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△▼△アポロチョコ▲▽▲

327萌えるさすらい人さん:2003/11/06(木) 01:32
>326 熱烈にお待ちしております。映画星のお題SSもカモーン。
私はといえば一日じゅう昨日の画像ネタで頭がグルグルしていました。
コソーリ吐き出してもよかでしょうか。
(VOともOVともつかないものですが、あの画像を好まない方には問題ありかも。
しかも途中で終わっていますのでお嫌な方はスクロールして飛ばしてください)







世界を飛び回って商談をまとめる日々。
子供の頃から異国へと移り住む生活に慣れているからそれほど苦痛には感じない。
それに隠れたメリットもある…。
支社の視察と取引先への訪問を終え、夕食の誘いを断ってホテルに戻る。
背広を脱ぎ、髪の色を変え、濃い化粧をし、自分を貶めるような安っぽい服をまとう。
その場限りの快楽を求めるためにダウンタウンを訪なう。
短い滞在を終えたら、しばらく足を踏み入れることもないであろう、
不思議と世界中どこでも似ている歓楽街へと。


街娼、一夜の相手を求めに来る客、酔漢、怪しげな店の従業員ら、
この街を根城にしている者たちはその存在を遠巻きにして様子を伺っていた。
あからさまにじろじろ見る者、客の袖を引きながら掠めるように視線を投げる者、
物陰でひそひそと囁く者、だが見慣れぬ男にあえて声をかける者はいない。
人目を引く綺麗な顔と誘いかけるまなざしとを朧な街燈の下に晒したまま
男は壁に凭れて小さな声で歌を口ずさんでいた。

その身じろぎもしない人影に、一人の若い男が近寄っていった。
周りからは声を潜めたどよめきが上がった。
それは気後れするほど艶やかな美貌に吸い寄せられていく無謀さに対する
驚きだったのか、それとも若い男の場違いなほど端正な容姿に対する感嘆
だったのか。
たまたまパーティにでも誘われてやってきたふうの物慣れない態度だったが、
動きには少しのためらいもなかった。

フェイクファーの毛羽が触れるほど接近して、若い男は年上の男に声をかけた。
「あの…、えーと、はじめまして」
男は笑いの形に口を曲げて振り向き、黒い巻き毛とキラキラ輝く茶色の瞳を見た。
相手につられて若い男は微笑んだ。
「なんて言ったらいいんだろう……どうしてだかあなたと知り合いになりたくて
つい声をかけてしまったんですけど、この辺りに住んでいる方ですか?」
「私を買うつもりかい?」
男は短く応えた。
その言葉で急に何かに思い当たったように、白い頬に血が上った。
「ええと、持ち合わせがあまりないんだけど。それにそんなつもりじゃなかったし。
でも、あの、時間をとってもらうためにはお金を支払わなくてはならないんでしょうね。
あなたが要求するのなら、僕に可能な限り何でも……」
「金額は好きに決めてくれて構わないよ。生活のためにしているわけじゃない」
遮るように男は答えた。
「そんなつもりじゃなかったという発言を撤回してくれるなら、ね」




昼は有能な商社員、夜は…という古典的な話です。ベタですみません。


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