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<嘘色のモノガタリ>

1れあちーず:2009/10/01(木) 21:18:55


全てを、自由自在に変えられる力が欲しいと思った。
たとえば、時を操れる能力だとか。
でも、そんなものはありえないと思っていた。
・・・その日までは。


賑やかな中学校。
でも、性格の暗い私に話しかける人はとても少ない。
先生の他には2人だけだ。
「野中さん、屋上に行かない?」
その内の一人の夏帆が言った。
その言葉にゆっくりと私は頷く。
「そう。じゃ、行こっ」
「・・・はい」
もう一人、舞がにっこりと笑ったのを見て、私は答えた。
きっと、普通の会話に見えるんじゃないだろうか。
クラスの中では私、野中奈々とクラスメイトの川井夏帆、中山舞は友達に見られている。
でも、それはうわべだけ。
これから、それは分かることだろう。


「えい!」
バン、と肩に思いっきりボールが当たる。
「いたっ!!」
ボールが当たった場所がじんわりと熱を持つ。
涙が出そうになったけど、2人は何も気にせず、罪悪感も感じていないようだった。
「肩に当たったから夏帆プラス2点ねー」
「そっかー。はい、次舞」
夏帆は舞にボールを渡した。
私は目をつぶる。
バン!という音は隣の壁から聞こえて、私はほっと胸をなでおろした。
私は2人に逆らえない。
投げつけられるボールを避けることも、ガードすることも許されない。
私は2人のおもちゃにされ、毎日を過ごしているのだ。


地獄のような休み時間が終わった。
廊下には教室に帰るため歩く生徒で溢れていた。
ざわざわ、ざわざわと色んな声と音が混じった音が聞こえる。
私は体中にボールを投げつけられて、そこがビリビリ痛む。
―――もう、こんなのいや・・・。
急に気分が悪くなって、壁にもたれた時だった。
「え?」
ふと、今まで聞こえていた声や音が何も聞こえなくなった。
顔をあげると、今まで動いていた他の生徒が動いていなかった。
いや、止まっていた。
生徒だけじゃない、時計の針や窓の外の雲までもがぴたりと止まっている。
「何が起こってるの・・・?」
私以外のすべての時が止まってしまっていたのだった。
パニックになって、叫び出しそうになったその時。
「お前の望みは、何だ?」
落ち着いた、でもよく響く少年の声が聞こえた。

2れあちーず:2009/10/01(木) 21:20:33


「お前の望みは、何だ?」
再びその声を聞いて、もたれた体制からなおる。
「誰、なの?」
固まった生徒の中きょろきょろと、その声の主を捜した。
そして、見つけた。
少し風変わりな服を着た、少年。
かなり目立つ、肩ぐらいの銀色の髪。顔の左はそれで隠れている。
声を聞いた感じは同年代くらいだが、背は平均を超えていた。
全体的に細身だけど、決して貧弱には感じさせない。
そして顔に浮かべる微かな笑顔は、右半分だけだが綺麗な彼の顔を不気味に感じさせた。
「誰、か。そうだな・・・悪魔―――とでも、名乗っておこうか」
悪魔と名乗った少年は冷たい感じの笑みを見せる。
なぜか、いつもなら人との会話なんてしない私なのに、思ったことがすぐ言えた。
「皆をこんな風にしたのはあなたなの?」
「そうだ。・・・絶望を感じたんでな。そこでお前を見つけた」
ククッと喉の奥で笑うと彼は答えた。
その答えを聞いて、私はさらに問い続ける。
「私に、何をするために来たの?」
「お前と、取引をやろうと出向いた訳だが」
そこで悪魔は口を閉じる。
それで、何なの――と聞こうとしたとき、彼の顔が目の前にあった。
「お前には素質がある。何千万人に一人しか使いこなせない力がお前には使うことができる・・・。」
その力って――、と聞こうとするがさっきまでのが嘘のように口が動かない。
悪魔は再び喉の奥で笑うと、私は言っていない質問に答えた。
「―――“嘘が現実にする力”だ。・・・たとえば、お前のその怪我を・・・・“お前は怪我をしていない”」
最初の笑顔を浮かべながら、彼はそれを口にする。
そのとたん、私の体中のあざが消えて、じんじんする痛みもなくなった。
「ウソ・・・っ!?」
それに気づいた頃には声も出るようになっていた。
―――これを使えばあの地獄から抜け出せる!
そう思った時だった。
「だが、俺も悪魔。ただでこの力をやるわけにはいかないな」
「えっ」
少し私と距離を置いていた悪魔はまた近づいてきた。
悪魔と名乗るくらいなんだから、もしかしたら魂を・・・と少し青ざめていた時だった。
「力を与えるかわりに、お前の寿命を・・・5年、いただこう」
彼の要求は、寿命だった。
最悪な地獄から抜け出せるのに、5年の寿命なんて安すぎる。
「ええ、いいわ。私の寿命を5年あげるから、その力をちょうだい!」
私は今までにないくらい声を張り上げる。
―――不気味な悪魔は、私の救世主になった!
「契約成立だな」
悪魔は突然、私の肩をつかんだ。
それと同時に、何かが吸い取られる感覚と、何かが流し込まれる感覚がする。
痛くはなかったけれど、自分の鼓動がとても大きく聞こえた。
それが終わると私は、悪魔に思いついたことも聞いてみた。
「他人の年齢とか・・・時を操る嘘もできるの?」
それを聞いた悪魔は一瞬きょとんとすると、数秒後に大声で笑い始めた。
「く、クク、ハハハハハハ!俺も長い間こうして悪魔をしてきたが、今まで出会った人間でそんなことを聞いてきた者お前がは初めてだッ!!」
彼はしばらく笑い続けた。
そしていきなり笑いやむと、
「ああ、可能だ。人の生死に関わる嘘以外はすべて実現できる都合のいい力でな」
と言った。
「そう、なんだ・・・」
私が呟いたのを聞くと、彼はにやりと笑う。
「さて、これで契約は完了された。・・・次会うのはお前の寿命が終わる時だな・・・」
それが聞こえたと同時に、悪魔は消え、周りの生徒達が動き出した。
でも私は、これまでにないぐらい上機嫌だった。
―――これで私は何でもできる・・・!!

