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架空戦記系ネタの書き込み その109
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このスレは単発ネタも含める関係上、スレタイトルを『中編以上のネタの書き込み【架空戦記版】』から改名いたしました。
そのため単発ネタもOKとなりました。
ですので、単発・連載・嘘予告等を問わす、ミリタリー分多めのネタは、こちらに書き込んでください。
※例:史実準拠の歴史を歩む世界への転生・介入等
憂鬱世界内でのネタ、漫画・アニメ・ファンタジー等の別世界への転生・介入等は、『ネタの書きこみ』へどうぞ。
そこから同一のネタを題材とした投稿が(個人、複数人問わず)連続する場合は『中編以上のネタの書き込み』へどうぞ。
日本大陸に関するネタは『日本大陸を考察・ネタスレ』へどうぞ。
青の軌跡やガンダム関係に関しては『【青の軌跡】ガンダム総合スレ【憂鬱ガンダム】』へどうぞ。
コードギアスと憂鬱とのクロスは『提督たちの憂鬱×コードギアス ネタSSスレ』へどうぞ。
その他個別ネタスレがあるジャンルは、個別ジャンルのネタスレへどうぞ。
ネタ内容に関係のない雑談・議論、現代の事件・政治等に関する話題は『雑談スレ』にお願いいたします。
投稿にあたってはマナーを守り、常識の範囲内でお願いいたします。
二次創作にあたってはルールのあるものもありますので(例:らいとすたっふルール2004等)そちらも参照ください。
※ 投稿にあたっては下記注意事項をよく読み、それに則りお願いする次第です。
デン氏作成「中編以上のネタの書き込み用 規則12条 - Ver1.03」更新2015年10月30日
――このスレには注意すべき事や規則があります。以下の文をお読みになり承諾できる方のみお読み・書き込みしてください。
1.ここは中編以上のネタ用スレなので様々な話が長期に渡って飛び交う可能性があります。場合によっては個人的に好きな内容や嫌いな内容が出る事がありますので、それらを覚悟した上でお読み・書き込みをしてください。
2.ここは中編以上のネタ用スレなので「少々の議論」はともかく、「本格的過ぎる議論」や「相手の価値観を潰す議論」は絶対にしないでください。
以前それが原因で話が失速や潰れたりしています。冷静かつ楽しく書き込みを行って下さい。
3.ここでの話題はネタスレで中編以上のネタスレへの移行が推奨された話題のみです。それ以外の話題についてはネタスレに書き込むようお願いいたします。
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5.ネタSSを投稿する際は出来るだけ、前持って投稿宣言をして下さい。いきなりですと動揺や迷惑、SSの分断の元になる可能性がありますのでご協力をお願い致します。
6.ネタSSは原則何でもご自由ですが「生々し過ぎる・性的・残酷すぎる」SSは禁止です。それらを守れれば「自重しないSS」はOkです。後は七つ目を読み、警告を入れましょう。
7.ネタSSが人を選ぶ様な場合はSSの最初に警告で目立つ様に表示してください。
また、ウィキに搭載しても良い場合は警告の時に一緒に供述してください。またこのSSに限り何か禁止、許可したい場合なども警告に一緒に供述してください。
8.他作者の二次創作関連の話は慎重に取り扱いましょう。荒れる可能性が高く、他作者のファンの皆様の機嫌を損なう可能性があります。十分気をつけましょう。
9.産業作品や他作者の二次創作関連も含め、批評などは「きちんとした理由」なしに書き込まないようにしましょう。
元々二次創作などは炎上しやすく、些細な事でここの掲示板に多大な迷惑をかける可能性が高いです。そこら辺もよく考えた上で書き込みましょう。
10.新規SSを投稿する際には議論の混乱を避けるため2015年時点で最も議論されている戦後夢幻会世界か、そうではない全く別の作品かを明記しましょう。
11.戦後夢幻会世界についての新規SSを投稿なさる際には議論の混乱を避けるためにひゅうが様・yukikaze様のルートがベースか否か、又はお二方とは異なるルートかを明記しましょう。
12.みんなで仲良く話しましょう。
前スレ その108>ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9191/1550931428/
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戦術。戦略。戦力。運という最後の要素、運(乱数)の偏りを突発的要素で混ぜ込にはダイスの女神様の力を借りるのが楽だからね、仕方ないね
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何とか完成したので投稿しても大丈夫で?
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どぞどぞ(議論してないときとかは即時投稿してもいいすよ)
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ありがとうございます
それでは投稿します
「取舵一杯!」
見張り員の叫びに『加賀』艦長の岡田大佐は回避運動を開始した。
「赤いミートボールを狙え!」
エンタープライズの艦爆隊をマクラスキー少佐はそう言って操縦桿を倒そうとした瞬間、後方の偵察員が叫んだ。
『後方から水上機!』
その直後、一機の水上機がマクラスキー少佐のSBD爆撃機を機銃掃射しながら追い越した。マクラスキー少佐は左翼の付け根から火を噴いているのを確認した。
「そんな馬鹿な!?たかが水上機ごときで……」
マクラスキー少佐機は瞬く間に炎上、マクラスキー少佐と偵察員はパラシュート降下を余儀なくされる。
「へっ、間に合ったもんだな」
『その代わり燃料が心配だがな』
試作一号機を操るパイロットはそう愚痴る。試作一号機はこの時に出せうる最大速度440キロの全速力で米攻撃隊の後方に追い付き、『加賀』を狙おうとしていたマクラスキー少佐機に機銃弾を叩き込んだのである。
後方にいる偵察員はSBD爆撃機の編隊が見事にバラけたのを見た。
「ザマァ見ろアメ公め」
偵察員は笑うが眼下の艦艇を見ると顔を歪めた。眼下にいたのは炎上する空母『蒼龍』だった。『蒼龍』は史実通りにヨークタウンの艦爆隊からの急降下爆撃を受けて450キロ爆弾三発が命中、『蒼龍』は炎に包まれたのである。
更に同時刻、試作一号機の乱入で乱れたエンタープライズの艦爆隊14機は近くを航行していた空母『赤城』へ殺到、『赤城』艦長の青木大佐は必死に回避運動をするも四発が命中した。
しかも爆弾の破片が艦橋に直撃、南雲中将は草鹿少将が咄嗟に身を防いだ事で無傷だったが床に頭を強打して意識不明、草鹿少将は重傷、源田中佐も重傷を負うが出血多量で後に息を引き取るのである。
「『蒼龍』『赤城』炎上!『加賀』は健在!」
「……八戦隊司令及び全艦に発光信号。『我レ、今ヨリ航空戦ノ指揮ヲ執ル』」
炎上する二空母を見つめつつ山口少将はそう発して皆を見る。
