ストーカー - 1378516890 - したらば掲示板

653：石田智子 ◆uRNU6Ph4pE：2021/11/23(火) 12:04:53: >>651
おはようございます………昨日は手伝ってもらえて助かっちゃった…
しばらく定時に帰れそうだし、帰りにどこか寄っていこうかな……
（普段通りに朝早くに出勤し、清掃業者の女性に挨拶をして気分よく更衣室へ入っていく）
（しかし入った直後、以前にも感じた事のある生臭い匂いが更衣室内に漂っていた）

あ…こ、この臭い…まさか………ひっ！…そんな…なんで…
（まさかと思いつつ自分のロッカーを開けると、そこには替えの下着が白濁液で汚され）
（無残な状態で置かれていた、しかしそれだけではなく大学時代に一度だけ引き受けた）
（水着モデルの写真がグチョグチョになった状態で置かれていた）

この写真…なんでこんなのが……そ、それより窓を開けて換気しないと！
（なぜ自分の水着写真がロッカーに、それも男性の精液と思われるモノで汚されているのか）
（不可解な事態に混乱するが、それよりもまず目の前の汚物に塗れた下着等を片付け）
（誰にもこの事を悟られないように部屋の換気や汚れた下着をビニールに入れ、ゴミ箱に捨てていく）

……やっぱり、私が狙われてる…でも誰に……なんで私なの……
（あの後、ロッカーや更衣室に消臭スプレーを噴き掛けていき、誰にも気づかれる事なく）
（なんとかその場を切り抜けることができた、しかし自分が狙われている事を確信し）
（原因がなんなのか分からず困り果ててしまう、そんな時、営業部の男が智子に話しかけてくる）

「すみません、この書類を出しに来たんですが……どうしました、そんな顔して…？」
（端正な顔立ちで長身の男は社内の女性から絶大な人気のある男で名前は「荒木真一」という）
（表裏がなく、同性からも印象が良い存在で智子も時々会話をすることがあり、お互い名前を知る程度の）
（顔見知りであったが、智子はこの男に僅かに好意を抱いていた）

あ…荒木さん…すみません、ちょっと困ったことがあって…この書類ですよね、貸してください…
（荒木から書類を受け取りすぐに作業に入る智子、しかし早朝の出来事が脳裏に浮かび、集中できないでいた）
（そんな智子の様子に何かを感じ取った荒木が声を掛けてくる）

「石田さん、なにか困った事があるなら俺で良ければ相談に乗りますよ」
「そうだ！お昼は俺と一緒に食べませんか？ちょっとは気分転換できると思いますよ」

えっ…！あ、あ…はい……じゃあ一緒に……食べましょう……
（突然の誘いに戸惑い、頬を赤くし俯きながら返事をする智子、そのまま何事もなく昼の時間になり）
（荒木と社内にある食堂で昼の時間を共にする、会話の内容は仕事の愚痴や上司の珍事等）
（智子をリラックスさせるような話しが続き、早朝の件の話しはしなかったが次第に智子からも話すようになり）
（まるで恋人同士が昼食を共にしているような風景であった）

ありがとうございます…楽しかったです………その……荒木さん…
今度の日曜日…お暇でしたら……一緒に買い物に…行って…くれませんか…？
（昼食の時間が終わり、二人がそれぞれの部署に戻ろうとした時）
（感情が昂っていた智子は咄嗟に荒木を買い物に誘ってしまう、荒木は間を置かずに）
（すぐに笑顔で快諾し、それに対し智子は社内で見せた事のない笑顔で喜んでいた）

ふふふ…思い切って誘っちゃった…♪でも言ってよかった…日曜日楽しみだなぁ…
（普段は無表情か微笑んでも僅かに口角を上げる程度であった智子だが、この日はご機嫌で笑顔が絶えず）
（仕事もスムーズに進み、早朝の出来事も小さな事に思えるようになり）
（そのまま定時で退社し、友人に連絡をして昼食の事を楽しそうに話しをして帰宅していった）