3名無しなメルモ:2009/10/01(木) 21:39:34
れあちーずさんスレ立てありがとうございます!

この設定すごく面白いし興味がありますのでぜひがんばってください

まずは身近な人物で能力を試して悪戯しまくってほしいですね!

4れあちーず:2009/10/16(金) 19:10:06


私は学校から飛ぶようにして家に帰ってきた。
「ただいまーっ」
久しぶりに上機嫌で言う。
・・・誰もいないけど。
「お兄ちゃん、早く帰ってこないかなー・・・」
そう小さく呟いた。
私には5歳年上(私は12歳)の兄がいる。
名前は野中光機。
特別かっこいいわけでもないけど、自慢のお兄ちゃん。
お母さんもお父さんもどうせ遅いから、とお兄ちゃんを待ちながらテレビを見ようとしたときだった。
―――この力、お兄ちゃんでも使えるんじゃない?
嫌なこともされてないから、ちょっとだけだけど、ね。
楽しみで楽しみでしかたない。
お兄ちゃん、心の底から帰りを待った。

それからしばらく

バンッ
少し乱暴にドアを開いて、息を切らしたお兄ちゃんが入ってきた。
「おかえりなさい」
「ただいま。ごめんなー、遅くなって」
お兄ちゃんは柔らかく笑った。
―――さて、どうしようかな?
お兄ちゃんは優しいけど、私を子供扱いするのが気に入らない。
せめて年下か、対等になれたらいいのに・・・。
(あ、そうだ)

<お兄ちゃんは12歳>

誰にも聞こえないくらい、小さく呟いた。

5とも:2009/10/16(金) 22:46:40
>れあちーずさん
最高の展開ですね!
お兄ちゃんが幼くなったらかなり萌えます☆

6名無しなメルモ:2009/10/17(土) 09:36:05
れあちーずさん更新待ってました!
お兄さんが小さくなるとこを早く見てみたいですね。
どんどん若返らせて一緒にお風呂に入れたりする展開を期待してます。
また続きをお願いしますね

7れあちーず:2009/10/18(日) 00:44:08


「あれ・・・届かない?」
呟いた後、聞こえた言葉はそうだった。
その時お兄ちゃんはちょうど冷蔵庫の一番上の棚にある、ペットボトルを取ろうとしていた時だった。
いつもなら、楽々とれるはず。
内心、ドキドキしながらお兄ちゃんを見る。
お兄ちゃんの服がどんどん大きく、いやお兄ちゃんが縮んでいった。
不思議そうに自分手を見つめるお兄ちゃんの顔が幼くなって、背も凄く低くなっていく。
服はぶかぶかで、タンクトップが肩に引っ掛かってる状態だった。
「な、なんだこれ!?」
そう叫んだお兄ちゃんの声は昔の、子供の高い声になっていた。
(そういえばお兄ちゃんの声変わり、13歳くらいだったもんなー・・・)
お兄ちゃん、今は普通だけど、成長が少し遅かったから。
「な、奈々、どうしよう、俺!!」
パニックになるお兄ちゃん。
―――可愛い。
そう感じてしまった私は、少しお兄ちゃんをからかってみることにした。
「どうしたの、お兄ちゃん!?」
急いでソファからたった、ふりをする。
そして、言った。
「・・・誰?」
お兄ちゃんの顔が一気に青ざめた。
「俺だよ、俺!光機!!お兄ちゃん!!」
「だってお兄ちゃんは17歳だよ。誰なの?なんでウチにいるの?」
心の中で笑いが込み上げてくる。
お兄ちゃんはますます青くなって、なんとか自分を野村光機だ、と証明しようとしていた。
「どうしてか俺にもわかんないけど!!俺は光機なんだ!!」
そしてだんだん、そう必死に言うお兄ちゃんを見ていると。
―――なんだか、可哀そうになってきた。
「・・・分かった。やっぱり、お兄ちゃんなんだね」
私がそう言うと、お兄ちゃんはほっとした様子をした。
やっぱり可愛い。
私と同い年だけど可愛かった。
「でも俺、どうしよう・・・土日だから学校はいいとしてさ・・・」
今度は酷く落ち込んだ感じでお兄ちゃんが呟く。(ちなみにお兄ちゃんは帰宅部)
少し悪い気もしたが、まだ元に戻すには惜しい。
―――そういえば。
悪魔は、[人の生死に関わる嘘以外はすべて実現できる都合のいい力]と言っていたから、この状況を今までもそうだったようにすることもできるんじゃ?
時間だって、記憶だって操ることもできる!
私は土日、お兄ちゃんでたっぷり遊ばせてもらおうと思った。

8名無しなメルモ:2009/10/19(月) 05:34:59
お兄さんのリアクションがすごくリアルで興奮しました!
お兄さんは記憶はそのままでいろいろいじって遊んでほしいですね。
続きがとても楽しみです!応援してますので頑張って下さいね!

