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【試験】ここだけ魔術のある世界 置きレス進行スレ【運用】

1名無しの魔術師:2011/07/24(日) 01:07:43 ID:???
非リアルタイムの絡み・イベント用スレです。
長期間の間がある置きレス(レスの書き置き)で進行してゆくスレです。
参加者同士で時間の都合が合わない場合や、イベントの長期化が予想される場合などに活用しましょう。

スレ立ては
>>900
>>950
>>980
>>1000

その他注意事項などは通常の本スレ参照。

2名無しの魔術師:2011/07/24(日) 01:54:08 ID:???
「はぁ…………はぁ…………うぐっ…………」

帝都を満月が仄かに照らす静かな夜を乱す、荒々しくも弱々しい、とても苦しげな喘ぎ声。

            ズルッ  ズルッ

     「はぁ……」  「はぁ……」

周囲に人の気配はほとんど無い。気配を放つのは声の主と、あなた(たち)だけ。


    ビシャ    ズル      「くそ……」   ズッ


先程から響く、奇妙な音――声と一緒になにか濡れた物を引きずるような音が聞こえる。
それらは段々と、あなたの方に近づいてくる。

                        ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・  ・ ・ ・ ・ ・ ・
しかし何故だろう、足音は聞こえない。声と音は近づいてくるのに、足音はしない。

3エミヤ:2011/07/24(日) 02:16:59 ID:???
>>2
その場に居合わせたのは偶然だった。
ある用事で家を出て、ある建物を訪れて、その帰りだ。

既に灯りも消え、頼りとなるは月光のみである街中において、
未だ姿形こそ見えないが――その存在は確かに感じ取られた。

「……誰だ?」

人の声と、濡れた何かを引きずるような音。
それを確認した上で僅かに警戒して、青年は気配の主へと呼び掛けた。

4名無しの魔術師:2011/07/24(日) 03:21:16 ID:???
>>3
月夜が夜道を行く者の頼りとなってくれてはいたが、それでも光量は僅かである。
至る所に影は在り、声と気配がかなり近くにまで感じられても、その姿は見えなかった。

エミヤが尋ねる。

>「……誰だ?」

「…………!」

緊張感を持って警戒していたエミヤには、はっきりと伝わった。
引きずる音が一瞬途絶え、声の主が息を呑む気配が。

「にん………げんッ………!!」

声を絞り出すのもやっとのようだ。
これほど静かな夜でなければ聞き逃していたであろう、小さな声。
そして気付くだろう。その声が、明らかにかなり低い位置から響いてくることに。

一瞬の後、ズルッ……という音とともに闇より姿を現したのは、地面を這いつくばる干乾びたミイラだった。
いや、完全にはミイラではない――エミヤがミイラというものを見たことがあるかどうかは分からないが、本物のそれよりはまだ水分が残っている。
半ミイラといったところだろうか。眼球や毛髪もしっかり残っている。
さらに、全体的に血に塗れている。衣服は真っ赤に染まっていて分かり辛いが、ミイラ作りに用いられる布や古代の貴人の経帷子とは明らかに異なっていた。

ズルッ……手を伸ばし、地面を掻き毟るようにして地面を這う。少しだけ身体が前に進んで、エミヤとの距離が縮まる。
ようやくその全身が、影から表に現れる。
そこでようやく、半ミイラが上半身しか存在しない事がわかった。
腰部の切断面からは、血液が流れている……僅かながら。
これで心臓が止まっていることがはっきりしたが、流れる血が残っていたらミイラ状態にはなっていないだろう。
……一体こいつは何者なのか? やはりゾンビの類だろうか。

『半ミイラ』は動きを止め、濁った2つの瞳でエミヤを見つめた。
大きく息を吸い込む。口を開く。

「たすけて………くれ…………死……死ぬ…………血を………分けてくれ………」

半ミイラは“死ぬ”と言った。
今はまだ生きているというのか? この状態で?
だが、先ほどからエミヤも聞いているように、こいつは紛れもなく呼吸をしている……ゾンビが荒々しく息をするだろうか?

5怪異:2011/07/24(日) 08:58:15 ID:???
>>3-4
エミヤ家に居候中の怪異
堅牢な鎧に守られた大百足、彼女は夜の散歩に出ていた。
偶然大百足もその現場に居合わせた。エミヤとは別行動だったから本当に、たまたま鉢合わせたのだ。
怪異は何か起きそうな夜には敏感なのかもしれない。

「家主の坊やとそれに…干物かね?」

6エミヤ:2011/07/24(日) 19:44:07 ID:???
>>4-5
微かに聞き取れた声の違和感。
それが何かを考える暇も無く、闇より出でたモノを見た。

「!?」

現れた声の主の姿に驚き目を見開く。それも当然の事。
ミイラ同然の風貌、血塗れの身体――そして、下半身は存在していないと来た。
如何に修羅場を潜っていようと、異様な光景に驚かぬ訳がない。

「……生きている、のか」

呼吸の有無、そして鈍足ながらもこちらへ近づいてくる事を確認して、一言。
ゾンビの類であれば呼吸も発声も有り得ない。
つまり目の前の半ミイラは生きている――そう認識して、

「血を分ければいいのか?」

あくまで警戒心は失わず、しかし邪険にする事も無く。
屈み込み、這いずり寄ってくる半ミイラを見据えて問い掛けた。

ちょうど大百足がやって来るが、まだその存在には気づいていない。
目の前の半ミイラをどうしたものかと、そちらへ意識が集中してしまっているようだ。

7マークドワン:2011/07/25(月) 20:38:04 ID:???
X18最深部
巨大な顔をした化物を倒した彼らはついに最深部まで
歩みを進めた。
かびと埃の入り交じった臭いと
薬品の臭いで嗅覚は半分麻痺している。
「…あのさ、俺実はションベンダダ漏れなんだよね…」
笑い話になるところだが、ミュータントを見た後だと
正直笑えない。

8名無しの魔術師:2011/07/25(月) 21:27:41 ID:???
>>5
大百足には言うまでもないことだが、『怪異』『妖怪』という言葉には、
『東方の怪物』という意味の他に、『あやしいもの、ふしぎなこと』という意味がそもそもある。

目の前にいるこの干物は、東方の出身でこそないかもしれないが、後者の意味で間違いなく怪異だった。
闇夜を歩く一人の男が、異様な物音に気付いて目をやると、血塗れで干乾びた死体が這い寄ってくる――これだけで一つの妖怪譚たり得るだろう。
ひょっとすると、己の存在を開示して人の子と暮らす大百足より、『あやかしらしさ』は上かも知れない。

そして大百足にはわかる。
『怪物』という意味でも、干物はかなり『大きい』存在だ。
今は負傷していて取るに足らない存在であるが(無論負傷が演技でなかったとしての話である)、本来は侮りがたい存在なのではないだろうか?


>「家主の坊やとそれに…干物かね?」

その声を耳にしたのか、あるいは干物の方でも怪異に敏感なのか、そいつは大百足に目線を向けた。

「お……」

だが、喋る気力もないのか、積極的に話しかけようとはしてこない。
エミヤが距離的に近いためでもあるだろうし、大百足を警戒している可能性もある。


>>6
エミヤは半ミイラに臆することなく屈みこみ、正面から見つめて問いかける……。

間近で見るとますます奇怪な姿だったが、やはり半ミイラは限定的とはいえ生命活動らしきものを行っているようだ。
しかし荒い吐息はとても冷たく、血液が失われていることを考えても顔面は異様に青い。
最も並はずれているのはその瞳で――人間ではありえぬ色彩の光を宿し、弱々しくもはっきりと輝いていた。


>「血を分ければいいのか?」

「そう……だ………は……早く…………しない……と……」

9怪異:2011/07/25(月) 22:22:32 ID:???
>>6>>8
自分の記憶を探ってみるが、このような妖怪はとんと自分の頭の中にはいなかった。
妖怪も数が多い。東方でも把握して切れていない怪異だってある。

ただそれは、取るに足らない存在の者たちの場合だ。今自分の目の前にいるそれは
明らかに大きな存在であることが感じとれる。大きな存在は聞かなくても自然と自分の耳に入ってくるものだ。
つまりこの干物は東方にいた妖怪ではない。

