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「vipArmoredCoreSS外伝 ヒワイナントアンテナ」

442LO隊長:2010/06/12(土) 19:27:19
『システムオールグリーン、ホライゾン起動します』
「よし、コード入力〝電子回路に熱意を乗せて〟!」
『認識、システム戦闘モードへ移行します』

赤と黄の奇抜なカラーで飾られた二脚ACホライゾンが開いた正面ゲートを潜る。
満席状態ではないにしろ、スクリーン向こうの防護シールドに守られた観客席からの声援が熱い。
相手はスネイキージョー、未だ勝てたことのないひとつ上のランカー。
だが不思議にも、今日の彼女は負ける気がしていない。
それは新しい右腕武器のせいではない、別段技量が向上したワケでもない。
(なんだろ?背中が凄く温かい)
カウントダウン、両者広いドームで睨み合う。スネイキージョーのパフォーマンスが目に入った。
いよいよと言う時なのに、息ひとつ上がらない。
(そっか、昨日のアレで当分の緊張感を使っちゃったんだ)
開始、飛んできた敵のミサイルを避けようともせずに左手のシールドで弾く。
普段なら身体が強張る爆発の振動も、今回は冷静に対処できた。
爆炎の隙間から見えた空を飛ぶジョーの機体、その一瞬を捉え右手のバズーカを撃ち放つ。
砲身から飛び出したロケット弾頭は早くも敵の左腕を吹き飛ばした。
以前よりも切れのあるマグマスピリットの攻め方に歓声が沸き立つ。
ジョーも負けじと、己の戦闘距離へと急ぐ。
二人の対戦は今までの比ではない熱さで繰り広げられていた。
(そうか、レイヴンさん私にこういうことを教えたかったんだ!最初は驚いたけど、トップランカーは変態さんなんかじゃなかった!)
「行こう、ホライゾン!今日こそ勝つんだ!」


その頃彼女の中で株の上がったレイヴンは
「ああああああああああああ!!俺の馬鹿!馬鹿!馬鹿がぁっ!!むちむち幼女を目の前にしてびびってんじゃねえ!
完全に服従モードじゃねえか!!なんで自分からフラグバキバキ!!」
身体をくの字に曲げてのたうっていた。


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