9れあちーず:2009/10/19(月) 21:26:34


「父さん達になんて説明すればいいんだ・・・」
不安そうな顔で呟くお兄ちゃん。
たっぷり遊ばせてもらうんだから、お母さんたちは外出していてほしいな。
「お兄ちゃん、<しばらく2人とも出張してる>んだからそれは大丈夫だよ」
「え、そうだったっけ・・・って何言ってんだ、俺? 昨日決まったことなのに」
お兄ちゃんは少し首をかしげていた。
―――この力、やっぱりなんでも使えるんだ・・・!
にんまりしてると、お兄ちゃんに軽く睨まれた。
私はアハハ、と乾いた笑いをしながら自分の部屋へ行った。


「お兄ちゃんのことでイザコザがあるのもイヤだな・・・」
お兄ちゃんが小さくなったのがばれれば、大騒ぎになるにしても信じてもらえないにしても、ややこしいことになる。
「あ、そうだ。<お兄ちゃんの記憶以外、お兄ちゃんは昔からこのままだった>」
よし、こうすればいいんだ。
そう思ったあと私は思いっきり部屋の窓を開いて、夜の風を浴びる。
この方法を使えば誰をどんなにしても、誰も気づかない。
―――全てが私の思い通りにならない?
クスリ、と口から笑いが漏れる。
今まで嫌だったことも全部、私が思った通りにできる。
そしてまずは、彼女らを。
「ありがとう、私の救世主」
心の底からの笑顔で、星の輝く夜空に言った。
ひんやりとした風が頬を撫でる。
――さ、もう少しお兄ちゃんを小さくして一緒におふろでも入ろうかな?
私はそのままお兄ちゃんのもとへ向かうことにした。


「ほう・・・なかなか面白い使い方をするようだな、あいつは」
銀の髪の少年が、空中で笑いながら言った。
そこには床も何もないというのに、しっかりとした足取りである家の真上へ数歩進む。
そして、隣にいる少年へ話しかけた。
「なぁ、そうとは思わんか?」
「・・・思わない」
そう答えた、黒い髪の少年の髪が風に揺れる。
銀の髪の少年は少し口をとがらした。
「なんだ、つまらん」
「だいたい、あんな幼い人間に力を与えるあんたが分からない」
淡々とした口調で、銀の髪の少年に言い返す。
すると銀の髪の少年はふぅ、とため息をつくと、暗い空を見つめた。
「若いからこその発想、なんて言うのがあるだろう?・・・まぁ、ちゃんと保険はかけてあるが」
彼が手を開くと、そこに柔らかく光る小さな飴玉の様なものがあった。
それは一部、ほんの一部だけ黒く染まっている。
「これが完全に黒く染まるようだったら・・・俺はあいつの存在を元から消すつもりだ」
少しさびしそうに笑うと、銀の髪の少年は風のように消えた。
残された黒い髪の少年は、低い声で呟く。
「あんたはわかっていないんだ。それでは、遅すぎる」
彼はその家―――奈々の家を睨みつけた。

10名無しなメルモ:2009/10/19(月) 21:49:49
れあちーずさん更新ありがとうございます!
なんかかなり面白い展開になってきましたので、一時も目が離せませんね。
奈々もお兄さんでいろいろ試して力の使い方も把握してきたみたいですね。
次はいよいよ私の大好きな学校でのお仕置き編みたいですので楽しみで仕方ありません。
お兄さんと同じように記憶はそのままにして身体を変えまくる方が反応が面白そうですね。
銀と黒の髪の少年も今後どう関わってくるのかすごく気になります。
れあちーずさん続きを楽しみに待ってますのでこれからも頑張って下さいね!

11とも:2009/10/20(火) 11:42:47
れあちーずさん、最高ですね!
お兄ちゃんが幼児化されて妹に可愛がってもらうのを見たいです☆
この際だからお兄ちゃんにはとことん妹に甘えてほしいですね♪

12名無しなメルモ:2009/10/20(火) 22:41:29
いじめっ子達がどんなカラダに変えられるのか楽しみでしかたありません

どうか続きをよろしくお願いします

13名無しなメルモ:2009/10/21(水) 23:49:13
続きがしごく楽しみです
学校でいろいろイタズラしてほしいですね

れあちーずさんがんばれ!

14れあちーず:2009/10/22(木) 17:07:30


ちゃぽん、と水滴が湯船に落ちる音がした。
「あーあ・・・俺、これからどうなるんだろう・・・」
そう呟いて、俺―――野村光機は鼻までお湯につかった。
いつも使っているシャンプーが置いてある棚が、背伸びしないと届かない。
いつもより湯船が少し広かったが、それがまた悲しかった。
鏡に涙ぐんだ俺が見えて、急いでぬぐう。
鏡に映る顔も、過去のものだった。
―――これからどうすればいいんだ・・・。
はぁ、と深く深くため息をついた、時だった。
「・・・マジかよ・・・」
また他の物が大きくなっていく。
この感覚は・・・また、小さくなったのか。
湯気で曇った鏡を濡らすと、そこには6歳くらいの子供―――俺がいた。
「なんなんだよ、これ!!」
さらに高い、幼い子供の声。
顔を水で洗った。
柔らかな、皺の少ない子供の手。
それを見て、頭には不安と絶望しかなかった。
・・・その時、
「お兄ちゃん、入っていい?」
奈々の声がした。
俺はこの時どうするべきか分からず、何も言えなかった。
「入るよー」という声と共に風呂場のドアが開く。
「・・・お兄ちゃん?」
俺はその問いにコクリ、とうなずいた。
そして、奈々は言った。
「お兄ちゃん・・・可愛い!!!」
「はぁ!?」
それと同時にまた小さくなった俺に抱きついてきた。
・・・予想外な妹に、思わずそう返してしまった。


お兄ちゃんがそう返したけど、気にしない気にしない。
――だって、これくらいにしないと恥ずかしくて一緒に入れないし。
お兄ちゃんと入るためにバスタオルを体に巻いて風呂場に来たんだから。
すべすべのお兄ちゃんのホッペを撫でながら、目的を言った。
「お兄ちゃん、シャンプーしてあげよっか?」
「ひ、一人で出来るってっ・・・」
うろたえるお兄ちゃん。
でも少し強引に、頭を濡らしてシャンプーをし始めた。


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たくさんのコメントありがとうございます!
お仕置き編は、お兄ちゃんとの土日編のあとしようと思ってるので
もう少し掛かると思います・・・気長に待ってていただけると嬉しいですw

15名無しなメルモ:2009/10/23(金) 21:21:47
れあちーずさん更新ありがとうございます!
さらに小さくなったお兄さんに興奮しました!
このまま赤ちゃんまで戻して授乳してあげてほしいですね。
続きが楽しみですのでこれからも頑張って下さい!

