[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
ここだけ魔術のある世界
1
:
名無しの魔術師
:2011/11/21(月) 04:52:24 ID:aE0iMq0A
混乱防止のため、既にイベント進行中等の場合は極力もう一つのスレで。
参加する際の注意事項
・俺Tueeeeeeeeeeeや、厨設定、強さのインフレはほどほどに
・魔法は「魔元素設定」に沿った設定であることが望ましい
・『中の人の』安易な気持ちで人(自キャラ、NPC含む)を殺すな。死んだら生き返りません。
・鬱展開とシリアス展開は違います。ただし、↑と共に『キャラとして』相応しいなら問題はありません。
・場の空気は出来るだけ読もう。カオスな時もあります
・書きこむ前にリロードを
・描写はできるだけ丁寧に。認識のすれ違いを避けるためです。
・本スレの出来事は演技ですから恨まぬように、また演技に私怨を持ち込まない。
・眠い時は無理せず寝ましょう 健康を損ねないように
・多数対少数の場合は、少数の中の人たちのことも考えよう
・スルーされてもめげない
・一番重要なのは楽しませること、そして楽しむことです。
イベント、ストーリー展開に関する注意事項
・乱入されても泣かない。乱入が嫌なら先に断っておきましょう
・あまりにも無茶な振りをしない。されて困る事はしない
・次の日に持ち越す事も考えよう。
・単なる自己満足はほどほどに。
・乱入前に…
イベント発生場所に貴方のキャラクターが居る可能性がありますか?
相手のキャラクターとの関係はどんなのですか?
自分のキャラは何事にも首を突っ込むキャラですか? の3点を確認しよう。
・乱入する前にレスをしっかり読もう。
スレ立ては
>>900
or
>>950
or
>>980
or
>>1000
122
:
ネクロ
:2012/01/27(金) 03:48:45 ID:SVtv/fVA
>>121
「チッ!!」
押し戻され、体勢を立て直すと魔法陣の中から出てきた人影を見やる
「間に合わなかったか…?」
魔道書の精霊が発現したのだろうか?バルザイの偃月刀を手に警戒するネクロ
123
:
魔道書
:2012/01/27(金) 03:54:04 ID:???
>>122
鉈剣を持った人影――
身長154cmほどのかなりスタイルの良い女性が口を開く。
「ここは・・・死後の世界かしら。そしてあなたは・・・死神?」
魔道書はふよふよと浮かんだまま再び大気中の魔元素をかき集め始めている。
124
:
ネクロ
:2012/01/27(金) 03:57:06 ID:SVtv/fVA
>>123
「へ?」
突然の死神呼ばわりに驚くネクロ。彼は、魔道書の精霊が発現したと思っていたのだがどうやら違うようだ。
魔道書は変わらずそこにある…ではこの、眼のやり場に困るほどスタイルの良い女性は一体?
(魔道書が魔元素をかき集めてやがる…って事はこの女性…もしくは女性の映像は魔道書によって召喚されたものか?)
「俺はネクロ、ここは死後の世界でもなければ、死神でもない」
そっとバルザイの偃月刀を降ろす
意思疎通は出来るようだ、話してみよう
「アンタは誰だ?その…異界黙示文学写本の精霊ではなさそうだが」
125
:
魔道書
:2012/01/27(金) 04:06:46 ID:???
>>124
「わたくしはフランス国王ルイ16世の王妃、マリー・アントワネット。」
女性は鉈剣を床に突き立てて胸を張って答えると、
小柄な体躯に似合わないほど大きな胸がたゆん、と揺れた。
「その異界何某やら精霊が何かは知りません。
それよりもここは何処なのですか?
私はコンコルド広場でギロチンにかけられた・・・はず・・・。」
そこまで言うと急に震えだす。
ギロチンにかけられた記憶が蘇ったのだろう。
126
:
ネクロ
:2012/01/27(金) 04:16:12 ID:SVtv/fVA
>>125
ゴクリ
「って何がゴクリだよ!」
と明後日の方向に突っ込みを入れるネクロ。
「フランス国王ルイ16世?で、その奥さんのマリー・アントワネット?」
頭にいくつも?が浮かぶ。国も王も、ついでにこの女性の名前も何もかもが初耳だ。
しかし会話がこうして成り立ってる事から割と国境的には近いのかもしれないと判断する。
「此処はその写本が置かれてる祭壇だよ、俺はそれを回収しに…っておい、どうした大丈夫か?」
突然震えだしたアントワネットに近寄り様子を伺う。魔道書の呼びだした物なので何が起こるか分からない。
その為、バルザイの偃月刀を腰に携えたままだが。
「ギロチンって…そんな事されたら首と身体はサヨウナラだろ?こうして無事な姿で此処にいるじゃないか?な?」
とりあえず落ち着かせるために色々と言ってみる。
127
:
魔道書
:2012/01/27(金) 04:25:31 ID:???
>>126
「私はたしかにギロチンにかけられました。
それも刃が落ちてくるところが見えるように顔を上に向けさせられて・・・。」
うずくまって震えだすドレスの女性。
「それは確かなのに、こうしてお気に入りのドレスを着てここに居る・・・。
これが死後の世界でないというのであれば、ギロチンの露と消える今際の夢でしょうか。」
魔道書から再び魔力の塊が吐き出され、室内を暴れまわり、震えるアントワネットめがけて飛んでくる。
128
:
ネクロ
:2012/01/27(金) 04:31:42 ID:SVtv/fVA
>>127
(本当ならなんて酷い死にざまだ…この人、王妃とか言ってたけど反乱か何かで殺された王族って事か?)
女性を落ち着かせる為、話を聞きながら思案する。
「ここは生きてる人間の世界さ、例えそのギロチンの悪夢が本当だったとしても、アンタは今こうして此処にいる」
この通り、俺も生きてる人間だしな、と続ける。
(…異界黙示文学写本の『異界』ってそう言う事なのか?俺達の知らない世界の人物を召喚する魔道書…たとえば物語とか?でもこの人の話を聞く限りそんなおとぎ話は知らないし…)
その時魔道書が再び暴れ回るのが見えた。
「チィ!!大人しくしてろ、この暴走書物が!」
アントワネットを庇い、手をかざすネクロ。白銀の光を飛ばしながら結界が形成されて飛んできた魔道書を受け止める。
「大丈夫か?」
「」
129
:
魔道書
:2012/01/27(金) 04:37:12 ID:???
>>128
受け止められた魔道書が力なくベシャッと床に落ちると、床にまた魔方陣が広がり始める。
「あなたは優しいのですね。
これが泡沫の夢だというのなら、私は幸せです。」
庇われた王妃が熱い視線を投げかけてきている。
「どうか私をつれて逃げてくださいますか?地の果てまでも。」
ぎゅっと手を握ってキラキラした瞳で見つめてくる。
ごくごく稀に見る無自覚で発動する天然の魅了や強制の魔術の類である。
130
:
ネクロ
:2012/01/27(金) 04:42:19 ID:SVtv/fVA
>>129
「これ以上何か呼ばれる前に本格的に封じた方が色々と良い気がするなコイツ…」
と、魔道書を手に取ろうとしたら王妃様が手を握ってきた。
「え、いや泡沫の夢と言うかこれはどうしようもない現実でして…」
(って魔道書落としたのに消えないのか?一体どうして…!?)
どうにも苦手な女性のキラキラした瞳で見つめられてどうしたものかと考えていると魅了の類にかけられた時の反応を身体が起こした。
「その地の果てまで逃げるって言うか…」
(こ、この人無自覚なのかそれとも計算なのか…なんだ一体!?)
「ぬぐぐ…!」
精神力の耐性は高いネクロ、歯を食いしばってチャームを弾こうと試みる
131
:
魔道書
:2012/01/27(金) 04:48:31 ID:???
