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【試験】ここだけ魔術のある世界 置きレス進行スレ【運用】

1名無しの魔術師:2011/07/24(日) 01:07:43 ID:???
非リアルタイムの絡み・イベント用スレです。
長期間の間がある置きレス(レスの書き置き)で進行してゆくスレです。
参加者同士で時間の都合が合わない場合や、イベントの長期化が予想される場合などに活用しましょう。

スレ立ては
>>900
>>950
>>980
>>1000

その他注意事項などは通常の本スレ参照。

951ジャビス:2017/06/04(日) 22:48:50 ID:???
>>948,950
「成る程な。誤解していたが、おめーさんも良くわからない方針に付き合わされていたわけか……ヘイッ!?」
突然耳に息を吹きかけられ、奇声をあげる。

「大事な話中に、茶々入れんじゃないわ!!」
小声でレーナにツッコミを入れる。もしもハリセンがそこにあれば、レーナを迷わず叩いている。
そして、態とらしく咳払いをし、一旦話を本筋に戻す。

「まぁ、目撃者を知らないってんなら、これ以上ゴネても仕方ない。
会わせてくれるってんならその同期とやらの話を聞きたいところだが、なんだその問題児って、同期ってことは同じ騎士なんじゃねーのかよ」

ジャビスの中では騎士とは、主となる事物……帝都であれば"帝都の街"に尽くす者と定義されているため、
やはり疑問が浮かぶ。

因みに、縄を外され腕が自由になるとすかさず両腕の跡をさする。痛かったようだ。

952レーナ:2017/06/04(日) 23:09:26 ID:???
>>949-951
「だって似合わないし〜」
レーナにとってはジャビスはへたり込んでいた情けない男としか認識されてないようだ。

「…こんなざっくりとした情報だけで総動員かけたら、どこか手薄なところが出そうだよね。」
立ち聞きした話から自分の意見をいう。
というのもアモルフは何度もこういった作戦を行っていたからだ。

953エミヤ:2017/06/06(火) 19:38:16 ID:???
>>949-951
(騎士達の間でも、今回の件については色々と思う所があるワケか)

「何であれ、会わせて貰えるならそうさせて欲しいですね。
 気になりますし、自分達の身を守る上でも危険人物の情報は必要ですから」

不可解な点が多い現状を打開するには、片っ端から調べてみるしかあるまい。
そう思い、問題児とやらに会いたい事を意思表示しておく。

>>952
「うわ、ビックリした。……あれ、何処かで見たような」

鍛冶屋の常連とも言える、ある男と一緒に居るのを見かけた覚えがあるなぁ、と、おぼろげながら思い返す。
ぶっちゃけその男ってアモルフの事なのだが。

954沙耶:2017/06/07(水) 12:06:01 ID:???
>>951-953
騎士クラ「ではご案内します!」

騎士に同行する4人、しばらく歩き詰所までたどり着いた。

騎士クラ「しばらくお待ちください。
     どこにいるか探してきます」

そう言って騎士は詰所の中に消えていく。

「問題児ってどんな人かしらね?」

エミヤへと小声で話す沙耶。
そしてレーナへと視線を移しつつ
(後で採寸させてもらおっと)などと考えていた。

しばらく4人で待っているとそこに、一人の軽装な女性騎士が声を掛けてきた。

騎士「こんなところで何かお困りですか?
   良ければ何かお手伝いしましょうか…ん?」

そして女性騎士はジャビスの顔を見て首を傾げた。

955ジャビス:2017/06/07(水) 18:46:12 ID:???

>>952
「ばぁーろぃ、俺だって色々考えてんでぇ」
ジャビスも"情けないイメージ"が定着されたことは感づいている。
言葉だけは強がってみても、発音にはそれほど勢いはない。

>>954
「何、待たされてるだけだから気にすんな。
……おん?」

此方の顔を見るなり疑問符を浮かべた女性騎士に気が付き、
睨まれるような事があったかどうか、記憶を辿る。

956レーナ:2017/06/07(水) 19:32:59 ID:???
>>953-955
(視線を感じるけど、何かついているのかな…)
なんとなく自分の体を見てみると
女性騎士の声が聞こえる。

「問題児の女性騎士、二つの符号が意味するものはひとつ…」
おそらくあの女性だろうと…

957エミヤ:2017/06/07(水) 22:55:50 ID:???
>>954-956
「素行不良とか、能力は優秀だけど行き過ぎた行動を取るとか……?」

と、小声で返す。
同僚の騎士をして問題児と言わしめるのだから、模範的な騎士というには程遠いだろう、という見解だ。

「あれ、ジャビスさんの知り合い?」

958沙耶:2017/06/08(木) 11:47:55 ID:???
>>955-957
女性騎士「確かあの時の……」

格好こそ軽装だが、ジャビスは間違いなく会っていた。
あの洞窟での出来事の時、威圧感のある黒い鎧を纏った一行。
その中に、この騎士はいた。

女性騎士「レーナさんもお久しぶりです!
     あれから周りでは何も起きていませんか?」

どうやらレーナとも知り合いのようだ。

「あはは、シロウの言う通りだったら確かに問題児ね」

そうこうしているうちに騎士クラが戻ってきた。

騎士クラ「お待たせしてすみません。
     探している間にそっちから出てくるとは」

「??…出てくる?」

沙耶が首を傾げる。
騎士クラの発言の意図が分からなかったからだ。

騎士クラ「こいつがさっき話していた同僚です」

騎士が女性騎士へと紹介を促した。
女性騎士は、エミヤと沙耶をじっと見つめるとやがて口を開く。

クリシュターナ「こんにちは、私は正義の味方クリシュターナです。
        この世の悪を滅ぼすために騎士をしています!」

(なんか今、自己紹介の前にすごく見られた気がしたわね。目力強っ!!
 問題児ってこの女性騎士のことだったの!?あまりそうは見えないけど)