16とも:2009/10/28(水) 19:38:01
>れあちーずさん
幼児化して妹に抱き着かれるお兄ちゃんに萌えました!
僕も幼児化されてこんな妹に可愛がってもらいたいです(笑)

17れあちーず:2009/10/30(金) 23:46:57


わしゃわしゃわしゃ、とお兄ちゃんの髪を洗う。
すると面白いくらいに泡がたつ。
そんなお兄ちゃんの頭は小さくて、今まで想像できないほどだった。
「かゆいトコない?」
コクリ、とうなずくお兄ちゃん。
その動作が可愛らしくて、くすりと笑ってしまった。
・・・鏡は曇ってお兄ちゃんの表情は分からないけど、きっとショックなんだろうな。
ちくり、と胸の奥がいたんだけれど、気づかないふりをした。
ぴちゃん、ぽちゃん、という水の滴る音だけ聞こえる。
「・・・奈々」
お兄ちゃんが重い口を開いた。
「なぁに?」
「その・・・ごめんな」
その子供の高い声は、涙で湿っていた。
「なんでお兄ちゃんが謝るの?」
私は出来るだけ明るい声で返す。
「だって・・・俺、縮んでさ・・・現実的に、ありえないことだろ?」
お兄ちゃんは小さな体で、無理矢理笑った。
「さっきから、迷惑かけっぱなしだ」
はは、という乾いた声。
胸が罪悪感で一杯になる。
それと同時に、頭の中をお兄ちゃんとの思い出が駆け巡った。

「なんで謝るの?私たち兄妹じゃん、迷惑なんてお互いかけ合ってるでしょ」
ザア、とお兄ちゃんに頭からお湯をかけた。
「じゃあ、後はできるよね?先上がるよ」
風呂場から出ると、曇ったガラスのドアの前に立った。

<お兄ちゃんは17歳>

そう言うと途端に、小さかった影が長く、がっしりしていく。
「・・・ん、あれ」
そう聞こえたお兄ちゃんの声もいつもの低いものになっていた。
「お兄ちゃん、戻ってるよ!」
元気な声で言ってあげた。

だって、お兄ちゃんにはできないよ。
いっつも優しい、大好きなお兄ちゃんには。

どうせ外に出たらエモノはたくさんいるし。
私は自分にそう言うと、自分の部屋に戻った。

18名無しなメルモ:2009/10/31(土) 00:55:04
外に出たらエモノはたくさん・・そそる言葉ですね!
近所の美人な人妻とかを縮めて遊んでほしいです

通学中にいろんな女の子にいたずらさせてください!
続きを楽しみに待ってますので頑張ってくださいね

19れあちーず:2009/11/01(日) 13:23:32


さて、土曜日。
お兄ちゃんは元気になったし、私はご飯を食べると外に出た。
なるべく、いい思い出のない人で試そう。
なんだか、苦しくなるから。
そして、見つけた。
「あ、あの人・・・」
ウチの近所の、独り暮らしの30代くらいのブランドを持った女の人が家から出てくるところだった。
あの女の人―――中田千恵美さんは、近所でも気が強くて嫌われた感じの人だ。
「よし<私以外の時間が止まる>」
何かが私をすう、と通り過ぎるような感覚と同時に皆が止まった。何もかもが。
悪魔と会った時と一緒。
私は止まった千恵美さんの近くによると、千恵美さんの家に入った。


「<千恵美さんは20歳>」
そのとたんに千恵美さんは皺も少なくなり、髪も肌も潤いを取り戻した。
胸は少し小さくなり、Cカップぐらいの大きさだ。
何より変わったのが、服装と化粧だ。なんだか・・・元も濃いけど、今はなんかケバい感じ。
ブランドをゴテゴテに着飾ったのが、少し昔っぽい服になった。
「ヒトって変わるもんなんだ・・・怖っ。<千恵美さんの時間が動き出す>」
ガクッ、と千恵美さんはなり、きょろきょろと周りを見回したあと私を見て、怪訝そうな顔をした。
「ちょっとあんた、何でウチ入るの?―――あ、声が・・・」
自分の変化に気づいた千恵美さんは、胸や髪を触って確認していた。
「なんであたしが若く・・・あんたがやったのね!?」
近くでニヤニヤしてたらばれた。
さて、この人をどうしようかな?
「何してんのよ、早く戻しなさいよ!!」
「・・・そんなことを言ってもいいの?私はあなたを好きにできるんだよ?」
自然と笑顔が浮かんだ。
「はぁ?何言って」
彼女の声が止まった。
なぜなら、私は小さく<千恵美さんの声は出ない>とつぶやいたから。
声が出ないことに首をかしげる彼女に、言葉を続ける。
「だって私には嘘を現実にする力があるから。<千恵美さんは―――」
千恵美さんの顔が青ざめた。
「―――3歳!>」

20名無しなメルモ:2009/11/01(日) 19:04:59
れあちーずさん更新ありがとうございます!
しかしまた良いところで続きになっちゃいましたね〜w
とにかく千恵美さんでいろいろな能力の使い方を試してほしいですね!

続きが楽しみですので頑張ってください!

21名無しなメルモ:2009/11/01(日) 19:53:31
あなたを好きにできる、という台詞にぞくぞくしました
年齢だけじゃなく声や身体を思いのままに変えられるというのは興奮しますね
千恵美は体型を変えられたり割れ目や胸の大きさを変えられたり、
といろいろ試されてほしいですね、とにかく設定がすごく面白いのでこれからも頑張って下さい
続きが楽しみです

22とも:2009/11/01(日) 20:10:06
何でも自由自在に操れるのが良いですね!
千恵美さんが幼児になるのが楽しみです☆

23名無しなメルモ:2009/11/04(水) 23:07:00
おもちゃみたいに自由自在に変えられる千恵美に興奮してます

感度上げたり太らせたりオッパイ膨らませたり何でも思いのままですからどんな姿にされるのやらw

また身体を変えられた、とかこのままじゃ元の生活が出来なくなる、という千恵美の心境を考えるとドキドキしますね

早く続きが見たいのでどうかよろしくお願いします!

