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「vipArmoredCoreSS外伝 ヒワイナントアンテナ」

474隊長:2011/07/17(日) 01:55:05
清潔な布の肌触りは心地よく、落ち着いた照明に塗られた柿色の壁は目に優しい。
涼しさを感じる程度に風が送られるのは天井の回転翼のおかげか。
目覚めたばかりの男はフと頭に違和感を憶える、包帯。少し突っ張った触り心地は憶えがあった。
身体を起こそうとするが手足が拘束されている。治療台に備えられているベルトか何かだろうか。
仕方なしに頭を横にやる………と、本来見えるであろう部屋の全景とは別に、顔が目に飛び込んだ。
化粧なしのくりくりした瞳。無造作に伸びた前髪から覗く肌は如何にもな代物。
頬杖をついてコチラを凝視する様は不気味だが、目の前に居るのは間違いなく少女であった。
「おはよー」
小さな口から聞こえた声は鼻詰まったようなものだ。
言葉が見つからない男に対して少女はやっぱりねと呟き、同じように口を動かした。
「ようこそ緊急用避難所〝TAMARI〟へ。此処はキサラギ管轄の第432番避難所、キサラギ第8支社周辺地区を担当する地下シェルターです。」
それを聞いてか男はほっとした。愛機が自分の指示通り専属企業管轄内の施設へと自分を導いてくれたことにだ。
それと同時に自分の愛機のことを思い出してしまった、なんせこの傷はコアに貰った一撃が原因なのだから。寝ている間にACは爆発してましたでは洒落にならない。
そう思うといてもたってもいられない、が、こうも縛られていては動きようがない。怪我とは別の心配に焦り男は強い口調で少女に問う。


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