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ストーム・オーヴァー・ジャパン改
8
:
サラ
:2007/04/20(金) 23:55:15
火葬世界における戦後日本の歩み
1945年4月1日
米軍は嘉手納、読谷の飛行場と日本軍の戦力分断を狙って沖縄中部に上陸を開始。オペレーションアイスバーグが始まった。
当初、米軍はそれまでの戦闘経験から日本軍による強固な水際防御を警戒し、砲爆撃の嵐を上陸予想地点に叩きつけた。しかし、実際には日本軍の反撃は微弱であり、事故による損失以外は損害らしい損害もないままに上陸第1日目は過ぎていった。
これは沖縄防衛を担当する第32軍(司令官:牛島満大将)の主力だった第9師団がフィリピン戦に引き抜かれ戦力が低下していたことと、それまでの戦闘経験から水際での防御は戦艦の大口径砲の艦砲射撃を受けると容易に破壊されてしまうが判明したためであり、内陸での持久戦は理にかなった選択だった。また、沖縄戦を本土決戦の前哨線であると捉えていた大本営陸軍部にとっても、内陸部で長期間の持久を行なうことは本土決戦のための時間を稼ぐために有効であると判定されていた。
しかし、早期に嘉手納、読谷飛行場を失ったことは大本営(特に海軍部)とっては大いなる失望だった。海軍は沖縄を米艦隊撃滅のための決戦場であると捉えており、九州の縦深のある航空要塞をして、米空母機動部隊を壊滅させるつもりだった。しかし、嘉手納、読谷の飛行場を失ったことによって、飛行場からはP−51、P−47などの米陸軍航空隊が早期に展開することによって沖縄周辺の制空権は米軍の手におちることになり、米空母機動部隊の分厚い対空防御を合わさって、神風特攻作戦の効果は急減することが予想された。以後、帝国海軍の描いた決戦戦略は半ば破綻したも同然となる。
こうした声は軍令部においては強く、逆に聯合艦隊内部で弱いものだった。海軍内部にはこの時点で奇妙な温度差が生じており、軍令部においては読谷、嘉手納奪回のために再三に渡って陸軍に第32軍による反撃を要求しようとするのを聯合艦隊が諌めることがしばしばであり、ついに第32軍は当初の持久戦略を最後まで維持することになる。
そうした状況の中で、天一号作戦は開始される。
戦艦大和を中心とする第2艦隊(司令官:伊藤整一中将)は4月6日、徳山沖を出撃し、豊後水道を通過して沖縄へ向かった。
既にこの頃になると日本海軍の暗号は完全に解読されており、作戦は完全に筒抜けだった。帝国海軍のただでさえ低い対潜戦闘能力は技量低下と装備の不足によってさらに低下しており、本土近海にも米潜水艦隊は跳梁するようになっており、豊後水道を抜けると同時に米潜水艦に出撃が探知されてしまう。さらにF13(偵察タイプのB29)の航空偵察によって第2艦隊の出撃準備は察知されており、第7艦隊(司令官:スプールアンス)は万全の準備を整えてこれを迎え撃つ用意を整えていた。
しかし、潜水艦からの報告には当初予定されていなかった未知の巨艦の存在を知らせていた。
それこそ、日本海軍の最後の正規空母であり、未だに米軍のその所在を掴んでいなかった幻の巨大空母「信濃」だった。
大和型戦艦の3番艦はミッドウェー海戦で南雲空母機動部隊壊滅を受けて、空母に改装されることになり、乏しい資材と既存艦の修理を優先の方針の中で必死の工事が続けられていた。一時はB29の空襲圏に入った横須賀から呉に移動させようという意見も出されたが、実際はどちらもB29の空襲圏であることが判明し、さらに艦内での火災事故などによりさらに工事が遅れることによって、取りやめになっていた。
もしも、呉への移動が強行され、工事未了のままで航海に出て潜水艦の雷撃でも受ければ、信濃はダメージコントロールもままならないままに撃沈されてしまっただろう。しかし、火災事故という悪運による工事延長がなされ、呉へ移動することなく横須賀で工事が続けられた。
さらに信濃には悪運が続き、最低限の工事が終了した後で呉に移動しようとしたその直前で米空母機動部隊による呉空襲があり、呉に在泊した鑑定の殆どが撃沈された大空襲を逃れることに成功している。それどころか撃沈、大破、中破した船から資材と装備を引き剥がすことによって残っていた未完了の工事を早期に完了させることにが出来ていた。
米軍は日本軍の最後の獲物である巨大空母を血眼になって探していたが、徹底した対空擬装による偵察の目を逃れ、第2艦隊出撃のその日まで信濃は米軍の執拗な追跡を逃れることに成功していた。
当初、この第2艦隊の出撃を知ったスプールアンス提督は戦艦による迎撃を考えていたが、艦隊に空母が伴うことを知って第58任務部隊(司令官:ミッチャー中将)に航空攻撃を命じた。
この命令を受けて第58任務部隊の8隻の空母から400機の攻撃隊が発艦し、第2艦隊は激しい空襲を受けることになる。
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