「私は沙耶です。こっちはシロウ、よろしくお願いします」

騎士クラ「彼らはいつも我々に協力してくれているんだ。
     色々な事件を解決したりと、頭が上がらないくらいだよ」

その話を聞くや否や、エミヤと沙耶の手を握り

クリシュターナ「あなたたち、正義の存在なんですね!
        そんな方たちとお会いできて光栄です!」

一気に距離が縮まった。

(ふむ、軽装だからスタイルがある程度分かるわ!
こっちも後で採寸させてもらいましょう!!)

沙耶の野望も勝手に膨らんでいくのだった。

959ジャビス:2017/06/08(木) 17:57:17 ID:???
>>958
「……あっ?」
確かに以前洞窟において、うろ覚えではあるが見覚えがあった。
もっとも、あの混乱のさなかであったことと、アニカという黒騎士のおかげであまりいい印象は持って居ないが。

「俺はジャビスだ」
自己紹介も端的で、多少緊張したような堅い口調になる。

「で、本題はそちらの騎士殿は目撃者の情報を知ってるのかどうかだが……」

960レーナ:2017/06/08(木) 20:13:54 ID:???
>>957-959
「おひさー元気してた〜?」(ああ、やっぱり…)
軽くクリシュターナに挨拶する。
(ついでになんかこの娘の視線も気になるな…)
沙耶のクリシュターナに向ける視線も気になった
「なにかお尋ね者探してるみたいだけど。」

961エミヤ:2017/06/09(金) 20:48:44 ID:???
>>958-960
「え、はい、どうも」

ぎこちなく返事するも、どうやらクリシュターナの勢いで呆気に取られたようだ。

(“正義の味方”……か。
 この人、どうして騎士になろうって思ったんだろうな。家系が代々そうだった、とかかもしれないけど)

ジャビス達が話を切り出してくれたので、そんな事を考えながらもクリシュターナの言葉を待つ事にした。

962沙耶:2017/06/10(土) 00:21:54 ID:???
>>959-961
クリシュターナ「!…ああ、そういうことですか。
        それでは人目の付かない場所に行きましょう。」

ここではあれですので。そう言って、一行を黒騎士の詰所まで案内した。

「何か普通の騎士と違うのかしら彼女?」

シロウの横を歩きながらクリシュターナのことを勘ぐる。
見た目は普通の騎士のように見えるのだが。

クリシュターナ「結論から先に言いますね。人相書きの人物は帝都のどこかに潜伏しています。
        ただ、目撃者についてはお話出来ません。目撃者について話してしまうと…」

あなたたちは引き返せなくなりますから。そう椅子に座ってからクリシュターナは全員を順番に見た。

騎士クラ「やはり何か知っているんだな。
     黒騎士に所属しているなら何か掴んでいると思っていたが」

「黒騎士?」

騎士の階級の話だろうか?沙耶には聞きなれない単語だった。

クリシュターナ「まあ引き返せなくなると言うか、危険に晒してしまうので、
        私としても一般の方を巻き込みたくはないのです。
        でもそうですね!あなたたちがどうしてもと言うのならお話しましょう!
        なんと言っても正義の存在である方々から協力を申し出ていただいたのです!
        それを無下に断っては、正義の味方として名が廃ります!
        ではどこからお話しましょうか!まず人相書きの人物ですが、
        彼は帝都に今潜伏しています!これは先ほどもお伝えしましたが、これは間違いないです。
        なんと言っても彼のことは10年、いえ正確には13年前からずっと追っていました。
        ようやく尻尾を掴んだんです。目撃者ですが、目撃者というよりは追跡者です。
        彼は存在しない騎士として、この13年ずっと…」

「ちょちょちょ!ストッ〜〜〜プ!!
 一気に話し過ぎて情報過多よ!しかも聞いたらまずそうな話!!」

饒舌に話し始めた女性騎士を沙耶が強引に止めた。

963ジャビス:2017/06/10(土) 11:48:32 ID:???
>>962
(何かあるとは思ったが、嫌ーな予感がプンプンするぜ)

