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ここだけ魔術のある世界

1名無しの魔術師:2011/06/18(土) 03:11:40 ID:Ozb7rL9k
参加する際の注意事項
・俺Tueeeeeeeeeeeや、厨設定、強さのインフレはほどほどに
・魔法は「魔元素設定」に沿った設定であることが望ましい

・『中の人の』安易な気持ちで人(自キャラ、NPC含む)を殺すな。死んだら生き返りません。
・鬱展開とシリアス展開は違います。ただし、↑と共に『キャラとして』相応しいなら問題はありません。

・場の空気は出来るだけ読もう。カオスな時もあります
・書きこむ前にリロードを
・描写はできるだけ丁寧に。認識のすれ違いを避けるためです。
・本スレの出来事は演技ですから恨まぬように、また演技に私怨を持ち込まない。
・眠い時は無理せず寝ましょう 健康を損ねないように
・多数対少数の場合は、少数の中の人たちのことも考えよう
・スルーされてもめげない
・一番重要なのは楽しませること、そして楽しむことです。

イベント、ストーリー展開に関する注意事項
・乱入されても泣かない。乱入が嫌なら先に断っておきましょう
・あまりにも無茶な振りをしない。されて困る事はしない
・次の日に持ち越す事も考えよう。
・単なる自己満足はほどほどに
・イベント発生場所に貴方のキャラクターが居る可能性がありますか?
・相手のキャラクターとの関係はどんなのですか?
・自分のキャラは何事にも首を突っ込むキャラですか?
・乱入する前にレスをしっかり読もう。

スレ立ては
>>900or>>950or>>980or>>1000

「懺悔は、神に許しを乞うため、己に決着をつけるため、いずれが為に存在する?」

986サットリーナ:2012/07/10(火) 21:47:56 ID:???
鋼の輪が繋がれた。それは重々しく、特に術式が施されていないただその身を束縛する為の輪であった。

もしも彼が魔術師ならばこんな輪を意味の持たぬものに変えるのは訳がない。しかし、彼はそれが出来ないし護る者にはそれが直ぐにわかった。

彼の腕には焼き印がついていた。それは彼がこの帝都で住むのに必要な証であり、私を象徴する形、つまりは身分の表れなのだ。

この世の繁栄の証である帝都にも暗い部分がある。貧しい物が学びを得られないのはある意味世界の法則なのかもしれない。

987サットリーナ:2012/07/10(火) 21:56:03 ID:???
衛兵「今日は牢に入っていろ。明日には略式裁判の後に刑が渡されるだろう。
酷い話ではあるが、わかるな?その焼き印が有る限りお前のやったことが例え正統性に満ちた事だとしてもお前に弁解の場は与えられない。
もしも恨むなら、それはお前の生まれた場所とあの場にお前が居合わせた運命の不幸を恨むがいい。」

彼は目の前が真っ暗になった。怒りに絶望に、震える彼は目から熱い物が溢れてくる。
しかし、それは今に至って何の意味も持たない。
自分の死の運命と不幸を呪うしか彼に出来ることがないのだ。

988サットリーナ:2012/07/10(火) 22:03:50 ID:???
彼が自分の運命に呪いをかけ終わり、熱が引いてきたとき、自分の牢の隅になにかがいるのに、気がついた。

もしやさっき衛兵が言っていた事はこの牢の隣人にあてられたものではないか、と都合のいい思案を巡らせていた時にそれは彼の思案を遮った。

?「確かにーあれは俺に言った言葉だ。」

サットリーナは驚いた。自分の考えが当たっていた驚きもあったがなにより、その、月明かりに照らされる、それが、

?「驚いたか?俺はーお前だ。」

自分がそこにいた。

989サットリーナ:2012/07/10(火) 22:13:04 ID:???
サットリーナ「な、なんで僕が、もう一人!?」

サットリーナ?「僕、か。お前が僕と言い出したのはいつからだ?」

サットリーナ「なにを、僕は生まれてこのかた僕としか…」

サットリーナ?「では、質問を変えよう。お前の記憶は『いつから』ある?」

サットリーナ「僕は、僕は…スラムに生まれて、飲んだくれの父さんと、嫌な仕事をする母を嫌い…友達と、友達…?」

サットリーナ?「お前には友達などいない。お前には嫌うべき母も父もいない。正確にはー」

990サットリーナ:2012/07/10(火) 22:25:37 ID:???
サットリーナ?「人間でさえないのだ。俺の作り出した傀儡人形、ゴーレムなんてちゃちな物ではなくまさに生きる人形。思考や倫理さえ持ち合わせる俺の崇高なる研究の証。その結果が見たくてね、お前がここに来れるよう仕組んだんだ。あぁ、心配しないでくれたまえ、あの足元に転がっていたのも君だ。正確には数多の実験体から選ばれた最後の2体のうちのひとつだ。」

死に瀕している、いや、正確には明日瀕するであろう彼の血の気が、1日早く無くなった音がした。
無意識に左胸に伸ばした手に伝わる鼓動さえも、弱々しく、実は動いていないのではないかと思える程だった。

991サットリーナ:2012/07/10(火) 22:37:12 ID:???
サットリーナ?「おっと、幻想心臓を取り出す前にお前が知りたがっていることを教えてやろう。俺が誰でお前が作られた目的を。」