>>130
じーっと見つめている。
まるで雨の日に捨てられた小動物のような目で。
一応は魔術なのだが、悪意をもって発動させているわけでない分厄介なものだ。
その一方、魔道書の描いた魔法陣から現れたのはまたもや女性。
しかし何やら見慣れない、シャドーマンやムニョスの発明品などのような魔機の鎧に身を包んでいる。
アントワネットとの大きな違いは彼女が現れるや否や右腕を振りかざして攻撃をしかけてきたことだ。
132
:
ネクロ
:2012/01/27(金) 04:53:30 ID:SVtv/fVA
>>131
(こ、断ったら何か俺にもダメージがきそうだ…)
これが悪意を持った魅了攻撃なら本体をしばき倒すという事も出来るが、それも叶わない。
思わず『とりあえず広いからうちの工房で落ち着きましょう』とか言いそうになった時だ
「!」
またもこの有害図書が何かしら呼びだしてしまった。魔機の鎧…なのだろうか?を纏った女性。
そして突然右腕を振りかざして攻撃を仕掛けてきた為、アントワネットを後ろにやって腰に下げたバルザイの偃月刀を抜いて受け止めた!
「どわぁっ!?今度はいきなり何なんだよぉ!?」
(クソ!こうなったら書、本体を完全に黙らせるしかない!けどこの子は一体どういうポジションだ?今度こそ魔道書の精霊か?!)
133
:
魔道書
:2012/01/27(金) 05:02:02 ID:???
>>132
胸と肩、腕と足だけを覆った赤の鎧に黒いレオタード姿の女の貫手と偃月刀がぶつかり合う。
黒い女「いいだろう、ディアナ・ジンデル。あなたが刀を以って立ちふさがるというなら、私はそれを打ち抜くだけだ!」
女は泣いている。どうやら涙で前が見えていないため、誰かと間違えているようだ。
魔機の篭手の肘部分から噴出される魔力でグイグイと偃月刀を押し折ろうとしている。
魔道書は三度魔元素をかき集めているが、こう狭い空間で何度も大魔術を連続したものだからうまく行っていない。
目の前の厄介ごとだけに集中すればいいだろう。
134
:
ネクロ
:2012/01/27(金) 05:08:22 ID:SVtv/fVA
>>133
もうこの空間の魔元素はかなり薄くなっている。ネクロ自身も大きな魔術を使うのに支障をきたすレベルだ。
だがなんとかするしかあるまい。幸い、アル・アジフの機能に支障は無いのだから。
「人…違いだぁぁっ!!」
ミシミシと音を立てる偃月刀に自身の魔力を込めて増幅、ディアナと名乗った女性の籠手を力いっぱい押し返して叫ぶネクロ
「何で泣いてて誰と間違えてるか知らんが、良く眼を開いてしっかりこっち見てみろくそったれぇ!!」
135
:
魔道書
:2012/01/27(金) 05:16:03 ID:???
>>134
黒い女「・・・やるな、ディアナ・ジンデル!・・・と、人違いだと?」
目をごしごしと擦る女性。
黒い女「・・・失礼した。観客席に来てしまったよう・・・でもないな。」
落ち着いたのか女性はキョロキョロと辺りを見回す。
黒い女「失礼ついでに聞かせてもらいたい。
私は国際闘機士団の機甲闘士、アイヴィー・オルセンと言う。
ここは何処だ?アンティークコスチュームの店か?」
136
:
ネクロ
:2012/01/27(金) 05:23:43 ID:SVtv/fVA
>>135
どうやらディアナ・ジンデルがこの女性の敵だったらしい。
「……国際闘機士団?」
アイヴィーと名乗った女性の発言に、頭を痛そうに抱えるネクロ。
この魔道書はかなりとんでもない代物のようだ。
「あー…えっと、ここはアンタが言う世界ではきっとなくて…ここはアンティークな店でもない…」
「ちょっと待っててくれ、元凶を沈めてくる」
そう言いながら、魔元素を必死にかき集めている魔道書を乱暴に掴んだ
「この有害図書め!いますぐがっつり封印してやる!!」
そう怒鳴ると、ネクロは魔道書の暴走を鎮める術式を思い切り異界黙示文学写本に叩き込む。
137
:
魔道書
:2012/01/27(金) 05:36:42 ID:???
>>136
魔道書は最後に何かを召喚しかけたようだが、
不発に終わり、無事に封印された。
アイヴィー
「なんだかわからんが、ディアナどころかシーラもベッキーも居ない、
審判すら居ないならば戦う意味も無いな。」
角のついた兜のこめかみあたりを弄ると、兜が消えて顔があきらかになる。
意志の強そうなグリーンの瞳に短く切られた黒メッシュの赤い髪は男性的に感じられるが、
直前にマリーを見て麻痺してなければ十分に女性らしいと感じられる体格である。
アイヴィー
「さて、どういうことなのか説明してもらえるか?」
138
:
ネクロ
:2012/01/27(金) 05:43:28 ID:SVtv/fVA
>>137
「これ以上異文化コミュニケーションは荷が重いっての!…俺が持つより大学図書館にしまい込んだ方が良いかなぁ…」
ため息をついて魔道書を懐にしまうネクロ。回収は無事に済んだ…しかし
「えっと…さて二人にどう説明したものか…」
アイヴィーとマリーの二人に顔を向けて困り顔のネクロ。しかしその一方で…
(〜〜…直視しづらいな…二人とも)
しっかり男性的な反応は見せていた。ゴホンと咳払いをして気を取り直す。
「えっと…二人ともいきなりこんな事言われて信じられないかもしれないけど、二人が此処に来てしまったのはこの異界黙示文学写本って奴のせいだ」
自分の知る範囲で、憶測を交えてる事を明言した上で状況を説明するネクロ
「と言うわけで、こんな事になったのは俺の力不足ってのも理由にあるかもしれない、済まなかった…」
そう言って最後に謝るネクロ。
…と言ってもマリーに関しては九死に一生、と言った所なのだろうか?
139
:
魔道書
:2012/01/27(金) 05:53:33 ID:???
>>138
アイヴィー
「なるほど。つまり私とこの女は異世界に飛ばされて、帰る方法も不明というわけか。」
アイヴィーは一応魔術について多少は知っているようだが、
アントワネットは終始首をかしげっぱなしでまったく理解できていないようだった。
アントワネット
「ええと、なんだか分かりませんが、ここはフランスではなく、
私を憎んでいる人が居ないということだけは分かりました。」
そこに突如男性の声が響き渡る。
???
「おやあ?もう回収してしまったんですか?」
入り口にいつの間にか赤毛の男が立っていた。
その長身の男はニコニコと笑っているが、何かドス黒い雰囲気をまとっている。
140
:
ネクロ
:2012/01/27(金) 05:56:55 ID:SVtv/fVA
>>139
二人とも、差はあるがそれぞれの納得をしてくれたようだ。
「まあそういう認識で、どっちも正解ですね、帰る方法については俺がこれから……」
突然響いた声の方に、驚きながら振り向くネクロ。今回の魔道書回収の依頼、自分以外に請け負っていた者がいるとは聞いてないが?
何か言いようのない気配を醸し出す男に、ネクロの勘が警戒しろと告げていた。
「…何者だ?この通り、魔道書は俺が回収したが」
アントワネット、アイヴィーの二人を庇うように前に立つ。
「お前、何処の魔術師だ?」
141
:
魔道書
:2012/01/27(金) 06:01:06 ID:???
>>140
アイヴィーはアントワネットを庇うようにたっている。
男はヒラヒラと手を振りながらにこやかに話しかけてくる。
???
「そんなに警戒しないでいいですよ。
はじめまして、マスター・オブ・ネクロノミコン。
私はロブ・ヴァールさんの部下をしているエーギル・サイアードと申します。」
優しい声色だが、腹の底で何を考えているかまったくつかめない。
戦う気がないということを示すように腰にさしていた剣を外して壁に立てかける。
エーギル
「駄目元で聞いてみますが、その魔道書を私にはくれませんよね?」
142
:
ネクロ
:2012/01/27(金) 06:04:11 ID:SVtv/fVA
>>141
「ロブ・ヴァールの?…はっ、あのオカマゾンビの部下にしちゃ随分な優男じゃないか?お前もそっちの趣味の人間かい?」
挑発めいた言動で相手を揺さぶってみる…が、この手の腹の底を見せないタイプには余り意味はないだろう。
「駄目元で聞いてるんなら分かってるはずだぜ?―――駄目に決まってんだろ」
「それにこんな有害図書使って、何をする気なんだよ?」
143
:
魔道書
:2012/01/27(金) 06:12:12 ID:???