クリシュターナの登場から、気持ちが多少引け腰になるが、
チームの中では(外見は)年長者っぽい為、引くに引けない。

「情報が欲しいと言ったのはこっちだし、な……要点を纏めてくれりゃ、危険が伴っても意向に沿った形で仕事を手伝わせてもらうぜ、俺は」

964レーナ:2017/06/10(土) 17:40:38 ID:???
>>962
「おちょちょ…」
「ごめんわかりやすく三行で。」

華麗なメタネタである。

965エミヤ:2017/06/11(日) 02:06:47 ID:???
>>962-964
「出会って間もない他人に対して“正義の味方”を自称するってのは、普通じゃ無いんじゃないか?」

――と。
そこまで言って何か思う所があったのか、ふとエミヤが苦笑を漏らした。
まるで遠い過去の光景を懐かしむような、そんな風な笑みだ。

「あ、悪い。何でもないんだ」

そう言って、クリシュターナの案内に続いて歩いていくだろう。

到着してからは黙って彼女の話を聞いていたのだが、

(あ、これ一度スイッチが入ると人の話を聞かないタイプだな)

……そんな感想を抱いたのは、言うまでもない。
ひとまず沙耶達が止めてくれたので、落ち着いて話を続けてくれれば良いのだが。

966沙耶:2017/06/11(日) 18:15:09 ID:???
>>963-965
クリシュターナ「おっと、これは失礼しました。
        そうですね。みなさんにも分かりやすくお伝えしますと」

「ど、どうやら落ち着いてくれたみたいね」

全員からの突っ込みにより、落ち着きを取り戻した女性騎士

クリシュターナ「今回の13年にも渡る件、これは身内のいざこざなんです。
        騎士団には秘匿された部隊がいるのです。あ、他言無用ですよ?
        外ではあくまで、一部の方たちに噂されている程度の眉唾な話ですが、
        その任務の秘匿性の高さから、名前を奪われた人たちで構成された部隊があります」

騎士クラ「まさか、実在していたのか?
     騎士団内ですら噂話程度の話だったが」

騎士の驚きを見るに、騎士団内でも秘匿されているようだ。

(な、なんか猛烈に聞いたこと自体が危険な話になってきたような…
正義の味方って聞いた時のシロウの様子も気にかかるけど)

ちらっとエミヤの様子を伺いつつ、クリシュターナへと視線を戻した。

クリシュターナ「彼らはネームレス、そう呼ばれています。
        任務としては諜報、破壊工作、後方攪乱、要人暗殺など、
        難易度の高い、通常の騎士には難しいものを行っている部隊です。
        その部隊の一人が、13年前にある新興宗教に潜入捜査をしていました」

「ネームレス…帝国の光と影の話ってことね」

クリシュターナ「そこで何があったかは分かりません。ただ、彼は裏切りあちら側についた。
        そして一つの村を消したんです。つまり外道に堕ちたんですよ」

最後の部分は、きつい声質で告げた。

「当時の捜査記録は残ってないのかしら?」

クリシュターナ「ええ、ネームレスの活動は一切記録に残っていません。
        それは彼らが存在しない部隊という特異性のためです。
        潜入捜査をしていた人物は、どんな人物にもなれる、
        言わば潜入のプロだったようですが」

「あの特徴のない顔、潜入のプロ…なんとなく納得したわ。
 記録に残らない部隊、じゃあ彼は世間ではただの凶悪な人物ってわけね。
 本来であれば、帝都を守る騎士の一人だったはずなのに、その真実を知っている者は極一部。
 やったこと自体は確かに擁護出来ないけど、なんだか可哀想な話ね」

967ジャビス:2017/06/11(日) 19:40:14 ID:???
>>966
「まず探している凶悪犯が、元身内だって事はわかったぜ」

腕組みをし、目を閉じて話を聞いていたジャビスは目を開けて、うんと一度相槌を打つ。

「じゃあ可能性としては、以前は"ネームレス"所属だった騎士が、今は当時の危険な新興宗教の構成員として、この帝都で犯罪の機会を伺ってるかも知れねえってことか?」

968レーナ:2017/06/11(日) 21:07:01 ID:???
>>966
「それ機密事項ってやつじゃ…」

騎士団の機密が危ない。

「身内の恥を消そうってのにずいぶん大胆な動員ね。」
「普通もうちょっと秘密にしようとするものだけど…」

969エミヤ:2017/06/12(月) 00:57:20 ID:???
>>966-968
「……何故そういう事をしでかしたのかが気になりますね。
 本当に宗教の信者にでもなったのか、操られているのか、はたまた別に理由があるのか」

いずれにせよ、一つの村を消したという事実は決して許される事ではないが。
考え込んでいたエミヤだが、ふと顔を上げて、こう言った。

「そんな人物が10年以上の時を経て帝都に戻ってきたのは、どうしてでしょうね。
 いくら潜入に長けた人物でも、起こした事が事。察知される可能性が高いだなんて分かる筈だ」

970沙耶:2017/06/12(月) 12:46:13 ID:???
>>967-969
クリシュターナ「ジャビスさんやシロウさんが言うように、ポイントはそこなんです。
        寝返ったのか、はたまた何か別の思惑があるのか、危険を冒してまで帝都に現れたのはなぜか…
        それが分からないんです。動機が分からないので、何を狙っているかもまだ不明です」