24れあちーず:2009/11/08(日) 13:50:13
「――――!!」
千恵美さんが声なき悲鳴を上げた。
それと同時に、千恵美さんは風船がしぼんでいくように小さくなっていく。
どんどん、”女性”から“少女”へ逆戻りしていく・・・。
「千恵美さん、どう?小さくなっていく気分は」
彼女は口を大きく開き叫ぶような身振りをするが、声は勿論でない。
出たとしても、私たち以外の時は止まっているので誰も来ない。
そして、千恵美さんの変化は終わった。
そのころ彼女は、ぶかぶかな服に埋もれているような状態だった。
「かわいいよ、千恵美さん」
ニッコリ笑って言ってあげた。
口がものすごく速く動いていることから、何か喋っているらしい。
私は小さく声を出せるよう呟いた。
「な、なんなのよあんた!いいかげんにして!!」
それと同時に子供特有のきんきんした声が家に響く。
「うるさいなぁ・・・いいの?赤ちゃんまで戻しちゃうかもよ?」
悪魔のような笑みだったんではないだろうか。
彼女はぴたりと文句を辞めた。
「よし。・・・さて、あなたにはこの力の練習台になってもらうからね」
その言葉を聞いたとたんに千恵美さんは激しく首を横に振る。
でもその時にはもう、力を使っていた。
<千恵美さんは胸だけが30歳>
露出された何のふくらみもない胸が、徐々にツンとした成長途中のものにかわっていく。
その変化は止まらず、どんどん胸は大きくなっていった。
ソレでも他の部分は3歳のままだ。
「な、何これ!?」
そう千恵美さんが呟いた頃には、体は3歳のまま胸だけが元の様な大きさになっていた。
「ふーん、こんなこともできるんだ」
体の年齢がバラバラな彼女は再びパニックを起こしていた。
その様子を一通り楽しむと、次の言葉を呟く。
<千恵美さんの体は12歳>
今度はぐんぐんと全体的に細長くなっていく。
何もなかったあそこにもうっすらと毛が生えて行った。
でも、顔はそのままにしてある。
顔は3歳、体は12歳、胸は30歳という明らかにアンバランスな千恵美さんは
「いいかげんにしなさいよ!!」
と堪忍袋の緒が切れた、という感じで私に殴りかかってきた。
私は一瞬驚いたが、いい考えを思いついた。
<           >
呟いた途端に彼女が消えた。
いや、下に落ちた。
私は床を見ると、小さい何かうごめく物を見つけた。
「へぇ、胎児に戻すことも可能なんだね」
その小さい何か―――元千恵美さんを拾い上げながら私は言う。
目も見えない彼女はただ動くだけだった。
「このままじゃ面白くないし・・・今度は<千恵美さんは4」
≪貴様が怪我を負っていないことを否定する≫
声が、した。
ビッ。
言い掛けている途中に頬に何か飛んできて、かすった。
そこからヒリヒリとした感覚がする。
触れてみると赤い血が付いていた。
「え?」
何かが飛んできた方向を見ると、窓に黒猫がいるだけで。
その猫がニタァと笑った、と思ったら黒猫は体を翻し、その場から立ち去った。
「・・・なん、で・・・」
ここは誰もうごけない世界のはずなのに。

25名無しなメルモ:2009/11/08(日) 17:58:54
3歳の身体で胸だけボインな千恵美さんに興奮しました!
巨乳な幼児というアンバランスさが良いですね
揚げ句12歳や胎児とまさにおもちゃのように身体をいじられて恥ずかしい限りでしょうね
いよいよ学校での復讐に入ると思いますが黒猫との絡みも非常に気になります。
れあちーずさん続きをぜひよろしくお願いしますね

26名無しなメルモ:2009/11/08(日) 21:45:46
怨みも何もない千恵美の身体をここまでおもちゃにしたのだから、
いじめっ子達はそりゃもう凄い身体に変えられてしまうんでしょうね〜
復讐編が楽しみです!

27名無しなメルモ:2009/11/16(月) 22:56:00
千恵美さんはこのまましばらく胎児でしょうか。
元千恵美さんというくらいだから、人と認められる
以前まで戻っているのでしょう。
このまま捨てても医療廃棄物ですね。
そのダークさが楽しみです。

28名無しなメルモ:2009/11/17(火) 12:31:28
胎児の千恵美さんは意識はあるんですよね?

ジョジョのセト神の能力で胎児になった女性は動けないだけで意識はありましたが・・w

その前の2歳児にしたり巨乳にしたりの身体をオモチャ状態にしてるのがツボにはまりました!

自分もダークなイタズラが大好きですのでいじめっ子への復讐の際も

笑いながら身体を目まぐるしくぐにょぐにょ変えまくる展開をお願いしますね!

あと通行人へのイタズラも個人的にツボですので機会があればお願いします

それでは続きを楽しみに待ってますので頑張ってくださいね!

29れあちーず:2009/11/17(火) 21:23:22


今の猫って・・・
「・・・化け猫?」
我ながら変だとは思うけど、そう思うしかなかった。
でもまずは怪我を治そう。
<私は怪我をしていない>
するとあっと言う間に頬の傷はなくなった。
本当にすごい、このチカラって。
そして動き続ける千恵美さんのまたチカラを使うことにした。
<                          >
呟いた途端いきなりその小さな千恵美さんがずしっと重くなりどんどん大きくなっていく。
私はびっくりして千恵美さんを床に置いた。
でも千恵美さんはそのままどんどん大きくなっていき、幼児、少女を超えて成熟した元の女性へとなって行った。
そしてそのまま彼女のお腹が大きくなり、可愛らしい赤ちゃんが生まれた。
こんなこともできるんだ。
「誰の子供なんだろうね?」
<千恵美さんは子供もいる幸せな家庭がある>
私はそう呟いた。
よし、コレで千恵美さんには幸せな家庭が作られた。
何でもできるんだから、コレもありよね?
そのまま変化は止まらず、部屋の雰囲気が一気に変わった。
なんだかごちゃっとした感じのいかにも独り暮らしな部屋は、こぎれいに片付きキャラクターの描かれたマットが敷かれ赤ちゃんの用品がたくさんある。
裸だった千恵美さんも元のケバケバした服ではなく落ち着いた格好に、赤ちゃんもベビー服を着ていた。
そしていつの間にか窓辺に並んだ写真立ても、千恵美さんと赤ちゃんと男の人が幸せそうに映っている。
「実験させてもらったお礼、かな?ありがとうございました」
そのまま私は家を出て、時を戻した。
―――――全てが一気に動き出す。
これで確信が持てた。
「待ってなさい、夏帆、舞」

