[
板情報
|
R18ランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
「vipArmoredCoreSS外伝 ヒワイナントアンテナ」
96
:
エヴァンジェSSその15
:2006/10/29(日) 23:10:40
だが安定性の四脚だけあって、動きを止めはしなかった。
幾分よろめきつつも、なんとか肩のグレネードを構える。
だがその時には既に、オラクルはその眼前まで飛び上がっていた。
いつの間にか、左腕部が振り上げられ――その先端から、真っ青なブレードが形成されている。
四脚も動いた。
グレネードの遊底がスライドし、薬室に初弾が送り込まれる。
だが撃たれるより早く、オラクルは高威力のブレードを振り下ろした。
斬るというよりは、上から叩きつけるような勢いだ。
たまらず、四脚は水面に落下する。
大きな水飛沫が上がり、一瞬、オラクルの視界までも遮った。
それを機に、エヴァンジェは追撃を切り上げた。
スティックを操り、最寄りの障害物の上に着地させる。
戦闘開始からそこまで、所要時間は僅かに数秒。機体状況からは想像もできない、電撃的な早業だった。
しかし、不思議なことではない。
ACという兵器は、関節とジェネレーターさえ守ってやれば、しっかりと動作するように設計されている。
レイヴンの腕によって引き出される、この潜在的なタフネスこそが、ACという兵器体系の売りだった。
「さて」
呟き、エヴァンジェはレーザーキャノンを展開した。
残された二機――二脚とタンクの方に、注意を向ける。そうしながら、二機の後ろで口を開けている、三つの『水門』の利用法について、考えを巡らせていた。
『敵AC 撃破』
そんな折り、頭部COMが告げた。
エヴァンジェは、叩き落とした四脚へ、ちらりと目を向ける。
規格外の性能を持つはずの四脚は、水面に腰掛けるような形で絶命していた。
注意深い者が見れば、周辺の水面には壁から伸びたコードが――照明に電気を供給していた、電気コードが多く垂らされているのに気づくだろう。
それらは全て、事前に垂らしておいたものだった。
タンクの猛攻を受ける際、オラクルは照明を落とした。その時に、照明に接続されていた電源コードも、水面に落ちていたのだ。
無論、それで水路全体に電流が流れるわけではない。そうであれば、オラクルも感電してしまっている。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板