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皮のニモ靴 ◆2tH7zOPLcg 作品

85名無し募集中。。。:2005/05/04(水) 07:46:03
「お、よっすぃやっと戻ってきたね。随分長電話だったじゃん」
「あー、なんか石川がしつこくてさ。あんま好きじゃない友達に勉強教えてるんだと」
「へ〜大変だね。ところでここの問題の『Do it!Now』ってどういう意味?」
「今ヤる!」
「エロ…なんか違くない?」


精神的ダメージ(悪いのは俺だけど)を食らった俺は、図書室に向かった。
おーいるいる、吉澤と亀井だ。
この遣る瀬無い気持ちは、あいつらといればなんとかなる気がする。
「よお、勉強捗ってるか?」
「あれっ、きみ後藤さんと帰ったんじゃなかったの?」
「ん、まぁ今日はいろいろ用事あったからさ」
俺は亀井の隣の椅子に腰掛けた。
「おっ、お前随分英語頑張ってんじゃん。どうした亀井?」
「こいつ、リーディングで八十点以上とるんだってよ」
「えぇっ?どう考えても無理だろ」
「でもやらなきゃ、安倍先生僕とデートしてくれないんだ」
デートってお前、道重ちゃんはどうするつもりだよ。
「まぁ俺も変だとは思ってたよ、お前の都合で無条件で先生と飯食いに行けるなんてさ」
「俺も吉澤と同意見。いつ条件つけられたんだ?」
「ついさっき職員室に日誌出しに行ったとき安倍先生に会ってさ。ご飯の話したら
八割取れなかったらこの話はナシだよって言われた」
あちゃ〜そりゃ実質断られたようなもんだな。安倍先生、亀井の成績知ってるんだろうか?
なんにせよ、英語関連の教科でこいつが八割以上を叩き出すのは奇跡なのれす。
そして奇跡は起こしてこそ価値がでるものの、それが起きないから奇跡っていうんだよな。
「亀井、乙。さーて、俺もちょっくら勉強すっかな」
俺は日本史の教科書を広げた。でも、後藤のことも藤本のことも頭から離れなかった。
亜弥ちゃんのことだけはすっかり忘れていた。


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