サットリーナは黙っていた。もしも今声が出せたとしてもそれは出させられたものではないかと思えて。

サットリーナ?「先ずは俺のなだ。俺の名はブタノーケツ。帝都が誇る最高の頭脳だ。そしてお前を作った目的だ。それは究極生命体を越える者を作るためだ。幾多の入れ物を作り今究極生命体に使われている魔元素の元であるセイクリッドハート、これを越える機関つくるため同じ物を分裂させ、容器に移し、容器の成長にあわせて成長した機関を、他の入れ物から受け取り、最初の機関の力を数倍にも高めていく計画だ。
覚えはないか?いつもできない事が急にできるようになることを。あれは他の容器が壊れて内包された機関を取り込むことによって起こる成長だ。奴はリユニオンと呼んでいたがな。」

992サットリーナ:2012/07/10(火) 22:47:33 ID:???
ブタノーケツ「実験は大成功だ。その腕の焼き印、正確には魔封印のお陰で押さえ込まれているがその内にある魔元素の濃度は奴の数倍にもなる…ん?不思議そうな顔をしているな。焼き印の事に気がついていなかったのか?当たり前だ、教養を防いだくらいで魔術を押さえ込むことができると思うか?その程度の身分差別ならスラムはあっという間に市街地と入れ替わるだろうよ。
反乱を起こせないよう焼き印がある者が生きているかぎり魔元素が体外に流出するのを封じる術式が施されているやんだよ。幸いそれが俺の研究の隠れ蓑になり、どんなに魔元素を詰め込んでもパンクしないわけだ。」

993サットリーナ:2012/07/10(火) 23:04:09 ID:???
サットリーナはこれ以上無いほど絶望したはずであった。冤罪による処刑に対しての絶望…
しかし、それは人として死にゆく絶望であった。それさえも刈り取られたのだ。
彼の瞳から光が消えた。

994サットリーナ:2012/07/10(火) 23:12:13 ID:???
ブタノーケツ「さて、では、ご機嫌よう。」
ブタノーケツの左手に黒い光があつまり、指一本一本が鋭い刃の形になった。サットリーナの心臓に狙いを定められた指先が空を引き裂いて襲いくる。

その瞬間、声が響いた。

祖はー

祖は何を望むやー

生きることも、絶望することも出来ないなら、

サットリーナ「壊れてしまえばいい。」

不幸「さぁ、君が産声をあげたー」

995不幸と呼ばれるもの:2012/07/10(火) 23:21:40 ID:???
さて、これが彼の半生。半生と呼ぶにはあまりにも短く儚い物だった。そういう意味では我々のような立場からすれば反省といいたい。

現に彼がはなったメギドの焔はブタノーケツの居住する地下を消滅させてしまったのだから。地上に影響はなきにしろそれは人間のお話。他の数倍の者共には多大な迷惑だったことだろう。

しかし、滅びは防がれた。もう、あの時のような世界の綻びを、我々は起こしてはいけないお。っうぇw

さて、あれ以降彼が何処へ行ったのか私にもわからない。だが、生きているはずだ。彼はようやく歩き始めたのだからー

996沙耶:2012/07/11(水) 01:37:30 ID:???
>>984
「そうね、いよいよ本当に
 ただのテロリスト集団よね。
 もっとこう、高い目的があってアヴァランチは動いてるのかと思ってたけど
 あんな連中を招くなんて、私の考えすぎだったみたい」

とそんなことを言う。

「それだけ切羽詰まってる状況なのかもしれないけど」

997ジミー=マクダイン:2012/07/14(土) 00:15:35 ID:???
>>982
「ええ。先ほどから私の使い魔である彼女に、人々の声を聴き取らせていたのです。
 そこから推測したのですが、私め一人では少々足を踏み入れにくい所のようでして……」

肩の妖精の頭を指で撫でながら、マクダインが言った。

ヘレティラは帝国統治の大陸とは海を隔てた土地にある国である。
そしてその周囲は容易に立ち入りがたい大森林に覆われているという。
妖精から異国の空気が感じられたのは、おそらく彼女がその大森林に住まう者だからだろう。

「この帝都は巨大なスラムを抱えているそうですね、アトカティア様は恐らくそこでしょう」

998ネクロ:2012/07/25(水) 01:03:13 ID:SVtv/fVA
>>996
「か弱き市民の革命軍ってのは、どうしても力不足になるからなぁ…」

「こう着状態が続いてたみたいだから、こうして黒い奴らに眼をつけられてしまうんだよな…でも、四鬼隊はかなりヤバイ連中だ」


「さっさとガルディアに入った方が良いな、リップアイス達が心配だし」

999ディアス:2012/07/25(水) 01:05:39 ID:SVtv/fVA
>>997
「…なるほど、承知しました」

納得したようにうなずくディアス。
しかし、何故親善大使がスラムなどに赴いたのだろうか

「確かに裏通りはスラムと言って良い区画もありますね…大使殿に何か危険が及ぶ前に急ぐとしましょうか」

「とりあえず近道を使って一気にスラムに行きましょう、こちらです」
マクダインを案内するため、先を歩いていくディアス。

1000ジミー=マクダイン:2012/07/26(木) 00:29:28 ID:???
>>999
ディアスとマクダインは人通りの多い通りを避けて、建物の隙間の狭い路地を進んでいった。
その途中、マクダインはアトカティアの失踪に関して、自身の見解をこう語った。

「アトカティア様は、人を愛して止まぬ心御優しい方であられます。
 ですから、貧困に喘ぐ人間を見て、彼女なりに思う所があったのだと思われます」

「あぁ、いえ……帝国の統治を批難する心算はないのです。
 私自身は、賞賛される事こそあれ、批難を受けるべき物では無いと思っておりますよ」

「大陸が一枚岩の上に形成されているのではないように、
 世には凸と凹が在って然るべき、自然からしてそういう物なのですからな……」




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