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寸止 ◆XGOSZflPqQ 作品

41 同居人募集中。。。:2006/03/23(木) 18:31:17
「先輩先輩!あれですよ!あの、昔紅白で野鳥の会の人たちが会場の赤白の数数えてたやつ!」
「あーあーはいはいそうね」
 ぴょんぴょん飛び跳ねながら言う小さい婦警さんに、裕子さん似の婦警さんが面倒くさそうに応える。
「そ、そうなんですよ!」ぼくは勢い込んで言った「バード・ウォッチングをしに来たんです。公園に。
そうしたら一緒に来たお姉さんたちが、もう珍しいシマモトスズメを見つけたって言ってタクシーで
追っかけて行っちゃったんです。いやあもう参っちゃいましたよ。あは、あはは」

「そうなんだ〜、いい?もう紛らわしいマネしちゃだめだからね!」
 小さい婦警さんはオーバーアクションで何度もぼくを指差して言った。
「はい!どうもすみませんでした」
 ぼくは言って頭を下げた。
「あ、そうだ」と、思い出したように、裕子さん似の婦警さん「きみ、年の離れたお兄さんとか、
まだ独りでぷらぷらしてる叔父さんとかいない?」
「もう〜、先輩!行きますよ、ホラホラ!」
 小さい婦警さんはぴょこぴょこ飛び跳ねて裕子さん似の婦警さんの背を押しながら、歩道を
元来た方向へと押し返し始めた。
「あのさ矢口ィ、これひょっとしてあたしたちって、ここまで走り損?」
「いい運動になって若返りましたよ、ホラホラ」
「そう?若い?あたし若い?」
「はいはい」

 去っていく婦警さんたちを見ていたら、小さいほうの婦警さんを見たら何を思い出すのかわかった。
 蚤だった。彼女なら、ジャンプでジョニーさんの車に追いつけそうだった。


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