エミヤがその存在と対話している。
あの干物がどのような存在かは分からない。
唯一つ分かることは、このままでは家主の坊やは血を分けてしまうということだ。

大百足が取った行動は一つ
エミヤの首に自分の腕を回し、グイッと立ち上がらせた。

「無暗に助けるんじゃないよ坊や。見て分かるだろう?
 この干物は明らかに人間じゃない。あんた達側の存在じゃないんだよ」

一呼吸置き

「極端な話、助けた瞬間に襲われるかもしれないよ。
 このまま見捨てて、忘れて過ごす方がいい」

そうは言ってみたものの、この人間の坊やは
人間じゃないからといって、見捨てるような子ではないのは
短い付き合いだが理解していた。
だからこそ、あくまでもそういう可能性の話を出したのだ。

10エミヤ:2011/08/01(月) 01:45:25 ID:???
>>8-9
人ならぬ事を証明する色彩の瞳を見て、僅かに息を呑む。
しかし、人である事の是非など青年には関係の無い事。
今にも消えそうながら確かな輝きを見せる瞳を見て、彼の正義感が一層働いたようで、

「分かった、少し待ってろ」

そう言った次の瞬間、エミヤの手元に一振りのナイフが現れた。
何の変哲も無い――しかし人の身体を傷付けるには十分な代物だ。
自身の肉体を傷付ける事で血を流し、それを分け与えようとしている事は、半ミイラにも大百足にも一目で分かるだろう。

「!」

そして――刃が腕に押し当てられる事は無かった。
割って入った大百足によって、エミヤの自傷行為は間一髪で止められたのだ。

「……それは分かってるさ。
 でも、助けを求めてる奴を見殺しにしろって言うのか?
 俺が血を与えるだけで助けられるっていうのに」

大百足の言葉に対する返答は、暫しの時間を置いて来た。
その声色は重く、目の前の異形が『危険』である可能性を認識こそしていても、やはり納得していない様子だ。

11名無しの魔術師:2011/08/05(金) 02:36:56 ID:???
>>9-10
暫くの間半ミイラは、エミヤと大百足の会話に口をはさむ事はなく、無言で成り行きを見守っていた。
だが二人の意見が明確に対立したのを見て取り、再び口を開く。

「確かに………私は人間ではない、が……そこまで愚か者でもない………………。
お前たち二人を同時に相手して…………勝ち目があるとは思わない…………」

少なくとも、エミヤと大百足が只の人間でない事は見抜いているようだ。
半ミイラが怪異であることを二人が察知したように、この化物もそれなりに見る目は持っているという事だろう。


次の行動を起こそうとしたとき、エミヤはふと気付いた。
いつの間にか、投影したナイフが左手にあった。
どうやら、無意識に持ち替えていたらしい。

いや………おかしい。ナイフはしっかり右手に持っている。
何故か、1本だけ投影したはずのナイフを、両手に一本ずつ持っていたのだ。
ナイフが――増えている。


大百足もすぐに事態を察知するだろう。
彼女はエミヤのすぐ傍におり、最初ナイフが一本だったことも覚えている。
この場でナイフを増やす意味などないし、何よりエミヤ自身の顔を見れば一目瞭然の筈だ。


そして今度は二人の見ている前で、新たなナイフがエミヤの手元に生まれた。
既に両腕は塞がっているが、更に4本5本と増えていく。
消すなり落とすなりしないと溢れてしまうだろう。

12怪異:2011/08/06(土) 01:34:10 ID:???
>>10-11
「いいや坊や、あんたは分かってないよ。
 助けたという結果に満足したいだけならやめておくべきだ」

大百足はエミヤを懐に抱えたまま解放する気配はない。

「助けた後で誰か別の人間の命が失われたら、それはもう戻らないんだ。
 私たちこちら側の存在でもない限りはね。こいつが危険な存在なのかどうなのかも……」

なんだ?坊やの出したナイフは一振りだけだった。
確かに私はそれを見ていたし、坊や本人の表情からみてもそれは確定的だ。
ならこの無数のナイフは?

……何かヤバイ!直接的な危険が迫っているわけではないが
確実に何かヤバイ状況になりつつある…!!

大百足は額に冷や汗を浮かべながらエミヤを遠くへと放り投げた。
どこか近くの建物の屋根に投げ飛ばしたのだ。この干物の傍から離さなければ
そう思ったのだ。

「坊や、遠くへ行きな。よく分からないが何かおかしい」

13エミヤ:2011/08/08(月) 21:10:45 ID:???
>>11-12
「そんなことは……っ」

無い、と言い切れないのか、言葉に詰まる。
エミヤにも、多少なりとそういった気持ちがあるのか。
しかし、ただ満足したいだけで、こうまで自分を省みない訳が無い。
『助けた』という結果以上に求めている物がエミヤには有る、という事は想像に難くないだろう。

最も、初対面の半ミイラには知る由も無い事だろうが……

「もしも、万が一そういった事態になるなら俺が――!?」

しかし引くまいと大百足の言葉に反論しようとした時、エミヤの表情が驚愕に歪んだ。
投影したナイフの数が『一本』である事は、術者たる自身が把握している事だ。
だが、気がつけば”左手にもナイフを持っている”――有り得ない、投影を行った覚えは無い。

何が起こったのかと思案する暇も無く、エミヤは確かにナイフが"現れる”様を見た。
次は一本どころではなく、四本五本と増えていく事を理解して、

「投影、解除……!」

魔術を破棄する事で“最初に投影した”ナイフを消滅させる。
これは当然である、エミヤ自身にその他のナイフを投影した覚えは無い。

そして、何かを感じ取ったらしき大百足に投げ飛ばされた。
確実に半ミイラの元から離れ、すぐ近くの建物の屋根へと着地する事となるだろう。

14名無しの魔術師:2011/08/09(火) 04:08:55 ID:???
>>12-13
エミヤが投影解除を試みると、問題なく一本目は姿を消した。
二本目以降に、特に変化は見られない。そのまま存在し続けた。
どうやら、一本目と連動しているわけではないようだ。

しかしこのナイフ、消そうと思えば消せるのではないだろうか?
一本目よりほんの少しばかり苦労しそうだが、操作しようと思えばできる気がする――そんな直感がある。

そう考えている間にもナイフは手の中で増えてゆき、増えるごとに自身の魔力は減少している。
何故今になってようやく気付いたのかと言えば、それは一本ごとの減少量が少なかったからだ。


エミヤは、大百足によって猛烈な勢いで投げ飛ばされた。
凄まじい速度で直線に近い放物線を描きながら屋根に向かって飛んでゆく。
その様は、『放り投げた』というよりは『投擲した』と形容した方が正しい。
手に余っていた幾つものナイフが飛び散った。

エミヤは着地する筈だった屋根に激突し、全身を強打する。
無論、大百足はそんな事をするつもりは無かっただろう――力加減を『間違えた』ようだ。


半ミイラは地面に這いつくばりながら首を回して背後を振り返った。

「チッ…………この現象が…起こるという事は…………まだ……終わっていなかったか……」

そして、二人に向かって囁く。
エミヤは(もし元の位置に戻っていなければ)離れた位置に居るが、ミイラの声はよく聞こえた。

「お前たち…………あまり派手に動かない方が良い…………また今のような事が………起こる……。
特に………………『得意分野』は……激しい…ぞ………」

「『意識的な動作』……に限ったことでは………ない…………。
私の『吸血能力』は………『失血』となって現れた………おかげで………この体たらくだ。

特にそこの……女………人間の姿が変化(へんげ)によるものなら…………早く元に戻らんと………どう変異変貌するか……」

15怪異:2011/08/10(水) 23:10:00 ID:???
>>13-14
「な……坊や、すまないね…そんなつもりじゃなかったんだよ!」

自分の力加減を間違えたことに驚きつつも動揺する。

「大丈夫かい?かなりの力で投げちまったみたいだ…おかしいね」

そして干物の謎の助言に耳を傾ける。

「人間から元の姿に戻れって……?」

ちらっとエミヤの方を確認する。
その動作が何を思ってなのかは大百足本人にしか分からない。

「バカ言うんじゃないよ。こんな帝都の中で元の姿を晒せるはずもないじゃないか」

16エミヤ:2011/08/12(金) 17:50:14 ID:???
>>14-15
「が、はっ!」

予想外の衝撃に耐えきれず、肺から空気が吐き出される。
しかし耐えられぬ痛みでは無い。よろめきながらも立ち上がり、屋根から二人を見下ろす形となった。

「気にすんな、これで参るほどヤワじゃない!
 それより……どういう事だ、この現象はアンタの仕業か。いや、違うならそれでいい。
 “今何が起こっているのか”を簡潔に答えてくれ。俺達の能力が何らかの影響を受けているのは分かるが――?」

