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ここだけ魔術のある世界-現代-
100
:
ネクロ
:2011/06/24(金) 04:06:48 ID:SVtv/fVA
>>98
invit「おやおや、新参者のくせに随分と偉そうな『お嬢さん』だ」
「!」
なんと、キャラクターもボイスも男性をセレクトしている沙耶の正体を言い当てる魔術師
これには流石にネクロも顔色を変える
invit「クク、まあそう警戒せずに…情報はどんな奴にも不必要に漏らさないのが俺のポリシーだ…良いだろう、俺が知る限りでこの世界について説明してやる」
彼の話ではここはあのLostworldで間違いないようだ。バグ、ボツにされたデータの残滓の集合体として出来た場所。
この世界に最初に入り込んだプレイヤーによって秩序が築かれ、最上位ランカー達の一部のプレイヤー達が出入りをしているらしい。
Lostworld専用のデータ管理が存在し、そのツールを手に入れていない外部のプレイヤーはこの世界ではかなり不利な状態になるようだ。
invit「お前達が俺を信用するなら、この世界で動きやすくなるように手引きしてやろう、まずはツールをくれる奴を紹介してやるよ」
101
:
ローゼン
:2011/06/25(土) 21:50:02 ID:???
>>100
「……」
お嬢さんと言われたことに対しては沈黙で返した。
「この世界で必要なツールか。
最上位ランカーたちはこの世界に出入りして何をしているんだ?」
(私は出入りどころか存在すら知らなかった。
まだまだ上は遠いか)
「最も、さっきのマネキンすら倒せないようではツールを手に入れても生き残れないんだろう?
だから俺たちが戦闘を終わらせるまで接触をしてこなかった。違うか?」
102
:
ネクロ
:2011/06/26(日) 03:05:41 ID:SVtv/fVA
>>101
ローレンの言葉に対し、魔術師は笑みで答えた
invit「流石に察しが良いね?その通りだ、あのマネキンにすら勝てないプレイヤーはこの先に行っても後悔するだけだからね、俺がこの場所にいるのはそういう実力のない奴を追いだす役目ももってるのさ」
そしてランカー達が出入りをする理由に対しては
invit「何をしている…と言われても難しいね、色々だよ
自分の力を試す者、既存のルールでは満足できなくなってスリルを求める者、何故Lostworldが生まれたか調べる者…本当にさまざまさ
ただ、ひとつだけ共通している認識がある…」
「認識?」
invit「決してこの世界のモンスターに殺されたり、この世界のダンジョンで死んではいけないってことさ」
そうなったら最期、プレイヤーの意識は二度と覚醒する事はない…そうinvitは語った
invit「最も、実際にロストしたプレイヤーはいないから眉つばな話だけどね」
そう言うと、魔術師はローレンとネクロに背を向けて歩き出した。
その方角にはいつの間にか街が見える
invit「君達はギリギリだけど合格だ、ツールを手に入れられるように仲介してあげるから僕に着いてきたまえ」
103
:
ローレン
:2011/06/26(日) 08:47:53 ID:???
>>102
「最上位ランカーのレベルならこの世界で死なないってことか。
ふんっ、言ってくれるぜ」
楽しそうににやりと笑った。
「どうやらお眼鏡にかなったってことみたいだな。
行くぞネクロ…もう俺たちは進むしかないからな」
(この世界が出来た理由か、調べてみるのも面白いかもしれない)
104
:
ネクロ
:2011/06/27(月) 13:59:34 ID:SVtv/fVA
>>103
invit「まあ及第点だね、この辺りでの戦闘は問題ない実力のようだし」
街へ入ると、また風景が一変した。
空のエフェクトは夜空になり、周りは廃墟のようなビル街になる。
だがエンカウントエリアではない、Cocomagiで言う所のゲーム開始直前のロビーの役割を持っている場所なのだろう。
人…プレイヤーの気配は周囲には全くないが、廃墟の建物の一室にだけ明かりが灯っていた。
invitの案内でそこに案内される。
invit「この世界唯一のNPCだ、俺達は『ツール』って呼んでいる」
そう、何もない部屋に一人佇んでいた男性キャラクターを紹介するinvit。
たしかに、NPCらしい特徴のない外見をしている。
ツール「情報ヲ同期シマス…新規プレイヤーヲ二名、確認…プレイヤーinvitノ紹介プロセスヲ通シマス、Lostworld用ノサポートツールヲ、インストール」
ゲーム中でアイテムか何かを手に入れた時の効果音がローレンとネクロの耳に届く
何かと思ってメニュー画面を開いてみれば、errorと砂嵐だらけだったサポート画面が復旧している。
そして、invitのステータスなどもしっかり確認できるようになっていた。
invit「改めて、ようこそLostworldへ!この世界にはストーリーもクエストも存在しない、ただ気ままに過ごせば良い」
スリルと隣り合わせでね、と演技がかった動きで語ってきた。
invit「この世界での立ち回りで分からない事があるなら、このNPCキャラクターのツールに聞いてみると良い
他のプレイヤーは僕のように親切な奴ばかりじゃないからね、血に飢えた獣みたいにいきなり襲い掛かる奴もいるから、気をつけて」
そう言い残してinvitはその場を去ろうと出て行った。
105
:
ローレン
:2011/06/27(月) 22:28:13 ID:???
>>104
「なるほど、確かに画面が復旧している」
自分の状態を確認し、MAPを確認し、そしてinvitのステータスを確認した。
「だろうな。ここに居続ける奴らは酔狂な奴しかいないだろうよ。
俺も…そしてネクロ、あんたもだ」
通常では味わえないバトルがここでは体験出来る。
表で飽きた連中がここを求めるのも当然だ。
106
:
ネクロ
:2011/06/28(火) 00:05:42 ID:SVtv/fVA
>>105
ローレンの画面に出たのは次の通りだ
キャラクター名:invit
ジョブ:賢者 LostWorldランク:D
ステータスの描写は割合するが、ローレンやネクロが二人で不意打ちしても勝てるか難しい程の能力値を誇っていた。
そして、通常のCocomagiのランクではなく、この世界ではLostworldランクと言うものでランクが表記されるようだ。
全五段階で新規プレイヤーはEランクからスタートする。
マップをチェックすると、この周辺一帯が良く分かるようになっている。これで少しは行動しやすくなっただろう。
尚、この街マップの北端に教会があるのがマップで分かるが、そこに小さくgateと書かれている。
推測するに、おそらくはこの世界からログアウト出来る出入り口だろう。
「そう言われると否定できないな、俺も興味本位って部分は大きいからさ」
invitは去り、この場にはNPCとネクロ、そしてローレンのみとなった。
これからの行動はどうするか。
1:街を出た所に見える森へ行ってみる
2:教会の近くにある墓地を確認してみる
3:教会のgateに向かい、今日のところはログアウト
>>99
ほどなくして冬花は無人の街にたどり着く
剣士「ここにある教会のgateを通れば元の場所に帰れるぜ…まあ、この世界に興味があるならそれでも構わないけどな
もしもこのLostworldを見て回りたいなら、あの一件だけ明かりが灯っている部屋があるだろ?あそこにいるNPCからアイテムをもらってくると良い」
107
:
ローレン
:2011/06/28(火) 01:14:59 ID:???
>>106
「ふざけてるな。一ランク違うだけでこうも能力の差があるとは」
この世界での自分の位置はEだ。
だがEとDの間ですら今はとてつもなく大きいのが現状だ。
「教会が出口か。すると墓地を調べるのも帰りに出来るな」
ネクロへと振り返り
「俺はこれから森に行く。無事に帰れるみたいで良かったな」
じゃあな、とローレンこと沙耶も部屋を出ていく。
108
:
ネクロ
:2011/06/28(火) 02:12:32 ID:SVtv/fVA
>>107
「おいおい、一人で大丈夫なのかよ?」
慌てた様子でネクロがローレンを追って声をかけた
「そっちが必要ないって言うなら、これ以上パーティを組む意味はないだろうけどさ、あんまり無理はするなよ?」
ツールを手に入れて動きやすくなったが、未知の場所である事には変わりないのだ。
ローレン、プレイヤーである沙耶自身が単独で動きたいならばこれ以上根暗が干渉する事は出来ない。
だからネクロは無理はするなと言う言葉だけ伝えて、沙耶をローレンを見送る事にしたのだ。
ちなみにネクロは街を探索して情報を集める事を優先すると言う。
―森―
街が夜だったのに対して、うっすらと日差しが木漏れ日として指し込む深い深い森の中をローレンは一人で歩く。
マップの隅っこに『危険』と赤文字で出ている。これはこのマップがランダムエンカウントの可能性が非常に高い事を示しているのだ。
109
:
ローレン
:2011/06/28(火) 02:22:38 ID:???
>>108
「この世界で戦闘をこなしていけばランクが上がっていくのか?
取り敢えず、一人でもマネキン相手に余裕で勝てるようにならなければ話にはならないか」
ネクロと別れたローレンは森へと赴いた。
ここはエンカウント率が高そうだ。
110
:
名無しの魔術師
:2011/06/28(火) 02:26:00 ID:???
lostworld内(場所は適当に!)
根暗や沙耶が先ほどまで居た場所から特に遠くない場所だが、視界も悪く人の目に付きにくい場所に一人の男が居る。
男は体全体をローブのような、如何にも動きにくそうな服で歩いている。
111
:
名無しの魔術師
:2011/06/28(火) 02:38:17 ID:SVtv/fVA
>>109
ヘルプ画面を参照すると箇条書きにランクについても書かれている。
ランクアップの条件:Lostworld内での一定数の勝利、および一定のエリア踏破にて経験値を回収、規定量まで経験値を集める事でランクアップする。
戦って戦って戦いまくるか、この世界をくまなく見て回れる事が出来ればおのずとランクはあがるようだ。
森に赴いて数分、今の所敵の気配は感じられない
やはりバグステージ故か、マップの危険表記もあてにならないか・・・?
と思っていたその時だ
ローレンの視界で、何か素早いモノが森を横切って行った。
一瞬の事でそれが何だったのか良く見えなかったが、おそらくは他のプレイヤーキャラだ。
その直後、不穏な戦闘音が耳に届いてきた
>>110
現在地はプレイヤー達が拠点としている街から少し離れた森の中だ。
Lostworldに居ると言う事はこの男も通常のCocomagiではかなりのプレイヤーなのだろう。
歩いているとガサガサと木々の枝が揺れる音が聞こえた。何事かと思って見上げると、そこには男と同じくこのLostworldで活動するプレイヤーがいた。
男は冷や汗をかくだろう。
このLostworldに出入りして回数のあるものはこのプレイヤーの目的を知っている。
PK―――プレイヤーキラー。
この世界にいるエネミーではなく、プレイヤーキャラを狩る事を目標としている集団がいる。このプレイヤーもその一人なのだろう。
枝の上に立っているキャラ――――アサシンは前口上も無くいきなり男へと襲い掛かってきた。
112
:
眼帯の男
:2011/06/28(火) 02:42:51 ID:???
>>111
男は襲撃者に気が付くと、とっさに身構えた。慣れているのか、動揺したような動きは見せない。
髪も長く表情も良く読めなかったが、どうやら右目に黒い眼帯をしているらしい。
もう1つ特徴的なのは、右腕の肘から下が鋼鉄のような物体で包まれている事。
113
:
ローレン
:2011/06/28(火) 02:43:41 ID:???
>>111
「戦闘が起きてるのか…他のプレイヤーの実力を見れるチャンスだな」
音の聞こえる方へと進む
114
:
名無しの魔術師
:2011/06/28(火) 02:46:53 ID:SVtv/fVA
>>112
>>113
ローレンが音の聞こえた方へ駆けつけると、そこには眼帯の男を襲う黒ずくめのアサシンがいた。
アサシンは刀身が紫色のダガーを両手に持ち非常に素早い動きで眼帯の男の背後に回り込むと、躊躇いなく眼帯の男の首に目がけてダガーを突きだす
この時、ローレンはアサシンの衣装に『PK』の二文字が装飾されている事に気がつく
あらゆるゲームで疎まれ敬遠される存在、プレイヤーキラーの略称記号だ。
115
:
眼帯
:2011/06/28(火) 02:51:04 ID:???
>>114
鮮やかな赤い血飛沫が飛んだ。
眼帯の男はそれほど素早いわけでもなく、ダガーを完全回避することができなかったようだ。
しかし、背後に振り返りながら金属に包まれた右腕をアサシンに向け、魔弾を放った。
116
:
ローレン
:2011/06/28(火) 02:53:56 ID:???
>>114
、
>>115
「PKか」
眼帯の男側に割って入る。
「早速実力を試すか。そこのプレイヤー、邪魔させてもらうぞ」
眼帯の男にそう言い放った。
117
:
名無しの魔術師
:2011/06/28(火) 02:58:50 ID:SVtv/fVA
>>115-116
放たれた魔弾に何か特殊な要素がない場合はアサシンはその素早い身のこなしで回避する。
そしてローレンが二人の間に割って入ってきた
アサシンはローレンを見ると嘲笑いながら声を発した
アサシン「その装備、ランク、レベル…どうやら新顔みたいだな?…その眼帯の男を庇うのは構わんが、二度とLostworldに来る気が失せても知らんぞ?」
眼帯の男の方はステータスに異常が起っている。
体力がじわじわと減って行っているのだ。おそらくはアサシンのダガーにポイズンのスキルが付与していたのだろう。
118
:
眼帯
:2011/06/28(火) 03:01:57 ID:???
>>116
「……」
ローレンを拒みこそしなかったが、礼を言うような様子もない。
やはりlostworldに来るものは変わった人間が多いのかもしれない。
>>117
特に特徴もなく、速度もない魔弾だ。アサシンには簡単に避けられてしまった。
「……」
体力の減少を確認するも、落ち着いているのか、なす術がないのか。
それとも、まだ奥の手を隠しているのか。
119
:
ローレン
:2011/06/28(火) 03:04:56 ID:???
>>117
、
>>118
「弱い奴ほどよく吠えるものだ。
御託は良いからさっさとかかってきたらどうだ?」
あからさまな挑発をする
120
:
名無しの魔術師
:2011/06/28(火) 03:08:48 ID:SVtv/fVA
>>118-119
「その装備じゃあ表ではせいぜいAランクと言った所か、まあ良い…俺のスコアが一つ増えるだけさ」
一対二という状況だがアサシンはローレンに狙いを定めて動きだす
眼帯の男がどう感じるかは分からないが、ローレンにとっては自分の倍以上の素早さを持った敵になっている。
そして眼帯の男にしたように音もなく背後に回り込み、ローレンの首目がけてそのダガーを突きだす
121
:
眼帯
:2011/06/28(火) 03:19:12 ID:???
>>120
「……」
フリーになるなり、ローレンの味方をするわけでもなく、右腕を胸の高さにあげ、見つめている。
122
:
ローレン
:2011/06/28(火) 03:23:24 ID:???
>>120
「お前みたいな奴の行動パターンは分かってるんだよ…!」
背後に回られることを予め予測していたのか
振り向き様に裏拳を繰り出した。
123
:
名無しの魔術師
:2011/06/28(火) 03:26:33 ID:SVtv/fVA
>>121-122
ローレンの裏拳はなんと虚しく空を切る
「俺もそういう奴のパターンは読めてるぜ」
なんとアサシンは姿勢を大きく低くする事で裏拳を回避、そのままローレンの腕をダガーで切りつけてローリング移動で二人から距離を置いて立ちあがる
これでローレンも眼帯の男と同じく毒状態になってしまった。
「さて、じわじわと痛めつけてやるかね…ヒヒッ!」
124
:
眼帯
:2011/06/28(火) 03:33:23 ID:???
>>123
「動いた……!」
そろそろ毒の効果で眼帯の体力が半分以下になった頃だろうか。
それと同時に、金属に包まれた眼帯の男の腕がじわりと輝きだす。
眼帯の男は胸元に手を入れ、石のようなアイテムを取り出す。
125
:
ローレン
:2011/06/28(火) 03:37:52 ID:???
>>123
「状態異常か、陰湿な性格なのが分かるな」
腕の痛みを感じながらもあくまで姿勢は変わらず
(やっぱレベル高いわね。そこらのアサシンのレベルじゃない)
毒により気分も優れないだろう。自分の感覚と連結しているのだから
「生憎、一方的にやられるのは性に合わないんでな…!」
アサシンに接近を仕掛ける。
126
:
名無しの魔術師
:2011/06/28(火) 03:45:42 ID:SVtv/fVA
>>124
(何か狙っている?)
男の腕が輝いた事で何か仕掛けてくるのかと予測を立てるアサシン。
接近してくるローレンを利用して、壁になるように立ち位置を変える
>>125
「立派な戦略だよ、俺から言わせればただ肉弾戦しかできないファイターなんぞで挑んでくるお前が悪いのさ!」
アサシンに向かって接近すると、なんと敵の方も間合いを詰めてきた
肘打ち→裏拳→ダガー攻撃の連携コンボを放ってくる
127
:
ローレン
:2011/06/28(火) 03:50:01 ID:???
>>126
「それこそ、ただのファイターと一緒にしてもらっては困るな」
相手の攻撃が有り難い方向へと転がった。
ネクロ戦でも見せたが、相手が素手で接近攻撃を仕掛けてきた時ローレンは
「悪いがコンボは打ち止めだ」
肘打ちの時点でローレンが攻撃を受け止め、そのままカウンターを繰り出した。
相手の態勢を崩しそのまま腹部へと一撃、続けて顎をかち上げるように一撃
ネクロの時とは違う形のカウンター
どうやら相手の攻撃によってモーションが変わるようになっているらしい。
128
:
眼帯
:2011/06/28(火) 03:53:10 ID:???
>>126-127
「全てを薙ぎ払う疾風(はやて)」
詠唱のようなものを呟いたかと思うと、左手に持っていた石のようなアイテムが液体のように溶け、右腕に吸い込まれていく。
すると、輝いていた右腕の金属部分が小さな破片に分裂し、別の、新しい形を整えていく。
そうして、眼帯の男の手の中に再構成されたものは、槍のように見えた。
今や眼帯の男の右腕も露出しているため、その右腕で槍を持っている。
「ヴォルグレイザー!」
2つ目の詠唱と同時に槍を振るうと、始めの詠唱を体現するかのような暴風が、アサシンとローレンを襲う。
129
:
名無しの魔術師
:2011/06/28(火) 03:59:06 ID:SVtv/fVA
>>127-128
「な、カウンター!?」
かち上げられた一撃の影響を受けて宙に投げ出されるアサシン、そのまま受け身も取れずに眼帯の男の放った暴風を受けてかなりの距離を飛ばされてしまう
「ぐ、うおおおお!?」
大きなダメージを受けた事は間違いないだろう、ローレンごと巻き込むとは恐れ入ったが、味方かもわからない相手ならば仕方ない。
130
:
眼帯
:2011/06/28(火) 04:04:02 ID:???
>>129
「……止まった」
一度能力を発動した槍は、再び細かな金属片に分解され、眼帯の男の右腕を覆う。
そして、また鋼色の物体に戻った。
131
:
名無しの魔術師
:2011/06/28(火) 04:27:40 ID:SVtv/fVA
>>130
ひとまずアサシンを追い払う、または撃破する事は出来た。
眼帯の男としては身に降りかかる火の粉から身は守れたと言う事になるだろう。
132
:
ローレン
:2011/07/06(水) 21:42:50 ID:???
暴風に吹き飛ばされたが、木の枝に捕まって飛ばされないように踏ん張る。
が、枝が折れた。
「え…」
バキっという小気味良い音と共に
そして枝を持ったまま流されていくローレンであった。
「んなバカなーーー」
133
:
名無しの魔術師
:2011/07/07(木) 20:54:30 ID:???
>>132
その耳にエンジン音が飛び込んでくる。
爆音のほうを見やると、かなり車体を傾けた状態で
川を飛び越えようとしているライダーの姿。
彼の左手がローレンに伸びてくる。
そのままローレンの手を掴み、陸地まで飛んでいく。
気がついたときには川原に着地しているだろう。
134
:
レノ
:2011/07/07(木) 23:51:18 ID:???
そんな頃、学園近くの工事現場。
「オーライ、オーライ」
猛暑の中、たまには真面目に働くレノの姿があった。
おじさん「お前のオーライはなんか、カッコいいな」
「親ネイティブですからねえ」
135
:
サバゲ部
:2011/07/14(木) 20:35:58 ID:???
____
/ 小松 \
/ ─ ─\
/ ⌒ ⌒ \
| ,ノ(、_, )ヽ |
\ トェェェイ / テーテテテーテテテーテテテーテテテーテテテーテテテーテーテー♪
/ _ ヽニソ, く テーテテテー↑テテテーテテテーテテテーテテテーテテテーテーテー♪
三. i! ゙ヽ、 Y" r‐!、 ヽ.
三 ヽ. 、 ''´⌒ゝ-‐'" _ィ》 Y!
\_|!_二|一"f , !゙\ 三
〈, l|゙》-i|┴ーi´ / イ ´ i! 三
♪ ゙ー-ニ二__,/ / / 三 ♪
/゙ У / / 三
//,/-‐、 /
i! _{! j!'〈 ♪
/ ,,.ノ \'' ヽ \
〈 ーぐ \ ヽ
゙ー″ 〉ー- 〉
〈___ノ
平岡 楽しそうだな。
小松 やることねーんだよ。中間終わったし。
136
:
名無しの魔術師
:2011/08/20(土) 00:23:59 ID:???
‐LostWorld‐
>>眼帯
PKを撃退し、事なきを得る。彼の目的地は何処だろうか?
この位置だと集会場代わりになっている『街』が一番近いが…
>>ローレン、ライダー?
川へと落とされたローレンだが謎のバイカー…もといライダーによって救助される
現在、河原に居る事になる
>>冬花
剣士の案内で『街』にたどり着く
元の場所へ帰るならば教会に行きgateをくぐれば良いとの事。
もしもLostWorldを見て回るならば一軒だけ明かりのある建物に行き、アイテムをもらう事を進められた。
建物はすぐに分かる。
137
:
眼帯
:2011/08/20(土) 01:01:17 ID:???
>>136
「……街」
ゆっくりと、しかし、真っ直ぐに街へ向かって歩き出した。
少しだけ正体を明かすとすると、この眼帯の男は瑠璃垣コンチェルン側から実態調査に派遣されたエージェントの一人。
それ故、人の集まる場所へただ流れていく。
138
:
名無しの魔術師
:2011/08/20(土) 01:21:12 ID:???
―街―
街に入るとエンカウントの危険性がなくなったと情報が更新される。どうやら此処はLostworldでも数少ない安全な場所のようだ。
眼帯が既にこの街に来た事があるなら知っているが、この街にはNPCが一人しかいない。
そのNPCは最初にこの世界に入ったものが用意したもので、この世界で不自由なく行動が出来るツールを渡す役割を持っている事も知っているだろう。
さて、珍しい事に今日は生身のプレイヤーが街を歩いているらしい。
検索をかけるとプレイヤーネームがnekuroとなっている。
139
:
眼帯
:2011/08/20(土) 01:27:30 ID:???
>>138
「……人、か……」
まず、眼帯の男は、如何にして一般プレイヤーがこの世界に紛れ込んだのかを知る必要があった。
その為、進路をnekuroの居る方へ向け、ゆっくりと歩いて行った。
140
:
ネクロ
:2011/08/20(土) 01:32:43 ID:SVtv/fVA
>>139
このプレイヤーの正体はエージェントが務める会社の令嬢と学友なのだが、それを知る由はないだろう。
しかし世間とはせまい物だ。
「ん?」
ゲームのデータを全て頭に叩き込んでいるなら、いやそもそもステータス画面があるので問題ないのだが、ネクロのジョブは上級職の一つであるサウンドマスターのようだ。
この世界に来てから分かった事の一つに、下級職のプレイヤーが殆ど存在しないと言う事だ。少なくとも眼帯は出会った事がない。
「何かようですか?」
やや警戒の色を見せて、nekuroは喋った
141
:
眼帯
:2011/08/20(土) 01:38:38 ID:???
>>140
「お前は……」
眼帯の男はnekuroとは少し距離を空けた位置で、眉間に皺を寄せ睨むでもなく、友好の意思を示す笑顔を浮かべるでもなく、無表情でnekuroを見ている。
因みに、nekuroから見れば、眼帯のジョブは召喚騎士<サモンナイト>、となっている。
「……誰だ……!」
眼帯の男からすれば、nekuroは現在敵とは見なされていない様だが、行動次第ではすぐに敵とみなすべき相手であるようだ。
142
:
ネクロ
:2011/08/20(土) 01:46:07 ID:SVtv/fVA
>>141
「だ、誰だって…!?」
いきなりすごまれてしまい戸惑う根暗
「お、俺はついさっきこの場所に来たcocomagiプレイヤーだ、別に怪しいもんじゃない」
ガチンコ勝負になっては不利と感じたか、質問に応えるネクロ。
143
:
眼帯
:2011/08/20(土) 01:48:44 ID:???
>>142
「……どうやって入った」
自分が聞きたい事を端的に質問する。
ネクロは警戒しなくとも良い、と、今のやりとりで判断した。
144
:
ネクロ
:2011/08/20(土) 01:51:03 ID:SVtv/fVA
>>143
「どうやってって……」
今度は困った様子で思い返しているようだ
「友達とゲーセンでプレイしてたら、ログアウト出来ずにいてさ…フィールドに出てきた穴をくぐったら、此処に来れたんだ」
嘘は言っていない事は分かるはずだ。多少差はあるが、このLostworldに入る者は皆同じような状況になる。
「来れた理由は分からないけどな」
145
:
眼帯
:2011/08/20(土) 01:55:39 ID:???
>>144
「その友達は、居ないのか?」
話とは矛盾して、ネクロが一人で歩いている事に違和感を感じたようだ。
146
:
ネクロ
:2011/08/20(土) 02:17:56 ID:SVtv/fVA
>>145
「友達と言うか、実は知り合いと言うか…」
「もう一人はこの世界の事に興味があるみたいで、別行動だよ
確か、アンタが来た方向から出て行ったはず…ファイター系のジョブだよ」
眼帯はこの話に覚えがある。先ほど、PKとの戦いに乱入してきたプレイヤーの事を思い出す。
一緒に吹き飛ばしてしまったが、確か彼はファイター系のプレイヤーだった。
147
:
セファルワイム市民
:2011/08/20(土) 02:25:35 ID:???
>>146
「……」
そうかと頷くわけでもなく、気まずい沈黙が流れる。
しかし、頭の中ではしっかりと、ローレンの事を思い出していた。
それと同時に、PKとして自身を襲った相手の事を思い出す。
あのプレイヤーは、先の戦いでは逃がしてしまった。しかし、逆に考えれば、野放しにすることで更なる被害が拡大する恐れがあるという事。
(……始末しなければ)
礼も言わず、無表情のまま、踵を返しネクロに背を向ける。
このまま、吹き飛ばしてしまったPKをおう事にした。
148
:
ネクロ
:2011/08/20(土) 02:33:20 ID:SVtv/fVA
>>147
「……何だったんだ、あの人…」
眼帯を見送り、ネクロはまだ街に残る事にした。
PK…プレイヤーキラーを専門に行う悪質なユーザーチームの話をエージェントである眼帯の正体は小耳にはさんだ事があるだろう。
このLostworldではゲームキャラの死亡はリアルにプレイヤーの死に直結しかねない、だと言うのにスリルを求めた異常なプレイヤー達が意図的にそんな真似を行っているらしい。
自分が取り逃がした者も、おそらくはそのチームの一人だろう。
149
:
ローレン
:2011/08/22(月) 01:37:22 ID:???
(戻ろうと思えばいつでも戻れる……ライフがゼロにならなければ。
ちっ、毒なんて喰らうんじゃなかったわ。無駄に体力持ってかれる)
150
:
名無しの魔術師
:2011/08/22(月) 01:44:59 ID:SVtv/fVA
>>149
毒は時間と共に消えて、今のローレンは状態異常はない。しかしそれでも奪われた体力は心もとないだろう。
何処かで回復アイテムか何かを仕入れる必要もあるかもしれない。
一度街に戻り体勢を立て直すか、それとも新しい待機用の拠点を探すかはローレン次第だ。
森は今静かで、エンカウントの危険性は少ないらしい。
メニュー画面によれば、モンスターとのエンカウント率は現在10%以下だ。
151
:
紐緒 冬花
:2011/08/22(月) 01:49:58 ID:???
>>136
「どうしましょう…?
できればこんなところ、すぐにでも帰りたいのですがまた迷い込んでしまう可能性もありますから…
アイテムだけもらって帰ることはできるのでしょうか?」
再びこの世界に迷い込んだ時に助けてもらえる保証はない
もしもの時に備えてアイテムだけもらって、今日のところは帰るということはできるのだろうか?
152
:
ローレン
:2011/08/22(月) 01:52:06 ID:???
>>150
いずれは街に戻るつもりだが、今は戻る気はない。
体力が減ったのは惜しいが仕方ないだろう。
このままこの世界の調査を続行しよう。
「エンカウントの危険性は少ないか。調査にはちょうどいい。
この森をもう少し調べて実りがなさそうなら場所を移動するか」
153
:
名無しの魔術師
:2011/08/22(月) 01:52:49 ID:.3twVFOg
>>152
「よければ使ってくれ」
先ほど川からローレンを拾い上げた男が、横から回復アイテムを5個差し出した。
彼の傍らには濃緑の大型バイク。
154
:
ローレン
:2011/08/22(月) 01:56:45 ID:???
>>153
「…誰だいあんたは。不用意に受け取る程甘ちゃんじゃないよ俺は」
受け取り拒否!
「ほう、バイクか。そいつなら有り難く頂くが」
バイクに目をやりながらそんなことを言った。
155
:
名無しの魔術師
:2011/08/22(月) 02:02:48 ID:SVtv/fVA
>>151
問題なく出来る。NPCはこのLostworld内で必要なツールのデータを冬花に渡す。
渡すと言ってもデータがインストールされると言う方式なので何かを受け取ったわけではないが。
マップやその他の項目が復旧し、ようやく迷う事なく移動出来そうだ。
そして前にも記述であるが教会にあるgateをくぐる事で問題なくログアウト出来る
156
:
ライダー
:2011/08/22(月) 02:05:53 ID:.3twVFOg
>>154
「ただの通りすがりのプレイヤーだ。
まあいらんというならいいけどな」
そういった男の容姿だが、バイクと同じ濃緑のアーマーのようにも見えるライダースーツ。
そして顔はバッタの顔を思わせる絵の描かれた、同じく濃緑のヘルメットを被っていて見えない。
「おっと、こいつは俺の今の相棒だから渡せないな」
風に緑のマフラーが揺れる。
157
:
名無しの魔術師
:2011/08/22(月) 02:07:44 ID:SVtv/fVA
>>153-154
「……『ルーキー』が一人で動いていると聞いていたが……」
「お節介な奴が一人いるな……」
男とローレンからかなり離れた距離から、二人を監視する者がいた。
ファイター職のローレンでは、マップに反映されるレンズの反射光に気付かない限りは察知する事は出来ない。
バイクの男はどうだろうか?中距離、遠距離いずれかの適正が高ければ察知する事は出来る。
158
:
紐緒 冬花
:2011/08/22(月) 02:08:46 ID:???
>>155
「では、今日のところは帰りましょうか…
とにかく、ロストワールドが実在するということを瑠璃垣さんに知らせないといけません
兄さんや藤井寺さん、学校のみんなにも知らせないと…こんな危険なこと、見過ごせませんから」
とりあえずいったんログアウトすることに決めたようだ
ゲートと呼ばれている場所へ向かうが、罠のたぐいではないだろうか…?
159
:
ローレン
:2011/08/22(月) 02:09:40 ID:???
>>156
「……」
上から下まで全身を見るローレン
「顔も名前も分からない奴なら尚更信用出来ないさ。
どうでもいいがダサいなそのフルフェイス」
口が悪かった。
「俺は調査で忙しいから行くぞ。時間を食うとエンカウント率がまた変動するだろうし」
160
:
ローレン
:2011/08/22(月) 02:11:28 ID:???
>>157
ローレンは気付いていない。
ただ逐一マップをチェックはしているから、時期に気付くだろう。
161
:
名無しの魔術師
:2011/08/22(月) 02:22:39 ID:SVtv/fVA
>>158
街の中では敵のような存在には一切仕掛けられる事はない。
教会も街の中にあるので同じ事だ。ログアウトすると冬花は見慣れたゲームセンターの筺体の中で眼を覚ますだろう。
そして、ゲームセンターの店員の安心した声が聞こえてくる。
どうやら外から見るに冬花は一時間近く筺体の中に閉じ込められていた事になっていたようだ。
店員の話ではロックする部分に不具合が生じたと言う事になっている。
冬花は店員達にさんざん頭を下げられて帰宅する事になった。
なお、身体に傷の類は一切ない。
162
:
ライダー・グラスホッパー
:2011/08/22(月) 02:33:36 ID:.3twVFOg
>>159
,157
「ま、そうかもな。
一応名乗っておくと、俺は”グラスホッパー”だ」
正直、ヘルメットのペイントそのまんまだ。
と、マップに反射光が反映されていることに気付いた。
「いや、今単独行動はまずいんじゃないか。
マップを見てみるんだ」
163
:
ローレン
:2011/08/22(月) 02:42:29 ID:???
>>162
言われてマップを確認した。
「あんたの仲間かもしれない。教えたのも何か罠かもな」
ロストワールドだ。全員を疑ってかかるくらいで良い。
迂闊に信用するのはバカのすることだ。命がかかっているのだから
164
:
名無しの魔術師
:2011/08/22(月) 02:49:59 ID:SVtv/fVA
>>162-163
「…気付かれたようだな…」
伏せていた姿勢から立ちあがる男、顔の左ほほには『PK』の刺青らしきものが描かれていた。
「だけどよお、どうやら仲たがいしてるみたいだな…へへ、狩りやすいねえ」
マップを確認すると、何かがグラスホッパーとローレンの方へ高速で接近してくるのが分かる
165
:
グラスホッパー
:2011/08/22(月) 02:53:28 ID:.3twVFOg
>>163
「おいおい、冗談じゃねえや。
俺は誰にも手を出すつもりは―」
>>164
「っと、おいでなすったな!」
何かが来るのを確認した瞬間、彼はバイクにまたがった。
「さっさとずらかるとしますか。乗るかい!」
本当に戦う気はないらしい。
166
:
ローレン
:2011/08/22(月) 02:57:07 ID:???
>>164-165
考えている時間はあまりない。
マップを確認、高速で接近してくるものがある。
そしてバッタを見る。バイクのエンジンがかかり今にも走り出せる状態だ。
「やれやれ…酔狂な奴が本当に多い」
ダッと地面を蹴り、走り出すバイクに飛び乗った。
167
:
グラスホッパー
:2011/08/22(月) 02:59:37 ID:.3twVFOg
>>166
「振り落とされるなよ?」
二人を乗せたバイクが勢いよく走り出す。
「お前さんの体力じゃあ、調査は難しい。一旦街に戻るぜ!」
168
:
名無しの魔術師
:2011/08/22(月) 03:10:16 ID:SVtv/fVA
>>166-167
「オイオイ、ルーキーは置いて行けよグラスホッパー!」
相手はバイク乗りの名を知っているようだ。PKは多くのプレイヤーに仕掛けているから当然か?
バイクを追うモノの正体はなんとスケボーだった。
169
:
グラスホッパー
:2011/08/22(月) 03:22:54 ID:.3twVFOg
>>168
「やなこった!
この”世界”が現実に重なったらどうなるか、そう考えたら誰も戦わせられねえよ!
もちろんお前さんも例外じゃないんだぜ?」
スピードを上げていく濃緑のマシン。すでに時速80kmに達し、さらに加速していく。
とはいえ、相手がついてこられないという保証はない。たとえスケボーでも。
ローレンにも、PKにも奇妙に思える物言いかもしれない。
『この”世界”』『現実に重なったら』……
「その前に、閉じてえんだけどな」
アクセルを全開にしながら、ぼそっと呟いた。
170
:
ローレン
:2011/08/22(月) 21:10:34 ID:???
>>168-169
ローレンはその言葉を聞いても何も不思議に思えなかった。
この世界と現実はリンクしているのはこの世界のプレイヤーならもう分かっていることだし
当たり前の事実なのだ。この世界で死ぬことが現実での死に直結していることも
「この世界は現実ともう重なってるだろ。今さら当たり前のことを何言ってる」
171
:
グラスホッパー
:2011/08/24(水) 03:33:57 ID:mN.f/czg
>>170
「当たり前ぇ?」
時速100kmの風の中、呆れたように、いや、どこか哀しげに返す。
「”現実が幻に迷い込むこと”が当たり前であってたまるかよ!」
続いた言葉はどこか苛立たしげで、悔しげで。
「それと、俺が言っているのは”幻が現実に入り込む”ことのほうなんだがな。
ゲームデータが現実世界に現れない保障など……」
街が見えてくる。
スケボーのPKerは追ってきているだろうか。
172
:
ローレン
:2011/08/24(水) 22:58:32 ID:???