「刺し違えてでも一隻は沈めるぞ。このままでは帝国海軍は末代まで舐められるぞ!」
山口少将はそう発破をかける。その頃、警戒隊も一航艦の状況を知った。
「クソッタレ……」
報告を聞いた五藤は顔を歪める。
(通報が悪かったのか……それとも敵機を引き付けたのが悪かったのか……)
そもそも警戒隊があるという時点で通報を出せば警戒隊の位置が分かるが今回は一航艦の位置もバレていたので微妙な具合である。
だが微妙な歴史変化もあった。試作一号機が間に合った事で加賀を爆撃しようとしていたSBDの編隊を乱れさせ加賀が生き残った事である。
飛龍の山口少将が航空戦の指揮を取る事で加賀と飛龍は攻撃隊を発艦させていた。また、山口少将は警戒隊は空母と合流する事を言ってきた。
(電探がある我々がいれば敵機の行動が分かるからな……)
警戒隊は反転し後方にいる山口少将らと合流するのである。
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「見つけたぞ!」
加賀から発艦した第一次攻撃隊隊長の楠美少佐は眼下に航行する米機動部隊を睨む。
第一次攻撃隊は零戦12機 九九式艦爆18機 九七式艦攻26機であり楠美少佐は直ちにト連送を発信、零戦12機が迎撃のF4Fと空戦を尻目に突撃を開始した。
狙われたのは空母『ヨークタウン』であり小林大尉の九九式艦爆隊(F4Fに3機撃墜)は小林大尉を含む6機を失いながらも爆弾五発が命中、うち一発がボイラー室に火災を発生させて『ヨークタウン』は動力を喪失し航行不能となる。
そこへ左右から楠美少佐の九七式艦攻隊が突撃、四本の水柱を上げさせる事に成功した。
また、駆逐艦二隻を魚雷の流れ弾で撃沈させている。『ヨークタウン』はこれが致命傷となり攻撃隊が引き揚げる頃には波間に没していた。
1030には友永大尉率いる第二次攻撃隊(零戦12機 九九式艦爆13機 九七式艦攻10機)が到着、友永大尉は無傷の二隻を見つつ手前にいた空母(ホーネット)を狙う事にしてト連送を発信。
第二次攻撃隊は友永大尉らを失うも空母『ホーネット』を大破せしめた。
一方で警戒隊は空母『加賀』『飛龍』と合流を果たし二空母を中心とした輪形陣を展開した。
「(まさか加賀が生き残っているなんて……)何としても二空母を死守するぞ」
第二次攻撃隊を収用した『飛龍』では第三次攻撃隊を編成するも稼働は零戦11機 九九式艦爆9機 九七式艦攻13機しか残されてなかった。
「もう一隻は沈めたい」
山口は薄暮攻撃を行う事にしたが1356、『日向』と『青葉』の21号電探は接近してくる敵攻撃隊(SBD爆撃機24機)を探知した。
「零戦は全て上げろ。艦爆艦攻は仕舞え」
山口の脳裏に浮かんだのは先程の『赤城』『蒼龍』の被弾である。二空母は第三次攻撃隊に出す筈だった零戦11機をも発艦させ多数の零戦で待ち構える事にした。
また、『日向』らも砲身を上空に向けていた。なお、上空には零戦隊の他にも試作一号機が上がっている。試作一号機の主翼には20ミリ機銃があり邪魔をするだけでも効果はあったからだ。
そして1400頃、『飛龍』らは再度攻撃を受けたのである。だが攻撃隊はSBD爆撃機で編成されていたので敵戦闘機がいないので零戦隊は落としまくった。
しかし、数機のSBD爆撃機が雲を利用して二空母に近づいた。見張り員がそれに気付いたのは既に急降下している時だった。
「敵直上!急降下ァ!」
飛龍に三発、加賀に二発が命中するのである。
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今回の活躍
・瑞雲!瑞雲!瑞雲!
・加賀が回避した事で被害が大きくなる赤城
・南雲が意識不明で憂鬱南雲が憑依する
・源田、多分良いことあるよきっと
・瑞雲を讃えよ!瑞雲を崇めよ!(ドンドコドンドコ
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瑞雲を讃えよ!瑞雲を崇めよ!
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乙でした
相変わらずこの時の運命力ひでえな日本軍…
後源田さんは南無、方向性さえ間違えなきゃ有能なんだがね(主に戦後
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乙です。反撃に転じる2隻のチョイスはコテハン名ついたあたりから予想していた。
最後の被弾、数機ということは五割を上回る命中率か…… 恐ろしや恐ろしや
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乙です。
これが瑞雲伝説の始まりであったw
赤城、蒼龍は被弾したが史実と違い加賀は難を逃れましたか。その結果、米空母を2隻撃沈破という戦果。
しかし最後に飛龍や加賀も被弾しましたが何としても生還してくれ・・・。
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今、中古本屋に通販でシミュレーション逆転!太平洋戦争が入ったから熟読してるが
改めてみるとなかなか面白い。
インド洋作戦では赤城のほかには三隅が沈み、イギリス側ではインドミタブル、フォーミタブル撃沈、ウォースパイト大破
ミッドウェー海戦では加賀は飛行甲板やられただけだが、曳航途中で高波で沈没、ワスプ、ヨークタウン、ホーネットの三空母を沈めるも、搭乗員300人戦死するという(史実だと死者110人)
アリューシャンは天候不順により、占領せず
第三次ソロモン海戦で米空母全滅。しかし、米新鋭戦艦を投入によってガダルカナルの奪還は失敗に終わる
あ号作戦 戦線縮小の為に日本海軍航空隊が全力でガダルカナル島地区に攻撃し、撤退支援。
なお、その最中に督励の為にトラックから飛び立った山本五十六長官は敵艦隊上空に迷い込んで撃墜される
タワラ島上陸作戦が行われ、実に18日間も激戦が行われ、米の損害総数が日本守備隊を上回り米司令官更迭
それ以後も十個以上の島を占領するも、いずれも激戦区で米の死者数が日本側の四割以上にも上った。
その間に日本側は戦力集中の為にニューギニア・ラバウルなどの南方地域から守備隊を撤退し、13万人も死地から撤退することに成功
これらの兵力は絶対防衛圏マリアナなどに配置。残された武器は現地義勇軍が保有し、連合軍に苦闘させ、のちに日本友好独立が誕生するきっかけとなる
トラックで米空母を二隻撃沈するも、米機動艦隊二分していたため、奇襲により島の航空戦力壊滅
マリアナ沖海戦は夜間空襲などの執拗な攻撃により、米艦隊の三分の一を撃沈し、撃退に成功するも、艦載機600機壊滅
古賀長官はランチ転覆により事故死。
その後、マッカーサー艦隊は二か月かけてアンガウル・ペリュリューを占領
レイテ島に上陸するも、戦艦が艦砲射撃、山下軍団による精鋭の戦車部隊の突入により戦死、攻略頓挫する
しかし、アメリカの工業力は日本の想像以上で、時間の問題であったが
パットンがエルベでソ連を攻撃したことで、にわかに停戦機運が高まり
昭和二十年、三月一日停戦。四月十五日日米講和条約締結
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乙。瑞雲は偉大なり!!
