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パロディストーリー

1名無しなメルモ:2007/10/25(木) 22:42:45
「失苦園」
尾木は長年連れ添った妻と別れ、また引き止める上司に辞表を提出した。
倫子もぐだぐだと悪あがきをする夫を振り切って家を飛び出した。
もう二人には戻る場所はなかった。

二人は旅に出た。
列車を何度か乗り継いで、そして雪が降り始めた山道を静かに歩き続け
やがて山奥の古びた温泉旅館へとたどり着いた。
真冬のこの時期、二人の他に宿泊客は誰もいなかった。
夕食、山の幸をふんだんに取り入れた料理の美味しさに二人の心は和んだ。
尾木が浴場から戻ってみると部屋にはすでに蒲団が敷かれていた。
そして倫子はすでに蒲団の横に座っていた。
テーブルの上には極上の赤ワインと並んで、
やっと手に入れた不思議な薬の入ったビンが置かれていた。
「気が早いなあ、もう行くのかい?」
「いえ違うわ。」
倫子の予想もしない提案に尾木は多少戸惑った。
ただそれはあまりに可笑しくて、そして興味深いものだった。
「そうだね、急ぐこともないからね。
でもぼくからなのかい?ちょっと恥ずかしいな。」
尾木はそう言いながら赤い薬を口に含んだ。
倫子はじっと尾木を見つめた。
尾木はやがて若返り始め、青年から少年を経てゆっくりと幼児に戻った。
倫子はいたずらっぽく笑って、浴衣と戯れている尾木を抱き上げた。
「うふふ、かわいい。」
倫子はすっかり小さくなった尾木のおちんちんに触れた。
10歳も年上だったはずの尾木は倫子の胸の中で本当の子供のように
無意識に倫子の乳房を弄び、そしてしょぶり始めた。
子供ができなかった倫子はうれしさのあまり小さな嗚咽を漏らした。
しばらくその喜びに浸った後、倫子は尾木に青い薬を飲ませた。
幼児はみるみる成長し、やがて彼は大人の男の姿に戻った。
ただ尾木の年齢は元の42歳ではなく、倫子と同い年の32歳でとどまった。
それは倫子が思いついたことだった。
「この方が絶対いいわ。」
「そうだね確かにこの方がいいね。さあ今度は君の番だよ。」
倫子は頷き、今度は彼女が赤い薬をまず1粒飲んだ。
32歳だった倫子はやがて若返り、22歳の瑞々しい肉体に変った。
尾木は若返った倫子の乳房にむしゃぶりつき、股間を弄っていた。
倫子はぴちぴちした自分の肌の感触を確かめ、うれしさと心地良さに酔いしれた。
しかし倫子はすぐにもう2粒の赤い薬を飲んだ。
倫子の肉体はみるみる思春期を通り越して、少女期に入ってしまった。
柔らかだった乳房は乳首を残して萎んでしまい
倫子の大人の美貌も犯していけない少女の愛らしさに変っていた。
尾木は抱くのを止めて、小さくなっていく倫子の変化を見守った。
倫子はやがて2歳の幼児に戻った。
「なんて可愛らしい子なんだろう。」
尾木は幼児に戻った倫子のほっぺたにキスを求めた。
倫子も自分を捨てた父親の温もりを思い出したかのように尾木にしがみついた。
尾木は愛おしさのあまり、このまま彼女を娘として育てたいという誘惑心も湧いたが
彼女の気持ちを察して思いとどまった。
尾木は倫子をしばらく抱きしめたのち青い薬の飲ませた。
幼児はみるみる成長してやがて元のグラマラスな美女に戻った。

大人同士に戻った二人はもう一度熱い口づけを交わした。
そしてお互いの愛情を確かめるかのように見つめ合った。
「もうこれで思い残すことはないかい?」
「ええ、もう何も。」
「じゃあ行こうか。」
「ええ。」
二人はいつも通りに熱く激しい性交を交わした後
5粒の赤い薬入りのワインをまず尾木が口に含んで、
そして口移し倫子に飲ませた。
「怖くないかい。」
「あなたがいれば平気よ。」
「後悔してないかい。」
「私、今が幸せの絶頂よ。」
「幸せの絶頂か。ぼくもそうだ。」
二人の肉体は再び若返り始めた。
しかしそんなことは無関係かのように二人はさらに愛を確かめ合った。
やがて二人は少年と少女になり、さらに幼児へと変化した。
もう愛の意識はないのかもしれないがそれでも二人は抱きしめ合った。
倫子の名案のおかげで年上の尾木が取り残されることもなく
二人は同時に幼児からさらに赤ん坊に戻って
やがて蒲団の上で小さな胎児になって肉眼では見えなくなった。

