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「vipArmoredCoreSS外伝 ヒワイナントアンテナ」

467隊長:2011/03/24(木) 21:07:54
「こんな時にですか?」
コーテックス医務室。イスに腰を落ち着け額に包帯を巻いてもらっている女性に男は聞いた。
彼女は頭に響くから声を小さくしろと男を睨む。
「こんな時だからってんでしょ。チョコレートくらい良いじゃん」
「まぁ、気持ちはわかりますけど…。レジーナさん、もう少し状況が落ち着いてからでもいいじゃないですか」
不安そうにおろおろ、声からしてさっきのアップルボーイと思われる。
そしてアップルボーイは続けた。
「それに、なんでチョコなんです?」
「私が好きだから」
包帯を巻き終えもういいよと白衣の男に言われると、イスを倒す勢いで立ち上がるレジーナ。
そう、レジーナ。さきの戦闘で一緒だった二人だ。
「親父がいつおっちぬかわかんないしね」
「そんな縁起でもない…」
レジーナは手を軽く振り、アップルは頭を下げ、白衣の男に礼を。
そのまま調子良く歩き二人は出て行く。
その際、医務室の扉を勢いよく――
「医務室では静かにね」
閉めた。

「板チョコ?ちっこいの?ん〜、どうしよっか」
「僕は小さいのがいいですね、瓶に沢山詰めて蓋の所にリボンと造花、メッセージ入りのプレートなんてお洒落じゃないですか?」
「………アンタがたまに男なのか疑いたくなるわ」
ショッピングセンターは別の意味で盛況だった。非常食、簡易携行食、水が飛ぶように売れている。
それらを買えなかった人達はできるだけ日持ちする食料、気軽に作れるインスタント類を籠いっぱいに詰め込んでいた。
今では棚に商品を補充する店員すら見当たらない。
「ほんっとにすっからかんね」
「どこもそうでしょう。管理者はいつ無差別な実働部隊を送ってくるかわかりませんから、避難所暮らしも荒れなければいいけど」


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