大百足に答え、現象の正体を知っているらしい半ミイラへと問い掛ける。
その際に、ふと、地面に散乱したナイフの群れが視界に入った。

(――いける)

それは直感であり、根拠は無い。
ただ自分の意思でない何かに生み出されたナイフを“消せる”と、何となく思ったのだ。

脳内に投影したナイフのイメージを描き、そして“破棄”する。
やる事は先程と何ら変わりが無い。ただその対象が、地面にいくつと散らばるナイフ共に変わっただけ。
……その作業の中で、何故か大百足がこちらを見たのを確認したが、その理由を考察する余裕はない。何せ、一刻を争う事態だ。

17名無しの魔術師:2011/08/13(土) 04:13:59 ID:???
>>15-16
変化を解けという提案を退ける大百足。それを見た半ミイラは、血の気を失った顔で皮肉な笑みを浮かべた。

「………好きにしろ……」

既に、変貌は始まりつつあった。
大百足は、自分の身体が内部から徐々に変質していくのを感じる。
人間の姿でも本来の姿でもない、想像もつかないような歪んだ変形……それが、今まさに起ころうとしていた。


エミヤの問いを受け、半ミイラは屋根に顔を向けて口を開く。
元々かぼそく聞き取りづらいその声は、距離が広がったことによって更に聞き取りづらくなった。

「……向こうに………少女がいる…………そいつが元凶だ……」

と言い、己が這いずってきた方向を目線で示す。

「正体は不明………『これ』が何なのかも良くわからん………知っていることはほとんど話した……
おそらく…魔術や能力を……暴走させるものだと…………くっ」

瞳の光が、更に弱々しくなる。
その人間を超えた驚異的な生命力で今まで命を維持してきたが、限界が近づいているようだ。

「血が………………足りん……………こ、このままでは…………!」


エミヤが念じると、投影したナイフは思惑通り破棄された。
普段行っているものと全く同じ現象だった。

だが、全てのナイフを破棄した直後に新たなナイフがエミヤの身体から現れる。
消える場合だけではなく生まれる瞬間もやはり、よく見慣れた投影そのものの現象が起こっていた。
意識を集中させることで投影の速度を下げることができたが、それでも止めることは出来ない。

18怪異:2011/08/14(日) 00:11:05 ID:???
>>16-17
自分の体のことだ。自分が一番良く分かる。
何か今までの自分ではない自分に変貌していくのが分かる。
これから先どうなるのかは分からない。だからこそ

「今最善の手段は……その元凶を突き止めること。
 その原因を取り除いちまえばよー私も坊やも、問題はなくなるわけだ」

変貌していく体の中、確固たる決意の目がその少女のいる方へと向けられていた。
そして大百足は走り出す。この原因の下へ

19エミヤ:2011/08/17(水) 17:37:59 ID:???
>>17-18
半ミイラの声を聞きつつも自身の状態を確認する。
『現象』によって投影されたナイフも消滅させる事は出来る。
既に自身の意思に関係なく『投影』が行われており、その速度を遅らせても止める事は出来そうにない。
着実に魔力は失われていくが、幸いなのは投影物が何の変哲も無いナイフである事。
エミヤの魔力効率は、宝具の投影でさえ数値にして一桁の魔力消耗で済む程。ナイフ程度なら十数本でようやく“一”の消費となる。

だが、悠長にもしていられない。
半ミイラの言葉が真実ならば、自身よりも大百足が危機的状況に置かれている。

「なら、その少女とやらを止めれば済む訳だ。
 能力の『性質』がアンタの言うものだけなら、俺なら何とかなる」

言って屋根から飛び降り着地する。
走り出した大百足に続こうと自身も駆け出すが――すぐに踵を返し、半ミイラの元へ駆け寄った。

「俺はアンタを信じるぞ」

そう言うと、尚も自身から産み出されるナイフの一つを掴み、躊躇い無く腕を切り裂いた。
痛みに顔をしかめつつも腕を半ミイラへ近づけ、流れ出る血を彼の身体へ垂らしていく。

「時間が無い。それで足りなければまた後でくれてやるさ」

ある程度で切り上げると、エミヤは今度こそ大百足に続いて駆け出し、少女の元へ向かっていった。

20名無しの魔術師:2011/08/18(木) 23:29:48 ID:FU0OzOQo
>>18-19
大百足が地面を蹴って駆け出すのと、エミヤが屋根を蹴って跳躍するのはほぼ同時だった。
エミヤは屋根を降りなければならず、更に半ミイラの応急処置を行ったために、最終的には大百足と距離が開いた。


エミヤが半ミイラの身体に血液を垂らすと、皮膚に落ちた血はまるで砂が水を吸うように内部へと染み込んでいった。
元より半ミイラは血塗れであるが、エミヤが新たに捧げた血だけが吸収されてゆく。
干乾びていた肉体が急速に活力を取り戻してゆくのが、傍から見ていてもわかった。

エミヤからの『輸血』を受けながらミイラが言う。

「恩に着る…………本当に助かった…………。
…………では……私もお前たちを信じるとしよう………」

やがて、初めてエミヤ達の前に姿を現したとき以上に体力を取り戻した。下半身は無いが出血がほぼ無いので問題ないのだろう。
だが、完全な回復には程遠いようだ。人間一人分の血液量を使っても足りないかもしれない。

エミヤが処置を切り上げて駆け出した頃には、大百足はかなり先行していた。


大百足は、半ミイラが這いずって出来た血の跡を辿って走る。
途中で嫌な音を立てながら、全身の様々な部分が変貌し始めていた。
末端の関節部分が捻じ曲がる。筋肉が肥大・縮小する。内臓が滅茶苦茶に動き回る。
当然ながら痛みや不快感を伴う事もあった。

そしてそれらの症状は、次第に強く大きくなってゆく…………。
単純な時間経過による増大だけではなく、元凶に近づいていることも大きな原因だろう。
また、半ミイラの予想が正しければ、この弊害は変化以外の術や力にも働くはずだ。
現在変化以外に用いているものがあれば、それらも暴走を始めるだろう。

しかし幸いなことに、苦痛や変貌が疾走に大きな悪影響を与える前に『それ』が大百足の視界に入ってきた。
ぶるぶるとおぞましい痙攣をしている、血塗れで人型の……『肉塊』とでも言おうか。それが20cmほど宙に浮いている。
よく観察してみると(既に残骸と化してはいるが)衣服のようなものを着用している。どうやら人間の女であるらしい。
だが、骨格も筋肉も病的なまでに歪んだ膨張をしており、本来の姿を見極めるのは難しい。

いずれにせよ、死体を見慣れた医者ですら吐き気を催すようなその姿は、今も大百足の体を蝕みつつあるものに似た変貌に襲われた結果に違いない。
あれが『少女』なのだろうか? もしそうだとすれば、己の産み出した災厄それ自体に彼女は苛まれていることになる。
また、目の前の『肉塊』からは魔力のある風が巻き起こっている。強さも方向もかなり不規則で、これもまた暴走の産物であるということは明らかだ。

少し離れた位置に、血塗れで干乾びた何者かの下半身が転がっている。先ほどの半ミイラのものだろう。

21怪異:2011/08/19(金) 00:00:50 ID:???
>>20
「うおああああ!やってられないよ糞ったれ!!」

文句をぶちまけながら尚も前進する。
今さら引き返したところで最早手遅れだろう。
体の変化が顕著に現れてきた。右腕の筋肉は肥大化し体に似つかわしくない大きさと太さになった。
左足は逆に細くすらっとしている。いや、むしろ骨しかないんじゃなかろうか。
顔も老婆のように変わる、が自分の見た目など気にする暇などない。

「妖怪がこうも影響受けるんだ…人間の坊やじゃどれほどの影響になるか」

そしてようやく見えてきた元凶。
その姿を見て大百足が抱いた感想は

「ありゃぁ、こっち側の見た目してるね。
 ああいうのいた気がするよ」

どうすれば止められるだろう?
結論はすぐに出た。それを実行するのは簡単だ。
坊やに追いつかれる前に方を付ける。
姿はああでももとは人間の少女だ。坊やが来たら助ける手段を探すだろう。

「でも私は思いつかないからね…至極簡単な方法を取らせてもらうよ」

肥大した右腕を構える。
単純にそれを振り抜くだけでもミンチに出来るかもしれない。

22エミヤ:2011/08/19(金) 17:12:28 ID:???
>>20-21
半ミイラの具合を見て一先ず大丈夫だと判断し、エミヤは大百足を追って走り出した。
当然ながら、距離が開いた分だけ相応の時間は掛かってしまうが……

「っは、はあ、ハァ――」

次々に投影されるナイフを無視して全力で走る。
エミヤの通った軌跡を示すように幾多のナイフが地面に散らばるが、構ってはいられない。
この現象を終わらせた後、改めて全て消滅させてしまえば良いのだ。

大百足は『少女』に近づくにつれて変貌を強めていったが、エミヤも何かしらの影響を受けるだろうか?