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瑞雲こそが真の航空機なり
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>>430
なんだか、史実よりもマシな形で戦争を終わらせてるな
というか、古賀さん、ランチ転覆事故死って不名誉ってレベルじゃねーぞw
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で、逆転太平洋戦争の本で最後のエピソードに出た瑞鶴が初代だと断言した理由が
1.艦首がエンクロードタイプのハリケーンではなく、柱と空間のあるタイプ
2.艦橋と煙突が一体型の新型ではない。煙突は弦側にある
3.船体中心部にエレベーターが三基並んでいる。(サイドエレベーターナシ)
4.アングルドデッキがエセックスのように後部で緩い角度で外に出ている。(大胆な角度ではない)
よって、設計が古い瑞鶴を改装したものだと推測できる。
なお、お話は1991年であり、もし初代のままなら艦齢50年
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加賀と飛龍が健在…ところで加賀に爆風なんて機体積んでないよね?
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瑞雲を讃えよ!!
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まさか掲載出来るとは思ってなかったです(感謝の極み
では今から投下します
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6月20日、傷ついた『加賀』と『飛龍』は沈没の回避をしつつ日本へ帰還する事が出来た。二空母は攻撃される前に艦爆艦攻を格納庫に仕舞い弾薬も床に転がっている事はなかったので沈む事はなかった。
一時は『飛龍』の機関科と連絡が不通になったが決死隊のおかげで連絡が復活、『飛龍』は生還する事が出来たのだ。
また、米機動部隊が再度他艦隊を攻撃する事はなかった。6月7日、曳船で曳航されていた空母『ホーネット』は伊168潜からの雷撃で魚雷二本が命中。既に大破していた『ホーネット』は力尽きる事となる。
『ホーネット』が沈んだ事でスプルーアンス少将は機動部隊を退避させた。この行動により七戦隊の三隅はミッドウェー島基地からの攻撃だけ受ける事となり大破しながらも帰還するのである。
(よくぞ戻ってきてくれた……)
加賀が佐世保の工廠に戻っていくのを橋本はコッソリと号泣するのであった。なお、試作一号機が活躍した事で松田は舞い上がり空技廠に「量産すんだよ!あくしろよ!」と凸をかましてしまう。なお、空技廠でも試作一号機の活躍は知っていたので二つ返事(半分松田に押された)で了承、同年8月には制式採用され翌年1月に瑞雲量産一号機が生産されるのである。
「まぁ加賀だけはなく飛龍も戻ってきてくれたのは嬉しいものだな」
「全くです」
橋本、五藤、松田はとある料亭で飲んでいた。
「それに嶋田さん達とも接触出来たのは幸運だな」
内地に帰還してから橋本達は記憶が戻った阿部大佐(憂鬱嶋田)を筆頭に南雲、古賀、近藤、三川等が参戦。珍しいのとして二航戦の山口少将だった。山口少将だけは憂鬱世界での山口少将が憑依しており多少の差異はあるものの南雲らと打ち解けていた。また、技術者にも複数憑依者が覚醒しており彼等の必死の努力で航空機開発が進歩するのである。
「まぁお前も嫁艦の加賀が生き残ったから良かったな」
「本当です。伊勢も増えたので二人は仲良くしてくれるでしょう」
「……嫁艦って加賀と陸奥だけじゃなかったか?」
「フハハハハハ!こんな事も!こんな事もあろうかと!橋本さんをインナー好きにして伊勢を嫁艦に加えさせたのだ!」
大分酔っている松田が顔を赤くさせながら叫ぶ。
「クソッタレ、これだからMMJの侵食率は高いんだよ……」
半分汚染された橋本を見つつ五藤はそう嘆くのである。
8月1日、某所で開催された阿部達を加えた会合に橋本らも参加していた。
「橋本さん達が開戦前から動いていたおかげで幾分かはやり易いですよほんと」
「いやぁ、嶋田さん……もとい阿部君に言われると照れますな」
阿部の誉めに橋本は少々照れていた。
「ですが倉崎の翁達のおかげで零戦も性能向上しましたね」
「あぁ、史実の52型乙と62型を交ぜた32型か」
倉崎の翁達技術者らは三菱とタッグを組んで零戦の性能向上を計り、4月に32型を出していた。
発動機は栄31型甲であり水メタノール噴射装置はまだ開発遅延のため取り付けてはおらず、機体等は機首に13.2ミリ機銃を搭載した史実52型乙を取り入れていた。
これにより速度は568キロを更新、航続距離は2560キロ(増槽付)と21型より落ちてはいたものの13.2ミリ機銃を搭載した事で威力は向上しているので概ね現場からは評価が良かった。
三菱は更に金星62型を搭載した試作零戦53型をも開発中であり三菱としては53型を以て零戦を打ち切り倉崎とタッグを組んで雷電の開発を重視する意向である。
「32型は母艦飛行隊から配備しているが……何れはラバウルやブインに配備させないとな……」
古賀中将の言葉に阿部達は頷く。
「今のところ、対潜兵器の開発も徐々にですが進んでます」
「それでも遅れている部分が有りますが仕方ないです。それと今の問題は……」
『ガダルカナル』
阿部達は頷くのである。そして8月7日0400、米海兵隊第一海兵師団を主力にオーストラリア軍の支援を受けた約一万の海兵隊がツラギ島及びガダルカナル島テナル川東岸付近に上陸を開始したのである。
ガダルカナル島の滑走路は完成直前であり同守備隊は中隊規模の陸戦隊しかおらず瞬く間に駆逐され第11設営隊隊長門前大佐と第13設営隊隊長岡村少佐はマタニカウ川を第一線陣地とし臨時ガダルカナル島守備隊を編成する事となったのである。
一方でツラギ島の横浜航空隊からの電文を受け取ったラバウル航空隊はラビ攻撃のために爆装していた一式陸攻27機と橋本らの努力でガダルカナル島と並行して行われたブーゲンヴィル島南部ブインにて新設されたブイン基地から台南空派遣隊の零戦18機と九九式艦爆9機が離陸、ガダルカナル島泊地に停泊している連合軍艦隊を攻撃する事となる。
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史実と異なる点
・空母『ホーネット』を伊168潜が撃沈
・ブイン基地がガダルカナル基地(仮称)と並行して新設され零戦隊と九九式艦爆隊が進出
・零戦32型の生産(52型乙と62型を織り交ぜた機体)
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追加補足
サンタイサベル島のレカタには水上基地を史実より早くに建設中で各水偵の他に瑞雲も進出予定
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乙ー
艦これの仮想戦記界隈における功績はミッドウェーで生き残らせる候補として加賀の優先順位を跳ね上げたことにあると思うんだ。
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乙です、加賀沈まなかったのは有難い、速度遅いけど安定性は屈指ですし
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乙。瑞雲の伝説はここから始まるのだ!