>>171
話を聞いて思った。
(ああ、こいつは電波か。
やはりここの住人なんだな)、と
「たまるも何も、もうこうして起きているのは紛れもない事実だ。
それとあんたの話は意味が分からない。自分だけが理解していて人に説明をしないからこっちは何も関心を持てない」
普通にお説教をした。
173
:
PK
:2011/08/25(木) 00:46:56 ID:SVtv/fVA
>>171-172
「残念だったなあグラスホッパァ?」
1mほど後ろまでスケボーが肉薄していた、ただのスケボーではないのだろう。
おそらくは乗り物に関する上級スキルを持っているプレイヤーだ、このPKは。
そしてグラスホッパーの話を理解しているようだった。
「入ってきたばっかのルーキーには難しすぎるお話だったようだぜ?それに前にも言わなかったか?…言わなかったか
俺達にとっては『どっちでも良いんだ』よ!この世界がどんな影響を及ぼそうとな!それが分かったら下らねぇ偽善はやめてログアウトしちまいな!!」
と、懐からボムを取り出して投げつけた。この速度では当たるわけでもないので威嚇か何かだろう。
バイクの後方で爆発音がさく裂した後、PKは諦めたのか追跡をやめて引き返していった。
どうやら街に喰い込んでまで戦う気はないようだ。
174
:
グラスホッパー
:2011/08/25(木) 02:46:19 ID:lC.rjKik
>>172-173
「まあ、それもそうだな。詳しく説明したいところだが……っと!」
ミラーに映るスケボーの姿を見た瞬間、グラスホッパーはさらに速度を上げた。
「実際にこの世界が現実にはみ出し――っ!!」
叫ぶような訴えは、エンジンとボムの爆音にかき消され、PKerには最後まで届かなかった。
「……なんとか撒いたぽいな。
とりあえず、詳しいこたあ街で説明するぜ」
スピードを緩めつつ、濃緑のマシンは街へ入っていった。
175
:
ローレン
:2011/08/26(金) 00:30:53 ID:???
>>173-174
(お節介な奴に遭遇する確率が多いな私)
バイクの後ろに乗ったままそんなことを思う。
176
:
グラスホッパー
:2011/10/03(月) 00:36:54 ID:rP8SsVck
>>175
そうこうしている間にエンジンが止まった。
「この辺でいいだろ」
そこは見晴らしのいい街の一角。
万が一PKerが仲間を引き連れてきても即応できるようにこの場所を選んだ。
「さぁてと、どこから話すかな……。
とりあえず、この世界がどういった場所かは聞いたかい?」
177
:
ローレン
:2011/10/03(月) 00:41:51 ID:???
>>176
「ああ、現実の体とリンクしている。
それは即ちこちらで起きていることがダイレクトに伝わると言うことだろう」
腕を組んで壁にもたれかかった。
「そして生きていれば、いつでも出口から出られるし
頭のおかしい連中はここで戦闘をしている」
178
:
藤井寺 昌孝
:2011/10/03(月) 00:44:59 ID:rP8SsVck
--自宅--
「ぬー……」
魔力制御に関する論文とにらめっこなう。
(魔力が釣りあうか掛ける側が上回るかしかねーよなーやっぱなー。
でも俺って魔力少ないほうらしーしっつーか実際少ないしどーしろと)
母「めずらしいねーアンタが眉間にシワ寄せるなんて。熱でもあるんじゃないの?」
「おかんは常に目尻にシワ寄ってんj……スミマセンお母様冗談デスのでその包丁置いてきてください」
179
:
紐緒 冬花
:2011/10/03(月) 00:47:25 ID:???
>>178
藤井寺が論文とにらめっこし、オカンが夕食の用意をしているころ、藤井寺家の家の呼び鈴が鳴った
「あの、すみません…藤井寺さんはいますか?」
まだ呼び鈴に誰も出ていないのに声をかける、意外とせっかちなのかもしれない
180
:
藤井寺 昌孝
:2011/10/03(月) 00:54:44 ID:rP8SsVck
>>179
母「はぁ〜い」
呼び鈴が鳴った瞬間、聞こえもしない返事するおかん。いるよね。
「むー……」
母「ちょっとマサ」
「う〜……」
母「しょうがないねえ……」
インターホンに出るおかん。
母「は〜い? あら、マサのお友達?」
181
:
セイレーン使い
:2011/10/03(月) 00:58:40 ID:???
>>180
「あっ、あの、紐緒…です。藤井寺さんはいますか…?」
モニターが付いているなら、藤井寺の親友、紐緒謙二郎の妹である冬花が写っている
ひょっとしたらオカンもよく知っているかもしれない
「少し、頼みたいことがあって…」
182
:
藤井寺 昌孝
:2011/10/03(月) 01:06:46 ID:rP8SsVck
>>181
母「あら、冬花ちゃんじゃない。ちょっとまtt」
( ゚д゚ ) ガタッ
.r ヾ
__|_| / ̄ ̄ ̄/_
\/ /
「と、とーかちゃん!? どしたのこんな時間に?」
183
:
紐緒 冬花
:2011/10/03(月) 01:10:24 ID:???
>>182
「あ、あの…」
少しどもる
「おうちにいられなくなってしまって…その、できれば…泊めてもらえませんか…?」
何か顔が赤い気がするのは気のせいだろうか
184
:
グラスホッパー
:2011/10/03(月) 01:11:47 ID:rP8SsVck
>>177
「ま、そんなところだ」
止めた愛車に寄りかかっているグラスホッパー。
ヘルメットを取る気配はない。
「それじゃ一つ。
現実の体とリンクしているこの世界で死んだら
どうなると思うね?」
185
:
藤井寺 昌孝
:2011/10/03(月) 01:19:09 ID:rP8SsVck
>>183
「家に居られなくなったって……」
(どどどっどどどーする俺!?)
「あ、あー、っとその……」
母「あらー家出? そんなこともあるわよねえ。ちょっと待ってね」
軽くパニクってる息子を押しのけておかんが応じた模様。
間もなく、玄関があいておかんが姿を現した。
母「どうぞ上がって頂戴。ちらかってるけどねえ」
居間の方が騒がしいのは、マサが見てた論文を片付けているからです。
186
:
紐緒 冬花
:2011/10/03(月) 01:22:24 ID:???
>>185
「おじゃまします。おばさま」
藤井寺の事情などわからず、まずはオカンにご挨拶
「ひょっとしたら数日ご厄介になるかもしれませんが…かまいませんか?」
バタバタしてる居間が片付くまではオカンと話しているはずだ!
187
:
藤井寺 昌孝
:2011/10/03(月) 01:28:00 ID:rP8SsVck
>>186
母「やだわぁおばさまなんって。お姉さんと呼んでちょうだいよ」
居間|<何言ってんだよおかーん!
母「うちは構わないけど、そうなるとご両親が心配するわねぇ……」
居間が落ち着いた模様。
母「さ、どうぞどうぞ」
軽くにやつきながら居間に通す。
ダイニングテーブルには何故か固まってるマサが居ました。
「や、やあとーかちゃん」
188
:
紐緒 冬花
:2011/10/03(月) 01:30:22 ID:???
>>187
「大丈夫です。お父様とお母様は海外でお仕事をしていて、家には兄さんしかいませんから」
話をしながら居間へ
「こんばんは、藤井寺さん。お邪魔でしたか…?でも、頼れる人が藤井寺さんしかいないので…」
少しうるんだ目が情に訴える!
189
:
藤井寺 昌孝
:2011/10/03(月) 01:34:24 ID:rP8SsVck
>>188
母「あらっ、お兄さんとケンカしちゃったのねー。
そういうことなら遠慮はいらないわよ。ねぇ、マサ?」
めちゃくちゃさり気なーく隣の椅子を引くおかん。この人確信犯だ。
「あ、ああ、うん。
いや、邪魔なんてことないって! むしろ頼ってよ!!
ったく何やってんだよ紐緒の奴ー……」
どうにかこうにか立て直した模様。
190
:
紐緒 冬花
:2011/10/03(月) 01:37:03 ID:???
>>189
そしてその椅子にさりげなく座る この子もけっこうしたたかなのかも
「ごめんなさい藤井寺さん。無理を言って…
えっと…まあ理由は…お部屋に行ってからでいいですか?」
何かあまり言いたくない事情があるようだ
191
:
藤井寺 昌孝
:2011/10/03(月) 01:41:15 ID:rP8SsVck
>>190
(隣キターッ!)
母「嫌いなものとかあったら言ってちょうだいねー。
今日はもうメニュー変えられないけど」
息子に気付かれないようにサムズアップしましたよこのおかん。
「お、おう。俺の部屋きったねーけど……。
そ、それより先にメシにしない?
うちじゃそろそろメシの時間なんだわ」
192
:
紐緒 冬花
:2011/10/03(月) 01:47:01 ID:???
>>191
「あ、は、はい。実はお昼から何も食べてなくて…」
腹の虫も鳴っている
「大丈夫です。嫌いなものがあっても何とかしますから」
サムズアップに気付き、笑顔を浮かべた
藤井寺には何が何やらであろう
193
:
ローレン
:2011/10/03(月) 01:47:44 ID:???
>>184
「リンクしてるんだ。当然死ぬだろうさ」
194
:
藤井寺 昌孝
:2011/10/03(月) 01:51:54 ID:rP8SsVck
>>192
母「あらーそれは助かるわー」
「……?
うちのおかん、料理すっげーうまいからさ!好き嫌いもなおるよ!」
笑顔の意味なんてわかってません。
――そんなこんなで食後。――
「そんじゃ、えーっと、俺の部屋、来る?」
ちなみに居間では、食事中に帰ってきたおとんがテレビ見て笑ってます。
195
:
紐緒 冬花
:2011/10/03(月) 01:54:11 ID:???
>>194
オトンも一応冬花のことは知っているはずなので、遠慮なく迎えてくれたに違いない
「あ、はい。それでは…
なんだか緊張します…こどもの頃によく行きましたけど、ここに帰ってきてからは初めてで…」
頬が赤くなっているような気がする
意識してなのか無意識なのか、手を差しだしてきた
196
:
グラスホッパー
:2011/10/03(月) 01:56:55 ID:rP8SsVck
>>193
「……やっぱ、そうだよなあ……」
表情が曇った。
「たかがゲームで……」
しばし沈黙。
「……チーム・インセクトって聞いたことあるか?」
不意に話が変わった。
初期からのプレイヤーでなくても、噂では聞いたことがあるだろう。
cocomagi初期に存在していた、昆虫の名を持つ上位ランカーの集団。
チーム戦では昆虫モチーフの衣装とバイクが特徴的だったという。
しかし、ある日を境に全員が姿を見せなくなった……。
197
:
ローレン
:2011/10/03(月) 01:59:53 ID:???
>>196
「ああ…あのダサい連中か」
相変わらず口が悪い
「解散したって聞いてたが、それがどうした?」
198
:
藤井寺 昌孝
:2011/10/03(月) 02:03:56 ID:rP8SsVck
>>195
「そ、そーいえばそーだね!」
母(据え膳食わぬはなんとやらよ、マサ!)
片付けしながらでも状況把握してるらしいおかんの念が届いたかどうかはさておき
「あ、あれから部屋変わったから」
そっと手を握って自分の部屋にご案内。
片付いてはいるが、制服脱ぎっぱなしでベッドに放り投げてあるのと
ガ○プラの箱が積んであるのが目立つ。
199
:
グラスホッパー
:2011/10/03(月) 02:06:50 ID:rP8SsVck
>>197
「ダサい……か。そうかもなあ……」
どこか遠くを見ているような口調。
「インセクトが解散したのはさ、
ここ<Lostworld>でメンバーが一人、死んじまったからなんだ」
200
:
ローレン
:2011/10/03(月) 02:13:07 ID:???
>>199
「……やはり、ここでの死は現実での死に直結するということか。
明らかにゲームから逸脱しているバグだな。果たしてバグなのかどうかも分からないが」
201
:
紐緒 冬花
:2011/10/03(月) 02:14:17 ID:???
>>198
「は、はい。では連れて行ってください…」
顔が真っ赤
冬花の手は、その小柄な体にたがわず小さい 藤井寺の手ですっぽりと包めるはずだ
そして、もし手を握ったとき魔力を感じることができるなら、これだけで常識を超えた魔力を持っていることも分かるはず…
「ここ…ですね。結構広いですね…私の部屋より広いかもしれません」
はじめは緊張していたが、乱雑に散らかった部屋を見るなり…
「ダメですよこんなに散らかして…部屋はそこに住む人の心の鏡なんですから
いつもきれいにしていないと…」
部屋の整理をしだした
202
:
グラスホッパー
:2011/10/03(月) 02:24:31 ID:rP8SsVck
>>200
「正確に言えば、ここでPKに倒されて強制ログアウトさせられていった。
それっきり誰とも連絡が取れなくなった……だけどな」
話しながら、メットインからヘルメットを取り出す。
金に黒をあしらったド派手なそれは、頭部にカブトムシの角の飾りがあった。
……消息不明になったメンバーの物だ。
「で、本当に死んじまったんじゃないかってなってさ……あとはわかるだろ?
他のメンバーはこの世界を恐れてcocomagiそのものをやめちまった」
ふう、と一息つく。
「そう、明らかにおかしいバグ……バグとも思えないバグだ。
それに関してメンバーの一人が言ったことがある……」
「このゲームは魔術と魔力をシステムに利用している。
魔力の介在が現実への作用を起こしているのなら―
プログラムが魔力を得て現実になる可能性も否定できない……ってな」
203
:
ローレン
:2011/10/03(月) 02:29:00 ID:???
>>202
(うわっ、ダサいな)
ちらっとヘルメットを見てからすぐに視線を戻した。
「プログラムが魔術を経て現実になる?つまりどういうことだそれ。
この世界が現実を浸食でもするってことか?」
204
:
藤井寺 昌孝
:2011/10/03(月) 02:29:54 ID:rP8SsVck
>>201
(すげー魔力……俺の何十倍ってレベルじゃねぇ……)
顔は赤くなっているのに、部屋着の下に冷や汗が伝う。
「あー、ここ、元々ばーちゃんの部屋だったんだ……。
ってそ、そんないいのに俺の部屋の整理とか!
これでもどこに何があるかわかってるし!!」わたわた
積まれた○ンプラの中にはどう見ても未開封が多々ありますが仕様です。
「って、っていうか何で家出してきちゃったんだっけ!?」
話戻そうと必死です。座れる場所はあるってば!!!
205
:
紐緒 冬花
:2011/10/03(月) 02:35:23 ID:???
>>204
冬花の小さな体には…いや、熟練の魔導師ですら扱えないだろう、人間が持つにはあまりにも大きすぎる魔力だ
確かに謙二郎の言った通り、いつ破裂してもおかしくない状態だろう
「ダメです!兄さんもいつもそう言って、肝心な時に探すのに時間がかかるんですから!」
珍しく強い語調で諭す 経験故だろう
「あ、そうですそうです。兄さんったらひどいんですよ
私が誰にも言うなと言ったこと、しゃべったって言うんです…」
口をとがらせて不機嫌そうな顔で言う
ひょっとしたら、「あの事」だろうか…
206
:
グラスホッパー
:2011/10/03(月) 02:37:28 ID:rP8SsVck
>>203
「そういうことさ」
「バカみたいな、イっちまってるような話だろ?
最初聞いたときゃ、俺もそいつの頭を疑ったよ……。
ビートルがいなくなったショックで狂ったか、なんてさ」
「でもよ、この世界がたがかゲームの癖に現実とリンクしている……。
それ自体よく考えなくても狂った話じゃないか。
否定できなくなっちまったよ……メンバー全員な」
207
:
藤井寺 昌孝
:2011/10/03(月) 02:44:02 ID:rP8SsVck
>>205
「俺は紐緒とは違うってー!」
全然言い訳になってない言い訳である。
(まー、物の召喚ミスったことあるけどさ……)おい。
(……それってひょっとして……俺がこないだ聞いた……)
Tシャツの下の冷や汗が増える。
「……あいつ何やってんだよー。
女の子の秘密喋るとか男の風上にも置けねーってやつじゃんか、うわー酷いわー」
口に出してはそういうが、内心はらはらしまくっている
208
:
ローレン
:2011/10/03(月) 02:47:39 ID:???
>>206
「俺はそうは思わないけどな。あくまでリンクしているのは人とこのゲームだ。
現実世界そのものとリンクしているわけじゃない」
(ビートル…くそ笑いそうになった)
「まあ全部仮定の話だ。あんたの言っていることが正しいかもしれないし
全然違っているかもしれない。俺はそれを調べる為に今動いてるんだ」
209
:
セイレーン使い
:2011/10/03(月) 02:48:13 ID:???
>>207
「誰に喋ったかまでは聞いてませんが…もう頭に来ちゃって
それで、魔力が暴発してしまって、兄さんの部屋をメチャクチャにしてしまいましたから…おうちにいられなくなってしまって」
しゅんとしてしまった
「そうでしょう?そう思いますよね。少し手荒ですが、いい薬と思いましょう」
部屋の片づけは進行していく
「ところで…眠るときはどうします?勝手に押しかけましたし、私は床でいいですよ」
210
:
グラスホッパー
:2011/10/03(月) 02:57:24 ID:rP8SsVck
>>208
「そう、全部仮定で全部予測だ。
現実を侵食するかも知れないといった奴も、
それっきり姿を見せないんじゃ確認の取り様がない」
金のヘルメットを仕舞うと、意味もなくデータの空を見上げた。
「俺が知ってるのはここまででしかない。
この世界の真実が知りたいのは俺もさ。
だが、それ以上に……
俺たちと同じ衝撃を、これ以上誰かに味わわせたくない。
だから、真実よりも先に……
俺はこのLostworldを終わらせる方法を探してる」
そこまで言うと、口を閉ざしてしまった。
211
:
藤井寺 昌孝
:2011/10/03(月) 03:03:18 ID:rP8SsVck
>>209
「それは……」
暴発した時のことを思い返して文字通り背筋が寒くなる。
(今頃途方にくれながら掃除してんのかなー……ご愁傷さま)
「とーかちゃんは悪くない! うん! だから落ち込まないでさあ!
(アイツもだまってりゃばれねーのに……。俺はヘマやんねーぞーっと)」
「え、あー隣の部屋空いてっからそこ使ってくれていいよー?
昔の俺の部屋だけどさー、置く物も何にもなくて空っぽだし……」
後でおかんから何やってんのと言われそうである。
212
:
紐緒 冬花
:2011/10/03(月) 03:09:34 ID:???
>>211
「さ、終わりましたよ。お掃除は明日やりましょう」
いつの間にやらすっかり整理整頓が行き渡った部屋になった
「でも、兄さんが何か隠してるようでしたから問い詰めた私も少しは…
あ、いいんですか?ではそこを借りますね」
ぱっと笑顔を見せた
213
:
藤井寺 昌孝
:2011/10/03(月) 03:18:05 ID:rP8SsVck
>>212
「あ、ありがとー! すごいなとーかちゃん
(逆に落ち着かねー……)」とっ散らかった部屋の住人にはわかりますよね、この気持ち
「ま、気になるのは仕方ないない。
家に居る間は自由に使っちゃってくれてオッケーだから!
あ、俺布団取ってくるね」
まーそんなわけでしばらく一つ屋根の下で寝起きすることになったわけですが……はてさて。
--居間--
母「マサったら変にウブなんだから……誰に似たのかしらねぇ」
父「……」←言新聞で顔を隠してる
214
:
名無しの魔術師
:2011/10/03(月) 22:22:34 ID:SVtv/fVA
-Lostworld内の何処かのエリア-
何もない殺風景な部屋でたむろしている数人のプレイヤー達がいた。
?「へえ、新規プレイヤー」
?「推測だけど『生還者の噂』に釣られた奴らが数人、たまたま『開いた時』に巻き込まれた奴らが数人」
?「誘うの?」
?「観光気分が抜ける頃にな、まあ警戒心の塊って状態の奴もいるけど」
何かリストのようなモノに眼を通しながら、一人が言った。
?「狩ることに一生懸命のおバカと誘拐魔達が眼をつける前には接触したいね」
215
:
壱野子 雷
:2011/10/03(月) 22:29:47 ID:2cc/NRtc
─みんながなんやかんやでなんやかんやなんやしてる時─
百々『雷君…キス…しよ?』
雷「やっべえ……もう25回目のキスだよ……エンドレスキス行けるんじゃね?」
偶然買った【ラブプラマイ】にどっぷりハマっていた
雷「あ、26回目キター」
216
:
尾形 映二
:2011/10/03(月) 22:35:46 ID:JXeXmbds
>>215
|∀・) コソーリニヤニヤ
神出鬼没の転校生が見ています。
217
:
ローレン
:2011/10/04(火) 13:49:06 ID:???
>>210
「この世界を終わらせる方法が、例えばこの世界が出来た理由と繋がっていたとしたら?
俺がこの世界がどうして出来たのか探る。バグなのか…はたまたそういうプログラムが人為的に組み込まれていたのか」
「それは分からないが、探っていくうちに真実に辿り着ける気はする」
218
:
名無しの魔術師
:2011/10/15(土) 02:20:16 ID:SVtv/fVA
>>210
>>217
「おやおやあ?グラスホッパーじゃないか、まだLostworldに来てたのか…最後に会ったのは「あの事件」が起こる前だったな」
突然、なれなれしくも声をかけてくる男が現れた。
アバターの姿は腰まで伸ばされた黒髪に痩躯な身体に青いロングコートにジーンズと言うリアルな服装。
しかしなんと右目が虚空になっている。このようなグロテスクなアバターは本来作成できないが、Lostworld故と言う所か。
「あの事件」とは先程まで話されていたグラスホッパーの友人の話だろう。
データ検索をかけるとこのプレイヤーの詳細情報が見れる。
プレイヤーネーム:オルギ・アイ
ジョブ:ロングレンジシューター(長距離戦特化職業。主にスナイパーや遠距離攻撃をメインにした魔術師職業のアンチとして活躍する。半面、近接能力は装備含めて非常に脆弱。)
LostWorldランク:C
オルギ・アイはローレンにも左目のみで視線を向ける
「新規プレイヤーか…俺はオルギ・アイ。LostWorldの三大勢力の一つ、『P3』ってチームに所属している…ちなみに、メンバーは随時募集中だ。特に審査制限はないから気が向いたら訪ねてくれ」
219
:
ローレン
:2011/10/15(土) 02:47:22 ID:???
>>218
「三大勢力…?そんなものまであるのか」
腕を組んでオルギ・アイを見つめる
(私一人で解決するのは難しいかもしれない
どこかの勢力を利用させてもらうか)
220
:
オルギ・アイ
:2011/10/15(土) 02:58:11 ID:SVtv/fVA
>>219
「そりゃあ、総プレイヤー人数はCocomagiに比べて少ないとは言っても各地のランカーが参加してるからな、ギルドみたいな組織が出来てもおかしくないさ」
「ちなみにうちは仲良く楽しくをモットーにしてるPerfect Peace Peopleって名前でな…だから頭文字とって通称P3ってわけ」
「うち以外のチームはろくなもんじゃないぜ?まずPKを目的にした無法者集団『飢狼』、あと誰彼かまわずプレイヤーを拉致る『The shadow』ってチームだ」
221
:
ローレン
:2011/10/15(土) 03:02:11 ID:???
>>220
「待て、前者は分かるが後者はなんだ?プレイヤーを拉致るって何が目的なんだ」
222
:
オルギ・アイ
:2011/10/15(土) 03:04:57 ID:SVtv/fVA
>>221
「分からん、俺達は誘拐魔チームって呼んでるが目的が全く不明でな」
「それよりさっきの戦い見てたぜ?あのスケボー野郎はPKチームの一人だな…お前さん、きっと眼ぇつけられたぜ」
223
:
ローレン
:2011/10/15(土) 03:10:03 ID:???
>>222
「三大勢力の一つなのに目的は不明、か。
すごい機密性だな。情報が漏れないなんて」
「ん?そうか…それは厄介だな。目を付けられたか」
(ということはPKチームに存在を知られる可能性があるな。
或いはもう知られてしまったか)
224
:
オルギ・アイ
:2011/10/15(土) 03:14:30 ID:SVtv/fVA
>>223
「一応エリア一つ支配下においているからな」
「それにちょくちょくチーム同士でぶつかり合ってはいるしな…PKチームは粘着質な奴が多いからな、狙った奴を仕留められなかったらとことん狙ってくるぜ」
225
:
ローレン
:2011/10/15(土) 03:18:43 ID:???
>>224
「そうか、色々と情報をすまないな。
助かった」
226
:
眼帯
:2011/10/24(月) 23:36:12 ID:???
「……」
今日も眼帯の男はlost world内を一人彷徨うように歩いている。
(俺は、どうしてここに居る……?)
lost worldに転送された際のショックか、それとも他の要因か、
眼帯の男は、いくつかの重要な記憶を失っていた。
しかし、
「何か重要な役割を果たさなければならない」
という記憶を頼りに、今日もlost world内を彷徨っている。
227
:
サバゲ部
:2011/11/04(金) 22:41:24 ID:???
授業中
田中「わかりません」
平岡「知りません」
小松「わかっていたら挙手しているわ、くそぼけっ」
228
:
紐緒 冬花
:2011/11/21(月) 00:42:15 ID:???
冬花が藤井寺家に居候してもう2日が過ぎた
その間部屋の掃除をしたり(もしベッドの下などに『秘宝』を隠していた場合は先手を打って目につかないところに隠し直したはず)、
オカンの料理や洗濯などの家事を手伝ったりしている まるで押しかけ女房のようでもあるが、その間学校には行っていない
魔力の暴発による体調不良と言うことになっているが、実際は兄に会いたくないのだろう
229
:
藤井寺 昌孝
:2011/11/21(月) 00:47:12 ID:aE0iMq0A
>>228
(あの場所ならオカンでも気付かないから大丈夫だよな……)
掃除すると言い出したとき、物凄く冷や汗が出たのは言うまでもない。
--------------------
オカン「冬花ちゃんのおかげでいろいろと楽でいいわー。
勉強はマサに教えてもらえばいいからね。 そろそろ帰ってくると思うけど」
「たっだいまー♪」
冬花がいるからか、このごろ帰宅が楽しみらしい。
230
:
紐緒 冬花
:2011/11/21(月) 00:50:49 ID:???
>>229
「いえいえ、これくらいしかできませんし、花嫁修業と思えば苦になりません」
本人がいないからか、それともオカンの話術かいつもより大胆に出る
「あ、おかえりなさい!」
帰ってきた藤井寺を大急ぎで出迎える
「ごはんももうすぐできますから、待っていてくださいね」
231
:
藤井寺 昌孝
:2011/11/21(月) 00:59:59 ID:aE0iMq0A
>>230
母「あらー花嫁修業なんてまあー。
そうそう、花嫁修業は重要よー? 男を捕まえるには胃袋を掴むのが一番早いんだから」
「ただいまーとーかちゃん♪
お、それはすっ飛んで帰ってきた甲斐があったわ! すぐ荷物置いてくるっ!」
その光景をほほえましげに(もしくはにやにや)眺めているおかん。
232
:
紐緒 冬花
:2011/11/21(月) 01:05:05 ID:???
>>231
「あわてて転んだりしたらだめですよー!」
去っていく後ろ姿に声をかける
「さあ、早くお皿に入れて、出さなきゃいけませんね」
オカンと手際よく配膳もすませる
233
:
藤井寺 昌孝
:2011/11/21(月) 01:16:22 ID:aE0iMq0A
>>232
「だーいじょーぶ!」
母「マサが驚く顔、早く見たいものねえ?」
もちろん、息子には聞こえないタイミングで応えるおかん。
その後、おとんが帰ってきたりなどとありましてから……
「メシメシー♪ きょーおは何かなー?」
234
:
大十字 根暗
:2011/11/21(月) 01:18:28 ID:SVtv/fVA
-武運町のゲーセン前-
根暗は何日も立たないうちにまたゲームセンター前に来ていた。
今は一人だが、そろそろ瑠璃垣が来る頃のはずだ。
瑠璃垣と二人でゲーセン、と聞くと全く異色の組み合わせだが今回は理由がある。
あれから無事にログアウトした根暗が、Lostworldの事を瑠璃垣達に話したのだ。
都市伝説みたいな話だったけどLostworldは実在した。その話を聞いた瑠璃垣は真相を確かめるべく、根暗と共にLostworldに入ってみる事にしたのだった。
「さて、今回も無事にログアウト出来ると良いが…」
235
:
紐緒 冬花
:2011/11/21(月) 01:18:49 ID:???
>>233
「そうですね…そのためにいっぱい練習もしましたし」
こちらもこっそりと答える
「もうできてますよ。おなかいっぱい食べてくださいね」
オカンと冬花特製のメニューが食卓に並んでいる
心なしか藤井寺のだけ量がちょっと多い気もするが、おそらく冬花の配慮だろう
「さ、いただきましょう!」
236
:
瑠璃垣 麻衣
:2011/11/21(月) 01:22:24 ID:???
>>234
(本当は、ゲームには興味がないのだけれども……)
とはいえ、「cocomagi」というゲームは自(分の父親の会)社の製品である。
瑠璃垣は、根暗の話を聞き、即答で自ら調査することを決めたのだった。
「お待たせしましたわ」
相変わらず、黒いリムジンから姿を現した瑠璃垣。
先ほどまで学校に居たのか、まだ制服姿である。
237
:
大十字 根暗
:2011/11/21(月) 01:27:54 ID:SVtv/fVA
>>236
「いや、俺も今さっき来たところだ」
と、ありきたりな返事をした。
根暗も同じく制服姿のままである。瑠璃垣のように学校にいたから、というわけではないが。
「それじゃあ行ってみるか…案内は任せろ…って言いたいけど俺も一度しか入ってないからさ、瑠璃垣も気をつけてくれ」
そう言って、cocomagiの筺体が置いてあるエリアに二人で向かった。
きっとゲームセンターも瑠璃垣コンチェルが経営しているのであろう。センターのスタッフ社員が瑠璃垣に気付くとすいすいと筺体まで案内された。
そして、根暗と隣り合わせの筺体の中に入り、ゲーム内へとログインする
-ゲーム内-
ログインすると、以前入った事のあるロビー空間に出る。
そこには先にログインした根暗もいた。
「よし、じゃあ行くぜ瑠璃垣」
LostWorldとこちら側を行き来出来ると言うツールを取り出すネクロ。
緊張の瞬間だ
238
:
藤井寺 昌孝
:2011/11/21(月) 01:29:28 ID:aE0iMq0A
>>235
「喜んでっ!」
父「なあ、母さ「はあい?」 ……いや、なんでもない」
おかずの量の差に気付いたのはおとんだけのようです。
「いっただっきまーっす!」
まずは好物から食うタイプなので、メインからいっちゃいまーす。
母「どーお、お味は?」軽く笑っているおかん。
「うまいっ!超うまい! いくらでも食えるわこれ!」
239
:
瑠璃垣 麻衣
:2011/11/21(月) 01:32:45 ID:???
>>237
「わたくしの準備は、もう大丈夫ですわ!」
確認すると、以前cocomagiで根暗と相見えた時と同じように、魔術師タイプのキャラクターである。
緊張していないというのは嘘になるが、持ち前の正義感によって逞しい返事を返す。
240
:
紐緒 冬花
:2011/11/21(月) 01:33:34 ID:???
>>238
「そう言ってくれるとうれしいです。でもほとんどおばさまがしてくれたので、私はちょっと手伝っただけですが」
こちらもちびちびと食べている さすがにマサほど早くは食べられないようだ
「食べ終わったらまたお勉強教えてくださいね」
241
:
大十字 根暗
:2011/11/21(月) 01:38:41 ID:SVtv/fVA
>>239
「よし、行くぞ」
根暗がツールを使用すると、ゲーム中に聞こえてくるエラー音が鳴る。
一瞬不安になるかもしれないが、そのあとすぐにロビー内に異質な「孔」が生まれた。
その向こう側には見たことのない街並みが広がっている
根暗はそれを確認すると先に孔をとおりぬけて、瑠璃垣へと手招きをした。
応じて孔を通り過ぎると、本物とほぼ違いのない風が吹き抜けるのを感じる。
場所は夜の町だった。建物はたくさんあるが、明かりがついている家はたった一件だけ。
根暗の話に聞いていたLostworld内で活動するためのツールを配っているNPCがいる家だろう。
空気の臭い、肌に感じる気温から何からまるで此処もリアルのようだ。
「ここがLostworld…で、現実でのハイランカー達が色々と好きに活動してるらしい、中には悪質なプレイヤーもいるって話だぜ」
242
:
瑠璃垣 麻衣
:2011/11/21(月) 01:44:28 ID:???
>>241
不快なエラー音に顔をしかめる。
しかし、根暗に続いて「孔」へ飛び込んだ。
「私(の父が経営する会社)が作ったゲームで、悪質なプレイを行うなんて、許せませんわ!見つけ次第捕まえて、わけを話してもらいますわ!」
意気込みは万全だ。
243
:
大十字 根暗
:2011/11/21(月) 01:50:19 ID:SVtv/fVA
>>242
「とりあえず、話を聞けそうなプレイヤーを探そう」
慣れた手つきで根暗が自分の目の前に現れたメニュー画面を操作すると、Lostworld用のツールが瑠璃垣のゲームデータにもコピーされた。
これでマップやステータス、他キャラが近くにいる場合の検索も可能となった。
「この町は暗黙のルールで絶対に戦闘が禁止されてるから安全だぜ…こっからどうする?」
初めて来た時に根暗はこの町を徹底的に歩いて地理を把握したが、外には余り出ていないと言う。
どうやらこの夜の町を中心にして東側に深い森が、そして西側にある廃墟エリアが、今立ちいる事の出来る場所らしい。
244
:
瑠璃垣 麻衣
:2011/11/21(月) 01:54:06 ID:???
>>243
「では、東の森に向かいますわ!」
悩むでもなく、即答で答えた。
245
:
藤井寺 昌孝
:2011/11/21(月) 01:54:48 ID:aE0iMq0A
>>240
母「なーんて言ってるけどね、本当は……うふふ」
「てことはコレ、とーかちゃんが!?
すっげー! 料理も上手とかほんっとすっげー!」
テンション上がりまくってはいるが逆にかきこむのをやめる。
味わいたいよねそりゃあさ!
「おう! いくらでも聞いてくれよな!
今日の授業分もノートばっちしだからさ!」
246
:
紐緒 冬花
:2011/11/21(月) 01:57:59 ID:???
>>245
「あ…は、はい!」
遠い記憶の中では過去に冬花の料理を食べたことがあるかもしれない
その時は確か…料理ともいえないような炭のかたまりだったような気がするが、現在は見事なものだ
「ありがとうございます。では、食べ終わったら早速お願いしますね」
そして食べ終わるとへにーっとするのもそこそこに部屋に向かうことにした
247
:
大十字 根暗
:2011/11/21(月) 02:00:29 ID:SVtv/fVA
>>244
「それじゃ行ってみるか、話の分かるプレイヤーに会えればいいが…」
瑠璃垣は確か、殆どこのゲームをプレイしてなかったはずだが結構性能の高い装備だったと記憶している。
このLostworld内は強敵揃いだが、装備が強ければ身の危険はある程度回避できるだろう。
…問題は自分だった。
森の中へ入る
緑の匂い、虫の音、川のせせらぎ…凄いリアリティだ。
「途中ででっかいモンスターに遭遇しなかったのはラッキーだな…と…さて、近くに誰かいるかな」
と検索を開始した時だ
?「おお、見ない顔だな」
と、いきなり剣士の姿をした男が現れた。瑠璃垣と根暗を見ている。
どうやら早速他のプレイヤーと遭遇できたようだ。
ディアス「警戒しなくていいぜ、俺はディアス…Lostworldのプレイヤーさ」
248
:
瑠璃垣 麻衣
:2011/11/21(月) 02:04:12 ID:???
>>247
「キャッ!!だ、誰ですの!!」
思いっきり、突然現れたディアスに杖を向ける。
「は、早く手を頭の後ろで組んで地面に伏せなさい!!」
結構びびってる。
249
:
藤井寺 昌孝
:2011/11/21(月) 02:04:51 ID:aE0iMq0A
>>246
「いっやーおいしかったー!
