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TSFのSS「白と黒の羽」※再掲、修正・加筆

12luci★:2015/09/05(土) 02:08:08 ID:???0
しまった。そう思った時には遅かった。銀行へ向かう道すがらあった三人の生徒達。暇なことに俺の後をつけていたのだろう。胸を隠そうと上げた俺の腕を、坊主頭の少年が掴む。引きずられつんのめりそうになる俺の身体に、もう一人がしがみついてきた。その手が胸を揉むと俺はゾッとしていた。また、犯される、?

辺りには誰もいないがここで叫べば――そう思い息を吸い込んだ瞬間、三人目が俺の口を手で塞いだ。俺の耳にくぐもった呻き声が聞こえた。ドロッとした目。それが俺を見つめた。

送ってくって言ってんじゃん。その変わりヤラセテくれよ。その積もりでそんなカッコでここを通ったんだろ。 その積もりも何も、ただ近道だったから通っただけだ。

力一杯踏ん張っても少年とは言え男三人の力には適わない。少年達は俺を公園のトイレの中へと連れ込んでいった。

汚い床、壁。汚物が便器の外側にはみ出して乾いている。そんな中で俺はまた犯されなくちゃいけないのか? こんな理不尽な話はない。どうしてこんな事に。情け無くて視界が歪んだ。

抵抗しようとしたけれど、両手首をがっちりと掴まれ、背後から首筋にナイフが突きつけられた。冷たい感触。その恐怖が俺の心と身体から抵抗心を奪っていく。

声出したら切っちゃうよ、オレたち小心者だからさ。 笑いながら弟のズボンとパンツを一度に脱がしていく。立ったまま。ズボンが床につかないように膝に力を入れて落ちないようにした。上体を伏せさせられると、俺の股間は後ろからは丸見えになるのだろう、少年の一人の喉がなった。

ジッパーを下げる音。それが終わると肉の割れ目から焼けるような痛みが走った。声が出そうになるのを唇を噛み締め押し殺す。手首を掴んでいた手が離れると、腰にぶつかってくる若い牡の勢いに俺は壁に手をついていた。

痛いよぉ――迎え入れる準備などされていない。多分少年の唾液くらいだろう。涙と一緒に声が出ていた。それに反応したのか、白い粘液が俺の中に満たされていった。

そのままのカッコでいろよ。 自分から尻を突きだし男を強請っているような姿。内股を伝って流れていく精液が視界に入っていた。そして俺の耳に嗚咽が聞こえた。女の。それが自分の口から漏れだしている事に、俺は気づいていた。

もうイヤだ。 そう呟いた言葉は少年達の耳には届いていなかった。二人目が何の躊躇もなく押し入ってくると、杭が入り込んだように感じた。それが、俺を女の身体に留めさせているモノのようにも思えた。これを耐えていたら開放して貰えるだろう。家に帰れば、誰にも遭わず誰にも犯されない。怖くても、痛くても、悔しくても、理不尽でも、時間が過ぎてくれさえすれば――。

13luci★:2015/09/05(土) 02:10:52 ID:???0
三人目が我慢しきれなくなったのか、目の前でズボンとパンツを下げた。ムッとする熱気を纏った、肉の槍。自分にもあったモノだけれど、こんなに近くで見たことはない。心を閉ざそうとしていた時に見せられたからか、意識がはっきりしていた。

お姉さん、銜えて。ほらっ。んだよっ口開けよ! しゃぶれっつってんだろ!  髪を掴み唇に丸く張った亀頭を擦り付けてくる。後ろから突き入れる度に口元に強く当たる。こじ開けようと苛つく少年が俺の頬を張った。恐怖が心を塗りこめる。でも。

これだけはイヤだ。女の身体で男を受け容れる、これまで無かった器官に受け容れる、それは、まだ、耐えられる。でも、同じモノがあったんだ。俺にも。それを口に入れるのだけはイヤだ。頑として口を開かない俺に、少年は俺の鼻を摘んだ。

苦しい、でも、耐えてやる。三十を数える程経った時、痛いばかりだった股間から信じられない快美感が身体を駆け巡った。その愉悦に身体がビクビクと反応してしまう。肉の槍ではなく、指がクリトリスを弄った事で生じた、肉の悦び。

二度目に撫で上げられた時、苦しさと芳しさで俺の口は大きく開いていた。

やっとかよ。舌使えよ、お、気持ちいい〜。  含まされた肉の塊。背後で突き入れられ、その反動で喉まで犯される。こんなの、俺は望んでなんか無かった。ただ、一人になりたかっただけなのに。

もう、嫌だ! 何故、女に? 何故、誰も俺だと信じてくれない、認めてくれない? 何故、遭う男全てに犯されなくちゃいけない? こんなの嫌だ、嫌だ、嫌だっ、嫌だ!

視界に、最初に犯した少年の姿が汚らしい虫に変わっていくのが見えた。他の少年も見たのだろう。俺の身体から出ていった。そして、その二人もまた変化していく。

ざまぁみろっ。当然の報いだ!  どす黒い想いが口をついて次々と出ていく。その度に心が軽くなっていく。心が、変わっていく。

自分でも知らない筈の知識が、自分という存在意義が、脳裏に生まれていた。

開放された俺の精神は、気づくと、俺の身体を離れ空にたゆたっていた。今更何が起こっても驚かない。遥か上空から下を見ると、暗い影を纏った若い男が歩いていた。

ふふ。これからあなたは一人ぼっちになれるのよ。この、あなたのいた場所で。誰もあなただと思う事なんてなく。親も姉弟も恋人も友達も、誰一人あなただと気づかない。自分がイヤで一人になりたいと思っていたあなたに力を貸してあげる。二度と元に戻れない、孤独故の天国と地獄を教えてあげる。

俺はあの人外のモノの言葉を思いだしていた。

そして、仲間を増やす手伝いをするの。

ああ、そうか。仲間とはそういう事か。俺は一人ごちた。

目が合った。その視線を身に纏いながら、俺は天使のような顔をしてゆっくりと男の手の中に降りていく。


悪魔の心を宿して。


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