23名無しの魔術師:2011/08/19(金) 18:05:38 ID:CeNbuErQ
>>21
大百足は肥大した右腕を構えた。
『肉塊』からの反応はないように見えるが、周囲に渦巻く風はしばしば強烈なものとなるため、注意が必要である。

※後方を走るエミヤとの位置関係上、エミヤに先んじて更に行動が可能です
※具体的に可能な行動の数はエミヤの次レス内容によって変化するため、複数の行動や時間のかかる行動を宣言しても構いません
※無論それらがすべて実行可能であるとは限りません

>>22
大百足を追うエミヤは、自らに施してある『強化の魔術』が異様な変質を始める事に気付いた。
今のところ強化の作用自体はほとんど失われていないのだが、全身の筋肉をコントロールして走り続けることが、普段よりも困難に感じる。
呼吸や心拍数も安定せず、背中に嫌な汗をかき始めた。

このまま強化を維持し続ければ、更に事態は深刻なものとなってゆくだろう。ただし、速度は保てる。
逆に強化を解除して肉体のみで走れば、目標までの時間はかかるだろうが安全に辿り着けるだろう。
勿論、これ以外に何か移動手段があるなら試してみても良い。

24エミヤ:2011/08/19(金) 18:21:31 ID:???
>>23
自身の体の異変に気づくのに時間は要さなかった。
『強化』の効力そのものでなく、それによる『負担』が増大しているようだ――と。

「……っ!」

構ってはいられない――と、安易に身を削る選択は出来なかった。
『少女』なるモノの正体は不明だが、遭遇した際に戦闘せざるを得ない可能性は高い。
あくまで予測に過ぎないが、強化を維持したままでは『少女』の元に到着した後が厳しい事態になる。

『投影』により移動手段を用意する事が出来ない訳ではないが、何しろ現状が現状だ。
下手に宝具の投影を行っては、それこそ取り返しの付かない事態となりうるだろう。

エミヤは『強化』を解除した。
傍から見て分かるほどに速度は落ち込んだが、それでも常人と比較すれば格段に速い。

(この『現象』が魔術による物であれば、防ぎようはいくらでもあるんだが……!)

25怪異:2011/08/19(金) 23:26:39 ID:???
>>23-24
「悪いね。恨むならいくらでも恨んでくれて構わないよ…!
 元より妖は人から畏怖される存在。ほんの少し、それを自分でも思い出すだけさ」

そして大百足は躊躇せずに右腕を振り抜いた。
強風などで妨害されなければ再起不能に出来るはずだ。
この肉塊を倒せば能力の暴走は止まるはずなのだ。

26アイバー:2011/08/19(金) 23:42:05 ID:SVtv/fVA
>>7
アイバーはマークドワンの方に視線を向けると苦笑いを受けべた

「都市に戻ったら清潔な下着に着替えようぜ…」

「…学園都市レベルの俺が参加するような調査じゃないぜ…これ…それで、何処から手をつけるんだ?」

27マークドワン:2011/08/19(金) 23:45:10 ID:???
>>26
マークドワンが先行して進むが、二部屋もまたぐと歩みを止める。
「ここで行き止まりみたいだ…念のためドアを見ていてくれ。」
マークドワンが部屋に脚を踏み入れると同時に、開け放たれていた
鋼鉄のドアが勢い良く閉まった。
「閉じ込められた?っくっそ!」

28アイバー:2011/08/19(金) 23:46:54 ID:SVtv/fVA
>>27
「何…!?」

まさかこんな仕掛けが残っているなんて、ホントに此処はどうなっているんだ?

「マークドワン、大丈夫なのか!?」

29マークドワン:2011/08/19(金) 23:52:40 ID:???
>>28
扉をがガンガン叩くマークドワン。
突然扉が炎を噴出す。
「あっち!なんだ!何だこれは!!!」
マークドワンの悲鳴と何者かの気配が部屋の中に充満する。
「何かがいる、この部屋に何かがいる!」
「お前も気をつけろ!うお!!!」
そしてアイバーの周囲にも殺気と何者かの接近の気配がする。
パチパチと電気が弾けるような音が近づいてくる。

30アイバー:2011/08/19(金) 23:56:52 ID:SVtv/fVA
>>29
「チィ…離れてろ!なんとか剄を使って扉を……!!」

気配と音が耳に届き、アイバーは身構えて振り返る

「何だ…今度は何が何処から来る…?」

31マークドワン:2011/08/20(土) 00:00:33 ID:???
>>30
なんと表現したらいいのだろうか、人魂が炎の代わりに雷を纏ったような
球体が部屋の中に漂ってきた。
同時に部屋の中からマークドワンの発砲音が聞こえる。
「なんだよこれ、なんなんだ!!」
雷の球体がしばらく周りを漂うと、部屋の中にあった椅子や
バケツ、瓦礫などが浮かび上がり、アイバーめがけて飛んでくる。

32アイバー:2011/08/20(土) 00:03:35 ID:SVtv/fVA
>>31
「ポルターガイストってやつか!?畜生!!」

姿勢を低くして逃げ回るアイバー、マークドワンの声が聞こえてくる

「大丈夫なのかマークドワン!?そっちの状況は!?」
時折、椅子やバケツなどすぐ破壊出来るものは叩き切る

33マークドワン:2011/08/20(土) 00:07:11 ID:???
>>32
「こっちは…パイロキネシスだ!!!うお!!」
なんとか状況を説明するマークドワン。
「部屋に…入ったら、熱を感じて…でかい火の玉が目の前を通って…」
「たぶんその火の玉が…親玉だと思う。」
通信が途絶えて銃声がこだまする。

34アイバー:2011/08/20(土) 00:11:03 ID:SVtv/fVA
>>33
「じゃあさっさとその親玉を潰した方がよさそうだな!!」

瓦礫がぶんぶん飛んでくる状況は決して良くない

「クソ、生身の汚染獣の方がまだ戦いやすい!!」
人魂に剣を振るうアイバー、切れるのか?

35マークドワン:2011/08/20(土) 00:14:15 ID:???
>>34
着られた人魂はバチっとスパークした後、部屋の中を漂う。
着られた一瞬に、浮遊していた物が落ちかけるが
すぐさまアイバーに向けて飛んでくる。
「どこへ行った?あの火の玉…」
マークドワンも徐々にではあるが、ミュータントを押してきているようである。

36アイバー:2011/08/20(土) 00:17:09 ID:SVtv/fVA
>>35
「うおっと!?」
装甲を纏った籠手で飛んでくるものを受ける

「…まさか?」
もしやと思いもう一度人魂を斬る、そして浮遊していたものに向かってもう一度剣を振り下ろした

37マークドワン:2011/08/20(土) 00:19:52 ID:???
>>36
明らかにダメージを受けているような動きになる人魂。
浮遊していた物の動きも緩慢になる。
「こっちも効いている。明らかに避けにはいった。」
マークドワンも押している。

38アイバー:2011/08/20(土) 00:24:57 ID:SVtv/fVA
>>37
「驚かしやがって!!」

同じ手段で再び攻めるアイバー

「これでしまいだ!!」

39マークドワン:2011/08/20(土) 00:32:07 ID:???
>>38
「オオオオオオ…」
バチン!と一段と激しいスパークの後、雷の人魂から
人の上半身だけのようなミュータントの死体が姿を表した。
人に近いと言っても、頭と胴体がつながったような不気味な外見であるが。
ミュータントは二、三回大きく息をした後に息絶えた。
同時に、炎も消えてドアが大きく開いた。

40アイバー:2011/08/20(土) 00:37:19 ID:SVtv/fVA
>>39
「無事だったみたいだな、マークドワン」
倒されたミュータントを一瞥する

「なんだか、汚染獣とはまた別の何かが原因な気がするな…このミュータントの発生は」

41マークドワン:2011/08/20(土) 00:38:34 ID:???
>>40
マークドワンはアイバーに振り返った。
「来るな!」
それだけ言うとその場に倒れこんだ。

42アイバー:2011/08/20(土) 00:46:14 ID:SVtv/fVA
>>41
「?」

「どうしたんだマークドワン?!」
剣を収めながら、その場に立ち止まって声をかける
何かトラップでも足元にあるのか?