「手がかりを探すところから始めないといけないわけね」

クリシュターナ「レーナさん、秘密にするも何も、彼は騎士ですらないんです。
        騎士でいたことすら記録には残っていない。それがネームレス。
        凶悪犯が何を言ったところで誰も何も信じてくれないんですよ」

「……ところで、その宗教団体は今どうしてるのかしら?」

クリシュターナ「今はなくなっています。当時、その事件があってからすぐにネームレスが乗り込んだそうです。
        それで事実上、団体は消滅しましたが、残党は数名残っている可能性はあるそうです」

その残党と元ネームレスの男が徒党を組んでいる可能性はある。
現状、目撃情報があったのみで、そのほかの情報は何もない。

一度目撃情報のあった付近を探してみるのも手かもしれない。

971ジャビス:2017/06/12(月) 17:39:46 ID:???
>>970
「よくよく考えりゃ、記録がなきゃソイツが仕事をしてんのか、裏切ったかもわからねーわけだ」

一つ、記録は残しておいた方が良い。とジャビスは教訓を胸に刻んだ。

「んじゃ、俺らが手伝う事は目撃情報のあった場所でその犯人を見つけて、無事そいつをあーた方に引き渡せば良いってことか。ワケを聴く為によぉ。
で、目撃されたってのはどこなんでぇ」

972エミヤ:2017/06/12(月) 20:42:20 ID:???
>>970-971
「要するに、本人に接触してみないと何も分からないってワケですね」

現状では情報が無さ過ぎる。
目撃された現場付近なら、例の男と接触できるチャンスが得られるかもしれない。

ジャビスが既に聞いてくれたので、後はクリシュターナの返答を待つことにした。

973レーナ:2017/06/13(火) 22:30:13 ID:???
>>970
「そんなもんなのね〜。」
「セオリーで行くなら見つけたところを囲んで、追い込んでいくのが一番かな?」

アモルフの話を受け売り。

974沙耶:2017/06/14(水) 01:33:55 ID:???
>>971-973
クリシュターナ「目撃情報があったのは住宅街です。
        主に貴族たちの邸宅がある近辺ですね」

かくして一行は貴族たちの邸宅がある住宅街へと訪れた。
どこも門があり、入り口まで距離がある家ばかりだ。
たまに使用人をこき使う貴族を見かけるが、辺りは平和そのものに感じる。
騎士クラは警備の薄い所を探してみますと言い、途中でメンバーから外れた。
レーナの言っていたことが気にかかったのだろう。

「どうも貴族の空気って慣れないのよねぇ」

沙耶が一人ごちると、女性騎士が相槌を打った。

クリシュターナ「私も同感です。なんとなく居心地が悪く感じます。
        あ、このあたりが目撃情報のあった場所ですね」

目につくのは三つの屋敷。
北には貴族というよりは、クレムリンが使っていそうな屋敷
東には絵に描いたような貴族の屋敷
西には屋敷に通じる門に門番がいる屋敷

クリシュターナ「悪の臭いがぷんぷんしますよ!」

「悪の臭いとは…」

沙耶は訝しんだ。

クリシュターナ「あの3つの屋敷のどれかに聞き込みでもしてみますか?
        ただし、正面から訪ねるのは3人まででしょう。
        残りの二人は屋敷の裏手から様子を見てもらいます。
        そうですね、ジャビスさんと沙耶さんに裏手に回ってもらいます。良いですか?」

「私は別に構わないけど、あなたは?」

沙耶がジャビスへ促した。

※ジャビスは裏手に回るのを断ることも可能です。

・北の屋敷を訪ねる
・東の屋敷を訪ねる
・西の屋敷を訪ねる

訪ねる屋敷は多数決で決まります。
分散された場合は、クリシュターナと沙耶の分がまとめて北の屋敷へ入ります。

975ジャビス:2017/06/14(水) 09:42:23 ID:???
>>974
「初めてだぜ、こんな通りを歩くのは」

貴族には普段用がない上に、無意識的(社会的地位の壁)に避けている場所故に、辺りを興味深そうにキョロキョロしながら歩く。

「あの屋敷(北の屋敷)は仁義に生きるトンデモネェ奴が出てきそうだぜ……。
あの屋敷はどうだ?」
そう言って、門番が立っている西の屋敷を指差す。

・西の屋敷を訪ねる。

「裏も固めるってわけか。わかったぜ」
ジャビスも裏手に回る件を快く承知した。

「しっかしこんな所にホシが潜んでるかも知れねえんだもんな。案外、どでかいバケモンがいきなり出てくるかもしれねーぜ、ビャーッ!!とな!」

皆んなを少しは沸かせようとして、大げさなことを言う。

976エミヤ:2017/06/14(水) 20:34:43 ID:???
>>974-975
・西の屋敷を訪ねる

「……まず北のは何か違うような気がするんだよな。色々と。
 となると東西のどちらかだけど、まず西の屋敷に行ってみたいな。
 門番が居るって事は、あの門番も例の人物を目撃しているかもしれない」