二人はもう誰にも邪魔されない永久の世界に旅立った。
外は一面の銀世界。
ふたりが残してきた足跡はすっかり消えて、誰もこなかったかのように
に真さらになっていた。

13beebeetomxxx:2008/02/05(火) 19:58:48
「ふしぎなメル実 親子 前編」

ぼくのママは37歳になる若手代議士だ。
「大臣、そんな説明では私も国民も納得できません。」
ママは今日も国会で偉い政治家を相手に奮闘していた。
ぼくはテレビでその様子を見ながら
お手伝いさんが作った晩御飯を独りで食べていた。
パパとママは3年前に離婚していて
月に一度しかパパと会うことはない。
ママの帰りはいつも遅く、帰ってこない日もよくあった。
でもぼくは何も言えなかった。
授業参観も運動会もみんな秘書の河田さんが代理だった。
ほんとは寂しかった。
でも忙しいママを見ると我慢するしかなかった。
だからではないけど
あの日、いっしょに遊んだ遊園地での一日は一生忘れられない。

「徹、ごめんなさいね。ママ急に行けなくなっちゃったの。」
ママが久しぶりの休日で遊園地に連れてってくれると約束をしたその当日の朝、
ママの口から飛び出した言葉にぼくは絶句した。
「約束したじゃないか。みんな待ってるんだよ。」
いっしょに誘ったメル実ちゃんたち3人がおもてで待っていた。
「さっき秘書の河田くんを呼んだからもう時期来ると思うわ。
いっしょに行けなくて残念だけど楽しんで来てね。」
ぼくはそれ以上抗議することもできず、メル実ちゃんたちに事情を説明しに外へ出た。
メル実ちゃんはぼくの話を聞いて何を思ったのか、
ぼくと入れ替わりに家に入ると玄関のドアをバタンと閉めた。
「徹くんのお母さん、今日はどうしてもダメなんですか?」
「ごめんなさいね。こっちから誘っておいて、とにかく急用ができちゃったの。」
「その急用って、これから来る秘書の人じゃ対応できないことなんですか?」
「彼に任せるですって、ちょっと心配でできないわ。」
「じゃあ、でもできないことではないんですね。」
「それはそうだけど・・・・でも。」
メル実はそういうと、カバンの中からキャンディを取り出した。
「これを飲めば徹くんを悲しませないで、すべてうまくいくはずです。」

14beebeetomxxx:2008/02/05(火) 20:01:45
「ふしぎなメル実 親子 後編」

河田さんの乗る黒塗りのセダンが家の前で止まった。
「徹くんお待たせ。さあみんな車に乗って!」
ぼくは玄関のドアを開けて、メル実ちゃんを呼びに行った。
するとそこでぼくは不思議な光景を見てしまった。
ママが変身し始めたのだ。
30代だったママはみるみる20代の若い女性になり、
さらり痩せ細って身体が小さくなり、少女へと変貌を続けた。
ぼくが驚きの声をあげる頃には
そこにはぶかぶかの服に身を包んだ7歳くらいの女の子が
ゆるゆるのスカートを抑えながら立っていた。
「ママ!?」
ぼくは子供に戻ったママに向かって声をかけた。
「どうなってるの?あたし子供になっちゃった。」
彼女はぶらぶらと袖を揺らしながら、惨めそうな顔をした。
「さあ、これでお仕事に行けなくなっちゃったから
遊園地に行くしかないわね。」
メル実ちゃんはうれしそうに言った。
ママはメル実ちゃんの提案に目を丸くしていた。

しかしわずか2時間後、メル実ちゃんから借りた服を着た少女は
興奮しながら、ぼくの隣りでジェットコースターの順番を待っていた。
その晴れやかな笑顔は代議士だったママとは別人だった。
「あたしをママだなんて呼ばないでよ。涼子って呼んで。」
ぼくはすっかり子供に戻ったママに翻弄された。
でもほんとはうれしかった。
ぼくとママは久しぶりに訪れた休日を思う存分満喫した。
ただ親子水入らずとは言えない特殊な状況にぼくは多少戸惑った。
ぼくは涼子ちゃんに手を握られるたびに胸の鼓動が激しくなるのを感じた。
相手がママだとわかっていても、その可愛らしい容姿を見つめると
ぼくの頬は自然と赤くなった。
涼子ちゃんはそんなぼくの気持ちにも気づかずに、観覧車にぼくを誘った。
メル実ちゃんは呆れ顔で他の二人とメリーゴーランドに向かった。

二人の乗った観覧車が昇り始めて間もなく、
それまでまわりの景色を見ていた彼女がぼくを正面から見つめた。
「徹。」
「何、涼子ちゃん。」
「ここではママでいいわ。」
さっきまではしゃいでいた顔がいつの間にか真顔になっていた。
「ほんとにごめんね、これまでママらしいこと何もできなくて。
でもこれからはできる限り、徹の愛されるママになるわ。約束する。」
涼子ちゃんは態度だけ大人に戻っていた。
その雰囲気は間違いなく代議士になる前の優しかったママだ。
ぼくは思わずママの胸に顔を押し付けた。
「ちょっと待って、やっぱり大人に戻らないと無理があるわね。」
未成熟なママの胸はぼくにとってもちょっと硬くて痛かった。

