロススレ その1
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9191/1507471275/

・全ての始まり
ネタの書き込み25(>>204から日本大陸ネタがスタート。

4名無しさん:2021/07/20(火) 08:05:55 HOST:KD106133045131.au-net.ne.jp
立て乙

5ホワイトベアー:2021/07/22(木) 14:38:12 HOST:om126208211196.22.openmobile.ne.jp
建て乙です。

6陣龍:2021/07/22(木) 14:42:16 HOST:124-241-072-201.pool.fctv.ne.jp
立て乙です

7モントゴメリー:2021/07/22(木) 15:57:31 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp
乙です。

8トゥ!ヘァ!:2021/07/22(木) 15:59:10 HOST:FL1-125-194-25-248.kng.mesh.ad.jp
前スレ。取りあえず日本大陸で満足にとれなさそうなのは天然ゴムとボーキサイトってのは前に話されていましたね。

鉄は…どうだったか。シベリアの方から土地もらって形成されているので、良質な鉄も探せばあるやもしれませんが。

9弥次郎:2021/07/22(木) 17:05:50 HOST:softbank126066071234.bbtec.net
立て乙です

10ham ◆sneo5SWWRw:2021/07/23(金) 23:42:35 HOST:sp1-75-241-210.msb.spmode.ne.jp
>>8
元々、釜石とかで鉄鉱石、そうでなくても砂鉄がよく採れますから、かなりの産出量になるのでは?

11トゥ!ヘァ!:2021/07/23(金) 23:51:12 HOST:FL1-125-194-25-248.kng.mesh.ad.jp
>>10
大陸化しているので規模も増えていそうですしね。

シベリアから土持ってきているということなので、他にも良質な鉱石が出る鉱山が増えているかもしれません。

12名無しさん:2021/07/24(土) 07:54:07 HOST:M014012006192.v4.enabler.ne.jp
>>8
ゴム欲しくて欲しくてゴム栽培に適した大きな島をいっぱい持ってるオランダちゃんをいやらしい目で見ちゃうの

13700:2021/07/24(土) 08:19:45 HOST:KD119105029058.ppp-bb.dion.ne.jp
>>10
釜石周辺(東日本全般?)の砂鉄はチタン鉄鉱がメインなので高炉による近代製鉄には適していないとか。
#戦前・戦時中に試したけど、銑鉄を取るときに穴が詰まるんだそうな。

Wikipeによれば出雲周辺では磁鉄鉱が取れるのでそちらなら使えるかも知れないが、
上記の国産砂鉄利用では東日本を中心に試したらしいので何か理由があるのでしょう。

14名無しさん:2021/07/24(土) 08:24:39 HOST:sp49-98-145-164.msd.spmode.ne.jp
北海道の倶知安鉄山が巨大化する?

15名無しさん:2021/07/24(土) 09:23:52 HOST:KD106130055207.au-net.ne.jp
ゴムもボーキサイトもレアメタルもある蘭帝はやはりベストフレンド……

16名無しさん:2021/07/24(土) 12:00:24 HOST:203.225.151.153.ap.dti.ne.jp
立て乙です(今更)

ちょろっと調べてみたら、ゴムノキってイギリスがブラジルから盗み出してインドとか東南アジアに持ち込んだらしいですね
これ同じことを蘭帝がやるんです……?

17名無しさん:2021/07/24(土) 12:13:23 HOST:FL1-133-203-3-79.myg.mesh.ad.jp
必要だったらやるでしょうけど
ゴムノキは蘭領ギアナ(スリナム)に自生していたり
より上流のペルーにもあるのでブラジルを無視しても
手に入る余地は普通にあるんですよね

18名無しさん:2021/07/24(土) 12:36:05 HOST:203.225.151.153.ap.dti.ne.jp
あ、なるほど……
他にも中南米に領土持ってるから別にそれでいいんですね

19名無しさん:2021/07/24(土) 12:47:02 HOST:FL1-133-203-3-79.myg.mesh.ad.jp
ちなみに後知恵だと英領ギアナ(ガイアナ)にもゴムノキの自生圏はあったんですが
わずかかつ国境寄りだったのが災いしてか、確実性のあるブラジルに行ったみたいですね
ブラジルが最大手として、自生圏自体はペルー、ガイアナ、スリナム、仏領ギアナなどにもありました

20名無しさん:2021/07/24(土) 13:05:36 HOST:FL1-133-203-3-79.myg.mesh.ad.jp
もう一つ英国に関して捕捉すると、採取できるラテックスの品質の面では
ブラジルやペルーのアマゾン川流域由来のパラゴムノキのが最も優れているので
既に現地で産業化されていて確実という意味でもブラジルへ種子を盗みに行くのは
(道義はともかく)国家戦略的には間違ってないです

後知恵込みだと特に規制されてないペルーに回って買ってくるという手や
自領内に自生するゴムノキの品種改良という手も出てきますけどね

21モントゴメリー:2021/07/25(日) 13:39:09 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp
大陸世界のオリンピックは開会式が短くて済みそう
(主権国家が少ない)

……孤立世界なんて「国体」と変わらないのでは
(開催できればだけど)

22ハニワ一号:2021/07/25(日) 14:27:20 HOST:124-141-195-196.rev.home.ne.jp
>>8
大陸日本に高品質の鉄鉱脈があるのなら高品質の鉄鉱脈で採掘した鉄で作った日本刀が主流になりそうかな。

>>21
日本連合世界だと実現性はともかく各大陸日本世界の国々が参加するスポーツの祭典である大五輪大会なんてものが構想されているかもしれませんね。
まあ実際にやるとなると各大陸日本世界からの参加国から来た選手の数だけで通常の五輪の何十倍もの規模になってしまい大変なことになるのは確実ですがw

23モントゴメリー:2021/07/25(日) 18:27:50 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp
>>22
日本だけで20個以上ですんでw

24モントゴメリー:2021/07/25(日) 18:29:37 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp
昼間に話題振ってほぼ反応なしなので新作投下します(支離滅裂)

19時半から20時くらいに行きます。

25モントゴメリー:2021/07/25(日) 19:50:53 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp
お待たせしました。

26モントゴメリー:2021/07/25(日) 19:51:30 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp
フードル級鉄道輸送艦

基準排水量:1万トン
最高速度:20ノット
全長:170m
全幅:26m
固定武装:無し


フランス連邦共和国(以下、FFR)において設計・運用されている輸送船舶。
輸送「艦」の呼称より読み取れるように、管轄は海軍であり「補助艦艇」枠に分類されている。
鉄道輸送艦とされているが一般車両を載せることはほとんどなく、「560㎜ M1993カノン砲搭載列車砲」輸送専門艦となっている。

560㎜ M1993カノン砲搭載列車砲(以下、560㎜列車砲)は当初、Hexagone(六角形=FFRヨーロッパ州)に集中配備されていた。
しかし、FFRは欧州のみに非ず。アフリカ州もFFRであり、そこに住まう民もまた『全てに勝る母』リシュリューの子供たちであり兄弟なのである。
またエストシナ植民地も防衛しなければならない。
よって、560㎜列車砲を海を越えて輸送する必要が出てきた。
各地に工場を建設して現地生産・配備すれば良いのではないか、という意見も出たが却下された。
テキサスやウルグアイ、グアテマラなど同盟国への展開も考慮されたからである。
これにより、560㎜列車砲の海上輸送を主任務とした本艦が設計・建造されたのである。

船体規模は、アムステルダム条約で定められた「補助艦艇」の規定に則っている。
すなわち基準排水量1万トン、最高速度20ノットである。
車両甲板には軌条が4線確保されており、560㎜列車砲を完全編成で4つ搭載できる。
この時点でかなりのトップヘビーであるため、他国の鉄道連絡船に見られる「客船」設備はほとんど装備されていない。
そのため外観は一般の輸送船、もしくは航空母艦とよく似ている。
この点によりBCから抗議が送られ、OCUからも査察団が派遣されかけたが、FFRは本艦の建造工程を公開することで返答している。
これにより、最上甲板は航空機を運用できる強度には達していないことが周知された。
さらにFFRは「甲板の一部を取り外し可能にする」という全くのムダな機能を追加して身の潔白を主張した。
これによりOCUは納得し、BCも矛を収めた。
これにより晴れて本艦は就役し、560㎜列車砲はFFR各地に展開可能になったのである。

27モントゴメリー:2021/07/25(日) 19:52:17 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp







ここまでが「表向き」の話である。
本艦の、フードル級の真の役目は別にある。

フードル級の役目、それは「560㎜列車砲によるリシュリューの支援」である。

560㎜列車砲を「決戦海域」まで輸送する。
そのために本艦は生み出されたのである。
560㎜列車砲は、「積荷」であるため、アムステルダム条約が制限するところの「備砲」には該当しない。

最上甲板の仕掛けもそのためだ。
甲板の取り外し位置は560㎜列車砲の弾道と一致している。
そうでなくとも、甲板は射撃時の爆風で吹き飛ぶように設計されている。

ほぼ密閉空間である車両甲板で射撃した場合、操作要員は確実に死傷するので操作は艦内から遠隔操作する。
これらに必要な機器も陸軍の野戦用装備をその都度持ち込む形式を採っているため、「積荷」である。

船体の安定性には最大限の配慮がなされているが、基準排水量1万トンの大きさでは560㎜砲4門の発射の反動を受け止めるのは困難である。
そのため射撃は艦の推進軸と平行、つまり艦首と艦尾方向にのみ限定されている。
また、使用する砲弾も全て誘導砲弾である。
誘導砲弾ならば、射撃時の艦の動揺で照準精度が低下したとしてもそれを補う事が可能であるからだ。

誘導砲弾は徹甲榴弾(重量4.28トン)を基に設計されているが、誘導装置と推進剤の分だけ重量が減少している。
そのため威力もオリジナルより低下してしまっているが、FFR技術陣は対応策を用意している。
最終誘導時にロケットモーターを全力噴射して砲弾を加速させ重量低下で失った運動エネルギーを補うのである。

理論上はこの砲弾を12発叩き込めば、敷島型/DZPⅡ級も大破させる事が可能である。
よって、「決戦」時フードル級は3隻が海域後方に布陣しリシュリューからの命令と射撃諸元を受領し次第、射撃することが計画されている。

21世紀現在、フードル級は10隻が建造され大西洋からエストシナ沖まで活動しているが、OCUやBCが真の運用目的に気づいた形跡はない。

28モントゴメリー:2021/07/25(日) 19:53:24 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp
以上です。
ウィキ掲載は自由です。
前回の前編に引き続きまして「後編」をお送りしました。

560㎜列車砲の正体。
それは、『我らが指揮官』リシュリューの妖精?従者?である「列車砲ちゃん」だったのです!!
前編で「ロンドンへの報復用」とか色々言ったけど、真の使用目的はこっちです。
つまり前編は全てが擬態!
FFR陸・海軍によるマスキロフカ劇場!!
(『我らが指揮官』のためならば、陸・海軍の壁など障子紙より容易く打ち破られるのです)

フードル級の役目は、その列車砲ちゃんをリシュリューと戦っている敵(主に敷島型/DZPⅡ級、もしくはドゥーチェ)まで送り届けること。
このコンビはさながら海上における自走砲。
より趣のある表現をするならば「騎士」(リシュリュー)を後方から支援する「長弓兵」です。
「装備が本体」という意味では、秋津洲ポジションかも!!
なお、「フードル」という艦名はフランス海軍初(史実では世界初)の水上機母艦の名前です。
FFRがそのような偉大な名を、ただの輸送艦に付ける訳ないですよね?
最後に一言

FFRの皆さん「アムステルダム条約は遵守しております」

29ナイ神父Mk-2:2021/07/25(日) 20:04:20 HOST:p7036-ipngn1001akita.akita.ocn.ne.jp
乙です。条約の隙間付いた臨時砲艦と言った感じですか・・・
この辺やっぱり鉄道が弱点として理解した上で砲撃能力維持する為の仕組みなのでしょうな
陸から無理でも最悪砲弾だけでも届ける為の

日蘭「成る程(80cm砲輸送艦計画建てながら)」

30名無しさん:2021/07/25(日) 20:16:22 HOST:KD106184134054.ec-userreverse.dion.ne.jp
 乙です。

 列車砲と戦艦……「蒼海の尖兵」……うっ、頭が!

>>22ハニワ一号様。

 実は史実日本でも平安時代までの朝廷が司る官製の鍛冶場は、漢代の炒鋼法や唐代の灌鋼法が伝わっており、砂鉄を用いる前者よりも露天掘りできる石炭と鉄鉱石を用いる後者が主流だったとか。

 平安時代の古刀の太刀が、金床を叩いても折れず曲がらずなのは、餅鉄とも呼ばれた最上級の鉄鉱石を溶かして高品質に鍛えられた鋼を用いていたからとの説も。

 鎌倉時代には、官制の鍛冶場が廃されて院や公家や寺社の荘園が私有するようになる頃には、露天掘りで拾える鉄鉱石や石炭が涸渇した事で自然と砂鉄と木炭による炒鋼法に回帰。それでも鎌倉の頃は砂鉄の品質も良かったので、高品質な名刀が生まれたのですが。

31弥次郎:2021/07/25(日) 20:26:56 HOST:softbank126066071234.bbtec.net
乙です
うまいところ条約の穴を突いてきましたな…
こうしなければならないというのがFFRの苦しいところか、あるいは、活路を見出したというべきか。

32弥次郎:2021/07/25(日) 20:30:32 HOST:softbank126066071234.bbtec.net
久しぶりに漆黒世界の観測をしました
欧州大戦の様子です
2分後に投下を開始いたしますので悪しからず

33700:2021/07/25(日) 20:31:59 HOST:KD119105029058.ppp-bb.dion.ne.jp
>>29
伊「成程 (史実ジュゼッペ・ガルバルディを召喚しつつ)」
#なお、同艦は艦尾に4門の大口径垂直発射菅を装備し、2000km以上の射程距離を持ちます。

34弥次郎:2021/07/25(日) 20:32:01 HOST:softbank126066071234.bbtec.net

日本大陸SS 漆黒アメリカルート 「戦時交錯エトセトラ」Case.4 海戦、あるいはリヴァイアサンの饗宴




 さて、独仏間の派手な陸戦に目が行きがちなWW1あるいは欧州大戦ではあったが、海戦というのも相応に発生していたことをここに述べておこう。
 列強というからには、その国力を誇示するものが必要となる。それは抑止力であると同時に、プレゼンスを発揮する存在である。
そして、当時の列強に名を連ねるフランスおよびドイツ両国は、その国力に相応しい海軍と艦艇をそろえていた。
 それは両国が互いを警戒していた、というのもあるが、当時の列強のトップを走る日英同盟の誇る大艦隊に備えての物であった。
言うまでもないが、押しも押されぬ強大な列強---しかも海軍国家同士ともなれば、その海軍の力はほぼ世界の過半を占めていることになる。
その海軍力は、他の列強をすべて敵に回しても余裕で上回るというレベルで隔絶しており、世界各地で影響力を発揮している。

 とはいえ、それに対して何もしないままではいいようにしてやられるのがオチであり、自然と他国は勝てはしなくとも戦力をそろえていた。
ある程度の戦力をそろえれば、局所的・大局的な抑止力は成立しうるものであり、カードとなりうる。
完全に勝つことは不可能であろうとしても、いざというときに火の粉を振り払う程度の力は当然持ち合わせなければならない。
 それはなぜか?それは偏にそれが列強が列強たる証であったため、だ。むしろ、日英同盟の艦隊というのが、列強を名乗る閾値を高めている節さえある。
殊更、目と鼻の先に英国本土とその本国艦隊が存在している独仏露は気が気ではなかっただろう。
その艦隊の動向は、政治的な意思決定にも大きくかかわるものであり、ひいては国家の指針や動きまでも縛るものとなるからだ。

 とまれ、そんな大英帝国+大日本帝国の二大海軍帝国に対抗する海軍をそろえていた仏独両国は、自然とその艦隊をぶつけ合うこととなった。
 とはいえ、陸戦の方が先に勃発し、戦争の盤面を大きく決定づけたために、海軍が動き出すのは双方が遅かった。
ドイツにしてみれば電撃戦ドクトリンによる文字通り電撃的な侵攻で攻撃を仕掛けることに注力していたため、海軍の動きはフランスへのブラフ程度であった。
ドイツ海軍の仮想敵にはバルト海の向こう、たびたびぶつかってきたロシア帝国海軍というのもいたのは確かだった。
しかし、そのロシア帝国海軍は先の日露戦争においてほぼパーフェクトゲームで敗北しており、その再建の最中ということもあって脅威たりえなかった。
フランスも、トゥーロンやブレストは立地の関係から無事だったものの、まともに行動に移す前に陸戦で痛い目を見たために海軍の動きはどうしても鈍った。
 結果として、双方の海軍は戦争勃発からしばらくは開店休業に近い状態を余儀なくされたのであった。

