[
板情報
|
R18ランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
「vipArmoredCoreSS外伝 ヒワイナントアンテナ」
71
:
忠実EOのオメガSSその16
◆8G/OIpNBb2
:2006/10/05(木) 20:40:51
倒れるクラウンクラウンは、そのファシネイターを巻き込んだ。
直後、突き抜けるような衝撃と共に、天地が逆転、轟音が響きわたった。
(……どうなった……?)
痛む頭を叱咤し、オメガが目を開けると――メインモニターには、ファシネイターのコアが映し出されていた。
どうやらクラウンクラウンは、ファシネイターの上に覆い被さっているらしい。
まるで、押さえ込もうとするかのように。
オメガの顔に、悪魔のような笑みが戻った。
「……道連れだなぁ」
これ以上ないほど、気持ちのこもった声だった。
そうとも。こいつを殺すために、全力を尽くす。こいつを殺し損ねるぐらいなら、のたうち回って焼死する方が遙かにマシだ。
もっとも、クラウンクラウンの爆発が、ファシネイターに致命的なダメージを与えられるかは、やってみないと分からないが――可能性は十分ある。
『お前……!』
ファシネイターが、もがく。
ジェネレーターが壊れているクラウンクラウンは、もはや阻止できない。
しかし――ファシネイターは、右腕を破損させていた。片腕なのだ。
例え妨害がなくとも、片腕だけで重量級ACをどかしきれるかは――非常に怪しい。
かつ、ファシネイターの低出力ブースターでは、ブーストのパワーで強引に立ち上がったり、這い出したりすることも容易ではないだろう。
と、コクピットが急激に熱さを増した。
そろそろ最期が近いらしい。爆発までは、もはや秒読み段階だ。
『馬鹿なっ』
向こうもそれを悟ったのか、ファシネイターから焦った呻き声が漏れてくる。
オメガは、そんな状況に――言いしれぬ滑稽さを覚えた。
(……なんて様だよ)
くく、と声が漏れる。
最初のファシネイターは、まさしく天災のような存在だったのだ。闘おうとさえ思わなかったし、現に『戦闘』そのものはファシネイターの圧勝だ。
だが今はどうだ。
愛機の下で、紫の巨体はもがいている。しかも片腕だ。
なんて無様な姿だろう。最初の威勢など欠片もない。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板