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強奪
13
:
舞方雅人
◆8Yv6k4sIFg
:2006/07/01(土) 12:30:47
「さあ、サユリ。ボクにご奉仕してくれるかい? いつものように舐め舐めしてくれよぉ」
「かしこまりました雄司様。オプションプログラムDを作動いたします。フェラチオモード作動」
サユリはそう言うとベッドの上で寝そべっている端本の股間に顔を近づけていく。
「雄司様のペニス・・・初期状態を確認。開始いたします」
サユリは優しく端本のペニスを手に取り、そっと舌を這わせ始めた。
「おおう・・・いい」
端本が思わず声を上げる。
「勃起開始を確認。続行」
ぺろぺろと音を立て、唾液をまぶしながら裏筋から先端へ、そしてまた根元のほうへとサユリは舌を動かしていく。
「おう、おう・・・むふぅ・・・」
ぴちゃ・・・ぺちゃ・・・ぺろ・・・ねちゃ・・・
サユリの舌の動きは芸術的とも言え、蔵石は見ているだけでたぎってくるのを感じていた。
やがてサユリは先端から包み込むように咥え始め、のどの奥まで咥えこんでいく。
あまりの快感に端本は早くも腰を浮かし始め、サユリに合わせるようにのぼりつめていく。
「くうっ、で、でるよっ! でるぅっ!」
そう言うと端本はサユリの口の中に白濁液を放出した。
「ん・・・んぐ・・・ごくん」
サユリは表情を変えずにそれを飲み干すとにこやかに微笑んだ。
「雄司様の精液の放出を確認。味、量ともに誤差の範囲内。おいしいです、雄司様」
「ああ・・・ボクも気持ちよかったよぉ。サユリはフェラチオが上手だね」
「ありがとうございます雄司様。雄司様のご指導のおかげです」
「やめろ・・・やめてくれ・・・」
蔵石はがっくりとうなだれていた。
目の前で結婚を約束した女性がストーカー野郎の精液を飲むなんて耐えられるものではない。
「ふふふ・・・わかったかい蔵石さん。もうサユリはボクのものなんだって」
「貴様・・・許さんぞ・・・」
「ふふふ・・・それはどうかなぁ・・・サユリ、今何時だい?」
「はい。20時34分15秒です。雄司様」
サユリは時計を見ることもなく答えた。
「そろそろ来ているはずだなぁ・・・サユリ、連絡を取ってくれ」
「かしこまりました、雄司様」
サユリは電話に手を伸ばすとダイヤルする。
やがてサユリは電話口の向こうになにやら告げると戻ってくる。
「すぐに伺うとのことです、雄司様」
「そうか。これで支払いの大半が終わるなぁ。」
端本が笑みを浮かべた。
「支払いだと?」
「ああ、そういえば自棄酒なんか飲んでいないよね? 肝臓を壊されたら大変だからね」
「まさか・・・貴様・・・」
そこへ玄関の呼び鈴が鳴る。
すぐにサユリが応対し、部屋の中に宅配便の業者のような格好をした男が二人入ってきた。
「ちわーっす。こちらですね?」
「はい、引取りをお願いいたします」
サユリが蔵石のところへ案内する。
「や、やめろー! だ、誰か〜!」
「騒がないで下さいね」
男の一人がスプレーのようなものを吹きかけると、途端に蔵石は意識を失ってしまう。
「それじゃ、引き取りますね。あと、これは水素のボトルです。置いていきますので」
男はボトルを二本置くとぐったりした蔵石を拘束から解き放ち、担いで部屋を出て行った。
「ふふふ・・・これでいいよね。あとはあいつの持ち物を処分して・・・」
端本はサユリをそっと抱き寄せる。
「さあ、ここにはもう用は無いよ。ボクの家へ帰ろうね」
「はい、雄司様」
端本に抱かれるままに躰をサユリは預けていた。
その表情には幸せそうな笑みが浮かんでいた。
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