43マークドワン:2011/08/20(土) 00:49:27 ID:???
>>42
マークドワンの奥、カプセルのような物が数個立っている。
中身は




胎児


いや大きさから言って胎児の大きさではなかった。
頭はバスケットボールほどもあるが、体は文字通り、胎児と同じサイズ…
ミュータントの幼生か、それとも…

44アイバー:2011/08/20(土) 00:53:19 ID:SVtv/fVA
>>43
「何だ…一体これは……?」
思わず一歩後ずさる

不気味だ、不気味すぎる
そもそも何故こんな所に明らかに人の手が入ったかのようなカプセルがあり、そこにこんなものが並んで入っているのか

この場所は、大陸汚染が始まる前に何を行っていたのか

「…マークドワン、起きろ、ここはヤバイ感じしかしない…一度学園都市に戻って、体勢を…」
一度、きちんと報告した上で大々的に捜査した方が良い、アイバーは末端の武芸者隊員ながらにそう考えた

45マークドワン:2011/08/20(土) 00:59:31 ID:???
>>44
マークドワンが目を覚ます
「…ストリローグ…アイツに俺は会っていた?あそこで…神殿で?」
「アイバーか、その前に書類だ。ここの書類を持って行かないと…」
「これを皆に説明できない…。」
カプセルは3つほど内側から開いている。
先ほどあったミュータントが「それ」なのかは書類を回収しないとわからないだろう。

46名無しの魔術師:2011/08/20(土) 01:02:40 ID:PU9zhXtU
>>258
しかし、妨害はあった。

           『ビュオオオッ』

故意か偶然か、右方向から突風が吹きつける。
だが大百足の足と右腕を止めるには至らない。



                       『ビッ』
                     『ビッ』
                          『ビッ』
                        『ビッ』


今までとは違う、異様な風音。
風ゆえに見ることは叶わない。

一瞬の後、大百足の肥大した右腕から血が噴いた。
4つの巨大な不可視の鉤爪が振るわれたかのように、肉が削げる。
だが大百足は右腕を振りぬき、『肉塊』に剛腕を叩きつけた。

嫌な音がして『肉塊』が吹き飛び地面に落ちる。
だが、ボールのように弾んで再び宙に浮かんだ。殴りつけた部分が凹んでいる。

風は止む気配が無い。

>>24
この現象が魔術であることに関して、肯定する要因も否定する要因もない。

肉体のみで走り続けると、宙に浮かぶ異様な『肉塊』と、それに対峙する大百足が見つけた。
『肉塊』はどうやら人間の女のようだが、肉体は変質しており『少女』であるかどうかはわからない。
大百足の方もやや変異が始まっており、右腕はかなり負傷している。
周囲には魔力を持った異様な風が吹いていた。少し離れたところに半ミイラの下半身も落ちている。

47アイバー:2011/08/20(土) 01:12:06 ID:SVtv/fVA
>>45
「ストリローグ…?ストレロクの事か?確か、奥地にまで進んだって言うストーカーの…」

「…ならさっさと書類を回収しよう、これ以上此処にいたら気が変になりそうだ…」」
内側から開いているカプセルを見て深呼吸をする
胎児……だとしたら…

「…ミュータントは汚染獣ではなく…創られている?」
まさか、そんな馬鹿な

48マークドワン:2011/08/20(土) 01:16:12 ID:???
>>47
「そこらへんも含めて、調べることが増えたってわけだ。」
隅の階段を登り、何らかの機械(おそらく作業用の魔機だろう)
が設置されている部屋の上に、無造作に書類らしいものが置いてある。
「これだ…間違いない。」
「こいつを見せれば、学園都市や他の都市国家だって協力せざるを得なくなる。」

49アイバー:2011/08/20(土) 01:25:43 ID:SVtv/fVA
>>48
「そうなったらお前も大変だな・・・事情説明の為に色んな都市を梯子する事になりそうだぞ」

そして書類に眼をやる

「なんとも不用心だな、そんな風に無造作なんて…とりあえず、任務達成と言ったところか」

50マークドワン:2011/08/20(土) 01:29:33 ID:???
>>49
隅でバンデットのボスであったボロブの日記を広げる
「ボロブの日記によるとここは廃棄されたようだ。」
【目的のものは作られた。搬入計画は書類に記載されている。】
【搬出後ここは廃棄する。】
「ボロブは…ここで何をやったんだ。なにをみたんだ?」

51アイバー:2011/08/20(土) 01:38:09 ID:SVtv/fVA
>>50
「それもその書類を調べれば分かる事なんだろう?とにかく、もう都市に戻ろうぜ…」

「近辺都市に連絡して、ここを徹底的に調査しておいてもらおう」

52『不審者』戦:2011/08/20(土) 01:41:17 ID:PU9zhXtU
本スレより移動

280 名前:名無しの魔術師[sage] 投稿日:2011/06/30(木) 03:35:00 ID:???
>>278
ライタの渾身の第二撃が、不審者の頭部に命中した。

『ばふっ』。

妙な音がした……それは、間違いなくライタのパンチが放った音だった。
硬いものを殴った時の『衝撃』が、拳にあまり伝わってこない。
不審者の方も、そよ風でも吹いたような反応しか示さない。
紛れもなくライタは、全力で攻撃したはず。速度も申し分なかった。

一体何が起こっているのだろう?

そしていつの間にか、視界がぼやけている事に気付く。少し視力が弱まったような気さえする。しかも、少し暗い。
目だけではない。ライタに備わった、周囲を感知する能力――聴覚や触覚、第六感が、弱まっている。

今のところ、敵の姿はまだ見えている。
だが、顔がよくわからない。輪郭は分かるが、細部まで認識できない。
気配を読み取れる範囲も、小さくなったようだ。


「君は『死んだ』」

そう言って、ジェフリーの方を振り向いた。

>>279
リッキーとジェフリーは気付いた。
不審者の攻撃を受けてから――ライタの姿がやや『希薄』になってきていることに。
その姿だけでなく匂いも、気配も、魔力も、印象すら――うすい。
力が『減少』したわけでも、『弱体化』したわけでもない。『曖昧』なのだ。


「君は『死んだ』」

きっぱりと、不審者はライタに宣言した。
当然ながら、ライタが実際に死亡したわけではない。
幽霊を見慣れている二人なら、自信を持ってそれが言える。

だが明らかに、ライタに何らかの異常が起きているのだ。
不審者の不穏な台詞は、一体何を現しているのか?

…………ライタの一撃目と、ジェフリーの攻撃は確かに効いた。
だがライタの二撃目に対して、『不審者』は、平然とした表情をしている。「痛くも痒くもない」――と言わんばかりだった。

そして、不審者は振り向き、ジェフリーを見据えた。
叩き付けられた左拳を、右の裏拳によって迎撃しようとしている。
――――このまま、こいつに触れていいものだろうか? 右の追撃は?

