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皮のニモ靴 ◆2tH7zOPLcg 作品

84名無し募集中。。。:2005/05/04(水) 07:45:45
最悪の状況だ。あんなヒートしてる状態で今の俺と藤本を見られたのだ。
階段から俺らを見下ろしている事情を知らない彼にとってはイチャこいてるように
見えてるかもしれない。
「てめぇマジ許さねぇ」
ほらやっぱり!そいつは階段を下り始めた。
「友達?」
藤本が呑気に俺に聞く。俺にはカッター片手に暴走するような友達はいねーよ…
って呑気なのは俺か!逃げないと!!
俺が走り出そうとしたのと同時くらいだろうか。基地外くんは階段を派手に踏み外し、
転がり落ちた。一瞬の出来事だったので、俺もよく状況が飲み込めない。
「いたい…痛いよ…」
持ってたカッターは転んだときに手放したらしく、階段の上に落ちていた。
「き、きみ…大丈夫?」
藤本が倒れている基地外くんに近づいて声をかける。
「あ、あ…」
基地外くんは藤本に声をかけられ、顔を真っ赤にしている。やっぱ、モテるんだな藤本って。
一人で関心してる俺の目に、爆弾が飛び込んできた。
あのバカ、藤本のパンツ落としてるじゃねーか!!しかも藤本の視覚に十分入る場所に。
これは回収しないとえらいことに…
「ん、何これ?」
遅かった。爆弾の導火線に火がついてしまった。
藤本が黒い物体を拾って、それを広げる。
「美貴のパンツ…」
藤本は一人で頷き始めた。これはまずすぎる状況だぞ、基地外くんも青くなっている。
おそらく藤本の気迫にやられたんだろう。
「あんたたちどういうことこれ?」
「いや待て藤本、これには深いワケが」
「これあんたが取ってきたんでしょ。バッカじゃない?マジ信じらんない!」
殴られる!と思ったら、藤本は四組の教室に入ってしまった。不発弾か?だがドアを乱暴に
閉めたところに藤本の怒りを感じる。
嫌われた…俺はしばらくそこに佇んでいた。基地外くんは何を考えてたんだろう。
トイレにいるはずの石川先輩も戻ってこなかった。


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