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「vipArmoredCoreSS外伝 ヒワイナントアンテナ」

606隊長:2011/11/06(日) 13:41:49

『憑き物でも落ちたようだな、聞かせろよ』

両手の大筒で狙いを澄まし、地を駆けるオラクルを叩き付けんとするレイヴン。
夜空から星が降るが如く注がれるKRSWの光弾、しかしブレード以外の装備が排除されているオラクルは持て余した俊敏性によって回避。
瓦礫を踏み潰し、奔り抜け、脚部の筋を目一杯に壁を蹴り上げる。少しでも前へ、少しでもレイヴンの佇むあの場所へ。

「私に勝てたらな」

強がりでも良い、あの特別を前にすれば、霞まない者などいないのだから。
電磁加速によって空気抵抗と知覚領域を抜ける弾頭を跳躍によって避けた。後方のビル群を巻き込み吹き飛ばすその威力に戦慄しながらも推力と共に踏み込む。
あと少し、男の目前にレイヴンは居る。
その脚をどっしりと据えコチラを睨むあの白金を。
この距離なら!そう見切ったエヴァンジェは両腕のブレードを月光の直射集束レンズから伸びる蒼刃を、振り抜くと同時に出力の調整、刀身を視覚不可の武器とし飛ばした。

『カイルス粒子開放』

直撃寸前の射出された光波は打ち消された。
カイルス機構を展開するマンティスは奥底に、大きなナノマシン調整構成機を煌かせ、それはまたも戦慄の対象となる。
良い攻撃だな?レイヴンからの通信に余裕が見られた。
タネ明かしだと並べられる説明『カイルスフィールドはエネルギーの集束を大幅に低減、四散させその威力を殺す。近距離での殴り合うにはソッチは少し揃いすぎてる、だろう?』と冷ややかに。
これを聞いたとき、エヴァンジェはその影響を回避する策など思いつかなかったのも事実、粒子の性質からしての問題でもあったのだから。
だからと言ってただ指を咥えるワケでもなく、先刻の強がりの言葉とも違う。

「試してみるか?レイヴン」


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