「ごめん河田くん。まだ元に戻れないの。風邪が長引いてることにして
代わり頼むわね。」
「先生、これ以上は困ります。」
涼子ちゃんはメル実ちゃんからもらったキャンディも食べずに
今日も7歳の生活を楽むらしいのだ。
ぼくは彼女の悪戯っぽい顔を見て、ちょっと心配になった。

15サスガ:2009/02/23(月) 17:07:47
B・AR

1-1


トンネルを抜け、眩しい日の光がさしてくると、俺は目が覚めた。
バスの窓からは富士山が見える。
俺にとって初めての富士山はとてつもなくきれいだった。と、思うと同時にここがまだ静岡であることを自覚した。


クラスでの修学旅行は京都への旅だった。東京から、バスで京都までは長いので、幸太は途中で寝てしまったのだ。
「(まだ時間が掛かりそうだから、もう一寝入りするかな・・・)」
と幸太が思った時、隣の席の真人が話しかけてきた。
「おい、幸太、寝てばっかりいないでお前も大富豪(トランプ)やれよ」
幸太が横を向くと、バスの小さなテーブルにトランプが重ねてあり、周りの友達が囲んでいた。
「ん、あぁ、じゃあやるか」
そう言って幸太はトランプに参加した。

「おっ、幸太もやるか?」
友達の朝田卓治が言った。「あぁ。で、現状は?」

「今、大和が5回連続で大貧民」
「ハハハ、マジかよ。大和ホント運無いよな」
「参っちゃうよ、ホントに」
竹田大和が困った顔で言う。
「よし、じゃあ始めるか」
そんな感じでトランプを始めた。




この後に訪れる悲劇なんか知らずに・・・。

16急成長だいすき:2009/03/01(日) 02:04:21
サスガさん、これはもしかして少年ARですか?
楽しみにしてますね。

17サスガ:2009/03/10(火) 15:49:47
B・AR
1-2


幸太達がトランプを始めた頃、バスの後ろの席では女子達が楽しく会話をしていた。その中の一人が森山紗耶香だった。紗耶香はクラスの中でも、色白でスタイルもよく、さらに純粋なので、男子からの人気が高かった。

「紗耶香、飴食べる?」
と、隣の席の黒岩高子が彼女に飴をすすめた。紗耶香は飴を受け取ると高子に
「ありがとう。」
と言った。女子からも可愛がられるので、得することも少なくない。

そんな楽しい会話をしていると、紗耶香は窓から富士山を見つけた。

彼女は自然に
「綺麗・・・・・・」
と呟いた。

18サスガ:2009/03/10(火) 16:13:25
B・AR
1-3


バスの一番前の席では、幸太達のクラスの担任である坂井麻子(26)がまるで頭を抱えるように苦悩していた。

「(まさか、あの子達が“アレ”に選ばれてしまうとは・・・・・・)」

麻子は教員生活2年目で、大人っぽい美しい顔を持つ女だった。しかし、今の彼女の顔は恐怖と絶望に満ちていた。
耳に入ってくる生徒達の楽しい話し声がもう聞こえなくなると考えると涙が溢れそうになった。それは本当にありえないことだった。
あれこれ悩んだ末、彼女は決心した。

―どんなことがあろうとも、私が生徒を守ろう―

と。



その時、バスのスピーカーのようなところから、白い煙が出た。
麻子はすかさず、マスクを着けた。

19サスガ:2009/03/10(火) 16:40:51
B・AR
1-4


「あがりっ!」
と、幸太はスペードの13をテーブルの上に置いた。
「えー!また幸太が大富豪かよー!」
真人が文句を言った。
「まぁ、オレの実力じゃね?」
幸太は胸を張るように笑いながら言った。
幸太は大富豪をやりながら、今日はホントに調子がいいと思った。
「(こんないい調子なのはいつぶりだろう。絶好調だ、絶好調。この調子で修学旅行も楽しめるといいな。)」
と、幸太は胸を弾ませていた。
「よし、じゃあもう一回やるか」
とみんなを誘った時、真人があくびをしながら言った。
「あー、ゴメン幸太。オレ眠いから寝るよ。」
「あ、そっか、じゃあ他の人は?」
と周りの席を見たとき、みんなはすでに寝ていた。幸太は少しがっかりしたが、「何だよ、みんなして・・・」
と言い、自分も寝てしまった。


しかし、彼はバス内に白い睡眠ガスが充満していたことなど全く知らなかった。

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21名無しなメルモ:2018/11/19(月) 19:08:42
急成長するのも見てみたいですね。

22名無しなメルモ:2018/11/24(土) 20:05:53
B・ARの元ネタが分からないけど、どんなのかな。

23名無しなメルモ:2019/01/12(土) 20:29:32
良いのが浮かびません。


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