281 名前:ライタ[] 投稿日:2011/06/30(木) 03:39:29 ID:2cc/NRtc
>>280
………なんだ?よくわからんが何かがおかしい………
しんだ?バカいえ……俺がしぬわけ………

282 名前:ジェフリー(ソウルモード)[] 投稿日:2011/06/30(木) 03:41:22 ID:aOA2AiQk
>>280
「うぇ……?」
オレンジ髪のファイターへの宣告に耳を疑うジェフ。
《おかしいですよ、なんだか……存在が曖昧に……》
「ちょ待ーてーよ、俺もそんな時あったけどよー、
 あの人は俺みてーな幽霊じゃねーぞ!?」

困惑。

それが埋めがたい隙になる。
《ジェフリーさん危ない!》
「おわ!?」
裏拳に迎撃され、払われるジェフの左拳。
その勢いでよろめく。

283 名前:名無しの魔術師[sage] 投稿日:2011/06/30(木) 03:48:27 ID:???
>>281
とりあえず……意識はある。呼吸もしている。
五感は弱まっているが、無くなったわけではない……。

>>282
ジェフリーがよろめいたその隙を、ライタと接近戦を繰り広げられる格闘能力を持つ『不審者』が、見逃すはずが無かった。
背中にクローとグレイブの傷を受け、腹部や顔面には何度もライタの攻撃を受けている。
しかしそれでもなお俊敏に動き、一歩踏み込みつつジェフリーの顔面に左フックを放った。

284 名前:ジェフリー(ソウルモード)[] 投稿日:2011/06/30(木) 03:54:23 ID:aOA2AiQk
>>283
「速……!」
かわす間もなく左フックを喰らう。
その拍子に口の中を切ったらしい、口内に溜まった血を吐き捨てると
「んのやろ!」
再び右のクローを突き出す。

《一体何が……》
リッキーが、精神領域で起きていることの整理を試みる。

《……まさか》
打たれた頬に意識を向ける。何か、異変はないだろうかと。
今はジェフが動かしているとはいえ、この身体はリッキーのもの。
精神領域に控えていても気付ける。さて―

53マークドワン:2011/08/20(土) 01:46:15 ID:???
>>51
「そうだな、その前による所があるんだ…」
施設から抜け出すために通路を歩く。
「アイバー、今の俺達はたぶん見てはいけない物を沢山見た…」
「もしかしたら…誰かに消されるかもしれん。」
「だから保険を掛けに行く。コードンの南、初心者のキャンプがあるところに、馴染みのトレーダーがいる。」
「そいつにここの情報を公開させる。」

54アイバー:2011/08/20(土) 01:52:39 ID:SVtv/fVA
>>53
「消される……」
ゾクリと寒い物が背筋を通り過ぎた気がした

「…それが安全なら、そうしようぜ、異論はない」

55マークドワン:2011/08/20(土) 01:57:09 ID:???
>>54
「わかった。俺に任せろ。」
建物から出た後に通信用魔機のスイッチを入れる。
「シドロヴィッチか?俺だ…X18に忍び込んで書類を手に入れた。」
「…欲しけりゃ、コードンまでの安全に抜けられるようにしろよ。」
「わかったありがとうよ。」
「アイバー、この先を真っすぐ行けばコードンに出られる。」
「ミリタリーがにわかに騒ぎ出した。たぶん見つかったらただじゃすまない。急ごう。」

56アイバー:2011/08/20(土) 02:13:56 ID:SVtv/fVA
>>55 
「チッ、外の奴らにこの大陸の問題で俺が締めあげられるのは納得いかないな」
多少の悪態をつくと急いで行動する

57マークドワン:2011/08/20(土) 02:18:18 ID:???
>>56
幸いにもミリタリーに遭遇すること無くコードンに抜けることができた。
「懐かしいな。数週間前に行き倒れたところだけど…」
「ここいらは安全だ。アノーマリーも少ないし、ミュータントも居ない。」
数分歩くと、廃村が見えてきた。
「あそこが新人たちのキャンプだ。みんな元気してるかな。」

58アイバー:2011/08/20(土) 02:21:10 ID:SVtv/fVA
>>57
「学園都市ともようやく連絡がつくか…やれやれ、特別手当でも貰わないと割に合わない仕事だったぜ」

忘れがちだが、アイバーの他にもう一人協力者がいる。念威端子でオペレートしてくれている念威操者だ。

「新人って事はもうマークドワンのように色んな場所に行ってるんじゃないのか?」

59マークドワン:2011/08/20(土) 02:30:17 ID:???
>>58
「大体ここで訓練を積んで、金と装備を整えてから奥地へ行くって感じだ。」
「アーティファクトを集めて、シドに売って、装備を買って学園都市の方にあるガーベイジや」
「さっき行ったダークバレー、ワイルドテリトリーやウエアハウスが稼ぎどころだ。」
村でストーカーたちに挨拶しながら一番奥の穴の中に入っていく。
「シド、おれだ。開けてくれ。」
扉の向こう側には、いかにも油断ならない様な男、シドロビッチが座っていた。
「…物は?」
「これだよ。内容見たら返せ。」
「なるほど、こりゃヤバイ。まっすぐ持って行こうものならミリタリーに八つ裂きにされるな。」
「こっちの保険だ。内容を知っている奴らにばらまけ。」
「いいだろう、ただしこちらの仕事も手伝ってほしい。」
「なんだよ?」
「ミリタリーの詰所から物を盗んできてほしい。」
「アイバーは無関係だ。俺がやる。」
何やら話し込んでいる。

60アイバー:2011/08/20(土) 02:35:31 ID:SVtv/fVA
>>59
「……」
何処となく居心地悪そうに壁に背中を預けている

「マークドワン、あと…シドロビッチさん、一つだけ聞くがその盗みを働く場所は何処かの都市国家ではあるまいね?」

61マークドワン:2011/08/20(土) 02:41:06 ID:???
>>60
「安心しろ若いの、進駐してきているミリタリーのところさ。」
「…今ン所ミリタリーは俺たちのはいったX18で持ちきりらしい。」
「警備が手薄になるんで、今夜入って来いとさ。」
溜息をつくマークドワン。
「ひとまず、シャワーぐらいは貸してくれるんだろうな?それと石鹸とパンツ。」
「ああ、存分に使ってくれ。そのかわり潜入を忘れんなよ。」
「ドギたねえ守銭奴め、地獄へ落ちるぞ。」
「褒め言葉だよ。アイバーさん、あんたは休んでていいよ。どうせつかれているんだ。」
「村で一晩明かせばいい。」

62アイバー:2011/08/20(土) 02:44:28 ID:SVtv/fVA
>>61
「それなら良いが…」

「一晩休めと言われてもな…マークドワン、一人で大丈夫なのか?」

63マークドワン:2011/08/20(土) 02:47:29 ID:???
>>62
「逆にお前が行ったほうが問題になるからな。」
「生徒会長にぶっ殺されちまうぜ。」
いそいそとシャワーを浴びる準備をするマークドワン。
「ま、上の新米共と楽しくやってくれ。」

64アイバー:2011/08/20(土) 02:49:56 ID:SVtv/fVA
>>63
「それもそうだな…ま、気をつけてくれやマークドワン」


「今回の事で、生徒会長もアンタに対する評価を変えるだろうからな」

65選手襲撃:2011/08/20(土) 04:00:21 ID:6BUREv3k
【 帝都/アラゲイジア大使館 】

この日、数名の戦士たちがこの建物に集められた。

アセリア「皆さん、本日はお集まりいただき、ありがとうございます」

応接間に居る面々を見渡し、金髪の女エルフが挨拶をする。

アセリア「私はアセリア・バーン。 アラゲイジアの大使を務めています」

アセリア「……さて、皆さんを呼び出したのは他でもありません。
      “聖果隊”なる組織についてです」

アセリア「彼らはバトルドランカー・トーナメントの選手を次々と襲撃し、『何か』を奪おうとしているようです。
      アイク選手を含む何名かは、既に2度の接触を受けており、常に安寧とは言い難い状況になっています」

アセリア「彼らは執拗にして神出鬼没。 放置しておけば、皆さんの生活を脅かす存在になるでしょう。
      そうならないよう、今回はアイク選手の提案で、情報共有と共に今後の対抗策について話し合いたいと考えています」

簡単な説明を終え、再び一同を見渡す。
ここまでで質問は? といった目だ。 ドヤ顔ではない。

66ゼリオス:2011/08/20(土) 04:13:53 ID:SVtv/fVA
>>65
「……」
呼ばれた者達から距離を置き、壁に背を預けて話を聞いていたのはゼリオス
バトルドランカー参加者であり、合成キメラとも言える身体を持つ異色のエルフの剣士である。

その異形とも言える姿は、フードまでつけたマントや季節を無視した長袖の服装なので隠されている。

「対策と言うがな…具体的にはどうするつもりなんだアセリア?