ごっそさまっ!」
そんなこんなで自分の部屋。
「とりあえず、コレが今日の分のノート。教科書の範囲で言えばー」
どうでもいいが、冬花が居候しだしてから明らかにノートの字がきれいになっているマサ。
ふと古典のノートを見ていると、落書きのようなものが。
ただ、落書きというよりは……魔術文と魔方陣にも見えなくもない。
250
:
大十字 根暗
:2011/11/21(月) 02:09:03 ID:SVtv/fVA
>>248
「…」
根暗も警戒し、さりげなく瑠璃垣を庇うように立つ。
ディアス「おいおい慌てなさんなって、俺はプレイヤーキラーじゃないって」
そう言って両手を上げて交戦の意思がない事を見せる
ディアス「アンタ達最近来たばかりの新人だろ?大丈夫だって、俺は襲わないから」
251
:
瑠璃垣 麻衣
:2011/11/21(月) 02:13:34 ID:???
>>250
「……新人?」
慌てていた瑠璃垣の声が、突然冷たくなる。
「っていうか、さっきから何なんですの!?わたくし(の父の会社)が作ったゲームですのにー!!」
まるで、物知らずのように言われたのがカチンときたようだ。
252
:
大十字 根暗
:2011/11/21(月) 02:16:43 ID:SVtv/fVA
>>251
「お、おい瑠璃垣落ちつけって!Lostworldに関しちゃ確かに俺達は素人なんだから!」
ディアス「瑠璃垣…?」
剣士も突然の事に驚いていたが名前にピンと来たようだ
ディアス「アンタ、cocomagiの親会社の身内か何かか、成程…とうとう会社さんの方も調べに来たのか…」
ふーん、と品定めするように見てくる。さらに「じゃあエージェントがいるって話も本当か…」と呟いた。
ディアス「なあ、情報提供するから一緒に来ないか?俺実はチームに入ってるんだよ、リーダーに紹介するからさ」
253
:
瑠璃垣 麻衣
:2011/11/21(月) 02:20:59 ID:???
>>252
「ふ、ふん!最初から落ち着いてますわ!」
根暗に諭され落ち着く。
「チーム?」
瑠璃垣の頭に?が浮かぶ。根暗が言うように、lostworldに関してはてんで素人だ。
254
:
紐緒 冬花
:2011/11/21(月) 02:21:51 ID:???
>>249
「はい、じゃあお借りしますね」
ノートを借り、自分のノートに写している
長期間居候するつもりだったのか、結構な大荷物に着替えや携帯ゲームに教材一式、まくらまで持ってきていたのだ
これで居候を断られたらどうするつもりだったのだろう
さらさらと写しているうちにその落書きに目が行く
「もう、またノートに落書きなんてして!いけませんよ!」
軽く叱るがそれ以上のことはしなかった
そしてそのうちこれが何かに似ていることに気付いてしまう
「あら、たしかこれって…」
255
:
大十字 根暗
:2011/11/21(月) 02:25:07 ID:SVtv/fVA
>>253
「こういったゲームでは複数のプレイヤーがサークルみたいな集まりを作る事が良くあるんだ」
と、簡単に説明する。表情は警戒したままだった。
「随分と気前が良いんだな、新人二人に」
ディアス「うちは仲良く楽しくがモットーでね、ニューフェイスにも優しくするのがルールなの」
ディアス「…で、どうする?ついてこないなら別に良いし、来てくれるならうちの拠点まで案内するよ?」
「…どうする瑠璃垣?悪質なPKではなさそうだけど…」
256
:
藤井寺 昌孝
:2011/11/21(月) 02:29:15 ID:aE0iMq0A
>>254
(ただの兄妹喧嘩でなら紐緒にガツンと言ってやるところなんだけどなあ……)
如何なる事情であれ、断る理由はなかったので問題はないのだが……。
「いやー、古典って眠くなっからついt……」
そこまで答えてからはっとする。
(やべ、古典の時につい考えてて……消し忘れてたー!?)
並べられた魔術文字。
魔方陣。
そう、それは外部からの魔術制御の術式の一部だ。
以前図書室で頭を抱えていたそれとはまた違う種類のようではある。
257
:
瑠璃垣 麻衣
:2011/11/21(月) 02:31:18 ID:???
>>255
「イマイチ信用していいのかわかりませんが、怪しくなったら一網打尽にするだけですわ!」
と、根暗に耳打ちをする。
「しょうがないですわね。でしたら、わたくし達を案内してもよろしくてよ?」
と、ディアスに言った。
258
:
大十字 根暗
:2011/11/21(月) 02:34:08 ID:SVtv/fVA
>>257
「あのー…瑠璃垣さん、俺も貴女もここじゃあそこまで強くないんですけど…」
まともな人数のチームなんてたった二人で相手に出来るわけないのだが、今それを瑠璃垣に説明してもしょうがないだろう。
ディアス「よっし、それじゃあ行こうぜ…こっちだ!」
そう言うと、ディアスは案内をするべく歩き出した。
259
:
紐緒 冬花
:2011/11/21(月) 02:35:05 ID:???
>>256
「たしかこれって…魔力制御の術式…ですよね
なぜ古典の時間にこんなものを?」
これが魔術の授業のノートなら冬花もおとなしく下がったはずだ
しかし全く関係のない古典のノートにこんなものが書かれている
疑問を持つのはむしろ当然と言えよう
「そういえばこの前も魔力制御のお勉強をしていましたが…」
260
:
藤井寺 昌孝
:2011/11/21(月) 02:43:24 ID:aE0iMq0A
>>259
「あ、え、いやーその……」
しどろもどろ。
(ど、どどどどどうする俺!? なんて言い訳すれば……)
紐緒から、聞いたことを冬花には黙ってろと言われている。
冬花が家出してきたのは、紐緒が自分に喋ったことを知って喧嘩になったから。
本当のところを話したら……どう考えてもただではすまない。
「お、俺さー、そのー、器用貧乏ってよく言われるじゃん?
だからさ、どうせならもう一芸とか……。
それに、ほら、何だっけあれ……そう! 魔術対抗戦!
そん時に役に立つんじゃないかって思って!」
それにしても古典の授業中にやることではない。
261
:
紐緒 冬花
:2011/11/21(月) 02:46:46 ID:???
>>260
「そうですか。確かに役に立つかもしれませんが…」
頬に手を当てて考え込んでいる
「でも、授業の時はちゃんと聞いてないといけませんよ
ふたつのことを同時にはできないんですから」
なんとか引き下がってもらえたようだ
「魔術制御…ですか もしかしたらこれ、私にも…
い、いえ。何でもありませんよ」
ぽろりと口からこぼれかけたことを慌てて否定する
262
:
藤井寺 昌孝
:2011/11/21(月) 02:49:52 ID:aE0iMq0A
>>261
(せ、セーフ……)
「明日から気をつけまーす……。
でも古典の授業眠くなるからなんかしてないと落ち着かないんだよなーあははー……」
「え?」
263
:
紐緒 冬花
:2011/11/21(月) 02:53:30 ID:???
>>262
「そんなことだから成績が悪いって言われてしまうんですよ
頭は悪くないはずなんです。まじめにやれば…」
もはや姉か母と言った感じだ
「いえ、なんでもないです。なんでもないですから、気にしないでください」
手をぶんぶん振ってまで否定する
喋った相手を誰か知らないのに、魔力を暴発させるほど怒り出したのだ
特に…想い人である藤井寺には、絶対に知られたくないのだろう
264
:
藤井寺 昌孝
:2011/11/21(月) 02:59:17 ID:aE0iMq0A
>>263
「だってー、あの先生の喋り方お経でも読んでるみたいじゃん……」
学校に一人はいるよね、そーいう教師。
「え、……あ、うん。
っとちょっとここ聞いときたいとか、読みづらいとかなかった?」
とにかく気を取り直して再開しておこう……。
265
:
紐緒 冬花
:2011/11/21(月) 03:01:57 ID:???
>>264
「まあそうですが…それでもまじめに聞いておかないとテストの時に後悔しますよ」
「あ…は、はい。ここまでは…大丈夫です。ノートもきれいにとってありますし」
何かちょっと気まずい雰囲気のまま、冬花の勉強は進んでいく
266
:
藤井寺 昌孝
:2011/11/21(月) 03:53:55 ID:aE0iMq0A
>>265
「眠くならない魔術探すほうが先かなーw」
「そか、よかったー。ノートまとめんの自信なくてさー特に古典」
(……誤魔化してよかったー。
けど、そのうち言わなきゃならなくなりそうだよな……。
とーかちゃんも、気にして……)
複雑な心境を抱えながらも、とにかく今やることに集中するマサであった。
--リビング--
母「どこまで隠し通せることやら、ねえ」
父「……(汗」←黙ってお茶を啜っている
267
:
瑠璃垣 麻衣
:2011/11/21(月) 20:02:58 ID:???
>>258
「まったく、どこまでわたくし達を歩かせるんですの?」
大体10mほど歩いたころから、こういった不満を口にしだした。
268
:
大十字 根暗
:2011/11/22(火) 01:48:04 ID:SVtv/fVA
>>267
「まだ言うほど歩いてないぜ瑠璃垣…」
5分ほど歩くと森を出て、拓けた荒野地帯に出た。
ちらほらとモンスターの姿があるが、案内人のディアスの案内でエンカウントすることなく彼らのアジトへ案内される。
ボロボロの古城がそこにはあり、朽ちて使いものにならない城門の前にディアスと同じくLostworldのプレイヤーが二人待機していた。見張りだろうか。
根暗がこっそりとステータスを確認して驚いていた。
ディアス「よーこそ、チームP3へ…ま、中に入ってくれよ」
と、二人はランタンに照らされた室内に通された。
269
:
瑠璃垣 麻衣
:2011/11/22(火) 12:34:04 ID:???
>>268
「ふん、しょうがないですわね」
と、案内されるがままにアジトへ進入していく。
まるで警戒していないのは、やはり驕りがあるからだろうか。
270
:
大十字 根暗
:2011/11/25(金) 00:20:48 ID:SVtv/fVA
>>269
ボロボロで薄暗い城内のロビーには30人近いプレイヤー達がたむろしていた。
その中央に、破損した玉座が置かれており女性が座っている。彼女がリーダーなのだろう。
アイリッシュ「ようこそ、アタシ等の本拠地へ…ディアスからメールが送られていたから話は聞いてるよ
アタシはアイリッシュ、P3のリーダーをやってるCocomagiのプレイヤーさ」
燃えるような赤い長髪に、眼帯をつけた女プレイヤーは不敵な笑みを浮かべるとそう語った。
アイリッシュ「このLostworldについて情報が欲しいんだっけ?」
「あ、ああ…」
多数の人間を従えている貫禄に、やや気押されてる根暗。瑠璃垣はそんな事はきっとないのだろう。
ネーム:アイリッシュ
性別:女性
ジョブ:海賊
Lostworldランク:B
271
:
瑠璃垣 麻衣
:2011/11/26(土) 00:11:32 ID:???
>>270
「その通りですわ。あなたたちが知っている情報を全て、教えていただきますわ」
と、お得意の上から目線でその場にいる約30人のプレイヤーに言った。
272
:
大十字 根暗
:2011/11/26(土) 01:42:02 ID:SVtv/fVA
>>271
「ちょちょ、瑠璃垣!少しは相手を敬った方が……」
アイリッシュ「ハハハ!良い度胸じゃないか…良いよ、アタシ等が知る限りの情報を提供しようじゃないか…」
周りのプレイヤー達は瑠璃垣の態度に対して特に思う事はないようだ。
アイリッシュ「まず、アタシ等はどうやってこの世界が生まれたかは知らない…偶然、cocomagiからログアウト出来なくなって迷い込んだクチさ
そしてあの夜の町にたどり着いて、なんとかログアウトして此処と外(リアル)を行き来出来るようになったのさ…で、こんなふうにチームを作った」
「…」
アイリッシュ「それと、このLostworldにはアタシ等P3以外に、あと二つチームが存在する…悪質なプレイヤー狩りを行う無法者達の集まり『飢狼』、理由は不明だけど次々にプレイヤーを拉致する『The shadow』
現在はこの三つのチームが縄張り争いの真っ最中ってとこだね、ああ、それと最近分かった事なんだけど…」
アイリッシュ「どうも、このLostworldを創ったのは『アルマ シュウスケ』って奴らしいよ…ゲームのシステムエンジニアで、幻想魔術と機器の応用って奴を専門に研究していたらしい」
「アルマ シュウスケ…その人がこの世界を?でも何のために…」
アイリッシュ「それが分かったら苦労しないねぇ、アタシ等も探索してたら偶然にもその名前を見つけたんだ…どうも、制作者としてLostworld内の各地に名前を残しているらしいよ」
273
:
瑠璃垣 麻衣
:2011/11/26(土) 17:43:30 ID:???
>>272
根暗は、言葉の途中で気付いただろう。瑠璃垣が目の前の人間たちを敬うわけがないと。
「では、元から2〜3人の友人グループはあったにしろ、チームとして活動していたわけではなかった。しかし、このエラーを発見後にチームが結成された……という理解でよろしいかしら?」
アイリッシュの話を聴きながら、なるほど、と頷く。
「色々と気になることはありますけれど、まずは、その人物についてはよく調べてみることに致しますわ。社内の者にしろ、外部からの愉快犯にせよ、月雨さんに調べさせればアクセス記録から特定できるかもしれませんわ」
「ところで、一点、どうしても気になるのは……あなた方の目的ですわ。何故チームを結成し、何をしようとしていらっしゃるのかしら?」
274
:
アイリッシュ
:2011/11/26(土) 23:51:09 ID:SVtv/fVA
>>273
「ああ、概ねその理解で合ってるよ」
「まあアルマ シュウスケについて調べるのは難しいと思うよ…ま、これは自分達で調べ出せば分かるから言わないでおこうかな」
目的を聞かれ、アイリッシュはフッと笑う
「話で聞いてると思うけど、このLostworldは全てがリアルに近いのさ…感覚から何から全てがね」
そう言って、アイリッシュは確認するように自分の手や顔を触る
「違うのはゲームの能力を『リアルの感覚』で使える事、そして此処で死んでしまったら命の保証はないと言う事」
「アタシ達は犯罪に手を染めようって気はないけど、こんな魔薬以上のスリルを堪能しないわけないでしょう?まして、この世界は無秩序の極み」
段々楽しげに語り、玉座から立ちあがった。
「他のチームの目的は知らないけど、アタシ達はここに『国』を作りたいのさ!誰の土地でもない、誰の所有物でもないこの空間を支配したいのさ!そう言うわけで、協力者をこうして集めているってわけ」
さて、とアイリッシュは根暗と瑠璃垣に視線を向けた
「情報は満足いくくらい提供したと思うから次はこっちから提案だ…アルマ シュウスケについて調べたいなら手を貸さないでもない…その代わり、アタシ等のチームに入らないかい?」
根暗「…!」
(ここでその申し出を拒否すればどうなるか…最悪30人以上をたった2人で相手しなきゃいけないのか…)
根暗はこっそりと何時でも身構えられるようにしている。最悪、瑠璃垣を背負ってでも逃亡するつもりだ。
275
:
瑠璃垣 麻衣
:2011/11/27(日) 22:48:21 ID:???
>>274
(ふん……今に見てらっしゃい!あなた方より早く月雨さんが調べてみせますわ!)
アイリッシュの申し出を聞きながら、心の中で呟く。
警戒する根暗は、瑠璃垣がどちらの立場を取ると考えただろうか。
瑠璃垣は根暗に視線を合わせて口を開いた。
「わたくしは、協力すべきだと考えていますわ。大十字さんは?」
276
:
アイリッシュ
:2011/11/28(月) 01:10:30 ID:SVtv/fVA
>>275
根暗「え…」
「そっちのカレは乗り気じゃないのか?」
根暗「…いや、俺は瑠璃垣の意見に従うよ。確かに二人だけじゃ調べ物するにも一苦労だし」
(けどこういうギルドって大体他チームと折り合いが悪いんだよな…しかも、聞く限りじゃ普通に敵対してるし)
「決まりだね、改めてようこそチームP3へ!アタシ等の活動データの閲覧とか許可出しておくから、フレンド登録ヨロシク!」
と、アイリッシュ及びチームのデータが転送されてきた。
根暗(しかし意外だな…アッサリ突っぱねて揉めると思ったけど…流石にそれは瑠璃垣の事を侮り過ぎだったか)
277
:
瑠璃垣 麻衣
:2011/11/28(月) 01:45:21 ID:???
>>276
同様に、瑠璃垣のデータもP3のメンバーに公開されるようになった。
特段変わったステータスもなく、装備が多少豪華なだけの初心者だということがわかる。
「お友達になって早速ですけれど、あなた方はアルマシュウスケについて、どんな情報をお持ちなのかしら?」
278
:
アイリッシュ
:2011/11/28(月) 02:22:51 ID:SVtv/fVA
>>277
ちなみに根暗は「なんとか」Lostworldでやっていけるステータスだ。それはP3のメンバーの数値を見比べれば良く分かる。
「はっきり言うと今話した事以上の情報は今のとこ大して持ってないね」
玉座に再び座り、アイリッシュは言う
「とりあえず名前でネット検索をかけてみたんだけど、どうもCocomagiの開発メンバーに参加はしてたみたいだね」
有名なゲーム雑誌にも記載されている情報なので、信用して良いだろう。
279
:
瑠璃垣 麻衣
:2011/11/28(月) 21:37:47 ID:???
>>278
「そうでしたの……まぁ、後はわたくしも、独自のルートで調べることと致しますわ」
そのような答えが返ってくることが分かっていたとでもいうような素振りで、軽くそう言った。
「さて、お友達にもなれたことだし、そろそろ失礼させていただきますわ。どうも、ありがとうございましてよ」
上品に礼をする。
280
:
アイリッシュ
:2011/11/28(月) 23:09:39 ID:SVtv/fVA
>>279
「おや、そうかい」
対照的に粗野で砕けた態度のアイリッシュ
「これからも上手く付き合っていけることを願っているよ、他のチームの奴らにせいぜい気をつけるんだね」
これから、瑠璃垣達のステータス欄には所属としてチームP3の名が付いて回る事になる。
根暗(…ふう、変なトラブルが起こらず良かった…)
281
:
瑠璃垣 麻衣
:2011/11/29(火) 01:08:21 ID:???
>>280
「では……」
踵を返し、来た道の方へ振り返る。
「大十字さんも、行きますわよ」
ふふん、と余裕のある表情を崩さず、歩いていく。
282
:
大十字 根暗
:2011/11/29(火) 02:46:16 ID:SVtv/fVA
>>281
「あ、ああ……」
余裕を見せる瑠璃垣とは正反対におっかなびっくり後を追い、アジトを後にするのだった。
-P3のアジト・郊外-
アジトから離れて周りに人の気配がなくなってから、根暗は口を開いた
「上手く交渉できたな、けど驚いたぞ…てっきり断ると思った」
283
:
ローレン
:2011/11/30(水) 00:25:13 ID:???
(そろそろカスタムするか。
ここでは実力が全て……キャラメイキングはとても重要だ。
外では技術でカバー出来ていたけど、ここではスキル・装備共に重要になる)
284
:
瑠璃垣 麻衣
:2011/11/30(水) 00:42:04 ID:???
>>282
根暗の言葉を聞き、同じくアジトを離れてから口を開いていなかった瑠璃垣が口を開いた。
「正直な話、チームなんかにはこれっぽっちも興味ありませんわ。けれど、わたくしには【知る義務】がありますの。そこで、チームに入って情報を得ることは悪い選択ではないでしょう?」
「しかし、今のわたくしのように、あるチームに入ってしまえば、他のチームからは敵対視され、偏った情報しか得られなくなる。それでは、チームに入ったメリットは打ち消されてしまいますわね」
まるで、授業でもするかのように、説明口調で話していく。
「それならば、他のチームに、現実の世界で交流を持った仲間が居ればいいのですわ。それぞれが各チームの情報を、現実の世界で共有できれば、すなわち全ての情報が入るということではなくて?」
P3を除き、残るチームはあと2つ。
ここまで言えば、瑠璃垣の考えていることが根暗にも伝わるだろうか。
285
:
根暗
:2011/11/30(水) 02:11:13 ID:SVtv/fVA
>>283
スキルの割り振り、新しい装備選び…その全てがこの世界では必要不可欠になるだろう。
ちなみに、表のCocoamgiではキャラの外見のリメイクには多少のリアルマネーが必要になるが、『夜の町』のツールを訪ねればなんと無料で創りなおしをしてくれる。
此処で創った外見は表の方には反映されないが。
ところでチームP3のオルギ・アイと言う男からPKチームに狙われる可能性を指摘された沙耶こと、ローレンは今後どう動く予定なのだろうか?
>>284
ほうほう、と頷く根暗。瑠璃垣の言いたいことは大体伝わった。
「なるほどな、俺なんかが余計なお節介をやく必要もないくらいちゃんと考えてるな…流石だ」
感心までした。
「けど上手くいくかね?もし各チームにそんな真似してる事がバレたら、袋にされかねない…ここでの戦闘のダメージは、ホントにリアルだったからな…」
瑠璃垣には口でしか説明してないが、斬られたり殴られた痛みが現実と錯覚するほどにリアルなのだ。
万が一事を構える事になった時、相応の覚悟が必要になる事を、根暗は憂うのだった。
286
:
瑠璃垣 麻衣
:2011/11/30(水) 13:29:50 ID:???
>>285
「大十字さんの言う不安は、もっともですわ。でも、もう行動に移してしまいましたから、これから考えうる対策を考えるべきですわね」
「例えば、公の場での接触を控え、わたくしの家に本部を設置するとか、周囲に怪しい人物がいないかどうか、執事に調べさせたりとか、最悪の場合の戦闘に備えて、ゲームが得意な人、武道等の経験がある人を仲間にするとか……」
そこまで言えば、自ずと瑠璃垣が考えている、他チームに潜伏させる2名は見えてくるだろう。
「当然、わたくし達のレベルアップも欠かせませんわね!わたくし達は普通に遊ぶフリをして、あの集会場のメンバー以上の実力を身につけなければ……」
287
:
大十字 根暗
:2011/11/30(水) 15:32:37 ID:SVtv/fVA
>>286
瑠璃垣と何時も一緒にいる彼女たちの姿が頭を過った。
「レベルアップか…確かに当面は力をつけなきゃいけないな」
「はっきり言って、P3のメンバーは全員馬鹿みたいに強い…あの中で俺がまともに戦える相手なんて、もしかしたら一人だっていやしないかもしれないし、他のチーム…特にPKチームは相応の実力を持っているだろうしな」
目的不明のThe shadowと言うチームについては何もわからないので話には出さない。
「さて、こっからどうする……!」
レーダーを開いていた根暗が突然振り返った。その表情は硬い。
「…何か近づいてくる」
288
:
瑠璃垣 麻衣
:2011/11/30(水) 17:24:49 ID:???
>>287
「ひとまず、自然を装って、お互い離れないようにしますわよ!」
声を潜めて根暗に話しかける。
289
:
ローレン
:2011/12/01(木) 02:49:17 ID:???
>>285
外見を変えるつもりはない沙耶
もしかしたら何か追加のオプションや武装を一新することはあるかもしれないが
外見が劇的に変わることはないだろう
「どうしたもんかな
PKチームにはもう目を付けられているからな」
(逆に倒して実力を認めさせるというのも一つの手だが
そう思い通りに事が運べば苦労はしないか)
290
:
大十字 根暗
:2011/12/14(水) 19:25:00 ID:SVtv/fVA
>>288
「P3の人が追ってきたのかな?…いや、方向が少し違うし速いな…来るぞ」
瑠璃垣の言う通り離れずに来訪者の方へと視線を向けた。
森林区画から飛び出してきたのは自分達と同じくLostworldのプレイヤーだが、様子がおかしい。
プレイヤー「……ヒ、ヒィ…!!」
身体中に紫色のオーラを纏い、赤い蚯蚓腫れのような模様が浮かび上がっている。
ゲーム的に言うと明らかな状態異常になっている上に眼の焦点が定まっていない。
「な、なんだこいつ…!?」
291
:
名無しの魔術師
:2011/12/14(水) 19:28:00 ID:SVtv/fVA
>>289
ここで沙耶…もといローレンが選べる選択肢はこんな所だろうか?
・これまで通り単独で行動し、接触してくる者から情報を集める。
・誘いのあったチームP3のアジトへ向かってみる
・PKチームを追ってみる(交戦したプレイヤーのIDが記憶してあるのでそれを追う)
292
:
ローレン
:2011/12/15(木) 01:49:34 ID:???
>>291
「……」
壁にもたれかかりながら考え込む
「PKチームに接触するか」
目的を定めたローレン
その前に
「一先ずは街に行こう。
何か役立つものがあるかもしれないからな。
それから奴を追う」
293
:
名無しの魔術師
:2011/12/15(木) 02:12:43 ID:SVtv/fVA
>>292
―夜の町―
ここでは暗黙のルールで戦闘は決して行われない。それとログアウト用の教会があるのもこの街だけだ。
この町に存在するのはツールと言う名のNPCだけでその他のプレイヤー達もまばらだ。
ちらほらと聞こえてくる会話では「チームP3がまた人数を増やしてる」とか「そのうちまた支配エリア拡大しようと動くかも」などと言った噂話だった。
たまに「またPKチームが野良プレイヤーを襲った」と言う話も聞く。
294
:
ローレン
:2011/12/15(木) 02:41:17 ID:???
>>293
(P3とかいうチームは数が多そうだな。
人数を増やしてどうするつもりなんだ?)
「PKの連中は単独で動いてる奴を狙う傾向にありそうだな。
当然か、狙うならやりやすい奴を選ぶ」
295
:
名無しの魔術師
:2011/12/15(木) 02:45:37 ID:SVtv/fVA
>>294
しかも都合の良い事に「PKがうろついてるから『西の廃墟』に近づくのはやめよう」と言う話まで聞こえてきた。
通常のネットゲームと違い、リアルタイムで会話が耳に届くのはCocomagi、あるいはLostworldならではの強みか。
P3の目的については接触しない限りは憶測の域を出ないだろう。
今はとりあえず目的を果たすために『西の廃墟』へと向かおう。
296
:
瑠璃垣 麻衣
:2011/12/15(木) 03:36:41 ID:???
>>290
「これは一体……!?」
身構えつつ、そのプレイヤーとの距離を一定に保つように後ずさる。
「わたくし達を襲うというより、攻撃を受けているように見て取れますわ……!!」
周囲に敵が居ないかどうか見渡す。
297
:
ローレン
:2011/12/19(月) 00:48:23 ID:???
>>295
「西の廃墟…」
その方角を暫し見つめてから、西の廃墟へと向かった
298
:
名無しの魔術師
:2011/12/19(月) 02:00:46 ID:SVtv/fVA
>>297
-西の廃墟-
たどり着くと、ローレンの目の前に広がったのは現実世界での首都を模した街並みが広がっている。
高層ビル、コンクリートジャングル…しかしその全ては破壊され無人のゴーストタウンと化している。
なるほど、廃墟と言うにふさわしい荒廃ぶりだ。
プレイヤー検索画面をチェックすると、3人ほど固まって動いている人間がいる事が確認できる。
おそらくはPKチームの一味だろう。
299
:
大十字 根暗
:2011/12/19(月) 02:06:03 ID:SVtv/fVA
>>296
「見るからにバサーク状態って感じだな…」
バサーク:状態異常の一つで、暴走状態になる事。一定時間見境なく近くのプレイヤーに襲い掛かる。
Lostworldで喰らうと本当にこんな状態になるとは、やはりこのゲーム世界は異常な部分が多い。
「話を聞いてくれる風でもないみたいだし、逃げるか適当に殴って正気に戻すしかなさそうだぞ!」
プレイヤー「ぐうう……」
暴走状態のプレイヤーは大振りのナイフを取り出してこちらを睨んでいる
300
:
ローレン
:2011/12/20(火) 00:30:55 ID:???
>>298
物音を立てないように廃墟を進む
(ま、物音を立てなくても関係ないなどの道)
検索画面を見つつそう思う
(私が見てるのと同様に向こうも見れる。
なら接近してきているのには気付いてる)
301
:
瑠璃垣 麻衣
:2011/12/20(火) 01:53:22 ID:???
>>299
「本当は無駄な戦闘は回避したいところでしたけれど、放っておくわけにもいきませんし、誰が仕掛けたのかも調べなければいけないとなると、彼には正気を戻してもらうか、眠っていてもらうかのどちらかをしていただかなければなりませんわ!」
瑠璃垣も、戦闘態勢に入った。
「前衛役をお願いしてもよろしくて!?」
詠唱を開始する。
302
:
PKチーム
:2011/12/20(火) 01:54:14 ID:SVtv/fVA
>>300
ある程度進んでいくと、屯している3人の影があった。
ローレンがこのエリアに入っている事には気付いているのだろう、明らかに何かを待っている風だ。
PK1「今日はあんまりエモノがいねぇな」
PK2「ようやく2人目かぁ…ヘヘ、スコア稼げるな」
PK3「ったくよー…あの街(夜の街)じゃ戦わないって変なルールなんてなきゃ一気に俺達の天下なのによぉ…ってか、さっさと出てこいや」
丁度、建物の角にいたローレンの方角に向かって一人が言葉を投げかけた。
やはり気付かれているようだった。
相手のPK達は三人、全員ローレンと同じくランクはE。
ジョブは物理系の装備の豊富さが売りの傭兵だ。
303
:
大十字 根暗
:2011/12/20(火) 01:58:02 ID:SVtv/fVA
>>301
「そうするしかないみたいだな…ああ、任せろ!死んでも後ろには通さない」
根暗はそう言って身構えた。
暴走状態のプレイヤーが動きだす、まずは前衛の根暗に向かった。
根暗は素早く拳を振るうと音と共に強烈そうな衝撃波が発生し、プレイヤーに直撃する。
しかし吹き飛んだプレイヤーは受け身を取ると左手をかざしファイヤーボールを反撃で放つ。
304
:
瑠璃垣 麻衣
:2011/12/20(火) 20:51:11 ID:???
>>303
「大十字さん!今から渡す道具で、あの魔術を防ぐんですわ!」
瑠璃垣が魔術を唱えると、根暗の手には“盾”が握られていた。
「その盾は、防いだ攻撃の数%を相手に反射する盾ですわ!!」
305
:
ローレン
:2011/12/21(水) 01:06:33 ID:???
>>302
すっと建物の影から姿を現せた。
軽く首を回し、そして三人を見据える
「俺とランクも変わらないのに偉そうに吼えるな
弱く見えるぞ?」
不敵な笑みを見せる。
三人まとめて相手にする自信でもあるというのだろうか
306
:
名無しの魔術師
:2011/12/21(水) 01:15:07 ID:SVtv/fVA
>>305
PK1「なんだコイツ……新米か?」
PK2「あー…俺知ってるぜコイツ、確かローレンってランカーだ」
ゲーセンである程度名前が売れているローレンだ、知られていてもおかしくはないだろう。
PK1「ローレン?」
PK2「武運町の方のゲーセンで良くトップランクに出てる奴だよ、公式ランキング特集で見たことあるぜ…へ、表じゃ強くてもこっちで同じように行くとは思うなよ」
その言葉を最後に、三人はそれぞれ武器を構える。剣が二人、一人は槍だ。
PK3「死ねぇえっ!!」
槍を持った一人が一直線に突きを放ってきた。かなり速度が速い。
残りの二人はそれぞれ左右に移動し挟み打ちの構えだ。
307
:
大十字 根暗
:2011/12/21(水) 01:17:59 ID:SVtv/fVA
>>304
「サンキュ!!うおっと!!」
瑠璃垣のくれた盾でファイヤーボールを何とか防ぐ根暗。反動で少し後退する。
盾の能力で反射されたダメージが敵プレイヤーを襲い、頭を押さえてうずくまっている。
だが顔をあげると今度は瑠璃垣に目標を定める。
大きく振りかぶると、手にした大型ナイフを素早くダーツのように投擲する。
スキル技の一種だ。
「まずい!防げ瑠璃垣!!」
位置が離れていて根暗はフォローに回れない!
308
:
ローレン
:2011/12/21(水) 01:23:10 ID:???
>>306
(確かに、表での実力がどこまで通用するか
こいつらで試してみるのも悪くない…敗北はすなわち―)
両腕を上げて構えた。
速やかに流れるように体重移動をして動く
ボクサーのような動き
「一つ聞いておく。この世界は何でもありか?」
真っ直ぐに、槍の人物へと距離を詰める
309
:
名無しの魔術師
:2011/12/21(水) 01:30:51 ID:SVtv/fVA
>>308
PK(槍)「ああ!?あったりめぇだろ!だからこうしてテメェを袋にすんのさあ!!」
ローレンの顔目がけて突きを放つ。一発で即死と言う事はないが、ダメージの感覚は酷くリアルな為あまり喰らうのは賢い選択ではない。
さらに左右に動いた二人がローレンに斬りかかる。常套手段だが余り綺麗な連携ではない。
数任せの戦い方だ。
310
:
ローレン
:2011/12/21(水) 01:36:05 ID:???
>>309
「理解した。そういうことなら…!」
首だけを器用に動かし、槍の軌道から逸れる
速度も落とさずに槍の人物に突っ込む
表のゲームとは違う。痛みがダイレクトに来る中で
尚もスピードを緩めずにこのローレンという人物は突っ込んできた。
普通ならば恐怖で速度が落ちるところを
そのままだ
そして一撃、右ストレートを何故か槍に当てた。
左右からの攻撃は、槍が邪魔になってうまく防がれた。
311
:
名無しの魔術師
:2011/12/21(水) 01:49:10 ID:SVtv/fVA
>>310
PK(槍)「な、なんて度胸してやがる・・・!!」
PK(剣1)「くそ!!」
弾かれた槍で追撃を無効化されてしまい、剣士の一人が背後から襲い掛かってきた。
痛みがあるのはPK達も同じだ。怯み動揺しているのだろう。
312
:
ローレン
:2011/12/21(水) 01:55:34 ID:???
>>311
「はぁ…!」
足元に術式が発動する。
ローレンが魔術を発動した。
そして剣士の視界からローレンが消える。
次に横からの衝撃が剣士を襲った。
脇腹をローレンに殴られていたのだ。
(三人相手なんだ、加減なんかしてられない。
普段は使わないけど、瞬間的に加速する術式をプログラムしてるのよ)
313
:
名無しの魔術師
:2011/12/21(水) 02:01:08 ID:SVtv/fVA
PK1「ぐぁっ!?・・お、おおお……!?」
剣を落とし、脇腹を押えながらPKの一人はのたうちまわっている。
しばらくは動けないだろう。
PK2「やろう!!」
PK3「今度こそ挟み打ちだ!動きに気をつけてりゃなんてことはねぇっ!」
正面からもう一人の剣士が斬りかかりローレンの動きを抑え込もうとしている。
それに成功したらもう一人が今度こそ背後から槍による突きを放つだろう
314
:
ローレン
:2011/12/21(水) 02:06:25 ID:???
>>313
斬りかかるには必ずしなければならない動作がある。
一度、剣を振り上げるという
その隙間に、瞬間的に潜り込む。
懐に肩から入りこみ、そのままの勢いで剣士を突き飛ばした。
軽く宙に浮くことだろう。
そして槍の人物の方へ向き
「ふっ!!」
槍にアッパー喰らわせた。
が、突きの勢いが強くバランスを崩して尻もちをついた。
315
:
名無しの魔術師
:2011/12/21(水) 02:20:32 ID:SVtv/fVA
>>314
PK2「げほっ…!?」
ローレンの突き飛ばしで一瞬宙に浮いて背中から墜落した。
PK3「またしても…!?」
上段に弾かれる槍、しかし尻もちをついたローレンを見て好機と見た。
PK3「そこまでだったなぁっ!」
上に弾かれた槍を、そのままローレン目がけて振り下ろした
316
:
ローレン
:2011/12/21(水) 02:28:00 ID:???
>>315
ローレンが尻もちをついた状態から、力の入らないパンチを槍に繰り出した。
「三度目だ」
槍は何故かローレンの力の入っていないパンチと拮抗している。
「俺の攻撃を三度、その槍は喰らった」
見るとローレンの拳と、槍の間に術式が発動している。
その間の術式が槍の攻撃を無力化しているようだ。
反則…その文字が浮かぶ
そう、だからこそローレンは戦闘の前に聞いた
(何でもありか?)と
「お前の槍はもう届かないよ」
槍に拳を当てながら、ゆっくりと立ちあがり
そのまま槍の人物を殴り飛ばした。
「反則技だ。三度殴れば相手の武器を一つ無効化する術式。
規制が出来て、表ではもう使えない技」
317
:
瑠璃垣
:2011/12/21(水) 02:28:51 ID:???