と、意見を述べた。

「何も無いと思うけど、目撃情報のあった現場だ。どうか気をつけて。
 “どでかいバケモン”がどこから出てくるかも分かりませんし、ね」

大げさな事を言う様子が可笑しかったのか、苦笑しつつ。

977レーナ:2017/06/14(水) 23:18:08 ID:???
>>974
「当たりなのは人っ気のない東の屋敷っぽいけど…」

追われている奴が、わざわざ目立つ門番なんて立てるだろうかと思い

「けど、聞いてみるのもいいかもね。」

結局流された

978沙耶:2017/06/15(木) 12:01:15 ID:???
>>975-977
「なら多数決で西の屋敷にしましょう」

クリシュターナ「決まりですね。それではジャビスさんと沙耶さんが裏手に回ってから動きましょう。
        時間としては5分後でいいでしょうか。そうしたら門番に事情を伺いましょう」

「分かったわ。それじゃ、私たちは裏口とか屋敷の窓なんかを観察してればいいのね」

クリシュターナ「どでかいバケモンが裏手に出たらジャビスさんがなんとかしてくれますからね!」


-5分後・裏手-

屋敷の裏に回ったジャビスと沙耶。
裏手は木々が草があり、身を隠しながら観察するには適していたようだ。

手に落ちていた木の枝を持って草の中から顔だけ出している沙耶

「裏手に門番はいなさそうね」

屋敷の裏は静まりかえっており、特におかしなところはない。
裏口が一つあり、使用人はそこから出入りもしているのだろう。
二階には窓が複数あり、廊下やどこかの部屋の窓のようだ。

-5分後・門前-

女性騎士、エミヤ、レーナという一見どんな組み合わせか分からない三人組が屋敷を訪ねた。

門番「……」

門番は近づいてくる三人に視線を向けたが、姿勢は直立不動のまま動かずにいる。

クリシュターナ「すみません、あなたに少しお尋ねしますが、
        あなたはいつもここで門番を?」

門番「……」

クリシュターナ「職務に忠実ですね。黙して語らず、門番の鑑です。
        ですが、私も騎士ですので職務を全うさせていただきますよ」

門番「…騎士?騎士がこの‘屋敷‘にどんな用事が?」

騎士という言葉に門番が反応し、口を開いた。

クリシュターナ「ええ、いくつか質問したいのですが、あなたはいつもここで門番を?」

門番「ええ、それが私の仕事ですので」

クリシュターナ「そうですか、先ほどの態度を見てあなたがしっかり仕事をこなす方なのは分かりました。
        では、あなたがこの門の前から離れるのはどんな時でしょうか?」

門番「交代の時間です。夜には別の見張りがいます」

クリシュターナ「そうですか、さすがに一人で一日中はいられませんもんね。
        それではこの人相書きの人物を最近目撃したりしましたか?」

人相書きを見せられた門番は、その人相書きをじっと見つめ

門番「…いえ、覚えはありません」

クリシュターナ「そうですか、お二人は何か質問ありますか?」

そう言ってエミヤとレーナに促した。

979ジャビス:2017/06/15(木) 15:23:16 ID:???
>>976-978
思っていたよりも皆クールな反応だったため、つまらなそうに口を尖らせる。

裏手に回ってからジャビスは髪や身体中に落ち葉を身に付け、できるだけ物音を立てないようにと、慎重に動く。

「裏口があるってことは、この屋敷に潜んでいた場合はこっちから出てくることもありそうだなァ」

注意深く見逃しがないよう、窓を流し見した後、視線を裏口へと移す。

「ところで、念話とかは出来るのか?向こうのチームとの連絡をどうするかだが……」

因みに俺はムリだ、とも言った。

980エミヤ:2017/06/15(木) 21:21:50 ID:???
>>978
(……騎士と言った途端に反応したな。
 そして、クリシュターナさんの問いを無視して『屋敷にどんな用事が』と来たか)

騎士が尋ねてくる事に良い印象を持っていない様子だから、これだけで断定はできないが、少々怪しい。
そう考えたエミヤは一つ、このように尋ねてみる事にした。

「こちらの屋敷は、どのような方が住んでいるんでしょうか?
 不躾で申し訳ありませんが、この周辺にお住みとなると気になってしまいまして」

そう言いつつ、門番の風貌を隅々までチェックしてみる。男女の判別は見て行えるだろうか?

981レーナ:2017/06/15(木) 22:36:12 ID:???
>>978-980
(結構ストレートに聞くなあ…ばれるんじゃないの?)
立ち番って大変だよね〜。足痺れ無いの?」
「あと、ここら辺のお屋敷で空きがあるところってある?不動産が欲しいんだけどさ。」
「あっちのお屋敷は立ち番の人いないから、空き家?」

982沙耶:2017/06/16(金) 02:04:19 ID:???
>>979
「私が使えるから安心して。何かあれば連絡もすぐに取れるわ」

ぐっと親指を上げてジャビスへと顔を向けた。
ジャビスは窓を流し見て、一瞬違和感を感じた。
裏口を見てから、再び窓へと視線を戻すと、カーテンが動いた。
どうやら誰かが窓から裏手を見ていたようだ。
こちらの存在に気付いたかは定かではない。

