[
板情報
|
R18ランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
「vipArmoredCoreSS外伝 ヒワイナントアンテナ」
63
:
忠実EOのオメガSSその8
◆8G/OIpNBb2
:2006/10/05(木) 20:35:15
*
オメガの戦場から数一〇キロも離れた、バーテックスの拠点。
烏大老はそこの通路で、携帯テレビを眺めていた。
傍目には、ただ単に壁に背を預け、映画でも観ているように思える。
しかし、大老が観ているのはそれではない。
携帯テレビの小さな画面は、今まさに資材保管区で展開されている、オメガとファシネイターの戦いを映している。
現地の映像が、この小型テレビに転送されているのだ。
(……やはり、厳しいか。ガルムとムームを倒したというから、『底力』の方には少しは期待したのだが……)
一部始終を眺め、大老は鼻を鳴らした。
丁度、オメガがファシネイターに斬られる所だった。これで、二度目である。
開始直後に一回、その攻勢から逃げようとしたところを、追撃されてもう一回。
無様なものだった。
「まぁ、こんなものか……」
失望と安堵を半々に、大老は息を落とした。
と、横から声をかけられる。
「よお」
「……マックスか」
軽々しい挨拶に、大老は声だけで応じた。その間も、視線は画面を見つめたままだ。
マックスと呼ばれた壮年の男は、小さく笑うと、大老にそっと問いかける。
「……で、どうだ。オメガは」
マックスは、大老のオペレーターだった。組んで数十年になる。
そして彼ら二人は、ジャック・Oの真意を知る数少ない人間だった。
オメガの戦いを監視するのも、ジャックの真意――すなわち、『ドミナント選定』絡みの話である。
「……俺的には」
マックスは続けて言った。
「オメガがドミナントっていうのはどうにも信じがたい。
大老、実際のところはどうだ」
「……だめだな」
断言にも、マックスは動じなかった。
「だめか」
「そうだ」
「……やっぱりな」
マックスが肩をすくめて見せた。
そのタイミングで、画面の中でクラウンクラウンが斬られた。三度目だ。頭部を吹き飛ばされ、逆関節のACは慌てて距離を取る。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板