>>142
「いえいえ、私はただのしがない中間管理職ですから。」
「やっぱり駄目ですか。まあいいです。奪って来いとは言われてませんからね。」
ハァ、と大げさにため息をついてみせる。
「何をする気か、という問いの答えですが
しがない中間管理職の私には分かりません。
中途採用の私はどうやら信用されてないようですし。」
剣を再び腰に挿しながら答える。
「ま、私だったら異世界との扉を開くために使いますけどね。
さてさて、今日は挨拶だけということで。」
「また会いましょう。マスター・オブ・ネクロノミコン。」
最後に一瞬見せた鋭い目つきがその男の本性を現していた。
144
:
ネクロ
:2012/01/27(金) 06:15:51 ID:SVtv/fVA
>>143
「!」
異世界との扉、そして最後に見せた本性をはらんだ眼つきに背筋がずくりとするネクロ。
「退いたか…チッ、ロブとの決着も早くつけないとな…エルフリーダも何時までも待てないだろうし…」
ふう、と気を抜いてマリー達の方に向き直る
「変な事に巻き込んで悪かったな、とりあえず行くあてないんだったら一緒に来ないか?」
145
:
魔道書
:2012/01/27(金) 06:21:14 ID:???
>>144
アイヴィー
「あんたに付いて行けば元の世界に戻れる可能性がありそうだ。
ついでに職業斡旋所も教えてもらえるとありがたい。」
マリー
「わたくしはどこまでも着いていきますわ。」
現実的なアイヴィーと螺子が2・3本ぶっ飛んでるマリー。
146
:
ネクロ
:2012/01/27(金) 06:25:09 ID:SVtv/fVA
>>145
「ハハ…まあそれなりに責任は取らせてもらうよ…部屋が余ってる工房を使ってるから、しばらくはそこで身の振り方決めてくれ…はぁ」
アイヴィーは現実を把握してるのでおそらく大丈夫だろう。後でギルドか何かを紹介すれば上手くやってくれそうだ。
問題はマリーだ。彼女をどうするか…どうにも、戦いが得意そうでもない。別世界とは本物の王族っぽいし。
「なるようになるか…」
ともかくネクロは今回の事態を報告する為にも、落ち着く為にも帝都へと二人を伴って戻るのであった。
異界黙示文学写本:回収
アイヴィー、マリー:ネクロの工房二階にある空き部屋をそれぞれに間貸し。
147
:
リイン
:2012/01/27(金) 12:52:08 ID:2cc/NRtc
>>117
「ええ、了解ですわ……!」
右足に風が集まる
次第に空気が渦巻いた球が出来上がるが以前と違うのはその風に剄が混ざっている事だ
148
:
クライア
:2012/01/28(土) 01:57:59 ID:SVtv/fVA
>>115-117
>>147
シカゴ、ヒナタの順に繰り出された一撃が弩弓の形を大きく歪ませた。
それによりダメージを受けた戦車型汚染獣が身体を大きく揺らして左にやや傾く
汚染獣戦のセオリーの一つは一撃離脱、以前にも獅子型の汚染獣戦でやった経験が生きるだろう。
シカゴとヒナタは深追いせずに一度下がる事になる。
クライアは状況を確認する。
(ショウはリインの後詰め、そしてリインの攻撃はまだ準備がかかるか)
大型のロングソードを下段に構え、クライアは強化剄を用いて脚力を強化、素早く汚染獣の背後に接近する
「だあありゃあああっ!!!」
気合の入った叫びと共に、振り上げられたロングソードが汚染獣の背部を一閃、炎と氷双方によるダメージを与え装甲の一部を破壊した。
戦車型汚染獣は地鳴りのようなうめき声を挙げると砂煙を巻き上げすぐさま方向転換、クライアの方へと狙いを向けた。
これにより作戦通り、5小隊は集中攻撃のチャンスを得て、更にリインとショウによる敵の砲台への追撃と言う流れが完成する。
すぐさま汚染獣から離れるように後退するクライア。
「シカゴ、ヒナタ!奴の注意がこっちに来るぞ!油断するなよ!!」
149
:
シカゴ・クロックベル
:2012/01/28(土) 08:19:07 ID:???
>>148
「分かってる!」
一撃を加えた後にすぐさま飛び降り
クライアに合流する。
「見た目通り堅いな。どこかに脆い部分でもあれば別なんだが」
150
:
トッポ
:2012/01/30(月) 20:21:08 ID:???
>>148
(俺は、俺の役割を務めるんだ……!)
戦車型汚染獣に対して魔術を唱えるトッポ。
皆の目には見えにくいが、戦車型汚染獣の足元を泥化魔術でぬかるませ、スリップし易い状況を作っている。
また、氷水魔術を併用することにより地面の凍結を発生させ、移動力の低下を起こしている。
151
:
第5小隊
:2012/02/01(水) 02:03:16 ID:pg0MMWPM
>>148-150
ブルージュ「反転攻勢!」
クライアが作ったチャンスを逃さずに飛ぶ指揮。
攻撃担当の魔術師3名による魔弾、同数の射手による剄を込めた矢が乱れ飛び、汚染獣の後背に降り注ぐ。
アシスト担当による魔術でヒューガルテンら3名の前衛の足元が壁のように競り上がる。
魔弾と矢が炸裂した瞬間、
ヒューガルテン「っしゃあああ!!!!」
壁を蹴り、振りかざした大剣を叩きつけるヒューガルテン。
その両サイドからは槍使いの先輩達が同じく突きかかる。
その影に隠れ、レフが動いた。
レフ「なかなかやるじゃーん、18の魔術師くん」
汚染獣の左後輪傍に、身軽に躍り出たレフがトッポを指して言う。
言いつつ、左の篭手型兵装に剄力を込め―
レフ「けど、これはあたしの仕事、みたいな?」
兵装を媒介に生み出された剄力の棒手裏剣を、車輪の周囲に撃ち込む。
素早く数本撃ち込むと、大きく跳躍。すぐさま壁の裏側へ駆け込んだ。
トッポの魔術と剄力の車輪止めにより、汚染獣は思うままの方向転換はなしえないことだろう。
152
:
ショウとヒナタ
:2012/02/01(水) 02:32:29 ID:???
>>147-148
>>150-151
ショウは僅かにリインを見やったが、次の瞬間には汚染獣を睨みつけていた。
彼女の扱う風球の変化に気が付いたようで、しかし気に掛ける余裕は無かったのだ。
刀身に宿る真紅の剄は次第に色濃くなり、それを握る肉体も蒼白の剄に包まれていく。
他者が見れば、ショウの準備は既に整っている事が伺えるはずだ。
後は、リインと共に仕掛けるまでの間、汚染獣に狙いを定められなければ良し。
第5小隊、第12小隊、そして18小隊の仲間達を信じて待つのみ。
>>148-149
『一撃粉砕とはいかなかったか、硬いものだ』
クライアとシカゴに合流し、彼らに合わせて退避行動を開始する。
決して単独で飛び出す事無く、速度を合わせて汚染獣の反撃に対応できるよう準備を整える。
自身に手痛い一撃を加えた3人が纏まって動けば、此方へ気を向けてくれる筈だ。
……目の前の汚染獣に、そのような思考力が存在しているのか気になる所だが、さて。
153
:
クライア
:2012/02/01(水) 03:20:44 ID:SVtv/fVA
>>149-152
トッポの泥化魔術と氷水魔術によってクライア達の方へ回転した汚染獣はスリップを起こす。
すぐさま態勢と整えようと車輪を回そうとしたその時、レフの棒手裏剣が車輪の輪の中に巻き込まれてガガガガガガガと車輪がぶつかる不快な音が響く。
さらにヒューガルテン等前衛、後衛の矢、魔弾攻撃の嵐
クライアの一撃にダメージを受けていた背部装甲が砕け、戦車型汚染獣の内側の細胞が露出する。
鎧の内側はグロテスクな細胞が蠢いていた。
しかしこの攻撃が効いたのか、戦車型汚染獣は右側に傾きなんと斜めになってしまった。
滑稽な状態だが笑ってる場合ではないのが残念だ。
しかし高さが下がった事でリインとショウはより狙い安くなったはずだ。
「よし、ショウ達がかましたらもう一度両肩の装備にアタックだ!!」
154
:
リイン
:2012/02/01(水) 03:21:56 ID:2cc/NRtc
>>152
渦巻く空気弾を右肩の砲身へと蹴り飛ばす
「ジャイロシュゥゥウトッ!!!」
以前のよりも倍の勢いで放たれる空気弾
さらに蹴りの勢いを利用し更にリインは連続で空を蹴る
「エア・レイン!!!」
空気弾に加え、上から真空刃が雨の如く降ってくる
相手が固くても傷位はつくだろう
155
:
ショウ
:2012/02/01(水) 03:48:56 ID:???