 俺も襲撃されたが、連中の目的について何か分かった事はあるのか?」
なお、エルフ同士と言う事もあってか、運よくゼリオスはアセリアと交流があった。

67マークドワン:2011/08/21(日) 23:46:34 ID:???
>>64
シャワーを浴びにパン一になるマークドワンを見送る。
外に出てみると廃村の広場にストーカーの一団がたむろしている。
「よう、学園都市の武芸者さん。俺は、この新人キャンプの物知り事ニンビィだ。」
「こっちへ来いよ。いろいろしゃべろうぜ。」

68アイバー:2011/08/21(日) 23:52:16 ID:SVtv/fVA
>>67
「…学園都市アレグレット所属の、アイバーだ」
簡単に自己紹介をする

「そうだな、一人でボーっとするのもつまらないしな」

69ニンビィ:2011/08/22(月) 00:04:53 ID:???
>>68
「あっちで何があったかはまだ聞かねえでおくよ。命が惜しいもんでな。」
薪の周りに車座に座っているストーカー。
その一角にアイバーの席を作る。
「改めて自己紹介させてもらうぜ。俺はニンビィ。」
新人たちのキャンプなのでほとんどのストーカーは
雨合羽に毛がはえたような服装である。
「そっちのやつがファニティック。頭のウルフが奥地に潜ったから今こいつがここの頭だ。」
ファ「よろしく。」
「基本、俺たち二人しか今ンとこストーカーって言えるやつだ。他はひよっこもいいところだ。」
?「誰がひよっこだって?」
「ああ、こいつは最近入ってきた新入りで…」
?「ミスカトニックで魔術を極めしもの、ジェリコ様だ!」
「・・・というのは建前でぶっちゃけ落第したやつだ。」
ジェ「フン・・・程度の低いものと馴れ合いはしない・・・」
「こんなやつだが人畜無害だ。」
「いろいろ俺たちに聞きたいこともあるだろう。何でも聞いてくれ。」

マークドワンについて
ストレロクについて
汚染大陸について
ミュータントについて

70アイバー:2011/08/22(月) 00:10:26 ID:SVtv/fVA
>>69
「よろしく」

「そういえばアンタ等はマークドワンとは付き合いは長いのかい?俺は今回の特務で組んでるが、記憶喪失と言う割にはかなりの腕前だったぜ」

71ニンビィ:2011/08/22(月) 00:16:49 ID:???
>>70
「マークドワンか。アイツは数週間前にここに来たばっかりだ。」
酒を一杯引っ掛ける。
「死の馬車にのってな。」
「死の馬車ってのはここ、ゾーンのオカルトみたいなもんだ。」
「ゾーンの奥、石棺があるところから来ているらしい。死人を載せてな・・・」
「ところがどういうラッキーか、マークドワンだけ生きていたんだ。」
「それ以上は俺も知らん。」

マークドワンについてはストーカーたちも詳しくは知らないようだ。

選択
ゾーンについて
石棺について
ストーカーについて
ここいらの情報

72アイバー:2011/08/22(月) 00:19:02 ID:SVtv/fVA
>>71
「なるほど、お前らも俺達が知ってる以上の事は知らないか」


「…その、ゾーンってのはどういうものなんだ?俺達は汚染獣の相手をする事はあっても、中々汚染地域の調査は出来ていないからな」

73ニンビィ:2011/08/22(月) 00:22:59 ID:???
>>72
「そうだなあ・・・学者先生方はいろいろ理屈をこねくり回してはいるが・・・」
「言っちまえば汚染の中でも、特に訳の解らんところを指しているんだ。」
「そのゾーンってのは、石棺がある場所から、同心円上に広がっているらしくてな・・・」
「その中ではミュータントやアノーマリー、アーティファクトが出てくるんだ。」

アノーマリーについて
アーティファクトについて
ミュータントについて

74アイバー:2011/08/22(月) 00:26:54 ID:SVtv/fVA
>>73
「理屈より現場を見た方が早いって事か…」


「…なあ、あんたらミュータントについてはどう思う?やはり普通の汚染獣とは違う気がするんだが」

75ニンビィ:2011/08/22(月) 00:32:19 ID:???
>>74
「たしかにアイツらは普通じゃない。やたら頑丈だったり、超能力を使ったりしてくる。」
「ただ、わかっていることは人型のミュータントは限られた場所にしかでてこない。」
「ブレインスコーチャーがあるところや、サイ・アノーマリーのある近辺だけだ。」
「そのほかの場所に出てくる場合は・・・エミッションの時だけだ。」

ブレインスコーチャーについて
エミッションについて
アノーマリーについて

76アイバー:2011/08/22(月) 00:34:48 ID:SVtv/fVA
>>75
「俺もマークドワンとの行動でミュータントの相手をしてな…汚染獣のカテゴリーにしておくにはどうも違和感の多い相手だった」


「…なあ、エミッションって何だ?」

77ニンビィ:2011/08/22(月) 00:39:07 ID:???
>>76
「たまにやってくる嵐みたいなもんだ。ブロウ・アウトとも言うがな。都市では完全にブロックされるがな・・・」
「そいつは精神波の嵐と、熱風を伴ってやがるんだ。」
「まともに浴びっちまえば一発で脳が焼き切れて、廃人になるかゾンビになるかだ。」
「ストーカーはこの嵐にあっちまったら一溜まりもない。」
「全長があったらすぐに穴蔵か、しっかりした建物の中に逃げこむしか無い。」

ゾンビについて
ブレインスコーチャーについて
アーティファクトについて

78アイバー:2011/08/22(月) 00:42:21 ID:SVtv/fVA
>>77
「なるほどな…所謂『汚染』って奴か」

「……なあ、さっき言っていたブレインスコーチャーってのはどういうものなんだ?建築物か何かか?」

79レノ:2011/08/22(月) 00:46:03 ID:???
>>65-66
「具体的も何も、ぶちのめして二度と変な気を起こさない様教育してやるしかないんじゃねーか」

と、非常にシンプルなレノなりの意見を提示した。

80ニンビィ:2011/08/22(月) 00:46:41 ID:???
>>78
「そいつはよくわからない。人造物とも、自然現象とも言われている。」
「さっき言ったエミッションが放つ精神波を、常に放っているスポットだ。」
「有名所だとヤンター近辺、赤い森・・・特に石棺とそれを囲む都市の廃墟近辺が抜群に強い。」

ヤンターについて
赤い森について
石棺について

81アイバー:2011/08/22(月) 00:53:07 ID:SVtv/fVA
>>80
「ヤンター地方って言うとあの荒野都市カーツよりも更に西にある地域だよな…今、あっちの方はどうなっちまってるんだ?」

「学園都市は大陸の東側のせいで、中央都市より西側の都市国や土地の情報が入りにくいんだ」

82エミヤ:2011/08/22(月) 00:53:34 ID:???
>>46
「……あれが『少女』なのか?」

歪に変質した肉塊を認め、怪訝そうな表情を浮かべる。
しかし、それと対峙する大百足へ視線を移すと焦ったように、

「大百足、大丈夫か!」

とても『大丈夫』などと言える状態では無いだろうが、それでも言わずには居られないのか。
周辺を吹き荒ぶ魔力の風も構わず、慌てて彼女の元へと駆け寄ろうとした。

83ニンビィ:2011/08/22(月) 01:00:01 ID:???
>>81
「寂しい場所さ。干上がった湖とブレインスコーチャーの定点観測用のシェルターがあるだけだ。」
「調査しようにも、ブレインスコーチャーが弱まった時しか調査できねえから謎が多いんだ。」
「ブロウアウトの直後には少し弱まるんだがなあ。でっかい砦みたいな建物がある。」
「そこから精神波がダダ漏れらしい。」

赤い森について
石棺について
ニンビィについて

84アイバー:2011/08/22(月) 01:06:25 ID:SVtv/fVA
>>83
「そうか……」

「そういや、ニンビィって言ったか…お前さん、どうしてストーカーなんてやってるんだ?それにホントに物知りだな」

85ニンビィ:2011/08/22(月) 01:11:54 ID:???
>>84
「ん?俺か・・・」
「一攫千金目指してこっちに来て、いろんな奴らから話を見聞きしているのさ。」
「そして今は新人キャンプの知恵袋ってわけだ。」
ファ「こいつは本当に古くからゾーンにいるんだ。第一次調査隊、クリア・スカイの案内もした。」