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>>441
大体飛龍か蒼龍ですよね。生き残らされるのは
赤城と加賀は爆沈対象。
昔の架空戦記とかでも
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乙です
???「やりました」
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赤城はともかく、商業で加賀が生き残る架空戦記はミッドウェーで完勝するかそもそも起きないの以外だと、鹵獲したヨークタウン級に加賀と名付けて「沈んだ空母は一隻だけ!」ってとんでも手段を使ったやつくらいしか知らない
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昔々、霧島那智の商業本でのMI作戦は蒼龍沈没、赤城・加賀大破して生還するという話がありまして……
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爆風では加賀生き残っていたぞ、沈まなかった理由がアメリカ側が「こんなのってないよ」って
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意外にあるもんだったか
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後はいつも爆沈する陸奥
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関東沖で漂流していた謎の大型空母にミッドウェーの負けを誤魔化すために「赤城」「加賀」と書こうとして書けなかった話もあったな
敵は敵でやたらと深海棲艦と親和性が高そうな存在で
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田中光二の商業本の新・太平洋戦記でのMI作戦では沈んだのは赤城だけで、加賀は生き残っていましたね。
爆弾が艦橋を直撃して、司令長官小沢治三郎は負傷、岡田艦長は死亡する大損害ですが。
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氷山空母は行き乗った加賀が漂流中に米軍と接触
残っていた20センチ砲で応戦してハルゼーがサラトガも残して置けばよかったと言っていたな
愚連艦隊では大活躍では無いか>陸奥
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思ったより早くに出来たので投下します
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「全く、ブイン基地からの出撃でも意外と辛いものだな」
坂井一飛曹はサザーランド大尉のF4Fを撃墜後、そうぼやく。ブイン基地から出撃した零戦隊はガダルカナル島上空で約60機程度の敵戦闘機と空戦をしており思う存分の空戦を展開していた。
(あの世界ではないから少々無茶なところもあるが……ミッドウェーで赤城と蒼龍も沈められたし何とかせんとな……)
憑依者である坂井はそう思いつつも柿本と羽藤を従えてSBD爆撃機16機の編隊を後方下方から銃撃して撃墜するのである。なおこの日、坂井の負傷記録は無く翌日以降も出撃して敵機を撃墜するのである。
「今作戦は通常の海戦ではない、殴り込みだ!」
第八艦隊旗艦重巡『鳥海』の艦橋で司令官三川中将はそう吠える。艦隊は現在、六戦隊と十八戦隊を従えてブーゲンヴィル島東方海面を航行していた。
(艦隊が壊滅しても敵輸送船団を撃滅せねばならん……)
憑依者である三川中将は史実の第一次ソロモン海戦の結果を知っており、予定通り夜戦に引き込むつもりである。
「場合によってはガダルカナル島沖で座礁、米軍を艦砲射撃をして砲弾が無くなれば陸戦隊を編成して上陸する」
六戦隊司令官の五藤少将もそう主張しており実際に六戦隊も軽機関銃と小銃を積み込んでの出撃をしている。
そして2240、第八艦隊はサボ島南方水道に突入を開始した。直後に『鳥海』見張り員が敵艦ーー駆逐艦『ブルー』ーーを発見、戦闘が下令されるも『ブルー』は第八艦隊に気付かず遠ざかった。
2330頃に第八艦隊はサボ島南方に到達した。
「全軍突撃せよ!」
三川中将は短いが第八艦隊を奮い立たせる命令を発した。この直後に見張り員が再び左舷に敵艦を発見した。『鳥海』と『古鷹』は魚雷を発射するも命中しなかったが今度は右舷に敵艦隊を発見、水偵が吊光弾を投下して背景照明を行わせた。
「距離370!」
「魚雷撃ェ!」
『鳥海』が再び魚雷四本を発射、先頭にいたオーストラリアの重巡『キャンベラ』に水柱が噴き上がった。
「撃ちぃ方始めェ!」
そして第八艦隊は史実通りの戦闘を展開、連合軍南方部隊と北方部隊は壊滅するのである。
「大戦果です。これ以上留まれば夜明けと共に敵機動部隊からの攻撃を受ける可能性があります」
「確かに。上空援護が無ければ第八艦隊は壊滅します」
「何を言う!直ぐ目の前に大輸送船団がいるんだぞ!このまま帰れば飛行場は米軍のままで大変な事になる。『鳥海』だけで突撃するから司令部は旗艦を他に移して帰れ!」