35弥次郎:2021/07/25(日) 20:32:49 HOST:softbank126066071234.bbtec.net


 しかし、緒戦が終われば、双方も冷静さを通り戻すことになった。
 即ち、フランスは地上の不利を海で取り戻すという選択を選び、ドイツはそれに備えて海軍を動かした、ということである。
 双方の思惑は一致した。
 フランスの戦略目標はドイツの兵站の破壊、すなわち制海権の奪取による通商の断絶。
戦術目標としてドイツ海軍の撃滅、可能であるならば本拠点たるヴィルヘルムスハーフェン軍港の破壊乃至封鎖を定めた。
付随して、ドイツが資源を輸入するために利用する湾港都市の破壊というのも目標として定められた。
 対するドイツは、戦略目標としてフランスの戦力の撃滅による制海権の堅守。そして、戦術目標として攻め入ってくる仏艦隊の撃滅とした。

 ここで、ドイツ海軍は陸軍に負けぬ戦果を期待されていた。
 もとよりドイツという国家は、その祖たる国々の例に倣い、陸軍国家であった。海軍というのは立場が弱い。
 それに加え、緒戦での陸軍はパリの制圧という大成果を上げることに成功しており、威信は天井知らずといったところだった。
うまくいけば、このまま講和に持ち込んで勝利を確実の物とできるかもしれない、というわけである。
そんな状況で海軍がそれを指をくわえて見ているわけがなかった。何かしらの働きをしなくては、という対抗意識が湧いたのだ。
それこそ、パリ占拠に並ぶような大きな戦果を、センセーショナルで、大局にまで影響を及ぼせる何かを。

 斯くして、ドイツ海軍は攻めてくるであろうフランス海軍を艦隊決戦により撃滅する方針を定めた。
 これは、日露戦争時の比州沖海戦と同じ構図だ。制海権をめぐっての、通商路をどちらが握るかの一大決戦。
そして、ドイツ海軍はこれに合わせ、米合より輸入されていた新戦力を惜しみなく投入するという大きな一手に出ることになったのである。
 即ち、艦隊決戦に先んじて敵艦隊を補足して主力艦隊を誘導、尚且つ、決戦時にはその補助を行うという「艦隊決戦型潜水艦」の戦術投入である。
 ヨーロッパの海は、広いようで狭い。殊更に、独仏両国間を結ぶラインを結べば、自然と艦隊のかち合う位置は絞り込める。
特に、ヴィルヘルムスハーフェン軍港やその周辺の湾港都市を狙うというのであれば、猶更に動きは予測可能となる。

 結果だけを述べるならば、フランス海軍は陸戦の失態を補うべく追い立てられるように出撃し、見事にドイツ海軍の哨戒網に引っかかった。
そして艦隊はドイツ主力艦隊の狙った位置に誘い込まれてしまったのである。即ち、艦隊決戦型潜水艦---Uボートによるキルゾーンに、である。
 斯くして、予想もしなかった魚雷攻撃の嵐を受けて損傷を重ねたフランス艦隊は、不利な状況でドイツ主力艦隊と激突。
多少の奮戦をすることはできたものの、その戦力の大多数を北海に沈めることと相成ったのである。

36弥次郎:2021/07/25(日) 20:33:35 HOST:softbank126066071234.bbtec.net


 だが、フランス海軍が必死の抵抗をしたのは、決して無駄ではなかった。
 制海権の維持に成功したドイツ艦隊であったが、フランス艦隊との海戦により損傷した艦艇の修復に終われたのである。
それは、イケイケ押せ押せになったドイツ海軍をして、冷静さを取り戻さなければならない相手が出張ってきたからである。
 即ち、日英同盟の、フランス側に立っての参戦であった。
 当初の計画ではフランス北部にある海軍の拠点、欲を言えば、ブレスト軍港までを制圧したいと考えていたのであるが、それが叶わなくなったのだ。
英国海軍の本国艦隊が立ちふさがっているために、ドイツは世界有数の海軍によって攻めこまれることを考えなくてはならなくなったわけである。
それこそ、日英の参戦の前に戦争の帰結を決め、講和に持ち込めなかったことを介軍上層部がなじったほどには、絶望的なものだった。

 そう、ここにドイツ帝国の見積もりの甘さがあった。
 彼らは、勝利を得る方法に関しては算段を立てていた。だが、戦争を終わらせるという観点で欠如していた、と言わざるを得なかったのである。
確かに、西部戦線ではフランスの首都を制圧、東部戦線ではロシア陸軍を野戦撃滅し、各主要都市の制圧を成し遂げた。
誇るべき戦果ではあるだろう。さりとて、それは軍事的な目標であり、手段ではあるが目的ではない。
それらを行うのは相手国を追い詰め、交渉の席に引きずり出すための手段でしかない。好きな時にお前の息の根を止められるぞ、と示すことが重要なのだ。
 だが、結果は違った。軍は勝利に酔い、政府もまた、勝利に浮かれる国民の声を受けて戦争を継続したのだ。
結論から言えばそれは最終的にドイツを救うことにつながるのであるが、しかして、戦争という外交上では大失敗だったことは否めない。

 斯くして、ドイツ海軍は日英との戦いの最前線に赴くことと相成ったのである。
 ドイツ海軍が選んだのは、潜水艦を用いた通商破壊作戦であった。
 主力艦艇が修繕の最中ということもあったし、反攻作戦に備えて物資を満載にしてやってくることで船舶を狙うことで陸軍の援護をするためでもあった。

 潜水艦というのは、古くはタートル号という可潜ポットというべき乗り物に端を発して進化を遂げたものだ。
加えて、この時代ではまだ技術的な問題により「潜航することができる水上艦艇」というレベルにとどまっていた。
さりとて、この潜航できるというだけで、既存の艦艇の攻撃と索敵から逃れることができるというのが強みであった。
通常の艦艇による通商破壊ももちろん実行に移されていたのは言うまでもないが、日英陣営の制海権を握っている領域で安全に活動できるのは潜水艦だったのだ。
 加えて、少ない排水量の艦艇で多くの戦果を挙げられるというのが期待されたことであった。
海軍も結局はお役所であり、コスト高騰は懸念するものであり、その点潜水艦は期待されていた、というわけであった。

37弥次郎:2021/07/25(日) 20:34:21 HOST:softbank126066071234.bbtec.net

 だが、ドイツ海軍の快進撃はフランス戦で終わりとなったようであった。
 当初こそ潜水艦という神出鬼没の艦艇による通商破壊はうまくいった。が、すぐさまに複数の船舶と護衛艦による護衛船団方式がとられ、効果が激減。
さらにはドイツさえも実用化していない対潜攻撃兵器である爆雷投射機の実用化と実践投入、さらには水上機や足の長い航空機による偵察などを実施した。
 此処には誕生したばかりの航空母艦(正確には水上機母艦)という新兵器までも惜しみなく投入され、爆雷と合わせた積極的な攻撃にまで打って出るまでになった。
それらは、まさに海軍国家の実力というものを見せつける適応力と国力に任せた暴力であった。
 斯くしてドイツは、対フランス戦で活躍した自慢の潜水艦艦隊を櫛の歯が欠けていくようにその戦力を漸減されて行くこととなった。
 そして、日英は万難を排してフランスに陸軍戦力---歩兵、重砲、戦車、その他物資を揚陸に成功。
たちまちのうちに進撃態勢を整えて、多くの戦力がフランス各所の解放に向けて動き出すこととなった。
最大の目標は、フランスの熱烈な、悪く言えばしつこいまでの我儘により、パリと定められた。

 しかして、ドイツも黙ってやられるわけでもなかった。潜水艦による通商破壊の間に修復された主力艦隊は未だに健在であったからだ。
ドイツ帝国上層部はフランス海軍を破ったのだから、と攻勢に出るようにせっついたのだが、とうの海軍は及び腰であった。

 もとより、独仏関係が緊張状態にあるという段階を経ており、その際に極東の大日本帝国は英国への派遣艦隊を用意していたのだ。
あくまでもその艦隊は友好を示すための艦隊である、と対外的には公表されていたが、それを譜面通りにとらえる国はいなかった。
どうあがいても緊張状態にある欧州諸国をけん制するための、日英同盟の間での戦力の融通であった。
 そして、その艦隊は今もなお駐留しており、有事の際には英国のために活動するようにと指示がなされていた。
 つまり、譜面上の戦力でも日英仏の艦隊はドイツを上回っていたのだ。ここで選ぶべきは艦隊保全であり、抑止力として動かすべきと声が出た。