>>153-154
(これは……チャーンス!!)
滑稽な様を見せる汚染獣を尻目に、刀の柄(ギア)を何度も捻り上げた。
一度、二度、三度と回転した所で、刀自体が不気味に激しく振動を始める。
ショウの術式兵装【風月・紅】に備わる、剄技の威力を爆発的に増幅させるギミック――久々の披露である。
(さん)
リインが脚を振り上げる。
(にい)
強烈に渦巻く空気弾へとしなやかな脚蹴りが迫る。
(いち)
空気と脚が衝突し、擬似的な実体となった空気の弾が瞬間的に歪む。
「――――行って来い!!!!」
空気弾が放たれるその刹那、刀は振り上げられた。
濃密な真紅の剄エネルギーは、刃の軌道に従い大型の衝撃波を象り上げる。
当然、狙いは一点。
超高速を以て空を裂き、一直線に迫り行く赤い斬撃その威力。
例え汚染獣の装甲と言えども、無傷で済む筈も無い――!
156
:
第5小隊
:2012/02/01(水) 03:49:34 ID:pg0MMWPM
>>153
槍使い「装甲割れたぜ!」
ヒュー「ちょwグロwww」
一芸に秀でた者の多い第5小隊がなしえる最も効率のよい攻撃、それは機を見計らい行う怒涛の攻撃。
指揮とサポート、魔術同士のコンビネーション……それらが噛み合わなければうまくはいかない。
それを成功させるには、団結と訓練、そして実戦経験とが物を言う。
そう、彼らは決してサボってばかりではないのだ。繰り返す、常にサボっているわけではない。
ブルージュ「装備への再アタックと同時に、奴の装甲の穴に撃ち込む!
後衛、撃ち方用意!ガイドを付けられんのは厳しいが、その分出力を上げろ!
前衛は一度下がれ!」
157
:
クライア
:2012/02/01(水) 04:06:40 ID:SVtv/fVA
>>154-156
リインの撃ち放った空気弾が砲台に直撃し、装甲を破壊する。
さらに上空から放たれた真空刃がむき出しになった背中の細胞を荒々しく切り刻み傷つける
そして、駄目押しと言わんばかりにショウの最大強化の斬戟
タイミング的にはリインの空気弾とほぼ変わらぬタイミングで放たれたそれは、破壊された砲台の装甲の中に抉りこみ―――
砲身を見事に横一閃の真っ二つにして見せた。
その攻撃の衝撃で傾いていた汚染獣は元の状態に戻るが、危険な右砲台の破壊に成功した。
泥水となった地面を無理やりえぐり取るように車輪を回した汚染獣は向きを変える、5小隊の方――ではない
戦車型汚染獣はカーツの方に身体を向けるとなんと自ら胸部を切り裂くようにして開いた。
マスクをしていなければ痛烈な悪臭で呼吸困難になるだろうと分かる緑色の煙を噴きだしながら
さらけ出された胸部の中の無数の触手が蠢きなら、中央から柱のようなものが粘液塗れになって飛び出した。
「――――巨大砲身…!?」
クライアがその姿に気づいた次の瞬間、耳の奥がキーンと痛むような轟音と共にそれは放たれた
そして爆音、この場にいた防衛小隊の中で欠けた者は誰一人としていない
しかし、最悪な事態が起こってしまう
カーツの巨大城壁に、再び大穴が空けられてしまった。とてつもない威力だ。
そして汚染獣は砲身をしまい、カーツに向かって侵攻しようと破損した車輪を回す。中に入り込んで『餌』で身体の損害を補うつもりなのだろう。
そしてシェリの端子はその瞬間を見逃さなかった。
巨大砲身を曝け出した瞬間、この汚染獣にとっての重要器官の殆どがむき出しになる事を。。
「!?……と、都市内は13小隊と残った隊員に任せてある!奴らを信用しろ!!さっさとこの化け物を倒すんだ!」
動揺し、思わずカーツに後退しようとした自分を自制するように叫ぶクライア。
冷静さを取り戻す為だったのか、唇を強く噛んで血を流しているのがマスク越しにも分かった。
「敵汚染獣は弱っている、このまま抑え込んで倒すんだ!奴の巨大主砲の前には絶対に立つな!!」
158
:
第5小隊
:2012/02/01(水) 04:27:14 ID:pg0MMWPM
>>157
砲台を両断したその空気弾と斬撃に、おお、というかすかな感嘆が5小隊のほうから起こった。
半ばは嫉視、ないし反感を含んではいたが……。
だが、それは一瞬で砕かれた。
ブルージュ「伏せ……」
轟音が引き裂き散らす指令。爆音が消し飛ばす勝利への自信―
ヒュー「あ、あ、あれ……なんなんだよぉ……」
動揺が感嘆に取って代わられた中、腰を抜かしたのかへたり込むヒューガルテン。
ヒュー「あんなのが……あんなのが俺の……」
先輩隊員「おい、何腑抜けてんだおめえよお!」
ブルージュ「うろたえるな!」
第5小隊隊長・ブルージュの怒号が戦場の全員の鼓膜に響き渡る。
ブルージュ「クライアの言うとおりだ、中の連中を信頼しろ!
弱っているのは確かだ。前方に回りこまず、後背の穴に攻撃を集中させろ!
だが、無理に押さえ込もうとはするなよ、振り落とされるのがオチだ!」
身軽なレフが先陣を切って駆け出した。これで他の者も続くだろう。
クライアの近くに寄るブルージュ。
ブルージュ「さすがだなクライア。お前が総指揮でなければおれはあんな事言えなかった」
159
:
クライア
:2012/02/01(水) 04:37:04 ID:SVtv/fVA
>>158
再び攻撃を再開する事で汚染獣の動きは止まるだろう。
少なくとも右肩の砲台が無力化出来たのは大きい。
「…何時もだよ」
口端から唇を噛んででた血をたらして、悔しげにつぶやく
「忘れた頃に、安堵した時に何時も奴らは思いださせやがる…汚染獣の恐ろしさを」
グッとロングソードを握る手に力を込める
「俺こそ助かったブルージュ、お前みたく一括するのは…得意じゃないからな」
「冷静にいこう、俺達の目的はコイツの撃破だ」
160
:
第5小隊@都市内
:2012/02/01(水) 04:43:50 ID:pg0MMWPM
>>157
アノ「よし、このエリアの避難確に……」
その時―爆音が崩壊を奏でた。
「う、嘘だろ……」
「外の連中は何やってんだァ!?」
都市に残った第5小隊は、基本的に支援型の者達が大多数だ。
防護壁に空いた大穴と、迫り来る異形の汚染獣の姿に怯んだとて、無理はない。
ハイネケン『アノニマス、向かってはいるが攻撃を喰らった詳細な位置を教えてくれ』
メダル型の端子を通じてハイネケンが念話を送って来た。
アノ『わ、わかったっす! ―』
ハイネケン「ロシュ、新型の性能期待していいんだよな」
2人を引きつれ、攻撃で空いた穴の下へと走るハイネケン。
161
:
ショウとヒナタ
:2012/02/01(水) 05:19:02 ID:???