30とも:2009/11/17(火) 23:03:53
千恵美さんが幸せになれたのは良かったです☆
同級生への復讐には気持ちが入りますよね。

31名無しなメルモ:2009/11/18(水) 00:13:48
たった今赤ちゃんだった千恵美が赤ちゃん産むなんて最高ですね

本当にこの能力は何でもできちゃうみたいですので学校が楽しみです

夏帆と舞はいったいどんな身体に変えられちゃうのか楽しみですね

お互いの身体を見合って驚くようなイタズラをぜひとも期待してます

また続きをお願いしますね!

32れあちーず:2009/11/19(木) 20:29:57


「まだ昼かぁ。月曜日まで待てない・・・そうだ。<今は午後5時>」
すると明るかった空が少し暗くなり、カラスの鳴く声が聞こえた。
あまりにも都合のよすぎる力に、少し怖くなる。
もしかしたら私の寿命でも食われてるんじゃないかと思うくらい。
そして、さっきご飯を食べたばかりなのに、お腹がすきはじめていた。
「さて、帰ろう」
そして勢いよく振り返って、誰かとぶつかった。
「うわっ」
その力は強く、私はその場に尻もちをついてしまった。
ぶつかってしまった人は、
「すいません。お怪我はありませんか?」
と私に手をさし出してきた。
意外にもその声は声変わりのしてない男の子の、高い声。
彼自身も可愛らしい童顔だか背は高い。
肩ほどの長さ、そして一部が尻尾のように長く束ねてある金髪に、明るい金色の瞳。
普通ならものすごく目立つのに・・・夕日の照る街に自然に合っていて、物凄く綺麗だった。
しばらく見とれていて、「どうかされましたか?」と聞かれ我に返った。
「あ、ああ、はい」
思わず顔が赤くなる。
彼はにこやかに笑うと、では、という感じで私の下から去って行った。
まだそのぽーっとした感覚は残っていて、しばらく夕日を見て。
家へ帰ろうと、歩きだしたと同時に。






「あなたを狙うのは一人ではありませんよ」






彼の声が聞こえた、気がした。

33名無しなメルモ:2009/11/22(日) 12:25:34
時間まで思いのままなんてその能力ぜひ欲しいです!

ストーリーも悪魔や主人公を狙う敵と、かなり興味を惹かれる内容ですので

毎回続きが楽しみになってしまいます、特に次は学校での復讐ですので尚更楽しみですね!

復讐ですのでもちろん意識はそのままでたっぷり恐怖感や恥辱を与える展開を期待してます

千恵美の時みたいに各パーツの年齢バラバラとかサイズや体型がバラバラといったはちゃめちゃないたずらが見たいですね

それでは続きを心待ちにしてますのでこれからも頑張って下さいね!

34れあちーず:2009/11/23(月) 00:38:52

「ふふふ・・・・」
今は、月曜日。
待ちきれなくて時間を先送りしたから。
もうすぐ、もうすぐチャイムがなる。復讐の時が始まる。
まってなさい、2人とも・・・・!

キーンコーン、カーンコーン

「野中さん、屋上行こう」
「ええ」
私は微笑んだ。
待ちきれない。早く始めたい。

今は11月。
屋上はやっぱり寒い・・・けど。
今から始まる<最高のショー>を思えばそんなの気にならなかった。
「えい!」
夏帆がボールを投げてきた。
私はよけもせず、呟くだけ。
<ボールは舞に当たる>
すると私めがけて飛んでいたボールがクルリと方向をかえ、
バン!  という音と共に舞に当たった。
「い、いたぁい!!」
「え、何!?なんで舞にボールが…??」
不思議な、現実ではありえない現象に困惑する2人。
そろそろ・・・いいかな。
<               >
するとビリッ!!という音がして、夏帆が尻もちをついた。
「何これ・・・・!?私のお尻が!!!???」
夏帆は自分のおしりを見て仰天した。
だって、夏帆のお尻が5倍くらいに膨らんでいたから。
ビリ、という音は彼女のパンティが、おしりの大きさに耐えきれず敗れた音だ。
「夏帆!?!?」
「な、なんであんたは驚かないのよ!?まさかこれ・・・・」
舞がパニックを起こし、夏帆はヒステリックに叫ぶ。
まぁ、ばらしてもいいか。
「はい。私の力です」
「はやくもどして!!」
夏帆は私のもとまで来ようとするが、大き過ぎるそれのせいで立ち上がることさえできない。
「私にそんな口を聞いてもいいの?夏帆、あなたをおばあちゃんにすることも私にはできるの」
ひ、と彼女は小さく呟く。
なんだか・・・今の自分と、悪魔が重なった。
―――今、人に来られるのはヤバい。
<私と夏帆、舞以外の時が止まる>
そして全てが止まる。
「さて、次は舞だね」


その光景を空から誰かが見ていたのを、私は知らなかった。


---------------------------------------------------------------
うわああああ、たくさんコメントが!
私はこういう系の小説を書くのはもちろん、
掲示板なんかに乗せたことなんてなかったので
ものすごくうれしいです!
リクエストは出来る範囲内なら叶えたいと思いますので、
どうぞこれからも嘘色のモノガタリをよろしくお願いします!!