 しかし、ドイツが艦隊保全を図ろうが何をしようが、日英は海軍も叩きのめすことは織り込み済みであった。
何しろ日英陣営が持つアドバンテージの一つが海軍であり海運能力。それを活かさないわけがなかった。
 そして、狙われたのは戦略物資や資源の輸入を担う通商路であり、その制海権を担う海軍戦力。それがへし折られれば、徐々に不利を強いられるのは確定だ。
だからこそ、日英陣営は快速の巡洋戦艦を主とし、空母という目も付けた艦隊による通商破壊作戦を決行。力と数でごり押した。
陣頭指揮にあたったデイヴィッド・リチャード・ビーティー提督から「ビーティータイフーン」と呼ばれたこの暴風は、ドイツの体力をゴリゴリと削っていく。
そして、これに対処しなければならないドイツ海軍は、不利を、いや敗北さえも承知で赴かねばならなかった。
 斯くして、これの対処のためにドイツ主力艦隊は出撃を余儀なくされ、そして、予定調和の如く、すりつぶされる形と相成った。
海上で開催された人工のリヴァイアサンたちの宴は、それはそれは盛大なものとなった。
結果、最後に海の女神が微笑んだのは、日英連合艦隊であり、敗北したドイツ海軍は逼塞を強いられることとなった。
 それは、この戦争の帰結を暗示しているかのようであり、二大海上帝国の力を見せつけるものであった。
 しかし、これで戦争がすべて終わったわけではない。盤石な制海権の元、次々と陸軍戦力を揃えた日英は、その主戦場を陸上へと移したのだった。

 蛇足になるが、最後の日英陣営とドイツ陣営の海戦となったドッガーバンク海戦の後、フランス海軍の残存勢力が独断で出撃したことをここに記す。
今ならばドイツ海軍おそるるに足らず、という判断と楽観の下での、いわば点数稼ぎと戦功を狙ったものであった。
が、これはドイツ艦隊の残存による決死の抵抗により叩きのめされ、這う這うの体で逃げることになったことを付け加えておく。

38弥次郎:2021/07/25(日) 20:35:03 HOST:softbank126066071234.bbtec.net
以上、wiki転載はご自由に。
久しぶりに漆黒世界の観測を。
クロススレの方に集中していたので随分と久しぶりですわ…

39陣龍:2021/07/25(日) 20:52:25 HOST:124-241-072-201.pool.fctv.ne.jp
乙でした。大陸国家の沿岸海軍として考えると実力相応の、下衆な言い方をすれば『ドラマ性皆無で面白味の無い戦力値通りの』戦果に終始しましたが、
それでも全滅、壊滅にまで至らず逼迫出来る程度の戦力を残せたのはある意味で列強海軍の証明でしょうかね。二流三流なら逃げられずに殲滅されてるので

そして陸に続いて海でもドイツに新兵器と新戦術によって叩きのめされてるフランス海軍。最後の最後に戦果のハイエナしようとして
ドイツ海軍のカウンタークロスで逆粉砕されるとか恥の上塗りの典型例ですな。底値を突き抜ける仏海軍とは対照的に『奮戦、天晴である』と
日本人辺りが判官贔屓感情で結構な評価をドイツ海軍に与えてそう

40弥次郎:2021/07/25(日) 21:08:24 HOST:softbank126066071234.bbtec.net
>>39 陣龍氏
>大陸国家の沿岸海軍として考えると実力相応の、下衆な言い方をすれば『ドラマ性皆無で面白味の無い戦力値通りの』戦果
むしろ、海軍超大国二か国を向こうに回して、生き残れたという時点ですごいですからね…
海軍主体でない国家としてはまさしく大金星というか、敢闘賞です。

あと、ドイツの艦隊が生き残ることができたのは、窮鼠猫を?むのを日英が嫌ったのもありますね
残存艦艇が死兵とかして抵抗してきて、思わぬ被害を出してもたまりませんからな
日英は普通に横綱相撲を取るだけで勝てますし

>フランス海軍
世界大戦って起こるたびに常識が破壊されるものですからねぇ…
それに追いつけなかったが故の悲劇、というべきか。

ハイエナをやろうとした結果カウンタークロス食らったのは、日英が懸念した死兵化を考慮しなかった落ち度ですな
ここで負けたら本当にプライドも国家もおしまい、と全力以上を出したドイツ海軍に勝てるはずもなく…

>日本人辺りが判官贔屓感情で結構な評価をドイツ海軍に与えてそう
実際、艦隊の主力が粉砕された後の戦いで、不利な状況で奮戦して勝利をもぎ取りましたからな
たとえその勝利が戦争の帰結を覆すものでなくとも、大きな栄誉でありましょう
逆に言えば、フランスは弱った相手にさえ勝てないし、勝負時を見誤ったという誹りを受けますね

41New:2021/07/25(日) 21:15:04 HOST:fp7452c2bb.oski305.ap.nuro.jp
乙。大陸国家の海軍でシーパワー2強相手にするには無理があったな

42弥次郎:2021/07/25(日) 21:17:43 HOST:softbank126066071234.bbtec.net
>>41 New氏
むしろよくぞここまで戦った、というべきですなぁ…
片方を相手にするならばともかくとして、両方が敵に回って戦い抜いたのですから
普通なら海軍が消滅どころではないです

43モントゴメリー:2021/07/25(日) 21:46:07 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp
>>29
FFRの皆さんの思考は単純明快です
「『我らが指揮官』の助力となるなら何でもする」
です。

>日蘭「成る程(80cm砲輸送艦計画建てながら)」
あんたらは普通に戦艦作れるだろうが!!

>>30
リシュリューが敷島型と戦う時、どうすれば良いかみんなでずっと考えていました。
その時
「輸送船に重砲積んでもアムステルダム条約違反じゃないよな?」
「そりゃ、『積荷』は『備砲』じゃないし……」

「「!!!!?」」

というのがこのお話の始まりでした。
最初は155㎜や203㎜カノン砲でしたが、突き抜けてみました。

44モントゴメリー:2021/07/25(日) 21:48:29 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp
>>31
「ルルブ読み込んで穴を突くのがFFR」と昔言われたので
その評価に便乗いたしましたww

45ナイ神父Mk-2:2021/07/25(日) 21:49:35 HOST:p7036-ipngn1001akita.akita.ocn.ne.jp
>>43
日蘭「戦艦が戦えない時に撃てる様に80cm電磁炸薬複合列車砲再開発しようと思って・・・・」

46弥次郎:2021/07/25(日) 22:11:36 HOST:softbank126066071234.bbtec.net
>>44
タフネスがあるというか、強かというか…w

47モントゴメリー:2021/07/25(日) 22:11:52 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp
>>33
ミサイルで済むなら苦労はしないのだ……
(極超音速ミサイルの研究はするけど)

48モントゴメリー:2021/07/25(日) 22:15:00 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp
>>46
これからもこの路線で突き進みます!!w

FFRの皆さん「リシュリューが沈む時はFFRが沈む時。
       ならばどんな手を使っても彼女を助けるのが当然だろう?」

49トゥ!ヘァ!:2021/07/25(日) 22:40:35 HOST:FL1-125-194-25-248.kng.mesh.ad.jp
>>26-28 モントゴメリーさん乙です

列車砲を無理矢理水上で働かせる船ですね。
紺碧の艦隊のドイツ超戦艦を思い出すなぁ(80㎝列車砲を主砲に添えたやつ)


BCやOCUは口に出してないだけで可能性には思いついているかもですね。
BCは珍兵器の本場ですし。OCUの方は知っていてなお力尽くで十分どうにか出来る国ですから。

どうせ日蘭世界だと他の国も秘密裏に切り札の1つや2つや3つ用意しているんだろ。騙されんぞ。

50New:2021/07/25(日) 23:21:34 HOST:fp7452c2bb.oski305.ap.nuro.jp
モントゴメリー氏乙です。条約の穴を突いてるとはいえかなり扱いづらい
兵器になってますね

51トゥ!ヘァ!:2021/07/25(日) 23:26:21 HOST:FL1-125-194-25-248.kng.mesh.ad.jp
>>34-38 弥次郎さん乙です

最後の最後まで醜態しか晒していないフランスぇ…

ドッガーバンク海戦の後に海軍関係者がドイツ皇帝へ「本日をもって海軍は消滅したしました」と報告したのでしょうかね。

52モントゴメリー:2021/07/25(日) 23:37:35 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp
>>49
何とかして敷島型/DZPⅡ級を倒そうと考え抜いた果ての回答(の一つ)でございます。