>>307
「いけませんわ……!」
既に投げられたナイフに対して防御魔術を唱える間もないため、
防御のポーズをとる。
318
:
名無しの魔術師
:2011/12/21(水) 02:34:57 ID:SVtv/fVA
>>316
PK3「そ、そんなはんそk――――」
これまでの自分達の悪質プレイを棚にあげて抗議しようとしたところ、最後の一人はローレンに見事に殴り飛ばされた。
そう、Lostworldはなんでも「あり」だ。過去に規制がかかり使用できないスキルも使う事が出来る。
しかし、なんでも「あり」と言う事はそのスキルに対する対処方法も勿論存在すると言う事かもしれないが…
とりあえずは、口ほどにも無い三人のPKを倒したローレン。
相応の経験値が入っただろう。
319
:
大十字 根暗
:2011/12/21(水) 02:37:04 ID:SVtv/fVA
>>317
ザクッ!!という音と共に防御の構えを取った腕に痛みが走った。
ナイフが瑠璃垣の腕に刺さったのだ。
敵プレイヤーはそのまま瑠璃垣を倒そうと追撃を試みたが、流石に駆け付けた根暗によって後頭部を思い切り殴られて倒れる。
「大丈夫か瑠璃垣!?」
320
:
ローレン
:2011/12/21(水) 02:38:19 ID:???
>>318
「一つしか防げないから、武器を持ちかえればいいだけなんだがな」
完全無効化というのが規制の対象になったのだろう。
「気絶したか。やれやれ」
そしてローレンは三人を綺麗に並べ
地面に顔だけを残し縦に埋めた。
「おい、起きろ。聞きたいことがある」
321
:
名無しの魔術師
:2011/12/21(水) 02:40:14 ID:SVtv/fVA
>>320
PK1「げふ……くそ…俺達がこんな……」
PK2「き、聞きたい事……?」
すっかりズタボロにされて負け犬状態だ。
PK3は気絶したままだった。
322
:
ローレン
:2011/12/21(水) 02:42:22 ID:???
>>321
「お前たちのリーダーは誰だ?
どこに行けば会える」
PK3は取り敢えず殴っておいた
323
:
名無しの魔術師
:2011/12/21(水) 02:46:07 ID:SVtv/fVA
>>322
PK3「ほげあっ!!…ガクッ」
PK1「ひい!?」
動けない敵まで殴る事に驚くPK。自分達がしてきたことを完全に忘れている。
PK2「リ、リーダーはこの先の古塔エリアを拠点にしている…俺達のアジトも、そのエリアにある塔だ…」
PK1「だけど会ってどうする気だ?…て、テメェじゃあうちのリーダーには勝てないぜ…?」
324
:
瑠璃垣
:2011/12/21(水) 02:46:34 ID:???
>>319
「い゙っ――――!!」
瑠璃垣の腕から神経を伝わり、全身に痛みが奔る。
ナイフが刺さった痛みも、現実と同様のものだ。
当然ながら、現実で刺された経験のない瑠璃垣にとってそれは鋭く耐えがたいものであった。
たまらず腕を抑えて蹲り、言葉も出す事ができない。
325
:
ローレン
:2011/12/21(水) 02:48:29 ID:???
>>323
「古塔エリアか」
その方角を一度見つめ
「あんたたちを軽くいなせないんだから
当然勝てないだろうな。今は」
目を細めてそう答えた
「名前とジョブはなんだ?」
326
:
大十字 根暗
:2011/12/21(水) 02:54:09 ID:SVtv/fVA
>>324
根暗が言っていた通り、リアルと錯覚するほどに実感のある痛みだ。
駆けよってきた根暗は急ぎナイフを抜き取って淡い光を傷口に当てた。
初級の回復呪文だ。しかし効果はあるのか、傷口が瞬く間にふさがって痛みが退いていく。
「悪い、俺が一緒だったのに…!」
後頭部を思い切りたたきのめされた敵プレイヤーは今のところ動く気配はない。気絶したのだろうか?
と、そこにまた新たに黒いローブを来たプレイヤーが現れた。
327
:
瑠璃垣 麻衣
:2011/12/21(水) 03:00:40 ID:???
>>326
「ハァ……ハァ……!」
痛みは失せたものの、刺さっていたナイフの生々しい感触の記憶からくる不快感は、未だ消えずにいた。
「敵は……!?」
ローブのプレイヤーを確認し、気分を切り替えて素早く立つ。
328
:
名無しの魔術師
:2011/12/21(水) 03:01:47 ID:SVtv/fVA
>>325
PK1「…リーダーの名前は『Ending』…皆、短くエンドって呼んでる」
PK2「ジョブは狂戦士…第一期Cocomagiシリーズで差し替えられた旧ファイター上級職さ…LostworldランクはA…ッヘヘ…ビビったろ…?」
329
:
ローレン
:2011/12/22(木) 01:53:00 ID:???
>>328
「エンド…狂戦士か
正面からの戦闘じゃまず勝てない」
そしてPK二人の頭もなんとなく叩いておいた
「じゃ、なんとかそこから抜け出してくれ
誰かに見つけてもらえるといいな」
そう言って古塔エリアへと向かった
330
:
名無しの魔術師
:2011/12/31(土) 01:54:54 ID:SVtv/fVA
>>329
頭を叩かれたPK達は自分達を放置するローレンに向かってロクデナシだのヒトデナシだの言っているが無視して構わないだろう。
古塔エリアに入ると砂埃舞う岩ばかりの荒野に出た。
そこには一本の長い塔が一つ存在しているだけだ。表のCocomagiにあてはめるならサバイバルミッションで体力の続く限り敵を倒すクエストがあり、そのステージにそっくりだった。
このフィールドに存在するプレイヤーを検索すると、自分とENDING以外のプレイヤーはいないようだ。
他のPK達も狩りに出払っているのだろう。
ENDINGは塔の中にいるようだ。
331
:
大十字 根暗
:2011/12/31(土) 01:59:35 ID:SVtv/fVA
>>327
ローブの男「P3のアジトから出てきたから追ってみたら、大した連中じゃなさそうだな」
「!」
根暗は瑠璃垣を庇いながら、冷や汗をかいた。フードにはPKの文字がペイントされているのだ。
プレイヤーキラーの一人に絡まれてしまった。
ローブの男「俺のジョブはパペッター…特殊な人形アイテムを使って自分以外のものを操る特殊ジョブ
お前さんらが戦ったのは俺が操っている人形の一つだったってわけだ」
「…Lostworldじゃ実際に意識も操られちまうのか…瑠璃垣、立てるようになったらP3の拠点か、このエリアの外に急いで逃げるんだ」
そう言って根暗は右手を開くと、音波エフェクトで造られたナイフを手にした。
332
:
ローレン
:2011/12/31(土) 02:03:39 ID:???
>>330
「PK達はこんなに活発に動いてるのか。
元気なことだな」
フィールドを見つつそう呟く
「不用心だな。それほどに自分の力が絶対的ということでもあるんだろうな」
塔の中へと足を踏み入れた
向こうも既にこちらの存在に気付いてるはずだ
333
:
ENDING
:2011/12/31(土) 02:14:42 ID:SVtv/fVA
>>332
塔の中は円形の広間があり、中央には天上へと伸びる螺旋階段があるだけだ。
内部に入ると、その螺旋階段の段差に腰かけている男が一人だけいた。
男は俯き気味に座り込んでおり、入ってきたローレンの方へ顔を向ける事もしない。
ちなみに、素手のようだ。
プレイヤーネーム:ENDING(通称エンド)
ジョブ:狂戦士
Lostworldランク:A
334
:
ローレン
:2011/12/31(土) 02:19:39 ID:???
>>333
(素手…武器を持ってないのか。
いや持ってなくても充分な強さがあるか)
こつんこつん、とローレンの足音だけが響く
そして自分の間合いにエンドを入れたところで止まった
335
:
ENDING
:2011/12/31(土) 02:32:39 ID:SVtv/fVA
>>334
「……何か用か?」
うなだれた姿勢のまま、最強と噂される男はローレンに声をかけた。
両手両足は鎖が千切れた鉄枷を嵌めており、衣服はボロボロだ。
まるで強い印象は受けない。脱獄囚か何かのようなアバター姿だ。
336
:
ローレン
:2011/12/31(土) 02:34:23 ID:???
>>335
「随分と珍しいアバターだな。リーダーには見えないが
あんたが三大勢力の一つでPK達を束ねるリーダーなんだろ?」
337
:
ENDING
:2011/12/31(土) 02:46:24 ID:SVtv/fVA
>>336
「知らねぇな……」
男は呟くような声で、何処なくうんざりそうに返事をした。
「俺はただ暴れてただけさ…気が付いたら雑魚どもが群れて俺の後ろについてきてるだけだ」
「まあ一人でいるより効率が良いから、ついてきてる奴らの好きにさせてるだけで俺は何も頭らしい事はしてねぇよ…」
そう言って立ち上がる。当然ながらアバターは男、ボサボサの黒髪に鋭き眼つきだ。
「それじゃあもう一度聞くが、何か用なのかお前?」
338
:
ローレン
:2011/12/31(土) 02:50:59 ID:???
>>337
「なるほどな。今の立場は結果としてあるだけということか」
納得したように言う
「あんたがどんな人物なのか会ってみたかっただけさ。
あんたはこの世界のこと、何か知ってるか?」
ピリッとした空気がお互いの間に流れる
339
:
ENDING
:2011/12/31(土) 02:54:58 ID:SVtv/fVA
>>338
「お前が知っているくらいの事は、まあ知ってるな…」
緊張感の高まる空気の中、二人の会話が続く
「ああ…そういや…≪最初のLostworldプレイヤー≫の名前は知ってる」
奇妙な、そしておそらくは重要なワードが口にされた。
340
:
ローレン
:2011/12/31(土) 02:57:45 ID:???
>>339
「この世界での最初のプレイヤー…」
とてつもない興味をそそられる情報が飛び出た。
「教えてくれ。なんて名前なんだ」
341
:
ENDING
:2011/12/31(土) 03:07:15 ID:SVtv/fVA
>>340
「…断る」
明確に、悪意の籠った顔でニヤリと笑った。
「どうも最近、Lostworldを『手に入れよう』としてる連中がこの世界の初期の頃の情報を集めてるらしくてなあ…」
「せっかく俺が好き放題暴れられるこの世界が誰かの物になるのは癪なんでね、絶対に教えない」
だが、と続け
「そうだな…お前ちょっと俺とやりあえよ…もし、一発でも俺にダメージを与えられたら教えてやる…無理だろうけどな」
342
:
名無しの魔術師
:2011/12/31(土) 14:19:15 ID:d75a7A5U
私ここで結構おいしいおもいしました。
詳細は書けないけど、やり方次第ですね(^O^)
ttp://bit.ly/rRzIgw
343
:
ローレン
:2012/01/02(月) 01:11:06 ID:???
>>341
「この世界を手に入れるだと…」
ここに来て、自分の知り得ぬ情報がどんどんと入ってくる。
やはり危険を冒してまでここに来て正解だった。
この世界を手に入れようとしている連中がいる。
単独ではやはり難しいということ。そしてやはりその連中も
初期の頃の情報を集めている。
「やはりこの初期の頃に何か手掛かりがあるかもしれないんだな」
そしてエンドを見つめ
「一発でいいんだな?分かった。
その申し出、受けよう」
344
:
ENDING
:2012/01/02(月) 03:14:03 ID:SVtv/fVA
>>343
「ほう、怯まないのか…久しぶりに度胸のある奴じゃないか」
両手をズボンのポケットに突っ込んだままローレンの間合いの中で悠然と立っている。
「ああたったの一発さ…ただしお前は倒れない限り何度でも向かってきて良いぜ」
345
:
ローレン
:2012/01/03(火) 00:44:22 ID:???
>>344
(不思議な高揚感に包まれてる
普段のゲームでは絶対に感じることのない感覚)
目を瞑ると
一度大きく息を吸い込み
そして静かに吐き出した。
(この感覚が…私を高揚させる)
開かれた目には決意めいたものが感じられる。
(今の私がどこまで通用するか
試したくて仕方ない)
そしてローレンは右足を大きく踏み出し
低姿勢のままエンドへと突っ込んでいく。
そのまま正面まで進んだところで、回し蹴りを繰り出した。
低姿勢から繰り出す、縦回転の回し蹴り
346
:
ENDING
:2012/01/03(火) 02:06:54 ID:SVtv/fVA
>>345
風を裂く音と共に放たれた回し蹴りを、エンドは左足を軸に右に半回転する動きでいなすように回避する。
そして右ポケットから拳を出す――――それをローレンが眼に捉えた瞬間だった。
エンドの拳は既にローレンの腹部に叩き込まれていた。
今までローレンが、沙耶が経験したダメージの中でも最も重い一撃だ。
クイックと呼ばれるテクニックがこのゲームには存在する。
本来は防御姿勢から素早く反撃に転ずる時に使用するものだが、エンドはそれを用いて回避行動をとりながらローレンの攻撃が振り切られる前に拳を放ったのだった。
狂戦士―――Cocomagiが登場した頃に存在した上級ジョブである。
ステータスの特徴としてはまず、あらゆる武器が装備出来ない事。
デメリットが大きくあるようにみえるが、その反面であらゆる上級ジョブを寄せ付けない非常に高いステータスを誇った。
取得条件は非常に厳しいが一度極めてしまえばこのジョブ一人でゲームを支配出来るほどだったと言う。
また、あらゆる魔術攻撃に対しても高い耐性を持ち各ユーザーから非難の声が殺到したと言う。
それに伴いアップデート時に狂戦士は廃止され、別のジョブに差し替えられたと言う。
余談だが、その時点で狂戦士となったユーザーは全プレイヤーの中で僅か5人のみだったと言う。
347
:
ローレン
:2012/01/04(水) 02:03:48 ID:???
>>346
(威力もスピードも乗ってる…!捉えた!)
そう思った次の瞬間には、軽く往なさされた。
そしてエンドの動きを目で追う。
右のポケットから拳を出した。右ストレートか?それとも
「ふぐぁあ…!!」
腹部に直撃したその右拳がローレンを吹き飛ばした。
二度、三度転がってから受け身を取って起き上がった。
「なんて重い…一撃なんだ
馬鹿げてるだろこれは…」
腹部を押さえ、前屈みになりながらエンドを見た。
「近接戦では防御も高い方だぞ俺は…それも無視してるかのような威力だ」
(これがバーサーカーか
確かに性能が壊れてる)
「少し休んだ。次行くぞ」
再び真正面からエンドに突っ込む
そしてエンドの直前まで来て、加速の術式を発動させた。
視界からローレンが消えたように見えるはずだ。一般のプレイヤーなら
そして死角から、エンドの右後ろから背中目掛けてストレートを繰り出した
348
:
ENDING
:2012/01/04(水) 03:03:41 ID:SVtv/fVA
>>347
これまでローレンが戦ったLostworldのプレイヤーならばこの動きで勝負がついていただろう。
しかし、エンドは背中に拳が当たるより先に地面を蹴ってその場から宙返りをした。
ぐるんとローレンの目の前を飛び越え、拳は虚しく空を切る。重い着地音。
そして、逆にローレンは背後を取られ背中を痛烈に蹴り飛ばされた。
「Lostworld内じゃ痛みは本物と錯覚しちまうだろ?骨が折れるイメージでも出来たか?」
349
:
ローレン
:2012/01/05(木) 00:13:41 ID:???
>>348
「な…ぐふあ!!」
驚いたのも一瞬、次の瞬間には体の軋む音と共に蹴り飛ばされていた。
痛烈が一撃、実際の自分の体が壊れそうな感覚
「その身なりで……その動きは反則だろ。くそ
目で追った時には攻撃が飛んできてる」
(ある程度予測して動かないと
今の私じゃあいつには届かない)
ゆっくりと起き上がり
再びエンドと対峙した。
二発、エンドの攻撃をたった二発もらっただけで
このダメージ
350
:
瑠璃垣 麻衣
:2012/01/05(木) 17:03:28 ID:???
>>331
「く……」
腕を抑えながら、ローブの男の方を向いて口を開く。
「言われなくても……。ただし、その人を倒してからそうさせていただきますわ!!」
詠唱をすると、瑠璃垣の前に陽光の如き光が集まる。
「ここから失せなさい!!」
そして、人間の胴程の大きさになった光弾をローブの男へ向けて放つ。
軌道は直線的だが、威力の面では恐らく、瑠璃垣が今の状態で放つことができる最も高威力の技であろう。
351
:
ENDING
:2012/01/14(土) 01:18:53 ID:SVtv/fVA
>>349
「まだ立てるのか、根性あるじゃないか」
再び両手をポケットに突っ込むエンド。
「これは…避けれるか?」
ごく自然な振る舞いから一瞬にして左足でローレンの右脇腹を狙った蹴りが放たれる
エンドの動きを注意深く観察していれば動きだす一瞬の動作に気付けたはずだ
352
:
ローレン
:2012/01/14(土) 01:26:21 ID:???
>>351
加速の術式が腕に現れる。
そしてローレンの目がエンドの動きに合わせて動いた。
脇腹を狙っての攻撃を腕でガードしたのだ。そのままローレンは吹き飛ぶ
「ぐはっ……だが今のは見えた。
攻撃をする暇はないがガードは出来た」
353
:
大十字 根暗
:2012/01/20(金) 05:34:49 ID:SVtv/fVA
>>350
パペッター「!」
思ったよりも高威力の技に驚くパペッター。しかし指をふいに動かすと、先ほどまで気絶していた操り人形状態のプレイヤーが突如跳ね起きる
そして意識もないままに瑠璃垣の放った攻撃の盾になった。炸裂音と共に吹き飛び、パペッターの足元に転がり落ちる。
「なんてゲスい真似を…!」
パペッター「面白いなお前ら…よし、俺の操り人形にしてやろう、何…痛くは無い…気持ちよく眠りに堕ちるだけさ」
「マズイな…瑠璃垣、急いで走れ!時間は稼ぐ!」
瑠璃垣選択肢
・気合を入れて根暗と二人でこのPKに挑む
・癪だが、P3アジトへ向かい助けを呼ぶ
・根暗の言う通りすぐ向こうの別エリアへと逃げる
354
:
ENDING
:2012/01/20(金) 05:39:48 ID:SVtv/fVA
>>352
「こんなに速く俺の攻撃に対応出来た奴は殆どいねぇな」
吹き飛んだ先でエンドへと顔を向けた。しかしエンドはそこにはいなかった。
「褒めてやるよ」
声は上から聞こえる。なんとエンドは跳躍していた。ローレンのいる地面からおよそ10mほどの中空。
真後ろの螺旋階段のコンクリートを力強く蹴ると高速でまっすぐローレンへ接近、そのまま右ストレートを放ってきた。
355
:
ローレン
:2012/01/22(日) 02:05:43 ID:???
>>354
声を聞いてからの反応
明らかに行動は一歩遅れる。後手になる。
それがエンドとの戦闘では命取りとなる。動くと同時にほぼ勘を頼りに動かなくてはならないのだ。
だから音を聞いてからでは遅い。
ローレンが見上げた時には既に拳が眼前に迫っていた。
そこまでが沙耶の見た光景である。それを境に意識が途絶えた。
直撃をしたのだろう。狂戦士のエンドの攻撃を三発も喰らったのだ。当然といえば当然
いや、良くもった方だと言っていいだろう。
356
:
ENDING
:2012/01/22(日) 03:42:34 ID:SVtv/fVA
>>355
―――――………一体どれだけの時間が経ったのだろうか?
鈍い、頭部の痛みと共にうっすらと視界が開けてくる。
沙耶はまだローレンのままだった。強制的なログアウトをする事も、≪ロスト≫したわけでもないようだ。
視界には螺旋階段と高い天上が広がっている。まだあの塔の中のようだ。
「起きたか」
すぐ近くにはエンドが出会った時の姿勢で座っていた。声に反応して飛び起きたなら、打たれた背中や腹部、頭部が酷く痛むだろう。
ステータスを確認すると、HPが危険域まで落ちている。今は戦闘状態ではないので、ゆっくりとだが回復しているが。
塔の中には未だ、ローレンとエンドの二人のみだった。
357
:
ローレン
:2012/01/22(日) 23:15:34 ID:???
>>356
目を覚ますと知らない天上があった。
いや、私はこの天上を知っている。さっきまでここで戦っていたのだ。
ゆっくりとだが意識が覚醒してそしてエンドの声で上半身を勢いよく起こした。
「つっ……」
鈍痛に顔を歪ませながら、自分を叩きのめした相手を見る。
「なんでトドメを刺さなかった?
いくらでも出来ただろうに」
自分のステータスを確認して悪態をつく
そして今戦闘をすれば今度こそロストするなと一瞬考え
すぐにその考えを消した。
358
:
ENDING
:2012/01/22(日) 23:44:56 ID:SVtv/fVA
>>357
「俺は楽しめりゃ良い、≪殺す≫事にはそんなに興味はないんだ」
欠伸を噛み殺しながら、エンドは語った。
「お前が強くなりゃ楽しそうだしな、これでお終いってのは勿体ない…お前もそうだろ?俺の強さを聞きつけたとか何とか言ってたじゃないか、それと一緒だ」
そう言うと立ちあがり、螺旋階段を一段一段昇りだした。
特について来いとも、帰れとも言わない。
359
:
ローレン
:2012/01/23(月) 00:44:52 ID:???
>>358
重い体を起こし、エンドの後を無言で付いていく。
(どうやら本当にPKにはあまり興味がなさそうだな。
強さの結果がそれを引き起こしたのか)
どこまで続くかも分からない螺旋階段を昇る。
(…強くなる、か)
360
:
ENDING
:2012/01/24(火) 23:28:56 ID:SVtv/fVA
>>359
20分ほどは昇っただろうか?螺旋階段が終わると、そこは塔の頂上だった。
荒野に一つだけそびえる塔から見える景色は閑散としていた。
頂上は円形の広場のようになっていて、中央に墓標の様なものが置かれていた。
その墓標には「ロストマン」と言う名前だけが刻まれている。
361
:
ローレン
:2012/01/25(水) 00:15:57 ID:???
>>360
「ロストマン……墓標か?
このロストマンという人物の」
墓標を見て、そして頂上からの景色を見た
「あんたの友人か何かか?」
362
:
ENDING
:2012/01/25(水) 00:21:19 ID:SVtv/fVA
>>361
「いや、これが墓石かどうかも俺はしらねぇ」
「この塔をねぐらにした時からあったものだ、アクセスするなら勝手にしてみな」
どうやらこれは検索用のオブジェクトらしい。
363
:
ローレン
:2012/01/25(水) 00:22:43 ID:???
>>362
「なら相当前からここにあるものなのか」
そっと墓石に触れてアクセスしてみた。
何があるのか
364
:
名無しの魔術師
:2012/01/25(水) 00:29:45 ID:SVtv/fVA
>>363
いくつかバグったような画面が出た後、短い文章が見て取れた。
****の塔…初期踏破……ロストマン…Lostworldランク**
ユーザーナンバー…『0001』
365
:
ローレン
:2012/01/25(水) 00:42:24 ID:???
>>364
「…!!」
情報はほとんど掠れて読めなかったが
最後を見て驚きを隠せなかった
「ユーザーナンバー0001……ロストマン
エンドあんた、これを俺に教えるために?」
366
:
ENDING
:2012/01/25(水) 00:43:41 ID:SVtv/fVA
>>365
「あ?教えるって何をだよ」
エンドは大きな欠伸をしながら話す
「お前は勝手についてきただけだ、そして勝手にそれにアクセスしただけだろう」
367
:
ローレン
:2012/01/25(水) 00:51:57 ID:???
>>366
「……」
しばし考え込むような動作をして腕を組む
「エンド、俺はあんたについて行こうと思った。
あんたの傍にいれば何か見つけられるかもしれない。
何より強くなるのが目的だ」
思いもよらぬ発言をする。
「もちろん、嫌とは言わないよな?
あんたの性格からして、勝手にしろというところか」
368
:
ENDING
:2012/01/25(水) 01:24:05 ID:SVtv/fVA
>>367
「……」
ローレンの言葉に耳を向け、視線を向けるエンド
「そうだな……勝手にしろ」
これは了承とみて良いだろう
369
:
ローレン
:2012/01/25(水) 01:26:42 ID:???
>>368
「そうかい、それじゃあ勝手にさせてもらう」
満足そうにそう答えた
ローレンが三大組織の一つ
PKをする組織に加入した。
(あいつに会ったら…次は敵同士かもしれないな。
私はPKするつもりはないが、そこに属しているだけでも許せなさそうな性格してたもんな
いや勝手なイメージだけどそんな気がする)
370
:
瑠璃垣 麻衣
:2012/01/25(水) 18:22:29 ID:???
>>353
「そんな!無傷で防がれるだなんて……」
悔しい気持ちが表情に表れる。
もう敵わないのでは、と考えると逃げ腰になる。
しかし、何故か逃げなければいけない、という気持ちにはならない。
「何をご冗談を……逃げませんわ!!」
・気合を入れて根暗と二人でこのPKに挑む
371
:
名無しの魔術師
:2012/01/28(土) 02:11:28 ID:SVtv/fVA
>>369
ローレンのステータスに以下の情報が追加された。
所属:PKチーム『飢狼
同チームに所属するメンバーのリスト、及びメンバー同士との通信権限。
エンド「さて…俺はこのまま寝るとするか…後はテメェの勝手にしな」
>>370
根暗「瑠璃垣…!分かった、何とかフォローするから二人で倒すぞ!」
パペッター「面白い…楽しませてくれよ」
PKプレイヤーが再び動き出す。両手を動かすと土人形が次々と召喚されていく、どうやらこれもパペッターの能力のようだ。
パペッター「さて俺にたどり着くまでに何体倒せるかな」
根暗「数で押す気か…!」
372
:
ローレン
:2012/02/01(水) 01:09:44 ID:???
>>371
(まずはリストを見てみるか…飢狼の中での上位のリスト、と)
リストを表示させてメンバーを見る
この中には自分を狙ったPKもいるが、上位ではなかったはずだ
373
:
名無しの魔術師
:2012/02/01(水) 01:52:38 ID:SVtv/fVA
>>372
上位のメンバー、ひとまずは一覧で3人のプレイヤーが表示される。
トップは言わずもがな、今目の前で隙だらけのまま眠りについているエンドだ。
1:ENDING 狂戦士 LostworldランクA
2:フォルティス ソードマスター LostworldランクC
3:マティアス 賢者 LostworldランクC
それ以外のメンバーは殆どがEランク、中にちらほらとDが混じっているようだ。
ちなみにローレンを襲ったこれまでのPKは、最初のスケボーに乗ったボマーがD、あとは全員Eランクだ。
374
:
ローレン
:2012/02/01(水) 01:58:21 ID:???
>>373
「さっきまで戦ってた奴とは別人みたいだな」
眠りこけているエンドを見てそう思う
「取り敢えずはランクCを目指すか
この三人以外は期待できないな」
(エンドはともかく、残り二人も強いと見ていいだろうな
こいつらももちろんPKするんだろうな)
375
:
名無しの魔術師
:2012/02/01(水) 02:07:44 ID:SVtv/fVA
>>374
ちなみに所属したことにより彼らの居場所も分かるようだ。
マティアスは最初にローレンが通った森の深部、フォルティスはあの夜の町付近にいるようだ。
尋ねる事も出来るがどうするかはローレン次第である。
エンドは熟睡しているので起きないだろう。むしろ起こしたら怖い事になりそうだ。
376
:
ローレン
:2012/02/01(水) 02:18:54 ID:???
>>375
「フォルティスにマティアスか」
現在地を見て
「マティアスとかいうのに会ってみるか。
俺とは正反対のジョブだな。魔術特化か」
377
:
マティアス
:2012/02/01(水) 02:24:41 ID:SVtv/fVA
>>376
塔を後にして移動するローレン。
廃墟エリアを出て町を越え、再び森へと足を踏み入れる。
奥地の方に出向くと肌でこの場所の危険さがピリピリ伝わってくるだろう。モンスターの気配がとても強い。
かなり遠くから遠吠えが聞こえたりもした。ローレンの記憶にあれば、今聴こえた咆哮は本来は複数人で倒す専用ミッションのモンスターの声だったはず。
奥へと進むと、進行方向から強烈な雷のエフェクトが起ったのが確認出来た。
その場に向かうと、そこには真っ白な衣服とマントに身を包んだ金髪の青年のアバターがいた。
彼がマティアスだろう。眼の前にはピクピクと身体を痙攣させたまま動かないゲームプレイヤーがいた。
「…何だ?お前も俺にこうして欲しいのか?」
開口一番がこれだ、だいぶイッてるプレイヤーかもしれない。
378
:
ローレン
:2012/02/01(水) 02:30:40 ID:???
>>377
「その言葉、反射の魔術でそのまま返してやるよ」
挑発に挑発で返すローレン
マティアスの魔術を遠目からでも格に出来たが
相当な威力だろう
「ランクCで止まってるような奴に俺が倒せるわけないだろう?」
ローレンのランクはEだ。もう一度確認しておこう
ローレンのランクはEだ
379
:
マティアス
:2012/02/01(水) 02:37:25 ID:SVtv/fVA
>>378
「ああ!?中々粋なジョーク混ぜるじゃないか最低ランク君がよぉ!!」
目を見開いて凄い形相になりながら右手を紫電が包む。既に攻撃魔術として放てるようだ。
詠唱速度や攻撃速度が半端なく高いのだろう。
「何だぁ…お前…新入りか?可哀想になぁ、せっかく入ったばかりなのに畳まれてしまうなんてなあ?」
マティアスのランクはC、少なくともローレンの二つ上。もう一度言うと、二つ上のCランクだ。
「地獄で反省しろやぁっ!!」
叫ぶと共に雷の魔術攻撃を放ってくる。所謂片手撃ちのエネルギー弾のような感じだ。
時間と共にローレンの体力は回復し安全状態になってるがこれが直撃したらまたピンチになってしまう。
380
:
ローレン
:2012/02/01(水) 02:45:57 ID:???
>>379
「頭に血が上りやすいタイプだな。むしろ昇りっぱなしか」
エンドの攻撃を思い出す
あれに比べればそこまでの威力ではないだろうが
やはり直撃はまずい。確実に危険域まで体力を削られる。
(痛いわよねきっと…でもやるしかないわ!)
「ふん!!」
とローレンの右拳に術式が発動する。
そして右拳でエネルギー弾を殴った。
当然着弾した瞬間に魔術は爆発したころだろう。
「ぐぅ…!!」
右手にダメージが集中した
381
:
マティアス
:2012/02/01(水) 02:51:49 ID:SVtv/fVA
>>380
痛烈な爆音と共にマティアスとローレンの間に煙が立ち込める
それが晴れると、マティアスは意外そうな表情を浮かべてローレンを見ていた。
「吹き飛ばすつもりで放った攻撃を右腕一本棄てて防ぐとは…!」
ローレンの右腕を激痛が襲う、火傷のような、裂傷のような斬傷のような。
雷の魔弾を術式越しにとは言えもろに受けたことで、肘から先が真っ黒焦げになっている。
感覚も怪しい、まるで肘から先が消し飛んだようにも思える。しかしまだ右腕は存在した。
ゲーム機能の自然治癒を待つか回復呪文を受ければ治る。しかし出来るならば早急に後者を行った方が賢明だろう。
382
:
ローレン
:2012/02/02(木) 00:22:36 ID:???
>>381
「……」
(あーもう…痛いわね。これ本当に腕なくなったんじゃないの?
熱い、痛みよりもう熱さしか感じない)
「い…言っただろう?お前じゃ俺は倒せない」
震えた声でそう答えた
(こういう時、回復呪文とか使えると便利よね。
私のジョブは殴ってなんぼだから、そんな魔術あるわけないけど)
383
:
瑠璃垣 麻衣
:2012/02/02(木) 02:38:21 ID:???
>>371
「わかりましたわ!」
かといって、この数の前に有効な対応策は浮かばない。
先ほどの高威力の魔術も、対象を一点に絞った結果、可能な攻撃だった。
「なんて卑劣な……!」
迫る土人形に対して杖を構えるも、足は自然と後退していく。
そんな時に、銃声が鳴り、土人形が一体吹き飛ばされる。
眼帯「……」
音がした先には、以前根暗が見た、眼帯の男が拳銃のような武器を構えていた。
384
:
月夜 雄
:2012/02/15(水) 02:10:22 ID:???
自分と全く同じ顔をした連中が、突如として姿を消したのはいつの事だったか。
今は秋を過ぎ、冬が訪れ、そろそろ桜も咲こうかという季節となっていた。
「いざ居なくなってみると、寂しいもんだな……」
近頃、生徒の間では-Cocomagi-とかいうアーケードゲームが流行しているらしい。
しかしそれは、薄給アルバイト学生である月夜 雄には縁遠い物であった。
彼の偽者達が今も残っていれば、勝手に金を持ち出してプレイしに行く者が居たのだろうが。
「……っていうか、僕らが卒業したらこの学校どうなるんだ? 大学生編に移行するのか?」
そういえば最初は僕っ子だったね。月夜くん。
385
:
マティアス
:2012/02/15(水) 02:56:36 ID:SVtv/fVA
>>382
「…へぇ、やせ我慢の割には面白いねぇ…」
面白いとは言うが、マティアスの表情は全く笑っていない。気分を害されたというような表情だ。
そんな事をしてるうちに、先刻マティアスによって黒コゲにされたプレイヤーが突然、姿をこの場から消した。
点滅するようにして消えたさまはまるでデリートされたみたいだ。
「強制ログアウトか…ま、もうアイツはLostworldじゃ再起不能だろうな」
横目でそれを見るとマティアスはため息を吐きながら語った。
「今日はもう狩りって気分じゃねぇや」
「おい新入り、テメェのふざけた態度はその右腕に免じて今回だけは見逃してやる…だがな、次同じ事をしてみろ?Eランクじゃ越えられない壁って奴を骨身に叩き込んでLostworldから追い出してやる」
386
:
大十字 根暗
:2012/02/15(水) 03:02:58 ID:SVtv/fVA
>>393
「あの人は…」
パペッター「アイツ、他のPKからもマークされてた奴じゃねぇか…チッ!P3のメンバーだったのかよ!!」
眼帯の実力を知ってるのか、パペッターは少しばかり警戒を強くした。
土人形達を周りに何体か配置して身を守る
そして残りの土人形達が進軍してくる
「瑠璃垣!あの人は味方らしいから協力してもらうぞ!お前は俺の後ろで援護してくれ!」
根暗は瑠璃垣の前に立ち、腕を素早く振るうとエネルギー体の剣のようなものを右手に握っていた。
サウンドマスターのスキルの一つ、音波ブレードだ。瑠璃垣は知らないかもしれないが。
(あてにするしかない、頼むぞ…!)
眼帯からは魔術師タイプの瑠璃垣の前に立った根暗が見える。
援護してくれと言うメッセージが込められた行動だと言うのは伝わるだろうか?
そうしているうちに接近してきた一体の土人形を根暗が切り裂いて撃破する
387
:
瑠璃垣 麻衣
:2012/02/15(水) 20:03:41 ID:???
>>386
眼帯男の拳銃が放つ弾は、特に仕掛けがあるわけでもなく土人形に当たっていく。
それでも表情ひとつ変えず、ただパペッターに向けて引き金を引く。
もしもランクを見る事ができるのであれば、ランクはDである。
「そ、そうしますわ!」
瑠璃垣は万一のため、根暗の防御やスピードアップと言った補助魔術を唱える。
眼帯男は根暗の行動には目もくれず発砲を続けている。
今のところは助けになっているが、本当に味方なのかどうか、未だ正体は不明だ。
388
:
ローレン
:2012/02/16(木) 00:05:38 ID:???
>>385
「…!!」
プレイヤーが消えた。
消えたプレイヤーはどうなったのだろう?
ちゃんと現実世界に戻れたのだろうか、それとも……
「そうかい、それじゃ
お言葉に甘えさせてもらうとするよ」
マティアスからの追撃が来ないのを悟ると
内心ほっとした。これ以上のダメージは厳し過ぎる
意識を失いかけない
(さて…この腕どうしたものかしら
もう良く分からないわね焦げてて)
389
:
マティアス
:2012/03/02(金) 02:12:16 ID:SVtv/fVA
>>388
「フンッ」
バッとマントを翻して再びローレンへと手をかざすマティアス。
まさか言った傍から不意打ちか?そう思った瞬間だ。
ローレンの右腕の傷がゆっくりと治癒しだした。
確か戦闘中向けの、ダメージが時間と共に回復する魔術スキルがあったはずだ。マティアスはそれをローレンに使用したのだろう。
普通の回復呪文を使わないのは地の性格の悪さだろう。
「同じチームの奴を怪我させたままじゃあとでフォルティスが五月蠅いからな…適当にそれで治しな」
「10分くらい放っておけば元に戻ってるだろうよ」
390
:
ローレン
:2012/03/02(金) 02:17:00 ID:???