唖然として、大穴を空けられた城壁を見つめている。
咄嗟の事で対応出来ず、塞げなかった耳を通して響く頭痛も放たれた一撃が掻き消してしまった。
頭の中では様々な軽口が駆け巡っているのだが、言葉にしようとすると不思議と出て来ない。
代わりに出てくるのは引き攣ったような笑いだけだ。
(ああ、ビビってんのか、俺)
クライアの指示と、ブルージュの一喝で、呆けた意識が定まり思考が漸く纏まった。
防護服の奥で震える手、感じているのは紛れも無い恐怖。
クライア達から離れ、こちらへ駆けてくるヒナタの姿を見る。
『ショウ、大丈夫か』
「……だいじょうぶ」
『声が震えているぞ……無理はするな。
汚染獣も既に瀕死だ、キツいのなら休んでいると良い』
“怖いのなら”――そんな、弟の自尊心を傷付けるような物言いを避け、ヒナタは優しく話す。
「だいじょうぶ……大丈夫だよ、姉さん。怖いけど」
姉の気持ちを見通したかのように、ショウは笑って答える。それは先程のような引き攣った物ではなく、
「怖いけど――怖いって事は、俺は生きてる。生きてるんだから、俺は戦えるよ」
刀の柄を握り締め、汚染獣を見据える。
見据えるその瞳から、恐怖という感情は消え失せていない。だが、戦う者としての意思は確かに宿っている。
空いた左手でヒナタの手を握ると、決着を付けるべく駆け出した――。
>>157-158
二人の元へ、男女の隊員が駆け寄ってきた。ショウとヒナタだ。
ブルージュとしては『先程、汚染獣に強烈な一撃を見舞った隊員がやってきた』――その程度の認識だろうか?
「クライア隊長、僕達も他の隊員に続いて仕掛けて宜しいですか?」
(おそらくは)慌てる隊員が多い中、比較的落ち着いてショウが問い掛けてきた。
二人とも動く事に問題は無さそうだ。指示を下せば、その通りに従って行動してくれるだろう。
162
:
リイン
:2012/02/01(水) 06:35:01 ID:2cc/NRtc
>>157
勝てる、そう一瞬気が緩んだ時あの脅威の一撃を垣間見る
リインは体の中で巡る血が一斉に抜けるような感覚を感じ、ただ汚染獣を眺めるしか出来なかった
163
:
トッポ
:2012/02/01(水) 11:13:35 ID:???
>>157
トッポは、巨大砲身が露出してからの一連の流れを眺めていた。
武芸者達より一歩引いた位置から、静かに状況判断に務めていた。
「せっかく弱点がわかったんだ。それならもう一度攻めて、あの弱点をさらけ出させるしかねえ……!」
それは、クライアの指示とは異なり、“巨砲の前に立つ”ということかもしれない。
しかし、決定打を与える方法としては、最善の策のようにも思える。
「奴の注意を、もう一度こっちに!!」
戦車型汚染獣の前の地面が半ドーム型に盛り上がり、戦車型汚染獣の移動を妨げる。
164
:
シェリ・ハインドマン
:2012/02/02(木) 00:17:48 ID:???
>>157-163
「次に巨大な砲身を出した時に、一点集中で攻撃するのが一番だと思います」
端子がその場にいる全員に散らばり声を届ける
ただ、と付け加え
「ただ…失敗すれば確実に命を落とす上に
都市の壁も崩壊します」
165
:
エスメラルダ
:2012/02/02(木) 02:10:19 ID:???
カーツ内部、巨大砲の一撃で混乱に陥った市民たちをなだめるエスメラルダがいた
「落ち着いてください!必ず汚染獣は撃退されますから、今は避難の誘導に従ってください!」
あまり慣れてはいないが、それでも一生懸命にもうひとつの戦いを彼女達は行っているのだ
166
:
ネクロ
:2012/02/09(木) 03:55:42 ID:SVtv/fVA
―ある日の事、ネクロの工房近く―
道具屋を新装開店したリビアの元に、一つ注文が届いた。
それは結構な量の調合実験用の素材。場所はスラム街にある元貴族の別荘。
そこは現在、一人の青年魔術師によって個人的な工房に改装されている。
注文された調合素材は発注のような注文で、リビアの性分や店本来のシステムだったらもしかしたら普段はやらないかもしれないが、宅配と言う形を取られていた。
そうして現在リビアは件の工房の前にいる。一応は改装されており廃墟と言う印象ではないが、しかし人一人が使ってるにしては無駄に広そうだ。
よほど主は酔狂な人物なのかもしれない。
―ネクロ工房地下―
今日も工房地下でネクロは一人魔銃を使用した的当てを行っている。
日課になると、やらないで過ごすのは気持ち悪いとの事。この工房を間借りしてる者、あるいはよく此処を訪れる者ならば聞こえてくる銃声に「ああ、またやってるな」と言う印象を受けるだろう。
「ふう…さて、そろそろ届けモノが来る頃かな?」
167
:
名も無くもない魔法道具屋
:2012/02/09(木) 04:07:39 ID:???
>>166
「はぁ……こう言うのは俺の性分じゃないんだがな。
しかもなんだ、このでかい屋敷は。俺の店と比べると悲しくなる程でかいぞ?
大体、何であの居候は毎朝早くから出ていくんだ。ろくに店番も頼めやしないぞ、何の為に拾ったと〜……」
言ってもどうにもならない愚痴を零しつつも、一応仕事はこなしに来たリビアであった。
呼び鈴を鳴らし、屋敷の主でも使用人でもいいが、とにかく誰かを呼び出す。
彼の今の心は「早く帰りたい」という気持ちがあふれ出しそうな位に満杯だった。
168
:
ネクロ
:2012/02/09(木) 04:14:50 ID:SVtv/fVA
>>167
待つこと一分近く、屋敷もとい工房の主が出てきた。
何処か見覚えのある銀髪の青年だった。
「はいはいこんなトコまで御苦労さんと…って、新しい道具屋ってアンタの店だったのか」
数えるほどしかあった事がなかった(はず)相手だが、ネクロは覚えていたようだ。
「えーっと、名前なんだっけ?改めて言うと俺はネクロだ」
「金が上だからその調合薬諸々一緒に運び込んでくれよ」
そう言うと、ネクロは工房に道具屋を招き入れた。
169
:
ハイパティア
:2012/02/09(木) 04:16:34 ID:???
>>168
どさくさに紛れて紙片化してドアの隙間などから侵入する。
別にたいした意味があるわけではなく、ただのいたずら心である。
170
:
名も無くもない魔法道具屋
:2012/02/09(木) 04:20:07 ID:???
>>168
扉を開けて出てきた男に、リビアは少し驚いているようだった。
まさかあの良い人オーラ全開のお節介焼きがこんな屋敷を持てるほど儲かっているとは……と。
「ん? あぁ、俺はリビア・ベルビュート・ファミリアという。リビアでいい。
……そういうお前は確か、ネクロだったか。随分と景気がいいみたいだな?」
ネクロに着いて歩きながら、指を動かす。
すると地面に置いてあった注文の品一式が詰められた箱が宙に浮かび上がり、リビアに追従する形で動き始めた。
>>169
「ん?」
今何か、通った気がしたが……気のせいだろうか。
171
:
ネクロ
:2012/02/09(木) 04:27:35 ID:SVtv/fVA
>>169
「ぬ?」
風が通ったかのように侵入するハイパティア。
ネクロは何か通ったのかと視線をキョロキョロさせている。
「気のせいか?なんか覚えのある気配と言うか雰囲気と言うか…」
(…一瞬、何かの頁が見えたが…)
「まさか、ハイパティアか…?いやいやまさかな、神出鬼没なアイツが滅多に此処に来るわけ…」
>>170
「あー、そうそうリビアだったなリビア」
二階の客間へと通されるリビア。
「景気が良い?いやいやまあ、そんな事はないぜ…この屋敷だって廃墟同然で正式な持ち主がいなかった所を安く買いたたいただけだからな」
そして注文の品を確認する。
「ん、確かに調合薬諸々だな、サンキュー」
しかし膨大な量だ。こんなに一体何を調合すると言うのだろうか?
172
:
ランタナ
:2012/02/09(木) 04:32:14 ID:qC9BcMdw
>>169
「ん?」
唯一気付いたのはドールらしい。
「おーい」
ネクロらに聞こえないように話しかけてきた。
173
:
ハイパティア
:2012/02/09(木) 04:35:12 ID:???