「やっぱり使用人って可愛い子とか雇ってるのかしら。
 目の保養にもなるものね!」

どうやら沙耶は気付いていないようだ。

>>980-981
門番「こちらにお住まいになられているのは、カネガス・ベーテ様のご子息
   カネガス・ベーテジュニア様さ。莫大な資産を持っていることが有名だ」

クリシュターナ「ああ、一昔前に一財産気付いた貴族だったはずです。
        最近は没落気味と聞いていますが、あまり良い噂はないですね」

そう小声でエミヤに教えてくれた。

門番の風貌は、動きやすさを重視した服装に、簡単な鎖帷子のようなものを身に着け、
頭部を守るためのヘルメットもかぶっており、そして右手には槍を持っている。
至って普通の装備だ。適度な筋肉があり、身長は180前後の男性だ。

門番「…いちいち痺れていたら仕事にならないだろう」

レーナを一回見ると、視線をすぐに正面に戻した。

門番「空いている屋敷もあるだろうが、生憎紹介出来るような人物には心当たりがない。
   それに門に人がいない屋敷も多くある。さ、仕事の邪魔だからお引き取り願おうか」

クリシュターナ「おっと、これは失礼しました。
        お二人も質問がなければ行きましょうか」

他に質問がなければクリシュターナと一度この屋敷から移動することになる。

983ジャビス:2017/06/16(金) 08:49:34 ID:???
>>982
「おいおいおいおい今カーテンがサッ!て動いたぞサッ!とォォォ!!」

突然の変化に対し、
沙耶の肩をグイグイ押しながら早口で興奮気味になる。

「って言うか見てないだろ!?」
一体何をお考えになさっちゃってるんですか的な視線を向けつつ、さらなる監視を続ける。

984エミヤ:2017/06/16(金) 19:34:31 ID:???
>>981-982
「なるほど、そうでしたか」

門番とクリシュターナと、両方の言葉に対しての頷きを返した。

(普通の装備に、如何にも鍛えた風な男。
 ……特筆すべき点が無い、何処にでも居そうな門番だな)

「行きましょうか。お仕事中に失礼しました」

一礼して、特に何も無ければそのまま立ち去るだろう。

985レーナ:2017/06/17(土) 00:27:23 ID:???
>>982
「ふーん、ごくろうさーん。」
特に質問もないので移動する。
(でも念のために…)

コンパクトで化粧を直すふりして後ろを見ながらの移動。

986沙耶:2017/06/18(日) 02:08:58 ID:???
>>983
「ええ?どこよどこよー!」

沙耶もぐいぐいとジャビスを押しのけるように窓を見つめる。
そして気付いた。自分とジャビスの首に冷たい刃物を当てられていることに

刃物を当てている人物「動くな。動けば斬る。余計なことを喋っても斬る。
           誰かに助けを求めても斬る。分かったならゆっくりと頷け」

沙耶はゆっくりと頷いた。頷きながら、女の人の声だなと考えていた。

>>984-985
クリシュターナ「二人とも、そこの屋敷の角の道を曲がったら門番の様子を確認しましょう」

レーナがコンパクトで後ろを確認すると、直立不動だった門番をレーナたちをじっと見つめていた。
そして三人が角を曲がったところまで確認すると、再び正面を見つめ職務に戻った。

-5分後-

クリシュターナ「お二人は先ほどの会話であの門番に違和感を感じましたか?」

そんなことを二人に聞きながら門番の様子を伺っていると、
門番が辺りを何度も確認してから門を開け、屋敷の中へと入っていった。

クリシュターナ「動きましたね。確か彼が門から離れる時は交代の時のみ。
        交代するなら普通、交代する側の人物が来てから門を離れますよね。
        でも誰も来る様子はありません。
        職務に忠実な門番が、果たして交代以外にどんな理由で門を離れるでしょう」

987ジャビス:2017/06/18(日) 09:10:10 ID:???
>>986
あっ。
と声が出そうになることすら我慢し、動きを止める。

そして、女らしい声に対して2-3回余計にうなづく。

(え?何?えっ?えェェェェェェェェェェ何ですかァァァ!?)

突然のできごとに冷静になる事を試みるが、ひとまずは従うしかない。

(ん?この人、もし俺達を殺すつもりなら背後からサクっと行くよな?行かないって事は、少なくとも今殺る気は無い……のか?)

声の主は気になるが、
今は余計な事をしない・考えないが正解な気がする。
ゴクリと息を呑む。

988エミヤ:2017/06/18(日) 09:49:36 ID:???
>>985-986
「なんというか――屋敷自体を探られる事を警戒している節があるな、と感じましたね」

自分から見ての感想ですが、と付け加える。
そして、周到に辺りを確認してから屋敷へと入っていく門番を見て、

「屋敷の主、あるいはその関係者に急な報告がある、とか?
 一時とはいえ職務を放棄してまで離れるのだから、相当の案件なのは間違いないと思いますよ」

門番の言っていた事が真実なら、という前提だが。

「……裏手に回った二人に一度、連絡した方が良いかもしれませんね」

と、最後にぽつりと呟いた。

989レーナ:2017/06/18(日) 20:54:37 ID:???
>>986
「ん〜?強いて言えば、落ち目貴族なのに門番立たせているってとこかな?」
「しかも訓練受けているみたいなの。普通はその屋敷の使用人さんとかじゃないのかな?」
「門番がいない家も多いから、わざわざ防犯のために立たせているわけでもなさそうだし…」