>>389
(なんだこいつ…随分とテンションにムラがあるな)
腕の痛みが徐々に和らいでいく
それでもまだ時間はかかりそうだが
「フォルティス?PK同士が仲間意識を持ってるのか?」
391
:
マティアス
:2012/03/02(金) 02:25:14 ID:SVtv/fVA
>>390
もしかしたら情緒不安定の類のプレイヤーなのかもしれない
「いくらならず者が溜まって出来たチームだって、ある程度ルールがなきゃ『勢力』なんて見方されねぇだろぉ?」
「エンドの野郎はそういうのに興味がねぇ代わりに、エンドとは知った仲らしいフォルティスが仕切ってやがるのさ」
もう一人のランクCプレイヤーが、サブリーダーのようなものなのだろう。
「エンドの圧倒的な力をシンボルに、フォルティスはPK同士での狩りは無しとかどのチームが何処に狩りに行くかとかを命令するようになったのさ」
392
:
ローレン
:2012/03/02(金) 02:29:28 ID:???
>>391
「なるほど、ブレーンというわけか」
(不満を持ってるやつもいそうだが
それを抑えつけられる強さもあるわけだ)
「そうかい、それじゃ
俺も一度会っておくか」
393
:
マティアス
:2012/03/02(金) 02:35:51 ID:SVtv/fVA
>>392
「いけすかねぇ奴さアイツは…まあ、だからと言って事を構えたら俺でも腕の一つや二つ覚悟する事になるが」
「今頃奴は夜の町にいる頃だと思うぜ…会うなら気をつけな、何考えてるかホントに分からない奴だからな…」
394
:
ローレン
:2012/03/02(金) 02:38:34 ID:???
>>393
(今は情緒が安定してるのか?まあいいか)
「そりゃご親切にどうも
夜の街にいるのか。早速行ってみるとする」
395
:
マティアス
:2012/03/02(金) 02:45:15 ID:SVtv/fVA
>>394
「ああ、勝手に行きやがれ、良いかさっきも言ったが次に生意気な事したら腕だけじゃ済ませねぇからな…」
そう言って、マティアスはフラリとした足取りで森の奥へと歩を進めていってしまった。
やはり結構キレてる人物なのかもしれない。中の人も。
396
:
ローレン
:2012/03/02(金) 02:54:23 ID:???
>>395
「見た目はクールそうなんだがな」
そう呟いてローレンも森を後にした。
夜の街へとフォルティスに会いに行くために
397
:
フォルティス
:2012/03/02(金) 03:08:56 ID:SVtv/fVA
>>396
移動中に腕の傷はほぼ治癒されるのだった。
-夜の町-
何度目かの夜の町、相変わらず他のプレイヤーとあまりすれ違わない。
目的の人物を探そうとすると、すぐにそれらしい人物を見かける。
長身に、草原の部族と言う表現が似合う衣装の男のアバターが一人で歩いている。
腰に刀を下げている事から、間違いなくフォルティスだろう。
あちらはローレンには気付いていないようだ。
398
:
ローレン
:2012/03/02(金) 03:11:56 ID:???
>>397
(あの黄昏てる奴がフォルティスか…黄昏てるな)
「あんたがフォルティスか」
先に声を掛けるローレン
腕が治癒されて、これでまた戦闘にも支障はなさそうだ
399
:
大十字 根暗
:2012/03/03(土) 00:39:42 ID:SVtv/fVA
>>387
「助かる!」
瑠璃垣の補助呪文で動きが良くなるネクロ。
眼帯プレイヤーの射撃は威力が高いのだろう、土人形達が次々に壊されていく
今のところ根暗に誤爆と言う事態にはなってない。
パペッター「ち、畜生…不利過ぎる…逃げるしかない!」
自慢の人形が敵わないと知るやPKは背を見せて逃げ始めた。
400
:
瑠璃垣 麻衣
:2012/03/03(土) 00:55:23 ID:???
>>399
(し、しかし、あの方は一体……?)
状況が有利になり、ふと冷静になる瑠璃垣。
無論、不利なこちらの状況を見て加勢してくれた善人なのであればよいのだが。
眼帯「……」
パペッターが逃げる体勢を見せると、眼帯の男は射撃を中止する。
しかし一方で、眼帯の男の機械の右腕が輝き始め、異様な空気が漂い始めた。
401
:
大十字 根暗
:2012/03/03(土) 00:59:31 ID:SVtv/fVA
>>400
(なんかチャージしだしたぞ…!)
巻き込まれる事を警戒したネクロは土人形を倒すと瑠璃垣のいる場所まで後退した。
パペッターはエリア移動場所まで走って逃げている。
しかし眼帯のプレイヤーの攻撃が先に決まるであろう。
402
:
瑠璃垣 麻衣
:2012/03/03(土) 01:09:46 ID:???
>>401
眼帯の男の右腕は、少し見ただけでも非常に複雑な構造をしているのは間違いないように思われる。
眼帯「ドロップ……!」
眼帯の男は右腕に、瓶詰の、緑色の液体のようなものを注入した。
同時に、複雑な構造を持つ右腕の各部が、モーターが回りだしたように激しく動き出す。
眼帯「ヴォルグレイザー、召喚!!」
眼帯の右腕から爆煙が拡がる。
同時にパペッターは、背後から振り切れない速さで『何か』が近づいてくるのを感じるであろう。
驚くべきことに、気が付けばDランクの眼帯の他に、Bランクには位置する『何者か』の気配を感じる。
403
:
大十字 根暗
:2012/03/03(土) 01:15:36 ID:SVtv/fVA
>>402
パペッター「う、うわああああああ!?」
振りきれない何かに追いつかれたパペッターは悲鳴を上げる事しかできなかった。
そして、眼帯のプレイヤー以外の高レベル反応に冷や汗をかく根暗
「な、なんなんだあの人…!?」
404
:
瑠璃垣 麻衣
:2012/03/03(土) 01:23:19 ID:???
>>403
勝負は既についていた。
パペッターが振り返った時には、その何かはパペッターを追い抜いていた。
眼帯「ヴォルグレイザーは、疾風の魔物。奴が起こす風は、鉄さえも切り裂く」
パペッターの身体に、たった一筋、しかし致命傷ともなりうる深い裂傷がゆっくりと刻まれていく。
405
:
大十字 根暗
:2012/03/03(土) 01:30:59 ID:SVtv/fVA
>>404
「す、凄い威力だ…」
パペッター「い、いてえ…いてえよお……」
深い傷を負ったパペッターはうめき声を上げながら傷を手で押さえている。
ゲームならば本来の痛みとは程遠いはずだが、Lostworldでは勝手が違う。
「あのままじゃあのPK、まずいんじゃないか…?瑠璃垣、止血適度に回復してやれないか?」
406
:
瑠璃垣 麻衣
:2012/03/03(土) 01:40:21 ID:???
>>405
「も、もちろん、その程度なら可能ですわ!でも……」
眼帯「ドロップ!」
眼帯は、パペッターに対して更に追い打ちをかけようと、再びあの瓶詰のものを取り出したところだった。
「まず、彼を止めなくては!!」
407
:
大十字 根暗
:2012/03/03(土) 01:47:42 ID:SVtv/fVA
>>406
「チッ!噂がホントならLostworldでの致命傷は…!おい!眼帯さん!!もう奴は戦えない!」
眼帯の攻撃の軌道上に立つネクロ、両手を上げてアピール
「これ以上の攻撃は無意味だ!止めてくれ!」
408
:
瑠璃垣 麻衣
:2012/03/03(土) 01:58:31 ID:???
>>407
それでも、眼帯の男の目の色は変わらない。
即ち、先ほど根暗達を無視して土人形を攻撃していたように、攻撃を続行するつもりだろう。
しかし、変化は突然やってきた。
先ほどは激しく動いていた眼帯の右腕が、動きを止めたのだ。
眼帯「……」
すかさず眼帯は拳銃に手を伸ばそうとするが、この間に攻撃を行うこともできそうだ。
409
:
大十字 根暗
:2012/03/03(土) 02:01:36 ID:SVtv/fVA
>>408
「クソっ…!」
(助け舟かと思ったけどやっぱ違うのか…!今出来る事は…)
「隙ありっ!」
手を伸ばそうとした拳銃を狙い、根暗は音の衝撃波を放った。
銃を弾き、その間に一気に距離を詰めるべく走る
410
:
瑠璃垣 麻衣
:2012/03/03(土) 02:07:57 ID:???
>>409
瑠璃垣は、その間にパペッターの治療に向かった。
眼帯「!」
拳銃を手放し、武器を失う眼帯男。
反撃を行う様子は無い。
411
:
大十字 根暗
:2012/03/03(土) 02:11:03 ID:SVtv/fVA
>>410
「頼むぜ、もう攻撃する必要はないんだよ!」
何時でも眼帯の動きを止められるように身構えながらネクロは言う
パペッターの傷は近くで見ると酷さが良く分かるだろう。
かなりの威力の攻撃なのだろう、先ほどの攻撃は。
負傷したパペッターは先ほどよりも動かなくなってしまっている。
412
:
フォルティス
:2012/03/03(土) 02:19:39 ID:SVtv/fVA
>>398
「そうだが、君は最近加入したローレンだな」
いきなり声をかけられた事に意外そうな顔をしたが、すぐに対応してきた。
態度は今までのPK達の中では一番まともそうだ。
「表のCocomagiでの君の活躍は良く眼にしているよ、とうとう満足しきれずにLostworldに来たか」
413
:
瑠璃垣 麻衣
:2012/03/03(土) 02:21:43 ID:???
>>411
眼帯「……」
男は眉1つ動かさず、気まずい沈黙が流れる。
「任務、失敗」
まるでマシンのようにそうつぶやくと、瑠璃垣達の横を通り、エリア移動場所から去っていく……。
414
:
大十字 根暗
:2012/03/03(土) 02:26:33 ID:SVtv/fVA
>>413
「任務って…」
あっけにとられた様子で去っていく眼帯のプレイヤーを眼で追うだけの根暗。
「一体なんだったんだ、あの人…」
アイリッシュ「一足遅かったようだね」
と、その場に女海賊と二人の子分が駆け付けてきた。
アイリッシュ「戦闘の反応に気付いて出向いたは良いけど遅すぎたみたいだね、けどやるじゃないか、PKをそこまでのすなんて」
415
:
瑠璃垣 麻衣
:2012/03/03(土) 02:35:59 ID:???
>>414
「任務……?任務って、誰の使命を受けて人を襲っているんですの……!?」
一通り傷を治し終えた瑠璃垣は、戦慄して凍りつく。
416
:
ローレン
:2012/03/06(火) 18:35:24 ID:???
>>412
(まとなだな…いや、こういう奴が一番危ない気がする。
まともならそもそもPKなんて行為やらないだろ)
これならマティアスの方が余程マシだ
あいつはまとなPKだ。PKがまともだと言うのも変な話だから
「表での俺の事まで知ってるのか?
この世界に興味があっただけだ」
417
:
サバゲ部
:2012/03/09(金) 22:50:42 ID:???
小松 ここだけ魔術のあるスレ 現代(ヒュンダイ)
平岡 寝言は寝て言えよ、小松・・・
田中 小松さんお金返してよ・・・
418
:
シトロン・ヴェネヴァ
:2012/03/09(金) 22:55:34 ID:???
>>417
「我の授業中に金の算段をするとは良い度胸じゃな……のう?」
顔はニコニコと笑顔を浮かべているが、声は笑っていない…。
今日の体育は雨でお休みなのでビデオ鑑賞中である。
ビデオの内容は 「映像で学ぶ禁術入門」
419
:
サバゲ部
:2012/03/09(金) 23:06:04 ID:???
>>418
小松 はいはい見てますよ、シトロエン先生・・・
平岡 そりゃ車だよ・・・
田中 こんなの見てどうしろってんだよ。
420
:
シトロン・ヴェネヴァ
:2012/03/09(金) 23:13:45 ID:???
>>419
「この近代かぶれ共め……一度剣を以って叩き直してやろうか……」
なんか物騒な事を呟く幼女。
「よいか、禁呪の歴史は即ち人の歴史なのじゃ。貴様達もよく分からぬ武具を扱う前に歴史をだな……」
だらだらと、あまり頭に入ってきそうにない事を話し始めた……止まりそうにない。
421
:
サバゲ部
:2012/03/09(金) 23:27:05 ID:???
>>420
小松 いや、ぶっちゃけビデオ使っている時点でめっちゃ現代(ヒュンダイ)じゃないですかヤダー
平岡 気に入ったのかよ・・・
田中 そーいや他のクラスメイトってどこ行ったんだろう?
422
:
シトロン・ヴェネヴァ
:2012/03/09(金) 23:32:37 ID:???
>>421
「うっ! た、確かにそうじゃが……それはその、此方の事情を汲み取ってだな……」
そこを突かれると痛い。魔術原理主義者敗れたり。
「大体その現代《ヒュンダイ》というのは何なのじゃ……意も知れぬが気に食わぬぞ」
なんでだろうね! 分からないね!
他のクラスメイトは多分何も言わないでビデオを見てるんだよ、そうに違いない1
423
:
サバゲ部
:2012/03/09(金) 23:38:22 ID:???
>>422
小松 ヒュンダイ(現代、??)とは、鄭周永によって創設された韓国の旧財閥である。 現代自動車、及び、現代重工業などを傘下に持っていた。
平岡 wikiって便利だな。
田中 キムチの国の企業ですよ。他にもサムスンとかデーウーとかが有名です。
424
:
シトロン・ヴェネヴァ
:2012/03/09(金) 23:43:08 ID:???
>>423
「キムチか……我はあの鼻にくる辛みがどうも受け付けぬのだがな……」
そうこうしている内に、授業終了のチャイムが鳴った。
ビデオはまだ半分以上残っているが、まぁ学校で流す映画にはよくある話だ。
425
:
サバゲ部
:2012/03/09(金) 23:48:58 ID:???
>>424
小松 さてお昼休みだ。放送室占拠してビレッジ・ピープルのメドレー流そうぜ。
平岡 飯食う暇ねえよ。
田中 信じらんないよ、食欲有るんですか?
426
:
サバゲ部
:2012/03/12(月) 22:29:33 ID:???
小松 さばげぶっってしたら少女漫画にでれる気がした
平岡 今更感MAXだぞ。
田中 意外と要所要所でサバゲ分が・・・
427
:
サバゲ部
:2012/11/06(火) 19:55:25 ID:???
小松 漫画上の物理学「セクハラしたら顔面が潰れるようなパンチを繰り出す女の子」
平岡 女の子のパンチの力は セクハラ度合い×キャラのギャグ率/作品の空気
田中 この式でパンチ(ツッコミ)の強さが表される。
小松 早速実践してみましょう。まずはセクハラ度合い低めで
小松 ピエロさん履いてない。
平岡 (これは低めなのかッ!?)
田中 (まぁ、実際に触っているわけでもないんで・・・・しかし結構直球だな、小松さん・・・)
428
:
女生徒たち
:2014/07/28(月) 23:29:24 ID:wanGDg6Y
二条「月雨、お前日焼けしたな」
二条は隣を歩く月雨の足や腕を見て、感想を漏らした。
月雨「澪ちゃんは、シロクマみたいに真っ白だね(にこにこ)」
月雨は、梅雨前からサンダルを履いていることに加え、
半袖を着ているため、夏が始まり早々に日焼けをしている。
更にこの猛暑も加われば、露出している部分とそうでない部分の境がきっちりわかるくらい
日焼けが進行している。
二条「私は日の出ている時間は胴着で稽古しているからな」
二条は対照的に、日中を道場で過ごしているため、肌が白いままである。
相川「あ、先輩」
智影「あ、おはようございます!」
二条「お。君たちは、大十字の……」
相川、智影の後輩コンビもまた、白い肌を保っている。
相川は二条と同じく、日中は弓道に励んでいるため、日光を殆ど浴びない。
智影は、肌の手入れを欠かさず、日焼け止め等でガードしているからだ。
智影「日焼け止めつけないと、真っ黒になっちゃうよ?あ、なっちゃいますよ?」
月雨「そうなの〜?(にこにこ)」
相川「(一瞬、先輩なの忘れてたなコイツ)あ、先輩。いつものお嬢様の先輩は?」
智影と月雨を後目に、二条に話しかける。
二条「瑠璃垣のことか?さあ、アイツの事だから、豪邸の中でクーラーを効かせて外にも出ないのに日焼け止めでも塗っているんじゃないか?美容の為とか言って、屋内スポーツにでもはまっているのかもな」
相川「(全部乗せ……)」
429
:
相川 由貴
:2016/02/14(日) 23:56:16 ID:R27FeYcg
「(もうすぐ上がりだな)」
某朝食チェーンの店でのバイト中。
魔術を使用した機器で、オートマチックに後片付けをしているものの、
必ず監視役と言うものは必要であり、今日はその役目を相川が担当しているというわけだ。
「(ああ疲れた。っていうかもう夜9時だよ。これが高校生の生活かっ)」
一日を振り返れば、
スイーツ目当ての女子、
デート中のカップル、
子供連れファミリー客、
ストーカーまがいのセクハラおやじ
様々な客を相手にした。
敵は外からだけではない。
出会い目当てのチャラ大学生バイト
マネージャー社員
「(人間関係ってめんどうくさい)」
色々な想いにふけりながら、後片付けの完了を待つのだった。
430
:
大十字 根暗
:2016/02/18(木) 17:45:22 ID:3cQHs10o
「ふぁ?」
学校から帰宅してから開口一番、根暗は実に間抜けな声をあげた。
智影に聞かれていたら「何間抜けな声だしてるの」と言われかねない。
目の前には新聞紙やいらない広告に混じった一通の手紙。
差出人は―――大十字朝吾(あさあ)
根暗の父親で、指揮者として世界中を飛び回っている人物だった。
431
:
?
:2016/02/18(木) 21:17:30 ID:CkvFnkKw
>>430
???「やあ、根暗くんどうしたんだい。そんなだらしない声をだして、またジョイヤンにいじめられたのか?」
急に、周囲がコロッケ臭くなったと思ったら、
ポケットから地球破壊レベルの兵器を取り出す青だぬきのような声が聞こえてきた。
432
:
大十字 根暗
:2016/02/18(木) 21:28:33 ID:3cQHs10o
>>431
「そんなんじゃないんだよドヤ左衛門!このてがm…油ってかコロッケくさ!?」
突然の匂いと声に驚きながら周囲を見渡し、自分のポケットから原因の気配を感じ取り
そっと手を入れてみた
433
:
?
:2016/02/18(木) 21:36:15 ID:CkvFnkKw
>>432
???「ギャッ!?」
悲鳴が聞こえたかと思いきや、ポケットから飛び出てきたのは
蚊よりも少し大きい程度の虫……ではなく、
紫色の丸々した何かだった。
(イメージとしては、テレビで子供たちに人気のどら焼中毒猫が小型化し、おまけ程度に虫の羽がついたもの)
???「ぼくヂェョビェナム。君は僕を殺す気か!」
とても人間界に住むものとは思えない名を持つ何かが、突然怒りをぶつけてきた。
とてもコロッケ臭い。
434
:
ネクロ
:2016/02/18(木) 21:48:11 ID:3cQHs10o
>>433
「ヂ…ヂェョビ……?」
とても珍妙なものがポケットから出てきた。いったいいつの間に紛れ込んだのか
「す、すまん、決してそんなつもりはなかったんだが…ってかいつの間に紛れ込んでたんだ?」
「っていうかなんだお前?」
435
:
?
:2016/02/18(木) 22:03:17 ID:CkvFnkKw
>>434
ヂェョビェナム「君が持ってるその手紙があるだろ?僕は、どういうわけかその手紙と一緒に封筒の中に入ってしまい、出れなくなっちゃったのさ!」
元気に根暗の回りを飛び回るヂェョビェナム。
元気と言えば聞こえは良いが、耳の近くを通る度に、蚊が飛んでいるときの耳障りな音がする。
ひょっとしたらただの害虫かもしれない。
ヂェョビェナム「というわけで、大十字 根暗!貴様の命もらい受ける!!」
ヂェョビェナムは、突然飛びかかってきた!
436
:
ネクロ
:2016/02/18(木) 22:06:58 ID:3cQHs10o
>>435
蚊、あるいは羽虫特有の耳障りな音に顔をしかめる。
何故こんなものが親父の手紙に紛れ込んだのか……
「う、うおおおお!?」
突然襲い掛かってきたヂェョビェナムに驚き、反射的に蚊を潰すように両手で叩いてしまった。
思い切り、バチンと。
437
:
?
:2016/02/18(木) 22:19:49 ID:awAfx0uU
>>436
根暗が叩いた両手を開くと、
そこには口から血を流しつつも、優しく、そして切ない笑顔のヂェョビェナムがいた。
ヂェョビェナム「ぐふっ……あぁ、良くやった……流石は俺の弟子……。出会った頃はあんなひよっこだったのになぁ……」
咳き込むのと同時に、大量の血液を吐き出す。
ヂェョビェナム「お、俺はもうだめだ……だが、忘れるな!お前は独りじゃない……。苦しいことがあったら、俺たちが乗り越えてきた数々の困難を思い出すんだ……
……あぁ、クソ。そろそろオヤスミの時間がきたようだ。じゃあなクソ弟子、また……来……世」
ヂェョビェナムは、息耐えた。
見事な最期であった。でももう二度と思い出さないだろう。
438
:
大十字 根暗
:2016/02/21(日) 10:11:55 ID:3cQHs10o
>>437
見事な最期を迎えたデェョビェナムだったが、
洗面台で手を洗い根暗は二度と思い出す事はないだろう。
父親からの手紙の封を切ろうか並んだが、そのままテーブルに置いておいた。
439
:
現代イベント『cocomagi/lostworld再開レス』
:2016/02/25(木) 17:14:37 ID:3cQHs10o
大人気ゲーム『Cocomagi』の都市伝説"LostWorld"についての
真相を突き止める為、LostWorldへ侵入を果たした沙耶ことローレン
沙耶は男性アバターを使い正体を隠し、LostWorldを調べる為に
三大勢力の一つに数えられるPK(プレイヤーキラー)集団のチーム『飢狼』に入り、
そこでLostWorld最恐と名高いエンドと言う男から、LostWorld最初のプレイヤーである
『ロストマン』の名前を知る。沙耶は現在、中立地帯である夜の街で
同じく飢狼のメンバーであるフォルティスと会い、情報を集めていた。
フォルティス
LostWorldランク:C
ジョブ:ソードマスター
備考:チーム飢狼サブマスター
>>416
フォルティス「表のCocomagiで君は正体不明の凄腕として
随分噂になっていたじゃないか?俺だって知っているさ
この世界に興味ね…なら俺たちのチームに入ったのは間違いではないぞ」
と、意味深な事を言ってきた。
フォルティス「しかし意外だね、君のような表の高ランカーがPKチームに来るとは」
――同じころ
瑠璃垣(の父親の会社)が開発した大人気ゲームCocomagiの不穏な都市伝説。
その都市伝説に出くわしたクラスメイトの友人、大十字根暗の話を聞き、
調査を決意する。このゲームに関する知識は薄いものの、
彼女の財力に物を言わせた装備と持ち前の正義感と立ち振る舞いから
見事に三大勢力の一つ、『P3』の加入に成功する。
そこで彼女はLostWorld誕生に関わっているCocomagi開発メンバーの一人
『アルマ シュウスケ』の名前を知る。彼女が今後の方針について話し合っていた時
不幸にもPKのパペッターに襲われてしまう。
苦戦を強いられる瑠璃垣と根暗だったが、突如現れた謎の召喚騎士の介入でパペッターは撃破された。
が、さらに追撃を行おうとして根暗が慌てて止めに入るも
突然召喚騎士はその場を去った。任務失敗、と言う不穏な言葉を残して…。
そうして戦闘が終わった頃、騒ぎを聞きつけてチームP3のリーダーアイリッシュが駆けつけてきた。
>>415
根暗「恐ろしい話だぜ…まさか、正体不明のTHE SHADOWってチームのメンバーなんじゃ…」
と、話に出ていたプレイヤーを拉致している謎の集団を思い出す根暗。
事実とは異なるのだが、そう思い込むのも無理はないかもしれない。
瑠璃垣に治療されたパペッターと、パペッターに操られていたプレイヤーは
駆けつけたP3のメンバーが回収してくれた。
リーダーのアイリッシュが話しかけてくる。
アイリッシュ「アンタ等大丈夫かい?必要なら街まで護衛つけてやるけど、どうする?」
440
:
瑠璃垣 麻衣
:2016/02/26(金) 23:08:35 ID:awAfx0uU
>>439
「……」
根暗の言葉に応えるでもなく、頬に手を当て、
何かを思い出そうとしている。
「……あっ!」
そして、突然思い出したように、手を叩く。
「ヴォルグレイザー……そういえば、以前教本を読んでいた際にその名を見た覚えがありましたわ。
それが、あの方とどう関係があるのか……いえ、全く関係無いと言うこともあるけれど、
あの方が何者なのか、何かしらヒントになるかも知れませんわ」
瑠璃垣には心当たりのある言葉のようではあるが、
それ以上を思い出そうとしても唸るばかりで、求めている情報は簡単には思い出すことができないようだ。
「そうですわね。ここに居てもなにも進展はしなさそうですし、あのような光景を目の当たりにしては、わたくし達だけで街へ向かうのもリスクが高いですわね。
仕方ありませんわ、あなた、わたくし達の"護衛を許します"わ!いざ街へ!!」
凄惨な戦闘からの、これである。
金持ちという人種は、一般庶民からすると理解し難いものである……。
441
:
大十字 根暗
:2016/02/27(土) 15:53:24 ID:3cQHs10o
>>440
「ヴォルグレイザーね…確かそんな名前だったよな、あのひとの武器…
調べて何者か分かったところで、敵対しないって保証もないけど…」
仮にも加入したチームのリーダーであるアイリッシュにこの暴言、根暗も頭を抱える。
しかしアイリッシュは気にした様子もなく瑠璃垣の物言いを笑い飛ばした。
アイリッシュ「良いぞ、ではその大役を仰せつかってやろうじゃないか
…それで、アンタ等とりあえずはこれでログアウトするのかい?」
442
:
ローレン
:2016/02/27(土) 16:43:26 ID:???
>>439
「蛇の道は蛇、それが一番の道だと思ったからだ。
現にあんた達の大将から情報を教えてもらったからな」
ローレンはそう告げた。
「あんたこそ、どうしてこのチームにいるんだ?」
443
:
フォルティス
:2016/02/27(土) 22:35:31 ID:3cQHs10o
>>442
「ロストマンの情報を?全く、エンドも困った奴だ…」
「俺がこのチームにいる理由ね…強いて言うなら、エンドの奴がいるからさ」
と、壁にもたれかかって話し出した。
「俺はCocomagi第二期の頃のプレイヤーでね
自分で言うのも難だが、そこそこ名前も売れていた程には強かった」
たぶん、ネットで検索をかければ出てくるんじゃないかな、と続けた。
現在のCocomagiは三回目の大型アップデートを迎えた第三期で
バランスが最もとれている状態と評価されているのを沙耶は知っている。
「だがある日、俺はエンドに完膚なきまでに叩きのめされた
後でアイツが初期、第一期の時の厳しい取得条件をクリアして
狂戦士のジョブを持っていた奴だと知ったんだ」
「奴の強さに惹かれてLostworldまで追ってしまったわけさ
PK行為に関しては抵抗は対してなかったし、何より刺激的で面白い
LostWorldで動くには多少メンバーの頭数も欲しかったから、
PK達をまとめる事を思いついて今に至るってわけさ」
444
:
瑠璃垣 麻衣
:2016/02/29(月) 21:37:15 ID:awAfx0uU
>>441
「それに今、あることに気づきましたの。任務と言っていたけれど、その任務には、わたくし達への攻撃は無かった……いえ、"攻撃をしてはいけない"と言う任務だったのかもしれないということですわ。
普通、目的ではないといえども、攻撃されたら反撃位しそうなものですわ。それを、
大十字さんに攻撃されても此方には銃口を向けなかった……」
それを考えるだけでも、"何かしらの目的"に沿って行動していることが想像できる。
「まぁ、今日のところはログアウトということで、異存はありませんわね?」
445
:
ローレン
:2016/03/02(水) 01:18:51 ID:???
>>443
「確かに、あいつの強さには惹かれるものがある。
狂戦士というジョブもさることながら、奴自身も…」
フォルティスに近づきながら答える。
「ロストマンについて、あんたは何か知っているのか?」
446
:
大十字 根暗
:2016/03/05(土) 19:41:45 ID:3cQHs10o
>>444
「なるほどな」
納得したように頷く根暗。ログアウトに関しても依存はないようだ。
そして、P3のリーダーであるアイリッシュの護衛の下、中立地帯である夜の街へと戻ってくることが出来た。
アイリッシュ「何かわかった事や困った事があったら気軽に連絡くれよ?
あと、アタシは基本的にアジトにいるからね」
447
:
フォルティス
:2016/03/05(土) 19:45:47 ID:3cQHs10o
>>445
「…このLostWorldで最初のプレイヤーだった事はもう、
君も知っているんだろう?」
「エンドは興味を持たないから話していないんだが、
彼のプレイ履歴のあった場所を一つ見つけたんだがね…」
448
:
瑠璃垣 麻衣
:2016/03/06(日) 12:05:01 ID:3ROmg5PY
>>446
「疲れましたわ……」
今日の戦闘と、徒歩による移動による疲れか、
見るからに疲労している。
「連絡については、そこの大十字さんにやらせますわ。また、そちらもわかったことがあれば、窓口の大十字さんにお願いしますわ」
と、何の打ち合わせもなく根暗を窓口役に大抜擢した。
疲労もあって判断も適当になっていると思われる
449
:
ローレン
:2016/03/06(日) 18:15:32 ID:???
>>447
「プレイ履歴のあった場所!?
それは、思ってもない大きな情報だ」
「それはいったいどこに」
450
:
大十字 根暗
:2016/03/09(水) 19:44:29 ID:3cQHs10o
>>448
「瑠璃垣……」
あまりにも適当な判断をする彼女になんとも言えない視線を向けるが
ここまでの経験を考えれば仕方ないだろう。
やむを得ず了承した。
アイリッシュ「そうかい、じゃあ"外"でも連絡がつくようにメアドの交換もしておくか」
「え」
アイリッシュ「cocomagi用のなら問題ないだろ?」
と、根暗の方とアドレス交換をし終えると、アイリッシュはまたな、とあっさりアジトへ戻っていった。
「……とりあえず戻るか…」
451
:
フォルティス
:2016/03/09(水) 19:46:20 ID:3cQHs10o
>>449
「さて、それを入ったばかりの君に教えて良い物か…」
少し考えるそぶりを見せるフォルティス
「ところで、ローレン…君はログインしてからずっと調査を続けてるようだな」
452
:
ローレン
:2016/03/11(金) 23:17:31 ID:???
>>451
「…だろうな。あんたの判断は正しい。
まずは信頼を得る必要があるな」
「ん?確かにずっとログインし続けているが
そんなに時間が経っていたか?」
453
:
瑠璃垣 麻衣
:2016/03/12(土) 00:00:20 ID:awAfx0uU
>>450
「えぇ、確かこの街の中なら、ログアウトできるん……でしたわね」
言葉が辿々しい。
見れば、もう後数時間も持たず眠ってしまいそうな疲れた表情を浮かべている。
根暗としては、一刻も早く瑠璃垣を現実世界へ戻し、何もない内に家に返すか、
可能であればセバスチャン等の瑠璃垣を知る人物に彼女を預けるべきだろう。
454
:
フォルティス
:2016/04/01(金) 17:13:15 ID:3cQHs10o
>>452
「信頼を得るにはクエストをこなすのが一番だ、何せここはゲームだからな」
LostWorldにクエストなど存在はしない。
つまり、このフォルティスから何かしら命令でもされるのだろうか?
「君がどれだけログインしているかは知らないが、頃合いを見て一度ログアウトはした方がいいぞ?」
「どこでログインしてるかは知らないが…長く入り込んでるなら、少し騒ぎになってるかもしれない」
455
:
大十字 根暗
:2016/04/01(金) 17:18:49 ID:3cQHs10o
>>453
「ちょ、大丈夫か瑠璃垣!」
自分か二回目でなんとなく慣れてしまったが、彼女からすれば未知の体験が
連続し過ぎていた。疲れが出るのも無理はないだろう。
「とりあえずさっさと戻ろう…ログアウトしたら、さっさと帰ろうぜ」
疲労困憊の瑠璃垣を気遣いながら、根暗の先導でログアウトするのだった。
456
:
ローレン
:2016/04/04(月) 01:14:48 ID:???
>>454
「…それもそうだな。
ご忠告通り一度ログアウトさせてもらうことにするよ」
そう言って踵を返す。
(信頼を得るにはクエスト、ね。
クエストなんかないだろうに)
考え込みつつローレンはログアウトするのだった。
--------------
「……う、ん」
意識が現実に引き戻される。
いや、もしかしたらあちらが現実でこちらが夢の世界なのかもしれない。
引っ張られた感覚は徐々に体の感覚を呼び起こす。
「戻ってきたのね…」
457
:
名無しの魔術師
:2016/04/04(月) 18:58:13 ID:3cQHs10o
>>456
ローレンがログアウトし……沙耶が目を覚ます。
目を覚ました沙耶はゲームセンターのゲーム機内ではなく
柔らかなベッドの上にいた。白い、清潔感と少しの薬品臭さから
そこが病室なのだと想像つくだろう。
458
:
瑠璃垣 麻衣
:2016/04/05(火) 01:06:34 ID:awAfx0uU
>>455
ログアウトし、徐々に現実の光景が目の前に広がっていく。
ああ、帰ってきたんだな、と息つく間もなく……
月雨「あぶなーい!!」
現実に戻った直後、眼前5cm手前に迫っていたのは、白いゴムボール。
既に目の前のボールが視界の8割を占めているため直接見ることはできないが、
ここは最初のゲーセン。月雨がこちらへ走ってくるのを感じる。
459
:
沙耶
:2016/04/06(水) 00:47:18 ID:???
>>457
「ここ、は…?」
視線だけを動かして部屋を見る。
清潔感の中にどこか息苦しさを感じる薬品の臭い。
見慣れる天井とベッド。
身体は拘束されているのだろうか。それともただ寝ているだけなのか。
そもそもどうしてこんな場所にいるのか。
「誰が運んできたのかしら…
ログアウトしてからの記憶がないわ」
460
:
大十字 根暗
:2016/04/06(水) 11:48:03 ID:3cQHs10o
>>458
とりあえず今にも寝落ちしてしまいそうな瑠璃垣を筐体から出さねばと考えていた矢先
ゴムボールが自分めがけて飛来してきた。月雨の気配を感じるも
「ピザーラッ!?」
不思議な悲鳴と共にボールが顔面を直撃して根暗は仰向けに倒れた。
何故こんなことに…
461
:
白衣の男
:2016/04/06(水) 11:54:33 ID:3cQHs10o
>>459
拘束などはされていない。単純にベッドに寝かされているだけだ。
視線を動かすと右側に白いテーブルがあり、そこに自分の私物が置いてあることが分かる。
それと、この場では明らかに浮いているゲーム機のような物が置かれていた。
その機器に、沙耶のcocomagi用のIDカードが挿入してあるのが分かる。
起き上がろうとしたか、そのまま周囲を見渡していると、ドアが開く音がした。
「眼を覚ましたようだな」
現れたのは白衣を来た若い男性だった。彼の後ろには看護師らしき女性と
スーツ姿のこれまた若い男性がいる。
462
:
瑠璃垣 麻衣
:2016/04/06(水) 13:00:13 ID:jUb0TQMQ
>>460
仰向けに倒れた根暗の腹の上には、更にほぼ無意識の瑠璃垣が倒れ込み二重のダメージとなった。
月雨「……」
月雨は、倒れた根暗と瑠璃垣を心配し、すぐ横に座りじいっと根暗を見ている。
相川「こんな所に居たんだ。私はゲームで遊んでたけど、先輩達が探してたよ」
よく見れば、月雨と相川はお揃いのラクロス用ラケットを持っている。すぐ側のラクロス型的当てゲームでもしていたのが伺える。
二条「居たか?」
店の奥から、見慣れた同級生と、白髪の執事セバスチャンがやってきた。
瑠璃垣を託すにはちょうどいい。
463
:
大十字 根暗
:2016/04/06(水) 15:33:23 ID:3cQHs10o
>>462
「ぐほっ」
意識のない人間の重量の衝撃はかなりのものだ。
肺からすべての空気が出たのではないかと錯覚する。
「ゲホゲホ…あ、ああ…」
(愛の奴以外みんな来てるとか偶然ってすごいな…)
この場にいない智影の事をなんとなく思い出しながら、やってきた二条とセバスチャンに視線を向ける。
「探してたんだって?心配かけちまったかな……瑠璃垣を頼んでいいか?」
464
:
サバゲ部
:2016/04/06(水) 22:54:07 ID:???