意味も無く気配を殺して客間へついていこうとする。
>>172
紙片がピクリと動きを止める。
一箇所に集まって小型体を作り出すと口に指を当てて「しーっ」とジェスチャーをする。
174
:
名も無くもない魔法道具屋
:2012/02/09(木) 04:37:17 ID:???
>>171
「ほう、そいつは羨ましい限りだな。
しかし買い叩いたと自ら言うとは、さぞ不動産屋にむごい言葉責めをしたんだろうな、ふーん……」
やたらとネクロに食ってかかるリビアであった。
そんなにデカい家に住む奴が憎いかお前。
「そういえばさっき、銃声の様な物音が聞こえたが……
クレムリンとかいうアカくさい連中に貰いでもしたのか?」
この世界での銃は、基本的にクレムリンという組織のみが使用する武器だ。
どこぞには銃の形をしたアーティファクトもあったが……まぁそれはどうでもいいだろう。
175
:
ランタナ
:2012/02/09(木) 04:37:49 ID:qC9BcMdw
>>173
「(わかってるよ☆)」
同じく口に指を当ててしーっ……
リリウムに作ってもらったドレス(結構お気に入りらしい)の裾からメモを取り出して何か書いてみせる。
”なんでこっそり?”
176
:
ハイパティア
:2012/02/09(木) 04:42:51 ID:???
>>175
空中に人差し指でぼんやり光る文字を書く。
“意味は無いけど、何か面白そうだから。”
さらに続けて
“せっかくだから上まで連れて行ってくれないかしら?”
と書いて肩にとまる。
177
:
ネクロ
:2012/02/09(木) 04:44:53 ID:SVtv/fVA
>>173-175
「い、いや…不動産も紹介状があったからさ、割とすんなり…」
食ってかかられて困り顔のネクロだ。
「ああ、銃?そうだな、結構前にクレムリンから買ったんだ…偉く怖い買いものになってたけど…」
どこか遠い目をしている。
「実はな、今回ちょっと久々な依頼が届いてな…なんでも調合して「紙」を作ってほしいと言われたんだ」
と、客間のテーブルの上には大量の紙片が置かれていた。
これはもしかしたらハイパティアには好都合?
「それで経費出してくれるって言うから調合薬買う事にしたわけ…しかし、今日日調合紙なんて何に使うんだろうな?」
こんな話をされてもリビアは知った事ではないだろう。
しかし、一応まがりなりにも商売をやるリビア、そして一歩先に出る魔道書であるハイパティアはテーブルに置かれた材料を見たら、その調合紙の用途が分かるかもしれない。
この材料で生まれる紙の材質は
紙幣に限りなく近いのだ。
178
:
ランタナ
:2012/02/09(木) 04:46:41 ID:qC9BcMdw
>>176
こくこくと肯く。納得したらしい。
文字と肩に止まったちびパティアを交互に見る。
「……。」
と、何か閃いた顔でサムズアップ。OKらしい。
極力足音をたてないように2階の居間前まで歩き出した。
179
:
名も無くもない魔法道具屋
:2012/02/09(木) 04:51:22 ID:???
>>177
「成る程な、やはり奴らか」
クレムリンから銃を買ったと聞き、何やら一人で納得し出した。
風の噂ではクレムリンも異世界から来た者達なのだと聞く。
(忘れがちだけど)別の世界の住人だったリビアにも思う所があるのだろう。
「調合紙だと? ちょっと注文した物を確認させてもらうぞ」
ネクロから今渡したばかりの注文票を奪い取り、自身の知識と比べ合わせる。
「この組み合わせ…………そうか、この手があったか……」
180
:
ネクロ
:2012/02/09(木) 04:57:46 ID:SVtv/fVA
>>178
二階の客間前でハイパティアと共に接近するランタナ。
ネクロは何やら客と話し込んでいる。テーブルの上には大量の書物、調合薬、紙片。
>>179
「ん?アンタ何か心当たりあるのか、この材料で作れる紙に」
どうやらネクロは知らずに制作依頼を請け負っているようだ。
この紙をただ利用するだけなら犯罪にはならない。
しかし、これが万が一、もしも…偽金の作成に使われてしまったら
ネクロも平穏無事とは行かないかもしれない。
181
:
ハイパティア
:2012/02/09(木) 05:04:28 ID:???
>>178
成り行きに任せていれば面白いだろうと考えていたが、
テーブルの上のものを見て眉をひそめる。
“ちょっと気になるわね。半分だけ先に行くわ。”
>>180
器用にもう一体ちびパティアを作り出す。
ちびBはパタパタと天井まで飛んでいくと、そのままテーブルの真上まで天井伝いに移動し
じーっと観察している。
182
:
ランタナ
:2012/02/09(木) 05:08:20 ID:qC9BcMdw
>>180
「(紙かー……)」
ちびパティアチラ見。間違いなくさっきの紙片モードのこと考えてる。
ちなみに、この世界の紙幣がどんな材質なのかはさっぱりわかっていない。
またメモを取り出して何か書く。
”あの紙に紛れ込んで脅かしちゃおうよ”
>>181
と、いたずらっこの顔でパティアに見せたのと同時に光の文字。
そしてちびBが飛んでいく。
「(あれ、なんかある感じ?)」
183
:
名も無くもない魔法道具屋
:2012/02/09(木) 05:15:32 ID:???
>>180
一瞬よからぬ企みを思いついてしまったが、ネクロの声で正気に戻る。
「いかんいかん……。
……まぁ、知らないといえば嘘になるな」
これでもかつては真っ当に魔術師を志した男である。
そんなこんなでリビアは魔術の類に関しては人一倍詳しいのだった。
「ネクロ、お前も調合紙である事のメリットは知ってるな?
まぁこれは幾つもあるが……その中でも今重要なものが1つある」
「調合紙は鑑識が非常に難しいんだ。
素人目……いや、熟練の錬金術師が作ったものなら、専門家でも手を焼くほどにな」
184
:
ネクロ
:2012/02/09(木) 05:20:14 ID:SVtv/fVA
>>181-183
ちびパティアBが確認すると、テーブルの上に置かれているのは調合紙の材料や道具だった。
そして、リビアとネクロの話が不穏なものになっていく。
「ああ、確かに聞いた事があるぜ?調合紙は緻密な調合の過程で色んなモノに対してそん色ないって聞いたことがあるが…」
「それが何だって言うんだよ?術式の模写に使うくらいなものだろうに」
185
:
ハイパティア
:2012/02/09(木) 05:21:05 ID:???
>>182
“それも面白そうね。”
と答えてからBと何やらコンタクトをとるA。
“食べてみないとわからないけど、ひょっとしたら厄介ごとに巻き込まれてるかもしれないわ。”
とAが答える。
“で、紛れ込んで脅かしてみようかしら?”
186
:
ランタナ
:2012/02/09(木) 05:26:13 ID:qC9BcMdw
>>184-185
「(厄介ごと?)」
首をかしげるランタナ。
が、脅かしてみようとの提案が出た瞬間、首を勢いよく縦に振った。
そんなことよりイタズラのようだ。
メモにまた何か書く。
”ちょっと触っていい? さすがに見ただけじゃ化けられないかも”
187
:
ハイパティア
:2012/02/09(木) 05:28:16 ID:???
>>186
“・・・化ける?”
“なんだかわからないけど、別にいいわよ?”
実害は無いと判断したようだ。
188
:
名も無くもない魔法道具屋
:2012/02/09(木) 05:30:54 ID:???