一応、防諜には万全を期しておりますが……。

>どうせ日蘭世界だと他の国も秘密裏に切り札の1つや2つや3つ用意しているんだろ。騙されんぞ。

その辺は他の作者さまの夢枕に各国の担当者さんが立つので大丈夫でしょうww

>>50
もうね、「一回使えれば良い」くらいの割り切りでございます。
なので、乗組員は全員志願制です。

……一回でも正体現わしたら、見逃してくれるほどOCUは甘くはないので

53弥次郎:2021/07/25(日) 23:39:10 HOST:softbank126066071234.bbtec.net
>>51 トゥ!ヘァ!氏
>最後の最後まで醜態しか晒していないフランスぇ
序盤でフルボッコにされたのが効きすぎたのだ
陸軍でも海軍でも負けたのかってショックがね…

>軍関係者がドイツ皇帝へ「本日をもって海軍は消滅したしました」と報告
その報告はフランス残存艦隊を叩きのめした後ですねぇ…
稼働可能な艦艇で全力で迎撃した結果、数で劣る中でも相手を叩きのめしたのですがその分被害が…
その結果、稼働可能な艦艇はほぼほぼ払底。修復などをするにしても、もはや間に合うわけもない状況になっております

まあ、海軍も限界以上に戦ったことは皇帝も認めるところであったので、ドイツ海軍の名誉は守られました。
そして、皇帝だけでなく、敵国であった日英もまた、その海軍の本懐を遂げたドイツ海軍を讃えることとなります
フランス海軍の評価は底値を割りましたけど…

54トゥ!ヘァ!:2021/07/25(日) 23:39:48 HOST:FL1-125-194-25-248.kng.mesh.ad.jp
まあ船自体は輸送船ですのでアホみたいに進化している日蘭世界の火力ぶつけられては速攻沈むでしょうからなぁ…

55トゥ!ヘァ!:2021/07/25(日) 23:41:25 HOST:FL1-125-194-25-248.kng.mesh.ad.jp
>>53
戦えば戦うほど評価の下がるフランスと、戦えば戦うだけ評価の上がるドイツ軍…

56弥次郎:2021/07/25(日) 23:43:12 HOST:softbank126066071234.bbtec.net
>>55
米合の手を借りたとはいえ普通に戦争をしたドイツと、如何に負けを重ねたとはいえ非人道的且つ畜生じみた行為に突っ走ったフランスを比較したら多少はね?

57モントゴメリー:2021/07/25(日) 23:45:34 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp
あ、遅れましたが弥次郎氏乙です。

…詳しい海戦の内容記載されてなくて良かった。
(山積みのネタを見つつ)

取り敢えずこっちはネタスレの635氏支援のために、FFRネタに注力いたします。
お父様お許しください!!(土下座)

今しばらくお時間を頂ければ、娘さんを主役(日英コンビ)を食う名女優にして見せましょうぞ。
(ついでにフランスの「魂」も救います)

58弥次郎:2021/07/25(日) 23:49:41 HOST:softbank126066071234.bbtec.net
>>57 モントゴメリー氏
まあ、海戦の様子を描き切れなかった、というのが事実なんですが…お恥ずかしながら…
サクサクと進行したい都合もありましたので、海戦の内容はカットさせていただきました

ネタにつきましてはご自分のペースで書いていただければと思います
此方は支援していただいている身ですので…

59ハニワ一号:2021/07/26(月) 02:13:01 HOST:124-141-195-196.rev.home.ne.jp
>>23
リオデジャネイロオリンピックの参加国が206だから仮に各大陸日本世界を20個でこれにリオデジャネイロの参加国206と同数で計算してみた。
20×206=4120なので各大陸日本世界から4120ヶ国もの国々が参加する史上最大のスポーツの祭典となるぞ(白目)

>>30
史実日本では露天掘りで拾える鉄鉱石や石炭が涸渇したのが資源のある大陸日本では露天掘りで拾える鉄鉱石や石炭は枯渇せずに十分にあるでしょうから平安時代や鎌倉時代レベルの高品質の名刀の製造能力が途絶えずに長らく維持されて現代まで伝えられているでしょうな。

60バーコードハゲ:2021/07/26(月) 10:45:55 HOST:KD113150061086.ppp-bb.dion.ne.jp
第一次前にはエラン精神たっぷりなフランス→攻勢だ!(派手な服装で)→機関銃&塹壕「やぁ」
第二次になるとヴェルダン要塞をおもいだしてマジノ戦を作るで→半機械化されたドイツ軍が電激戦と悲しい結果となったねぇ。

一方イギリスのとある士官は戦車を思い付いた模様。

61名無しさん:2021/07/26(月) 11:58:45 HOST:85.235.128.101.dy.bbexcite.jp
>>26
乙でした。一種のモニター艦な感じかな?

基準排水量10,000tに560mm(≒22inch)列車砲4門とのことですが
英ロバーツ級モニター基準排水量8,000〜8,500tに15inch連装砲1門な感じなので
相当無理しているか、何らかの技術革新がありそうですね
反動殺すために元の560mm列車砲の時点で変態チックなマズルブレーキシステムが備わっているとか?

62700:2021/07/26(月) 19:57:31 HOST:KD119105029058.ppp-bb.dion.ne.jp
発射方向が首尾線固定だし、船体は長いし、意外と普通に撃てるんじゃないかな。
左右の動揺は2門同時発射で相殺できるだろうし。
排水量の割に寸法が大きい上に車両甲板がかなり頑丈なのと(=重い、トップヘビー)、
相対的に低い位置に搭載用の開口部があるのが航洋性を考えると弱点になるかも。

63トゥ!ヘァ!:2021/07/26(月) 20:03:54 HOST:FL1-125-194-25-248.kng.mesh.ad.jp
560mm列車砲を運び、撃つこと前提で設計されている専用船なので色々と特殊な機構が採用されている可能性もありそうですね。

64名無しさん:2021/07/26(月) 20:06:46 HOST:KD106130049023.au-net.ne.jp
外洋上で超信地回転じみたことができる凶悪な出力のサイドスラスター付いてそう

65トゥ!ヘァ!:2021/07/26(月) 20:16:06 HOST:FL1-125-194-25-248.kng.mesh.ad.jp
あと目的がオランダ戦艦への攻撃と味方戦艦の支援なので多分フランス本土近海での運用が前提なのでしょうね。

66モントゴメリー:2021/07/26(月) 20:52:48 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp
>>61-62
>相当無理しているか

>排水量の割に寸法が大きい

必殺!先人へのオマージュ!!(パクリともいう……)
ひゅうが氏の『輸送艦「津軽」』(ttps://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/4069.html)
の基準排水量(8820トン)を1万トンにスケールアップし
かつ30ノットも速度いらないので機関重量を減らし、その分艦幅を広げました。

67名無しさん:2021/07/26(月) 20:55:32 HOST:KD106130046029.au-net.ne.jp
それ(津軽)は56cm砲の船上射撃の反動を
吸収するような船体構造してないのでは?ボブは訝しんだ

68トゥ!ヘァ!スマホ:2021/07/26(月) 20:59:25 HOST:FL1-125-194-25-248.kng.mesh.ad.jp
文を見るに最悪1発撃てれば上等!って感じはしましたね。

まあ二発目撃てるかと言えば、そんなこと許してくれるような相手でもないでしょうからなぁ。

69モントゴメリー:2021/07/26(月) 20:59:43 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp
>>67
そこはオリジナル(津軽)より20〜30年進んだ材料工学で押し切ります。

70モントゴメリー:2021/07/26(月) 21:03:35 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp
>>62
>トップヘビー
それが怖いので、通常の鉄道連絡船にはある(車両甲板の上の)「客船」部分を無くしました。
あと、搭載用の開口部はもちろん(現実の鉄道連絡船のように)扉が設置されております。

71モントゴメリー:2021/07/26(月) 21:33:27 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp
>>68
一発撃ったら、確実に沈められますので…。
運よく逃げ切れたとしても、次は無い。

しかし!
その一撃でリシュリューを救える可能性がわずかでもあるならばFFRはやるのです!!