>>459
小松「あ、起きとる。」
平岡「いきなり呼び出されたら倒れてたんだよ。」
田中「で、ここに運びました。」
こいつらが運んだらしい。
465
:
白衣の男
:2016/04/06(水) 23:00:37 ID:3cQHs10o
>>464
ちなみに、ここは大病院の個室病室である。結構広い。
「なんだ、君らも残ってたのか」
ザバゲ部のメンバーはcocomagiの筐体に人が閉じ込められているという騒ぎに遭遇した。
色々と器用な技術を持っている彼らの手助けもあり、早急に救出された事だろう。
沙耶は他校の女子だが、まあ興味本位で残っていてもおかしくはないだろう。
スーツの男「君らもcocomagiのプレイヤーだったりするのか?」
言いながら、男は懐から黒い手帳を取り出す。それが警察手帳だとすぐに分かるだろう。
こうい
466
:
サバゲー部
:2016/04/07(木) 00:16:41 ID:???
>>465
小松「すいませんでした、許してくださいなにもしてませんから。」
平岡「抱え起こすときについさわってしまったんです。」
田中「不可抗力なんです。見えちゃったのは。ちなみに青でした。」
警察手帳の前にひれ伏す愚民の図
467
:
瑠璃垣 麻衣
:2016/04/07(木) 01:03:02 ID:awAfx0uU
>>463
二条「大丈夫か瑠璃垣。……熱もなければ普通に呼吸もしているな。目を離すと瑠璃垣はすぐ無茶をする」
二条が倒れている瑠璃垣の肩を取ろうとすると、
セバスチャンが無言で指を鳴らす。
すると、そこら中から店員の姿をした執事達が、瑠璃垣を抱え、店の奥へと運んでいった。
セバスチャン「お心遣いありがとうございます。大十字さんもお疲れでしょう。今日の所は、深く追求しません。しかし、御嬢様の執事長としてひとつ」
いつもの優しい声ながら、セバスチャンからは何か不安な雰囲気が漂う。
そういったことに関しては二条も相川も感じているようで、何時ものような茶々を入れてこない。
何かとてつもないことを言うのではないか……そんな予感で一杯になった所で
セバスチャン「……ま、いいでしょう。今回の件は、執事の監督責任です。ただし、身に危険の及ぶようなお遊戯は、程々にお願いします」
言葉にはせずとも、セバスチャンの気持ちが何となく心に刺さった気がするのであった。
相川「まぁ、何があったか知らないけど、さ……今度は私も仲間に入れてよ。前もって言ってくれれば、予定は空けるからさ」
468
:
沙耶
:2016/04/07(木) 08:19:25 ID:???
>>461
(白衣に看護師、やっぱりここは病院ってこと?
それならスーツの男は誰?)
上半身を起こすと、三人をゆっくりと順番に見た。
「ここは病院ですか?私はどうしてここに」
>>464
「あんたたち誰?他校のようだけど呼ばれたって誰に?ん、まさか」
見知らぬ三人組みだ。
顔を見てもやはり心当たりがない。しかし
(あいつの高校の制服…まさかあいつが?余計なお節介を…)
この場にいないのにいらぬ疑いを根暗は掛けられていた。
469
:
サバゲー部
:2016/04/07(木) 10:30:25 ID:???
>>468
小松「たまたまなんです。」
平岡「決して長居しているから腹が立った訳じゃありません。店員さんと開けたら倒れてたんです。」
田中「許してくださいなにもしませんから。」
醜い言い訳をのたまう。
470
:
白衣の男
:2016/04/07(木) 10:49:02 ID:3cQHs10o
>>468-469
「ここは武運大学病院だ
君はゲームセンターのcocomagiの筐体の中で意識不明のまま閉じ込められていた」
「君ともう一人、男子生徒もいたけど、彼は君より先に目を覚まして退院したよ」
ログアウトが早かったんだろう…と小さく呟いた。
「そこの三人はたまたま居合わせて君を助けてくれたらしい
興味本位もあるだろうが、一応お礼は言っておきなさい」
そうして、沙耶に簡単に診療を始める。気分は悪くないか、頭痛などはないかなど簡単な問診だ。
サバゲ部のメンツと話していたスーツの男は、沙耶にも警察手帳を見せる。
スーツの男「自己紹介させてもらおう
俺は武運警察署の魔術犯罪課に所属している御門と言う」
御門「詳しくは離せないがcocomagiのプレイヤーについて調べて回っている
そこの三人も含めて、ゲームプレイヤーである君らに話が聞きたいんだ」
471
:
大十字 根暗
:2016/04/07(木) 10:53:39 ID:3cQHs10o
>>467
「…本当にすみませんでした」
セバスチャンの言いたい事はなんとなく分かる。それにあの雰囲気も当たり前だろう。
執事とその主と言う間柄以上の信頼関係が二人にあるのは根暗もわかる。大切な家族が危険な目に合えば怒りもする。
それを、セバスチャンは納めてくれた。本当に頭が上がらない。
根暗は立ち上がるとすぐさま謝罪と共に頭を下げた。
そのあと相川の方を向く。
「ありがとうな、とりあえず何があったか皆に説明したいから場所変えるか」
472
:
沙耶
:2016/04/07(木) 19:16:25 ID:???
>>469
「別に怒ってるわけじゃないけど?
それとも何かやましいことでもあるの?
とりあえず助けてくれたんならありがとう」
>>470
(やっぱり長時間ログインしているのは体に影響が出るってわけね。
でもそうするとあっちにログインしている彼らはどうしているのかしら。
それに筐体に長居していたら私の時みたいに誰かが異変を感じてもおかしくない)
「それでおまわりさん、何を聞きたいんですか?」
473
:
御門
:2016/04/07(木) 22:50:22 ID:3cQHs10o
>>472
「君がcocomagiのゲーム内で何があったのかを聞きたい」
「詳しくは言えないんだが、
君ら以外にも何人かのプレイヤーがcocomagiのプレイ中に意識を失うって事故が起きていてね」
「理由があって表沙汰にすることが出来ないから、君みたいに意識を取り戻した人から話を聞きたいんだ」
さて、市民の義務としては沙耶はこの若い警察官にLostWorldの事を知る限り話さなければならないが…。
自分が話すことでcocomagiに何等かの規制がかかったりする可能性もある。下手をすればLostWorldに入り込む手段が失われるかもしれない。
どこまで話すか、それとも話さないかは沙耶次第だ。
474
:
瑠璃垣 麻衣
:2016/04/07(木) 23:33:17 ID:TunGuZiI
>>471
それから、セバスチャンとはいつもの調子で別れた。
別れ際には、セバスチャンの表情は"優しいおじいちゃん"に戻っていた。
二条「なんと言うか……私も済まなかったな。話は聞いていたのに、こんな事になるとは。……で、場所はどうする?」
475
:
大十字 根暗
:2016/04/07(木) 23:48:26 ID:3cQHs10o
>>474
セバスチャンの表情にホッとしながらもやはり申し訳ない気持ちになりながら、
瑠璃垣を連れて戻っていく彼らを見送った。
「ちゃんと話すと結構長いしな…こっからなら俺の家も近いからそこでもいいかな?」
あまり外で話して、第三者に聞かれることは避けたい。
476
:
沙耶
:2016/04/07(木) 23:48:41 ID:???
>>473
(あいつはどこまで話したんだろう。
余計なことは喋ったりしてないわよね)
「先に退院した男子生徒は、何か言っていましたか?
私は彼と一緒にログインしていたんです」
477
:
御門
:2016/04/07(木) 23:54:02 ID:3cQHs10o
>>476
「残念ながら、俺が来た時には既に男子生徒の方は退院してしまって聞けていないんだ」
不幸中の幸いだ。
「彼については後で俺が直接尋ねに行くから、まずは君が知ってる事だけ話してもらえるかな?」
478
:
沙耶
:2016/04/08(金) 00:03:37 ID:???
>>477
(とりあえずはセーフか。
それにしてもどこまで話すべきかしら)
内心で胸を撫で下ろし、御門に向き直る。
「まず、バトルが終わってもログアウトが出来ませんでした。
ログアウト出来ない状態になっても意識はそのままありました。
それと感覚はやけにリアルで現実と区別がつかない程でした」
思い出すようにそう話し始める沙耶。
「それからはしばらく歩いていると
見たことのないエネミーと遭遇してバトルになりました。
ダメージなど受けた時は本当に自分が傷を負ったかと思うほどの痛みでした」
479
:
御門
:2016/04/08(金) 00:14:25 ID:3cQHs10o
>>478
「ログアウトできずに意識は仮想空間…
この場合は幻術で生まれた空間に意識は向いたままってことか」
沙耶の話に頷きながら、御門は手帳に素早く聞いた話をメモしていく。
「現実と区別がつかない程、ね…凄い話だな…」
「それで、君はこうして意識が戻ったわけだけど」
沙耶に視線を向けると追及するような視線を向ける
「ログアウトできず、ゲーム空間で意識があったって事なら、
目を覚ますきっかけとかはあったのかい?」
それは沙耶が自分の意思でログアウトしたのが理由だが、ここを話すと面倒になるかもしれない。
沙耶が御門から質問をされている間、白衣の男は携帯電話で何処かに連絡をしていた。
480
:
沙耶
:2016/04/08(金) 00:23:46 ID:???
>>479
「きっかけ…エネミーを倒したら戻ってきたのかも」
曖昧な発言をする沙耶
思い当たる点はそれくらいかな、と演技じみた独り言を付け加えた。
「筐体に何かしたり強制的にシャットダウンをしたりというのは危険かもしれません。
意識が向こうにあったまま電源を落とされたら戻って来れない可能性も」
医者が電話をしているのが目に留まった。
患者が目を覚ましたのにどこに連絡を取ろうというのか。
「精神の死は肉体の死よりも大きいと聞いたことがありますし」
481
:
御門
:2016/04/08(金) 00:39:07 ID:3cQHs10o
>>480
「…それが本当だとすると、未だに意識が戻らない患者はそのエネミーを倒せなかったと言う事か…?」
曖昧な返答を鵜呑みにしたわけではないが、そういった仮説に行きついて御門は表情を険しくする。
「精神の死か…その点に関しては大丈夫だ。表沙汰にならない以上はcocomagiは稼働を止める事はない」
「もっとも、君のような貴重な生還者はプレイを控えてほしいが…さて、では君を助けるのを手伝った三人にも…」
と、サバゲ部の三人にまた視線を向けたが、携帯のバイブレーションの音が御門の胸ポケットから響いた。
「呼び出しか…君達は武運学園とラウンジ高校の生徒だったね
もしかしたらまた話を聞きに来るから、その時は協力をお願いするよ」
と、慌ただしく警察官は病室をあとにした。
白衣の男はちょうど電話を終えたところだった。
白衣の男「さて、ここの病室は個室だからちょっとした規則があってね
目覚めたばかりで申し訳ないが、一応このマニュアルに眼を通してくれ」
と、沙耶にマニュアル…と言うよりも紙を二つにしただけのメモを渡してきた。
白衣の男「どうせ明日には退院だろうけど……必ず、読んでくれ」
と念を押してきた。そして、時計を指して「面会時間は終わりだ」と言いながら、サバゲ部の三人を追い出して自分も病室をあとにした。
あからさまに…沙耶を一人にしてきた。
482
:
沙耶
:2016/04/08(金) 00:44:23 ID:???
>>481
「慌ただしいおまわりさんね」
一瞬呆気にとられてしまったが
医者から何か紙を渡された。
(マニュアル?それにしてはずいぶんと雑な感じだけど)
一人になった部屋で、渡された紙を開いた。
483
:
名無しの魔術師
:2016/04/08(金) 00:55:52 ID:3cQHs10o
>>482
今後はゲームセンターからログインするのは控えた方が良いだろう。
やむを得ない場合は実際のプレイ時間以上はLostWorldに居座らない事だ。
テーブルに置いてある端末に君のcocomagi用のアカウントカードを差し込むと良い。
専門的な説明は省くが、その端末は"LostWorld専用のログイン端末"だ。
自宅で使うならば自身の肉体への負荷を考えてログインするように。
だが、この病室を使ってログインするならば、私が医師として君の身体の管理は保証しよう。
……と、開かれた紙には書かれていた。
484
:
沙耶
:2016/04/08(金) 01:14:07 ID:???
>>483
「…まさかあの医者、LostWorldの関係者?」
あまりにも唐突な内容だが、果たしてあの医者は信用できるのだろうか。
医者なのは間違いなさそうだが説明が少なすぎる。
「とりあえず、あいつにまた会って口止めしておかないとね。
おまわりさんが嗅ぎまわってややこしくなるかもしれないし」
あいつとは根暗のことだろう。
485
:
名無しの魔術師
:2016/04/08(金) 21:50:50 ID:3cQHs10o
>>484
沙耶が警戒するのは最もだ。
しかし狂言と片付けるには、あの医者は色々と知っている風だった。
医者の方はそのまま姿を見せる事はなく、沙耶は特に問題もなく翌日の退院を向かえるだろう。
その手荷物には、ログイン用の端末が加わっていることだろう。
ふと、日時を確認する。そういえば今日から数日間の連休シーズンだった。
もしもこれからすぐにあの世界に戻るならば、選択肢としてはこんな所だろう。
・自宅で端末を使い、LostWorldにログインする
・出た矢先だが、先ほどの病室からログインする
486
:
サバゲー部
:2016/04/08(金) 22:10:00 ID:???
>>472
小松「あざーす。」
平岡「ゲームは俺達もやっているからどっかであったらよろしく。」
田中「わかったわかった、出てくって」
あわただしく病室を追い出される。
487
:
瑠璃垣 麻衣
:2016/04/08(金) 22:19:00 ID:awAfx0uU
>>475
相川「えー」
二条「不埒な奴め。相川君のような年頃の女子もいると言うのに、安易に自分の家に誘うとはな。不埒な奴め」
二条に至っては、同じ言葉で二回も非難してきた。
相川「っていうか、先輩ん家って、あんまり巻き込みたくない奴が"約1名"いるんじゃないの。
良いなら構わないけど、あたし良いとこ知ってるよ」
珍しく相川からの進言もある。
月雨「んー、イケブクロ!」
二条「はいはい大人だな月雨は」
月雨は、年頃の女子に含まれなかったことが悔しかった。
488
:
大十字 根暗
:2016/04/08(金) 22:34:57 ID:3cQHs10o
>>487
同い年だが、月雨には何とも言えない微笑ましさがあるのは否めない。
ある意味、今回のような事には最も最適な能力を持ってるとは思われるのだが
「えぇ……」
この状況で根暗に下心もくそもないのは間違いないが、確かに適切な提案ではなかったかもしれない。
しかしこの言われようには泣きたくなる。そして珍しい相川の進言を聞き
「確かにそうだけど…あーいや、皆は巻き込んでも良いって思ってるわけじゃないぞ?!」
とフォローしつつ
「良い場所があるなら、俺はそこでもいいぞ」
489
:
名無しの魔術師
:2016/04/08(金) 22:36:02 ID:3cQHs10o
>>486
サバゲ部の三人に、御門は連絡先を渡して
「もし良ければ明日連絡をくれ。飯でも奢るから話を聞きたい」
と言って慌てた様子で去っていくのだった。
490
:
瑠璃垣 麻衣
:2016/04/08(金) 22:59:21 ID:awAfx0uU
>>488
相川「気を遣う女子と、遣わない女子、分けた方がいいと思うよ」
月雨「おもうよ!」
二条「で、どこなんだ?"鉄は早い内に打つ"べきだ。行こう」
相川「っと、了解でーす。じゃ」
と、相川が先頭で一行は歩きだす。
主婦の買い物で賑わう商店街を抜けると、少し人通りの少ない区画に出る。
辺りには、店じまいした個人商店跡や、風俗店が並ぶ。
相川「ここ」
相川が立ち止まったのは、入口がどこにあるのか分かりにくい小さなスナック。
入口かと思われる場所には親切に「準備中」とあるが、果たして相川が案内したかったのは本当にここなのだろうか。
491
:
大十字 根暗
:2016/04/08(金) 23:08:04 ID:3cQHs10o
>>490
「分けるってそんな…」
おそらく相川の言葉の本質を分かっていないだろう。
商店街を抜け、学生が歩くには不穏な区画を通る。大丈夫だろうかと思っていたら着いたようだ。
「準備中の…スナック?」
とても自分たちに似つかわしい場所ではない気がする。
「疑うわけじゃないけどホントに此処なのか相川?」
492
:
瑠璃垣 麻衣
:2016/04/08(金) 23:25:35 ID:awAfx0uU
>>491
二条「もしや相川君、君はーー」
二条「ーー飲んべえか?」
相川「違う!!……失礼だね、知り合いがやってるお店。お客さんとかいつも居ないし、おと……マスターも気分屋だから、
"貸して"っていえば店空けてくれるし、ドリンクくらいまけてくれるよ」
なんと、普通に学生生活を過ごしていては一生知り得ない穴場スポットを、相川は知っていたのだ。
493
:
大十字 根暗
:2016/04/08(金) 23:31:38 ID:3cQHs10o
>>492
とてもふつうの女学生が知りえるような場所ではないが
確かにこういう場所ならば大丈夫そうだ。相川の知り合いのマスターなら、どこかに言いふらす可能性も低いだろう。
「話は分かった。とりあえず、入れるならお邪魔させてもらおうぜ」
494
:
瑠璃垣 麻衣
:2016/04/09(土) 00:08:20 ID:awAfx0uU
>>493
相川「じゃ」
分かりにくい入口を通ると、涼しい鈴の音が響く。
マスター「あ、今まだ準備中なんで……って、由貴ちゃんじゃな〜い!?お友達?どーぞどーぞ、入っ」
相川「今日お店貸してくれる?ちょっと友達と大事な話があるんだわ」
店にはいると出迎えたのはなんと、オネエ。
テレビでよくみる言葉遣い・振る舞いで皆を迎え入れた。
マスター「そうなの!あらやだ、それじゃアタシったらお邪魔になっちゃうわね。いいわよ、アタシも席はずすから。
あ、ドリンクは何時ものところに有るから、ご自由に!」
相川「……うん」
そういうと、マスターは裏口から外へ出ていった。
二条「……変わった女性だな」
月雨「だな!」
495
:
大十字 根暗
:2016/04/09(土) 00:20:58 ID:3cQHs10o
>>494
いろんな意味でもう少し話を聞いてみたかったが、
とりあえずはこちらの大事な話を優先するとしよう。
各々が飲みたいソフトドリンクをコップに注ぎ、話しやすいように席を囲んだ所で
根暗は自分が体験した事を、なるべくわかりやすく説明した。
ゲーム、Cocomagiで噂になっていた都市伝説、LostWorldが実在したと言う事。
そこで自分は、ゲームの中で受けるダメージを実際に受けたように感じた事。
たまたま瑠璃垣にこの話をしたところ、彼女を伴って再び調査するためにLostWorldに乗り込んだ事などを話した。
その中で、LostWorld内で三つのチームが抗争をしていることも説明する。
「最初は興味本位だったんだけどさ、
もう引き返せないとこに来ちまったと言うか…
自分の親父さんの会社のゲームを悪用する奴を捕まえたいっていう瑠璃垣に協力したくなってさ」
「で、今のところLostWorldを創ったのがアルマシュウスケって人じゃないかってトコまでは調べたんだ」
496
:
沙耶
:2016/04/09(土) 00:57:43 ID:???
>>485
「しまった、今日から連休か。
あいつがどこにいるか分からないじゃない」
我ながらボケていると思い、手を額に当てる。
「仕方ない。またログインでもしてみますか」
病院から出てきたばかりで戻るのも違和感がある。
・自宅で端末を使い、LostWorldにログインする
>>486
「はいはい、その時はよろしくね」
そう言っているうちに病室を出て行った三人組であった。
497
:
名無しの魔術師
:2016/04/09(土) 01:10:51 ID:3cQHs10o
>>496
沙耶は問題なく帰宅し、端末を手にしている事だろう。
付属していた手書きの説明書には、IDカードを挿入して電源を入れれば
非常に高度な術式が発動してcocomagiのサーバーを介し、直接LostWorldに入れるらしい。
それと、医師からのメモを思い出す。もしも沙耶が一人でログインするのなら
自分の身体を守る必要がある。守るというのは、外敵などではなく体調管理の事だ。
空腹や喉の渇き、これらを長時間放置するのは危険なことも分かるはずだ。
自宅からログインするならば、これらを気にした方が良いだろう。
端末を起動し、カードを挿入したならば、沙耶の目の前にらせん状になりながら輝く術式が視界に広がる。
それに触れれば、LostWorldの中立地帯…夜の街に再び沙耶ではなく、ローレンが姿を現すだろう。
498
:
瑠璃垣 麻衣
:2016/04/09(土) 10:32:46 ID:awAfx0uU
>>495
二条「お前達の性格柄、そんなところだろうと思ったよ。お前もよく厄介事に首を突っ込むし、大体その厄介事は瑠璃垣が持ってくるんだ。
ある意味"サイキョウ"のコンビだよ」
抹茶……が似合いそうだが、意外にもコーヒーを口にしながら、二条は言う。
相川「実は、ゲーセンに入る二人の姿、見てたんだ。最初はデートしてるのかと思って、
面白半分に後をつけてたんだけど、ゲーセンにいく辺りからおかしいな、と思って入ってみたら、もう先輩達が見当たらなくなってて、たまたま通りがかった二条さん達に声かけたんだ」
根暗に続き、相川が表の世界のいきさつを説明する。
二条「執事さんに連絡したり、実は見間違いなんじゃないか?と他を探してみたり、結構大変だったんだぞ……
で、お前達はその頃、ゲームの中で色々調べながら襲われていたと言うわけか」
何かを察したような表情をしながら、空いたコーヒーカップを置き、腕を組む二条。
499
:
沙耶
:2016/04/09(土) 11:30:34 ID:???
>>497
「今回は長時間のログインはなし。
この端末から入っても筐体となんら変わりないかのチェックと
あわよくば何か手がかりでもあれば儲けものね」
IDカードを挿入して電源を入れると
螺旋状の輝く術式が目の前に現れた。
そして次に視界を開けると
ローレン「…問題はないみたいだな」
手足を軽く動かして感覚を確かめる。
500
:
大十字 根暗
:2016/04/09(土) 19:00:27 ID:3cQHs10o
>>498
最強なのか、最恐なのか…今回に関しては発見も巻き込みも根暗な気がしなくもないが
根暗は返す言葉もないといった感じで笑ってごまかした。
「ハハ…ほら、こんなの知らないフリするのも後味悪いしさ…」
相川に尾行されていたことには気づかなかった。
「そうだな、大体は二条の言う通りであってる」
「あとは…瑠璃垣の独断でその三つある勢力の一つに入る事になったくらいかな…」
「入ったチームの人たちから、知るだけの情報集めながら、こっちでも調べていこうって感じで」
501
:
名無しの魔術師
:2016/04/09(土) 19:26:23 ID:3cQHs10o
>>499
操作感はまるで遜色はない。
問題なく行動が出来るだろう。
夜の町は相変わらずプレイヤーがまばらでさみしい印象を受ける。
ちなみに、時計的な機能はあるので時間のチェックは問題ないはずだ。
ローレンは現在はPKチーム飢狼に所属している。
チームのログイン状態を確認すると、現在は大半のプレイヤーがエンドの居た塔に集まっているようだ。
502
:
ローレン
:2016/04/09(土) 20:26:35 ID:???
>>501
「なんだ?集会でもしているのか?」
画面には塔に多くの人物が集まっているのが確認出来た。
新参者の自分に分からないが、顔見せをしておいた方がいいだろう。
他にどんな人物がいるのか確認をしておくのも必要だ。
503
:
名無しの魔術師
:2016/04/10(日) 00:20:40 ID:3cQHs10o
>>502
塔に向かうと、十数人のPK達がたむろしていた。
その中には街であったサブマスターのフォルティス、サイコな印象を受けるマティアスもいる。
そして、そこから離れた位置で、エンドが面倒くさそうに座り込んでいた。
フォルティス「毎回言っているが夜の町で狩りは無しだ
…それと、THESHADOWの連中がコンクリートジャングルに出張ってる
これも接触するなら、最低でも二人以上で行くように…では、楽しい狩りを」
と、フォルティスが説明と指示を出していた。
彼の話が終わると、PK達は散り散りに動き出す。中にはこの集まりを"不満げ"に思っている者がいるのも分かる。
504
:
ローレン
:2016/04/10(日) 00:47:29 ID:???
>>503
(やはり集会をしていたのか)
エンドはあまり興味がなさそうで
実際にはフォルティスが仕切っているようだ。
「一応ルールとかあったんだな」
夜の町で狩りをしない。
どういった理由で禁止されているのかは分からないが
このPKチームにもルールが存在するらしい。
505
:
名無しの魔術師
:2016/04/10(日) 01:01:51 ID:3cQHs10o
>>504
フォルティス「やあローレン、何事もなく戻ってきたようで何より」
ルールが無ければ、勢力として見られないと言ったマティアスの言葉を思い出すだろう。
?「夜の町はプレイヤーが"かならずログインした際に出現する場所"なんだよ
だからそこが終始ドンパチってのは避けようって暗黙のルールが最初のころに出来ちまったのさ」
と、ローレンに語り掛けてくる人物がいる。
506
:
ローレン
:2016/04/10(日) 01:31:45 ID:???
>>505
「お陰様でな、問題はなさそうだ」
フォルティスにそう答え、語りかけてきた人物に振り返った。
507
:
名無しの魔術師
:2016/04/10(日) 02:07:49 ID:3cQHs10o
>>506
振り返ると、PKのマークを肩に入れ墨のようにペイントされた男性アバターが立っていた。
真っ赤な髪のローレンのアバターよりも背の高いキャラだ。エンドほどではないが。
「アンタは覚えてないかもしれないが、俺はアリアス
何か月か前の大会の決勝でアンタに負けた事があるぜ。まさか同じチームになるなんてな」
プレイヤーデータ
アリアス ジョブ:ウォリアー
LostWorldランク:E
508
:
瑠璃垣一味
:2016/04/10(日) 11:03:31 ID:???
>>500
二条「まぁ提案だが、その情報集め、普通ならゲームの中で足を使うのだろうが、そこで月雨を使ってみたらどうだ?」
ポンと月雨の頭に手を置く。
月雨はその衝撃で、食べていたケーキに顔を突っ込みかけた。
二条「無論、1人でログインさせようと言っているわけではない。月雨の……眼鏡を掛けた時の月雨の特技を使えば、多分外からでもかなり詳細の部分を調べられる筈だから効率が良いだろう」
月雨「いいだろう!」
相川「確かに、プレイヤー達に会わずに、外側から調べられたら危険も無いですけど、そんなことできるんですか?」
二条「私もそこは詳しくないが、眼鏡を掛けた月雨に今の所不可能は無い」
509
:
ローレン
:2016/04/10(日) 11:55:44 ID:???
>>507
「チームのマークを入れるのは決まりなのか?」
わざわざ目立つ位置にマークを入れている。
チームのシンボルを入れるのがもしかしたら決まりなのかもしれない。
「すまない、覚えていないな。」
集会に来ていた人物たちを見て
「結構な数のプレイヤーがこっちにもいるんだな」
そう感じた。
これだけのプレイヤーが出入りしているのを見ると
こちらの世界は開発した企業側が仕組んだプログラムなのか、と邪推してしまう。
510
:
大十字 根暗
:2016/04/10(日) 16:55:25 ID:3cQHs10o
>>508
「試してみる価値はありそうだよな、確かに月雨ならやれそうだ」
ここで大きく月雨アゲが始まった。
「けど、それを行う場所はどうする?瑠璃垣は自分の家に本拠地構えましょうとか言ってたけど…」
セバスチャンの顔が思い浮かぶ。自宅で危険な行動を許してくれるだろうか。
511
:
名無しの魔術師
:2016/04/10(日) 17:00:33 ID:3cQHs10o
>>509
フォルティス「総人口はもちろん、cocomagiには及ばないけどな
各地のランカープレイヤーやチーム戦でトップクラスの実績のある奴が
何かしらのきっかけでここに呼び寄せられるようにやってくるんだ」
覚えていないという発言に、アリアスはそうだろうなと肩をすくめた。
アリアス「だろうな、決勝って言っても1分も持たなかったしな
マークを入れるのは義務じゃねぇが、同士討ちを避けるための記号って事で
ほとんどのプレイヤーが入れているな。ゲーム機能で同じチームメンバーなのはすぐに分かるけど
ここの感覚ってリアルだろ?だったら視認出来るマークもあった方が良いって意見が出てな」
フォルティス「不満の声ももちろんあったが、そういった連中とは"話し合って"納得してもらったよ
それでもいやだって連中は、残念だが退団してもらったがね…さて、ローレン
もしも時間があるなら一つ頼みがあるんだが」
512
:
瑠璃垣一味
:2016/04/10(日) 19:03:20 ID:???
>>510
二条「瑠璃垣、そんな事を言ったのか……」
二条もセバスチャンのあの表情を真近で見ていたのだから、それは困った顔をする。
相川「常識的に考えたら、そのアイデアはナシ……ってことだよね……」
二条「どこか心当たりはあるか?なければ、瑠璃垣からセバスチャンさんに提案してもらい、何とかならないかと言うところだな……」
513
:
ネクロ
:2016/04/10(日) 19:13:52 ID:3cQHs10o
>>511
「心当たりなあ…明日から連休だから、ゲームセンターとかは
一時間いくらで貸し切りってサービスもあるけど、それじゃあ外からの調査は難しいな」
「正直、瑠璃垣のところで行動できのが一番なんだけどなあ」
――同じころ、店の外
マスターは外で話が終わるのを待っているのだろうか?
店の方に近づいてくる人物がいる。
514
:
瑠璃垣一味
:2016/04/10(日) 19:31:26 ID:???
>>513
二条「仕方ない……月雨の外から調査する作戦は、一旦見送りか……」
相川「仕方ないっすね……」
月雨も、ようやく活躍できると思っていただけに、かなり残念そうな表情をしている。
・外
マスター「へへっ、由貴の奴、ちゃんと友達作って元気にやってんじゃねぇか……」
煙草に火をつけ、スポーツ誌「週刊マジスポ」を読んでいる。
515
:
大十字 根暗
:2016/04/10(日) 19:46:41 ID:3cQHs10o
>>514
「あ、でも…LostWorldにアルマシュウスケって人が関わってるから
月雨(眼鏡)なら名前だけでも分かってれば調べられるんじゃないか?」
・外
そんなマスターに、歩いてきた男が話しかけてくる。
眼鏡をかけたごくごく平凡そうな男だ。
店の客、常連などではない。
男「すみません、今日はお休みですか?…このあたりを学生グループが歩いていたって聞いたんですが」
516
:
瑠璃垣一味
:2016/04/10(日) 20:01:25 ID:???
>>515
二条「できるのか?」
月雨「……(こくこく)」
相川「名前だけで?いやー、ハイテクも良いけど、ハイテク過ぎても怖いなぁ……」
二条「じゃあ、外からの調査は基本的に月雨に任せてみよう。それで、実際にLostWorldに入る時は、その他のメンバーで協力しながら調査ということにしようか」
相川「そうっすね。このゲーム、私でも何度かやった事あるし、先輩方と協力してやれば足手まといにはならないと思うよ」
・外
マスター「悪いね今日は休みなんだ。それとも、由貴の知り合いかい?」
マスターの表情は、心なしか機嫌が良い。
517
:
大十字 根暗
:2016/04/10(日) 20:06:53 ID:3cQHs10o
>>516
「実は入ったチームのリーダーが、絶対に行き詰るって言ってたのも気になってさ
月雨の調査なら実際に詰まっても納得できるし、うまくいけば最高だし」
「調査するなら貸し切りサービスを利用した方が良いかもな…あとは瑠璃垣の方がどうなるかってところか」
・外
男「学生の子の知り合いですか?実はこういう者で…」
と、男は懐から警察手帳を見せた。
男「保護者同伴と言う事なら問題はないと思うのですが、連休前と言う事で
学生の子たちに一応注意と言う形はとりたいのですが…構いませんか?」
518
:
瑠璃垣一味
:2016/04/10(日) 20:23:43 ID:???
・外
マスター「えっ、警察!?ウチの娘が何かやらかしたんですか!?」
マスターの表情が一気に青ざめる。
そして、突然裏口に走って行ったかと思えば、店内に向けて叫び出す。
マスター「オイ!由貴!!警察だー!逃げろぉー!!」
あまりの出来事に、何事かと驚く女子達。
相川「は?……意味が全くわからないんだけど?」
519
:
大十字 根暗
:2016/04/10(日) 20:33:03 ID:3cQHs10o
>>518
「け、警察?」
困惑する根暗。
そうしてると、すぐに男がマスターの背後に現れた。
男「誤解ですよ店主さん、ちょっとだけ注意をしたいだけだと言ってるじゃないですか?」
520
:
瑠璃垣一味
:2016/04/10(日) 20:49:01 ID:???
>>519
相川「あぁ……バカ」
マスター「なんだ……別になんかやらかしたわけじゃないんすね、へへ」
マジで焦っていたために、当初のオネエ感はスッカリ消え去っている。
マスター「あっ、別に酒飲ましてるわけじゃないっすよ?話なら、どぞ……」
用心しつつ、警察を名乗る男を中へと入れる。
521
:
大十字 根暗
:2016/04/10(日) 21:15:49 ID:3cQHs10o
>>520
男は中に入ると、学生である二条達に警察手帳を見せてから簡単に注意を言ってきた。
男「さっきも店主さんと話したんだけど、
明日から連休だから学生の君達は安全には気を付けて行動するように
私も保護者の方がいると知っていたらわざわざ来たりはしなかったんだけどね」
男「ああそれと…君、ゲームセンターの近くで落とし物をしてたぞ?会えてよかった」
そう言って、根暗に黒いポーチを渡してきた。中にそこそこ重そうなモノが入ってるのが分かる。
男「では私はこれで。突然失礼したね」
「え?俺こんなの…」
男「あまり遅くならないようにな」
そう言って、警察を名乗る男は店を後にした。
根暗の言葉を聞かず、速足にいなくなってしまったのだ。
522
:
瑠璃垣一味
:2016/04/10(日) 21:23:34 ID:???
>>521
二条「落し物したのか?」
月雨「ネクラ、おっちょこちょい」
相川「……本当に本業の警察だから何も言わなかったけど、あの人何かおかしく無い?それ、何が入ってるの?」
様々な意味の視線が根暗に注がれる
523
:
大十字 根暗
:2016/04/10(日) 21:52:23 ID:3cQHs10o
>>522
そういう方面に詳しい相川は手帳が偽物ではないと思えた。
しかしおかしさを感じるのも無理はない。彼はその手帳を"開いて自分の顔などを明かさなかった"
「俺はこんな荷物に覚えがないって…」
言いながらポーチを開くと、黒い端末のようなものが置かれていた。
中には説明書もある。彼らは知る由も無いが、ローレンこと沙耶が手に入れた物と同じである。
説明書のようなメモがあり、これがLostWorldにログインできる端末機器だと知ることが出来る。
524
:
瑠璃垣一味
:2016/04/10(日) 22:23:36 ID:???
>>523
皆で説明書に目を通した後、それぞれがそれぞれの顔を見合わせる。
二条「……さっきの警官の顔、覚えてるか?」
相川「……正直、一瞬だったからなんとなくしか」
二条「どうする?相手の誘いにまんまと乗ってみるか?」
525
:
大十字 根暗
:2016/04/10(日) 22:28:36 ID:nv9V/vHQ
>>524
「何者かに踊らされてる気がしなくもないけど…これが説明の通りのものなら
場所を気にせず調査が出来るな…」
「今日はもう時間的にも遅いし、明日適当な場所…
そうだな、部活で学校も空いてると思うし生徒会室で試すってのはどうだ?」
あそこならば無関係な人が突然入ってくる事もないだろう。
526
:
瑠璃垣一味
:2016/04/10(日) 22:33:44 ID:???