受け売りオンパレードである。

990沙耶:2017/06/20(火) 02:07:10 ID:???
>>987
刃物を当てている人物「お前たちは何者だ?ここで何をしている。
           まさか奴の関係者か?」

「あなたこそ誰n…」

首元のナイフに力が入る。

刃物を当てている人物「余計なことは喋るな。永遠に喋れなくなるぞ」

「…人相書きの人物を探しているの。
 事情を聞いて、放っておけなかったから」

(シロウに念話はしない方がいいわね。何か変な素振り見せたら危険そうだし…
それに、私から何も連絡がなかったらシロウなら気付いてくれるはず!)

刃物を当てている人物「……余計な介入はするな」

冷たく突き放すように、そう告げた。

>>988-989
クリシュターナ「ですね。あの門番、半分本当で半分は嘘を話している印象がありました。
        急な報告、私たちの存在でしょうか。いきなり本命の質問を叩きつけたので、少しは動揺すると思ったのですが、
        これは当たりでしょうか」

依然門番は戻ってきていない。

クリシュターナ「防犯のためなら、もう少し門番を置いていてもおかしくないですね。
        つまりあの門番は防犯目的ではなく、別の理由であそこにいる?
        屋敷付近に来る人たちを監視していたりするかもしれません」

ふむ、と一度頷き

クリシュターナ「そうですね。裏手でも何か発見があったかもしれません。
        一度連絡を取りましょう……連絡手段考えてませんでした!!」

膝から崩れ落ちるクリシュターナであった。

991ジャビス:2017/06/20(火) 09:33:00 ID:???
>>990
(……いっちょ、フッかけてみるか)

何かが思いつくジャビス。
おもむろに口を開く。

「わ、わかった!もう降りる。
俺達はただ見張るだけの簡単な仕事だと騎士に言われて、金欲しさに渋々協力しただけだ」

騎士の鎧を着けていない事をアピールする。

「ところで、もし俺達が戻らなけりゃ手練れの騎士達が3人、ここへ来ることになってる」

顔を割られたくなければ、とは言わなかった。
脅迫ではなく、あくまで声の主に協力している体で話したかったからだ。
人質に取られる可能性も考えたが、もしも隠密行動を優先しているのであれば、騒ぎを起こす事はしないだろうと踏んでいる。

992レーナ:2017/06/20(火) 19:23:53 ID:???
>>990
「別にそのまま歩いて向かえばいいんじゃない?」
「大声出せばほかの騎士さんもくるじゃん?」

ここら辺はテキトーだった

993エミヤ:2017/06/21(水) 00:03:25 ID:???
>>990-992
「あー、連絡手段ならありますよ。
 沙耶が念話を使用する事が出来ます。まぁ向こうから送ってこないと対応できない、ちょっと特殊なタイプですが」

つまり、こちらから沙耶たちに連絡を取る手段は無いという事だ。

「……というわけで、門からこちらが確認できないように迂回しながら裏手に行ってみますか?」

994沙耶:2017/06/21(水) 01:06:28 ID:???
>>991
刃物を当てている人物「見張るだけ…?ほぅ、そうか見張るだけか。それは安請け合いしたな。
           報酬の代わりに自分の命を失うことになるのだからな」

刃に力が籠められ、ジャビスの首に軽く血が滲んだ。

刃物を当てている人物「手練れの騎士とやらが来る前にお前たちを絶命させるとするか」

(これはさすがにおわた!)

―――---

刃物を当てている人物「なんてな。あんたたちが首を突っ込んでいるのはこういう危険が付きまとう。
           これに懲りたら身を引け。そして今日のことは忘れるんだ」

不意にナイフが首から離れ二人は解放された。

「さ、さすがに今のは人生終わったと思った」

解放された首をさすると刃物を当てている人物へと振り返った。


>>992
クリシュターナ「大声出したら屋敷の人間を警戒させてしまいますよ。
        それに人相書きの人物がいた場合、二度と姿を現さないでしょう」

>>993
クリシュターナ「万能ですか!万能の正義の味方ですか!
        そうですか、そんな手段があるなら先に聞いておくべきでした」

顎に手を当て、ふむふむと頷いている。

クリシュターナ「今のところ沙耶さんから連絡はないわけですね?
        何も起きていないのかはたまた…
        屋敷の監視はしておきたいので、連絡手段のあるエミヤさんはここに待機してもらって…ん?」

屋敷の方で動きがあった。
門が開き、先ほどの門番が出てきた。
そして交代要員の門番だろうか?同じような恰好の男性がもう一人出てくる。
更に続けて、御者と馬車が屋敷の門から出てきた。

クリシュターナ「あの馬車、かなり悪の臭いがします!」

馬車はゆっくりと進む。
徒歩の門番たちがついていける速度だ。

クリシュターナ「追います!お二人はどうしますか?」

995ジャビス:2017/06/21(水) 08:51:21 ID:???
>>994
「ま、待て!早まるな!はやまみ!」

ナイフが首元から離れると、何が起こったのかわからず、眉間に皺を寄せながら沈黙した。

(計算通り……!)