3隻が一斉射して全弾命中させられれば、敷島型だって下せるのです
(ドゥーチェなら8発)

72トゥ!ヘァ!スマホ:2021/07/26(月) 21:56:17 HOST:FL1-125-194-25-248.kng.mesh.ad.jp
>>71
オランダ側も少なからず列車輸送船へ対応するためにリソースを割かねばなりませんしね。

73弥次郎:2021/07/26(月) 21:57:31 HOST:softbank126066071234.bbtec.net
そしてそのためのリソースを割かせること自体が抑止力であり、戦火を交えない戦争と言っても過言ではない…
全く見事な戦略ですわ

74モントゴメリー:2021/07/26(月) 22:02:58 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp
>>72-73
お褒めにあずかり、感謝の極み。

弱者には弱者の戦い方がございまする故に。
(弱者=史実米帝を殴り倒せる程度の国力)

75名無しさん:2021/07/27(火) 00:39:09 HOST:i114-189-247-213.s42.a038.ap.plala.or.jp
>>65
あの辺りだと蘭帝本土のエクスキャリバーやストーンヘンジに捕まるんじゃないかね?
ミサイルよりはるかに質量のある56cm砲弾を完全に迎撃するのは難しいかもしれないけど
運動エネルギーをそれなりに減衰させるくらいはできるだろうし

76トゥ!ヘァ!:2021/07/27(火) 01:15:24 HOST:FL1-125-194-25-248.kng.mesh.ad.jp
>>75
最悪はもっと酷い話がありますぞ。

日蘭なら戦艦や列車砲の主砲弾を迎撃する手段を開発していても可笑しくないという点。

考えてみればミサイルやロケット、魚雷はほぼ無効化済み。中小口径も迎撃可能。

となれば残りの脅威って大口径弾となるので、これらを無効化する手段の一つや二つ開発していても可笑しくないかなと。
それが戦艦に搭載可能なのか、はたまた大型ゆえに陸に固定されているのかまだはわかりませんが…

少なくともあの世界の日蘭なら何かしら考えて研究している可能性あるんじゃないかと思いまして。


まあ素直に戦艦は手段として割り切って、囮にして別の手段で敵国本土を先んじて叩き潰す手段の方へ舵切ってる可能性も高いですが(汗

特に英仏は蘭本土から近いので各種大型砲台の射程圏内でしょうし。

77ホワイトベアー:2021/07/27(火) 18:44:22 HOST:163-139-151-176.tokyo.fdn.vectant.ne.jp
日米枢軸ルート 南北戦争編をあげさせていただきます。

78ホワイトベアー:2021/07/27(火) 18:45:32 HOST:163-139-151-176.tokyo.fdn.vectant.ne.jp
日米枢軸ルート番外編 アメリカ市民戦争 第4話

ブルランでの大敗はアメリカ合衆国の政界・財界・マスコミ・世論に大きなショックを与えることになり、特にワシントン市の連邦政府中枢は恐慌状態に陥れた。

当時のワシントン市には約1万5千からなる首都防衛軍と逃げ帰った北東バージニア軍約2万が駐屯しており、数だけならマナサス鉄道ジャンクション付近に展開する南軍を超えるだけの規模を誇っていた。だが北東バージニア軍は小銃を含めた全ての装備を放棄して逃げ帰っており、もしも南軍が攻めてこようものなら弾除け以外の使い道はなく、まともに戦力として使えるのは首都防衛軍1万5千のみしかない。

その首都防衛軍も練度は北東バージニア軍と同等、ブルランの戦いでの大敗北により士気は崩壊寸前でありもし仮にマナサス鉄道ジャンクションに展開する南軍がワシントンむけて進撃を開始した場合、一戦もできずに崩壊する可能性が大きかった。

事実上、首都を守る戦力が存在しないと言う事実は連邦議会内で反共和党・古き良きアメリカの奪還を掲げる北部民主党が対南部強硬派に対しての政争の道具として大々的に喧伝し南部との講和を声高に叫び、日系資本の影響力が少ない新聞各社はこぞって手のひらを返して対南部講和を声高に書きたて、世論もマスメディアや政治屋に煽られ、自らが連邦軍を敗北に誘ったと言う事実を都合よく忘れリンカーン大統領や共和党を攻撃、ホワイトハウスの血圧を上げていった。

幸い、ワシントン市の防衛能力の低下は同盟国たる日本より送られてきた遣米軍の到着と気球を使用した決死の偵察の結果、懸念であったマナサス鉄道ジャンクション近隣に展開する南軍が撤退していた事が判明したことにより一旦解決。

講和に傾き欠けていた世論も日本からの増援の到着と日系資本の影響下にあるマスコミを使い、南部との講和はサムター要塞や第33ヴァージニア連隊など南部の卑劣な奇襲攻撃に屈する事を意味するなどと南部へのネガティブキャンペーンを大々的に行うことで再び武力による連邦回復にかたむけていった。また、議会でも南部よりの北部民主党の議員が南部より資金援助を受けていた事実が発覚、これを武器に共和党が講和派を徹底的に攻撃し黙らせる事に成功した。

79ホワイトベアー:2021/07/27(火) 18:46:05 HOST:163-139-151-176.tokyo.fdn.vectant.ne.jp
なんとか国内を取りまとめる事に成功したリンカーン大統領ら共和党および日本は南部よりでの欧州列強の介入を警戒、クリミア戦争での後遺症に悩むフランスやイギリスに対して戦争をちらつかせながらながら黙らせ、対南部攻略戦略としてアナコンダプランと合わせてより積極的な戦略、バージニアルート・テネシー州東部ルート・テネシー州西部ルートの3方向からの南部直接侵攻計画、スリーアローズ計画を構想する

スリーアローズ計画を行うにあたりリンカーン大統領はブルランの戦いで敗北した北東バージニア軍を立て直しを命令する。

連邦陸軍はブルランの戦いでの大敗北以降装備の殆どを喪失していた北東バージニア軍と装備こそ万全であるが戦う前から指揮崩壊半歩前な首都防衛軍を合流・再編させ軍の名前をポトマック流域軍に改名、ブルランの戦いで指揮をとったマクドウェル准将を更迭し指揮官に西バージニアでの作戦に従事していたジョージ・マクレラン准将を任命することで新しい軍の立て直しと練度向上を行わせるなど連邦軍の再編を推し進めた。

さらにブルランの敗北を受けた連邦議会では50万人の追加動員を認める決議案が賛成多数で上下両院で可決され、本格的に各州の民兵隊の動員を開始する事で連邦軍のさらなる拡大が開始される事になり、ポトマック流域軍だけでも8個師団と6個民兵旅団が新規編入される。
追加が許可されたのは人員のみではなく、臨時予算として連邦陸軍が要求していた倍の予算が上下両院の賛同の下に確保された。

追加予算はただちに軍需品の購入に当てられ、日系資本により五大湖周辺に構築されていた工業地帯や北部の造船所ではこれまでとは比べ物にならないレベルでの軍需品の生産および艦艇の建造が実施され始めた。なお、生産されている軍需品のほぼすべてが従来の先込め式小銃や火砲などの装備ではなく、連発型ボトルアクション式小銃や駐退機付の火砲など日本軍で配備されている最先端兵器群のライセンス生産版であり、1つ1つがそれまでの兵器とは比べ物にならないほど凶悪な兵器であった。

また、これら大量生産された軍需品を前線に効率的に輸送する為の組織である輸送・鉄道司令部や南部に対しての情報収集を行う為のインテリジェンス組織である陸軍省情報局、軍事通信の管理を行う陸軍省通信本部、新兵教育を行う教育本部などの連邦軍に不足していた後方支援を増強するための新組織が次々と立ち上げていった。

連邦政府は連邦軍の装備を更新し、後方支援体制を強化するだけではなく、首都でありながら前線になってしまったワシントン市の防衛能力強化も力を入れて行っており、この頃のワシントン市周辺では首都防衛の為に連邦陸軍工兵軍団主導のもと複数の砦、要塞、防塁、砲兵陣地の建築が進められていた。

もともと連邦陸軍は少数の正規軍と多数の民兵が混成している軍隊であり、その戦い方は守勢を重視していた。それは当時のウェストポイントでは後に海軍戦略論を世に広めるA・T・マハンの父親に当たるデニス・ハート・マハン教授などによって防御戦法を中心とした教育がされてれていたことからも示される。

当時の連邦陸軍はドクトリンの要点としてそのターゲットを敵の軍隊ではなく敵領地内の重要ポイントと定めており、敵軍のスキをついてすばやく侵攻し占領。要所に防御陣地を築いた後に奪還にきた敵野戦軍を迎撃することであった。つまり、敵軍のスキをついてすばやく侵攻し、要所に陣地を築いて敵を迎撃する事をドクトリンの基本としていたのだ。