35名無しなメルモ:2009/11/23(月) 09:53:33
れあちーずさん、本作は本当におもしろいストーリーですよ。

自分が学生時代の時も同級生の女の子で同様の想像をしていたので、
内容もかなり共感できます、それにストーリーとしてもこのままでは普通の人間に対して無敵になりますが、
悪魔達との絡みを織り交ぜる事によって上手く流れ的に成り立たせていますので、
初めて書かれてるとはとても思えないくらい素晴らしい小説です。
自分も想像で女の子の乳房やお尻を巨大化させたりしてますが、私がAR・APが好きな理由は
基本女の子を恥ずかしい身体や変わり果てた身体に変化させる願望があるから、と思ってます。
それだけに今回の夏帆の変わり果てたお尻にはかなり興奮してしまいました。
舞にはどんな仕打ちがあるのか今から楽しみでしかたありませんね。
これからもAR・APにサイズ変化、部分変化、肥満化、永続オシッコ、永続母乳とかを上手く織り交ぜて下さいね。
それでは続きを心待ちにしておりますので、れあちーずさんこれからも頑張って下さいね!

36名無しなメルモ:2009/11/23(月) 19:44:41
お尻を5倍に膨らまされた夏帆ちゃんに激萌えしました!
パンティが破れてスカートからはみ出した巨尻はそれはそれは見事だったでしょうねw

巨大化したお尻が重すぎてM字開脚のまま動けない姿も想像したら滑稽すぎて萌えました!

まさに土偶のような体型にされて必死に元に戻してと嘆願する姿もまさにツボですね!

奈々ちゃんにも超デカ尻夏帆ちゃんや舞ちゃんに対してもっともっと言葉責めをやってもらえると尚興奮します!

れあちーずさん続きがんばってくださいね〜!

37れあちーず:2009/11/24(火) 21:51:39


「さて・・・・・舞はどんな体にしてあげようかなぁ?」
笑いが込み上げてきて、喉の奥でクククと笑った。
ああ、やっぱり悪魔と重なる。
2人はおびえた表情で私を見るだけだ。
「あ、そうだ!<舞は5歳>」
ヒィ、と彼女は声を上げる。
それと同時に、少し小柄だった舞の身長がさらにちぢんでいく。
服はぶかぶかになり、長い髪も短くなっていく。
舞はそのことに気づくと子供のキンキンした声で悲鳴を上げる。
「わー可愛い!・・・服は邪魔だね」
また小さく呟くと、舞の服が消えた。
真っ白い肌があらわになる。
「いやあああ!!」
舞は絶望と恥ずかしさからまた叫び声をあげた。
さーて、次は・・・?
「ねぇ夏帆、その大きなお尻を戻してほしい?」
「も、もも、もちろんよ!!」
呆然としていた夏帆に問いかける。それとほぼ同時に肯定する彼女。
もちろんタダで戻すわけはない。
<夏帆のお尻は戻って、服も消える。そして          >
突然その見苦しい夏帆のお尻は元の大きさへ戻った。
が、そのまま服は溶けるように消え、そして・・・。
「こ、これって――――!?」
彼女の平らな胸がみるみると膨らんでく。
そしてD・・・いや、Eぐらいの大きさで止まる。
そして、アソコには不似合いな男性器があった。
それを理解したとたん夏帆は顔を真っ赤にして叫ぶ。
そのまま、私に殴りかかろうと向かってきた。
でも私は笑顔で再び呟いた。

<夏帆の手足は0歳>

ガクン!と彼女が下がった。
夏帆の手足はぷっくりとした短いものになっていたから。
さらにパニックになる夏帆。
「あーあ、面白いや。また次は舞だね?」
夏帆の様子を見ながら涙を流していた舞は、ビクリと体を震わせた。


そのまま、交互に2人をいじり続ける・・・けど。
流石に、毎回毎回同じような反応をするので飽きてきてしまった。
「なんか新しい方法はないかなぁ・・・あ、」
そうだ。
今度は―――環境と記憶をいじろう。

38名無しなメルモ:2009/11/26(木) 23:57:25
れあちーずさん更新ありがとうございます!
夏帆と舞は期待通りのオモチャぶりですね〜
お尻をドデカくされたりおちんちん生やされたり、
ハダカンボでいろいろ身体をいじられまくられですね〜
次は記憶や環境をいじれるみたいですので母娘や母体と胎児といった関係に変えられるのを期待してます!
れあちーずさん続きをお願いしますね!

39れあちーず:2009/12/03(木) 13:59:18


ニコニコしながら呟いた。
まずは舞の記憶を変える。
愛らしい彼女には不似合いな20代の男性の記憶に書きかえる。
さて、彼はどんなリアクションを起こしてくれるかしら?
・・・でも、思いつく。
私が今までされたことを何倍にもして返してやれば・・・?
舞の記憶は元に戻し、そして
<今まで私がされてきたいじめの記憶を見せる>
そう呟いた途端に、2人が悲鳴を上げた。
「なんでわたしが、わたしを叩くのぉぉ!?」
「いや、やめて、やめて!!!」
彼女たちは手で“過去の自分”がたたいたり蹴ったりするのをガードする。
でも傷なんて一つもつかない。痛みも感じない。
ただ、リアルな自分たちの幻覚が見えるだけ。
さらに私は実際より何倍もの痛みを感じるようにした。
叫び声は響き渡るだけ。
助けて、助けてと叫ぶ舞と夏帆に最後のチャンスを与えた。
「私を助けて」
2人のその幻覚は止まり、新たな幻を見せる。
彼女らが、過去の私をいじめている記憶。
もし2人が私をいじめるのをやめたら、そこで許す。
もしもやめなかったら・・・体を変えまくる。
さて、どうするのかな?

40名無しなメルモ:2009/12/03(木) 23:23:31
いじめっ子にいじめられる気持ちを味わってもらうのは良い事ですね。
読んでいて爽快な内容でした、しかし二人が根本的に改心するとは思えません。
やはり身体を変えまくって恥ずかしがってもらいましょう!