前者を大西参謀長と神参謀が主張し後者を『鳥海』艦長の早川大佐が主張するが三川の内情は後者だった。
「反転する。左、十六点一斉回頭!最大戦速!目標、敵輸送船団!!」
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第八艦隊は回頭を選択、『鳥海』の指示を受けた水偵隊は残りの吊光弾を次々と投下して輸送船団を闇夜から浮かび上がらせたのである。
「踏み潰せ」
第八艦隊は停泊する輸送船団に砲雷撃戦を敢行、逃げようとしていた輸送船団に次々と砲弾、魚雷が送り届けられ輸送船団は僅か30分で壊滅した。更に三川中将はガダルカナル島へ接近し上陸した米海兵隊は元より揚陸している物資や資材等に向けて艦砲射撃を実施した。
この艦砲射撃で、海兵隊の人員被害は少なかったが揚陸していた物資や資材等の大半が吹き飛び、米軍の糧食に大きな影響を残すのである。
引き揚げる寸前、事態に気付いた連合軍東方部隊が第八艦隊に食らい付くも水偵隊の機転で残していた吊光弾を投下して背景照明を再び展開。第八艦隊の猛射により東方部隊も壊滅してしまう。
第八艦隊は鳥海等の艦艇が小破で済み、加古も大破するが上層部の破壊であり機関自体は無事な帰路も六戦隊は対潜警戒を継続した事で加古喪失はならずに日本海海戦並の戦果を成し遂げ三川中将は凱旋将軍として迎えられたのであった。
(初戦は此方が制した……となると次は……)
橋本は第一次ソロモン海戦の結果を南方から内地へ向かうヒ船団を護衛しつつ聞いた。橋本の三水戦は現在、新たに創設された海上護衛総隊に編入されていた。古賀中将らが護衛総隊の創設に積極的に動き、山本の容認で今は三水戦が派遣されていた。
本来は六水戦もだが、六水戦は第八艦隊にと内地で対潜兵器の搭載を急がせていた事もありまだである。
なお、橋本の助言者として阿部が特務参謀の役職で派遣されている。
「改装で睦月型等が二式爆雷(史実三式爆雷)や二式水中聴音器(史実三式水中聴音器)が配備される予定なのでそれまでの辛抱です」
「あぁ。今は一隻でも多くの輸送船を無事に内地へ帰還させる必要があるからな」
「それもですが陸軍がガダルカナルにどう出るか……です」
「我々に都合が良いのは敵兵力がハッキリとしている事だな」
ガダルカナル島臨時守備隊からの報告で海兵隊の兵力が約一万であると陸海軍は確認していた。当初は一木支隊を出す予定だった陸軍も支隊を出すのを止め、第17軍司令官の百武中将は師団規模の増援を要請した。
この要請に大本営は川口少将の川口支隊を派遣して一木支隊と合同で対処せよと言ったがそれに待ったをかけたのは参謀次長の田辺盛武中将(憑依者)だった。
「兵力の逐次投入は避けるべき。一気に師団規模を派遣するのが最善策である」
田辺中将は二師団と三八師団の被害を避けるために積極的に動いた。動いた事で二師団が主体となり補助で川口・一木支隊が派遣される事で落ち着いたのである。
それらのうち、二師団(集結に時間が掛かった)を除いた二部隊がラバウルに到着したのは8月下旬頃であった。
彼等がラバウルに到着する頃に、東部ソロモン海域にて日米両軍の機動部隊が激突していたのである。
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・坂井は憑依者
・第八艦隊が完全勝利したよ!やったね!
・海上護衛総隊創設
・橋本の三水戦が編入
・睦月型対潜兵器搭載
・田辺中将は憑依者
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乙。アメリカが本気出す前に徹底して暴れ回るか
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乙、ミッドウェーで補正働いた割にはゴリ押しで補正に打ち勝ってる印象
特に陸の派遣戦力
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乙
ソロモンか…なにもかもみな懐かしい。
激闘 ソロモン海戦史というゲームを思い出しまして。
ソロモンにおける夜戦を扱った古いゲームなんですが(初出はPC-9801)、キャンペーンの最初のシナリオが第1次ソロモン海戦でして、
ランダム要素はあるものの、うまく動けば初戦でキャンペーンの勝利条件を満たせると言う穴がありましたが、その時の動き方が今回の動きほぼそのままでした。
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乙です。
被弾したもの加賀と飛龍が帰還できましたか。そして米軍はホーネットが沈没して空母2隻を喪失という結果になりましたね。
今後の機動部隊は修理が完了した加賀・飛龍と翔鶴・瑞鶴の空母4隻を中核に編成される事になりそうですね。
そしてソロモンの戦いが開始され(今の所米軍にとっての)アイアンボトム・サウンドの地獄が始まる・・・。
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加賀・飛龍健在で信濃が戦艦化っていう展開も…
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>>462
大和型3隻によるレイテ殴り込みとか実にロマン溢れる展開やしそれもそれで有りなんじゃね?
