[
板情報
|
R18ランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
「vipArmoredCoreSS外伝 ヒワイナントアンテナ」
85
:
エヴァンジェSSその4
:2006/10/29(日) 23:04:25
いいスレだな、少し借りるぞ。(AA略)
というわけ間借りします。
五人の男が、円卓についていた。
全員が五十代から六十代の初老であり、また清潔そうな白衣に身を包んでいる。
医者の会合のようにも見えるが――彼らの職業は、それではなかった。
円卓のあちこちには、医学書ではなく、機械工学の技術書が積まれている。
かつ、テーブル中央に埋め込まれたモニターには、ACオラクル、そしてそれを追い回す四機のACが映されていた。
「逃げられましたな」
一人が、ぽつりと言った。
しばらくの沈黙の後、別の男が応じる。
「確かに。このレイヴンは、思ったよりも優秀だな」
すると、集まったメンバーが次々と苦言を呈し始めた。
「ああ。ここまで始末に時間がかかるとは」
「ここに踏み入ったからには、生かしておけないというのに……」
「当初の方針そのものを誤ったのではないか? AI達に、問題があるとは思えない」
そういった文句に対し、今まで静観していた、白髭の男が口を挟んだ。
「……だが案ずることもないだろう。性能の差は歴然だ。いずれ、こちら側が勝利する」
その言葉に、残りの四人が口論を止めた。
四対の瞳が、テーブル中央のモニターを見つめる。
そこに映された、四機のAC。それらがオラクルを追いかける姿を、眺めている内に――いつしか、各々の口元には笑みが戻っていた。
「……もちろんだ」
「悪かったよ、チーフ」
「我々の技術は、世界一だ」
それぞれの言葉に、チーフと呼ばれた男は、重い頷きを返した。
「……アライアンスだか、バーテックスだか知らないが……あのレイヴンが、我々の隠れ家に侵入したことは確かだ。
そして、その不届き者を、我々の四人の『娘』が追い払っているのだ。
その活躍ぶりを、もっと素直に鑑賞したらどうだね。口論など以ての外だ」
チーフの言葉に、四人が恭しく礼をする。
技術者と技術者主任《チーフ》という、部下と上司の関係というだけで計り知れない、忠誠心がその行動には匂っていた。
まるで教祖を崇めるようですらある。
「……もっとも」
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板