ところでワレメを肥大化とかもできるんですかね?
いろいろ試してほしいのでぜひともよろしくお願いしますね!

41名無しなメルモ:2009/12/05(土) 23:43:57
れあちーずさんすごくおもしろいです!
二人共イジメをしていた側だけに可哀相という感もなく、もっとやれ〜という気持ちで見ていますw
女の子の年齢だけでなく、乳房や乳首、乳輪、お尻や女性器を自由自在に変えまくれるのはかなり魅力です!
体型も変えれるはずだからお相撲さんみたいにしたり胴長短足にしたりボールみたいな体型にしたり・・
ルックスが良いなら耳や鼻をでかくしたり、母乳やオシッコ出っ放しとかもう何でもアリですね。
とにかくイジメ娘二人が泣きわめくようないじり方を期待してますので続きをよろしくお願いします。
応援してますよ!

42れあちーず:2009/12/08(火) 22:14:40


幻覚の中の私を助けてくれれば、許してあげる。
そうじゃなければ・・・。


私は2人に見せている幻を見る。
「あんたのせいで!!」
「なによなによ!!なんなのよ!!?」
そう怒鳴りつつ私に殴るけるをし続ける。
あーあ・・・全然反省してないや。
幻が消える、と呟いた途端に2人の意識は現実に戻る。


「残念だったね・・・最後のチャンスは消えちゃった」


私は今度こそ一気に呟く。
その度に目場ぐるしく2人の体は変わっていく。
90歳のおばあちゃんになったり、手足はそのまま体だけ3倍くらい大きくしたり、お尻と胸だけを大きくしたり、
赤ちゃんに戻したり、そして今度は手足を見えないぐらい小さくし体だけ丸くしたり・・・。
笑いが止まらない。
私をいじめていた彼女らが、助けを求めて泣き叫ぶのを見るなんて。
面白くてたまらない。おかしすぎる。


「ねぇ夏帆、次は?次はどうなりたい?」
体を変えられるのにも体力を使うのか、ゼェゼェと息を切らせる夏帆。
「んー、舞は?」
彼女も同じだ。泣いたので雪のような肌が桜色に染まっている。
私はちっとも疲れていないし、・・・2人の反応にまた飽きてきてしまった。
何かないかなぁ…そう、考えていた時だった。



≪否定しよう。貴様が体力関係なく力を使えることを否定しよう≫



唱えるような歌声が聞こえてきた。
私は驚き、歌声が聞こえてきた方向を見る。
「誰?」
・・・・それは、はるか上空。



「はじめまして。俺は漆黒と呼ばれる天使。あなたを・・・野中奈々を、抹消に来た」



上空にいるのによく聞こえる声。
黒い髪の少年の背には、純白の翼があった。

43名無しなメルモ:2009/12/09(水) 08:54:18
れあちーずさん更新ありがとうございます!
いじめっ子二人の身体が伸びたり縮んだり膨らんだりと目まぐるしく変わる姿を想像して興奮しました!
天使の登場で急展開になりましたね、「否定」と「嘘」の対決は凄く楽しみです。
奈々が初めてのピンチをどうやって切り抜けるのか気になります。
れあちーずさん年末のお忙しい中大変でしょうけど続きをよろしくお願いしますね!

44名無しなメルモ:2009/12/12(土) 03:17:58
夏帆と舞が目まぐるしくウニュ〜ンと身体が変化していく様子を想像して興奮しました!
裸のまま身体を好き勝手にいじられる姿は見てて爽快ですよね〜
機会があれば夏帆と舞の視点からもぜひ見てみたいですのでよろしくお願いします。
AR能力者の対決はすごく楽しみなので続きを頑張って下さいね〜

45れあちーず:2009/12/13(日) 18:07:23
(舞の視点でやってみました!)


それは、いつも通りのことでした。
いつものように、暴力をふるう父さんと、
その不満を私にぶつける母さんからのストレスを発散させるために。
それは平日毎日で、それ以外私のたのしみはありませんでした。


でもそれは、いきなり絶望に変わりました。


「い、いたぁい!!」
夏帆が奈々に投げたはずのボールは、方向を変え私の当たる。
わたしのは痛みと、困惑しかなかった。
たしかに、彼女の方向に投げられていたはずなのに。
そしてすぐあと、ビリッという音と共に夏帆のお尻が、何倍にも膨らんでいた。
「夏帆!?!?」
なんで、そんな!?
驚きすぎて、声が裏返っている。
なんで、なんで、なんでなんで、そんなことが起きるの!!??
「な、なんであんたは驚かないのよ!?まさかこれ・・・・」
夏帆は奈々に向って言った・・・と思う。
何しろ、私はパニックを起こしていたから、よく覚えていないから。
「はい、私の力です」
壁もたれる彼女は、愉快そうに笑う。
私はパニックで分からない。何もわからない。

「次は、舞だね」

彼女はまさしく悪魔のように笑う。
助けて。タスケテ。たすけて。助けて。
何かの後、<舞は5歳>という少しエコーのがかった声が聞こえる。
気づけば私は服を着てなくて、もともとなかった胸がさらに小さくなっていた。
私は叫ぶ。恥ずかしさと、絶望と、誰かが助けてくれることを願って。
そのあとどんどん夏帆の姿が変わっていって、
私もいつあんな風にされるのか恐ろしくて仕方がなかった。
その後も何回も、何回も体を変えられていく。

そしてある瞬間、謎の感覚に襲われた。

私―――いや、俺は“中山舞”ではなく・・・“中山翔”・・・
20歳、男。今までの記憶が、全て、書きかえられていく。
中学、高校卒業後、大学入学失敗、今は浪人―――?
吐き気がして、頭が割れそうに痛いくなる。
叫びそうになった時、いきなりガクンと“翔”の記憶が消えて“舞”としての記憶が戻ってきた。
―――なんなの・・・今のは・・・。
口に出そうとしても、そんな力は出なかった。

でも次の瞬間、目の前には私と夏帆がいた。


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