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ヘリ空母かがってのもなんか仮想戦記みたいですよね…加賀の名を継ぐ娘を生きているうちに見ることになるなんて
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そのかがにトランプさんが訪問するというラノベ案件が(間違って加賀の案内板がそのままで…)
第2航空戦隊が生き延びた商業では日向、伊勢の砲塔4基を降ろした不満逸らしで信濃の戦艦化
ハルゼーのアイアオクラスとの殴り合いというロマン
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猪野 清秀先生の作品でしたっけ
88mm砲搭載のチリ車とか金星零戦こと零戦64型とか中々に素晴らしかった
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ハルゼーの旗艦はモンタナじゃなかったか…?と一瞬思ったけど信濃と殴り合った相手はアイオワとニュージャージーだったから合ってた。
あの作品、扶桑と山城が廃艦になって解体されてるけど練習艦足りたんかな。
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信濃が戦艦になって暴れんのはあんま見ないな、八八ですら一応活躍していたけど
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大和級三隻「太陽の黒点が電波を封殺している間に!」
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高貫先生のだとそこそこ見たかな >>信濃が戦艦に
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ラバ空だと信濃は空母
大鳳と共にそれなりに活躍(生き延びたかどうかは不明)伊勢日向扶桑山城四隻も空母化
その代り紀伊尾張が戦艦として完成
但し信濃の代わりに魚雷一発で沈んだ模様(涙)
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>>470
私も読みました。高貫氏の作品で印象的なのは大和型3隻によるニューヨーク砲撃で物理的にアメリカの金融・経済関係(証券取引所等プラス贋札流通)を黙らせて経済麻痺を起こして講話に導きましたね。
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高貫氏の作品の多くはそのままソ連を叩いて共産主義をマイナーな存在にするから
戦後の労働者保護、財産の再分配は無くなっているんだろうなといつも思っている
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信濃が戦艦として活躍……
横山氏の『鋼鉄の海嘯』、猪野氏の『逆転ミッドウェー海戦』もですかね。
『逆転〜』のほうは初戦のマリアナ沖で大破(後に座礁)しましたが……
まぁ世紀の大海戦で米戦艦と殴り合いの末の結末なら、史実よりはマシだったのでしょうが。
ああ、林氏の『帝国の危機』にも戦艦信濃が出てきましたね……。
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大村芳弘の逆襲連合艦隊だと、活躍していませんが、大和と武蔵を空母化する条件に信濃を戦艦にしていましたね。
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扶桑かつみ氏はちょくちょく信濃を戦艦にして活躍させていた記憶が。
後は佐藤大輔かなあ。RSBCではドイツ主力艦隊を紀伊級や武蔵、甲斐、加賀級
とともに消し飛ばしていましたし。
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>>476
「異聞・大東亜戦争」や「IJN88」とか、結構な作品で本来の戦艦の姿で完成してますからね。
「異聞・大東亜〜」では、二度戦場に出て二度とも大破・戦後賠償で米国に渡ってモンタナとなってましたな。
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出来たので投下します
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ミッドウェー海戦後、第一航空艦隊は解体され新たに第三艦隊へ編成された。司令長官は引き続き南雲中将が取り参謀長は負傷した草鹿少将の代わりに市丸利之助少将が就任した。
それ以後はひたすら内地で錬成に努めていた。『加賀』と『飛龍』は修理及び改装中でありまだ暫くの時間が必要だった。そのため喪失した『赤城』と『蒼龍』も含めた元飛行隊員は各空母に配属され錬成に努めていたのだ。
そこへのトラックへの出撃命令であった。
「各空母の錬成はどうか?」
「一航戦の翔鶴・瑞鶴は問題ありませんが二航戦が今一つかと……」
南雲の問いに市丸はそう答える。
「龍驤を含めた三隻では敵を完全には撃滅は出来んだろう」
「……ではパイロットを集約しましょう」
「ほぅ、どのようにかね?」
「瑞鳳は搭載数が多くありませんのでこの際防空空母として艦隊防空に専念してもらいます。此処は就役が遅れた飛鷹のパイロットを瑞鳳、隼鷹に集約して飛鷹は引き続き内地にて錬成を行うのです」
「ふむ……そうなれば一隻減るだけ済む……か。良かろう、敵空母を沈めるには先ず機数が多くてはならん」
方針は決まった。第三艦隊は飛鷹を除いてトラックへ出撃したのである。また、第三艦隊の前衛として近藤中将の第二艦隊も加わった。第二艦隊には21号電探を搭載した『陸奥』が編入されており場合によっては第三艦隊の援護の元でガダルカナルへ突入し艦砲射撃を行う事も視野に入っていた。
8月20日、第二・第三艦隊はトラックを出撃。ソロモン方面へ南下した。この動向を米軍も察知しておりフレッチャー中将の第61任務部隊を出して対抗しようとする。
第61任務部隊は空母『サラトガ』『エンタープライズ』『ワスプ』の三隻で構成されており第三艦隊と同等であった。
南下した両艦隊は索敵に二式艦偵(量産化の3機が第三艦隊に配備)と零水偵を放って敵機動部隊の捜索をしたが24日まで見つかる事はなく無意に過ごしていた。
しかし、24日1200過ぎ。筑摩の水偵が米艦隊を発見、水偵は打電するも『サラトガ』から発艦したF4Fに撃墜されたが水偵が放った電文は第三艦隊旗艦『翔鶴』に届いていた。
「第一次攻撃隊発艦!」
1300、『瑞鳳』を除いた四空母の飛行甲板に待機していた第一次攻撃隊(零戦27機と九九式艦爆45機の戦爆連合)は直ちに発艦を開始した。
続いて1400過ぎに第二次攻撃隊(零戦45機 九九式艦爆9機 九式艦攻72機)が発艦、この攻撃隊を二式艦偵が誘導する。
これで第三艦隊に残ったのは迎撃の零戦48機である。なお、第三艦隊の零戦は古賀達の努力によって全て32型に更新されていた。
しかし第一次攻撃隊と第二次攻撃隊を出す前の1330に比叡の21号電探が偵察のSBD爆撃機を探知した。 直ちに上空警戒していた零戦3機が向かい撃墜されたが電波を放たれていた。
「来るぞ」
南雲の呟きに市丸は無言で頷いた。一方で第一次攻撃隊は指揮官関少佐の機転もあって敵機動部隊上空に到達。零戦隊が空戦を展開するのを尻目に艦爆隊は攻撃を開始して『サラトガ』に爆弾三発、『ワスプ』に爆弾四発が命中して『ワスプ』は攻撃隊を出す暇も無く空母としての機能を喪失させたかに見えた。
「ワンサイドゲームにはさせないぞ……」
炎上する『サラトガ』の艦橋で負傷したフレッチャー中将はニヤリと笑う。米軍は第一次攻撃隊が到着する前に攻撃隊を出していたのだ。
無論、接近してくる米攻撃隊を『比叡』『霧島』『翔鶴』等の21号電探は探知しており直ちに迎撃態勢に移行した。そんな米攻撃隊を待ち構えていたのは48機の零戦32型である。
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「そんな馬鹿な!?何だこのジークは!サッチ・ウィーブが効かないぞ!」