>>184
「お前は本当にお人好しらしい……」
右手で呆れ顔を覆い隠し、続けて言う。
「確かに、魔術師が持ち歩いている術式書もその多くは調合紙が使われている。
これは魔術の外部流出を防ぐ目的もあっての事だが……それはいいとして。
これからお前が作ろうとしている物はそれらの用途とは異なるんだ」
「お前が俺に注文した原材料を使って調合紙をちょちょいと作るとな、出来るんだよ。
この世界の基軸通貨、その紙幣の材質によく似たものがな……」
189
:
ランタナ
:2012/02/09(木) 05:34:39 ID:qC9BcMdw
>>187
表情をキラキラさせるランタナ。
「(魔道書の中身まで真似るなんて初めてー☆)」
ちびパティアAに右手で触れる。
左手の人差し指でなぜか眉間を押さえながら。
パティアの”性質”を読み取りはじめる。
といっても、パティア自身には何の実感もないだろう。
「(と、いっても紙になれる要素がわかったらやめておこう……壊れたくないし)」
190
:
ネクロ
:2012/02/09(木) 05:40:00 ID:SVtv/fVA
>>188
「…ま……」
唖然とした顔になるネクロ、そこまで言われて事態に気付いたらしい
「まっさかー!そんな事あるわけねぇだろう?冗談キツイってリビア君てばもー!」
まさか自分が犯罪の片棒を担がされそうになっていた事が信じられない、と言った様子だ。
「いやいやいや、依頼主は真面目そうな奴だったしそんな偽金なんてまさか…」
と言いつつ調合薬や紙を見ている
「…マジなのか?」
ごくり
191
:
ハイパティア
:2012/02/09(木) 05:43:52 ID:???
>>189
何をやっているのだろうと両パティアともに首をかしげている。
他の魔道書を吸収することでどんどん強くなる魔道書。
魔道書に限らず様々な本を吸収しているため雑多な記述で攻撃系の記述はほぼブロックされている。
変身についての情報は割りと浅い階層にあるが、紙片化しての移動やチビ/リアル精霊体、
そして魔道書型の他にももう一つ、意識的に封印されている姿もあるようだった。
192
:
名も無くもない魔法道具屋
:2012/02/09(木) 05:44:01 ID:???
>>190
「誰がリビア君だ、誰が!」
くん呼ばわりされるのはどうも気に召さないらしい。
意外にナイーブ、というより我がままだ。
「マジもマジ、大マジだ。もっとも……お前が俺を信じるのなら、だが?」
193
:
ネクロ
:2012/02/09(木) 05:50:08 ID:SVtv/fVA
>>192
「……お前を正面から疑うわけじゃないが…」
「試しに一つだけ作ってみよう…で、俺が確証もてたらそのあとで考えるとしようぜ」
頭に手をおいてため息。
結構参ってる様子だ。
「しかし迂闊だったな…そんなもの作らされそうになってたなんて…」
194
:
ランタナ
:2012/02/09(木) 05:50:15 ID:qC9BcMdw
>>191
「(うわ、すご……これ全部読んだらコアまで割れそー)」
まもなく変身要素ににたどり着く。
「(なるほどなるほどー……ん?なにこれ封印中?)」
気にはなったが、今必要な分は得たので深入りせず手を離す。
「―mimic」
ドアから離れ、一度階段まで戻ってから工房の主と客人に聞こえないようにつぶやく。
そのボディを藍色の光が一瞬包む。
”おまたせ、準備オッケー”
ちびパティアに化けた状態で、ちびパティアの前に戻ってきた。
光文字を書くことまでまねしている。
195
:
ハイパティア
:2012/02/09(木) 05:54:11 ID:???
>>194
“・・・相手のコピーなら私も作るけど、自分がされると何か気味悪いわねえ。”
“じゃ、行きましょうか?”
そっと室内に入って物陰からテーブルへ近づいていくちびA。
196
:
名も無くもない魔法道具屋
:2012/02/09(木) 05:54:38 ID:???
>>193
「あぁ、それがいいだろう……偶然という言葉もある事だからな」
リビアも自分が確証もなしに信用されるとは思っていないらしい。
もしネクロがそこまでお人好しだったら、この場で思い切り罵倒していただろう。
「しかし仮に俺の言った通りでも、その依頼は受けるべきだと思うぞ。
お前は噂では面倒事を抱え込むのが趣味だそうじゃないか、ちょうどいいだろう」
リビアなりに色々考えているんだろうが、今いち優しく言えないようだ。
197
:
ランタナ@ちびパティア
:2012/02/09(木) 05:55:42 ID:qC9BcMdw
>>195
”だよねー。でもこれがおいらなんだ”☆
注:実際には☆は書いていません。
同じくこっそりテーブルに近づくちびパティアC…もとい、ランタナ。
198
:
ネクロ
:2012/02/09(木) 05:57:48 ID:SVtv/fVA
>>196
「そんな趣味はねぇよ、俺どんだけ変人って思われてるんだよ…」
と、調合薬をいくつか用意してあったフラスコの中に入れて紙の束へと近づく
「えーとじゃあ適当に…」
>>194-195
テーブルに到着した時、丁度ネクロもテーブルに近づいていた。
紙片の山が上手い事影になって気付かれてはいない。
ネクロはおもむろにその中の一枚を取ろうと手を伸ばしてきた
199
:
ハイパティア
:2012/02/09(木) 06:03:09 ID:???
>>197
“私が気を引くから、その隙に潜り込むわよ?”
上を指差す。指差した先ではパティアBが手を振っている。
>>196
,198
と、そこに空中から降ってくる掌サイズの金髪の少女(のような何か)。
ネクロは見覚えがあるだろう。マギウス化していた際の小型精霊化したハイパティアである。
着地したチビパティア(B)は調合紙に滑って転ぶ。
そのどさくさに紛れてパティア(A)も紙片化して紛れ込んだ。
「グーテンモルゲン、マスターオブネクロノミコン?」
何事も無かったかのように挨拶する。
200
:
ランタナ@ちびパティア
:2012/02/09(木) 06:06:23 ID:qC9BcMdw
>>198-199
指でOKサイン。
「(レッツゴー☆)」
同じくちびパティアBが転んだ瞬間に紙片化し、紛れ込む。
201
:
ネクロ
:2012/02/09(木) 06:07:26 ID:SVtv/fVA
>>199-200
「え?」
調合用の紙を取ろうとして手を伸ばすと、その上にちっちゃいハイパティアが落ちてきた。
その上に優雅な挨拶で何事もなかったようにされた。
「よ、ようハイパティア…何時もいきなりだな」
たはは、と笑いながら彼女を丁重に紙の横に置くと、束にして何枚かを手にした。
きっと手にされた紙片の中にハイパティアAとランタナも紛れているだろう。
「今からちょっと確認で調合紙を作るとこだったんだ」
と、グツグツと調合薬が温められているフラスコに近づいた。
202
:
名も無くもない魔法道具屋
:2012/02/09(木) 06:09:06 ID:???
>>198
「そうか……。まぁ、情報源が街での主婦の会話では、元より信憑性の欠片もない情報だったな」
などと言いながらネクロを見守りつつ、片手で術式を展開する。
リビアの足元から風が吹き、それに合わせて腰を下ろしたリビアの体を風が持ち上げる。
言うなれば風の椅子といったところか。
>>199
「ン……?」
風の椅子に座りながら、ハイパティアとネクロの様子を眺める。
203
:
ハイパティア
:2012/02/09(木) 06:14:19 ID:???
>>201
B「ちょっとたずねたいことがあったから来たのだけど、
こっちのほうが気になるわね。」
足跡がついた紙を拾い上げてムシャムシャと食べ始める。
B「話は聞かせてもらったから、多分確認したいことは同じね。」
>>202
B「そちらの方は初めまして。
私は呪詛の預言書(スケアリー・サーヴァント)ことハイパティア。
今は訳あってマスターオブネクロノミコンに協力しているただの野良魔道書よ。」
ドレスの裾を持って丁寧にお辞儀する掌サイズの少女。
204
:
ランタナ@ちびパティア紙片モード
:2012/02/09(木) 06:16:52 ID:qC9BcMdw
>>201-203
「(わわわ!?)」
内心焦り倒す。が、
「(いやまだまだガマンガマン……)」
ネクロが掴んだ紙片の一部が軽くがさがさ音を立てた。
205
:
ネクロ
:2012/02/09(木) 06:19:26 ID:SVtv/fVA
>>202
「近所の奥さま方には俺はどんな人物に見られてるんだか…」
>>203
「尋ねたいこと?っておいおい…紙食べるのかよ」
「確認したい事が同じ?」
>>204
「えっと紙の量はこれで良し、あとはこの調合薬で溶かして固めて…ん?」
手にした紙片をマジマジと見つめる
「擦れた音かな?」
206
:
名も無くもない魔法道具屋
:2012/02/09(木) 06:22:01 ID:???
