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皮のニモ靴 ◆2tH7zOPLcg 作品
61
:
名無し募集中。。。
:2005/05/01(日) 13:18:48
飯を食べ終わって四人でくつろいでいる時、俺はあまり会話に参加せず物思いにふけっていた。
絨毯の上に座りソファーに寄りかかっている俺のすぐ後ろに、ソファーに寝転がっている藤本の足がある。
けっきょくあれから藤本のブラとパンティーのセットアップを入手したわけだが、
まるで爆弾を部屋に置いている気分だった。
夕飯の時も、起爆装置である亜弥ちゃんの存在にそわそわして、せっかく後藤がオムライスを
作ってくれたのに全然味わうことができなかった。
しかも亜弥ちゃんは、四人で話してる時でもちょっと目が合うとニコッと微笑んでくるのだ。
その笑顔の裏側には何があるのか…俺には想像もつかない。
いつまで亜弥ちゃんのお口のチャックが開かずに持つだろうか。そして何を考えてこんなに嬉しそうに
しているのか。それは大きな疑問であり、俺を不安にさせている。
だが、遠からず藤本の耳に俺が下着を盗んだ事実は入ると思う。殺されないことを祈るしかない。
いや、殺された方がマシなのかもしれない。ないとは思うが、もし泣かれでもしたら…俺は罪悪感でいっぱいだった。
「ねぇ、どうしたの?」
後藤の呼びかけで俺は我に返った。
「えっ?えっ?」
思えば今日初めての後藤との会話である。そういえば自分からは手を出してないとはいえ、喧嘩を
してしまったのだ。後藤にも後ろめたいものがある。
「なんか、変だよ。なんでそんなへこんでんの?」
「いや、なんもないよ」
後藤には喧嘩をした(というか一方的にボコられた)こと、藤本には隠れて下着を盗んだこと、
亜弥ちゃんにはそれを黙ってもらってること…気になることだらけで疲れてきてしまう。
そういえば藤本と亜弥ちゃん、飯の前に二人で部屋行ってなんか話してたな。
まさか、もう下着盗んだことばれてるんじゃ…いや、でも亜弥ちゃんは黙っててあげるって言ってたし…
「あんた、今日は随分と無口じゃない?」
藤本に声をかけられ、再び我に返る。
「え、いや、まぁ…んなことねーよ」
そう言いながら横を向いて藤本の方を見た。
やべ…こいつパンツ見えてる。
藤本は学校から帰ってきてもあまり制服を脱がないタイプなので、こういうことは珍しいことでも
ないのだが、今の俺の罪悪感に拍車をかけるには威力は十分であった。
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