F4Fのパイロットはそう罵倒する。新型の無線機を搭載した零戦32型は無線機で互いに連携しつつF4F隊をあっという間に駆逐するとSBD爆撃機やTBF攻撃機に襲い掛かり零戦の存在を見せつけるのである。
しかし、米攻撃隊も一部は空戦から抜けて第三艦隊に攻撃を開始。第三艦隊も対空砲火を撃ち上げてそれを阻止する。
第三艦隊の各艦にも25ミリ単装機銃等が追加配備され松田が草案した『操艦マニュアル法』もこの頃には各艦長も拝見しており回避運動は見事なものだった。
それでも当たる物は当たるので『龍驤』に爆弾三発、旗艦『翔鶴』に爆弾二発と魚雷二発、『瑞鳳』に爆弾二発と魚雷一発が命中して三隻とも大破した。
だが米軍の攻撃はそこまでであり彼等は来た時より大幅にその数を減らしていたのである。
一方で第三艦隊から発艦した第二次攻撃隊は1500過ぎに第61任務部隊上空に到着していた。
「全軍突撃せよ!」
攻撃隊を率いる村田少佐はそう発し艦攻隊は左右から突撃を開始した。結果として『ワスプ』五発、『サラトガ』四発が命中して二隻を撃沈に成功。『エンタープライズ』も三発を食らうも戦場からの脱出に成功するのである。
結果的に第三艦隊は空母『翔鶴』『龍驤』『瑞鳳』の損傷だけで済み、逆に敵空母『ワスプ』『サラトガ』を撃沈して『エンタープライズ』を大破させた。
これによりガダルカナル島方面は一時的に空母がいない事となるが第三艦隊も航空機を多数喪失(不時着水を含めて103機)しており『瑞鶴』と『隼鷹』を張り付ける事でガダルカナルへの一木支隊と川口支隊の揚陸に成功するのである。
しかし、ある者の独断専行で全てがおじゃんとなってしまうのであった。
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戦の神様(笑)か
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・零戦32型の活躍
・三空母損傷も二空母撃沈
・市丸少将が参謀長
まぁ皆さんが大体想像するあの人です(笑)
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陸軍は海軍と比べて後ろからの誤射が多かったらしいですよねえ。
なんでだろーな(棒)
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乙です。
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乙。エンタープライズはしぶといなあ・・・そしてアイツがやったか・・・
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翔鶴は魚雷食ったがよくもまあガソリン漏れしなかったなあと思います
(実はマリアナまで大鳳を含む大型空母魚雷食った経験なし。中小型空母は魚雷食った経験あり)
ガソリンが漏れて、辛うじて生還できたなら、大鳳にガソリンタンク周りにコンクリート充填できそうですな
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もうちょいで完成しますので完成したら投下します
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「え、一木支隊と川口支隊が壊滅?」
「そうだ。辻の大馬鹿野郎が独断専行を咬ましやがった」
輸送船団を内地に帰国させた橋本は古賀中将らの言葉に目を見開いた。阿部大佐など天を仰いでいる。
「どういう事ですか?」
「そのままの意味だよ」
古賀中将は溜め息を吐きながら事の説明をする。第二次ソロモン海戦の報をラバウルで聞いた大本営の作戦参謀辻中佐(督戦のためラバウルに来ていた)は陸軍の沽券に関わるとして直ちにガダルカナル島へ上陸して米軍殲滅を主張したのである。
第17軍司令官の百武中将は当初は反対したものの辻中佐に押し切られる形となり上陸を容認。護衛を担当する第八艦隊は懸念を示したが辻中佐が「陸軍の決定である」と主張したのでガダルカナルまで護衛した。
なお、ガダルカナルの航空戦力は存分にあったがブイン基地の零戦隊や新設されたサンタイサベル島のレカタ水上基地に所属する二式水戦や瑞雲隊の上空護衛によりほぼ無傷で輸送船団がタサファロング泊地に到着して物資、資材の揚陸に成功する。
米軍も魚雷艇等を繰り出したが下部に20ミリ機銃を搭載した零水偵や瑞雲隊の攻撃で近づく事が出来なかったのも一つの要因であった。
史実より物資、資材等を揚陸していた(それでも重火器類の移送はほぼ困難だった)両支隊は8月31日の夜半に攻撃を開始したが、彼等を待ち構えていたのは徹底的に防衛線を敷いた海兵隊だった。
米軍側も高速輸送艦(旧式駆逐艦改装)を駆使してガダルカナル島に物資を輸送してある程度の物資や弾薬は海兵隊に届けられていたのだ。
飛行場の背後のジャングルから突撃してきた川口・一木支隊の兵士達は次々と機関銃弾と砲弾に吹き飛ばされていき、攻撃開始から二時間で一木支隊は壊滅し連隊長一木大佐は戦死、川口支隊も国生少佐や水野少佐と言った中隊長クラスの中堅将校が戦死して撤退するのであった。
「大本営も辻を切り捨てたよ。折角取り返せる筈の島を僅か数時間でおじゃんにしたからな」
ラバウルにいた辻は攻撃失敗を聞いて直ぐに指揮が悪いだの兵力が少ないだのと反論したが誰も聞く耳を持たなかった。辻は現状把握のため直ぐにガダルカナルへ向かう事となりガダルカナル島へ上陸するもマラリアに感染して治療のかいなく息を引き取るのであった。
「それでガ島は……?」
「二師団の派遣は取り下げられてない。つまり送るつもりだ」
なお、両支隊を撃退した事で米軍は活気づく。米軍は島づたいに航空戦力を派遣しガダルカナル島一帯の制空権はほぼ米軍側となる。
この制空権確保で米軍は物資等を満載した輸送船団をガダルカナルに派遣し海兵隊は勢力を盛り返す事になる。
9月10日、陸軍はソロモン方面を優先する事を決定。史実よりも6日早くにニューギニア戦線は後退を開始するのである。
この頃、橋本の三水戦は六水戦と交代して第八艦隊所属となりラバウルに展開していた。
「それでは三戦隊の金剛と榛名が?」
「あぁ。史実より早いが飛行場への艦砲射撃を行うそうだ」
橋本は六戦隊旗艦『青葉』へ訪れ五藤少将と面会をしていた。
「では……サボ島沖が……?」
「あぁ。加古は大破して内地で修理中で六戦隊は三隻しかいない……まさにその時が来たのかもな」
そう言って笑う五藤だが目は真剣だった。
「縁起でもないのはやめてください。今回は三水戦も参加するのですから」
第八艦隊は二師団の一個歩兵連隊が先に上陸するために水母二隻を主力とする輸送隊を編成し支援部隊として六戦隊と三水戦が展開する予定だったのだ。なお、損耗が激しい三水戦には第24駆が臨時編入されている。
「済まん、少し鬱になっているようだ。今日は早めに休もう」
六戦隊は八艦隊主力としてソロモン方面で戦闘の連続だった。少しずつ五藤の精神を消耗させていたのだ。
「弱気になる必要はありません。六戦隊は元より川内にも試作ではありますが22号改四が搭載されてるじゃないですか」
試作ではあるが22号改四が四隻に搭載されていた。これも古賀中将が裏で手を回してくれたからである。
「そうだな……うん、いっちょやるか!」
「そうです!」
二人は笑いあうのである。9月22日0600、ショートランドに停泊していた輸送隊は抜錨しガダルカナルへ出撃。六戦隊と三水戦も1000に出撃したのである。
輸送隊
・水母二隻(『千歳』 『千代田』)
・駆逐艦六隻(『秋月』 第19駆『綾波』第11駆第1小隊『白雪』『叢雲』第9駆『朝雲』『夏雲』)
支援部隊
・六戦隊
『青葉』(旗艦)『衣笠』『古鷹』
・三水戦
軽巡『川内』
第11駆第2小隊
『吹雪』『初雪』
第20駆
『朝霧』『白雲』『夕霧』
第24駆
『海風』『江風』『涼風』
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・辻、やっちまった
・史実より早いサボ島?