80ホワイトベアー:2021/07/27(火) 18:46:39 HOST:163-139-151-176.tokyo.fdn.vectant.ne.jp
それ故に連邦陸軍は何より野戦築城術を重視しており、ウェストポイントの教官は全て連邦工兵軍団出身で固められる程に工兵を重視した軍隊であった。それが守勢に回ったこのタイミングで効果を発揮し、ワシントン周辺の防衛線構築は急ピッチで進められていき、それまで無防備であったワシントンの護りは短時間で南北戦争前とは比べ物にならないほどに強化されていく。

連邦政府は上記したとおり連邦陸軍の強化と同時並行して連邦陸軍を管轄する陸軍省の再編・拡大も同時並行して行っていた。

今では信じられないことであるが、南北戦争前のアメリカ合衆国陸軍省には兵員の募集や作戦の立案、教練、地図制作、補給管理といったさまざまな軍事機能をこなせる本格的な部署が存在せず、それどころか陸軍省専属の事務員がわずか2名しかいないという国家機関と言えないレベルの規模でしかなかった。当然、これで数十万を超える軍隊を管理できうるはずもなく、南北戦争開戦直後の連邦陸軍では軍隊機能はほぼ全てが現場に丸投げされていたのだ。

この現状はブルランでの敗北後に大問題となり、リンカーン大統領は陸軍省の機能および規模の拡大を決断し、同盟国である日本の陸軍省を参考として上記のような新組織を次々と発足させていった。しかし、陸軍省と言う戦争を管理する部門の管理にはある程度の専門性が問われる仕事が多く、信用の高い人間を選択しなければならないことから人材集めに苦労することになり、業を煮やしたリンカーン大統領は副大統領を筆頭とした閣僚や議会の反対を押し切って大日本帝国陸軍遣米軍軍・師団司令部および司令部付隊の人員を上層部を陸軍省の官僚として臨時雇用すると言う最終手段をとるはめになった。

陸軍の戦力の再編と規模拡大と合わせるようにアメリカ海軍の拡張も急ピッチで行われていた。

南北戦争前の連邦海軍も陸軍と同様に戦争の準備はまったくできていなかった。いや、戦力の大半が国内に展開していた陸軍よりも遥かにまずい状況であった。

南北連合が結成された時点でアメリカ合衆国は128隻の艦艇を保有していたが、実動可能な戦闘艦数は僅かな52隻しかおらず、その他の艦艇は予備役として保管されている状態であった。さらに実動可能な戦闘艦でアメリカ東部沿岸付近に展開しているのはわずか12隻しかいおらず、その他の艦艇は奴隷貿易の摘発やシーレーン防衛、捕鯨船警護の為に世界各地に出払っていたのである。

無論、南部連合との緊張悪化を受けたリンカーンと海軍長官ギデオン・ウェルズはただちに全海軍戦闘艦に緊急帰国命令を発するが、例えこれらの艦艇が合衆国東部海岸に集中展開しようとも南部海上封鎖にはまだまだ船の数は足りないことは明白であり、予備役艦の現役復帰は当然として連邦海軍は汽走スループ以下の建造が容易な小型艦艇は自国で大量建造し、建造に期間がかかる中・大型艦艇は日本海軍がモスボールしていた艦艇群を購入する事で一気に不足する艦艇数を補おうとする。

不幸中の幸いであったが、陸軍将校にくらべて海軍将校は北部出身者が多く、南部へと離脱する人間は陸軍と比べて圧倒的少数ですみんでいた。また、退役した人間や予備役の人間の多くも北部諸州か西部諸州に大半が住んでいた為、予備役の動員により艦艇増強による人員的な問題は少なくすむ予定である。

連邦海軍の戦力増強計画は合衆国の造船業の反対を受けることになるが、リンカーンらは南部の反乱を短期間で鎮圧させるために必要だと海軍の方針にゴーサインを出だしており、政治的な問題も抑えられていた。

連邦海軍は艦艇の増強を行うと同時に効率的な海上封鎖を行うべく、東部大西洋封鎖戦隊、西部大西洋封鎖戦隊の2個戦隊からなる大西洋封鎖艦隊、東部メキシコ湾封鎖戦隊、西部メキシコ湾封鎖戦隊の2個戦隊からなるメキシコ湾封鎖艦隊の2個艦隊を新設するなど組織改編も行っていった。

もっとも、この頃では東部メキシコ湾封鎖戦隊、西部メキシコ湾封鎖戦隊は補給拠点がないために書類上の組織でしかなく、実際に動くのは1861年11月、サウスカロライナ州のポートロイヤル占領を待たなければ行けなかったが。

ブルランでの戦いでの敗北はアメリカ合衆国と言う眠れる巨人が目を覚ますには十分な衝撃であり、敗北をもってアメリカ合衆国や連邦陸軍は本格的な“戦争のできる”国家・軍隊として急速にその能力を変化させていき、南軍の反乱軍とは比べ物にならないほどの潤沢かつ充実した補給・人員補充が可能となっていく。

最後にアメリカ合衆国に派遣された大日本帝国軍遣米総軍であるが、その主力たる陸軍遣米軍は到着早々に1個師団を除き、師団規模での作戦活動が困難な状況に追い込まれていた。

81ホワイトベアー:2021/07/27(火) 18:47:12 HOST:163-139-151-176.tokyo.fdn.vectant.ne.jp
もともと、ブルランでの大敗北を知った遣米軍は同盟国での反乱を早々に鎮圧するべく独自でリッチモンドへの侵攻を行う計画を経てており、実際にマナサス鉄道ジャンクションに展開する南部連合軍を撃滅する事をリンカーンらアメリカ連邦政府に提案するなどの行動を行っていた。

遣米総軍の要請は純軍事的には正しいものであったが、連邦軍がボロボロな状況での受諾は政治的には失敗以外のなにものでもなく、リンカーンの求心力を完全に失墜させかねない、いやそれどころかアメリカ合衆国の威信や求心力をなどを完全に地に伏させてしまうものであった。そのため、リンカーンは遣米総軍の提案を謝辞し、あくまでも連邦軍を主軸とした反乱の鎮圧と言う当初のプランを崩さなかった。

連邦政府の戦争方針により早期の南部侵攻を行えなくなった遣米軍であるが、とは言ってもポトマック流域軍の建て直し着手し始めたこの頃の東部戦線で唯一まともに戦える連邦側の戦力である事実は変わりなく、首都であるワシントン市の主力防衛戦力として、そしてポトマック流域軍の教育役としてワシントンに駐留する事になった。

これにより事実上、遊び駒となった遣米軍であるが、リンカーンはさらに日本本国の了承を得て上記したように遣米陸軍および首都防衛用の1個師団を除いた師団の司令部要員を不足する陸軍省の役人としてレンタル、このリンカーンの無茶苦茶な要請によって上層部の余裕を失った遣米陸軍はしばらくの間大規模な軍事作戦を実施する事が不可能となってしまった。

対して日本軍将校を大量に引き入れたアメリカ合衆国陸軍省は日本本国の省庁を除いて世界でもっとも先進的な知識を持つ組織となり、彼らの胃や睡眠などの犠牲を払いながら陸軍省主導の下に装備の共通化や組織系統の明確化、さらに野戦医療体制の効率化や帝国軍で採用されている野戦治療マニュアルの採用、野戦医療機関の統一など連邦陸軍の改革は進められ、連邦陸軍は僅かな時間で民兵の寄せ集め集団から組織だけならヨーロッパ列強の正規軍と同様、いやそれを超える軍隊に成長する。

また、遣米軍上層部は遊び駒化していた遣米軍部隊を利用して連邦陸軍の部隊の育成にも着手することで実働部隊の面でも連邦陸軍の再建に貢献していた。

遣米軍をアメリカまで護送した遣米艦隊はその高速性を活かして連邦海軍と協力しての南部海賊船や封鎖突破船撃破、火力を活かした地上部隊の上陸支援など遊撃戦力としてさまざまな洗浄に投入されていき、また給炭艦や補給母艦は南部封鎖を行う連邦海軍に対しての支援活動を実施していくことになる。

82ホワイトベアー:2021/07/27(火) 18:47:42 HOST:163-139-151-176.tokyo.fdn.vectant.ne.jp
以上になります。 wikiへの転載はOKです

83New:2021/07/27(火) 19:35:31 HOST:fp7452c2bb.oski305.ap.nuro.jp
乙。アメリカがアメリカし始める切欠がこれか

84エンジェルパック:2021/07/27(火) 19:36:21 HOST:KD175128005066.ppp-bb.dion.ne.jp
乙でした
これ遣米軍が米軍の軍隊構築の教官やってるでいいんですか?

