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正義の女戦士クリスタルローズ 3

4舞方雅人 ◆8Yv6k4sIFg:2006/12/23(土) 19:31:58
「あなたたち!」
 私はあきれて思わず声を荒くする。
「あ、おはようございます、ブラ・・・君嶋麻里子先生」
「おはようございます」
 そこにいたのは妖女虫クモーナとサソリナだった。もちろん今は西宮恵理と村中響子の姿をしている。
「いいから来なさい」
 私は二人を連れて学園内に入り、校舎裏の人影の無いところへ連れて行く。もちろん二人はおとなしく付いてきた。
「どういうつもり? あんなところで周りをにらんでいるなんて」
 私は二人を問い詰める。
「す、すみません。あまりに地上人どもが鬱陶しくて・・・」
「私もです。申し訳ありませんブラックローズ様」
 二人はシュンとなった。まあ、仕方が無いだろう。私も耐えがたい苦痛なのだから。
「我慢しなさい。それとその呼び方はやめなさい」
「あ・・・すみません」
 サソリナが頭を下げる。
「いいわ。それよりも始末はつけたのかしら?」
 彼女たちにはすでに指示を下してある。それを果たしたのか訊きたかった。
「はい、親どもはすでに始末いたしました」
「私の方は警察に捜索願が出されていましたので、それを取り消させたあとで皆殺しにいたしました」
 西宮恵理はおとなしい娘で数日家を開けるような娘ではないため捜索願が出されたのだろう。
「そう、死体の始末はちゃんとした?」
「もちろんです。溶解液でどろどろに溶かしましたから、見つかる心配はありません」
「私もです」
 二人とも上手くやったようだ、チューブワームの消化液は地上人などすぐに溶かす。
「そう・・・良くやったわ。家族という存在は厄介なもの。あなたたちが妖女虫に生まれ変わったことに気付いてしまいかねないわ。始末するに限るの」
「はい、あんな存在は我慢なりません。あんな連中から生まれただなんて・・・気色悪い」
「そうです。皆殺しにして当然です」
 響子も恵理の言葉にうなずいている。
「そうね。その通りだわ。二人とも楽しかった?」
「はい。親どもは私の本当の姿に驚き、私の毒針を差し込んで毒を注入すると、ぴくぴくと苦しんで斑点を浮かび上がらせて死にました」
「私もどこへ行ってたんだって言われたので、生まれ変わったのよって本当の姿を見せてやったら、ひいひい言いながら逃げるの。もちろん私の糸で絡め取って順番にくびり殺してやったわ。気持ちよかった・・・」
「クモーナはいいな・・・私は二人しか殺せなかった」
「殺すのは楽しいわよね。弟なんてさ、お姉ちゃん助けて・・・だって。助けるわけ無いじゃない」
 西宮恵理が邪悪な笑みを浮かべ、舌舐めづりをする。
「ブラックローズ様。もっと地上人を殺させてください」
 響子は不満そうに口を尖らせる。


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