したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

「vipArmoredCoreSS外伝 ヒワイナントアンテナ」

417隊長:2010/04/10(土) 23:24:16
腕を破壊できたものの、致命傷とまではいかなかったレイヴンの一撃。
そしてこの距離、スサノオは反撃の準備を終らせていた。
ほぼ密着しているとも言えるこの距離で彼はレールガンを構えたままだったのだ。
『当たらないだろうがな』
2機の間に緑色の閃光が瞬く。
気付いたところで遅く、反応できたところで避けようがない。
射出されたエネルギーはレイヴンの右足を溶かし、削り落とした。
レイヴンは衝撃をまともに喰らい砂の上を転がっていく。砂に接触する度に金属が凹むような軋むような、そんな音が重く響く。
『……転んでも、ただでは起きないようだな』
スサノオもACを砂の上に置いていた。
脚部に4枚ある筈の出力ブレード、その内の1枚が遠くへと転がっていった。
《《脚部破損》》
レイヴンのカウンターブレードが吹き飛ばされる直前、彼の脚部を破壊していたのだ。
『だが状況は俺の方が有利だ。残念だがレイヴン、お前は駄目だ、見込みがない諦めろ』
『まぁコレも』
片脚が欠けたレイヴンは、転がされたところから体勢を整え無い脚を引いて三つん這いの姿勢で構えている。
左肩のグレネードをスサノオに向けて。
『嘘、なんだがな』
まるで砂が波紋を広げるかのように波打つ。
衝撃で砂が舞い上がり、熱がレイヴンを包む。
発射された桁違いの威力と質量を誇る直射榴弾は、スサノオの言葉を掻き消すかのようにエイプリルフールを直撃。
爆発は文字通りエイプリルフールをスサノオごと木端微塵にした。

『はぁ、いやになるね。俺もこの砂漠もこの空も、全部が嘘っぱちなんだろ?弾も爆発も銃もACも、砂から空気に至るまでがぜんぶ』
『そしてお前さんだけが本物なのか、うそが嘘を付くなんて笑い話にもならないな…』
『んじゃな、レイヴン。たまには顔出せよ』

《ヴァーチャルリアリティーアリーナ、ご利用有り難う御座いました》


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板