クリア・スカイについて
ストーカーの派閥について

86アイバー:2011/08/22(月) 01:12:55 ID:SVtv/fVA
>>85
(派閥には…あまり興味がわかんな)

「クリア・スカイ…聞いた事があるぜ、随分とベテランなんだなアンタ」

87怪異:2011/08/22(月) 01:12:57 ID:???
>>46>>82
「ご覧のあり様さね。不用意にあの肉塊に近づくんじゃないよ坊や。
 私の腕のようになるから」

そう言って風により削がれた腕を見せる。
そして顔を見ても分かる通り、いつもの大百足とは違う老けた顔になっていた。

「坊やの方はまだそこまで目立つ体の変化はないようだね。
 やはり変化しているという力に能力が発動してるようだ」

そして右腕の様子を確認し

「さて、この右腕でもまだいけるだろ。これだけ太けりゃ威力もある。
 それに腕が一つくらいなくなっても百足だからどうにかなるか」

再び肉塊に向かって右腕を構える。
今度は上に振り上げてから叩き潰す腹積もりだ。

88ニンビィ:2011/08/22(月) 01:20:42 ID:???
>>86
「ああ、あの時はここの西の沼地がアイツらの拠点だった。」
「頼りになる傭兵がいてね、そいつが奥地、石棺までの道を探ったんだ。」
「その時何があったかは知らない。クリア・スカイは実際に石棺にたどり着いた。」
「そこでモノリス派との激しい戦闘があった。直後にエミッションだ。」
「行った奴は誰も戻ってこない。留守番していた俺は、壊滅したとしか聞いていない。」
「皆、想定しうる限りの重装備だった。外骨格に、閉鎖循環式スーツ。大量の魔動銃。」
「それで持っても石棺から帰ってきた奴は居ない。マークドワン意外な・・・」

モノリス派について
その傭兵について
石棺について

89アイク:2011/08/22(月) 01:21:00 ID:???
>>65-66
「連中の目的は選手達の『強さ』らしい」

アセリアへと向けられた疑問を、蒼髪の男――アイクが代わりに答えた。

「バトルドランカーに参加するほどの猛者達……
 俺を含めた選手達の力を“主”とやらの為に狙っているようだ。
 力を奪う事に失敗したからか、俺は連中から”聖果隊に協力しろ”と勧誘も受けた、当然断ったがな」

「そして、連中の“主”は大層な計画を練っているようだ。
 
 『全ての人々を罪から解放し、争いの無い、幸福に満ち溢れた世界を作り上げる』。
 
 主はそれを望んでいると、聖果隊の女は言っていた……おそらくは本当なんだろう」

突拍子も無い話に、選手達は何を思うだろうか。
自分が知る情報を語るアイク本人も、何処か馬鹿馬鹿しそうに感じているように見える。

90アイバー:2011/08/22(月) 01:36:23 ID:SVtv/fVA
>>88
「そんな場所を切り拓いた傭兵がいたのか…かなりの武芸者か何かだったのか?」

学生とは言え武術を修めるアイバーは組織の話しよりもそちらに興味を示した

91ジュード・ウー:2011/08/22(月) 01:39:08 ID:.3twVFOg
>>65-66,79,89
「強さ、か……」
そう呟いたのは東方・大陸系の男、ジュードだった。

「私は既に彼等に敗れ力を奪われました」
続いてその時の様子を話す。
奇妙な短剣を刺され、『献上する』のキーワードを言わされた後、どうも力を奪われたらしいこと。
しかし、傷跡は残っておらず身体には何の以上もないことを告げた。

もっとも、一時的に実体化した霊体<ツインモード>で相手をしたのだから傷など残るはずはないのだが……
そこは伏せておいた。

「平和利用のため、とは私も言われましたが、真実か否かは怪しいと思いますね。
 あくまでも建前でしかないのではと」

92ゼリオス:2011/08/22(月) 01:42:12 ID:SVtv/fVA
>>91
レノ、アイクの話を聞きながら無言のままでいるゼリオス。
特に言うべき事がないと言うのが主な理由だろう。しかし、ジュードの話には明らかに興味を示したようだ

「力を奪われた……と言う事は何かしらの能力や特徴を、今お前は失っているのか?」

93ライナス:2011/08/22(月) 01:42:46 ID:???
>>65
「えーっとね、ひとだすけになる っていわれたから、おてつだいしようと思ったの
 でね、わるいやつらだからやめておくようにって…」

一応バトルドランカーの出場者のため、彼女にも召集がかかったようだ
彼女の言語能力と知識では、この程度の証言が限界らしい

94ジュード・ウー:2011/08/22(月) 01:48:15 ID:.3twVFOg
>>92
「いや、何の変化もない。
 私にあるのは武術とそれに伴う功のみ、魔術の類は一切持たない故かもしれませんが」

言葉にはしないが、その後も問題なくデュアルフォースを活用できている。
今もミッドフィールドの身体を借りたソウルモードだ。

95ニンビィ:2011/08/22(月) 01:49:13 ID:???
>>90
「そいつはスカーって言う傭兵だ。」
「一見すると年寄りだったが、信じられないタフガイだった。」
「クリアスカイとネレゲイツ、沼地のバンデットだな・・・そいつらを排除して」
「糸のような手がかりから確実に道を見つけ、クリアスカイをリマンスク経由で石棺までの道を切り開いた。」
「・・・残念だがこいつも帰って来なかった。だが不思議と生きている気がするよ。」
ファ「ストーカーとしても、傭兵としても一流ってやつだ。ストレロクと並ぶ伝説だよ。」

ストレロクについて
石棺について
モノリス派について

96ゼリオス:2011/08/22(月) 01:49:50 ID:SVtv/fVA
>>94
「……そうか」
表情は変わらずに、淡泊な反応を返す


何処か、残念そうに見えるのは気のせいだろうか

97アイバー:2011/08/22(月) 01:59:56 ID:SVtv/fVA
>>95
「…ストレロクか…」

確かマークドワンが追っている相手だった。

「そう言えばモノリス派と言う言葉が先ほどから出てるな…何故あんなオカルト染みたモノを信じて凶行に走る者がいるんだ?」

「…いや、妖しい宗教は皆オカルトには違いないが」

98ニンビィ:2011/08/22(月) 02:07:23 ID:???
>>97
「よくわからねえんだよ。モノリス派についてはな…」
「どこで人数を増やしているのか、なぜブレインスコーチャーの中で行動ができるのか。」
「そもそもモノリスっていうのは何かすらわからん。」
「奴らは狂信とも言っていいぐらいだ、石棺に辿り着こうとするものを皆排除する。」
「こんな訳だ。実際に言ってみないことにはわからん事が多い。」
「っと、もうこんな時間か、そろそろ寝ようじゃないか。」
毛布を投げてよこすニンビィ。
空き家の中なら好きなところで寝ていいぜ。

99アイバー:2011/08/22(月) 02:08:39 ID:SVtv/fVA
>>98
「結局のところ実際に接触しないと分からない事が多いってわけか」

「ああ、ありがとう、そうさせてもらうぜ」

100選手襲撃:2011/08/22(月) 22:35:04 ID:CBaqt8Wg
>>66>>79>>89>>91>>93

アセリア「聖果隊の狙いに関しては、アイク選手の言う通り……、皆さんの 『強さ』 だそうです」


アセリア「計画に関しては、果たしてそのような事が可能なのか、信じ難いですが……。
      しかし、ジュード選手が被害に遭われたことから、『強さ』のみを奪うというのは本当のようですね」

アセリア「ライナス選手やジュード選手には、そう言った美辞麗句を並べて交渉を試みたようですが、
      中には突然襲われた選手も居ます。
      必要なのが 『強さ』 だけであるなら、当然連中にとって手段は重要で無いのでしょう」

困ったものです、と首を振る。

アセリア「命を保障してくれるとも限りません。
      相手の得体が知れない以上、皆さんは自衛する必要があります」

アセリア「そして、具体的な対策ですが……、レノ選手はアイク選手と気が合うようですね」

小さく笑い、アイクに視線を向ける。

視線『ほら言えって!』




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