85弥次郎:2021/07/27(火) 19:48:04 HOST:softbank126066071234.bbtec.net
乙です

なんかもう、遣米軍が文字通り合衆国の屋台骨になりつつある…
バカやらなければこんな事態にはならなかっただろうに(白目

86モントゴメリー:2021/07/27(火) 22:12:24 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp
乙です。

リンカーン大統領、色んな意味で激おこですな…。
(売国奴なマスコミ、ふがいなさすぎる陸軍)

87モントゴメリー:2021/07/27(火) 23:21:43 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp
>>75
マウリッツ・カノン(=ストーンヘンジ)は豪州配置ですぞ

88名無しさん:2021/07/27(火) 23:42:49 HOST:112-68-89-5f1.wky1.eonet.ne.jp
乙でした
臨時雇用された遣米軍の上層部は色々と寝耳に水だったんだろうなぁ
で、「これ俺たちがアメリカ人に教育しながら組織立ち上げつつ運営しないとダメってか」「本国に増援お願いしよう」ってなってそう

89名無しさん:2021/07/27(火) 23:43:52 HOST:KD106184134054.ec-userreverse.dion.ne.jp
 乙です。

 同盟国の援軍にデカい顔をさせないように大攻勢に出たら、同盟国の援軍に自軍を再編してもらう羽目になろうとは。
 欧州の新聞社、特にフランス辺りに「丁髷を結った猿に教えを乞う欧州から食い詰めた大陸の成金」みたいな風刺画で揶揄されそう。

 で、米国の新聞社も「猿が人間に奉仕するのは当然だろ」みたいに煽り返す。

 両方とも、日米両国と両軍に真正面から喧嘩売っている自覚なしにやりそうというマイナスの信頼。

90名無しさん:2021/07/28(水) 00:31:07 HOST:i114-189-247-213.s42.a038.ap.plala.or.jp
>>87
ありゃストーンヘンジは本土未配備でしたっけ

>>88
この頃は連邦軍もまだ常設組織ではなく必要に応じて州軍から抽出して編成してた時代ですし
当然その下部組織も大規模戦争に対応できるようなノウハウも人員も未整備ですからな

91名無しさん:2021/07/28(水) 00:39:46 HOST:KD106130041043.au-net.ne.jp
本土の超兵器はエクスキャリバー擬き(とレーザー列車砲等)だけだったかな
とはいえ、対レーザー防護被膜された航空機や弾道ミサイル、極超音速滑空体を
被膜貫いて焼き払える出力なんで砲弾だろうと普通に焼くか誘爆させるかと

92ホワイトベアー:2021/07/28(水) 13:27:49 HOST:om126208222009.22.openmobile.ne.jp
>>83
南北戦争以降、アメリカ合衆国はその強大な工業力を武器に大軍を編成可能な国家に生まれ変わったので、おっしゃるとおりこの敗北と再編こそ後の米帝のきっかけとなります。

>>84
教官もやってますが、遣米軍司令部要員以下が軒並み米陸軍省の官僚にされ、連邦陸軍の管理運用を行っていると平時は当然本来なら戦時でもあり得ない状況となっております。

>>85
少なくとも遣米軍が抜けたら連邦陸軍が機能不全起こす程度に大黒柱になっております(白目)。ド素人なマスコミや政治屋が軍事に口出しするから・・・

>>86
ホワイトハウスの執務室でヒトラー閣下してそう(小並感)


>>88
遣米軍上層部の正直な感想としては「俺たちはアメリカの反乱軍と戦うために来たのに何でワシントンの陸軍省で書類と格闘しなきゃならないんですかねぇ(白目)」と言う声が各員から溢れることになりました。

そして、この頃の遣米軍の要求する最優先補給品は武器弾薬医薬品などの軍需品や歩兵や砲兵などの補充要員ではなく、陸軍省での勤務経験者であったりします。

>>89
南部やイギリスの新聞でも似たような風刺画が作られそうですな。そしてマスコミのやらかしにより胃を痛めるナポレオン三世とリンカーン大統領とイギリス海軍上層部

93ハニワ一号:2021/07/28(水) 15:03:49 HOST:124-141-195-196.rev.home.ne.jp
乙です。
アメリカ軍の官僚機構を実質的に大陸日本の遣米軍の軍人が動かしている状況になっているのかw
遣米軍の軍人が大量に米陸軍省の官僚になった影響で戦後の米陸軍省では遣米軍の軍人が持ち込んだ文化や日本語の軍事用語などが色濃く残ってそうですね。

94名無しさん:2021/07/28(水) 19:40:58 HOST:KD106184134054.ec-userreverse.dion.ne.jp
南部連合「勝つ為に他国の軍隊に自国の陸軍組織を委ねるなど正気か?」

 みたいな、ある程度の正当性がある批判から

「黄色い猿に支配された連邦こそアメリカの理念を汚す売国奴」

 みたいな人種差別丸出しの罵倒、果ては

「この戦争は日本のアメリカを支配する為の陰謀」

 みたいな事実関係も時系列も無視した陰謀論まで出たりして。

95名無しさん:2021/07/28(水) 19:54:48 HOST:KD106129123199.au-net.ne.jp
>>93
ガワ(書類上)だけアメリカ軍の官僚機構を立ち上げつつ教育しつつ運営するんだぞ、しかも平時でなく戦時中に(白目)

96モントゴメリー:2021/07/28(水) 21:49:30 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp
我々の世界の米海軍は
『戦闘組織としての覚悟や心構えが希薄になってきている』
という批判が内部からすら上がるほどグダグダだそうですが

大陸世界の列強海軍からすれば呆れられるどころか
「組織全体を使った欺瞞工作」と思われるでしょうね。

97名無しさん:2021/07/29(木) 09:30:55 HOST:85.235.128.101.dy.bbexcite.jp
史実米海軍はソ連崩壊以降は明確なライバル不在の期間長かったからなぁ
下手すればWW1〜WW2頃の列強という概念が残ったまま、牽制し合ってる他の大陸世界に比べるとどうしてもね

98名無しさん:2021/07/29(木) 17:30:34 HOST:i114-189-247-213.s42.a038.ap.plala.or.jp
バーク級しか建造してこなかった結果、水上戦闘艦の建造技術を
遺失しましたとか冗談にしか聞こえんだろうしなぁ

99700:2021/07/29(木) 18:30:14 HOST:KD119105029058.ppp-bb.dion.ne.jp
>>98
海上自衛隊もその辺りは切実だと聞いた記憶が。
むらさめ型からあさひ型に至るまで線図を流用したり、拡大しているだけで新規設計してないとか。
ざっと四半世紀ですから技術者の交代を考えるとロストテクノロジーになるには十分すぎる。
#DDGやDDHの設計でどこまで補えているのやら。

100yukikaze:2021/07/29(木) 19:01:15 HOST:p109016-ipngn200302kamokounan.kagoshima.ocn.ne.jp
>>99
もがみ型とか普通に採用とかしているんで大丈夫じゃねえかなあ。
あきづき型が完成形に近いんで、あさひ型は次世代艦用の技術の
テストベッド扱いとしてあの艦型選ばれた部分あるしなあ。

101名無しさん:2021/07/29(木) 19:06:54 HOST:sp1-66-97-124.msc.spmode.ne.jp
>>100
欧米は造船所がゾンビだからってことも関係してるんじゃないですか?
日本の民間向け造船業はまだ死んでないみたいだから、図面の量が違うとかじゃ?
会社内に職人ギルドがないことも(中世なら弟子に残らず伝授する義務があるから、それ以下かも)あるかも。

102700:2021/07/29(木) 19:13:56 HOST:KD119105029058.ppp-bb.dion.ne.jp
仰る通り、もがみ型の「設計技術や経験」を今後の護衛艦設計に継承できるならなにも問題無いんですけどね。
しばらく間が空くだろう次期汎用DDの設計にサイズが半分ぐらいのFFMの設計が参考にできるのかどうか。
DDGも流用の塊だという話を聞いたこともあるし、DDHは規模と用途が違い過ぎるので参考にならないとも聞くし。
半世紀過ぎて、技術者どころか設計図まで無くした米ICBM程には酷くならないことを期待しましょう。

103モントゴメリー:2021/07/29(木) 19:46:59 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp
正直、アメリカよりもロシアの方が真面目に設計してるよなぁ…。
(沿海域戦闘艦と20385型警備艦を見比べて)




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