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「vipArmoredCoreSS外伝 ヒワイナントアンテナ」

458隊長:2011/01/16(日) 19:48:43
何かが弾ける音と共に点火されたブースター、一蹴り入れた地面はコンクリが飛び散る。
後方に距離を取るように動き、右手を相手に向けた。集束用光学レンズが複数に配置されたバレルの中をエネルギーが通ると多少の大気でも減衰できぬ出力のレーザーが連射される。
翠色のレーザーは目標の居た地点を通り過ぎるも狙った物へと命中しなかった。青いACはとっくにその脚を宙に浮かせている。
(速い、…違う!読まれてた。だったら)
光学照準を別パターンに切り替えた。肩部のデュアルタイプ小型ミサイルを展開。
しかし、ロックオンには間に合わず、相手は更に高度を上げる。FCSの対応距離を超えたのだ。此処でジャウザーは更に照準パターンを変更。
ミサイルの単純な熱追尾性に賭けロックオンを省く、ミサイルハッチの保護幕が吹き飛び勢いよく飛び出すミサイル、更にEX搭載の連動型は先のミサイルに軌道を合わせ発射筒を抜け出した。
(更に!)
相手に向かい飛翔するミサイル群の後方からもう片方の肩部に積載されているキャノンタイプの火器を展開した。
二回続けて連射された散弾兵器、上空にて体勢を整えるACを狙う。対装甲性に優れた特別性の礫はミサイルと共に。
だが、あの時と同じく感覚だった。
辺りがスローで流れるような感覚、上空を見つめる自機。見下ろす相手のAC、それ挟むようにミサイル群、鉛弾の壁。
その隙間から覗くあの紅い目。
恐怖?それと似ているがもっと違った何か、そう言える。その感覚はまるで皮下を走る稲妻の如く勢いで全身を震わせ、奮わせる。

単純な追尾性のミサイルの隙間に合わせエヴァンジェは自機くねらせる。数発は身体の外側を、もう数発は爪先をかすり、脇の間を抜け、片脚を曲げるとそこを通過した。
全てのミサイルを避けた後、目前の散弾壁を瞬発したブーストでその軌道から抜け出る。あまりに突飛もないかわし方にジャウザーはその目を疑った。完全に何をしたのか気付くまで数瞬を要した程だ。
しかし驚いても入られない胸部のブースタを吹かしコンクリを削りながら後退、更には右腕のエネルギーマシンガンを連射する。
同時に肩部のスラッグキャノンを間合いと動きを予測し、偏差射撃。だがその尽くを避けられる。
「そこなら!」
一瞬脚を付いたオラクルを目掛けミサイルを斉射する。だが相手は巧みな側面ブースタ出力バランスで地面スレスレを滑るように飛びかわす。
直後に機体が揺れた。あの今にも肩から地面に突っ込みそうな体勢から右手のリニアライフルを命中させてきたのだ。
大口径の亜音速弾頭は肩の装甲を削る。コックピット内をフレームアラートが警告。
こちらも同じ土俵にと出力を前回に、空へ。ミサイルを発射し距離を取りながら弾の尽きたEXミサイルポッドをパージ。
スラッグキャノンで火力代行、上から下へと雨を降らすように散弾を撒き散らした。


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