>>525
二条「そうだな。では今日はこの辺にしておこう。」
その後、全員で予定合わせをしてその日は各自家に帰ることにした。
527
:
大十字 根暗
:2016/04/10(日) 22:39:31 ID:nv9V/vHQ
>>526
―――翌日
連休初日、智影に気付かれる前に朝早くに家を出た根暗。
武運学園は予想通り運動部の部活動や自習をしたい生徒の為に図書室が開放されている。
帰りが遅かった事を少し気にされたが、うまい事誤魔化した事だろう。
「早起きなんて久しぶりだけど、意外に出来るもんだな…」
生徒会室の前でメンバーが集まるのを待つ。機器の方はあのまま根暗が預かった。
瑠璃垣にもメールで詳細を送ったが、今日は来るのだろうか。
528
:
瑠璃垣一味
:2016/04/10(日) 22:45:16 ID:???
>>527
瑠璃垣「……ということで、よろしいですわね?そこ、遅い!!」
生徒会室へ入ると、根暗以外の全員がすでに集まっており、
雰囲気的に作戦会議がたった今終わったらしい。
何事もなかったかのように瑠璃垣がいるのも驚きではあるが、なにせ朝が早すぎる。
529
:
大十字 根暗
:2016/04/10(日) 22:50:02 ID:3cQHs10o
>>527
「えぇ……」
約束の時間よりも早くに来ていたのにこの仕打ちである。
昨日の今日で瑠璃垣がいる事も驚きなのだが、重ねてこの仕打ちはあんまりである。
「皆もういるのか…ってか瑠璃垣は大丈夫なのか?」
言いながら、端末機器を生徒会室の机におき、説明書を読みながら電源を入れたり作業をしていく、
530
:
瑠璃垣一味
:2016/04/10(日) 22:59:33 ID:???
>>529
瑠璃垣「昨日はたまたま睡眠時間が3時間しかなかったため、眠くなったというだけのことですわ!」
二条が苦い顔をして根暗に囁く。
二条「瑠璃垣に喋らせれば喋らせるほど無駄な話が長引く。生徒会でもそうだが、とりあえず首を縦にふると良いぞ」
瑠璃垣と付き合っていく上で非常に大切なことの一つを知ることができた。
根暗の準備と並行し、眼鏡月雨がたんたんとPCや周辺機器の設定を進めて行く。
瑠璃垣「月雨さんは、先ほどもお話ししました通り、ログの収拾と解析をリアルタイムでやってもらいますわ。さしずめ、監視カメラ役ということですわ」
531
:
大十字 根暗
:2016/04/10(日) 23:16:33 ID:3cQHs10o
>>530
「心得た…」
二条の言葉に頷く。
「とりあえず起動してみるぞ」
根暗が端末を起動するとらせん状に渦巻き輝く術式が現れる
「あとはゲーム用のカードを挿入すれば良いだけだな…これよく見ると複数枚挿せるんだな」
「で、今回は俺と…月雨以外みんな来るのか?」
532
:
瑠璃垣一味
:2016/04/10(日) 23:28:20 ID:???
>>531
二条「あぁ。少しみっともないが、出来るだけ固まって行動する」
相川「二条さんが前衛、中衛が大十字先輩、後衛が瑠璃垣さんと私って感じですかね」
月雨(眼鏡)「私はあくまで監視よ。今、能力系のパラメータをハッキングして皆を強化してあげようと思ったけど、
ここはロジックが複雑になっていてそう簡単には行かないようね」
瑠璃垣「心の準備はよろしいかしら?」
533
:
大十字 根暗
:2016/04/10(日) 23:45:23 ID:3cQHs10o
>>532
「了解だ…ああ、いつでもいいぜ」
人数的な申し分ないパーティだ。しかしLostWorldでは実際どうだろうか…。
そして、今回のメンバーがログインする。
通常のログインとは違う感覚を、瑠璃垣と根暗以外は感じながらLostWorldへ入り込む
全員がログインし終えると、人気の少ない夜の町に姿を現すだろう。
ここはロビーのような役割を持っている。
「全員無事にいるか?こっから今日はどうする?」
と、いるであろう瑠璃垣に意見を聞く。
さて、他のメンバーのジョブは…?
534
:
瑠璃垣一味
:2016/04/10(日) 23:55:44 ID:???
>>533
プレイヤーデータ
二条 ジョブ:剣士
LostWorldランク:E
瑠璃垣 ジョブ:魔術師
LostWorldランク:E
相川 ジョブ:弓使い
LostWorldランク:E
ジョブとランクは、こんなもんだろう、といった感じだ。
瑠璃垣「昨日の人達とコミュニケーションをとり、一先ず昨日から何か変わりが無いか伺った方がよろしいのではなくて?」
判断としては、いつもと違って慎重な判断だ。
根暗がいない間に二条やセバスチャンから色々注意を受けているのだろう。
535
:
大十字 根暗
:2016/04/11(月) 00:04:48 ID:3cQHs10o
>>534
ちなみに根暗のジョブはサウンドマスター。
ランクに関しては同じくEだが、当然ながら瑠璃垣達よりは経験値が多く入っている。
「そのあたりが妥当だな、じゃあ行こうか」
と、チームP3のアジトへと向かう事になった。
道中で二条と相川は歩く感覚、息遣い、周辺の風景のリアルさに驚く事だろう。
数十分も歩くとアジトが見えてきた。
P3のアジトにはチームのリーダーであるアイリッシュ他、数名のプレイヤーがいるのが根暗と瑠璃垣は分かる。
「どうする?二条達もチームに入団希望って事にするか?
…関係ないプレイヤーをアジトに連れてくってのは、ちょっと危うい気もするし」
536
:
瑠璃垣一味
:2016/04/11(月) 11:44:50 ID:???
>>535
二条「私と相川君は、表で待っていよう。何かあった時は、誰かしらのチャット画面を介して月雨が教えてくれる手筈になっているから、すぐにお互い駆けつけることができる」
相川「改めて凄いんすね、月雨さん……」
二条「逆に、月雨をもってしても外からではこの程度しか支援できないということだ」
537
:
ローレン
:2016/04/11(月) 14:24:58 ID:???
>>511
「なら俺も入れておいた方がいいのかね?」
どこに入れるべきかな、などと小さく呟いた。
「ん?ああ、頼み事か?」
538
:
大十字 根暗
:2016/04/11(月) 21:36:43 ID:3cQHs10o
>>536
「分かった…ここのチームの人は無暗に他人を襲う事はしないらしいけど
俺たち以外のプレイヤーやモンスターには気を付けてくれ」
そう言って、瑠璃垣を伴ってアジトへと向かう。
ちなみにチャット画面を見てみると、文字通り遠く離れた場所でも会話が出来ると言う事が分かる。
外から介入をしている月雨も、会話だけなら参加できるのだ。
―アジト―
荒れた古城に入ると、壊れた玉座にあの時と同じようにアイリッシュが座っていた。
アイリッシュ「あらお二人さんいらっしゃい
昨日の事で来なくなったらどうしようかと思ったわ」
539
:
名無しの魔術師
:2016/04/11(月) 21:42:59 ID:3cQHs10o
>>537
フォルティスが衣裳の背中とかどうだ?目立つぞ、と茶化してきた。
確かローレンの服装はスーツ姿だっただろうか?
フォルティス「ああ、実はチームP3のエリアに狩りをしに行った奴が
昨日から姿を見せないんだ…ログイン状態をチェックしたら
まだP3のエリアにいるらしいが、チャットにも応じないし連絡がつかない」
アリアス「で、アンタと俺でそいつを探しに行くってわけさ」
フォルティス「君ほどではないがアリアスも良い腕をしている
迷子になったバカの捜索としては戦力は十分だと思うぞ」
540
:
瑠璃垣一味
:2016/04/11(月) 21:59:40 ID:???
>>538
二条「互いに、無事を祈る」
まるで男友達とするかの様に拳を合わせ、2組に別れる。
それから、瑠璃垣と根暗を見送り相川が不安そうに呟く。
相川「大丈夫っすかね」
二条「私達がここに居るんだ。何かあればすぐに駆けつけるさ」
相川「いや、私達がですよ。経験者からしたら、恰好の餌ですよ私達。」
二条「まぁな。だが、心配してもしょうがない。万一の場合は、私が前に出るから援護は頼む」
相川「うっす」
一応体育会系の2人は、多少ギクシャクもしながら意気投合するのであった。
・根暗サイド
瑠璃垣「やると決めたからには、徹底的にやるのが私の流儀。昨日から、何か変わったことや新たな情報はありませんこと?」
昨日同様、高圧的な態度でアイリッシュへと尋ねる。
541
:
大十字 根暗
:2016/04/11(月) 22:07:46 ID:3cQHs10o
>>540
ゲーム的なステータスで言えば、一番強いはなんと根暗と言う事になる。
しかしLostWorldでは実際の運動神経や行動力も大いにアドバンテージにはなるはずだ。
今のところ、二条、相川の周辺には違和感はなく、古城の見える草原と言う風景以上の物はない。
―アジト―
アイリッシュ「昨日の今日で変わった事って言うのはないね…ああ、ただ…
アンタ達がおかしなプレイヤーと一緒に倒したっていうPKがね、おかしいんだよ」
おかしなプレイヤー=ヴォルグレイザーと言う技を使った召喚騎士。
アイリッシュ「ダメージはこっちのヒーラーが治してやって、
落ち着くのを待ってたんだけど一向に目を覚ましやしないんだ
このままじゃ"本当"に危ないんじゃないかって心配してるんだよ」
本当に危ない、とは長時間のログインが危険と言う事を言っているのだろう。
542
:
瑠璃垣一味
:2016/04/11(月) 22:23:56 ID:???
>>541
瑠璃垣「はっきり言って、私たちもその方の情報を最優先に調べているところですわ。
しかし、身元はおろかその目的すら掴めていない現状ですわ」
根暗に代わって今ある立場を正直に話す瑠璃垣。
瑠璃垣「追々それについても調べを進めていきますわ。
他のチームに関して、変わった動きは?」
543
:
大十字 根暗
:2016/04/11(月) 22:31:21 ID:3cQHs10o
>>542
根暗は瑠璃垣の一歩後ろで様子を見守っている。
傍から見たら従者のように見えるだろう。
アイリッシュ「他のチームね、PKチームの飢狼がまた"狩り"を
するために各地に散らばってるよ…ホント、迷惑な話さ」
アイリッシュ「それと、前に話した目的不明のチーム…
THESHADOWの連中がこの先にある遺跡エリアで見かけられたって話も届いてるね
情報集めをするなら気を付けた方が良いね。
連中はチーム名の通り真っ黒い衣裳のプレイヤーばかりだからすぐわかるよ」
544
:
ローレン
:2016/04/11(月) 22:38:35 ID:???
>>539
(しまったぁ、短時間ログインのつもりだったのに)
フォルティスの茶化しに
「それじゃ暴走族みたいになるだろ。
まあ考えておくよ」
P3は三大勢力の一つだったか。
いきなり敵対勢力の陣地に行くことになるとは
「行けばランク上げの経験値にもなるかもしれないか。分かった」
545
:
瑠璃垣一味
:2016/04/11(月) 22:42:59 ID:???
瑠璃垣「THESHADOW……あの眼帯のプレイヤーも、黒いと言われれば黒かった様な。
なんとか、身に危険の及ばない範囲でコミュニケーションが取れれば新たな情報が手に入るかもしれませんわね。」
あまり成果が得られなかったことに関して、瑠璃垣はため息をつく。
「ま、お互い気をつけることですわね。とりあえず分かったのは、外に出れば全てが危険だらけという事ですわね」
546
:
名無しの魔術師
:2016/04/11(月) 22:43:27 ID:3cQHs10o
>>544
フォルティス「目的は行方不明のメンバーの捜索と、見つけたら連れ帰る事
こういうとクエストっぽくて雰囲気でるかな?」
と芝居がかった様子でローレンらを見送るフォルティス。
これも信用を得る要素になるのだろうか。
アリアス「それじゃさっさと行くか。連中のエリアは何度か向かった事がある
案内するぜ」
アリアスのジョブ、ウォリアーはローレンのファイターと同じく肉弾戦向きのジョブだ。
武器による戦闘がメインのはずだがアリアスは素手である。何か隠し玉でもあるのだろうか。
547
:
ローレン
:2016/04/11(月) 22:45:32 ID:???
>>546
「それなら案内は任せることにする。
ウォリアーか?俺たち近接戦闘しかできないな」
何やら先行きが不安だ。
遠距離タイプが現れたら苦戦するかもしれない。
548
:
大十字 根暗
:2016/04/11(月) 22:47:24 ID:3cQHs10o
>>545
昨日の今日ではこんなものだろうとも言えるかもしれないが
アイリッシュ「そう言う事さ。コミュニケーションなんてやめときな
PKチームよりも問答無用な連中だからね
ああ、それと…」
アイリッシュ「うちのチームが最近占領下に置いたエリアに、
"アルマシュウスケ"がプログラミングしたって分かる足跡があるらしいよ
場所は確か…今さっき話した遺跡の近くの"城下町"風のエリアだね」
549
:
アリアス
:2016/04/11(月) 22:52:35 ID:3cQHs10o
>>547
「まあ支援系のプレイヤーがPKなんて中々しないしなあ」
と、相槌を打ちながら進んでいく。賢者のマティアスなどもいるが、
手を組む事などあるのだろうか?
しばらく進むと、荒野だった地面に緑が生い茂ってくる。
草原エリアに出た。遠くの方に古城らしきものが見える。
「あの古城が連中の本拠地だから、あの近くにいくのは控えた方が良いな
いくら俺たちがPKでも数の不利はどうにもできん」
さて、とアリアスが検索画面を開く。消息不明のPKの検索をしているようだ。
検索を始めてからすぐに、アリアスの表情がこわばった。
550
:
瑠璃垣一味
:2016/04/11(月) 22:53:25 ID:???
>>548
瑠璃垣「アルマシュウスケ……このLostWorldの製作者ですわね。……本当に彼がプログラミングしたのであれば、LostWorldの目的の一端がわかるかもしれませんわ。
どうせなら、これから確認に行ってみませんこと?」
と、根暗へと振り返る。
551
:
ローレン
:2016/04/11(月) 22:58:04 ID:???
>>549
「それもそうか」
アリアスの言葉に妙に納得してしまった。
説得力がある一言だ。
「THESHADOWだったか?プレイヤーたちを拉致するチーム。
あいつらもあの城みたいな本拠地があるのか?」
そう疑問したところっでアリアスの表情の変化に気付いた。
「どうした?」
552
:
大十字 根暗
:2016/04/11(月) 22:58:17 ID:3cQHs10o
>>550
「そうだな、実際に見た方が何かしら分かるかもしれないし」
と、その提案に賛成する。
アイリッシュ「じゃ、何か分かったら教えてくれよ。
こっちは眼ぇ覚まさないPKの様子見とくからさ」
THESHADOWや例の召喚騎士には用心しなよ、と心配するような言葉もつけてくれた。
553
:
アリアス
:2016/04/11(月) 23:00:21 ID:3cQHs10o
>>551
「THESHADOWの本拠地は夜の町を挟んで、
その先にある"魔界エリア"ってとこにあるって事しか分からないんだよな」
それよりも…と続け
「ひっっっっじょうに面倒な事になったぜ…
俺たちが探してる迷子(バカ)はあの城にいるらしい」
と、P3の本拠地である古城を指さした。
554
:
瑠璃垣一味
:2016/04/11(月) 23:03:26 ID:???
>>552
瑠璃垣「では」
一言別れの挨拶を交わし、その場を後にする。
二条「早かったな」
表では、二条と相川が変わらぬ様子で待っていた。
どうやら、何事もなかった様だ。
555
:
ローレン
:2016/04/11(月) 23:04:45 ID:???
>>553
「不明な部分が多すぎるチームだな。
何かしら意味がある行為なんだろうとは思うが」
THESHADOWに関しては今は分からない点が多い。
現状は放っておくしかないだろう。
「数の不利はどうにもできん、とさっきドヤ顔で言っていたのは誰だったか」
556
:
Lostworld
:2016/04/11(月) 23:11:40 ID:3cQHs10o
>>554
根暗「ああ、流石に昨日の今日じゃあんま有益な情報はな…
けど収穫はあるかもだぜ?この先にある城下町エリアって場所で
アルマシュウスケの痕跡があるかもしれないって話だ」
現状、瑠璃垣パーティーが出来る最初の行動はそのエリアに向かう事だろう。
>>555
アリアス「それは俺だ……って俺は悪くねぇだろうが!
なんでこんな事になってるのか検討もつかねぇっての!」
はあ、とでかいため息をつくアリアス。
アリアス「で、どうする?さすがにこんな状況じゃ
戻ってもフォルティスは文句ねぇだろうが…遺跡エリアにいる奴らと混ざってPK活動でもするかい?」
・ローレンによる選択肢
1:P3アジトへの潜入を試みる
2:フォルティスに報告に戻る
3:遺跡エリアにいるチームメンバーと合流する
557
:
瑠璃垣一味
:2016/04/11(月) 23:17:15 ID:???
>>556
二条「昨日と違うのは、こちらには"5人"いるって所だ。油断では無く、前向きに行動すべきだろうな」
相川「アタシは先輩達についていきまーっす。」
瑠璃垣「決まりですわね。早速、遺跡方面へ出発進行ですわ!」
558
:
ローレン
:2016/04/11(月) 23:18:14 ID:???
>>556
3:遺跡エリアにいるチームメンバーと合流する
「PKに興味はないが、遺跡エリアにいるメンバーと合流して本拠地に潜入するというのはどうだ?
救出の確率を少しでも上げたいところだ。
他の連中が協力してくれない場合は、フォルティスに報告に戻るべきだろう」
559
:
LostWorld
:2016/04/11(月) 23:28:51 ID:3cQHs10o
>>557
根暗「じゃあ向かうとするか…確か遺跡エリアの近くだったな
PK…プレイヤーを狩る事を目的にしてる悪質なチームの連中が
うろついてるらしいから、そこは用心しとこう」
そして、一行は遺跡エリアの近くにあるという城下町エリアへと向かう事にした。
>>558
アリアス「協力は望み薄かもしれんが、何もしないよりはマシか
よし、じゃあ行こうぜ。また案内する
…それより、PKに興味ねぇのにウチに入るってのも珍しい奴だな?ローレン」
と、話しながらローレン、アリアスは遺跡エリアに向かう。
奇しくもそれぞれのチームの者達が遺跡エリアに結果として向かう事になった。
ルートの都合で道中でかち合う事はなかったが……。
遺跡エリア付近(瑠璃垣サイド)
雰囲気のある山道を通り抜けると、遺跡らしき建物が少し先に見える。
また、そこから離れた位置に街らしきエリアも。
根暗「城下町エリアってのは向こうか。よし、さっさと進もう……!」
と、メンバー全員の索敵用のレーダーと、外から監視してる月雨の眼にも反応が出る。
戦闘が近くで行われている。レーダーを開くと、一人を複数のプレイヤーが一方的に攻撃していると思われる様子が分かった。
間違いなくPKだろう。さらに、PK側と思わしきプレイヤーの反応が二つ、遺跡エリアに現れた。
遺跡エリア(ローレンサイド)
アリアスの案内でスムーズに遺跡エリアへとたどり着く。
戦闘の反応を察知するが、一方的な狩りだと分かる。アリアスは苦い顔をしていた。
アリアス「実力で狩るのが楽しいってのに、分かってねぇ連中だぜ…
ん?近くに数人のパーティーもいるらしいが、無関係っぽいな?」
560
:
ローレン
:2016/04/11(月) 23:35:25 ID:???
>>559
「エンドに興味があるから入った。
あの強さに単純に惹かれたのさ」
そうアリアスに語った。
「まさか俺に絡んだ三人組のPKたちじゃないだろうな」
と小さく呟いた。
561
:
瑠璃垣一味
:2016/04/11(月) 23:38:09 ID:???
>>559
二条「戦闘だな……」
瑠璃垣「えぇ……」
用心していたとはいえ、本当に昨日の今日でその様な場面に出くわすとは思わなかった。
瑠璃垣「ですけれど、一先ず静観ですわ。1人の側が気の毒とは言え、ここは慎重に……」
二条「月雨、見えているか?何か目立つ様な奴がいれば、ログを取っておいてくれ」
相川「うわぁ……」
相川も、巻き込まれるのは初めてだが、現にその場に立ち会うと気が引けている。
562
:
大十字 根暗
:2016/04/11(月) 23:50:58 ID:3cQHs10o
>>560
アリアス「ああ、アンタが締め上げた三人組か?
あいつらなら今日はログインしてないぜ」
アリアス「で、混ざる?俺はつまんねーと思うけど…」
どうやら違うようだ。レーダーで動きを確認すると、似たり寄ったりな気もするが。
アリアスに促されて少し近づくと、様子が見えた。
>>561
月雨の方から見ると、新たに二人のプレイヤーがPK現場に近づいているのが分かる。
PK側は物理攻撃メインのジョブが二人に、魔術攻撃メインのジョブが一人。
そして被害者は盾を持ってるのが分かる。
月雨がログを取るのを介して、様子が分かるだろう。
>>560-561
剣士、傭兵、魔術師と言うバランスの取れた編成のPK達が
盾を構えた騎士風のプレイヤーを自分勝手に痛めつけていた。
剣士「くっそ!無駄に硬い奴だぜ!!さっさとスコアになりやがれよ!!」
騎士?「くっ…」
騎士は必死に攻撃を防いでいるが、多勢に無勢。万が一ここにローレン達が加われば絶体絶命だろう。
そして瑠璃垣達は、根暗の様子が変わってるのに気づく。
―瑠璃垣サイド―
根暗「…見てらんねぇぞ、これは…」
レーダー越しに状況を見た根暗が、自己強化スキルを使おうとしてるのが瑠璃垣達に分かるだろう。
563
:
ローレン
:2016/04/12(火) 00:00:23 ID:???
>>562
(あいつら今日はログインしてないのか)
「混ざるつもりはない。
かと言ってチーム内での揉め事はご法度なんだろう?」
そう言って、つかつかと戦闘中のメンバーたちの下へ歩いていく。
「おい、そこまでにしておけ。依頼がある」
564
:
瑠璃垣一味
:2016/04/12(火) 00:04:42 ID:???
>>562-563
二条「待て大十字!!策無しでは昨日の話の二の舞になるぞ!……それに、何か動きがありそうだ」
こそこそとローレン達の動きを監視する。
565
:
大十字 根暗
:2016/04/12(火) 00:10:15 ID:3cQHs10o
>>563-564
・ローレンサイド
騎士が片膝をついた時に、ローレンが声をかけてきた。
剣士「ああ?昨日の新入りか…武運町じゃ敵なしってだけで調子に乗ってんのか?」
傭兵「そこまでってまだ倒してねぇからスコアにならねぇんですけど?てか依頼ってなんだよ?」
・瑠璃垣サイド
「けどあんなの放っておけるか!…あれは…!」
離れた位置の物陰から、ローレンが現れた事に驚く根暗。
ローレン達から見ると、遺跡付近に現れたパーティーがそこから動かないので変に思うかもしれない。
PK行為の野次馬、とも判断できるかもしれないが。
566
:
瑠璃垣一味
:2016/04/12(火) 12:47:27 ID:???
>>565
二条「見殺しにするとは言ってない。隙を見るんだ。彼を救助しつつ、最もリスクの少ない方法でこの場を切り抜けられる方法・タイミングがあるはずだ。
誰かが奴らを誘い引きつける間に別の誰かが救助し、挟み撃ちにするか、
最悪、混乱に乗じて背後から叩く。話し合いで解決する見込みは、やや少ない。
私達に気付いて近づいて来たら、逃げるフリをして回り込み彼を助けよう」
二条は至って冷静に現状分析を進める。前世ではどこかの武将か何かだったのだろうか……。
瑠璃垣「さすが、私の親友だけありますわ」
567
:
ローレン
:2016/04/12(火) 18:14:09 ID:???
>>565
(下っ端になればなるほどこういう奴増えていくわねー
こいつらの手綱を握ってるフォルティスが偉いわ)
「P3の陣地に取り残されたメンバーの救出依頼がフォルティスから出てる。
スコアを稼ぐならここでちまちまやるより、そっちの方が稼げるだろ?」
襲われてる側に近づくことはしない。
庇うような素振りをすればそれこそチーム内で揉め事が起きるかもしれない。
あくまでも、こういうことがあるという勧誘をしている風を装うのだ。
「まさか一人に対して複数でしか襲えない…なんてことはないんだろう?
ただ戦闘の途中で邪魔をしたのは俺も気が引ける。
だからもし救出中に戦闘が発生したらスコアは譲ろう」
勧誘から交渉へと移行する。
「こちらのチームの人数が減って、P3に有利になるっていう状況も避けたいんでね」
どうだ?と問いかけた。
568
:
大十字 根暗
:2016/04/15(金) 00:00:53 ID:3cQHs10o
>>566
二条の話を聞き、冷静になったのかゆっくりと息を吐く根暗。
「分かった…確かにあの人数に俺一人が突っ込んでも状況は悪くなるだけだ」
「じゃあ、あの人がまた襲われたら俺が囮になるよ
己惚れるわけじゃないけど、このゲームに一番慣れてるのはたぶん俺だろ?
囮になって逃げに徹するくらいはたぶん出来る。その間に瑠璃垣達で助けてやってくれ」
瑠璃垣も一回LostWorldで活動してるし、二条達のリードくらい出来るだろ?
と続ける。反対や意見も出るだろうが、そこまで言うと根暗はまた事態を見守った。
>>567
PK剣士「…P3の陣地ねぇ…確かに、
連中数ばっかそろえて目障りには思ってたんだよなぁ…」
PK傭兵「スコア譲るなんて気前が良いじゃねぇか」
と、ローレンの勧誘に前向きな興味を示しているが…
PK魔術師「けどよお、だからってコイツ見逃すことねぇだろ?」
と、杖の先端を騎士へと向けた。バスケットボール大の火球が生み出される。
PK魔術師「物理防御硬くてお前らじゃまだ時間かかるけどよぉ、俺の技ならこれでトドメだ」
騎士「……!」
盾を構えていた騎士の表情が強張った。
PKをするこの連中にとって、倒しかけていた相手を見逃す理由など
存在しないのだとローレンは感じたかもしれない。
その時だった。ローレンらのレーダーに突然多数の反応が出る。
気配も同様に、"気が付いたら何者かに囲まれている"と言うべきだろうか。
>>566-567
「…!」
何やら話し合っていたPK達の一人が、再び騎士に攻撃の意思を見せた時だった。
根暗が二条達に視線を向け、乱入すると伝えようとした時だった。
突然、多数のプレイヤーらしき者達が出現する反応を検索用のレーダーが捕らえた。
外部から見守っている月雨から見ても予兆は無く、"突然何かが現れたようにしか見えない"
569
:
瑠璃垣一味
:2016/04/15(金) 00:55:00 ID:???
>>568
二条「わかった。その点はお前の経験を買って、その通りにしよう」
瑠璃垣「大十字さんの言う通り、という点が私は気に入りませんけど、二条さんがそう言うなら。」
相川「じゃあ、合流地点とかはーー」
必要最小限の事項を手短に確認し、
それぞれ配置につく。
ーーーー生徒会室ーーーー
月雨「……」
周囲にプレイヤー出現、と瑠璃垣達4人にメッセージを送信した後、コンピュータ言語が上から下へ流れるディスプレイを静かに見守る。
ーーーーゲーム内ーーーー
二条「なんだ……?」
瑠璃垣「いつの間に……」
二条、瑠璃垣、相川の3人はほぼ同時に突然のプレイヤーの出現に気付く。
相川「敵?」
二条「わからない……相川君、大十字の方を見ていてくれ。奴らの動向は私と瑠璃垣で確認する」
相川「了解す」
立ち位置を入れ替え、相川は根暗の様子を、
二条、瑠璃垣は突如現れたプレイヤー達に対し警戒する。
570
:
ローレン
:2016/04/15(金) 16:10:29 ID:???
>>568-569
「そううまくはいかないか…ん?」
一人が騎士に攻撃を仕掛けようとし、沙耶は一人ごちる。
しかし攻撃の直前、マップに多数の反応が現れた。
接近をしてきたというよりも、突然そこにいたという表現が正しい。
「アリアス、仲間か?それとも…」
(襲われている騎士の仲間か?もしくは先ほどから動きを見せない野次馬連中か)
アリアスへと視線を向ける。
仲間なわけないよなぁ、と思いながら
「瞬間移動みたいな技まであるとはね」
571
:
大十字 根暗
:2016/04/15(金) 19:53:58 ID:3cQHs10o
>>569-570
根暗も、突然現れた者達を警戒して動き出せずにいた。
ローレンの言葉にアリアスは首を横に振った。
そして、PKと騎士たちを取り囲んだ状態で現れた者達――
影を思わせる黒装束の集団の中から数名が前に出てきた。
アサシン、ガンマン、剣士、ファイターに魔術師、傭兵…と思われる装備だ。
嫌な緊張感に空気が張り詰めると思った次の瞬間だった。
・ローレンside
PK剣士「う、うおあっ!?」
黒装束側のプレイヤー達が騎士を襲っていたPK達に攻撃を仕掛けてきた。
しかしかと思えば
騎士「なっ……!」
多勢に無勢で襲われていた騎士の方にも襲い掛かってきた。
アリアス「コイツらTHESHADOWの奴らだ!マジでこんなところにいやがったのか!?」
瞬間移動みたいな技、と言う疑問には答えられるものはこの場にはいなかった。
本当にそのような技が存在するのか、あるいは奴らだけの手段なのか。
ともかく、アリアスとローレンを無視するようにTHESHADOWのメンバーは攻撃を仕掛けてきた。
アリアスの方は一応は味方が襲われてるのもあって援護に入ろうとしている。
すると、騎士が襲われている方向で変化が起こった。
騎士に襲い掛かった剣士が、突然の乱入者に蹴り飛ばされたのだ。
レーダーに目をやれば、動きを見せていなかった野次馬連中の一人が割って入ったのが分かる。
そしてその割って入った者が、見知った人物である事も。
・瑠璃垣side
「悩んでる暇はないみたいだ…!」
黒装束の者達はアイリッシュから聞いていたTHESHADOWのメンバーの可能性が高い。
理由は不明だがプレイヤーを拉致して連れ去る怪しい集団だ。
当初と予定は狂ってしまったが、騎士が襲われてしまったなら最初の取り決め通りに助けにいくしかない。
「よし、行って来る!!」
根暗がPowerechoと言う自己強化スキルを発動する。
エフェクトが輝き根暗を赤いオーラのような物が包んだ。
そして素早く動き出し、騎士を襲っている黒装束の剣士へと突撃し
「何してやがんだよぉ!」
と、不意打ちで真横から蹴り飛ばした。
二条、瑠璃垣から見ると十数名ほどいる黒装束の連中から数人がローレンらに襲い掛かり
残りの者達はその場から逃さないというように取り囲んでいるのが分かる。
572
:
瑠璃垣一味
:2016/04/16(土) 01:02:54 ID:???
>>571
根暗が出る。
しかし、最初から最後まで決めた通りに動くことを考えると、彼らの存在は二条からすれば、不確定要素である。
更に、無差別に攻撃を仕掛けている点、味方にはならなそうだ。
止めは、人数・ゲームの経験その他諸々は、言うまでもなく相手が上だ。
二条、瑠璃垣は息を飲み、THESHADOWのメンバーの動きに注意する。
また、可能な限り、2人の身体で根暗に注意を向ける相川の姿を隠す。相川に攻撃が及べば、根暗のフォロー役が居なくなり、根暗が1人孤立してしまうからだ。
573
:
ローレン
:2016/04/16(土) 18:41:57 ID:???
>>571-572
「噂をすればなんとやらってか!」
アリアスの言葉にこちらも援護に入ろうとして
バカが飛んできた。目の前に飛び蹴りで
「なっ…」
(野次馬ってこいつだったの!!!)
目を見開き一瞬動揺するが、根暗が飛び蹴りを食らわせた相手に対し
続けざまに沙耶も追撃を仕掛けた。
足に加速術式を起動し、横っ飛びで吹き飛んだであろう相手の下に潜り込む。
「一人くらい捕まえて情報を聞き出したいところだな」
懐に潜り込み、腹部を蹴り上げたままの態勢で止まる。
見事に蹴り上げられた相手はローレンの足の上に乗っかっていることだろう。
574
:
大十字 根暗
:2016/04/19(火) 23:41:17 ID:3cQHs10o
>>572-573
ローレンに根暗は何か言いたげな表情を見せるも、
次に襲い掛かってきた敵に対応せざる得ない為そちらに集中した。
アリアスもPK達の援護に入り、沙耶からすればとんでもない乱戦に発展したと思うだろう。
ローレンの足に乗っかっている剣士はその姿勢のまま動かないでいる。気絶しているのかは分からない。
周囲を取り囲んでいるTHESHADOWのメンバーは、さらなる援軍をよこすようなことはしない。
根暗は襲い掛かってきた敵と何度か打ち合って距離を取らせると、騎士に肩を貸した。
「隙を見てこっから飛び出すには…!」
騎士を支えたまま移動を開始する根暗。戦闘の隙間を見つけて離れようとしているが
再びTHESHADOWのメンバーに距離を詰められている。
PK魔術師「あ?逃がすかよ!」
と、こんな時にもスコアにこだわったのか、根暗の背後にいたPKが杖を向けてきた。
その様子はローレンにも見え、離れた位置から見守っている瑠璃垣達にも察知できるだろう。
575
:
ローレン
:2016/04/20(水) 00:25:08 ID:???
>>574
「今この場には三大勢力がいるってわけね。
…あのバカ、手負いのプレイヤー連れて逃げれるわけないだろ」
根暗が距離を詰められていくのを見つけ舌打ちをする。
おまけに魔術師まで参戦だ。
「あー足が滑ったわ」
自分の足の上で動かないでいたTHESHADOWのメンバーを
PK魔術師へと目掛け蹴り飛ばした。背後からの完全な不意打ちなので
避けることは困難だろう。
そして根暗へと近づく周りのTHESHADOWに対して攻撃を仕掛けた。
(なんで私があいつの面倒看なきゃならないのよ!)
そう思いながら、攻撃の手は緩めずにいた。
576
:
瑠璃垣一味
:2016/04/20(水) 01:01:42 ID:???
>>574-575
瑠璃垣「ご存知ですこと?魔術師は、あなた方のような間抜けではなく、私のような秀才ほど優秀なのでしてよ」
瑠璃垣が少し長い詠唱を始める。
二条「敵の敵は味方か……それより、乱戦になってきたな、ということはだ」
腰の剣を抜き、根暗の進路の延長上にいる敵へ視線を向ける。
二条「自由に行かせてもらうぞ!」
隠れるのをやめ、根暗の進路を確保するように敵を叩く。
ゲームとはいえ敵を斬ることにまだ少し迷いがあるが、斬るのではなく、峰打ちにて敵に打撃を与えていく。
そして、そうこうしているうちに瑠璃垣の詠唱が終わると、
周囲のTHESHADOWメンバーの足元が泥化し、足元がおぼつかなくなる。
相川「(弓で射れば、人殺しちゃうしな……そうだ!)」
相川は、物陰に隠れたまま、敵の頭上にある葉が多めの木の枝を狙う。
矢を射ると、見事に的中すると共に、敵にとっては葉がしばしの目眩しとなる。
577
:
大十字 根暗
:2016/04/30(土) 17:18:35 ID:3cQHs10o
>>575-576
PK魔術師「ぐお!?な、なにしやがる…!?」
背中から不意打ちをうけて倒れる魔術師。攻撃は不発に終わった。
他のTHESHADOWのプレイヤーに攻撃を仕掛けて戦闘になる。
戦ってみれば分かるが、なかなか歯ごたえのある相手のようだ。
しかしローレンから見れば勝てない程の相手でもない。おそらくはチーム内でも末端なのではと思われる。
一方、二条は根暗に狙いをつけていた短剣使いと戦闘になる。
視界のレーダーにうつる情報を見れば、敵はアサシンと呼ばれる職業なのが分かる。
覆面から覗く視線から、二条を見た時に若干視線に"驚き、あるいは戸惑い"に思える動きがあったが気付けるかは二条次第だ。
相川は機転をきかして木を狙い、落ちた枝や木の葉で視界を遮られたところで
根暗は動きを加速するスキルを使って一気に騎士と共に乱戦の輪から抜け出した。
そして、瑠璃垣の魔術によってTHESHADOWの面々の足元が泥化して動きが悪くなる。
周囲を囲んでいた残りのTHESHADOWのメンバー達は互いに顔を見合わせ、何か相談するような素振りをみせていた。
578
:
ローレン
:2016/04/30(土) 19:51:17 ID:???