>>203
「魔導書だと……?」
つい最近、リビアの下にもそれは大層憎らしい魔導書が迷い込んだ。
色々あって、彼は今魔導書に対して嫌悪感しかない状態なのだ。
その為、声色が少し険しくなってしまったかもしれない。
「(しかしどうも、家のろくでなしとはまるで違うようだな)」
そりゃね……というのは中の人のry
>>204
「(紙が動いているような気がするが、目の錯覚だろう。最近疲れているしな……)」
207
:
ハイパティア
:2012/02/09(木) 06:25:32 ID:???
>>204
「今よ。」
ぼそりと呟く。ネクロには紙の擦れる音に紛れて聞こえないだろう。
>>205
紙片に何かぼんやりと光る文字が浮かぶ。
“気づかないなんて、おばかさぁん♪”
ポコーンと飛び出して額にキック(サイズ的にデコピンぐらい)し
羽を生やしてパタパタと目の前にホバリングしはじめるパティアA。
パティアBもそれを見てニヤニヤと笑っている。
>>206
「あら?何か気に障ったかしら?」
珍しく小ばかにした様子がない。意外とアドリブには弱いのだ。
208
:
ランタナ@ちびパティア紙片モード
:2012/02/09(木) 06:28:34 ID:qC9BcMdw
>>205-207
「(あぶなっ……気づかれるところだっt……お)」
よく見ると、若干藍色っぽい紙がある。
紙に光文字が浮かんだ瞬間―
藍色っぽい紙が勝手に派手に動き出しばさばさと手からこぼれだした!
それは勝手に一箇所に集まり、ネクロの目の前に居るちびパティアのシルエットになっていく……
ように見える
209
:
名も無くもない魔法道具屋
:2012/02/09(木) 06:28:57 ID:???
>>205
「さぁな、俺が聞く限りではろくでもない人物という印象だったが」
>>207
「いや……こっちの話だ。悪いな」
自分の都合を相手に押し付けても仕方がない。
例えそれがリビアの1/3にも満たない身体の少女の姿をしていたとしてもだ。
210
:
ネクロ
:2012/02/09(木) 06:34:26 ID:SVtv/fVA
>>207-208
「あいたー!?」
飛び出したパティアのキックがネクロの額に直撃する。デコピンの不意打ちを喰らったような感じか。
「て、テメェハイパティア!久々にきたと思ったら人をからかtt…ってうおお!?」
勝手に紙片の一部が飛び出し、その結果手にしていた紙束の殆どがばさばさ落ちてしまう
しかもそれはまたちびパティの形になってるように見える
「ハイパティア…イタズラもそこそこにしておかないと…!」
>>209
「なんでそこまで言われにゃならんのだ…!ゴミ出しだって守ってるし近所付き合いはきちんとしてるつもりだし教師職だって多分全うしてるってのに!!」
と嘆いてもちびっちゃいハイパティアやランタナにおちょくられてる様で言っても説得力皆無だ
211
:
ランタナ
:2012/02/09(木) 06:36:27 ID:qC9BcMdw
>>210
「Cancelっ」
と、見せかけて軽やかなドレスを着た藍目のドールになった!
「じゃじゃーんっ☆」
手には「ドッキリ大・作・戦☆」の看板。
どこから出したって? あー、たぶんパティアの記述の一部真似たんだよ。
212
:
ハイパティア
:2012/02/09(木) 06:36:53 ID:???
>>209
「そう?それならいいわ。」
紙片の残りを食べて何か分析をしているようだが、
これを見て魔道書の主食が紙だと誤解するかもしれない。
>>210
「そういう驚いた顔を見るのが楽しいから遊びに来ているのだけど?」
ニヤニヤ笑いながらハイパティアC(ランタナ)を見ている。
213
:
名も無くもない魔法道具屋
:2012/02/09(木) 06:42:17 ID:???
>>210
「俺に言われても困る……。
まぁ仕方ないだろう、一度ついたレッテルは中々剥がせるもんじゃないんだから」
>>212
名前に月とか夜とかオスとか付く奴なら間違いなく勘違いが生じたと思うが、
あいにくとリビアは冷静であった。
「(ああやって書物の情報を取り込む事が出来るのか? この世界には魔導書にも色々あるのだな……)」
214
:
名も無くもない魔法道具屋
:2012/02/09(木) 06:46:45 ID:???
>>211
「なんだ、アレも魔導書か!? くそ、頭が痛む……」
これ以上いると面倒に巻き込まれそうだ。
リビアに生まれつき備え付けられている面倒センサーが作動し、
それに伴って面倒アレルギーが発生する。
215
:
ネクロ
:2012/02/15(水) 02:48:51 ID:SVtv/fVA
>>211-212
「ぬおわっ!?」
目を丸くしてランタナに驚くネクロ。ここまで反応が良いから悪戯が止められない止まらないのだろう。
「ぐぬぬ…お前らなあ…!」
>>213
「そもそもレッテルがつくような事をした覚えがまるでない…って話がかなり逸れたな」
床に散らばった紙の一枚を拾う
「とにもかくにも作ってみるか…ホントに紙幣と同じような素材になるのか確かめるためにな」
なんとも言えない表情で言うと、ネクロはササッと調合を開始した。
数分後…少し皺の出来た、ややかさついた紙片が出来あがった。
ネクロはそっとそれに触れる
「……コイツは……マジだな…」
216
:
名も無くもない魔法道具屋
:2012/02/15(水) 03:34:00 ID:???
>>215
「騒ぎにあれこれと首を突っ込むからそういう噂が流れるんだ。
奴らは何かに付けて、或る事無い事を言い触らす性質を持っているんだ」
表通りに正式に道具屋を開店して、ここ数日で、それを嫌という程味わった。
「で……俺の言った通りだろう?」
ネクロが調合紙に触れるや否や、背後でぽつりと言う。
217
:
ネクロ
:2012/02/15(水) 03:50:02 ID:SVtv/fVA
>>216
「言い返す事もない…」
そして道具屋へと視線を向けて
「ああ、マジだったな……」
言いながら調合紙をマジマジと見つめる
218
:
名も無くもない魔法道具屋
:2012/02/15(水) 03:57:47 ID:???
>>217
「……それで、そいつをどうする心算だ?」
「まさかとは思うが、
今の事実を水に流して、笑顔で“ありがとうございました”なんて言うんじゃあるまいな?」
219
:
ネクロ
:2012/02/15(水) 06:33:09 ID:SVtv/fVA
>>218
「さて…どうしたもんか…」
「とりあえずコイツの納品まで数日あるから、色々と調べてみようと思う」
調合紙をビリビリに破りゴミ箱に入れると、ポットを取り出す。そしてゴミ箱の中に水を流し込んで紙を溶かした。
不用意な処分をして悪用されるのを防ぐためだ。
220
:
名も無くもない魔法道具屋
:2012/02/15(水) 07:25:36 ID:???
>>219
「そうか……まぁ、お前の好きにしろ。俺はお前の依頼主とは関係が無いからな」
面倒事に首を突っ込まないスタンスの人間として近所で噂されるといいな、
と、淡い期待を込めて、それとない返事をする。
「(人の噂というのは案外馬鹿に出来ないものだからな……。
そういう風に噂されれば、今日の様な依頼が舞い込んでくることも、もうあるまいよ)」
まぁ、大抵こういう目論見は失敗に終わるのが筋なのだが。
221
:
白い法衣の男
:2012/02/27(月) 00:20:26 ID:SVtv/fVA
砂海――ラダ公国の近辺の中でも特に特徴的な場所の一つである。
この場所のある一角…元、星の智慧の魔術師<超越者-オーバーロード->ロブ・ヴァールの拠点が存在する。
今日この日、一人の僧侶がロブの元を訪ねてきた。
来訪の知らせが前もってあったわけではない。ロブ・ヴァールからすれば突然の襲来だ。
眩しいくらいに白い法衣と、盲目なのか常に眼を閉じた顔が印象的な僧侶が現れた。
彼は鈴のついた杖で地面を探りながら一歩踏み出しこう口を開いた。
「私の名はエルガー、ロブ・ヴァール…貴方に協力を申し出る者です」
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板