強引な解釈で自らの勝利を確信した。

「そーする!そーしますとも!!(誰が降りるかバーカコノヤロウ!)」

首を抑えながら、相手の顔を見てやろうと沙耶と同じく振り返る。

996レーナ:2017/06/21(水) 20:27:32 ID:???
>>994
「すこし探っただけで動くなんて怪しいな…罠かも…」
「空飛んで追いかければ気づかれないと思う。」

997エミヤ:2017/06/21(水) 23:23:41 ID:???
>>994 >>996
「……追いかけたいのは山々ですが、屋敷が気になるのも事実。ここは――」

眼球に魔力を通し、そして、回路を起動させる。
傍から見れば、エミヤの目が一瞬だけ煌いたようにも見えるだろう。

かつて、とある知り合いの魔術師の師匠たる人物に開花させられた能力――“千里眼”を発動したのだ。

能力の発動中に限り、物体の透視や数キロ単位での遠視を行う事が可能である。
負荷があるため長時間継続しての使用は出来ないが、数秒程度なら負荷は皆無に近い。

そのまま馬車を視認し、中の様子を確認する事を試みるが、誰が乗っているかは見えるだろうか?

998沙耶:2017/06/23(金) 00:26:02 ID:???
>>995
ジャビスと沙耶が振り返ると、そこには濃紺の髪をした一人の女性が立っていた。
服装は騎士が鎧の中に着ているようなインナーだが、腕にエンブレムがある。
そのエンブレムには、口を縄で縛られた狼が刻まれていた。

「ぴっちりした服でグッジョブ!」

親指を立て喜ぶ沙耶

刃物を当てていた人物「クリシュターナめ、こんな一般人を巻き込んで。
           どこまで話したんだあの娘」

親指の爪を少し噛みながら、ジャビスと沙耶を睨む。

「あなた、もしかして情報提供したh…」

刃物を当てていた人物「屋敷の裏から誰か出てきた。使用人か?」

その声につられて屋敷を見ると裏口から数名の使用人が出てきた。
辺りを確認し、そしてどこかへと歩き出した。

「全部で4人、どこに行くのかしら。
 シロウ達に連絡を取った方がよさそう」

>>996-997
クリシュターナ「囮の可能性もありますね…ん?」

エミヤの目が煌めいたことに気付く。
そしてエミヤが千里眼を発動したのとほぼ同時に、沙耶から念話が来た。

(シロウ、屋敷の裏口から複数の使用人っぽい連中が出てきた。
追ってみようと思うけどそっちはどんな感じ?)

馬車の中には、屋敷の使用人のような人物が二人、ローブを頭から羽織った人物が一人いた。
ローブの中まで見えたとしても、後頭部を向けているため顔までは確認が取れなかった。

クリシュターナ「レーナさんの飛行はぎりぎりまで取っておきたいので、今は控えておきましょう。
        エミヤさんは今何をされたのですか?」

馬車はゆっくりだが進んでいく。
あまり動かなければ追いつくことが難しくなるだろう。

999ジャビス:2017/06/23(金) 14:25:31 ID:???
>>998
「……」

沙耶へのツッコミも忘れて目を奪われたのは、腕のエンブレム。
狼は犬と似ているが、その牙で獲物を喰らう肉食獣。
縄で口を封じられたこの狼は、何を意味するのだろうか。

「そうだなー、しかし、ボヤッとしてると行っちまうぜえ。とりあえず連絡しといて、後をつけてみるか?」

さっき刃物を突きつけられていた際に言ったことを勝手に全てなかったことにし、話に参加する。

「おめーさん(刃物の女性)も一緒に来てくれるのか?それなら俺はジャビスっつーからよ、よろしくな」

物凄い早さで女性を信頼し、自己紹介まで始める。
首を傷付けられたうらみなどは、全くない。

1000エミヤ:2017/06/23(金) 19:09:00 ID:???
>>998
『こっちは……正面から馬車やら門番やら色々と出てきたよ。
 馬車の中に使用人らしいのが二人、ローブを羽織ったのが一人居る。ローブの顔は見えないな』

言いつつ、そのローブの人物が男か、女か、その確認を試みる。
加えて体つきや体格から、荒事に慣れているかどうかの推測もつけられるのではないだろうか。

『このタイミングで出てきたなら、もしかしたら正面と裏とで合流するつもりかもな。
 ひとまず、こっちも追ってみようと思う。何か気になる事があったらすぐに連絡してくれ』

そう返した所で、千里眼を解除する。
発動時間はせいぜい十秒程度だろうが、それでも眼球が疲弊した感覚に襲われた。
ぐっと堪えながら、クリシュターナへと向き直る。

「ああ、ちょっとした魔術を。
 乱用はできない代物ですが、おかげで馬車の中に三人居ることが分かりましたよ」

「あと沙耶から連絡がありました。裏口からも使用人らしいのが複数出てきたそうです。
 これだけの人数が一度に動いている訳ですから――あの馬車を追ってみても良さそうですね」




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