・喇叭!喇叭ですよ!22号!
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なあ、なんで中将という将校が、中佐に負けるんですかねえ
こういう階級差を意識しないやつこそ二等兵に落として最前線行きか銃殺でいいんじゃ?
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乙です
辻、やっちまったか…(白目
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乙です
無駄に中央への根回しと伝手みたいな政治力あったからな、アレ
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辻、不名誉の戦死である
あれで大隊長クラスやってると非常に有能に見えてしまう人材でしたからな
あと陸軍士官学校事件でユダ役やったあとで上層部の一部に気に入られてしまったのが間違いの始まりかと
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この世界の辻の評価はぼろ糞でしょうね。
架空・仮想戦記物では無能士官の代名詞扱いにされそう。
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乙。中将が中佐に押し切られるという段階で陸軍ェ・・・
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彼はノモンハンでもやっちまってるので……
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乙です
一中佐の提言で島一つを実質失いかけたぇ…
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辻ーんは
一兵士であれば勇者
小隊長であれば英雄
中隊長であれば切れ者
大隊長以上になると独断専行の有害に変わるからなぁ…
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出世させると駄目なタイプ、あるいは実力が出世欲と釣り合ってないタイプですかねー
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乙です。戦略レベルで影響残しやがったなコイツ
……戦死なら遺族年金出るんだよね?
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果たして本当に戦死なんだろうか…(邪推
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鬼のように優秀ではある、ただ自分と同程度を他者に求めるきらいがあるのと思想が着き詰まってるせいで止まらない弊害があるが
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大蔵省バッシング時代の仮想でも言われていたが陸軍の参謀教育はキャリア官僚のバカ殿教育と同じという評価
例え少尉であっても陸軍大学、参謀コースとなると上司であっても直ぐに階級が下になり恨みを覚えられると迫害を受ける
だからイエスマンとなって好き勝手を認める、それが当たり前となる
で、辻がその結果平気で上官の命令書を握りつぶしたり捏造を行ったりもしたという事で連合軍側になった日本は参謀教育を受けていた軍人の大半をパージしていった
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>>501
タイミング良く前線送りにされ、タイミング良くマラリアに罹患し、タイミング良く重態化し、
タイミング良く後送できず、タイミング良く『治療の甲斐もなく病死』‥‥
殺しても死なないくらい生命力あふれた生き汚い人物でも、荒ぶるダイスの神には勝てないということですよ(棒読み
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>>504
またダイスの女神の御茶目か(棒
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え?
創造神がダイスを「置いた」だけでしょ?
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固定値こそが正義やぞ(固定値教徒)
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辻ーんは一般兵からは慕われていたからね、彼は一応は公平だったんよ
視野広くして、妥協を学べば多分日本陸軍史に名声を残す佐官だっただろうね
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乙です。
辻はマラリアに感染して治療のかいなく「病死」という事になっているんですね。わかります。(棒)
とにかく辻以外の陸軍の問題参謀どもも何とかしないといかんよな・・・。
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全員が全員アウトってわけじゃないですし、海軍だけでなく陸軍内部でもそこら辺に鉈を振るえる人材がいれば・・・
戦時中にやることじゃないですけどね、これって本来は
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戦時中にやることじゃないけど、非常時と言うことで権力が集中しやすい戦時だからこそ改革もやりやすくなると言うジレンマ…
理想は戦前から権力握って、戦争直前に非常時だからと言って大ナタ振るうことですが。
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>>462
砲塔輸送艦沈んでるので不可能です!
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>>508
思いっきり好意的解釈でロンメル
実態は和民社長
とにかく無駄に行動力が有って前線に出て局所的視点で「俺は見て来た」と反論を封じて意見のごり押し
戦争の語り部の戦争を知っている(空襲被害のみ)から戦争絶対反対と逆ベクトルで同じ存在
一般兵には一緒に苦労している(様に見える)から人気はある
フィリピンでの命令無しの捕虜虐殺強要やニューギニアの飢餓戦線の原因を知ったらどう思うか
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辻ーんって兵士から見たら憂鬱世界の福富中将みたいな人だったのかなぁ。
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アメリカみたく小規模過ぎる常備軍から、半ば組織再編レベルで一気に軍拡するって体制か、ソ連みたく軍そのものが機能不全起こすレベルで粛清したのを四苦八苦しながら建て直すって真似をやったら、建て直した頃にはゲームオーバーだろうからな
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陸軍の参謀って当時の帝国の中で頭の良い集団で馬鹿じゃなんですよね・・・。
問題は元老が陸軍に戦略を教えなかったのと理想の軍備にするだけの金がなかったのが問題なんだよなあ・・・。
金があれば戦車や火力を充実させたり補給にも力を入れていただろうしな。
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>>512
よし、では信濃は空母化して呉の111号艦を戦艦にしよう。
#樫野の存在が必要になるのは呉以外で建造している武蔵と信濃だけだし。
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>>517
その場合、伊勢と日向の航空戦艦化が不可能になりますよ
(111号艦用資材を用いて航空戦艦に改装)
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東條の行動を見たら予算よりも派閥の論理優先だから
それなりに想定外の任務をこなしたのに役立たずと言って唯一の戦車師団を解体
個人名で日本戦車の発展を阻害した男とさえ言われた
樫野が輸送艦として戦前の極秘運用から変わったのは戦艦の建造をする気が無くなった証拠と言った人がいたな
内田さんの作品の様にB-65を量産しよう
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