>>577
(なんとかあいつは抜け出しか…
頃合いをみてこちらも抜け出すべきね)
相手の攻撃を捌きながらネクロが脱出したのを確認した。
攻撃をかいくぐりながらアリアスと背中合わせになる。
「おい、俺たちの目的は捕まった連中の救出だ。
ここで体力を消耗するのは得策じゃない。隙を見て撤退しよう」
瑠璃垣を横目で確認する。
(魔術師タイプか、足下を悪くするとは考えた。
こちらがやられたら逆に厄介だけどね)
579
:
瑠璃垣一味
:2016/04/30(土) 23:30:04 ID:???
>>577
相手を見ると、どういう訳か攻めあぐねているように見える。
しかし、峰を使う事で迷いを断ち切った二条は、相手がどう動こうとも正しく激しい剣を相手に打ち付ける。
ふと脳裏を過る違和感の為に、皆の連携を乱すわけにはいかない、という判断の元の行動でもある。
二条「さあ、退くぞ!」
二条は根暗が騎士を保護して抜け出したのを確認し、その他メンバーへ号令を出す。
続いて、瑠璃垣、相川も根暗の後に続く。
二条は殿として、後ろの様子を見ながら少し遅れて撤退していく。
580
:
大十字 根暗
:2016/05/01(日) 16:07:22 ID:3cQHs10o
>>578
瑠璃垣の魔術によって足元を悪くされたTHESHADOWのメンバー達は交戦を控え、距離を取りつつある。
また、根暗達のパーティも離脱を開始したようだ。方角は違うので会う事はなさそうだ。
アリアス「そうだな、こんな乱戦じゃ狩りとも言えねぇ
一点突破で草原側に出ちまおう、ここに来るまでの道を戻るってわけだ!」
ウォリアーでありながら、ローレン同様素手のままでSHADOWの面々と戦っていたらしいアリアスが答える。
アリアス「お前らもそれで良いな!?こいつ等相手にまともにPK出来るなんざ思ってねぇだろ?」
PK剣士「クソ…わかったよ!」
アリアス「よし、ローレンさんよ!
殿は俺が務めるから好きなタイミングで先陣切ってくれや」
>>579
アサシンは二条の一撃を素早く受け流しながらも攻める事はせず、距離を置いた。
二条の号令でパーティのメンバーは当初の目的だった城下町エリアへと撤退していく事になる。
殿を務めた二条は、敵が追撃をしてこない事が分かるだろう。
581
:
ローレン
:2016/05/02(月) 00:59:48 ID:???
>>580
「ああ、それじゃあ俺たちも一気にここを抜けるぞ!」
いつぞや根暗に使った技、地面を殴って衝撃波を打ち出す技を使用し牽制する。
直撃しても大ダメージが出るわけではないが遠距離からの攻撃は相手にとっても小賢しい。
「あんたたちも遅れるなよ!」
そう同じチームのメンバーに言い残し、
足に強化の術式を発動させ一気に加速した。
(次に会った時はあいつとは敵同士ね。
仲間も増えていたみたいだし…チームはP3か)
何か言いたげな顔をしていた彼の顔が頭を過る。
そしてウォリアーのアリアスが素手で戦っていたのを思い出し
(どうして武器を使わなかったんだろう。
それらしき物も所持していなさそうだった。
昔戦ったことがあるって言われたけど……思い出せないわね)
そしてやはり昔のことは思い出されないアリアスだった。
582
:
瑠璃垣一味
:2016/05/02(月) 17:14:15 ID:???
>>580
二条「根暗、みんな」
軽く周囲を確認し、敵の気配がない事を確認すると、
前方の仲間に対して声をかけた。
二条「追手はないみたいだ、適当な場所で落ち着こう」
相川「なんかあんまり追ってこないし、思ってたよりチョロかったッすね」
瑠璃垣「ふん、私の魔術が強力過ぎて、追うに追えなかったと考えるのが妥当ですわね」
それは多分違うだろう、という二条の視線から、瑠璃垣は都合よく目を逸らしている。
二条「まぁ、大小の差はあれど各々がファインプレーをした結果、というのも少しはあるかもな」
583
:
大十字 根暗
:2016/05/07(土) 23:52:17 ID:3cQHs10o
>>581
ローレン、沙耶が思い出せないのは仕方ないだろう。
アリアスが言う通り、実際瞬殺だったのかもしれない。
アリアスが素手で戦う理由などはこの後でも明らかになるだろう。
先陣を切って加速し、来た道を戻り草原の風景が広がったところで足を止める。
やや遅れてアリアスと、PK3人組が追いついてくるだろう。
PK剣士「クソ!スコアも逃すし面白くもねぇ!」
アリアス「とりあえずこのまま当初の目的の通りに
行方不明のPKを探すって事で良いか…P3のアジトに行くしかないのがつらいとこだな」
PK傭兵「マジでアジトに殴り込みかよ」
アリアス「殴り込みじゃねえよ、潜入してバカを助けて帰るだけだ
その際の戦闘でのスコアを譲るって話だったろうが」
584
:
大十字 根暗
:2016/05/07(土) 23:54:25 ID:3cQHs10o
>>582
―城下町エリア近く―
「チョロかったかどうかは分からないけどな…
何が理由で襲ってきたか判明してねぇし」
と、肩を貸していた騎士をおろして座らせてやる根暗。
騎士「…助かったって礼は言いたいんだが、アンタ等何者なんだ?
装備見る限りじゃLostWorldに来たばっかりって感じだけど…」
585
:
ローレン
:2016/05/08(日) 03:11:26 ID:???
>>583
「戦闘が発生しないに越したことはないけどな。
まぁ囚われてる連中を見張っている奴はいるだろうから」
向き直って語る。
「体力は大丈夫か?
問題なければ行こう」
586
:
瑠璃垣一味
:2016/05/08(日) 15:10:47 ID:???
>>584
瑠璃垣「私のことをご存知ないと!?私は」
二条「コイツは魔術師のルイ(瑠璃垣)、
私は剣士でミツルギ、
こっちの彼女が弓使いのゆきにゃん(相川)だ。
あと1人、仲間はいるがわけあって此処には居ない。
ご察しの通り、君を助けた彼(根暗)以外は全員初心者だ」
瑠璃垣に任せるとまたややこしくなると判断したのか、
瑠璃垣の言葉を遮って、世話焼きの二条が3人をまとめて紹介する。
二条が真顔で"ゆきにゃん"の紹介をした事により、瑠璃垣の憤慨や相川の緊張感も解けた様だ。
瑠璃垣「まぁー…わけあってP3などと言うチームには所属しているけれど、積極的にPK行為に助力する気は毛頭ありませんの」
587
:
名無しの魔術師
:2016/06/08(水) 21:23:07 ID:3cQHs10o
>>585
アリアスが頷き、他三人のPK達もしぶしぶと言った感じで従う。
5人のPKがここからは一緒に行動することになる。
一行は草原を再び歩き、P3のアジトである古城が見える丘で立ち止まる事になった。
アリアス「潜入って言ってもどうするかねぇ
忍び込めそうな場所をコソコソ探すか」
PK剣士「誰か囮になって入口からふつうに入るってのは?」
PK魔術師「バカ、そいつが捕まったら意味ないだろ」
古城はその印象の通り、城壁の何か所かに穴が開いていたりしている。
それ以外では、正面門以外に入口らしいものは見当たらない。
正面門には二人のプレイヤーが門番として立っているのが遠目に分かる。
588
:
名無しの魔術師
:2016/06/08(水) 21:28:08 ID:3cQHs10o
>>586
二条のゆきにゃん発言に吹き出しそうになるのをこらえる根暗。
騎士は瑠璃垣達の様子を見て、警戒を解いた。
騎士「俺はハイマ、君らを初心者なんて言ったが俺もLostWorldに来たばっかりさ
普段cocomagiではチーム戦をメインに遊んでいた…チーム名はバロック」
根暗「チームバロックって言えば西東京地区の大会で優勝したこともあるチームだよな?
前にゲーム雑誌で読んだぜ」
ハイマ「個人じゃぱっとしないけどな…俺はここに一緒に飛ばされた友人を探しているんだ」
589
:
ローレン
:2016/06/10(金) 18:54:53 ID:???
>>587
「俺たちがエンド並みに強ければ問題解決なんだが…
世の中そんな甘くないからな」
エンドとの戦闘を思い返しつつ、そう冗談を言う。
「まあ手薄なところから侵入するのが常套手段だろう。
と言っても入り口があの正面にしかないじゃねーか!」
特に理由なき暴力がPK剣士を襲う!
「城壁の穴からうまく入れるだろうか」
590
:
PKチーム
:2016/06/10(金) 22:59:16 ID:3cQHs10o
>>589
特に理由のない暴力によって悶絶する剣士!
PK傭兵「アイツがなんでENDINGなんて名乗ってるか知ってるか?」
PK魔術師「どんな奴もアイツと戦えば終わっちまう、文字通りエンディングだからだろ?
あと名乗ってるんじゃなくて仇名な。別のプレイヤーネームだったけど
仇名のエンドって呼ばれることが多くなって名前変えたのがホントの話らしいぞ」
アリアス「夢の壊れる雑談はここまでにして、城壁の穴に向かおうぜ
誰か一人くらいシーフでもいれば良かったけど…まあPKじゃ仕方ねぇな」
PK剣士「うぐぐ…アサシンなら何人かいるけどな…」
アリアスを先頭、よろけるPK剣士を最後尾に古城の裏へと回り込み、手近な穴を探す。
ちょうど人が一人通れる程度の穴があるが、中が暗い為何処に出るかは検討がつかない。
591
:
瑠璃垣一味
:2016/06/10(金) 23:34:57 ID:???
>>588
二条「なるほどな。1人でいる所をタイミング悪く、タチの悪い奴に捕まってしまったといったところか。
おい大十字、お前今笑わなかったか?」
険しい表情で根暗を睨む二条。
本当のことを言えば夜空に輝く星がひとつ増えかねない。
相川「仲間とははぐれちゃったの?もしそうなら、あっちもアナタの事を探してるんじゃないかな」
瑠璃垣「もしくは、同じように野蛮な輩に絡まれている頃かもしれませんわ」
592
:
ローレン
:2016/06/13(月) 18:55:04 ID:???
>>590
「し、知ってるしそれくらい!」
(名前変更してたのかあいつ…ほほう)
「アサシンは結構有効活用できそうな気もするな」
などと言いつつ、穴の中を覗いてみる。
光が少ないのか暗いので、上半身を突っ込んでみた。
「……お尻が嵌まった」
593
:
ネクロ
:2016/06/13(月) 20:15:29 ID:3cQHs10o
>>591
根暗「滅相もないですミツルギさん」
と頭を下げながら二条にへりくだる根暗。味方の手によってお星さまになりたくはない。
ハイマ「俺もそれが心配だ…噂に聞いてたけど本当にPK連中はイカれてる
アンタ等もこのまま城下町エリアを探索するなら、俺も同行してもいいかな?
見た目の通り盾になれるぜ」
594
:
ネクロ
:2016/06/13(月) 20:18:28 ID:3cQHs10o
>>592
後ろにいるアリアス他PK達の「えぇ…」と言う声と表情が、顔は見れなくても伝わってくる。
無理やりに通れない事もないが時間がかかりそうだ。
アリアス「他の場所探す時間も惜しいし、この穴広げちまうか
とりあえず引っ張り出すぞ」
と、アリアスがローレン(沙耶)の腰を掴んで力いっぱい引っ張り出そうとしてきた。
ちなみに、内部は何処かの渡り廊下のようだ。
595
:
ローレン
:2016/06/13(月) 22:45:17 ID:???
>>594
「わひゃぁお!!?ちょっ、お前どこ触ってるんだ!」
じたばたと暴れるローレン
すぽん!とでも聞こえてきそうな勢いで穴から抜けた。
「…穴の先はどこかの渡り廊下みたいだな」
謎に息の荒いローレンだった。
596
:
瑠璃垣一味
:2016/06/13(月) 23:33:47 ID:???
>>593
二条「本当か?それはとても心強い」
相川「こっちがお願いしたいくらいっスよね」
ハイマの協力に思いの外感激する2人。その理由は……
瑠璃垣「この彼は盾と言うとちょっと……でしたし」
相川「変態だしね」
根暗に自覚がなかったとしても、彼女らの視線が見えない刃として根暗の心を遠慮無く削り取って行く。
二条「冗談はさて置き、そうと決まればハイマ、さっそく君の仲間を探しに行こうと思うが……」
597
:
大十字 根暗
:2016/06/16(木) 22:13:13 ID:3cQHs10o
>>596
「待て、俺が頼りないのは言い返しようないけど変態って何だ!?」
ハイマ「歓迎されてるようで何よりだ
じゃあこっからはよろしく頼むよ…俺の仲間は…そっちの、ルイさんみたいな装備の魔術師の女の子だ」
「他に特徴は?」
ハイマ「リアルでもゲームでも、長い黒髪が特徴ってくらいかな
…と言ってもLostWorld…いや、ゲームじゃ珍しくないか」
ここからはハイマを加えて城下町エリアへと入る瑠璃垣一行。
人気はないが、西洋ファンタジーのゲームに出てきそうな街並みだ。
今のところ、自分たち以外のプレイヤーの反応はなく
モンスターなど敵エフェクトとのエンカウントの確立もほぼ0だ
598
:
アリアス
:2016/06/16(木) 22:15:42 ID:3cQHs10o
>>595
「ちょま、暴れんなバカ!」
と驚いた様子で引っこ抜けたローレンを見るアリアス。
中身も男だと思っているので驚いているのだろうか。
「渡り廊下ね…とりあえず入ってみない事には進まないか
ここは任せな」
と、穴に両手を添えるアリアス。
他のPK達はアリアスが何をしようとしてるのか知っているのか、少し後ろに下がった。
599
:
瑠璃垣一味
:2016/06/17(金) 22:25:48 ID:???
>>597
二条「仮に、その仲間が誰かに捕まったり、行動を共にしているならば、その娘と勘違いしてルイに近付いて来る…という事もあるかもな」
そう言って城下町エリアへ来てみるが、人の気配はない。
ミツルギ(二条)「さっき言った様な事が起こる気配は、今の所無いな……」
ゆきにゃん(相川)「どうしますかね。なんか、田舎の寂れた商店街ってカンジ」
ルイ(瑠璃垣)「"そっち"では何か変化はありませんの?」
瑠璃垣の発言から、数秒沈黙が続く。
二条「……ハイマには紹介が遅れたが、実は筐体の外にはもう1人仲間が居て、システムをハッキングしながらこちらの変化を監視している娘がいる。ルイは今、その娘と話をしているところだ」
600
:
ローレン
:2016/06/18(土) 15:48:44 ID:???
>>598
「ん?壁に手を当てて何してるんだ?」
ようやく落ち着いたローレンが、アリアスの隣で
腕を組みながら頭に?マークを浮かべている。
「おい、お前たちも何下がって…」
601
:
大十字 根暗
:2016/06/21(火) 00:00:52 ID:3cQHs10o
>>599
ハイマ「アンタら、ホントに初心者なのか?信じられない事してんだな…」
と、二条の説明に驚くハイマ。
「…まあ普通に驚くよな」
ハイマの反応にだよなあと言う表情を浮かべる根暗。
一方、月雨の方でも何か異常を確認することは出来ない。
…が、城下町エリアの中心部にある教会らしき建物に何かしらのエフェクトの反応があるのが分かる。
当初の目的である、アルマシュウスケの痕跡かもしれない。
602
:
アリアス
:2016/06/21(火) 00:03:45 ID:3cQHs10o
>>600
次の瞬間、岩が砕けるような鈍い音と共にローレンの顔の横を"壁の破片"が通り過ぎた。
ガラガラと崩れるような音に驚いて再び振り返れば、なんとアリアスがそのまま文字通り穴を広げていた。
物理的な力に優れるウォリアーだからと言ってもとんでもない怪力だ。
何かしらのスキルを使った事は察せるだろう。
「よぉし…入るか?」
と、振り返るアリアスは何時もと同じ調子だ。
ともかく潜入するならば早く動いた方が良いかもしれない。
603
:
ローレン
:2016/06/21(火) 01:45:13 ID:???
>>602
顔の横を何か固い物体がすごい速さで横切っていった。
「…………………
おいーー!!!何かするなら一言あるだろ!
顔の真横通ったぞ!直撃するところだっただろう!」
ものすごい勢いで詰め寄るローレン。顔が近い。
「ん…ああ、入るか。気付かれてないといいが」
そして突然素に戻るローレンであった。
604
:
瑠璃垣一味
:2016/06/22(水) 23:51:24 ID:???
>>601
ミツルギ(二条)「ん。早速、噂の彼女から連絡だ」
二条はその場にいる全員に、城下町エリアの中心の方からなんらかの反応がある事を伝えた。
ミツルギ(二条)「なんだかんだ回り道をしたが、当初の目的は、アルマシュウスケの情報収集だったな。行ってみるか?」
605
:
アリアス
:2016/06/25(土) 00:17:26 ID:3cQHs10o
>>603
「あ?…ああ、悪かったって。んな顔近づけなくても聞こえてるっての」
言いながらまるで反省の色は見せない。
「気付かれてるかは分からんが、他の場所を探すよりは良いだろ
どうする?手分けするか?」
穴から内部に入ると、先ほど見た渡り廊下に出た。
分かれるなら左右で人数を分ける事になる。
右側は上り階段があり、左側に進めば階段などはないが複数の扉があった。
606
:
大十字 根暗
:2016/06/25(土) 00:20:35 ID:3cQHs10o
>>604
「そうだな、ゲームの世界って事を考えれば何もない場所を探すのはあんまり効率的じゃない」
ハイマ「俺は同行してる身だから合わせるよ」
反応のある場所へ向かうと、十字架が教会だと言う事を主張しているシンプルな建物が見えてきた。
中に入ると、礼拝堂に続いている。
神父や牧師などが立つ説教台の上に十字架が飾られており、そこに青白い光が灯っているのが分かる。
月雨が確認した反応はその光からのようだ。
607
:
瑠璃垣一味
:2016/06/26(日) 13:23:52 ID:???
>>606
二条「アイツが言っていたのはこれか」
十字架からは少し離れ、様子を伺う。
二条「触れても問題ないのか。何かしらの罠という可能性も…あっ」
二条が考えている間に瑠璃垣と相川は十字架に近付き、興味深そうに調べている。
相川「なるほど、これを回せば地下通路への扉が開くんすね!」
相川は十字架を時計回りに捻ってみる。
瑠璃垣「違いますわ!これはこの十字架を引き抜くと、その下にヒントがあるパターンですわ!」
そう言うと瑠璃垣は十字架を上に引き抜こうとする。
目的は、教会の破壊だっただろうか。
608
:
ローレン
:2016/06/26(日) 19:56:47 ID:???
>>605
「いや、左右に手分けするのはよそう。
それよりも通路左側のこの複数の扉を手分けした方がいい。
普通のゲームだとエンカウントか宝があったりするもんだが」
もしくは両方、と言って扉の前についた。
609
:
大十字 根暗
:2016/07/04(月) 21:27:48 ID:3cQHs10o
>>607
「いや、古き良き時代のお約束ならば
台座の真後ろを調べれば地下迷宮への階段がって不用意に何してんだよ二人とも!?」
LostWorldの恐怖を嫌と言う程味わった根暗からすれば無謀極まりない行為だ。
ちなみに十字架はびくともしない。
ハイマ「何かしらのフラグ(きっかけ)が必要だったりしないかな」
と、ハイマは鎧をカシャカシャ鳴らしながら周囲を歩いて回る。教会と言う作りからか、よく音が響く。
それにしても音が響くなと思いながらふと二条、もといミツルギが教会の上の方に視線を向けると
ステンドグラスの前に天使像が飾ってあるのに気づく。
カシャカシャとなる音に合わせて、天使像がゆっくりとその顔を十字架を取り囲む瑠璃垣達の方を向いていた。
610
:
名無しの魔術師
:2016/07/04(月) 21:30:33 ID:3cQHs10o
>>608
アリアス「なるほど、一理あるな」
と、アリアスはローレンとは違う扉の前に立った。
PK剣士「宝なんかよりも狩れる相手が欲しいところだぜ」
PK魔術師「ホントにな、開けるぞ」
と、合図も確認も無しにPK達が扉を開け始めてしまった。
釣られてローレンが扉を開けると、中は円形の部屋と言う事以外はとくに何もない部屋だった。
611
:
ローレン
:2016/07/08(金) 00:28:58 ID:???
>>610
「ふむ、昔ながらのゲームならこういう時
本棚やタンス、壺の中にアイテムがあったりするんだがな」
と昔のゲームを懐かしがるローレン
「この部屋には何もないか」
周囲を見渡し、何かないか確認をする。
612
:
瑠璃垣一味
:2016/07/09(土) 23:11:10 ID:awAfx0uU
>>609
相川(ゆきにゃん)「右じゃ無かった、左回しか!!」
瑠璃垣(ルイ)「もっと腰を入れて引き抜くんですわーー!!」
より被害を増やそうとする2人の背後に二条が立つ。
二条(ミツルギ)「楽しいか?」
不自然なほどに、にっこりと笑う。
―――――――
二条(ミツルギ)「……あれは……?」
ぼそりと呟きながら、輪の中で1人だけ目線より上にある天使像を見つめている。
皆とは別の事に気を取られている。という様子は根暗やハイマから見ても一目瞭然であり、
二条の視線を追えば、二条が何を言いたいのかも概ねわかる。
瑠璃垣と相川はたんこぶを作り、柱の陰で放心状態となっている。よほど恐ろしい目に遭ったのだろう。
613
:
名無しの魔術師
:2016/07/13(水) 08:26:43 ID:3cQHs10o
>>611
何もない殺風景な部屋だ。強いて言うなら腕を拘束する鎖が吊るされている事から
ここはもともと牢屋が何かだったのかな、と思えるだろう。
それと、屋内の部屋なので外の景色が見えるわけでもないのに、不自然に四角い穴があけられていた。
これは荒れて空いた穴ではなく、人の手によって作られたものだと分かる。
他を探そうと部屋を出ようとしたか、あるいはまだ室内にいたとしても
ローレンの耳に叫び声が聞こえた。
PK剣士「ぎゃあっ!?」
他の部屋に入っていたPK達の声だ。
614
:
名無しの魔術師
:2016/07/13(水) 08:30:09 ID:3cQHs10o
>>612
根暗「やれやれ…」
やや根暗は呆れ気味に、ハイマは苦笑しながらたんこぶを作った瑠璃垣達を見ていた。
そして二条の様子に気付き、視線を上に向けると…
天使像「――――」
メキメキと音を礼拝堂に響かせながら、天使像がなんと動き出した。
石像なので表情などは分からないが、もしや十字架を弄った事が理由で動き出したのだろうか。
天使像は立ち上がるとパラパラと砂のようは破片を落としながら、礼拝堂の中央に飛び、着地した。
ハイマ「こ、こいつは…」
根暗「いわゆる、ボス戦か…?」
顔を引きつらせながらも、cocomagi経験者の根暗とハイマは天使像が着地した時点で
即座に構えていた。
615
:
瑠璃垣一味
:2016/07/13(水) 20:47:11 ID:???
>>614
二条(ミツルギ)「こんなタイミングで!瑠璃……いや、ルイ、ゆきにゃん!!」
またもや鬼の声を聴いた瑠璃垣と相川は、瞬く間に立ち上がり目の前の敵と、少しだけ二条の顔を伺う。
二人に意識が戻ったのを背中で確認し、腰の剣を抜く。
ハイマ以外から見れば、いつも二条が剣道をする時の正眼の構え。初対面のハイマから見ても、剣道の構えであり、その練度はと言えばより教科書に近いことがわかる。
瑠璃垣(ルイ)「成る程、この先への侵入を阻む守護者<ガーディアン>というわけですわね!」
二条(ミツルギ)「ゆきにゃん、君には敵の指一本触れさせん。だから、ゆっくり自分のペースで支援してくれ」
相川(ゆきにゃん)「うっす(オタク女子なら卒倒モンだな……)」
相川は二条からの指示を受け、いつも通り、気怠げに弓を構える。
616
:
名無しの魔術師
:2016/07/16(土) 08:53:29 ID:3cQHs10o
>>615
ハイマ(剣道の有段者なのか?素人目に見ても綺麗な構えだな…)
根暗「皆、コイツは普通の敵キャラじゃなさそうだ!俺とハイマで様子を見る!!」
二条達にそう叫ぶと根暗は自己強化スキルを発動し赤いオーラを纏う。
ハイマも根暗の言葉に頷くと盾を構えて前に出る。
ハイマ「騎士宣戦(エネミーコール)!」
スキルを発動させたハイマの盾が眩く光ると、天使像の視線がハイマへと移った。
ゲームに詳しい物ならば、この能力がターゲットを自分に優先させる物だと感じれるだろう。
ちなみに対人戦では敵の索敵を自分に向けさせる物だ。
敵の視線がハイマに向かった事を確認した根暗が仕掛ける。
根暗「ぐっ!?」
スキルによって剣の形をしたエフェクトを手にした根暗が斬りかかったが、
天使像の背中はわずかに切り目が入っただけだった。
根暗はそのまま天使像の背中を蹴り二条達の近くに着地する。
天使像がハイマにその巨大な腕を振り下ろすが、構えられた盾で確実に受けると
その勢いを利用して後退して距離を取る。慣れた動きから良くこういう戦略をとっているのだろう。
ハイマ「準前衛とは言え上級ジョブのサウンドマスターの攻撃でもビクともしないとはな」
根暗「悔しいが俺はサポートに徹した方が良さそうだな…」
根暗とハイマのけん制で分かった事は天使像の動きは今のところそんなに素早くない事
そして物理的な攻撃には強いと言う事だ。
ハイマ「魔術攻撃ならもしかしたら通るかもな…ルイの攻撃が鍵になるかも」
根暗「ミツルギ、俺のスキルで皆の攻撃に属性付与をしてみる
そうすれば物理でも多少通るようになるかもしれねぇからな
ただ、このスキル準備中は動けないから、出来たらハイマと一緒にサポートしてもらいたい」
617
:
ローレン
:2016/07/16(土) 11:05:01 ID:???
>>613
「…?」
拘束するための鎖、牢屋だったのだろうか。
それとも拷問するための部屋だったのだろうか。
そしてある箇所に視線が移った。
(この穴は人工的に作られてる。何か仕掛けでもあるんだろうか)
「悲鳴!?まさかここの連中と遭遇したか!」
急いで部屋を飛び出し声が聞こえた部屋へと向かった。
618
:
瑠璃垣一味
:2016/07/18(月) 16:45:42 ID:???
>>616
二条(ミツルギ)「わかった、では、根暗が準備中の間はアイツに賭けてみよう」
瑠璃垣(ルイ)「残念ながら、もう皆の出番はありませんことよ!」
瑠璃垣が杖を構え詠唱を行うと、拳大の火球が3つ現れる。
ちょうど、PKがハイマに掛けようとしていた魔術(
>>568
参照)と同じ様なものである事がわかる。
瑠璃垣「さぁ燃え尽きなさい、ファイヤーボール!!」
瑠璃垣の声を引き金として、3つの火球はそれぞれ天使像に向かって放たれていく。
619
:
名無しの魔術師
:2016/07/26(火) 22:53:33 ID:3cQHs10o
>>617
ローレンが通路に出ると、アリアスも声を聞いて飛び出してきた直後だったようだ。
それを確認すると第二、第三の悲鳴が響く。
アリアスと共に声のした部屋に向かうと、PK達が身体のいたるところを焦がして倒れていた。
部屋は先ほどローレンが入った部屋よりは一回り広く、やはり人口的な四角い穴が開いていた。
アリアス「何が―――」
様子を調べようとアリアスが一歩踏み出した瞬間、無数にある四角い穴の一つから、
燃え盛る火球が高速で飛来してきた!火球はローレンの方へと向かっていく!
620
:
名無しの魔術師
:2016/07/26(火) 22:59:02 ID:3cQHs10o
>>618
三発の火球が順に天使像へと炸裂し、轟音が礼拝堂に響く。
根暗が仕掛けた時よりも確かな手ごたえを感じられ、天使像が数歩後ずさった。
しかし、装備が二条達よりも多少良いだけでやり込みの少ないのが原因なのか
天使像はまだ余力たっぷりと言わんばかりにこちらに歩き始めた。
ハイマ「物理攻撃よりはダメージが通るって事か!」
それを確認したハイマが自身の身を大きく隠す大盾を構えて瑠璃垣達の前に立ち
先ほど使用したスキルを発動する。天使像はその巨大な腕でハイマの盾を殴りつける。
ハイマ「ぐぅ!?盾になるとは言ったがこれはキツイな…!」
瑠璃垣達が仕掛け、ハイマが敵の攻撃を受ける役を続けられればいずれは勝てるかもしれないが
そう上手くはいかなそうだ。
根暗はスキルの発動の為魔法陣を描いて詠唱を始めている。
621
:
瑠璃垣一味
:2016/07/26(火) 23:34:11 ID:???
>>620
二条「……これならどうだ!くっ……!」
二条はハイマの下へ駆けつけ、ハイマの持つ盾を一緒に支える。
勿論、高防御力を誇る騎士職では無い上に、低レベルの下級職だ。ハイマからすれば猫の手が増えた程度にしか実感できないかもしれないが、物理法則で言えば、攻撃の衝撃は支える手が増えた分、分散する。
瑠璃垣「ひとまず足止めにもなる攻撃を……そうですわ!!」
瑠璃垣は何かを閃いた様子で、ハイマの隣へ駆け寄る。
瑠璃垣「ウィンドブロー!!」
瑠璃垣が唱えると、天使像から見て"向かい風"が吹く。本来はかまいたちによってダメージを与える魔術の為、石像には効果が薄い。が、それはあくまでかまいたちによるダメージの話である。
足止め効果だけは十分に働き、空気の流れも乱れる為、宙へ逃げようとすれば尚更足止め効果は高くなる。
622
:
ローレン
:2016/07/27(水) 18:49:19 ID:???
>>619
アリアスの後ろにいたローレンは火球が飛び出す瞬間を目撃した。
「危ない!」
アリアスを咄嗟に突き飛ばし、迫る火球を回避したが
しかし部屋の中に入ることになってしまった。
「さっきの部屋にもあったが、あの人工的な穴はトラップだったのか。
お前たち生きてるか?」
焦げPKたちへと声を掛ける。
623
:
名無しの魔術師
:2016/08/10(水) 00:55:30 ID:3cQHs10o
>>621
ハイマ「ぐっ…大丈夫かミツルギ!」
衝撃が分散し、ハイマは予想よりも素早く態勢を立て直すことが出来、二条を気遣う。
一方、瑠璃垣の放った風で石像は進む歩を鈍らせてはいるが
突如、その拳を振りかぶり地面を強烈に殴りつけた。
それによって発生する大きな衝撃波がこの場の全員を襲う。
624
:
名無しの魔術師
:2016/08/10(水) 00:59:42 ID:3cQHs10o
>>622
PK剣士「ぐう…」
ところどころ焦げており、㏋は危険手前と言った状態だ。
ただの罠でここまでのダメージを受ける物なのだろうか?ローレンらが避けた火球は壁に当たり四散した。
平均的なレベルの魔術師の攻撃の威力に近い。
?「やれやれ、まさかPKどもが侵入してくるとはねぇ…」
周囲に反響する、男の声が響く。
?「そこにいるのは…ローレンか。まさかPKチームに入っているとは残念だよ」
ローレンこと沙耶には、このような声の知り合いはいない。
が、LostWorldについたばかりの頃、このチームP3の所属を名乗るプレイヤーと情報交換をしたはずだ。
名前は確か、オルギ・アイだったか。
625
:
ローレン
:2016/08/11(木) 00:14:35 ID:???
>>624
(この声…確かグラスホッパーと話している時に現れた)
ふとその時のことを思い出した。
確か片方の目が空洞になった容姿のキャラ
「色々あってな。オルギ・アイだったか?」
室内に反響する声に答える。
どこにいるのか、さりげなく気配を探ってみるが
「室内では、戦うのに不向きなジョブだったと思うがね」
626
:
瑠璃垣一味
:2016/08/11(木) 22:36:18 ID:awAfx0uU
>>623
二条(ミツルギ)「これしき……ッ?!」
自覚なく、ミツルギの膝は地に崩れ落ちる。
装備も経験も初心者レベルの彼女は、天使像の攻撃により盾越しとは言え、"HP"という具体的な体力を大きく奪われていた。
現実であれば、叩き上げの根性でどうにかなったかもしれないが、体力も数値化された世界では、その通りにはいかないようだ。
相川(ゆきにゃん)「先輩、やっぱ無茶スよ……」
遠くから機会を伺っていた相川であったが、見兼ねて薬草を手に、皆に近づく。
そこへ、天使像が地面を殴打したことによる衝撃が走る。
相川(ゆきにゃん)「うわっ!!」
瑠璃垣(ルイ)「なんてこと……ッ!」
攻撃は、瑠璃垣一味全員にダメージを与え、瑠璃垣からの攻撃の手も一時的に止んでしまう。
二条(ミツルギ)「このままではやられるぞ……!」
627
:
名無しの魔術師
:2016/08/24(水) 17:44:40 ID:3cQHs10o
>>626
ハイマ「せめて火力の高い奴が居てくれれば…!」
舌打ちしながらハイマが再び天使像の気を引こうとした時、全員のパラメータに変化が起こった。
根暗「…待たせた!響き渡れ!!"PowerofVoice"!!」
根暗の声が礼拝堂に文字通り響き渡り、彼を中心に魔法陣が広がる。
二条、瑠璃垣、相川を包むその光は彼女らの体力を回復し、ステータスに大幅な強化を与えた。
初心者ステータスなのは確かだが、先ほどまでとは雲泥の差だろう。
根暗「この呪文は時間制限がある!
攻勢に出るぞ!瑠…ルイ!さっきの火球を連打だ!」
ハイマ「ミツルギ、立てるなら俺と一緒に回り込むぞ
ゆきにゃんは距離を取って援護頼むぜ!」
628
:
名無しの魔術師
:2016/08/24(水) 17:49:49 ID:3cQHs10o
>>625
オルギ・アイ「そこはまあ、戦術でどうにかする物さ」
声は反響しており、何処にいるかを探るのは難しそうだ。
オルギ・アイ「何が狙いか知らんが、拠点の中を好きに歩き回れては困っちまうからな
逃げるなら見逃すが……どうする?」
アリアス「チッ、余裕かましやがって」
悪態をつくアリアス。ランクだけ見るならばオルギ・アイの方が各上だが
距離を詰める事が出来れば圧倒的に有利なのはこちらだ。
どうやってオルギ・アイを探すかだが、それを思考しようとした時、こちらに数名の足音が聞こえてくる。
十中八九、P3のプレイヤーだろう。
629
:
瑠璃垣一味
:2016/08/25(木) 00:47:04 ID:awAfx0uU
>>627
相川(ゆきにゃん)「待ぁーってました!」
皆より距離を取った場所に位置取り、矢を放つ。その一撃がヒットしようが防がれようが、天使像の次の行動を1テンポ遅らせる事になる。
瑠璃垣(ルイ)「ここからは、ずっと私たちのターンですわ!」
瑠璃垣は瑠璃垣で、根暗の言葉通り先ほどのファイヤーボールを3秒に一度のペースで詠唱し続ける。
二条(ミツルギ)「この位回復すれば、十分だ!」
気合を入れて立ち上がった二条は、
先の2人の攻撃に翻弄される天使像の背後に回り込み、すぐに剣を上段に構える。
二条(ミツルギ)「ゃぁぁぁああああ!!」
それからは、剣道で鍛えられた素早い足運びで天使像に接近し、剣を振り下ろした。
630
:
ローレン
:2016/09/01(木) 01:23:46 ID:???
>>628
(まだ話せば分かりそうな人物ではあるが…)
オルギ・アイの言動から推測することしか出来ないが
今自分が所属しているチームの人間たちより圧倒的に話は通じるだろう。
だが悲しいかな、それには時間が足りなすぎる。
「そっちがこちらの仲間を返してくれるなら、すぐにでも帰るのだがね」
隠れるのが上手い。自分のキャラの特性を良く理解している。
オルギ・アイについてそんなことを思考していたが足音が聞こえてきた。
「まずいな…アリアス、ここは撤退しよう」
そう言って倒れた一人を担ぎ上げる。
敵の本拠地で囲まれたらそれこそ勝ち目がない。
631
:
名無しの魔術師
:2016/11/14(月) 15:46:04 ID:4icmyV8o
ttp://bit.ly/2evQ1m1
肉食ダイエット
632
:
名無しの魔術師
:2016/11/29(火) 17:59:31 ID:4icmyV8o
ttps://is.gd/SJNUkw
クリスマスプレゼント代がつらい
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